JP6434365B2 - 発振器 - Google Patents

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Description

本発明は、水晶振動子を用いない発振器に関する。
一般的に、高精度な基準クロック信号を得るためには、水晶発振器が用いられる。しかし、水晶発振器に必須の部品である水晶振動子は、他のトランジスタやキャパシタ等の部品と異なり集積化するのが困難である。
高精度な基準クロック信号が得られる水晶発振器を構成するためには、半導体チップの外側に水晶振動子を取り付ける必要がある。これは、コストアップ及び実装面積の増加化等の原因になる。
例えば多数のセンサ端末を用いるセンサーネットワークやRFID等では、実装面積の削減や低コスト化のために、水晶振動子を用いなくても安定な発振周波数信号が得られる発振器が必要である。そこで、従来から様々な発振器が提案されている。例えば、非特許文献1や特許文献1に開示された発振器が知られている。
特許第5642615号公報
Y. Tokunaga, S. Sakiyama, A. Matsumoto, S. Dosho, "An On-chip CMOS Relaxation Oscillator with Power Averaging Feedback Using a Reference Proportional to Supply Voltage," in IEEE Int. Solid-State Circuits Conf. (ISSCC) Dig. Tech. Papers, Feb. 2009, pp.404-405
非特許文献1に開示された発振器は、弛張型発振回路を用いているために、100MHz以上、特に1GHz以上の周波数を発生するためには適していない。また、特許文献1に開示された発振器は、温度、電圧の変動に対して脆弱なパルス発生器を使用するため、高い精度の基準クロック信号(発振周波数信号)を発生することが出来ない課題がある。
この発明は、これらの課題に鑑みてなされたものであり、100MHz以上の周波数域で水晶振動子を用いることなく、温度、電圧の変動に対して安定した発信周波数信号が得られる発振器を提供することを目的とする。
本発明の発振器は、電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器が出力する発振周波数信号を、当該発振周波数信号に依存する電圧信号に変換する周波数電圧変換部と、前記電圧信号と基準電圧とを比較して、前記発振周波数信号の周波数を制御する誤差信号を出力する誤差信号生成部とを具備し、前記周波数電圧変換部は、前記発振周波数信号を分周する分周器と、電流源と、キャパシタと、前記分周器が出力する周波数信号を用いて、前記キャパシタを前記電流源が生成する電流で充電する第1トランジスタと、前記分周器が出力する周波数信号を用いて、前記キャパシタに充電された電圧を放電する第2トランジスタとを備え、前記第1トランジスタと前記第2トランジスタは、前記分周器から出力される同一の周波数信号で制御される。
この発明によれば、100MHz以上の周波数域で水晶振動子を用いることなく、温度、電圧の変動に対して安定した発信周波数信号が得られる発振器を提供することができる。
第1実施形態の発振器1の構成例を示す図である。 発振器1の周波数電圧変換部20の構成例を示す図である。 発振器1の具体的な構成例を示す図である。 発振器1の各部の動作波形を示す図である。 発振器1を変形した発振器2の構成例を示す図である。 発振器2の各部の動作波形を示す図である。 第2実施形態の発振器3の構成例を示す図である。 発振器3の各部の動作波形を示す図である。 発振器3を変形した発振器4の構成例を示す図である。 発振器4の各部の動作波形を示す図である。 第3実施形態の発振器5の構成例を示す図である。 発振器5の積分器52をローパスフィルタ63に替えた例を説明する図である。 発振器5の積分器52をハイパスフィルタ64に替えた例を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。複数の図面中同一のものに
は同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。
〔第1実施形態〕
図1に、本発明の第1実施形態の発振器1の構成例を示す。本実施形態の発振器1は、電圧制御発振器10と、周波数電圧変換部20と、誤差信号生成部30とを具備する。
電圧制御発振器10は、入力される制御電圧に応じて発振周波数が決まるVCO(Voltage-Controlled Oscillator)と称される発振器である。電圧制御発振器10には、インダクタンスとキャパシタンスとを用いた例えばLC−VCOを用いることができる。LC−VCOは、100MHz以上の周波数で発振することが可能である。
周波数電圧変換部20は、電圧制御発振器10が出力する発振周波数信号を、当該発振周波数信号に依存する電圧信号に変換する。電圧信号は、発振周波数信号が高いと例えば低い電圧値に、また、発振周波数が低いと高い電圧値に変換される。詳しくは後述する。
誤差信号生成部30は、周波数電圧変換部20が出力する電圧信号の電圧と、基準電圧Vrefとを比較して、電圧制御発振器10の出力する発振周波数信号の周波数を制御する誤差信号を出力する。誤差信号生成部30は、電圧制御発振器10が出力する発振周波数信号の周波数に応じて変化する電圧信号と、基準電圧Vrefとを比較した誤差信号で、電圧制御発振器10の発振周波数信号をフィードバック制御する。
基準電圧Vrefを、温度、電圧の変動に対して安定した電圧にすることで、電圧制御発振器10の100MHz以上で発振する発振周波数を、安定化することができる。基準電圧Vrefを安定化する方法としては、抵抗値の温度依存性を抵抗間で打ち消し合う等の周知の回路技術を用いることができる。
図2に、周波数電圧変換部20のより具体的な構成例を示す。周波数電圧変換部20は、分周器21と、FM/AM変換器22と、ローパスフィルタ(以降、LPF)23とを具備する。
分周器21は、電圧制御発振器10の出力する正弦波に近い波形の発振周波数信号を、分周してデューティサイクル50%の方形波信号に変換する。分周比1/nのnは、発振周波数信号の周波数によって予め設定する2以上の整数である。
FM/AM変換器22は、分周器21が出力する周波数信号(方形波信号)を振幅信号に変換する。FM/AM変換器22は、方形波信号の「1」の期間(1:正電源電圧Vdd)にキャパシタを電流源で充電し、方形波信号の「0」の期間(0:負電源電圧Vss)にキャパシタに充電した電荷を放電する。
この充放電の繰り返しによって、方形波信号の周波数によって振幅が変化する三角波が生成される。この三角波の振幅は、方形波信号の周波数が高いと小さく、方形波信号の周波数が低いと大きくなる。
LPF23は、FM/AM変換器22が出力する三角波を直流電圧に変換する。LPF23は、三角波の振幅が小さければ低い電圧値を、三角波の振幅が大きければ高い電圧値を出力する。つまり、分周器21とFM/AM変換器22とLPF23との構成によって、電圧制御発振器10の発振周波数信号は、周波数が高いと例えば低い電圧値に、また、周波数が低いと高い電圧値に変換される。
図3に、発振器1の具体例を示す。図4に、発振器1の各部の動作波形を示す。図4の横方向は時間、縦方向は各部の出力する信号の振幅である。図4のAは電圧制御発振器10の出力する発振周波数信号、Bは分周器21の出力信号、CはFM/AM変換器22の出力する三角波、DはLPF23の出力する電圧信号、Eは誤差信号生成部の出力する誤差信号である。
電圧制御発振器10は、一般的なLC−VCOである。電圧制御発振器10の発振周波数信号の周波数は、誤差信号生成部30の出力する誤差信号Eによって制御される。LC−VCOは、電圧制御発振器10に用いられる一般的な発振器であるので、その詳細な説明は省略する。
誤差信号Eは、例えば誤差零で所定の電圧、プラス誤差で所定の電圧より低い電圧、マイナス誤差で所定の電圧より高い電圧であると仮定する。電圧制御発振器10の出力する発振周波数信号Aは、誤差信号Eが零であればある一定の周波数になる。また、誤差信号Eがプラスであれば一定の周波数より低くなる。また、誤差信号Eがマイナスであれば一定の周波数より高くなる。
分周器21は、Dタイプフリップフロップ(以降、FF)の反転Q出力がD端子に接続されたTFF(T:Toggle)で構成される。TFFの段数は、発振周波数信号Aに応じて任意の数にする。この例では1段である。
分周器21のQ出力は、この例では発振周波数信号Aの立ち上がりのエッジで反転する。よって、分周器21の出力信号Bは、発振周波数信号Aの周波数を1/2に分周したデューティ比50%の方形波信号である。方形波信号の「1」の期間は、発振周波数信号Aの周波数が高いと短く、周波数が低いと長くなる。
FM/AM変換器22は、PMOSトランジスタ221(以降、トランジスタは省略する)と電流源222とキャパシタ223とで構成される充電回路と、キャパシタ223とNMOSトランジスタ220(以降、トランジスタは省略する)とによる放電回路とで構成される。
Vdd側の電流源222は、PMOS221のソース電極に接続され、PMOS221のドレイン電極とVssとの間に接続されるキャパシタ223を充電する。PMOS221のゲート電極に、ゲート電極が接続されたNOMOS220は、キャパシタ223に並列に接続され、キャパシタ223を放電する。
PMOS221のゲート電極には、分周器21の出力信号B(この例では反転Q出力)が入力される。すると、図4の出力信号Bと三角波Cに示すように、分周器21のQ出力(出力信号B)が「1」の期間において、電流源222はPMOS221を介してキャパシタ223を定電流Ioscで充電する。また、分周器21のQ出力が「0」の期間においては、キャパシタ223に充電された電荷がNMOS220によって放電される。
この充放電によってキャパシタ223には、出力信号Bの周波数によって振幅が変化する三角波Cが生成される(図4)。この三角波Cの振幅は、出力信号Bの周波数に反比例する。つまり、三角波Cの振幅は、出力信号Bの周波数(発振周波数信号Aの周波数)が高いと小さく、出力信号Bの周波数(発振周波数信号Aの周波数)が低いと大きくなる。
LPF23は、三角波Cを電圧信号Dに変換する。LPF23は、入力抵抗230と、オペアンプ231と、キャパシタ232と、帰還抵抗233とで構成される。
一端に三角波Cが入力される入力抵抗230の他端は、オペアンプ231の反転入力端子(−)に入力される。オペアンプ231の非反転入力端子(+)には、バイアス電圧VBiasが入力される。バイアス電圧VBiasは、例えば中点電圧(Vdd−Vss)/2である。
キャパシタ232は、オペアンプ231の反転入力端子(−)とオペアンプ231の出力端子との間に接続される。抵抗233は、キャパシタ232と並列に接続される帰還抵抗である。LPF23の利得は、帰還抵抗233と入力抵抗230との比(−R233/R230)で決まる。
FM/AM変換器22が出力する三角波Cの振幅がプラス方向に増加すると、LPF23の出力する電圧信号Dはマイナス方向に変化する。また、三角波Cの振幅が零になると電圧信号Dはプラス方向に変化する。この三角波Cの振幅が有る時間と、無い時間とのバランスが取れるとLPF23の出力する電圧信号Dは、中点電圧で一定となる。つまり、電圧制御発振器10の発振周波数信号Aの周波数が一定値になると三角波Cの周期が一定になる。
誤差信号生成部30は、電圧信号Dと基準電圧Vrefとを比較して電圧制御発振器10の発振周波数信号Aの周波数を制御する誤差信号Eを出力する。誤差信号生成部30は、入力抵抗300と、オペアンプ301と、キャパシタ302とで構成される積分器である。
一端にLPF23が出力する電圧信号Dが入力される入力抵抗300の他端は、オペアンプ301の反転入力端子(−)に接続される。オペアンプ301の非反転入力端子(+)には、基準電圧Vrefが接続される。
誤差信号生成部30は、LPF23の出力する電圧信号と、基準電圧Vrefとの差分の電圧を積分する。基準電圧Vrefよりも電圧信号Dの電圧がマイナスで有れば、オペアンプ301の出力である誤差信号Eの電圧はプラスになり、電圧制御発振器10の発振周波数信号Aの周波数は高くなる。また、基準電圧Vrefよりも電圧信号Dの電圧がプラスで有れば、オペアンプ301の出力である誤差信号Eの電圧はマイナスになり、電圧制御発振器10の発振周波数信号Aの周波数は低くなる。
したがって、この例では基準電圧Vrefを中点電圧と同じ電圧にし、FM/AM変換器22が出力する三角波の周期が一定になると、誤差信号生成部30の出力電圧(誤差信号E)は中点電圧に安定する。
つまり、発振器1は、出力する発振周波数信号Aの周波数が一定の周波数になるようにフィードバック制御される。例えば、電圧制御発振器10の発振周波数信号Aの周波数がその安定する周波数よりも高くなると、FM/AM変換器22が出力する三角波Cの周期が短く、LPF23の電圧信号Dはプラスに、誤差信号生成部30の誤差信号Eはマイナスに、それぞれ変化する。その結果、電圧制御発振器10が出力する発振周波数信号Aの周波数は、安定する周波数に成るように下げられる。
また、電圧制御発振器10の発振周波数信号Aの周波数がその安定する周波数よりも低くなると、FM/AM変換器22が出力する三角波Cの周期が長く、LPF23の電圧信号Dはマイナスに、誤差信号生成部30の誤差信号Eはプラスに、それぞれ変化する。その結果、電圧制御発振器10が出力する発振周波数信号Aの周波数は、安定する周波数に成るように上げられる。
以上説明した発振器1の発振周波数は、次式で近似できる。
Figure 0006434365
ここでIoscは電流源222の定電流値、Coscはキャパシタ223の容量、Vrefは基準電圧である。したがって、IoscとVrefとを、温度、電圧の変動に対して安定したものにすると共に、それぞれの電源電圧変動除去比(PSRR)を高くすることで、高い精度の発振周波数信号を出力する発振器を、水晶振動子を用いずに実現することができる。
例えば、電流源222を、正の傾きで絶対温度に比例する特性を有する絶対温度比例(PTAT:Proportional to Absolute Temperature)の電流源と、負の傾きで絶対温度に比例する特性を有する絶対温度依存(CTAT:Complementary to Absolute Temperature)の電流源とを組み合わせて構成する方法が考えられる。絶対温度比例の電流源と絶対温度依存の電流源とを組み合わせることで温度依存のない電流でキャパシタ223を充電することができる。
(変形例)
図5に、本実施形態の発振器1を変形した発振器2の構成例を示す。発振器1を変形した発振器2は、発振器1に対してLPF23を具備しない点と、構成の異なる誤差信号生成部32を具備する点で異なる。
誤差信号生成部32は、抵抗320と、オペアンプ321と、キャパシタ322とを具備する。一端に基準電圧Vrefが入力される抵抗330の他端は、オペアンプ331の反転入力端子(−)に接続される。オペアンプ331の非反転入力端子には、FM/AM変換器22が出力する三角波Cが入力される。
つまり、誤差信号生成部32は、誤差信号生成部30(図3)に対してオペアンプ321の三角波Cが入力される極性が反転している。この極性の反転は、誤差信号生成部33の出力を誤差信号生成部30と同じにするために行う。
図6に、発振器2の各部の動作波形を示す。図6のA,B,C,Eの信号は、図4と同じ信号である。LPF23が削除されても誤差信号Eは、発振器1と同じである。
このように、本実施形態において、LPF23は必須の機能構成部ではない。発振器2は、LPF23を具備しなくとも発振器1と同じ作用効果を奏する。
(第2実施形態)
図7に、第2実施形態の発振器3の構成例を示す。本実施形態の発振器3は、発振器1のLC−VCOで構成された電圧制御発振器10を、3段のインバータで構成されるリング発振器13に替えたものである。
リング発振器13は、3個のインバータ130,131,132と、3個のNMOS電流源133,134,135とを具備する。インバータ130の出力はインバータ131の入力に接続され、インバータ131の出力はインバータ132の入力に接続され、インバータ132の出力はインバータ130の入力に接続される。このようにインバータ130と131と132とは、環状(リング状)に接続される。
インバータ130に流れる電流はNMOS電流源133で制御される。また、インバータ131に流れる電流はNMOS電流源134で制御される。また、インバータ132に流れる電流はNMOS電流源135で制御される。各々のNMOS電流源のゲート電極には、誤差信号生成部30が出力する誤差信号Eが入力される。
誤差信号Eがプラスであると、各々のNMOS電流源133,134,135がインバータ130,131,132に供給する電流の量が増加する。その結果、各々のインバータ130,131,132の出力の図示しない浮遊容量を充電する充電時間が短縮され、リング発振器13の発振周波数(発振周波数信号A)は高くなる。
誤差信号Eがマイナスであると、各々のNMOS電流源133,134,135がインバータ130,131,132に供給する電流の量が減少する。その結果、各々のインバータ130,131,132の出力の図示しない浮遊容量を充電する充電時間が長くなり、リング発振器13の発振周波数(発振周波数信号A)は低くなる。
この誤差信号Eと発振周波数信号Aとの関係は、上記のLC−VCOを用いた発振器1(図3)と同じである。つまり、発振器3は、IoscとVrefとを、温度、電圧の変動に対して安定したものにすることで、発振器1と同様の作用効果を奏する。
なお、発振器3は、電圧制御発振器10を、キャパシタやインダクタンスを用いないリング発振器13で構成するので、LC−VCOで構成した発振器1(図3)よりも小型化できる。
また、電圧制御発振器にリング発振器13を用いることで、発振周波数信号の多相化が可能になる。また、発振器3は、LC−VCOで構成した発振器1よりも、広い動作範囲(温度範囲、電圧範囲)を持つ発振器にできる。
(変形例)
図9に、本実施形態の発振器3を変形した発振器4の構成例を示す。発振器3を変形した発振器4は、発振器3に対してLPF23を具備しない点と、構成の異なるリング発振器14を具備する点で異なる。
リング発振器14は、3個のインバータ140,141,142と、3個のPMOS電流源143,144,145とを具備する。リング発振器14の発振周波数信号は、誤差信号Eがプラスであると低く、誤差信号Eがマイナスであると高くなる。リング発振器14の誤差信号Eと発振周波数信号Aとの関係は、リング発振器13と逆の関係である。
リング発振器14の誤差信号Eと発振周波数信号Aとの関係を、リング発振器13と逆の関係にすることで、LPF23を具備しないことによる極性の反転を解消する。
図10に示すようにA,B,C,Eの信号は、図8と同じ信号である。このように発振器4は、LPF23を具備しない分、発振器3よりも更に小型化できる。
(第3実施形態)
図11に、第3実施形態の発振器5の構成例を示す。本実施形態の発振器5は、発振器2(図5)のFM/AM変換器22を、積分器52に替えたものである。
積分器52は、LPF23(図3)に対して、LPF23の利得を決める帰還抵抗233を具備しない点で異なる。積分器52は、分周器21の出力信号Bを電圧信号Dに変換する。
積分器52の出力する電圧信号Dは、利得が無い分、中点電圧から見た電圧信号Dの電圧値は小さくなるが、変化の傾向は図4に示す電圧信号Dと同じである。したがって、FM/AM変換器22を積分器52に替えた発振器5も発振器2と同じ作用効果を奏する。この関係は発振器4(図9)についても同じである。
このように本実施形態の発振器5は、電圧制御発振器10、積分器52による周波数電圧変換部、及び誤差信号生成部32とで構成できる。なお、積分器52は、受動素子のみで構成するローパスフィルタ又はハイパスフィルタに替えてもよい。図12(a)に、ローパスフィルタ63の構成を示す。
ローパスフィルタ63は、抵抗630とキャパシタ631とで構成される。抵抗630の一端に電圧制御発振器10の出力する発振周波数信号が入力され、抵抗630の他端は電圧信号Dを出力する出力端子でありキャパシタ631で接地される。
図12(b)に、ローパスフィルタ63の周波数特性を示す。図12(b)の横軸は周波数、縦軸は電圧である。
ローパスフィルタ63は、抵抗630とキャパシタ631との値で決まる遮断周波数までの通過帯域幅では入力した発振周波数信号がほぼそのまま出力される。一方、遮断周波数以上の周波数域では、入力した発振周波数信号の振幅が減衰する特性(周波数−電圧変換範囲)を示す。
ローパスフィルタ63は、遮断周波数以上の周波数域において積分回路として作用する。遮断周波数以上の周波数域では、周波数が高くなると出力電圧が低下する減衰特性を示す。この減衰域の周波数帯に、発振周波数信号の周波数を合わせることで、周波数−電圧変換を実現できる。つまり、積分器52に替えたFM/AM変換器22を、ローパスフィルタ63で構成できる。
図12(c)に、ローパスフィルタ63に分周器21の出力信号Bを入力した場合のローパスフィルタ63の出力信号(電圧信号D)の例を示す。図12(c)の横軸と縦軸の関係は図4と同じである。積分回路63の出力する電圧信号Dは、分周器21の出力信号Bの周波数が低いと電圧信号Dはプラス、周波数が高いとマイナス、所定の周波数であると一定値になる。この関係は図4と同じである。このように積分器52は、受動素子のみで構成したローパスフィルタ63に置き替えることが可能である。
また、周波数−電圧変換にはハイパスフィルタ64を用いてもよい。図13(a)に、ハイパスフィルタ64の構成を示す。
ハイパスフィルタ64は、キャパシタ640と抵抗641とで構成される。キャパシタ640の一端に電圧制御発振器10の出力する発振周波数信号が入力され、キャパシタ640の他端は電圧信号Dを出力する出力端子であり抵抗641で接地される。
図13(b)に、ハイパスフィルタ64の周波数特性を示す。図13(b)の横軸と縦軸の関係は図12(b)と同じである。
図13(c)に、ハイパスフィルタ64に分周器21の出力信号Bを入力した場合の微分回路64の出力信号(電圧信号D)の例を示す。図12(c)の横軸と縦軸の関係は図4と同じである。
ハイパスフィルタ64は、キャパシタ640と抵抗641との値で決まる遮断周波数以下の周波数域では、周波数が低くなると出力電圧が低下する減衰特性を示す。この減衰域の周波数帯に、発振周波数信号の周波数を合わせることで、周波数−電圧変換を実現できる。つまり、積分器52に替えたFM/AM変換器22を、ハイパスフィルタ64で構成できる。
このように発振器5の積分器52は、受動素子のみで構成したローパスフィルタ63、または、ハイパスフィルタ64に置き替えが可能である。よって、発振器5は、100MHz以上の周波数域で水晶振動子を用いずに、温度、電圧の変動に対して安定した発信周波数信号を出力する発振器を、より簡単な構成で提供する。
以上説明した発振器1乃至5の何れかの発振器は、水晶振動子を用いないので1個の半導体チップに集積することが可能である。つまり、電圧制御発振器10、周波数電圧変換部20、及び誤差信号生成部30のそれぞれは、半導体製造プロセスとの親和性が高いので、1個の半導体チップに集積できる。1個の半導体チップに集積することで、本発明の発振器を、更に小型化、低コスト化できる。
以上、実施例に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、発振器1は、そのFM/AM変換器22とLPF23とをローパスフィルタ63に替え、誤差信号生成部30を誤差信号生成部32に替えても同様の作用効果を奏する。このように本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
1,2,3,4,5:発振器
10:電圧制御発振器
13:リング発振器
20:周波数電圧変換部
21:分周器
22:FM/AM変換器
23:LPF
30,32:誤差信号生成部
53:積分器
63:ローパスフィルタ
64:ハイパスフィルタ

Claims (4)

  1. 電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器が出力する発振周波数信号を、当該発振周波数信号に依存する電圧信号に変換する周波数電圧変換部と、
    前記電圧信号と基準電圧とを比較して、前記発振周波数信号の周波数を制御する誤差信号を出力する誤差信号生成部と
    を具備し、
    前記周波数電圧変換部は、
    前記発振周波数信号を分周する分周器と、
    電流源と、
    キャパシタと、
    前記分周器が出力する周波数信号を用いて、前記キャパシタを前記電流源が生成する電流で充電する第1トランジスタと、
    前記分周器が出力する周波数信号を用いて、前記キャパシタに充電された電圧を放電する第2トランジスタと
    を備え、
    前記第1トランジスタと前記第2トランジスタは、前記分周器から出力される同一の周波数信号で制御され
    ことを特徴とする発振器。
  2. 請求項1に記載した発振器において、
    前記周波数電圧変換部は、
    ローパスフィルタ又はハイパスフィルタを備え、前記発振周波数信号の周波数が前記ローパスフィルタ又はハイパスフィルタの減衰域の範囲に有ることを特徴とする発振器。
  3. 請求項1又は2に記載した発振器において、
    前記電圧制御発振器は、
    3段のインバータで構成されるリング発振器で構成されたことを特徴とする発振器。
  4. 請求項1乃至の何れかに記載した発振器において、
    前記電圧制御発振器と前記周波数電圧変換部と前記誤差信号生成部とは、1個の半導体チップに集積されていることを特徴とする発振器。
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