JP5368581B2 - 電子部品用チタン銅 - Google Patents

電子部品用チタン銅 Download PDF

Info

Publication number
JP5368581B2
JP5368581B2 JP2011543171A JP2011543171A JP5368581B2 JP 5368581 B2 JP5368581 B2 JP 5368581B2 JP 2011543171 A JP2011543171 A JP 2011543171A JP 2011543171 A JP2011543171 A JP 2011543171A JP 5368581 B2 JP5368581 B2 JP 5368581B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grain boundary
boundary reaction
reaction phase
copper alloy
copper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011543171A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011065152A1 (ja
Inventor
尚彦 江良
弘泰 堀江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JX Nippon Mining and Metals Corp
Original Assignee
JX Nippon Mining and Metals Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JX Nippon Mining and Metals Corp filed Critical JX Nippon Mining and Metals Corp
Priority to JP2011543171A priority Critical patent/JP5368581B2/ja
Publication of JPWO2011065152A1 publication Critical patent/JPWO2011065152A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5368581B2 publication Critical patent/JP5368581B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C9/00Alloys based on copper
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/08Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of copper or alloys based thereon
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/03Contact members characterised by the material, e.g. plating, or coating materials

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Description

本発明はコネクタ等の電子部品用部材として好適なチタン銅及びその製造方法に関する。
近年では携帯端末などに代表される電子機器の小型化が益々進み、従ってそれに使用されるコネクタは狭ピッチ化及び低背化の傾向が著しい。小型のコネクタほどピン幅が狭く、小さく折り畳んだ加工形状となるため、使用する部材には、必要なバネ性を得るための高い強度と、過酷な曲げ加工に耐えることのできる優れた曲げ加工性が求められる。この点、チタンを含有する銅合金(以下、「チタン銅」と称する。)は、比較的強度が高く、応力緩和特性にあっては銅合金中最も優れているため、特に強度が要求される信号系端子用部材として、古くから使用されてきた。
チタン銅は時効硬化型の銅合金である。溶体化処理によって溶質原子であるTiの過飽和固溶体を形成させ、その状態から低温で比較的長時間の熱処理を施すと、スピノーダル分解によって、母相中にTi濃度の周期的変動である変調構造が発達し、強度が向上する。
強度及び曲げ加工性に優れたチタン銅を得るには、安定相であるTiCu3を如何に抑制するかがこれまで重要課題とされてきた。安定相は母相に対して整合性が悪いため、その存在比率が大きくなると、曲げ加工性や強度に悪影響を与えるからである。安定相は時効処理を比較的高温長時間で行った際や、溶体化処理が不充分であったときに多く見られるようになる。従って、チタン銅の特性改善のために、溶体化処理や時効処理などの熱処理において安定相の生成を極力抑制する努力がなされてきたのである(特許文献1〜4)。
特開2004−231985号公報 特開2004−176163号公報 特開2006−283142号公報 特開2008−308734号公報
従来のチタン銅の高性能化のためのアプローチはTiCu3などのTiとCuの金属間化合物粒子で構成される安定相(Ti-Cu系の安定相)の抑制を基本とするものであり、チタン銅の特性向上に一定の成果を上げてきたことは事実である。しかしながら、今後益々厳しくなっていくことが予想される要求特性に叶うチタン銅を開発するためには、これまでとは異なるアプローチにより、新たな可能性をチタン銅に求めることは有益であると考えられる。
そこで、本発明はTiCu3などの安定相を積極的に析出させながらも強度及び曲げ加工性に優れたチタン銅を提供することを課題の一つとする。また、本発明はそのようなチタン銅の製造方法を提供することを別の課題の一つとする。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討したところ、Ti-Cu系の安定相が粒界で未固溶粒子としてCu母相中に散在している状態では確かに強度や曲げ加工性に悪影響を与えるものの、Ti-Cu系の安定相が局所的に成長して周辺の粒子同士が集合し、所定の大きさ及び形状を有する析出物粒子の集団として存在するようになると逆に悪影響が軽減若しくは無害化することが分かった。本発明では結晶粒界に沿って現出するこのような析出物粒子の集団で構成される母相とは異なる相を「粒界反応相」と呼ぶことにする。図1は粒界反応相を捉えた電子顕微鏡写真である。図中、粒界に沿って成長した母相とは異なるまだら模様の相が粒界反応相である。
上記知見を基礎として完成した本発明は一側面において、Tiを2.0〜4.0質量%含有し、残部銅及び不可避的不純物からなる電子部品用銅合金であって、電子顕微鏡による圧延方向に平行な断面の組織観察において、結晶粒界に沿って析出したTi-Cu系粒子を含む粒界反応相が存在し、個々の粒界反応相についての粒界反応相に取り囲まれる最大円の直径D1に対する粒界反応相を取り囲む最小円の直径D2の比(D2/D1)の平均値Avg(D2/D1)が1.0〜6.0であり、D1の平均値AvgD1が0.4〜2.0μmであり、更に、粒界反応相が1000μm2の観察視野当たり1.5〜15%の面積を占める電子部品用銅合金である。
本発明に係る銅合金の一実施形態では、電子顕微鏡による圧延方向に平行な断面の組織観察において、D2の平均値AvgD2が1.0〜5.0μmである。
本発明に係る銅合金の別の一実施形態では、電子顕微鏡による圧延方向に平行な断面の組織観察において、平均結晶粒径が円相当径で表して5μm以上30μm以下であり、粒界反応相を取り囲む各結晶粒について該結晶粒の粒界に取り囲まれる最大円の直径D3の平均値AvgD3が、AvgD2<AvgD3である。
本発明に係る銅合金の更に別の一実施形態では、第3元素群としてMn、Fe、Mg、Co、Ni、Cr、V、Nb、Mo、Zr、Si、B及びPよりなる群から選択される1種又は2種以上を合計で0〜0.5質量%含有する。
本発明は別の一側面において、上記銅合金からなる伸銅品である。
本発明は更に別の一側面において、上記銅合金を備えた電子部品である。
本発明は更に別の一側面において、上記銅合金を備えたコネクタである。
本発明は更に別の一側面において、Tiを2.0〜4.0質量%含有し、随意的な第3
元素群としてMn、Fe、Mg、Co、Ni、Cr、V、Nb、Mo、Zr、Si、B及
びPよりなる群から選択される1種又は2種以上を合計で0〜0.5質量%含有し、残部
銅及び不可避的不純物からなる銅合金素材に対して、第一溶体化処理を行い、その後、730〜880℃でTiの固溶限が添加量と同じになる温度以上に加熱する最終溶体化処理を30秒〜90秒行い、
最終溶体化処理に続いて、材料温度400〜500℃で0.1〜20時間加熱する時効処理を行い、
時効処理に続いて、圧下率0〜40%の冷間圧延を行うことを含む、
電子部品用銅合金の製造方法である。
本発明によれば、安定相であるTiCu3を多量に析出させながら強度及び曲げ加工性に優れたチタン銅が得られる。
粒界反応相Aを電子顕微鏡で観察した例である。 図1−1の倍率を小さくした図である。
<Ti含有量>
Tiが2.0質量%未満ではチタン銅本来の変調構造の形成による強化機構を充分に得ることができないことから十分な強度が得られず、逆に4.0質量%を超えると粗大なTiCu3が析出し易くなり、強度及び曲げ加工性が劣化する傾向にある。従って、本発明に係る銅合金中のTiの含有量は2.0〜4.0質量%であり、好ましくは2.7〜3.5質量%である。このようにTiの含有量を適正化することで、電子部品用に適した強度及び曲げ加工性を共に実現することができる。
<第3元素>
所定の第3元素をチタン銅に添加すると、Tiが十分に固溶する高い温度で溶体化処理をしても結晶粒が容易に微細化し、強度を向上させる効果がある。また、所定の第3元素は変調構造の形成を促進する。更に、Ti-Cu系の安定相の急激な粗大化を抑制する効果もある。そのため、チタン銅本来の時効硬化能が得られるようになる。
これらの元素は、合計で0.05質量%以上含有するとその効果が現れだすが、合計で0.5質量%を超えると強度と曲げ加工性のバランスが劣化する傾向にある。従って、第3元素群としてMn、Fe、Mg、Co、Ni、Cr、V、Nb、Mo、Zr、Si、B及びPよりなる群から選択される1種又は2種以上を合計で0〜0.5質量%含有することができ、合計で0.05〜0.5質量%含有するのが好ましい。
<粒界反応相>
粒界反応相は、時効処理時に粒界反応型の粒子として結晶粒界に沿って析出したTi-Cu系の安定相同士が集合してできた、母相とは異なる相である。粒界反応相を電子顕微鏡で観察すると、まだら模様に見える。粒界反応相を所定の大きさ及び形状に制御することによって、Ti-Cu系の安定相による悪影響が軽減若しくは無害化される。
粒界反応相は結晶粒界に沿って粒内に向かって成長することから、結晶粒径が大きくなれば粒界反応相は結晶粒界に沿って長くなる傾向にある。また、最終の冷間圧延の圧下率が大きくなるにつれて結晶粒は圧延方向に延伸するが、これに伴って粒界反応相も圧延方向に長くなる傾向にある。粒界反応相が特定の方向に長く延びてしまうと曲げ加工への悪影響が軽減されないため、粒界反応相はすべての方向に均一に成長することが望まれる。
そこで、本発明に係るチタン銅では、電子顕微鏡による圧延方向に平行な断面の組織観察において、個々の粒界反応相についての粒界反応相に取り囲まれる最大円の直径D1に対する粒界反応相を取り囲む最小円の直径D2の比(D2/D1)(以下、「粒界反応相アスペクト比」という。)の平均値Avg(D2/D1)が1.0〜6.0であり、好ましくは2.0〜5.0である。例えば、図1−1に示す粒界反応相Aについて、円11が粒界反応相に取り囲まれる最大円であり、円12が粒界反応相を取り囲む最小円である。なお、複数の粒界反応相が互いに接触する場合があるが、これらは相が異なるので反射電子像の母相の濃淡、EPMAの元素マッピングやEBSPによる方位マッピングなどにより区別可能であり、別々の粒界反応相として取り扱う。
また、粒界反応相アスペクト比を制御したとしても、粒界反応相が過剰に大きくなるとやはり曲げ加工性への悪影響を軽減することはできない。また、変調構造の発達に寄与するべき固溶Ti成分が粒界反応相中に取り込まれてしまい、十分な強度が確保できなくなる。一方、粒界反応相の発達が不充分であっても安定相による悪影響が軽減されず、固溶Ti成分が多すぎて必要な導電率も確保できない。そこで、本発明に係るチタン銅では、電子顕微鏡による圧延方向に平行な断面の組織観察において、D1の平均値AvgD1は0.4〜2.0μmであり、好ましくは0.4〜1.5μmであり、より好ましくは0.4〜1.0μmである。また、電子顕微鏡による圧延方向に平行な断面の組織観察において、D2の平均値AvgD2は一実施形態において、1.0〜5.0μmであり、好ましくは2.0〜5.0μmであり、より好ましくは2.0〜3.0μmである。
個々の粒界反応相が所定の大きさであっても、金属組織中に占める割合が適切でなければ効果が現れない。一方、粒界反応相が過剰になると変調構造の発達に寄与するべき固溶Ti成分が粒界反応相中に取り込まれる結果となる。従って、電子顕微鏡による圧延方向に平行な断面の組織観察において、粒界反応相が1000μm2の観察視野当たり1.5〜15%の面積を占め、好ましくは1.6〜10%の面積を占め、より好ましくは1.7〜3.2%の面積を占める。
<結晶粒径>
チタン銅の強度を向上させるためには結晶粒が小さいほどよいが、粒界反応相の面積率が必要以上に上昇しやすくなる不都合が生じる。そこで、好ましい平均結晶粒径は30μm以下、より好ましくは20μm以下である。下限は粒界反応相の面積率が必要以上に上昇しないように1μm以上とするのが好ましく、より好ましくは5μm以上である。本発明において、平均結晶粒径は電子顕微鏡による圧延方向に平行な断面の組織観察における円相当径で表す。
一般に、結晶粒は最終の冷間圧延における圧下率に応じて圧延方向に延伸した楕円形状を呈するが、圧下率が高くなって結晶粒が極端に扁平すると歪が大きくなるので曲げ割れの原因となりやすい。よってできるだけ真円に近いことが望ましい。そこで、本発明に係るチタン銅の一実施形態では、粒界反応相を取り囲む各結晶粒について該結晶粒の粒界に取り囲まれる最大円の直径D3の平均値AvgD3を定義し、この値が粒界反応相を取り囲む最小円の直径D2の平均値AvgD2よりも大きい場合、すなわちAvgD2<AvgD3である。この場合には曲げ加工性を損なわない。例えば、図1−2に示す粒界反応相Aについて、円13がこの粒界反応相を取り囲む結晶粒の粒界に取り囲まれる最大円である。
<用途>
本発明に係る銅合金は種々の伸銅品、例えば板、条、管、棒及び線として提供されることができる。本発明に係るチタン銅は、限定的ではないが、スイッチ、コネクタ、ジャック、端子、リレー等の電子部品の材料として好適に使用することができる。
<製法>
本発明に係るチタン銅は、特に最終の溶体化処理及びそれ以降の工程で適切な熱処理及び冷間圧延を実施することにより製造可能である。以下に、好適な製造例を工程毎に順次説明する。
1)インゴット製造
溶解及び鋳造によるインゴットの製造は、基本的に真空中又は不活性ガス雰囲気中で行う。溶解において添加元素の溶け残りがあると、強度の向上に対して有効に作用しない。よって、溶け残りをなくすため、FeやCr等の高融点の第3元素は、添加してから十分に攪拌したうえで、一定時間保持する必要がある。一方、TiはCu中に比較的溶け易いので第3元素の溶解後に添加すればよい。従って、Cuに、Mn、Fe、Mg、Co、Ni、Cr、V、Nb、Mo、Zr、Si、B及びPよりなる群から選択される1種又は2種以上を合計で0〜0.50質量%含有するように添加し、次いでTiを2.0〜4.0質量%含有するように添加してインゴットを製造することが望ましい。
2)均質化焼鈍及び熱間圧延
インゴット製造時に生じた凝固偏析や晶出物は粗大なので均質化焼鈍でできるだけ母相に固溶させて小さくし、可能な限り無くすことが望ましい。これは曲げ割れの防止に効果があるからである。
具体的には、インゴット製造工程後には、900〜970℃に加熱して3〜24時間均質化焼鈍を行った後に、熱間圧延を実施するのが好ましい。液体金属脆性を防止するために、熱延前及び熱延中は960℃以下とし、且つ、元厚から全体の圧下率が90%までのパスは900℃以上とするのが好ましい。そして、パス毎に適度な再結晶を起こしてTiの偏析を効果的に低減するために、パスごとの圧下量を10〜20mmで実施するとよい。
3)第一溶体化処理
その後、冷延と焼鈍を適宜繰り返してから溶体化処理を行うのが好ましい。ここで予め溶体化を行っておく理由は、最終の溶体化処理での負担を軽減させるためである。すなわち、最終の溶体化処理では、第二相粒子を固溶させるための熱処理ではなく、既に溶体化されてあるのだから、その状態を維持しつつ再結晶のみ起こさせればよいので、軽めの熱処理で済む。具体的には、第一溶体化処理は加熱温度を850〜900℃とし、2〜10分間行えばよい。そのときの昇温速度及び冷却速度においても極力速くし、ここでは第二相粒子が析出しないようにするのが好ましい。なお、第一溶体化処理は行わなくても良い。
4)中間圧延
最終の溶体化処理前の中間圧延における圧下率を高くするほど、最終の溶体化処理における再結晶粒が均一かつ微細に生成するので、中間圧延の圧下率は高めに設定する。好ましくは70〜99%ある。圧下率は{((圧延前の厚み−圧延後の厚み)/圧延前の厚み)×100%}で定義される。
5)最終の溶体化処理
最終の溶体化処理では、析出物を完全に固溶させることが望ましいが、完全に無くすまで高温に加熱すると、結晶粒が粗大化しやすいので、加熱温度は第二相粒子組成の固溶限付近の温度とする(Tiの添加量が2.0〜4.0質量%の範囲でTiの固溶限が添加量と等しくなる温度は730〜840℃程度であり、例えばTiの添加量が3.2質量%では800℃程度)。そしてこの温度まで急速に加熱し、冷却速度も速くすれば粗大な第二相粒子の発生が抑制される。従って、典型的には、730〜880℃のTiの固溶限が添加量と同じになる温度以上に加熱し、より典型的には730〜880℃のTiの固溶限が添加量と同じになる温度に比べて0〜20℃高い温度、好ましくは0〜10℃高い温度に加熱する。
また、最終の溶体化処理での加熱時間は短いほうが結晶粒は微細化する。加熱時間は例えば30〜90秒とすることができ、典型的には30〜60秒とすることができる。この時点では第二相粒子はできるだけ生成させないようにしておくのが好ましい。冷却速度は高い方が好ましく、操業安定性の観点からは水冷を使用するのが有利である。
6)時効処理
最終の溶体化処理に引き続いて、時効処理を行う。従来は最終の溶体化処理の後は冷間圧延を行うことが通例であったが、本発明に係るチタン銅を得る上では最終の溶体化処理の後、冷間圧延を行わずに直ちに時効処理を行うことが好ましい。従来は伸びを維持して高強度を得るために高加工度の冷間圧延を行っていたが、曲げ加工性が劣化していた。曲げ加工性を維持するために加工度を低くすると、歪の分布が不均一になるばかりでなく、強度上昇も小さい。これは時効処理の前に低加工度の冷間圧延を行うと、加工歪が不均一に分布しやすく、変調構造の形成が不均一となって、曲げ歪に対する抵抗が弱くなるだけでなく、粒界反応相が発達しにくいからである。時効処理は粒界反応で析出したTi-Cu系の安定相が集合して粒界反応相が適切な大きさに成長するように、慣例の時効条件よりもやや高温で行うとよい。低温時効すると粒界反応相が粒界に沿って成長し(D2が大きくなり)、粒内に向かって薄く(D1は小さい)成長するのでAvg(D2/D1)が大きくなりやすい。具体的には、材料温度400〜500℃で0.1〜20時間加熱することが好ましく、材料温度400〜480℃で1〜16時間加熱することがより好ましい。
7)最終の冷間圧延
上記時効処理後、最終の冷間圧延を行う。最終の冷間加工によってチタン銅の強度を高めることができる。この冷間圧延は実施しなくてもよいが、高い強度を得ることを目的とする場合は圧下率を5%以上、好ましくは10%以上、より好ましくは15%以上とする。但し、圧下率が高すぎると粒界反応相アスペクト比が大きくなり過ぎることから、圧下率を40%以下、好ましくは30%以下、より好ましくは25%以下とする。
8)歪取焼鈍
電子部品の構造に応じて、異なる形状加工が要求される。一般に曲げ加工やノッチ加工などの塑性変形を施された部位は加工硬化し、素材の強度はより上昇する。このような曲げ加工部で接圧を担保する構造では塑性変形しにくいので、高いばね限界値は不要である。そのため、このような用途では歪取焼鈍は行わなくても良い。
一方、プレス打ち抜き後の形状加工時に塑性変形を受けない部位で接圧を担保する構造(例:端子の接点部から曲げ加工部までの直線部分(アーム)の距離が長い構造、またはフォーク型端子のようにノッチ加工や曲げ加工が施されない構造であって、曲げ応力がアームにかかるような構造)では、曲げたわみに対する抵抗が必要となるので高いばね限界値が重要となる。
従って、特にばね限界値が重要となる用途では最終の冷間圧延の後、歪取焼鈍を行う。特に最終の冷間圧延の圧下率が3%以上の場合には、ばね限界値が重要となる用途では歪取焼鈍を行うことが好ましい。また、最終の冷間圧延の圧下率が10%以上の場合には、ばね限界値が重要となる用途では歪取焼鈍を行うことが特に好ましい。冷間圧延で導入された転位は不均一に分布しているが、歪取焼鈍を行うことで転位が再配列し、これにより更に強度上昇を図ることもできる。ただし、過度の歪取焼鈍を行うと転位が消滅して強度が低下するため好ましくない。
歪取焼鈍の条件は慣用の条件でよいが、具体的には、材料温度200℃以上400℃未満で0.001〜20時間加熱の条件で行うのが好ましく、低温であれば長時間(例えば材料温度200〜300℃で12〜20時間加熱)、高温であれば短時間(例えば材料温度300〜400℃で0.001〜12時間加熱)の条件で行うのがより好ましい。
なお、当業者であれば、上記各工程の合間に適宜、表面の酸化スケール除去のための研削、研磨、ショットブラスト酸洗等の工程を行なうことができることは理解できるだろう。
以下に本発明の実施例を比較例と共に示すが、これらの実施例は本発明及びその利点をよりよく理解するために提供するものであり、発明が限定されることを意図するものではない。
本発明例の銅合金を製造するに際しては、活性金属であるTiが第2成分として添加されるから、溶製には真空溶解炉を用いた。また、本発明で規定した元素以外の不純物元素の混入による予想外の副作用が生じることを未然に防ぐため、原料は比較的純度の高いものを厳選して使用した。
表1に記載の濃度のTiを添加し、残部銅及び不可避的不純物の組成を有するインゴットに対して950℃で3時間加熱する均質化焼鈍の後、900〜950℃で熱間圧延を行い、板厚10mmの熱延板を得た。面削による脱スケール後、冷間圧延して素条の板厚(2.0mm)とし、素条での第1次溶体化処理を行った。第1次溶体化処理の条件は850℃で10分間加熱とした。試験片によっては第1次溶体化処理を行わなかった。次いで、中間の冷間圧延では最終板厚が0.10mmとなるように中間の板厚を調整して冷間圧延した後、急速加熱が可能な焼鈍炉に挿入して最終の溶体化処理を行い、その後、水冷した。このときの加熱条件は材料温度がTiの固溶限が添加量と同じになる温度(Ti濃度3.2質量%で約800℃、Ti濃度2.0質量%で約730℃、Ti濃度4.0質量%で約840℃)を基準として表1に記載の加熱条件で各々1分間保持とした。(表1参照)。次いで、試験片によっては溶体化処理後の冷間圧延を表1に記載の条件で行った後に、Ar雰囲気中で表1に記載の条件で時効処理を行った。酸洗による脱スケール後、表1に記載の条件で最終冷間圧延し、最後に表1に記載の各加熱条件で焼鈍を行って発明例及び比較例の試験片とした。
Figure 0005368581
Figure 0005368581
Figure 0005368581
Figure 0005368581
得られた各試験片について、以下の条件で特性評価を行った。結果を表2に示す。
<強度>
引張方向が圧延方向と平行になるように、プレス機を用いてJIS13B号試験片を作製した。JIS−Z2241に従ってこの試験片の引張試験を行ない、圧延平行方向の0.2%耐力(YS)を測定した。
<曲げ加工性>
JIS H 3130に従って、Badway(曲げ軸が圧延方向と同一方向)のW曲げ試験を行って割れの発生しない最小半径(MBR)の板厚(t)に対する比であるMBR/t値を測定した。
<平均結晶粒径>
平均結晶粒径の測定は、圧延方向に平行な断面をFIBにて切断することで、断面を露出した後、断面をSIM観察し、単位面積当たりの結晶粒の数をカウントして、結晶粒の平均の円相当径を求めた。具体的には、100μm×100μmの枠を作成し、この枠の中に存在する結晶粒の数をカウントした。なお、枠を横切っている結晶粒については、すべて1/2個としてカウントした。枠の面積10000μm2をその合計で除したものが結晶粒1個当たりの面積の平均値である。その面積を持つ真円の直径が円相当径であるので、これを平均結晶粒径とした。
<粒界反応相>
圧延方向に平行な断面をFIBにて切断することで、断面を露出した後、断面をSIM観察し、観察視野100μm×100μmを撮影した。粒界反応相のまだら模様を構成する黒色部分が、TiCu3であることを付属のEDS(Energy Dispersive X−ray Spectrometer)により確認した。
個々の粒界反応相について、粒界反応相に取り囲まれる最大円の直径D1と粒界反応相を取り囲む最小円の直径D2をそれぞれ写真上で測定し、個々の粒界反応相についてD2/D1を求めた。観察視野中に含まれ、D1及びD2を測定可能なすべての粒界反応相に対してD2/D1を求め、その平均値をAvg(D2/D1)とした。また、測定したD1及びD2の平均値をそれぞれAvgD1及びAvgD2とした。
また、粒界反応相を取り囲む各結晶粒について該結晶粒の粒界に取り囲まれる最大円の直径D3をそれぞれ写真上で測定し、観察視野中で測定可能なすべてのD3の平均値をAvgD3とした。
また、上記写真上の任意の1000μm2の観察視野中で粒界反応相が占める面積を画像解析装置により求め、5箇所の平均値を算出し、これを粒界反応相の1000μm2の観察視野当たりの面積とした。
<ばね限界値(Kb)>
ばね限界値(Kb)は、JIS H3130(合金番号C1990)に準拠して、繰り返し式たわみ試験を実施し、永久歪が残留する曲げモーメントから表面最大応力を測定した。
Figure 0005368581
Figure 0005368581
Figure 0005368581
Figure 0005368581
<考察>
従来例1〜4は、Ti-Cu系の安定相が粒界で未固溶粒子としてCu母相中に散在する条件として、最終の溶体化処理と時効処理の間に冷間圧延を行った例である。この場合は、粒界反応相の成長は小さく、面積率も小さめであった。強度及び曲げ加工性のバランスも悪い。
実施例1〜17は、最終の溶体化処理後に冷間圧延を行わずに時効処理を行った例である。実施例1〜7は最終溶体化処理を820℃×60sに固定して時効処理及び最終圧延の条件を変化させた。いずれの実施例も強度と曲げ加工性のバランスが従来例に比べて顕著に向上していることが分かる。
また、実施例1〜5又は実施例6〜7より、最終圧延の圧下率が上昇するにつれてAvg(D2/D1)が上昇することが分かる。
実施例8〜10は、最終溶体化処理を800℃×60sとした例であり、実施例1〜7に比べて平均粒径が小さくなった。実施例11〜12では逆に最終溶体化処理の温度を高くしたので、実施例1〜7に比べて平均粒径が大きくなった。
実施例13及び14から、Ti濃度を上げると強度が上昇する傾向にあることが分かる。
実施例15〜17は第三元素を添加した例である。第三元素を添加しても本発明の効果が維持されることが理解できる。
実施例A〜Hは、第1次溶体化処理及び歪取焼鈍の何れも行わなかったが、強度と曲げ加工性のバランスに優れた本発明に係るチタン銅が得られた。但し、歪取焼鈍を行わなかったので、歪取焼鈍を行った例に比べてkb値は小さかった。
実施例I〜Lは、歪取焼鈍を行わなかったが、強度と曲げ加工性のバランスに優れた本発明に係るチタン銅が得られた。同様に、kb値は小さかった。
実施例Mは、実施例5に対して最終圧延の圧下率を40%に高めた例であり、強度が若干向上した。
実施例N〜Qは、実施例1〜5及びMに比べて歪取焼鈍時間を長めに行った例であり、同一圧下率で比べるとばね限界値が若干向上したことが分かる。
実施例R及びSは、時効処理を低温側で行った例であり、実施例4及びMに比べて粒界反応相の面積がそれぞれ減少したが、依然として強度と曲げ加工性のバランスは比較例に比べて優れている。
実施例Tは、実施例9に比べて時効処理を長時間行った例であり、粒界反応相の面積が増大したが、依然として強度と曲げ加工性のバランスは比較例に比べて優れている。
実施例Uは、実施例9に比べて最終冷間圧延の圧下率を高くした例であり、粒界反応相を取り囲む最小円の直径D2がやや大きくなったが、依然として強度と曲げ加工性のバランスは比較例に比べて優れている。
実施例Vは、実施例9に比べて時効処理の時間が長く、最終冷間圧延の圧下率も高いが、依然として強度と曲げ加工性のバランスは比較例に比べて優れている。
実施例W〜Yは、最終溶体化処理の温度を高温側で設定したため、平均結晶粒がやや大きくなったが、依然として強度と曲げ加工性のバランスは比較例に比べて優れている。
実施例Z及びA’はTi濃度を4.0質量%とした例であるが、強度と曲げ加工性のバランスに優れた本発明に係るチタン銅が得られた。
比較例1〜8は実施例と同様に最終の溶体化処理後に冷間圧延を行わずに時効処理を行った例であるが、いずれも熱処理条件及び/又は圧延条件が不適切であったために、強度及び曲げ加工性が十分に向上していない例である。
比較例1は溶体化処理温度及び時効温度が高すぎたため、粒界反応相が粗大化し、粒界反応相の面積率が大きく、結晶粒も大きかった。
比較例2は最終圧延における圧下率が高すぎたため、粒界反応相及び結晶粒が扁平化した。
比較例3は最終圧延における圧下率が高すぎたため、粒界反応相が扁平化した。溶体化処理温度が高いため、結晶粒が大きい。結晶粒が大きいので粒界面積が減少し、粒界反応相は小さくなり、同様の理由で粒界反応相の面積率は小さくなった。
比較例4は溶体化処理温度が低いため、結晶粒が小さくなり、また、最終圧延における圧下率が高すぎたため、粒界反応相及び結晶粒が扁平化した。
比較例5は最終圧延における圧下率が高すぎたため、粒界反応相及び結晶粒が扁平化した。また、時効温度が高すぎたため、粒界反応相が粗大化した。
比較例6は最終圧延における圧下率が高すぎたため、粒界反応相及び結晶粒が扁平化した。また、溶体化処理温度及び時効温度が高すぎたため、粒界反応相が粗大化し、粒界反応相の面積率が大きく、結晶粒も大きかった。
比較例7は溶体化処理温度が低いため結晶粒が小さくなり、時効処理温度が高いため、粒界反応相が粗大化し、最終圧延における圧下率が高すぎたため、粒界反応相及び結晶粒が扁平化した。
比較例8は溶体化温度が高すぎたため結晶粒径が粗大化し、理想的な時効を行ったが、粒界に沿って反応相を形成したため粒界反応相が扁平化した。粒径が大きいので時効処理中に粒界まで拡散する距離が長くなり、反応相へのTi原子の供給が不足したことにより粒界反応相の面積率が低かった。
比較例9は時効処理温度が低かったため、Avg(D2/D1)が大きくなり粒界反応相の形状が不適切であり、曲げが劣化した。
比較例10は時効処理温度が高すぎたため、AvgD2が大きくなり粒界反応相が粗大化した。
比較例11〜13では溶体化処理温度を低く設定しながら時効処理温度を変化させた。結晶粒径が小さいのに加えて、粒界反応相の面積割合が不適切であった。
比較例Aは比較例8に対して最終冷間圧延における圧下率を小さくした例であるが、比較例8と同様に結晶粒径が粗大化し、Avg(D2/D1)も大きくなった。
比較例Bは比較例10に対して最終冷間圧延における圧下率を小さくした例であるが、依然としてAvg(D2/D1)が大きく、バランスの取れた特性は得られなかった。
11 粒界反応相に取り囲まれる最大円
12 粒界反応相を取り囲む最小円
13 粒界反応相を取り囲む結晶粒の粒界に取り囲まれる最大円

Claims (8)

  1. Tiを2.0〜4.0質量%含有し、残部銅及び不可避的不純物からなる電子部品用銅合金であって、電子顕微鏡による圧延方向に平行な断面の組織観察において、結晶粒界に沿って析出したTi-Cu系粒子を含む粒界反応相が存在し、個々の粒界反応相についての粒界反応相に取り囲まれる最大円の直径D1に対する粒界反応相を取り囲む最小円の直径D2の比(D2/D1)の平均値Avg(D2/D1)が1.0〜6.0であり、D1の平均値AvgD1が0.4〜2.0μmであり、更に、粒界反応相が1000μm2の観察視野当たり1.5〜15%の面積を占める電子部品用銅合金。
  2. 電子顕微鏡による圧延方向に平行な断面の組織観察において、D2の平均値AvgD2が1.0〜5.0μmである請求項1記載の銅合金。
  3. 電子顕微鏡による圧延方向に平行な断面の組織観察において、平均結晶粒径が円相当径で表して5μm以上30μm以下であり、粒界反応相を取り囲む各結晶粒について該結晶粒の粒界に取り囲まれる最大円の直径D3の平均値AvgD3が、AvgD2<AvgD3である請求項1又は2記載の銅合金。
  4. 第3元素群としてMn、Fe、Mg、Co、Ni、Cr、V、Nb、Mo、Zr、Si、B及びPよりなる群から選択される1種又は2種以上を合計で0〜0.5質量%含有する請求項1〜3何れか一項記載の銅合金。
  5. 請求項1〜4何れか一項記載の銅合金からなる伸銅品。
  6. 請求項1〜4何れか一項記載の銅合金を備えた電子部品。
  7. 請求項1〜4何れか一項記載の銅合金を備えたコネクタ。
  8. Tiを2.0〜4.0質量%含有し、随意的な第3元素群としてMn、Fe、Mg、Co、Ni、Cr、V、Nb、Mo、Zr、Si、B及びPよりなる群から選択される1種又は2種以上を合計で0〜0.5質量%含有し、残部銅及び不可避的不純物からなる銅合金素材に対して、第一溶体化処理を行い、その後、730〜880℃でTiの固溶限が添加量と同じになる温度以上に加熱する最終溶体化処理を30秒〜90秒行い、
    最終溶体化処理に続いて、材料温度400〜500℃で0.1〜20時間加熱する時効処理を行い、
    時効処理に続いて、圧下率0〜40%の冷間圧延を行うことを含む、
    電子部品用銅合金の製造方法。
JP2011543171A 2009-11-25 2010-10-18 電子部品用チタン銅 Active JP5368581B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011543171A JP5368581B2 (ja) 2009-11-25 2010-10-18 電子部品用チタン銅

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009268120 2009-11-25
JP2009268120 2009-11-25
PCT/JP2010/068295 WO2011065152A1 (ja) 2009-11-25 2010-10-18 電子部品用チタン銅
JP2011543171A JP5368581B2 (ja) 2009-11-25 2010-10-18 電子部品用チタン銅

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011065152A1 JPWO2011065152A1 (ja) 2013-04-11
JP5368581B2 true JP5368581B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=44066257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011543171A Active JP5368581B2 (ja) 2009-11-25 2010-10-18 電子部品用チタン銅

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP5368581B2 (ja)
KR (1) KR101412833B1 (ja)
CN (2) CN105296793A (ja)
TW (1) TWI413698B (ja)
WO (1) WO2011065152A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3845676A4 (en) * 2018-08-30 2022-05-18 JX Nippon Mining & Metals Corporation TITANIUM COPPER PLATE, PRESSED PRODUCT AND METHOD OF MAKING PRESSED PRODUCTS

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4889801B2 (ja) * 2009-11-25 2012-03-07 Jx日鉱日石金属株式会社 電子部品用チタン銅の製造方法
JP5393629B2 (ja) * 2010-09-30 2014-01-22 Jx日鉱日石金属株式会社 チタン銅及びこれを用いた伸銅品、電子部品及びコネクタ
JP6214126B2 (ja) * 2011-10-07 2017-10-18 Jx金属株式会社 チタン銅及びその製造方法、並びにチタン銅を用いた伸銅品及び電子機器部品
JP5718443B1 (ja) * 2013-12-27 2015-05-13 Jx日鉱日石金属株式会社 電子部品用チタン銅
JP2016188435A (ja) * 2016-06-22 2016-11-04 Jx金属株式会社 チタン銅及びその製造方法、並びにチタン銅を用いた伸銅品及び電子機器部品
KR102346993B1 (ko) * 2019-12-24 2022-01-05 한국재료연구원 고강도 및 고전기전도도의 구리-티타늄 합금 및 이의 제조방법
CN111101016B (zh) * 2020-02-26 2021-01-19 宁波博威合金材料股份有限公司 一种时效强化型钛铜合金及其制备方法
CN112458332B (zh) * 2020-10-13 2022-01-11 宁波博威合金材料股份有限公司 一种钛青铜合金棒材及其制备方法和应用
CN113802027B (zh) * 2021-09-18 2022-07-15 宁波博威合金板带有限公司 一种钛青铜及其制备方法
CN116024444B (zh) * 2022-12-28 2024-04-26 付亚波 一种高强高导高弹性钛青铜合金及其制备方法和一种真空熔融凝固装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004160543A (ja) * 2002-09-19 2004-06-10 Mitsubishi Materials Corp 加工性に優れた含Ti銅合金板または条製造用鋳塊の製造方法
JP2008095186A (ja) * 2006-09-13 2008-04-24 Furukawa Electric Co Ltd:The 接点材用銅基析出型合金板材およびその製造方法
JP2011026635A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Dowa Metaltech Kk 銅合金板材、銅合金板材の製造方法、および電気電子部品
JP2011132594A (ja) * 2009-11-25 2011-07-07 Jx Nippon Mining & Metals Corp 電子部品用チタン銅

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60114542A (ja) * 1983-11-22 1985-06-21 Ngk Insulators Ltd 時効硬化性チタニウム銅合金材料
JP4025632B2 (ja) * 2002-11-29 2007-12-26 日鉱金属株式会社 銅合金
US20040136861A1 (en) * 2002-11-29 2004-07-15 Nikko Metal Manufacturing Co., Ltd. Copper alloy and producing method therefor
JP4210239B2 (ja) * 2004-06-01 2009-01-14 日鉱金属株式会社 強度、導電性及び曲げ加工性に優れるチタン銅及びその製造方法
JP2006283142A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Nikko Kinzoku Kk 曲げ加工性に優れた高強度銅合金
CN101238230B (zh) * 2005-08-03 2011-01-26 Jx日矿日石金属株式会社 电子部件用高强度铜合金及电子部件
JP4634955B2 (ja) * 2006-03-31 2011-02-16 Jx日鉱日石金属株式会社 曲げ加工性及び寸法安定性に優れた高強度銅合金
JP4981748B2 (ja) * 2007-05-31 2012-07-25 古河電気工業株式会社 電気・電子機器用銅合金

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004160543A (ja) * 2002-09-19 2004-06-10 Mitsubishi Materials Corp 加工性に優れた含Ti銅合金板または条製造用鋳塊の製造方法
JP2008095186A (ja) * 2006-09-13 2008-04-24 Furukawa Electric Co Ltd:The 接点材用銅基析出型合金板材およびその製造方法
JP2011026635A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Dowa Metaltech Kk 銅合金板材、銅合金板材の製造方法、および電気電子部品
JP2011132594A (ja) * 2009-11-25 2011-07-07 Jx Nippon Mining & Metals Corp 電子部品用チタン銅

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3845676A4 (en) * 2018-08-30 2022-05-18 JX Nippon Mining & Metals Corporation TITANIUM COPPER PLATE, PRESSED PRODUCT AND METHOD OF MAKING PRESSED PRODUCTS

Also Published As

Publication number Publication date
TW201118181A (en) 2011-06-01
TWI413698B (zh) 2013-11-01
CN105296793A (zh) 2016-02-03
KR101412833B1 (ko) 2014-06-27
CN102686755A (zh) 2012-09-19
WO2011065152A1 (ja) 2011-06-03
KR20120081626A (ko) 2012-07-19
JPWO2011065152A1 (ja) 2013-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5368581B2 (ja) 電子部品用チタン銅
JP4889801B2 (ja) 電子部品用チタン銅の製造方法
JP5226057B2 (ja) 銅合金、伸銅品、電子部品及びコネクタ
JP5718436B1 (ja) 電子部品用チタン銅
JP5490439B2 (ja) 電子部品用チタン銅の製造方法
JP5214701B2 (ja) 強度、導電率及び曲げ加工性に優れたチタン銅及びその製造方法
JP5611773B2 (ja) 銅合金及びこれを用いた伸銅品、電子部品及びコネクタ及び銅合金の製造方法
JP5226056B2 (ja) 銅合金、伸銅品、電子部品及びコネクタ
KR20160096696A (ko) 전자 부품용 티탄구리
JP5461467B2 (ja) 強度、導電率及び曲げ加工性に優れたチタン銅及びその製造方法
JP6125410B2 (ja) 電子部品用チタン銅
JP4663031B1 (ja) チタン銅、伸銅品、電子部品及びコネクタ
JP4961049B2 (ja) 電子部品用チタン銅
JP5393629B2 (ja) チタン銅及びこれを用いた伸銅品、電子部品及びコネクタ
JP4663030B1 (ja) チタン銅、伸銅品、電子部品、コネクタ及びそのチタン銅の製造方法
JP5628712B2 (ja) 電子部品用チタン銅
JP5378286B2 (ja) チタン銅及びその製造方法
JP2016130370A (ja) 電子部品用チタン銅
JP5319578B2 (ja) 電子部品用チタン銅の製造方法
JP2016211077A (ja) チタン銅
JP6165071B2 (ja) 電子部品用チタン銅
JP6192552B2 (ja) 電子部品用チタン銅
JP2016145424A (ja) 電子部品用チタン銅
JP2016138335A (ja) 電子部品用チタン銅
JP2016117952A (ja) 電子部品用チタン銅

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5368581

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250