JP2010135267A - 電磁操作器 - Google Patents

電磁操作器 Download PDF

Info

Publication number
JP2010135267A
JP2010135267A JP2008312389A JP2008312389A JP2010135267A JP 2010135267 A JP2010135267 A JP 2010135267A JP 2008312389 A JP2008312389 A JP 2008312389A JP 2008312389 A JP2008312389 A JP 2008312389A JP 2010135267 A JP2010135267 A JP 2010135267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
tripping
coil
magnetic flux
yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008312389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5093081B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Horikoshi
和彦 堀越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP2008312389A priority Critical patent/JP5093081B2/ja
Publication of JP2010135267A publication Critical patent/JP2010135267A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5093081B2 publication Critical patent/JP5093081B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

【課題】引外しコイルの励磁により迅速に引外し動作を完了する。
【解決手段】シャフトの外周部に固定されたプランジャ10と、プランジャを起磁力により投入方向に移動させる投入コイル6と、プランジャを起磁力により遮断方向に移動させる引外しコイル7と、プランジャに対して遮断方向に反発力を有する引外しバネ11と、プランジャの投入方向に配置され、且つシャフトの外周部に配置される呼び鉄2と、投入及び引きはずしコイルの外周面を覆うヨーク9と、ヨーク及び呼び鉄の間に配置され、投入動作完了時にプランジャ、ヨーク、呼び鉄を通る磁束経路を形成する永久磁石5と、投入コイルと引外しコイルとの間に配置されるリング状磁性体であって、投入コイルの励磁開始時に発生する磁束密度が、プランジャ内で発生する磁束密度より高くなる位置に配置されるリング状磁性体3と、を有する電磁操作器を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、開閉装置に適用可能な電磁操作器に関する。
遮断器、断路器、開閉器等の開閉装置には、遮断又は投入動作をするための操作器が備え付けられており、その操作器には、電動引外しバネ、油圧式及び空気式などの操作機構が適用される。
これらの操作器は、部品数が多く、リンク機構が複雑になるために製造コストが高い。そのため、リンク機構を簡素化した操作器として、例えば、投入動作によって蓄積した遮断引外しバネの反発力を、励磁コイルを貫通するプランジャ(可動鉄芯)により開放して接点を解離する電磁操作器が知られている。
また、図9に示すように、所定の絶縁性能を満たすために開路動作用に大型のコイルを用いる電磁操作器が知られている(下記、特許文献1)。この電磁操作器は、開路引外しバネ101と、引外しコイル102、投入コイル103、プランジャ104、永久磁石105、及びコア107を有し、これらの機器はヨーク106及び底面版108に囲まれる。電磁操作器は、開路時には、開路引外しバネ101と引外しコイル102でプランジャ104を移動させる。投入コイル103が励磁すると、開路引外しバネ101の反発力より大きい投入コイル103及び永久磁石105の起磁力により、プランジャ104が移動し、閉路状態となり、永久磁石105で閉路状態を維持する。
特開2005−79009号公報
従来提案されている電磁操作器は、投入コイル103が励磁すると、プランジャ104、底面版108、ヨーク106、永久磁石105、コア107を通る磁束経路が形成される。投入動作開始時は、開路引外しバネ101の反発力が小さいため、小さな力でプランジャ104が移動する。そのため、少ない磁束が磁束経路に流れただけでプランジャ104は移動を開始する。そして、プランジャ104の移動は、投入コイル103の内部を通過するため、投入コイル103に励磁する電流と反対向きの誘導電流を生じる誘導起電力が生じ、投入コイル103の電流値が減少し、磁束経路を通過する磁束も減少する。そのため、電磁誘導が生じても投入動作を完結させる大きな起磁力を得るために、コイルの大きさ、定格時のコイル電流値、プランジャ104及びコア107を大きくする必要があるという問題がある。
本発明は、引外しコイルの励磁により迅速に引外し動作を完了することを目的とする。
上記課題を解決するために、電磁操作器が提供される。
上記電磁操作器は、下記の(1)〜(6)に記載のとおりである。
(1)開閉装置を遮断又は投入するように移動するシャフトと、
上記シャフトの外周に固定されたプランジャと、
上記シャフトの外周に配置され、且つ投入動作完了時に上記プランジャと接触する呼び鉄と、
投入及び引外しコイルの外周面を覆うヨークと、
上記ヨーク及び呼び鉄の間に配置され、投入動作完了時に上記プランジャ、ヨーク、呼び鉄を通る磁束経路を形成する永久磁石と、
上記プランジャを起磁力により投入方向に移動させる投入コイルと、
上記プランジャに対して遮断方向に反発力を有する引外しバネと、
起磁力により前記永久磁石の磁束経路を変更させることで、前記引外しバネの復元力による引外し動作を開始させる引外しコイルと、
上記投入コイルと上記引外しコイルとの間に配置されるリング状磁性体であって、上記投入コイルの励磁開始時に発生する磁束密度が、上記プランジャ内で発生する磁束密度より高くなる位置に配置されるリング状磁性体と、
を有する電磁操作器。
(2)上記ヨークは、上記投入コイル及び上記引外しコイルを覆う第1のヨーク部と、該第1のヨーク部と一体形成され、引外し時に上記プランジャの引外し側端部と密着する第2のヨーク部と、有する(1)に記載の電磁操作器。
(3)上記投入コイルが励磁するとき、上記第1のヨーク部、及び上記第2のヨーク部を通る磁束経路が生成する(2)に記載の電磁操作器。
(4)上記シャフトの端部に取り付けられ、上記シャフトを手動で移動させることにより上記開閉装置の遮断又は投入を行う手動機構部を有する(1)〜(3)のいずれかに記載の電磁操作器。
(5)上記手動機構部は、上記シャフトに長穴または切り欠きを設け、該長穴または切り欠きを介して連結されたリンク機構によって開閉装置に連結される(4)に記載の電磁操作器。
(6)上記手動機構部は、引外し方向に回転して上記シャフト下部に対して引外し方向に力を加える機構を有する(5)に記載の電磁操作器。
本発明は、引外しコイルの励磁により迅速に引外し動作を完了することが出来る。
本発明の実施形態について図を用いて説明する。
図1は、電磁操作器の断面図の一例を示す。電磁操作器20は、シャフト1、呼び鉄2、リング状磁性体3、永久磁石5、投入コイル6、引外しコイル7、ボビン8、ヨーク(固定鉄芯)9、プランジャ10、及び引外しバネ11を有する。
シャフト1は、ボビン8の中心軸に配置され、その端部には、引外しバネ11が連結される。引外しバネ11の反対側のシャフト1の端部には、シャフト1の動作を、開閉装置の遮断又は投入動作に変換するための図示しないリンク機構が取り付けられる。呼び鉄2は、シャフト1の外周に配置され、投入コイル6、引外しコイル7、及び永久磁石5によって生成する磁束を通す経路の一部となる。リング状磁性体3は、投入コイル6と引外しコイル7の中間に配置される。ボビン8は、非磁性体の材料から構成され、投入コイル6、引外しコイル7及びリング状磁性体3を収納するケースである。ヨーク9は、呼び鉄2と、投入コイル6及び引外しコイル7の上下面及び外周面を覆うように設けられる。このヨーク9は、投入コイル6及び引外しコイル7を覆う第1のヨーク部9aと、遮断時にプランジャ10のストッパとして機能する第2のヨーク部9bとに分けられる。第2のヨーク部9bは、磁気漏れ防止の蓋として作用し、且つシャフト1のガイドとしても作用する。
プランジャ10は、シャフト1に固定されており、リング状磁性体3と、ボビン8の中心軸上に沿って磁力によって移動する。引外しバネ11は、プランジャ10が呼び鉄2に対して引外される向きに反発力が生じるように設置される。
なお、リング状磁性体3は、非磁性体であるボビン8を介して、プランジャ10との間にギャップがある。電磁操作器20の製造では、リング状磁性体3をボビン8に配置し、リング状磁性体3の横に引外しコイル7と投入コイル6を取り付ける工程が行われる。そのため、リング状磁性体3は、ヨーク9と別個の部品にしたほうが好ましいが、ヨーク9の一部として一体成型されても良い。
図2は、電磁操作器における投入完了時又は投入開始時の磁束を示す図である。図2の左側は、投入完了時における投入コイル非励磁状態の磁束を示し、図2の右側は、投入開始時における投入コイル励磁状態の磁束を示す。
図示されるように、リング状磁性体3は、投入位置のプランジャ10よりも呼び鉄2に近い距離に配置される。そのため、図2右側の投入開始時では、呼び鉄2、プランジャ10、第1のヨーク部9a及び第2のヨーク部9bを通る磁束経路53の磁束密度は低く、呼び鉄2、リング状磁性体3、第1のヨーク部9aを通る磁束経路52の磁束密度が高くなる。
図3は、リング状磁性体の配置位置に従って変わるプランジャの投入動作と時間との関係を示す図である。図3(a)は、電磁操作器20aによるプランジャ10aの投入動作と時間との関係を示すグラフであり、図3(b)は、電磁操作器20bによるプランジャ10bの投入動作と時間との関係を示すグラフである。図3(a)及び(b)に示す電磁操作器20a、20bは、説明の簡略化のため、右側部分の断面のみを示すが、左側部分の断面も同じ構成を有する。
図3(a)及び(b)に示すグラフを作成するために使用した電磁操作器の仕様は以下の通りである。
電磁操作器 寸法:直径 ID148[mm]
プランジャの変位:19[mm]
ヨーク 材質:S15C
呼び鉄 材質:S15C
投入コイル 仕様:電流値11[A]
シャフト材質:SUS
ヨーク及び呼び鉄の材質は、磁気飽和を抑制するため、可能な限り炭素量を下げると共に、材料の入手性も考慮し低炭素鋼を用いた。また、シャフトは、磁束漏れを防ぐために、SUS材を用いた。
図3(a)に示す電磁操作器20aでは、リング状磁性体3aが、投入コイルの励磁開始時に発生する磁束密度が、プランジャ10a内で発生する磁束密度より小さくなる位置に配置される。例えば、リング状磁性体3aは、呼び鉄2aとプランジャ10aとの距離より、呼び鉄2aとの距離が長くなるように配置される。そのため、図3(a)の電磁操作器20aに示すように、投入コイル6aの励磁により発生する磁束56aは、プランジャ10aを通過する。
一方、図3(b)に示す電磁操作器20bは、図1、2、及び後述する図4〜8に示す電磁操作器20と同じ構成を有し、リング状磁性体3aが、投入コイルの励磁開始時に発生する磁束密度が、プランジャ10a内で発生する磁束密度より高くなる位置に配置される。例えば、リング状磁性体3aは、呼び鉄2aとプランジャ10aとの距離より、呼び鉄2aとの距離が短くなるように配置される。そのため、図3(b)の電磁操作器20bに示すように、投入コイル6bの励磁により発生する磁束56bは、リング状磁性体3bを通過する。
図3(a)に示す磁束56aは、プランジャ10aを通過するために、プランジャ10aと呼び鉄2aとの間の磁力によって投入方向への推力が発生する。そのため、図3(a)のグラフのプランジャ移動開始時間ts1に示すように、投入コイル6aの励磁後すぐにプランジャ10aの移動が開始される。プランジャ10aと呼び鉄2aとの間に大きなギャップがあるため磁束56aが発生する磁力は小さいにもかかわらず、プランジャ10aの移動が投入コイル6aの励磁後すぐに開始されるのは、引外し状態においては、引外しバネ11aの弾性力が小さいためである。プランジャ10aの移動と共に磁束56aによる磁力は大きくなるが、プランジャ10aが投入コイル6aの内部に移動するため、投入コイル6a内部の磁束が増大する。そのため、投入コイル6aの内部に電磁誘導により投入コイル6aを励磁する電流と反対向きの誘導電流を生じる誘導起電力が発生し、図3(a)のグラフに示すように、プランジャ10aの移動に伴い投入コイル6aの電流値は減少する。また、プランジャ10aの移動と共に引外しバネ11aの弾性力は増大する。このように、プランジャ10aは、大きくなる引外しバネ11aの弾性力に対して、投入コイル6aによる減少する起磁力によって移動するため、プランジャ10aの投入動作時間は遅延する。
一方、図3(b)に示す磁束56bは、リング状磁性体3bを通過するために、磁束経路52の磁束密度が増大する。投入コイル6bの励磁によりプランジャ10bを通過する磁束は少ないため、プランジャ10bと呼び鉄2bとの間の磁力による推力は小さい。磁束経路52の磁束密度が高くなると、呼び鉄2b及びリング状磁性体3bに溜まった磁束の影響で、プランジャ10bに磁気分極が生じて、プランジャ10bと呼び鉄2bとの間に磁力による投入方向の推力が発生する。このとき、磁束経路52の磁束密度がプランジャ10bを移動させるための十分な大きさになるまでに時間がかかるため、図3(b)のプランジャ移動開始時間ts2に示すように、プランジャの移動開始は、図3(a)のts1と比べて長い。プランジャが移動開始すると、誘導起電力によって投入コイル6bの電流値は減少する。しかしながら、電磁操作器20bの投入動作は、磁束経路52に蓄積した大きな磁束の影響により移動するため、投入コイル6bによる起磁力低下の影響を受けることなくプランジャ10bの投入動作を迅速に終了させることが出来る。試験の結果、図3(b)のグラフに示すように、30ms経過後にプランジャは引外し動作を開始し、約70ms経過後に投入動作が終了する。
図3(a)に示す投入動作完了時間を、図3(b)に示す投入動作完了時間と同等にするためには、投入コイル6aの大型化、コイル電流値の上昇、プランジャ10aの大型化などの対応が必要になる。例えば、図3(a)に示す電磁操作器20aを、図3(b)に示す投入動作時間と同等にするためには、投入コイル6aに流れるコイル電流値を、投入コイル6bに流れるコイル電流値の3〜4倍に上げる必要がある。
一方、上述したように電磁操作器20bは、磁束経路52の磁束密度を所定の磁束密度まで上昇させることで、プランジャ10bの動き出し直後から大きな磁力を得られるため、電磁操作器20aと比して、投入コイル6bの小型化、コイル電流値を下げ、プランジャ10bの小型化を可能にする。
図4は、電磁操作器における引外し開始時又は引外し完了時の磁束を示す図である。図4の左側は、引外し開始時における引外しコイル励磁状態の磁束を示し、図4の右側は、引外し完了時における引外しコイル励磁状態の磁束を示す。
図4左側に示す引外し開始時の電磁操作器20では、引外しコイル7の励磁による起磁力の起磁力により、プランジャ10、第1のヨーク部9a、及びリング状磁性体3を介した経路に、引外し開始時磁束54が発生する。図2左側で示した電磁操作器投入完了時の永久磁石5の起磁力による磁束経路51は、リング状磁性体3を介した磁束経路55aに変更される。この永久磁石の磁気回路は、エアギャップを介した回路となるため、磁気抵抗が大きい。そのため図4の磁束経路55aにおける永久磁石5の起磁力は、図2の磁束経路51における永久磁石5の起磁力より小さく、投入位置保持の磁力が低下する。
このように、引外しコイル7の励磁により、引外しの磁力が発生し、同時に、永久磁石5による投入位置保持の磁力が低減することで、引外しコイル7による起磁力と、引外しバネ11の反発力により、引外し動作が開始する。
図4右側に示す引外し終了時の電磁操作器20では、引外しコイル7の励磁による起磁力、及び、永久磁石5の起磁力により、呼び鉄2、プランジャ10、第1のヨーク部9a、及びリング状磁性体3を介した経路に、磁束経路55bが発生する。この磁束経路55bにある呼び鉄2とプランジャ10との間の大きなエアギャップにより、永久磁石5の起磁力は、引外しバネ11の反発力と比較して十分に小さいため、引外し位置が引外しバネ11によって維持される。
また、第2のヨーク部9bの下部をプランジャ10のストッパとすることで、引外し動作時に高速で移動するプランジャ10の可動体の慣性重量を確実に停止することができ、シャフト1に連結される遮断器42が嫌うオーバストロークが防止できるとともに、遮断部と手動操作器30を連結するリンク機構34にかかる負荷を低減できる。
図5を用いて、電磁操作器を手動するための手動操作器の一例を説明する。電磁操作器20のシャフト1には、手動操作器30が取り付けられる。手動操作器30は、投入レバー31、引外しレバー32、引外し用ロッド33、リンク機構34を有する。投入レバー31、及びリンク機構34は、シャフト1に取り付けられる。プランジャ10と連結されたシャフト1には、長穴切り欠きを設け、手動投入操作時にシャフト1と投入レバー31が連動する機構となる。35は可動軸であり、36は固定軸である。なお、投入レバー31は、使用時には図8に示す投入用ハンドル37を投入レバー31の尖端に取り付けて操作する。
図6を用いて、引外し用ロッドの一例を説明する。引外し用ロッド33は、シャフト1下部に、投入位置のシャフト1下部と適度な隙間を空けて、回転可能で面取り加工等を行ったものである。引外し用ロッド33は、シャフト1に対して直角に配置され、引外しレバー32を操作方向38aへ引くことで、引外し用ロッド33は、操作方向38aに回転を行うことが出来る。
図5に戻ると、電磁操作器20は、シャフト1の可動軸35を介して、リンク機構34と連結される。リンク機構34は、絶縁フレーム39上に設けられた固定軸36を支点として、遮断器42と連結したシャフト41と接圧ばね45を介して可動軸35にて連結される。遮断器42は、接触子43が取り付けられる。なお、本例においては、電磁操作器20は真空遮断器と連結することとしたが、電磁操作器が連結される機器は他の種類の開閉装置であっても良い。
図7を用いて、手動操作器による電磁操作器の引外し操作の一例を説明する。図7(a)は、引外し操作前の電磁操作器の状態を示し、図7(b)引外し操作後の電磁操作器の状態を示す。遮断器42が閉路状態に於いて、引外しレバー32を操作方向38bへ引くことで、引外し用ロッド33が回転し、シャフト1の下部面を押し上げ、連動してプランジャ10が呼び鉄2から引き外される。投入位置を保持していた永久磁石5の図2に示す磁束経路51において、プランジャ10と呼び鉄2との間にギャップが形成されることにより、急激な磁気抵抗の増加で、永久磁石5による投入保持力は、引外しばねllの反発力と接圧ばね45の反発力にまけ、遮断器42は接圧ばね45が規定長に伸びた時点で高速に開離する。
図8を用いて、手動操作器による電磁操作器の投入操作の一例を説明する。図8(a)は、投入操作前の電磁操作器の状態を示し、図8(b)は、投入操作後の電磁操作器の状態を示す。遮断器42が閉路状態に於いて、投入用ハンドル37を投入レバー31に差し込み、プランジャ10が呼び鉄2に接するまで操作方向38cの下方向に押し下げる。プランジャ10と呼び鉄2が接することで、永久磁石5による投入状態保持力が発生し、投入用ハンドル37を元の位置へ戻しても、遮断器42は閉路状態を保つ。
手動閉路操作時は、投入用ハンドル37に引外しばね11と接圧ばね45の反発力が適度に伝わり、閉路動作同様に自在のスピードで手動閉路動作を行える。
また、投入用ハンドル37及び投入レバー31は、引外し操作にも利用することが出来る。例えば、接触子43が既に高圧開路と絶縁されており、且つメンテナンスのために電磁操作器の引外し動作を確認する場合は、高速な動作は不要となる。そのような場合、投入レバー31に投入用ハンドル37を取り付けてシャフト1を操作方向38cに押し下げた状態で、引外しレバー32を操作方向38bに引くことで、シャフト1は投入用ハンドル37の押し下げる力の強弱に応じて上昇する。このように、投入用ハンドル37を操作することで、引外し速度および位置を自由にコントロールしながら、引外し操作を行うことができる。
このように、手動操作器30は、各部の機構部を簡素化し、軸受等の摩耗、注油、個体潤滑材料等を必要とする摺動部分を最小限としながら、手動投入機構と手動引外し機構を構成し、この両機構の組合せ操作により、手動でスロー投入又は引外し動作を容易に行える構造を構成する。
また、荷重、摩擦でエネルギーロスとなる摺動、軸受け、及びリンク部の点数削減とともに、エネルギーロスの少ないスムーズな動きの電磁駆動部を構成することで、引外しばねも定荷重のばねを使用でき、より手動操作時の荷重が最小ですみ、手動での操作が容易となるとともに、リンクや軸受け部への荷重等の負担が減り、より効率及びバランスの良い電磁操作器を提供できる。
電磁操作器の一例を示す断面図である。 電磁操作器における投入完了時又は投入開始時の磁束を示す図である。 リング状磁性体の配置位置に従って変わるプランジャの投入動作と時間との関係を示す図である。 電磁操作器における引外し開始時又は引外し完了時の磁束を示す図である。 電磁操作器のための手動操作器の一例を示す図である。 引外し用ロッドの一例を示す図である。 手動操作器による電磁操作器の引外し操作の一例を示す図である。 手動操作器による電磁操作器の投入操作の一例を示す図である。 従来の電磁操作器を示す図である。
符号の説明
1、41 シャフト
2、2a、2b 呼び鉄
3、3a、3b リング状磁性体
5 永久磁石
6、6a、6b 投入コイル
7 コイル
8 ボビン
9 ヨーク
9a 第1のヨーク部
9b 第2のヨーク部
10、10a、10b プランジャ
11、11a バネ
20、20a、20b 電磁操作器
30 手動操作器
31 投入レバー
32 レバー
33 引外し用ロッド
34 リンク機構
35 可動軸
36 固定軸
37 投入用ハンドル
38a、38b、38c 操作方向
39 絶縁フレーム
42 遮断器
43 接触子

Claims (6)

  1. 開閉装置を遮断又は投入するように移動するシャフトと、
    前記シャフトの外周に固定されたプランジャと、
    前記シャフトの外周に配置され、且つ投入動作完了時に前記プランジャと接触する呼び鉄と、
    投入及び引外しコイルの外周面を覆うヨークと、
    前記ヨーク及び呼び鉄の間に配置され、投入動作完了時に前記プランジャ、ヨーク、呼び鉄を通る磁束経路を形成する永久磁石と、
    前記プランジャを起磁力により投入方向に移動させる前記投入コイルと、
    前記プランジャに対して遮断方向に復元力を有する引外しバネと、
    起磁力により前記永久磁石の磁束経路を変更させることで、前記引外しバネの復元力による引外し動作を開始させる前記引外しコイルと、
    前記投入コイルと前記引外しコイルとの間に配置されるリング状磁性体であって、前記投入コイルの励磁開始時に発生する磁束密度が、前記プランジャ内で発生する磁束密度より高くなる位置に配置されるリング状磁性体と、
    を有する電磁操作器。
  2. 前記ヨークは、前記投入コイル及び前記引外しコイルを覆う第1のヨーク部と、該第1のヨーク部と一体形成され、引外し時に前記プランジャの引外し側端部と密着する第2のヨーク部と、有する請求項1に記載の電磁操作器。
  3. 前記投入コイルが励磁するとき、前記第1のヨーク部、及び前記第2のヨーク部を通る磁束経路が生成する請求項2に記載の電磁操作器。
  4. 前記シャフトの端部に取り付けられ、前記シャフトを手動で移動させることにより前記開閉装置の遮断又は投入を行う手動機構部を有する請求項1〜3のいずれかに記載の電磁操作器。
  5. 前記手動機構部は、前記シャフトに長穴または切り欠きを設け、該長穴または切り欠きを介して連結されたリンク機構によって開閉装置に連結される請求項4に記載の電磁操作器。
  6. 前記手動機構部は、引外し方向に回転して前記シャフト下部に対して引外し方向に力を加える機構を有する請求項5に記載の電磁操作器。
JP2008312389A 2008-12-08 2008-12-08 電磁操作器 Active JP5093081B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008312389A JP5093081B2 (ja) 2008-12-08 2008-12-08 電磁操作器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008312389A JP5093081B2 (ja) 2008-12-08 2008-12-08 電磁操作器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010135267A true JP2010135267A (ja) 2010-06-17
JP5093081B2 JP5093081B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=42346348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008312389A Active JP5093081B2 (ja) 2008-12-08 2008-12-08 電磁操作器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5093081B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102903565A (zh) * 2012-10-12 2013-01-30 无锡市新一代电力电器有限公司 具有功能选择性的真空开关
CN102915869A (zh) * 2012-09-28 2013-02-06 宁波鑫鑫鑫寅电气有限公司 一种毫安级电流脱扣器
WO2014109092A1 (ja) * 2013-01-11 2014-07-17 三菱電機株式会社 電磁操作機構の手動開閉装置
CN104091729A (zh) * 2014-06-30 2014-10-08 赫兹曼电力(广东)有限公司 一种真空断路器分离式操作机构
JP2016025169A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 株式会社日立製作所 操作器または電力用開閉機器
EP3955273A4 (en) * 2019-04-08 2022-08-03 Mitsubishi Electric Corporation ELECTROMAGNETIC ACTUATION DEVICE
JP7458237B2 (ja) 2020-05-08 2024-03-29 株式会社東芝 電極の操作機構

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005150579A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Japan Ae Power Systems Corp 電磁石
JP2006005170A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Japan Ae Power Systems Corp 電磁石装置
JP2008053387A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Nissin Electric Co Ltd 電磁操作器
JP2008117537A (ja) * 2006-10-31 2008-05-22 Toshiba Corp 真空遮断器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005150579A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Japan Ae Power Systems Corp 電磁石
JP2006005170A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Japan Ae Power Systems Corp 電磁石装置
JP2008053387A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Nissin Electric Co Ltd 電磁操作器
JP2008117537A (ja) * 2006-10-31 2008-05-22 Toshiba Corp 真空遮断器

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102915869A (zh) * 2012-09-28 2013-02-06 宁波鑫鑫鑫寅电气有限公司 一种毫安级电流脱扣器
CN102903565A (zh) * 2012-10-12 2013-01-30 无锡市新一代电力电器有限公司 具有功能选择性的真空开关
CN102903565B (zh) * 2012-10-12 2015-04-29 无锡市新一代电力电器有限公司 具有功能选择性的真空开关
WO2014109092A1 (ja) * 2013-01-11 2014-07-17 三菱電機株式会社 電磁操作機構の手動開閉装置
JP5859146B2 (ja) * 2013-01-11 2016-02-10 三菱電機株式会社 電磁操作機構の手動開閉装置
CN104091729A (zh) * 2014-06-30 2014-10-08 赫兹曼电力(广东)有限公司 一种真空断路器分离式操作机构
JP2016025169A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 株式会社日立製作所 操作器または電力用開閉機器
EP3955273A4 (en) * 2019-04-08 2022-08-03 Mitsubishi Electric Corporation ELECTROMAGNETIC ACTUATION DEVICE
JP7458237B2 (ja) 2020-05-08 2024-03-29 株式会社東芝 電極の操作機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP5093081B2 (ja) 2012-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8912871B2 (en) Electromagnetic actuator with magnetic latching and switching device comprising one such actuator
JP5093081B2 (ja) 電磁操作器
US8692636B2 (en) Bistable magnetic actuator for a medium voltage circuit breaker
JP4770640B2 (ja) 電磁操作器
JP4738106B2 (ja) 電磁アクチュエータ
US20080224804A1 (en) Magnetic Actuating Device
JP5314197B2 (ja) 電磁操作装置
JP4761913B2 (ja) 電磁アクチュエータ
JP7109664B2 (ja) 過電流引外し装置およびこれを用いた回路遮断器
JP2019186162A (ja) 開閉器の電磁操作装置、並びに、それを用いる高速投入器、真空遮断器およびスイッチギヤ
JP4975319B2 (ja) 真空遮断器
JP4829097B2 (ja) 電磁アクチュエータ
KR100988131B1 (ko) 진공차단기용 영구자석 액튜에이터
JP4516908B2 (ja) 電磁アクチュエータ及び開閉器
WO2007010608A1 (ja) 遮断器
JP2008204864A (ja) 開閉器
JP6072612B2 (ja) 電磁操作装置
JP4627417B2 (ja) 電力用遮断器
JP4580814B2 (ja) 電磁アクチュエータ
JP2006260860A (ja) 電力用ガス遮断器
KR101068409B1 (ko) 속도제어기능을 극대화한 전자기력 조작기 및 그것을 구비하는 차단기
JP5543766B2 (ja) 電磁アクチュエータ
JP2016025169A (ja) 操作器または電力用開閉機器
JP2024072128A (ja) 開閉装置操作機構及び開閉装置
JPWO2021019724A1 (ja) 開閉器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5093081

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250