JP5366599B2 - 電磁石およびこれを用いた開閉装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば遮断器や開閉器などの操作機構に利用される電磁石およびこれを用いた遮断器および開閉器、開閉装置に関するものである。
開閉器の操作機構として電磁石を利用した機構があり、例えば、特開平5−234475号公報に記載された真空遮断器では電磁石を投入動作に使用し、投入と同時に蓄勢された遮断バネを開放して接点を開離する。
すなわち、真空接触器の真空バルブ1の投入動作は、端子台13の入力端子に電圧が印加されると、半導体制御基板12は、ある電圧を検出するとパワースイッチ回路が動作して、操作電磁部3のコイル3aを励磁する。コイル3aの励磁により、継鉄3b,3c及び鉄心3d,可動鉄心3eからなる磁路に吸引力が発生し、可動鉄心3eが鉄心3dに吸引される。この吸引により可動鉄心3eに一体となった心棒3fが右方向から左の方向に移動する。心棒3fの先端3gは機構部2のローラ2aを強圧する。このローラ2aの一端リンク2bに連結された絶縁継手10を上方向に押し上げ、この絶縁継手10を上方向の移動に伴いオーバトラベルばね11が可動端子1bを固定端子1aに接触させることにより、真空バルブ1の接点を投入するものである。
また、電磁石の動作効率を上げて小型化する手段として、渦電流を抑制する目的から鉄心を積層化する方法が古くから知られており、例えば、特開2001−237118号公報では、固定鉄心2と可動鉄心3が共に積層鋼板にて構成されている。励磁コイル4にて発生する磁束は鉄心中を貫通するが、塊状鉄心だと鉄心表面に渦電流が流れるため磁束が侵入しにくくなるため、吸引力が低下する。例えば、図20、図21に描かれているように、磁束が貫通する面に可動鉄心3や固定鉄心2の積層面がくるように構成することで、渦電流の経路を分断し、動作効率を上げる方法が一般的である。
これら図20、図21において、固定鉄心2と可動鉄心3で電磁石1の鉄心を構成し、固定鉄心2の中央脚2aの周囲に励磁コイル4を設ける。励磁コイル4は絶縁物或いは非磁性体金属(アルミ、銅など)で製作されたボビン4aと巻線4bで構成し、励磁コイル4に接続している引き出し線7は外部の電源回路に接続する。固定鉄心2と可動鉄心3は、珪素鋼板、或いは表面を塗装、皮膜などの絶縁皮膜を施した薄板鋼板2Xをそれぞれ同方向に積層して形成している。
固定鉄心3を構成する薄板鋼板2Xは、中央脚2aと側脚2bとの間をヨーク2cにより連絡し、それらを一体に形成したものである。側脚2bは中央脚2aよりも長くなっており、可動鉄心3が移動しても常に側脚2bと対向するようになっている。薄板鋼板2Xの固定は、ボルト、ピンなどの締付金具6で行う。固定鉄心2では、締付金具6を中央脚2aに設けずに、側脚2b或いはヨーク2cに取り付けている。
締付金具6の表面は、薄板鋼板同士が互いに電気的に接続されるのを回避するために、塗装、被膜などの絶縁処理を施したほうがよい。また、可動鉄心3には駆動対象と連結するためのヒンジ5を設けている。
外部の電源回路によって励磁コイル4に通電すると、鉄心内に磁束Φが発生し、中央脚2aと可動鉄心3との間に吸引力Fが働く。図中の鎖線は磁束の流れ(磁力線)を表している。この吸引力Fにより、ヒンジ5に接続された駆動対象を動作させることができる。
すなわち、これら電磁石構造体を開閉器などの開閉装置に採用した構成を図22、図23に示す。図22は真空バルブ10が遮断された状態を示し、この遮断状態において、励磁コイル4の通電により、固定鉄心2に可動鉄心3が吸引されて、可動鉄心3のヒンジ5が上方向に駆動され、シャフト32を支点としてレバー31a,31b,レバー31cが上方向つまり投入方向に移動し、同時にヒンジ5va,5vb,5vc及び可動ロッド16も移動し、可動接点14を固定接点13に投入し、真空バルブ10が投入され、図23に示す状態となる。
なお、真空バルブ10の投入を遮断する場合には、外部の電源回路による励磁コイル4への通電を停止することにより、固定鉄心2に吸引されていた可動鉄心3がその吸引状態が開放され、可動鉄心3は固定鉄心2から離れる。したがって、可動鉄心3に連結されているヒンジ5が下方向に駆動され、シャフト32を支点としてレバー31a,31b,レバー31cが下方向つまり遮断方向に移動し、同時にヒンジ5va,5vb,5vc及び可動ロッド16も移動し、可動接点14が固定接点13から離れて遮断し、真空バルブ10が遮断され、図22の状態になる。
特開平5−234475号公報 特開2001−237118号公報
しかしながら、上述した従来の電磁石およびこれを用いた開閉装置においては、固定鉄心2と可動鉄心3は、それぞれ薄板鋼板を同方向に積層して形成した積層鉄心で構成されている。これら積層鉄心は、通常、プレス等の加工によって成型された薄板鋼板を積み重ねることで構成するため、それら各端面は、加工時の破断面の積み重なった凹凸のある積層面となる。
積層鉄心の端部は、薄板鋼板の破断面を積み重ねて構成されるため、固定鉄心2と可動鉄心3との接触する部分には凹凸が存在するため、固定鉄心2と可動鉄心3が接触した状態では、多数の微小な磁気空隙が存在する。一般に、電磁石における電磁吸引力は、これらの磁気空隙の影響を受けるため、これらの多数の磁気空隙により性能が低下するだけでなく、固定鉄心2および可動鉄心3の積層鉄心の端部における凹凸量を管理することは困難であるため、その結果、性能に大きな個体差となるバラつきが生じるという課題がある。
また、電磁石における電磁吸引動作時、可動鉄心3と固定鉄心2が衝突するため衝撃力が発生し、このような動作を多数回可能にするには、十分な機械的強度を確保する必要がある。しかし、可動鉄心3が薄板鋼板で積層されて形成されて構成される場合は、機械強度の確保が困難であるという課題がある。もちろん、複雑な構造にすれば機械的強度の確保は可能であるが、部品点数が増えると共に製作コストがかかる課題がある。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、高信頼性の電磁石およびこれを用いた開閉装置を得ることを目的とする。
この発明に係わる電磁石およびこれを用いた開閉装置は、鋼板を複数積層して構成された固定鉄心と、鋼板を前記固定鉄心の積層方向と直交して複数積層し、その鋼板の板面が前記固定鉄心側に吸引されて当接するように構成された可動鉄心と、前記固定鉄心に巻装され、通電することにより、前記可動鉄心を前記固定鉄心側に電磁吸引して前記固定鉄心に接触させる励磁コイルとを備え、前記可動鉄心は、前記可動鉄心の前記固定鉄心側を薄板鋼板で構成した薄板積層部と、前記可動鉄心の前記固定鉄心と反対側を前記薄板積層部の前記薄板鋼板の板厚より厚い厚板で構成した厚板部とから構成されたものである。
また、一方側に開口部が形成され、他方側に貫通孔が形成され、薄板鋼板が複数積層されて構成された固定鉄心と、前記固定鉄心内に配置された環状の励磁コイルと、前記固定鉄心の前記開口部および前記励磁コイルの環状部内に貫挿され、その貫挿部は鋼板が前記固定鉄心の積層方向と直交して積層された鋼板積層部を有し、前記固定鉄心に電磁吸引されて接触する接触部とを有する可動鉄心と、前記可動鉄心の前記接触部と前記可動鉄心の前記鋼板積層部とを固着するとともに、一端側が前記固定鉄心に形成された前記貫通孔に貫挿され、前記可動鉄心の移動をガイドする締結体とを備えたものである。
また、一方側及び他方側にそれぞれ貫通孔が形成され、中央部が環状部内に突出し一方側空間部と他方側空間部が形成され、薄板鋼板が複数積層されて構成された固定鉄心と、前記固定鉄心の前記一方側空間部内に配置された環状の第1の励磁コイルと、前記固定鉄心の前記他方側空間部内に配置された環状の第2の励磁コイルと、前記固定鉄心内でかつ前記第1の励磁コイルおよび前記第2の励磁コイルのそれぞれの環状部内に貫挿され、両側部はそれぞれ薄板鋼板が前記固定鉄心の積層方向とは直交して積層された第1鋼板積層部、第2鋼板積層部で構成され、前記第1鋼板積層部と前記第2鋼板積層部との間の中央部が前記第1鋼板積層部、前記第2鋼板積層部の前記薄板鋼板の板厚より厚い厚板で構成され、前記固定鉄心に電磁吸引されて接触する可動鉄心と、前記可動鉄心の第1鋼板積層部に設けられ、前記固定鉄心の一方側の前記貫通孔に貫挿された前記可動鉄心の移動をガイドする一方側棒と、前記可動鉄心の第2鋼板積層部に設けられ、前記固定鉄心の他方側の前記貫通孔に貫挿された前記可動鉄心の移動をガイドする他方側棒とを備えたものである。
また、上述したような電磁石を用いた開閉装置を得るものである。
この発明に係わる電磁石およびこれを用いた開閉装置は、固定鉄心と可動鉄心との電磁吸引力の安定性が増すとともに可動鉄心の強度が増すことにより、高信頼性の電磁石およびこれを用いた開閉装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係わる電磁石およびこれを用いた開閉装置を一部断面で示す概略構成図である。 この発明の実施の形態1に係わる電磁石およびこれを用いた開閉装置を一部断面で示す概略構成図である。 この発明の実施の形態2に係わる電磁石を示し、(a)は一部断面で示す平面図(b)は一部断面で示す側面図である。 この発明の実施の形態2に係わる電磁石の磁束の流れを一部断面で示す平面図である。 この発明の実施の形態2に基づく一般的な磁気特性を示す特性図である。 この発明の実施の形態3に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。
この発明の実施の形態4に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。 この発明の実施の形態5に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。 この発明の実施の形態6に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。 この発明の実施の形態7に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。 この発明の実施の形態8に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。 この発明の実施の形態9に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。
この発明の実施の形態10に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。 この発明の実施の形態11に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。 この発明の実施の形態12に係わる電磁石およびこれを用いた開閉装置を一部断面で示す概略構成図である。 この発明の実施の形態13に係わる電磁石およびこれを用いた開閉装置を一部断面で示す概略構成図である。 この発明の実施の形態14に係わる電磁石およびこれを用いた開閉装置を一部断面で示す概略構成図である。 この発明の実施の形態15に係わる電磁石およびこれを用いた開閉装置を一部断面で示す概略構成図である。 この発明の実施の形態16に係わる電磁石における可動鉄心を斜視図である。
従来の電磁石を示す斜視図である。 従来の電磁石を一部断面で示す平面図である。 従来の電磁石を用いた開閉装置における遮断状態を示す断面図である。 従来の電磁石を用いた開閉装置における投入状態を示す断面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1および図2に基づいて説明する。図1および図2はそれぞれこの発明の実施の形態1に係わる電磁石およびこれを用いた開閉装置を一部断面で示す概略構成図であり、図1は遮断状態を示し、図2は投入状態を示す。これら各図において、100は例えばガス絶縁開閉器などの開閉装置として用いられる真空バルブであり、上部端子101と下部端子102に電気的に接続されている。103は真空バルブ100内に配置され、固定軸104に固着された固定接点であり、固定軸104を通して上部端子101と電気的に接続され。105は真空バルブ100内に配置され、固定接点103と相対して対向し可動軸106に固着された可動接点である。107は真空バルブ100外に延在する可動軸106と下部端子102とを電気的に接続する可とう性導体である。108はベローズであり、真空を保持したまま、可動軸106を駆動できるようになっている。109は真空バルブ100側と後述する操作機構側とを電気的に絶縁するための絶縁体であり、可動軸106の真空バルブ100外に延在する部分に設けられて入る。110は真空バルブ100の投入時、固定接点103と可動接点105間に接触力を発生させる接圧ばねであり、可動軸106の真空バルブ100外に延在する部分に設けられており、図は一例として絶縁体109の真空バルブ100側に配置されている。
111は可動軸106を駆動する操作機構であり、支軸112と、一端が支軸112に取り付けられ、他端が可動軸106の先端部に回動可能に枢着された第1レバー113と、一端が支軸112に取り付けられ、他端が後述する電磁石の可動鉄心が取り付けられる第2レバー114とにより構成されている。
115は電磁石であり、操作機構111を操作することによって可動軸106を駆動して真空バルブ100内の固定接点103に可動接点105を接触、開放させることにより真空バルブ100の投入、遮断を行わせる。116は薄板鋼板が複数積層されて構成された固定鉄心であり、締結ボルト117とナット118で固着されている。119は鋼板を複数積層し、鋼板の板面が固定鉄心116の吸引面に当接するように構成、すなわち、固定鉄心116の積層方向と直交して鋼板を複数積層して構成され、固定鉄心116に接触および非接触とされる可動鉄心であり、操作機構11の第2レバー114に締結ボルト120などにより取り付けられている。121は固定鉄心116に巻装され、図示しない外部の電源回路により通電することにより、可動鉄心119を固定鉄心116に電磁吸引して固定鉄心116に接触させる励磁コイルである。これら116〜121により電磁石115が構成されている。
次に動作について説明する。図1は外部の電源回路による励磁コイル121への通電を停止した状態、すなわち、真空バルブ100が遮断状態であり、固定接点103と可動接点105が開放されている。この状態において、真空バルブ100を投入する場合は、外部の電源回路により励磁コイル121に通電すると、固定鉄心116と可動鉄心119間に磁気吸引力が発生し、可動鉄心119が引き寄せられ、図2に示すように可動鉄心11
9が固定鉄心116に吸引保持される。この可動鉄心119が固定鉄心116側に移動することにより、可動鉄心119が取り付けられた第2レバー114が操作機構111の支軸112を枢軸として反時計方向に回動し、この第2レバー114の回動と連動して第1レバー113も支軸112を枢軸として反時計方向に回動する。この第1レバー113が回動することにより、第1レバー113と連結された可動軸106が上方向に駆動され、可動接点105を固定接点103に接触させるとともに、接圧ばね110や図示しない開放ばねを圧縮して蓄勢する。
また、真空バルブ100の投入状態を遮断、すなわち、固定接点103と可動接点105との接触状態を開放する場合は、励磁コイル121への通電を停止する。励磁コイル121への通電が停止されると、可動鉄心119と固定鉄心116との吸着状態が開放され、可動鉄心119が固定鉄心116から離れる。可動鉄心119が固定鉄心116から離れることにより、第2レバー114が操作機構111の支軸112を枢軸として時計方向に回動し、この第2レバー114の回動と連動して第1レバー113も支軸112を枢軸として時計方向に回動する。この第1レバー113が回動することにより、第1レバー113と連結された可動軸106が下方向に駆動され、可動接点105が固定接点103から開放され、図1の状態となる。このような動作が繰り返し行われることにより、真空バルブ100の投入、遮断が繰り返し行われることになる。
以上のように、この発明の実施の形態1による電磁石によれば、可動鉄心119の薄板鋼板の積層方向を固定鉄心116の薄板鋼板の積層方向と直交する方向に積層したことにより、鋼板を早く飽和させることで渦電流による遅れを小さく抑制し、動作効率を向上させることができる。また、可動鉄心119を構成する鋼板の板面側が固定鉄心116との接極面となるよう構成したことにより、可動鉄心119の接極面には凹凸がなく、可動鉄心119と固定鉄心116との接極面間の微小な磁気空隙は固定鉄心116側のわずかな凹凸だけとなり、上述した従来のものより著しく小さなものとすることができ、電磁石における電磁吸引力は安定した性能を得ることができるので、高信頼性の電磁石を得ることができる。
また、電磁石における電磁吸引動作時、可動鉄心119を構成する鋼板の板面側が固定鉄心116と接触して衝突するので、簡単な構成にて可動鉄心119の構造体としての十分な強度を確保することができる。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2に係わる電磁石を示し、(a)は一部断面で示す平面図、(b)は一部断面で示す側面図である。図3において、122は電磁石、123は例えばE字状の薄板鋼板を積層して構成された固定鉄心であり、締結ボルト124とナット125で固着されている。126は固定鉄心123に吸引されて接触する面と相対する面となるよう、すなわち、固定鉄心123の積層方向と直交して鋼板を複数積層して構成され、固定鉄心123に接触および非接触とされる可動鉄心であり、この可動鉄心126の固定鉄心123側を薄板鋼板で構成した薄板積層部126aと、可動鉄心126の固定鉄心123と反対側を厚板で構成した厚板部126bとから構成されたたものであり、締結ボルト127により固着されている。そして、この可動鉄心126の厚板部126bは図示していないが操作機構111の第2レバー114に取り付けられる。128はE字状の固定鉄心123の中央部に巻装され、図示しない外部の電源回路により通電することにより、可動鉄心126を固定鉄心123に電磁吸引して固定鉄心123に接触させる励磁コイルである。これら123〜128により電磁石122が構成されている。
このように、可動鉄心126の固定鉄心123側を薄板鋼板で構成した薄板積層部126aと、可動鉄心126の固定鉄心123と反対側を厚板で構成した厚板部126bとから
構成したことにより、可動鉄心126の機械的強度をさらに高めることができ、上述した実施の形態1よりも高信頼性を向上させることができる。また、可動鉄心126の操作機構111の第2レバー114への取り付けを容易に行うことができるとともに、さらに渦電流の抑制効果も優れたものとなる。
ところで、図4は電磁石の磁束の流れを一部断面で示す平面図である。外部の電源回路により励磁コイル128に通電すると、励磁コイル128にて発生する磁束Φは、図4の矢印にて示すように、可動鉄心126の薄板積層部126aに侵入する。鉄心の磁気特性は、一般に図5の特性図に示すように、磁界の強さHに対して磁束密度Bは飽和する特性を示す。磁束密度Bは、磁束量φを面積Sで除した量であり、可動鉄心126の薄板積層部126aの鋼板1枚に着目すると、鋼板断面積Sを小さくできるため磁束密度Bはすぐに飽和領域に達する。渦電流を発生する起電力VはV=dφ/dtと、磁束量φの時間変化で決まるため、磁束密度B(∝Φ)が一定値になれば、渦電流は流れなくなることがわかる。この発明は、従来の考え方のように、渦電流が流れる経路を分断することを目的とした積層鋼板の使い方とは、全く異質の考え方に基づいているため、従来と異なる積層の構成方法となっている。
また、励磁コイル128に通電して可動鉄心126を固定鉄心123に電磁吸引して保持した状態において、上述した従来のように、可動鉄心119、固定鉄心116ともに同方向に積層され、それら積層面と積層面が接触する構造では、各鋼板の加工破断面には凹凸が生じており、それら破断面と破断面とが向かい合うため、可動鉄心119と固定鉄心116との接極面間に空隙が存在する結果、吸引電磁力は低下したり、あるいは、個体差が生じる原因となっていた。しかし、この発明の実施の形態2のように、可動鉄心126は固定鉄心123の積層方向と直交して鋼板を複数積層して構成、すなわち、可動鉄心126の薄板積層部126aの板面側が固定鉄心123の加工破断面に向くことなり、可動鉄心126と固定鉄心123との接極面間における空隙を著しく抑制することができ、その空隙長が短縮されると共に安定化するため、より小さな励磁電流にて投入性能を維持できる電磁石122を得ることができる。その結果、このような電磁石122を真空バルブ100などの開閉装置に用いれば、消費電力の小さな開閉装置を得ることができる。
また、可動鉄心126の締結ボルト127を励磁コイル128と対向する位置に配置、すなわち、励磁コイル128の端部は固定鉄心123の接触部端面に突出しないよう内方に配置され、その空間部に締結ボルト127の頭部が収まるようにすることにより、固定鉄心123との接触を邪魔することはなく、可動鉄心126を構成することができる。締結ボルト127にかかる衝撃荷重は締結ボルト127の軸方向であり、上述した従来のように強度の低下するせん断方向ではない。その結果、可動鉄心126は小型で信頼性の高い構造体に仕上げることができる。このように、可動鉄心126を小型・軽量化できるので、操作エネルギーを低減できる電磁石122を得ることができる。その結果、このような電磁石122を真空バルブ100などの開閉装置に用いれば、消費電力の小さな開閉装置を実現することができる。
また、固定鉄心123は塊状鉄心として構成される場合であっても、可動鉄心126の薄板積層部126aの板面側が固定鉄心123に電磁吸引されて接触するように構成しておけば、同様の効果を奏するものである。
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。上述した実施の形態2においては、可動鉄心126の厚板部126bは操作機構111の第2レバー114に取り付けられている場合について述べたが、可動鉄心126の厚板部126bは、第2レバー114と一体で構成してもよく、あるいは、可動鉄心126の厚板部1
26bを第2レバー114の部材とするようにしてもよく、可動鉄心126の厚板部126bとしての機能は失われないため、よりコンパクトな電磁石およびこれを用いた開閉装置を実現することができる。
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。図7において、122は電磁石、123は固定鉄心、124は締付ボルト、126は可動鉄心、127は締付ボルト、128は励磁コイルである。129は例えばE字状に構成された固定鉄心123の中央脚の可動鉄心126と接触する側の端面に取り付けられた永久磁石である。
このように、励磁コイル128に通電して可動鉄心126を固定鉄心123に電磁吸引して保持した状態において、その吸引保持状態をさらに向上したものを実現するために、励磁コイル128による磁束を利用する以外に、永久磁石129により発生する磁束を利用しても同様の効果が得ることができる。その結果、励磁コイル128と永久磁石129とによる磁束により、可動鉄心126と固定鉄心123との吸引保持状態をさらに向上したものを実現することができる。また、同じ吸引電磁力でよい場合には、永久磁石129を設けた分だけ励磁コイル128への励磁力を減らすことができたり、励磁コイル128を小型化できる。要するに、必要な吸引電磁力に応じて、永久磁石129の使用量を設定あるいは励磁コイル128の容量を設定することにより、電磁石全体を小型・軽量化できるメリットがある。
実施の形態5.
図8はこの発明の実施の形態4に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。図8において、122は電磁石、123は固定鉄心、124は締付ボルト、126は可動鉄心、127は締付ボルト、128は励磁コイルである。130は例えばE字状に構成された固定鉄心123の両側脚の可動鉄心126と接触する側の端面に取り付けられた永久磁石である。
この実施の形態5においては、永久磁石130をE字状に構成された固定鉄心123の両側脚の可動鉄心126と接触する側の端面に取り付けたものであり、上述した実施の形態4と同様の効果を奏する。
実施の形態6.
図9はこの発明の実施の形態4に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。図9において、122は電磁石、123は固定鉄心、124は締付ボルト、126は可動鉄心、127は締付ボルト、128は励磁コイルである。131は例えばE字状に構成された固定鉄心123の中央脚の底部側に取り付けられた永久磁石である。
この実施の形態6においては、永久磁石131をE字状に構成された固定鉄心123の中央脚の底部側に取り付けたものであり、上述した実施の形態4、5と同様の効果を奏する。
実施の形態7.
図10はこの発明の実施の形態4に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。図10において、122は電磁石、123は固定鉄心、124は締付ボルト、126は可動鉄心、127は締付ボルト、128は励磁コイルである。132は例えば可動鉄心126の薄板積層部126aに取り付けられた永久磁石である。
この実施の形態7においては、永久磁石131を可動鉄心126の薄板積層に取り付け
たものであり、上述した実施の形態4〜6と同様の効果を奏する。すなわち、永久磁石は電磁石122における磁気回路上のどの位置に設けても同様の効果を奏することは言うまでもない。
実施の形態8.
図11はこの発明の実施の形態8に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。図11において、132は電磁石、133は上端面側に開口部133aが形成され、底部側に貫通孔133bが形成され、薄板鋼板が複数積層されて構成された固定鉄心であり、締結ボルト134とナット(図示せず)で固着されている。135は固定鉄心133内に配置された環状の励磁コイルであり、励磁コイル135の環状部内の空間幅は固定鉄心133の開口部133aの開口幅より大きく構成されている。136は固定鉄心133の開口部133aおよび励磁コイル135の環状部内に貫挿され、その貫挿部は例えば四角状の鋼板が積層された鋼板積層部136aを有し、固定鉄心133に電磁吸引されて接触する接触部136bとを有する可動鉄心であり、接触部136bと鋼板積層部136aとは締付体137により固着され、締付体137の一端側137aは固定鉄心133に形成された貫通孔133bに貫挿され、可動鉄心136の移動がガイドされるようになっている。なお、可動鉄心133の接触部136bは図示していないが操作機構111の第2レバー114に取り付けられる。これら133〜137により電磁石132が構成されている。
この実施の形態8においては、可動鉄心136はT字状に構成されており、励磁コイル135に通電することにより、可動鉄心136は固定鉄心133の貫通孔133bに貫挿された締付体137の一端側137aにガイドされて下方向に移動し、可動鉄心136の接触部136bは固定鉄心133の上端面に電磁吸引されて接触する。このように、可動鉄心136の接触部136bが固定鉄心133の上端面に電磁吸引されて接触することに伴い、可動鉄心136の接触部136bに連結される操作機構111により図示しないが真空バルブ100の投入が行われるように構成されている。
この実施の形態8においても、電磁石における電磁吸引力は安定した性能を得ることができるとともに可動鉄心136としての機械的強度も高めることができ、高信頼性の電磁石を得ることができる。なお、電磁石における磁気回路上に永久磁石を設けるようにしてもよい。
実施の形態9.
図12はこの発明の実施の形態9に係わる電磁石を一部断面で示す平面図である。この実施の形態9においては、可動鉄心136の接触部136bを固定鉄心133の積層方向と直交する方向に薄板鋼板を積層した積層部136b1と厚板部136b2とから構成したものであり、その他の構成は上述した実施の形態8の構成と同様である。
この実施の形態9においては、電磁石における電磁吸引力は上述した実施の形態8よりもさらに安定した性能を得ることができるとともに可動鉄心136としての機械的強度も保持することができ、高信頼性の電磁石を得ることができる。なお、電磁石における磁気回路上に永久磁石を設けるようにしてもよい。
実施の形態10.
図13はこの発明の実施の形態10に係わる電磁石を一部断面で示す平面図であり、双方向安定タイプの電磁石に適用した場合を示す。図13において、138は電磁石、139は上部側及び下部側にそれぞれ貫通孔139a、139bが形成され、中央部139cが環状部内に突出し上部空間部139dと下部空間部139eが形成され、薄板鋼板が複数積層されて構成された固定鉄心であり、締結ボルト(図示せず)とナット(図示せず)で固着される。140は固定鉄心139の上部空間部139d内に配置された環状の第1
励磁コイル、141は固定鉄心139の下部空間部139e内に配置された環状の第2励磁コイル、142は固定鉄心139内でかつ第1の励磁コイル140および第2の励磁コイル141のそれぞれの環状部内に貫挿され、その貫挿部は例えば四角状からなり、中央部142aが厚板で構成され、上下部はそれぞれ薄板鋼板が固定鉄心139の積層方向とは直交して積層された第1鋼板積層部142b、第2鋼板積層部142cで構成され、固定鉄心139に電磁吸引されて接触する可動鉄心である。143は可動鉄心142の第1鋼板積層部142bに設けられ、固定鉄心139の貫通孔139aに貫挿された上部棒であり、可動鉄心142の移動がガイドされるようになっているとともに、例えば図示しないが操作機構111あるいは可動軸106に連結される。144は可動鉄心142の第2鋼板積層部142cに設けられ、固定鉄心139の貫通孔139bに貫挿された下部棒であり、可動鉄心142の移動がガイドされるようになっている。これら139〜144により電磁石138が構成されている。なお、固定鉄心139の中央部139cは可動鉄心142の移動を妨げない位置に突出されている。145は永久磁石であり、電磁石138の磁気回路上のどの位置に設けても良いが、例えば固定鉄心139の中央部139cに設けた場合を示している。
図13の状態においては、第1の励磁コイル140が通電され、可動鉄心142の第1鋼板積層部142bが固定鉄心139の上部側内面に電磁吸引されて接触された場合を示しており、上部棒143が上方向に移動し、この上部棒143に連結された操作機構111あるいは可動軸106を駆動することにより、真空バルブ100の投入が行われることになる。また、第2の励磁コイル141を通電することにより、可動鉄心142の第2鋼板積層部142cが固定鉄心139の下部側内面に電磁吸引されて接触されるので、上部棒143が下方向に移動し、この上部棒143に連結された操作機構111あるいは可動軸106が駆動されて、真空バルブ100の遮断が行われることになる。
この実施の形態10においても、可動鉄心142の第1鋼板積層部142b、第2鋼板積層部142cはそれぞれ固定鉄心139の積層方向とは直交して積層しており、上述した各実施の形態と同様の効果を奏する。
実施の形態11.
図14はこの発明の実施の形態11に係わる電磁石を一部断面で示す平面図であり、双方向安定タイプの電磁石に適用した場合を示す。図14においては、例えば真空バルブ100の投入動作と遮断動作とで異なる動作特性(動作の遅れ時間やスピード等)が要求される場合に適用され場合を示しており、図14に示すように、図は一例として、可動鉄心142の第1鋼板積層部142bの鋼板の板厚を第2鋼板積層部142cの鋼板の板厚よりも厚くしたものであり、板厚が厚くなれば、渦電流の基づく動作遅れが生じるので、動作特性の調整を簡単に実施することができる。
実施の形態12.
図15はこの発明の実施の形態12に係わる電磁石およびこれを用いた開閉装置を一部断面で示す概略構成図である。図15においては、上述した実施の形態11の構成の電磁石138を操作機構111に連結した場合を示しており、操作機構111の第2レバー114に第2鋼板積層部142cに設けた下部棒144が連結された場合を示している。図15に示す状態においては、第1の励磁コイル140が通電されて可動鉄心142の第1鋼板積層部142bが固定鉄心139の上部内面に電磁吸引されて接触され、真空バルブ100の固定接点103と可動接点105が開放、すなわち、真空バルブ100が遮断された状態である。この状態において、第2の励磁コイル141を通電することにより、可動鉄心142の第2鋼板積層部142cが固定鉄心139の下部側内面に電磁吸引されて接触されるので、下部棒144が下方向に移動し、この下部棒144に連結された操作機構111の第2レバー114が操作機構111の支軸112を枢軸として反時計方向に回
動し、この第2レバー114の回動に連動して第1レバー113も反時計方向に回動する。この第1レバー113の回動により、可動軸106が上方向に移動して可動接点105を固定接点103に接触される。すなわち、真空バルブ100の投入が行われることになる。
実施の形態13.
図16はこの発明の実施の形態13に係わる電磁石およびこれを用いた開閉装置を一部断面で示す概略構成図である。図16においては、可動鉄心142の第1鋼板積層部142bが薄板鋼板で積層され、可動鉄心142の第2鋼板積層部142cが第1鋼板積層部142bの薄板鋼板の板厚より厚い板厚で積層された場合を示しており、その他は図15の構成と同様である。また、真空バルブ100の投入動作、遮断動作も上述した実施の形態12と同様である。
実施の形態14.
図17はこの発明の実施の形態14に係わる電磁石およびこれを用いた開閉装置を一部断面で示す概略構成図である。図17においては、上述した実施の形態11の構成の電磁石138を操作機構には連結せずに真空バルブ100側に直接的に連結した場合を示しており、真空バルブ100の可動軸106の一端に第1鋼板積層部142bに設けた4上部棒143が連結された場合を示している。図17に示す状態においては、第2の励磁コイル141が通電されて可動鉄心142の第2鋼板積層部142cが固定鉄心139の下部内面に電磁吸引されて接触され、真空バルブ100の固定接点103と可動接点105が開放、すなわち、真空バルブ100が遮断された状態である。この状態において、第1の励磁コイル140を通電することにより、可動鉄心142の第1鋼板積層部142bが固定鉄心139の上部側内面に電磁吸引されて接触されるので、上部棒143が上方向に移動し、この上部棒143に連結された可動棒106が上方向に移動して可動接点105を固定接点103に接触される。すなわち、真空バルブ100の投入が行われることになる。
実施の形態15.
図18はこの発明の実施の形態15に係わる電磁石およびこれを用いた開閉装置を一部断面で示す概略構成図である。図18においては、可動鉄心142の第1鋼板積層部142bが薄板鋼板で積層され、可動鉄心142の第2鋼板積層部142cが第1鋼板積層部142bの薄板鋼板の板厚より厚い板厚で積層された場合を示しており、その他は図17の構成と同様である。また、真空バルブ100の投入動作、遮断動作も上述した実施の形態14と同様である。
実施の形態16.
図19はこの発明の実施の形態16に係わる電磁石における可動鉄心を斜視図である。上述した実施の形態10〜15においては、可動鉄心142が四角形状で構成された場合について述べたが、図19に示すように、円筒型として構成してもよく、同様の効果を奏する。また、可動鉄心142の中央部142aと第1鋼板積層部142b、第2鋼板積層部142cの固定は、例えば上部棒143、下部棒144の螺着により固定するようにしてもよい。
ところで、上述した実施の形態の電磁石の操作機構あるいは開閉装置への適用に限定されるものではなく、その他構造の操作機構あるいは開閉装置へ適用できることは言うまでもない。
この発明は、例えばガス絶縁開閉器などの操作機構などに利用される電磁石およびこれ
を用いた開閉装置の高信頼性の実現に好適である。
115 電磁石 116 固定鉄心
119 可動鉄心 121 励磁コイル
122 電磁石 123 固定鉄心
126 可動鉄心 128 励磁コイル
129、130、131、132 永久磁石
132 電磁石 133 固定鉄心
133a 開口部 135 励磁コイル
136 可動鉄心 136a 鋼板積層部
136b 接触部 138 電磁石
139 固定鉄心 140 第1の励磁コイル
141 第2の励磁コイル 142 可動鉄心

Claims (7)

  1. 鋼板を複数積層して構成された固定鉄心と、鋼板を前記固定鉄心の積層方向と直交して複数積層し、その鋼板の板面が前記固定鉄心側に吸引されて当接するように構成された可動鉄心と、前記固定鉄心に巻装され、通電することにより、前記可動鉄心を前記固定鉄心側に電磁吸引して前記固定鉄心に接触させる励磁コイルとを備え、前記可動鉄心は、前記可動鉄心の前記固定鉄心側を薄板鋼板で構成した薄板積層部と、前記可動鉄心の前記固定鉄心と反対側を前記薄板積層部の前記薄板鋼板の板厚より厚い厚板で構成した厚板部とから構成されたことを特徴とする電磁石。
  2. 一方側に開口部が形成され、他方側に貫通孔が形成され、薄板鋼板が複数積層されて構成された固定鉄心と、前記固定鉄心内に配置された環状の励磁コイルと、前記固定鉄心の前記開口部および前記励磁コイルの環状部内に貫挿され、その貫挿部は鋼板が前記固定鉄心の積層方向と直交して積層された鋼板積層部を有し、前記固定鉄心に電磁吸引されて接触する接触部とを有する可動鉄心と、前記可動鉄心の前記接触部と前記可動鉄心の前記鋼板積層部とを固着するとともに、一端側が前記固定鉄心に形成された前記貫通孔に貫挿され、前記可動鉄心の移動をガイドする締結体とを備えたことを特徴とする電磁石。
  3. 前記可動鉄心の前記接触部は、前記固定鉄心の積層方向と直交する方向で前記固定鉄心側に薄板鋼板を積層した積層部と前記固定鉄心の反対側を前記積層部の前記薄板鋼板の板厚より厚い厚板部とから構成されたことを特徴とする請求項2記載の電磁石。
  4. 一方側及び他方側にそれぞれ貫通孔が形成され、中央部が環状部内に突出し一方側空間部と他方側空間部が形成され、薄板鋼板が複数積層されて構成された固定鉄心と、前記固定鉄心の前記一方側空間部内に配置された環状の第1の励磁コイルと、前記固定鉄心の前記他方側空間部内に配置された環状の第2の励磁コイルと、前記固定鉄心内でかつ前記第1の励磁コイルおよび前記第2の励磁コイルのそれぞれの環状部内に貫挿され、両側部はそれぞれ薄板鋼板が前記固定鉄心の積層方向とは直交して積層された第1鋼板積層部、第2鋼板積層部で構成され、前記第1鋼板積層部と前記第2鋼板積層部との間の中央部が前記第1鋼板積層部、前記第2鋼板積層部の前記薄板鋼板の板厚より厚い厚板で構成され、前記固定鉄心に電磁吸引されて接触する可動鉄心と、前記可動鉄心の前記第1鋼板積層部に設けられ、前記固定鉄心の一方側の前記貫通孔に貫挿された前記可動鉄心の移動をガイドする一方側棒と、前記可動鉄心の前記第2鋼板積層部に設けられ、前記固定鉄心の他方側の前記貫通孔に貫挿された前記可動鉄心の移動をガイドする他方側棒とを備えたことを特徴とする電磁石。
  5. 前記可動鉄心の前記第1鋼板積層部の鋼板の板厚を前記可動鉄心の前記第2鋼板積層部の鋼板の板厚よりも厚くしたことを特徴とする請求項4記載の電磁石。
  6. 前記可動鉄心と前記固定鉄心間に生成される磁気回路上において、前記可動鉄心または前記固定鉄心のいずれか一方に永久磁石を配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電磁石。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の電磁石を操作機構に連結して用いたことを特徴とする開閉装置。
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