JP7373917B2 - 発振回路、半導体装置、オシレータic - Google Patents

発振回路、半導体装置、オシレータic Download PDF

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Description

本発明は、半導体チップに集積可能な発振回路に関する。
デジタル回路や周波数シンセサイザは、その動作に基準クロックを必要とする。基準クロックの発生には、発振器が用いられる。発振器には、水晶やセラミック、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を用いた振動子、LC発振器、CR発振器、リングオシレータ、マルチバイブレータ、弛張型発振器などがある。
水晶、セラミック、MEMSなどを用いる発振器は、高精度なクロック周波数が得られるが、標準的な半導体プロセスで製造できないため、外付けの発振器を追加する必要があり、コストアップの要因となる。
発振器を半導体チップに集積化したい場合、CR発振器、LC発振器、リングオシレータ、マルチバイブレータや弛張型発振器が用いられるが、発振周波数が、製造ばらつき、温度変動、電圧変動に依存するため、高い周波数安定精度を得ることが難しい。
半導体チップに集積化可能な発振器として比較的高精度なものとして、フィードバックループ型の発振器が提案されている。図1は、フィードバックループ型発振器のブロック図である。フィードバックループ型発振器30は、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)44、分周器34、F/V(周波数-電圧)変換回路36、基準電圧源38、エラーアンプ40、フィルタ42を備える。
電圧制御発振器44は、制御電圧VCTRLに応じた周波数で発振する。分周器34は、電圧制御発振器44の出力クロックCLKOSCを1/N分周する。F/V変換回路36は、キャパシタCおよびスイッチSWを含むスイッチドキャパシタ回路と把握できる。スイッチドキャパシタ回路は、1/(C×fSW)の等価抵抗を有するから、この等価抵抗に基準電流IREF1が流れることにより、式(1)の検出電圧Vが生成される。
∝IREF1/(C×fSW) …(1)
この検出電圧Vは、キャパシタCならびにスイッチング周波数fSW(すなわち分周クロックの周波数fDIV)に反比例し、基準電流IREF1に比例する。
基準電圧源38は、抵抗Rを含み、抵抗Rおよび基準電流IREF2に比例する基準電圧Vを生成する。
∝IREF2×R …(2)
エラーアンプ(コンパレータ)40は、基準電圧Vと検出電圧Vの誤差を増幅する。フィルタ42は、エラーアンプ40の出力を平滑化し、制御電圧VCTRLを生成する。
このフィードバックループ型発振器30によれば、V=Vが成り立つように、言い換えれば式(3)が成り立つようにフィードバックがかかる。
REF1/(C×fDIV)=IREF2×R …(3)
したがってIREF1=IREF2が成り立つとき、フィードバックループの安定化後において、分周クロックCLKDIVの周波数fDIVおよびオシレータクロックCLKOSCの周波数fOSCは、それぞれ式(4)、(5)で与えられる。
DIV=1/CR …(4)
OSC=N×fDIV=N/CR …(5)
本発明者は、図1のフィードバックループ型発振器30について検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
図1のフィードバックループ型発振器30では、基準電流IREF1、IREF2のもととなる基準電流IREFを生成する基準電流源39が必要となり、回路面積が大きくなる。また基準電流源における消費電力も無視できない。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、素子数を削減し、および/または消費電力を削減した発振回路の提供にある。
本発明のある態様は発振回路に関する。発振回路は、制御電圧に応じた周波数を有するクロックを生成する電圧制御発振器と、キャパシタおよびクロックに応じた周波数でスイッチングするスイッチを含み、基準電流に応じた検出電圧を生成するF/V(周波数-電圧)変換回路と、抵抗を含み、基準電流が抵抗に発生させる電位に応じた基準電圧を出力する基準電圧源と、検出電圧が基準電圧に近づくように制御電圧を調節するフィードバック回路と、を備える。F/V変換回路および基準電圧源それぞれに供給される基準電流は、電圧制御発振器のバイアス状態に応じている。
本発明のある態様によれば、発振回路の素子数を削減し、あるいは消費電力を低減できる。
フィードバックループ型発振器のブロック図である。 実施の形態に係る発振回路の回路図である。 第1実施例に係る発振回路の回路図である。 図3の発振回路の動作波形図である。 発振回路のループの周波数特性を示す図である。 第2実施例に係る発振回路の回路図である。 図6の発振回路の動作波形図である。 第3実施例に係る発振回路の回路図である。 電圧制御発振器の構成例を示す図である。 図10(a)、(b)は、発振回路を備える半導体装置を示す図である。
(実施の形態の概要)
本明細書に開示される一実施の形態は、発振回路に関する。発振回路は、制御電圧に応じた周波数を有するクロックを生成する電圧制御発振器と、キャパシタおよびクロックに応じた周波数でスイッチングするスイッチを含み、基準電流に応じた検出電圧を生成するF/V(周波数-電圧)変換回路と、抵抗を含み、基準電流が抵抗に発生させる電位に応じた基準電圧を出力する基準電圧源と、検出電圧が基準電圧に近づくように制御電圧を調節するフィードバック回路と、を備える。F/V変換回路および基準電圧源それぞれに供給される基準電流は、電圧制御発振器に流れるバイアス電流に応じている。
電圧制御発振器のバイアス状態を利用して、F/V変換回路および基準電圧源に供給すべき基準電流を生成することにより、専用の基準電流源が不要となるため、素子数を削減できる。また電流量が、その回路に最適なレベルに調節されるため、余計な電流を削減でき、消費電力を低減できる。
また専用の基準電流源を設ける場合、PVT(プロセス、電源電圧、温度)に依存しないように設計する必要があるところ、電圧制御発振器のバイアス状態を利用することで、基準電流は動的に変化するようになり、発振回路は、環境条件によらない安定した性能を発揮でき、ひいては発振回路が生成するクロックを利用する電子回路の安定動作にも寄与することとなる。
電圧制御発振器は、制御電圧をバイアス電流に変換するV/I(電圧-電流)変換回路と、バイアス電流に応じた周波数で発振する電流制御発振器と、を含んでもよい。基準電流はバイアス電流に比例してもよい。別の観点から見ると、基準電流は、制御電圧に応じていてもよい。
V/I変換回路は、ゲートに制御電圧が入力された第1トランジスタを含んでもよい。基準電流は、第1トランジスタとゲート同士、ソース同士が共通に接続される第2トランジスタに流れる電流であってもよい。
フィードバック回路は、クロックと同期して基準電圧と検出電圧を比較するクロックドコンパレータと、クロックドコンパレータの出力に応じたアップ信号およびダウン信号によって制御されるチャージポンプと、を含んでもよい。チャージポンプの充放電電流は、電圧制御発振器のバイアス状態に応じていてもよい。これにより、発振回路のループ帯域を発振周波数に追従させることができ、クロックのジッタを低減できる。
F/V変換回路は、クロックの周期に比例する時間TCHG、基準電流IREFによりキャパシタCを充電または放電し、検出電圧Vを生成してもよい。充電時間(放電時間)TCHGの間、検出電圧Vには、IREF×TCHG/Cの電圧変化が発生する。この電圧変化が基準電圧V=IREF×Rと一致するようにフィードバックがかかることにより、充電時間TCHGはCRに安定化される。充電時間は、クロックの周期に比例するから、1/CRに比例した周波数のクロックを得ることができる。基準電流を発振周波数に応じて変化させることにより、F/V変換回路および基準電圧源の動作点を安定化できる。
発振回路は、クロックと同期して、基準電流を第1経路と第2経路に時分割で振り分ける経路セレクタをさらに備えてもよい。F/V変換回路のキャパシタは第1経路に接続され、基準電圧源の抵抗は第2経路に接続されてもよい。基準電圧と検出電圧の生成に使用する基準電流を共通化することで、基準電流のばらつきの影響を低減でき、周波数精度の高いクロックを生成できる。
発振回路は、クロックを分周するプログラマブル分周器をさらに備えてもよい。第1トランジスタのサイズは、プログラマブル分周器の分周比に応じて制御可能に構成されてもよい。これにより電圧制御発振器の周波数を制御できる。また発振周波数に追従して、第1トランジスタのサイズを適応的に設定することで、第1トランジスタおよびその他の回路の動作点を一定にすることができる。
電圧制御発振器は、起動時に制御電圧を変化させて発振器の発振開始のトリガーを与えるスタートアップ回路を備えてもよい。たとえばスタートアップ回路は、起動時に第1トランジスタに作用し、第1トランジスタに起動電流を発生させてもよい。
第1トランジスタは、サイズがバイナリで重み付けされ、それぞれのゲートに制御電圧を受ける複数の第3トランジスタと、それぞれが複数の第3トランジスタの対応するひとつと直列に設けられ、それぞれのゲートに個別の設定信号が入力可能な複数の第4トランジスタと、を含んでもよい。
スタートアップ回路は、複数の第3トランジスタとゲート同士、ソース同士が共通に接続される第5トランジスタと、ソースが第5トランジスタのドレインと接続され、ゲートが第5トランジスタのゲートと接続される第6トランジスタと、ソースが第5トランジスタのゲートと接続され、ゲートが第6トランジスタのドレインと接続される第7トランジスタと、第6トランジスタのドレインと接地の間に直列に接続され、それぞれのゲートに起動信号が入力される複数の第8トランジスタと、第7トランジスタのドレインと接地の間に設けられ、ゲートに起動信号が入力される第9トランジスタと、を含んでもよい。
電流制御発振器は、それぞれがバイアス電流に応じた遅延を発生させる複数の遅延回路をリング状に接続して構成され、複数の遅延回路はそれぞれ、自身の遅延量が、バイアス電流に加えて、プログラマブル分周器の分周比に応じて制御可能に構成されてもよい。これにより、発振周波数を変更したときのバイアス電流の変動を抑制できる。
(実施の形態)
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図2は、実施の形態に係る発振回路100の回路図である。発振回路100は、抵抗R,キャパシタCに応じて定まる周波数fOUTを有する出力クロックCLKOUTを生成する。発振回路100は主として、電圧制御発振器160、F/V(周波数-電圧)変換回路120、基準電圧源130、フィードバック回路110を備え、ひとつの半導体基板に集積化される。
電圧制御発振器160は、制御電圧VCTRLに応じた周波数fOSCを有するオシレータクロックCLKOSCを生成する。
F/V(周波数-電圧)変換回路120は、キャパシタCおよびオシレータクロックCLKOSCに応じた周波数fSWでスイッチングするスイッチSWを含み、基準電流IREFに応じた検出電圧Vを生成する。
基準電圧源130は、抵抗Rを含み、基準電流IREFが抵抗Rに発生させる電位R×IREFに応じた基準電圧Vを出力する。
フィードバック回路110は、検出電圧Vが基準電圧Vに近づくように制御電圧VCTRLを調節する。
F/V変換回路120および基準電圧源130それぞれに供給される基準電流IREF1,IREF2は、電圧制御発振器160のバイアス状態に応じて生成される。より詳しくは、基準電流IREF1は、PMOSトランジスタMP2aにより生成され、基準電流IREF2は、PMOSトランジスタMP22bにより生成される。2つのPMOSトランジスタ(第2トランジスタという)MP2a,MP2bのゲート電圧VBIASは、電圧制御発振器160のバイアス状態にもとづいて生成される。
以上が発振回路100の基本構成である。続いてその動作を説明する。
フィードバック回路110のフィードバック動作により、V=Vが成り立つとき、オシレータクロックCLKOSCの周波数fOSCは、
OSC=1/CR×IREF1/IREF2 …(6)
となる。IREF1=IREF2が成り立つとき式(6’)が得られる。
OSC=1/CR …(6’)
この発振回路100によれば、電圧制御発振器160のバイアス状態を利用して、F/V変換回路120および基準電圧源130に供給すべき基準電流IREF1,IREF2を生成することにより、図1に示す基準電流源39が不要となるため、素子数を削減でき、また消費電力を低減できる。
発振回路100は、分周器140をさらに備えることができる。分周器140は、オシレータクロックCLKOSCを1/N分周する。この場合、F/V変換回路120に供給されるスイッチング周波数fSWは、fOSC/Nとなり、オシレータクロックCLKOSCの周波数fOSCはN倍にスケーリングされる。
OSC=N/CR …(6”)
本発明は、図2のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、方法に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や実施例を説明する。
<第1実施例>
図3は、第1実施例に係る発振回路100Fの回路図である。電圧制御発振器160は、V/I変換回路162、電流制御発振器164を含む。V/I変換回路162は、制御電圧VCTRLをバイアス電流IBIASに変換する。電流制御発振器164は、バイアス電流IBIASに応じた周波数fOSCで発振する。
V/I変換回路162は、ゲートに制御電圧VCTRLが入力されたPMOSトランジスタである第1トランジスタMP1を含む。第1トランジスタMP1のソースには電源電圧VDDが供給され、そのドレインは電流制御発振器164と接続される。第1トランジスタMP1には、制御電圧VCTRLに応じたバイアス電流IBIASが流れる。なお、第1トランジスタMP1のドレイン側にPMOSトランジスタをカスコード接続してもよい。
第1トランジスタMP1と第2トランジスタMP2は、それぞれのゲート同士、ソース同士が共通に接続される。すなわちそれらのゲートには制御電圧VCTRLが入力され、それらのソースには電源電圧VDDが供給される。すなわち、第2トランジスタMP2に供給されるバイアス電圧VBIASは、制御電圧VCTRLに他ならない。この構成において、基準電流IREFはバイアス電流IBIASに比例する。別の観点からみると、基準電流IREF1,IREF2は、フィードバック回路110が生成する制御電圧VCTRLに応じているといえる。
フィードバック回路110は、クロックドコンパレータ112、チャージポンプ114、ループフィルタ116を含む。クロックドコンパレータ112は、オシレータクロックCLKOSCと同期して基準電圧Vと検出電圧Vを比較する。チャージポンプ114は、クロックドコンパレータ112の出力に応じたアップ信号UPおよびダウン信号DNによって制御され、キャパシタCCPを充放電する。
この実施例において、チャージポンプ114の充放電電流ICPもまた、電圧制御発振器160のバイアス状態に応じている。具体的には発振回路100Fには、PチャンネルのMOSトランジスタMP2cが設けられ、そのゲートにバイアス電圧VBIASが入力され、そのソースに電源電圧VDDが供給される。充放電電流ICPも、基準電流IREF1,IREF2と同様に、電流制御発振器164に供給されるバイアス電流IBIASに比例する。
フィードバック回路110として、エラーアンプを用いる形式を採用してもよい。この場合、エラーアンプの基準電流を、電圧制御発振器160のバイアス状態に応じて変化させればよい。
F/V変換回路120は、キャパシタCおよび初期化スイッチSW11を含む。初期化スイッチSW11は、オシレータクロックCLKOSCに応じた周波数fSWでスイッチングする。より詳しくは、初期化スイッチSW11は、オシレータクロックCLKOSCの周期1/fOSCに比例する時間TCHG、初期化スイッチSW11はオフ状態となり、基準電流IREF1によりキャパシタCが充電される。充電完了後、キャパシタCに発生する検出電圧Vは式(7)で表される。
=IREF×TCHG/C …(7)
タイミング発生器170は、オシレータクロックCLKOSCにもとづいて、初期化スイッチSW11を制御するリセット(RST)信号と、クロックドコンパレータ112を制御する比較(COMP)信号を生成する。たとえばタイミング発生器170は、オシレータクロックCLKOSCを分周し、分周後のクロックを論理演算することにより、RST信号、COMP信号を生成してもよい。
タイミング発生器170の前段には、分周器140を設けてもよく、タイミング発生器170は、分周後のクロックCLKDIVにもとづいてタイミング信号SEL,RST,COMPを生成する。オシレータクロックCLKOSCの周波数fOSCは、分周比Nに応じてスケーリングされる。
以上が発振回路100Fの構成である。続いてその例示的な動作を説明する。図4は、図3の発振回路100Fの動作波形図である。図4には、連続する3動作サイクルの波形が示されており、f,f,fは、1,2,3番目の動作サイクルの発振周波数fOSCを表す。分周比Nは1とする。
この例では、発振回路100Fは、オシレータクロックCLKOSCの4周期を1動作サイクルとして動作する。
オシレータクロックCLKOSCの4周期のうち、最初の2周期においてキャパシタCが基準電流IREF1により充電される。3周期目にCOMP信号がアサートされ、検出電圧Vと基準電圧Vが比較され、比較結果に応じてUP信号あるいはDN信号がアサートされる。COMP信号がアサートされ、比較が完了した後にRST信号がハイとなり、検出電圧Vがリセットされる。
1番目の動作サイクルに着目する。オシレータクロックCLKOSCの2周期に相当する充電時間TCHG1の間、基準電流IREF1がキャパシタCに供給され、検出電圧Vが上昇する。COMP信号のアサートに応答して、クロックドコンパレータ112は、検出電圧Vと基準電圧Vを比較する。1番目の動作サイクルでは、V<Vであり、DN信号がアサートされる。DN信号のアサートに応答して、チャージポンプ電圧VCPは低下し、制御電圧VCTRLは上昇し、次の動作サイクルの発振周波数fが低下する(f>f)。
2番目の動作サイクルも同様に動作する。オシレータクロックCLKOSCの周波数fOSCが低下しているため、充電時間TCHG2は長くなる。したがって、検出電圧Vのピークは、前の動作サイクルより高くなる。そしてCOMP信号に応じて電圧比較が行われる。この動作サイクルにおいてもV<Vであり、DN信号がアサートされる。DN信号のアサートに応答して、チャージポンプ電圧VCPは低下し、制御電圧VCTRLは上昇し、次の動作サイクルの発振周波数fがさらに低下する(f>f
3番目では、充電時間TCHG3はさらに長くなる。したがって、検出電圧Vのピークは、前の動作サイクルより高くなる。この動作サイクルにおいてはV<Vとなり、UP信号がアサートされる。UP信号のアサートに応答して、チャージポンプ電圧VCPは増加し、制御電圧VCTRLは低下し、次の動作サイクルの発振周波数fは上昇する。(f<f)。この動作を繰り返すことにより、フィードバックがかかり、発振周波数fOSCが安定化される。
この発振回路100Fによれば、電圧制御発振器160のバイアス状態を利用して、F/V変換回路120および基準電圧源130に供給すべき基準電流IREF1,IREF2を生成することにより、図1に示す専用の基準電流源39が不要となるため、素子数を削減できる。また各回路の動作速度は、それに流れる電流と比例関係が成り立つところ、フィードバックループが安定する前のオシレータの周波数に応じた最適な電流で各回路を動作させることにより、余剰な電流を流す必要がなくなり、消費電力を低減できる。
図5は、発振回路100Fのループの周波数特性を示す図である。チャージポンプ114の充放電電流ICPを、電圧制御発振器160のバイアス状態に応じて変化させることで、発振回路100Fのループ帯域を発振周波数fOSCに追従させることができる。これによりオシレータクロックCLKOSCのジッタを低減できる。
また時間的に不連続動作するクロックドコンパレータ112を用いることで、時分割で発生する検出電圧Vと基準電圧Vとを好適に比較することが可能となる。エラーアンプを用いる系では、アンプの有限ゲインに起因してシステムオフセットが発生するところ、図3のように、チャージポンプ型PLL回路と同様の完全積分型のシステムを形成することによりDCゲインを無限とすることができ、システムオフセットを理論上除去できるという利点もある。
<第2実施例>
図6は、第2実施例に係る発振回路100Gの回路図である。発振回路100Gは、図3の発振回路100Fに加えて、経路セレクタ106を備える。第2トランジスタMP2は、バイアス電流IBIASに比例した基準電流IREF0を生成する。経路セレクタ106は、タイミング発生器170Gが生成する選択信号SELに応じて、基準電流IREF0を第1経路108と第2経路109に時分割で振り分ける。第1経路108に流れる基準電流IREF1と、第2経路109に流れる基準電流IREF2は、いずれも基準電流IREF0と等しくなる。
REF1=IREF2=IREF0
経路セレクタ106は、第1スイッチSW21、第2スイッチSW22を含む。第1スイッチSW21、第2スイッチSW22はSEL信号およびその反転信号SELxに応じて相補的に制御される。
以上が発振回路100Gの構成である。続いてその例示的な動作を説明する。図7は、図6の発振回路100Gの動作波形図である。
発振回路100Gは、オシレータクロックCLKOSCの4周期を1動作サイクルとして動作する。具体的には、オシレータクロックCLKOSCの4周期のうち、2周期ごとにSEL信号がハイとローを繰り返す。経路セレクタ106は、SEL信号がハイのとき第1経路108側にオンし、ローのときに第2経路109側にオンする。
またオシレータクロックCLKOSCの4周期のうち、最後の1周期においてRST信号がアサート(たとえばハイ)され、初期化スイッチSW11がオンとなる。
1番目の動作サイクルに着目する。SEL信号がハイの間、充電時間TCHG1となり、基準電流IREF1がキャパシタCに供給され、検出電圧Vが上昇する。SEL信号がローとなると、基準電流IREF1がゼロとなり、検出電圧Vの上昇は停止する。検出電圧Vは、RSTがアサートされるまでの間、キャパシタCに保持される。すなわちキャパシタCは、サンプルホールド回路としても機能している。
SEL信号がローとなると、基準電流IREF1が基準抵抗Rに流れ、基準電圧Vが発生する。基準電圧Vがセトリングした後に、COMP信号がアサート(ハイ)される。COMP信号のアサートに応答して、クロックドコンパレータ112は、検出電圧Vと基準電圧Vを比較する。1番目の動作サイクルでは、V<Vであり、DN信号がアサートされる。DN信号のアサートに応答して、チャージポンプ電圧VCPは低下し、制御電圧VCTRLは上昇し、次の動作サイクルの発振周波数fが低下する(f>f)。
2番目の動作サイクルも同様に動作する。オシレータクロックCLKOSCの周波数fOSCが低下しているため、SEL信号のハイの長さ、すなわち充電時間TCHG2は長くなる。したがって、検出電圧Vのピークは、前の動作サイクルより高くなる。そしてCOMP信号に応じて電圧比較が行われる。この動作サイクルにおいてもV<Vであり、DN信号がアサートされる。DN信号のアサートに応答して、チャージポンプ電圧VCPは低下し、制御電圧VCTRLは上昇し、次の動作サイクルの発振周波数fがさらに低下する(f>f
3番目では、SEL信号のハイの長さ、すなわち充電時間TCHG3はさらに長くなる。したがって、検出電圧Vのピークは、前の動作サイクルより高くなる。この動作サイクルにおいてはV<Vとなり、UP信号がアサートされる。UP信号のアサートに応答して、チャージポンプ電圧VCPは増加し、制御電圧VCTRLは低下し、次の動作サイクルの発振周波数fは上昇する。(f<f)。この動作を繰り返すことにより、フィードバックがかかる。
第2実施例によれば、第1実施例に加えて、以下の効果が得られる。
第1実施例(図3)では、トランジスタMP2a,MP2bのばらつきなどの影響によって、基準電流IREF1とIREF2に誤差を生ずる可能性がある。IREF1≠IREF2であるとき、発振回路100Fの周波数は、
DIV=1/CR×IREF1/IREF2
となり、基準電流のばらつきの影響を受けることとなる。
第2実施例に係る発振回路100Gによれば、IREF1=IREF2となることが保証されるため、基準電流IREF1、IREF2のばらつきの問題を解消でき、周波数精度の高いクロックを生成できる。
<第3実施例>
図8は、第3実施例に係る発振回路100Hの回路図である。発振回路100Hは、図6の発振回路100Gに加えて、プログラマブル分周器140をさらに備える。プログラマブル分周器140は、周波数設定データFSETに応じて分周比Nが設定可能である。プログラマブル分周器140は、設定された分周比でオシレータクロックCLKOSCを分周し、分周クロックCLKDIVを生成する。つまりプログラマブル分周器140は、上述の分周器140に相当する。タイミング発生器170は、分周クロックCLKDIVに応じて、COMP信号、RST信号、SEL信号を生成する。
この実施例では分周クロックCLKDIVが出力クロックCLKOUTとして取り出される。したがって分周比Nに応じて、オシレータクロックCLKOSCの周波数fOSCが変化するが、出力クロックCLKOUTの周波数fOUT(=fDIV)は一定である。もちろん、オシレータクロックCLKOSCを出力クロックCLKOUTとして取り出してもよい。
V/I変換回路162を構成する第1トランジスタMP1のサイズは、プログラマブル分周器140の分周比Nに応じて変更可能に構成される。第1トランジスタMP1は、サイズがバイナリで重み付けされた複数の第3トランジスタMP3を含む。第3トランジスタMP3のゲートには制御電圧VCTRLが入力される。
複数の第4トランジスタMP4は、複数の第3トランジスタMP3と直列に接続される。複数の第4トランジスタMP4のゲートには、分周比Nを指定する周波数設定データFSETの対応するビットが入力され、個別にオン、オフが切り替え可能となっている。オンとなる第4トランジスタMP4の個数が、第1トランジスタMP1の実効的なサイズを規定する。1番左の第4トランジスタMP4については、分周比Nにかかわらず常にオンとされ、起動信号PWDXに応じて、オン、オフが制御される。
もし第1トランジスタMP1のサイズを固定したとすると、分周比Nが変化してバイアス電流IBIASが大きく変化したときに、第1トランジスタMP1の動作点が変化する。これは、設計段階における動作検証を複雑化させる一因となる。第3実施例では、分周比N、すなわち発振周波数fOSCに応じて、第1トランジスタMP1のサイズを適応的に設定することで、第1トランジスタMP1およびその他の回路の動作点を一定にすることができる。
図9は、電圧制御発振器160の構成例を示す図である。電圧制御発振器160は、V/I変換回路162、電流制御発振器164に加えて、スタートアップ回路166を備える。スタートアップ回路166は、発振回路100の起動時にアサートされる起動信号PWDXに応答して、第1トランジスタMP1に作用し、第1トランジスタMP1に起動電流ISTARTを発生させる。
スタートアップ回路166の構成は特に限定されないが、たとえば、PMOSトランジスタMP5,MP6,MP7およびNMOSトランジスタMN8、MN9を含む。第5トランジスタMP5は、複数の第3トランジスタMP3とゲート同士、ソース同士が共通に接続される。第6トランジスタMP6は、ソースが第5トランジスタMP5のドレインと接続され、ゲートが第5トランジスタMP5のゲートと接続される。
第7トランジスタMP7は、ソースが第5トランジスタMP5のゲートと接続され、ゲートが第6トランジスタMP6のドレインと接続される。複数の第8トランジスタMN8は、第6トランジスタMP6のドレインと接地の間に直列に接続され、それぞれのゲートに起動信号PWDXが入力される。第9トランジスタMN9は、第7トランジスタMP7のドレインと接地の間に設けられ、ゲートに起動信号PWDXが入力される。
このスタートアップ回路166によれば、PWDX信号のアサートに応答して、第7トランジスタMP7がオンとなり、第3トランジスタMP3のゲートをプルダウンする。これにより、V/I変換回路162から電流制御発振器164に起動電流ISTARTが供給され、電流制御発振器164の発振が開始する。
第5トランジスタMP5のゲート電圧がプルダウンされると、トランジスタMP5,MP6に流れる電流が、複数のトランジスタMN8に流れ、第7トランジスタMP7のゲート電圧が上昇し、第7トランジスタMP7はターンオフする。
続いて電流制御発振器164の構成例を説明する。電流制御発振器164は、リング状に接続される複数の遅延回路165を含む。各遅延回路165は、バイアス電流IBIASに応じた遅延を発生させる。遅延回路165を、疑似差動遅延セルとも称する。遅延回路165をシングルエンドで構成してもよい。
複数の遅延回路165はそれぞれ、自身の遅延量が、バイアス電流IBIASに加えて、プログラマブル分周器140の分周比Nを規定する周波数設定データFSETに応じて制御可能に構成される。たとえば遅延回路165は、キャパシタアレイを含み、キャパシタアレイのオン、オフによって、遅延量が調節可能であってもよい。これにより、発振周波数fOSCを変更したときのバイアス電流IBIASの変動を抑制でき、回路の動作点をさらに安定化できる。
<用途>
図10(a)、(b)は、発振回路100を備える半導体装置を示す図である。図10(a)の半導体装置200Aは、オシレータ202と、回路ブロック204を備える。オシレータ202は上述の発振回路100であり、キャパシタC、抵抗Rに応じて定まる周波数の基準クロックCLKREFを発生する。回路ブロック204は、(i)基準クロックCLKREFと同期して演算処理を行うロジック回路を含んでもよい。あるいは回路ブロック204は、(ii)基準クロックCLKREFをN逓倍し、高周波(RF)信号を生成するPLL周波数シンセサイザを含んでもよい。RF信号は、A/DコンバータやD/Aコンバータのクロックとして利用してもよい。あるいは回路ブロック204は、RF信号を利用する無線通信の変調器や復調器を含んでもよい。
図10(b)の半導体装置200Bは、発振回路100を備えるシリコンオシレータICである。シリコンオシレータICは、従来の水晶発振器(XO)の代替として回路システム210に組み込まれ、基準クロックCLKREFは、マイコン212やASIC(Application Specific Integrated Circuit)214などに供給される。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、F/V変換回路120は、基準電流IREF1によってキャパシタCを充電し、充電後の電圧を検出電圧としたがその限りでない。それとは反対に、キャパシタCを基準電流IREFによって放電し、放電後の電圧を検出電圧Vとしてもよい。
タイミング信号SEL,RST,COMPの波形、シーケンスは例示に過ぎず、同じ動作が可能であれば、各信号の波形は適宜変更することができる。
実施の形態では、電流制御発振器あるいは電圧制御発振器として、リング型のものを説明したがその構成は特に限定されず、公知の、あるいは将来利用可能な回路を用いることができる。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100 発振回路
104 基準電流源
105 ダミー電流源
106,107 経路セレクタ
108 第1経路
109 第2経路
SW21 第1スイッチ
SW22 第2スイッチ
120 F/V変換回路
C キャパシタ
SW11 初期化スイッチ
130 基準電圧源
R 基準抵抗
基準電圧
検出電圧
150 フィードバック回路
152 クロックドコンパレータ
154 チャージポンプ
160 電圧制御発振器
162 V/I変換回路
164 電流制御発振器
166 スタートアップ回路
170 タイミング発生器
180 プログラマブル分周器
190 FLL回路
192 周波数検出器
194 メモリ
196 セレクタ

Claims (11)

  1. 制御電圧に応じた周波数を有するクロックを生成する電圧制御発振器と、
    キャパシタおよび前記クロックに応じた周波数でスイッチングするスイッチを含み、基準電流に応じた検出電圧を生成するF/V(周波数-電圧)変換回路と、
    抵抗を含み、前記基準電流が前記抵抗に発生させる電位に応じた基準電圧を出力する基準電圧源と、
    前記検出電圧が前記基準電圧に近づくように前記制御電圧を調節するフィードバック回路と、
    を備え、
    前記電圧制御発振器は、
    ゲートに前記制御電圧が入力された第1トランジスタを含み、前記制御電圧を前記第1トランジスタに流れるバイアス電流に変換するV/I(電圧-電流)変換回路と、
    前記バイアス電流に応じた周波数で発振する電流制御発振器と、
    を含み、
    前記V/I変換回路は、
    前記基準電流は、前記第1トランジスタとゲート同士、ソース同士が共通に接続される第2トランジスタに流れる電流であり、前記基準電流は、前記電圧制御発振器の前記バイアス電流に比例していることを特徴とする発振回路。
  2. 前記フィードバック回路は、
    前記クロックと同期して前記基準電圧と前記検出電圧を比較するクロックドコンパレータと、
    前記クロックドコンパレータの出力に応じたアップ信号およびダウン信号によって制御されるチャージポンプと、
    を含み、
    前記チャージポンプの充放電電流は、前記電圧制御発振器のバイアス状態に応じていることを特徴とする請求項に記載の発振回路。
  3. 前記F/V変換回路は、前記クロックの周期に比例する時間、前記基準電流により前記キャパシタを充電または放電し、前記検出電圧を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の発振回路。
  4. 前記クロックと同期して、前記基準電流を第1経路と第2経路に時分割で振り分ける経路セレクタをさらに備え、
    前記F/V変換回路の前記キャパシタは前記第1経路に接続され、
    前記基準電圧源の前記抵抗は前記第2経路に接続されることを特徴とする請求項に記載の発振回路。
  5. 前記クロックを分周するプログラマブル分周器をさらに備え、
    前記第1トランジスタは当該第1トランジスタの実効的なサイズが前記プログラマブル分周器の分周比に応じて制御可能に構成されることを特徴とする請求項に記載の発振回路。
  6. 前記電圧制御発振器は、起動時に前記第1トランジスタに作用し、前記第1トランジスタに起動電流を発生させるスタートアップ回路をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の発振回路。
  7. 前記第1トランジスタは、
    サイズがバイナリで重み付けされ、それぞれのゲートに前記制御電圧を受ける複数の第3トランジスタと、
    それぞれが前記複数の第3トランジスタの対応するひとつと直列に設けられ、それぞれのゲートに個別の設定信号が入力可能な複数の第4トランジスタと、
    を含み、オンである前記第4トランジスタの個数に応じて前記第1トランジスタの実効的なサイズが制御されることを特徴とする請求項に記載の発振回路。
  8. 前記電圧制御発振器は、起動時に前記第1トランジスタに作用し、前記第1トランジスタに起動電流を発生させるスタートアップ回路をさらに備え、
    前記スタートアップ回路は、
    前記複数の第3トランジスタとゲート同士、ソース同士が共通に接続される第5トランジスタと、
    ソースが前記第5トランジスタのドレインと接続され、ゲートが前記第5トランジスタのゲートと接続される第6トランジスタと、
    ソースが前記第5トランジスタのゲートと接続され、ゲートが前記第6トランジスタのドレインと接続される第7トランジスタと、
    前記第6トランジスタのドレインと接地の間に直列に接続され、それぞれのゲートに起動信号が入力される複数の第8トランジスタと、
    前記第7トランジスタのドレインと接地の間に設けられ、ゲートに前記起動信号が入力される第9トランジスタと、
    を含むことを特徴とする請求項に記載の発振回路。
  9. 前記電流制御発振器は、
    それぞれが前記バイアス電流に応じた遅延を発生させる複数の遅延回路をリング状に接続して構成され、
    前記複数の遅延回路はそれぞれ、自身の遅延量が、前記バイアス電流に加えて、前記プログラマブル分周器の分周比に応じて制御可能に構成されることを特徴とする請求項に記載の発振回路。
  10. 請求項1からのいずれかに記載の発振回路と、
    前記発振回路が生成するクロックを受ける回路ブロックと、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項1からのいずれかに記載の発振回路を備えることを特徴とするオシレータIC(Integrated Circuit)。
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