JP7109664B2 - 過電流引外し装置およびこれを用いた回路遮断器 - Google Patents

過電流引外し装置およびこれを用いた回路遮断器 Download PDF

Info

Publication number
JP7109664B2
JP7109664B2 JP2021519389A JP2021519389A JP7109664B2 JP 7109664 B2 JP7109664 B2 JP 7109664B2 JP 2021519389 A JP2021519389 A JP 2021519389A JP 2021519389 A JP2021519389 A JP 2021519389A JP 7109664 B2 JP7109664 B2 JP 7109664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed
movable
core
overcurrent
fixed core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021519389A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020230684A1 (ja
Inventor
央 佐々木
康宏 神納
雄大 相良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2020230684A1 publication Critical patent/JPWO2020230684A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7109664B2 publication Critical patent/JP7109664B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/10Operating or release mechanisms
    • H01H71/12Automatic release mechanisms with or without manual release
    • H01H71/24Electromagnetic mechanisms
    • H01H71/2409Electromagnetic mechanisms combined with an electromagnetic current limiting mechanism
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/10Operating or release mechanisms
    • H01H71/12Automatic release mechanisms with or without manual release
    • H01H71/24Electromagnetic mechanisms
    • H01H71/2454Electromagnetic mechanisms characterised by the magnetic circuit or active magnetic elements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/10Operating or release mechanisms
    • H01H71/12Automatic release mechanisms with or without manual release
    • H01H71/24Electromagnetic mechanisms
    • H01H71/2463Electromagnetic mechanisms with plunger type armatures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/16Magnetic circuit arrangements
    • H01H50/18Movable parts of magnetic circuits, e.g. armature
    • H01H50/20Movable parts of magnetic circuits, e.g. armature movable inside coil and substantially lengthwise with respect to axis thereof; movable coaxially with respect to coil
    • H01H50/22Movable parts of magnetic circuits, e.g. armature movable inside coil and substantially lengthwise with respect to axis thereof; movable coaxially with respect to coil wherein the magnetic circuit is substantially closed
    • H01H2050/225Movable parts of magnetic circuits, e.g. armature movable inside coil and substantially lengthwise with respect to axis thereof; movable coaxially with respect to coil wherein the magnetic circuit is substantially closed with yoke and armature formed by identical stacked laminates, e.g. punched in one and the same tool
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/10Operating or release mechanisms
    • H01H71/12Automatic release mechanisms with or without manual release
    • H01H71/24Electromagnetic mechanisms
    • H01H2071/249Electromagnetic mechanisms with part of the magnetic circuit being in the normal current path in the circuit breaker, e.g. yoke, fixed contact and arc-runner are made out of one single conductive element

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Breakers (AREA)

Description

本願は、過電流引外し装置およびこれを用いた回路遮断器に関するものである。
過電流引外し装置は、回路遮断器に組み込まれ、回路遮断器の主回路に流れる過電流を検出し閉極状態にある回路遮断器の引外し機構を作動させる装置である。具体的な過電流引外し装置としては、例えば、主回路に流れる事故電流を検出するための電磁石と、電磁石から出力される駆動力を回路遮断器の引外し機構に伝えるための出力軸と、引外し装置の電流目盛値(引外し動作が開始されるときの電流規定値)を整定するための復帰ばねと、復帰ばねの圧縮量を操作してばね荷重を変化させることで電流目盛値を調整するための目盛装置とを備える。過電流引外し装置の動作としては、電磁石の中央を貫く導体に過電流が流れた際に電磁石に磁束が発生し、電磁石を構成する可動鉄心が上方向に吸着されるとともに可動鉄心に接続された軸が上方向に移動し、保持ラッチを駆動させて回路遮断器を閉極状態に至らしめている保持力を可動接触子から切り離すものが開示されている(例えば特許文献1参照)。この切り離しにより、回路遮断器は開極状態へ移行する。
また、回路遮断器を含む電気回路に事故が発生して過電流が流れた場合、過電流による被害を軽減させるためには、過電流発生から引外し動作完了までの時間をできるだけ短縮させることが効果的である。引外し動作完了までの時間を短縮させるためには、過電流引外し装置において、過電流による引外し駆動力が電流目盛値での駆動力を大きく上回ることが必要であり、過電流引外し装置を構成する電磁石の磁気飽和を低減させることで実現できる。回路遮断器の事故電流は極短時間内に過渡的に増加するため、事故電流の発生中は過電流引外し装置の起磁力も過渡的に増加するが、過電流引外し装置を構成する電磁石が磁気飽和した場合、引外し駆動力の増加量は低減する。したがって、引外し動作時間を短縮させるためには、事故電流に対して磁気飽和し難い鉄心構造にすればよい。
欧州特許出願公開第2431992号明細書
上記特許文献1においては、回路遮断器の主回路に流れる過電流を検出し閉極状態にある回路遮断器の引外し機構を作動させることができる。しかしながら、引外し機構を作動させるために過電流引外し装置が備える機構が電磁石の外部に設けられているため、過電流引外し装置が大型化するという課題があった。また、引外し動作完了までの時間を短縮させる検討がなされておらず、時間短縮のためには、例えばこの構成では電磁石である鉄心の体積を大きくして磁気飽和を低減できるが、鉄心を大きくすることで過電流引外し装置の外形および質量が増加するという課題があった。
本願は前記のような課題を解決するためになされたものであり、事故電流に対して引外し動作時間を短縮し、小型化した過電流引外し装置、およびこれを用いた回路遮断器を得ることを目的としている。
本願に開示される過電流引外し装置は、回路遮断器の主回路に流れる過電流を検出し閉極状態にある前記回路遮断器の引外し機構を作動させる過電流引外し装置であって、主回路に接続される導体と、通電により導体の周囲に生じる磁界に沿って導体を取り囲み、磁界を斜めに切断するように一部が開口した固定鉄心と、固定鉄心の開口した位置に、固定鉄心との間に磁気ギャップを有して、導体に過電流が流れたときの電磁力により磁気ギャップが縮まる方向に可動可能に配置された可動鉄心と、開口した箇所および開口した箇所に対向した固定鉄心の箇所を通じて固定鉄心の内部を貫通し、固定鉄心の外部に突出する端部で引外し機構に連係され、棒状で可動鉄心に固定されたロッドと、一端でロッドに連結され、他端で固定鉄心の外部に設けたスプリングに連結され、それぞれの連結部の間に設けられた支点を中心に回動してスプリングの負荷力を可動鉄心に伝達するレバーとを備え、固定鉄心は、導体の伸長する方向に垂直な隙間を有し、この隙間には、ロッドの伸長する方向に沿った溝部が設けられた板状の固定鉄心ガイドが固定されるとともに、レバーが配置され、可動鉄心は、導体の伸長する方向に垂直な隙間を有し、この隙間には、溝部に一部が挟まれてロッドの伸長する方向に摺動する板状の可動鉄心ガイドが固定されたものである。
本願に開示される過電流引外し装置およびこれを用いた回路遮断器によれば、事故電流に対して引外し動作時間が短縮され、小型化を実現することができる。
実施の形態1に係る過電流引外し装置の正面図である。 実施の形態1に係る過電流引外し装置の平面図である。 実施の形態1に係る過電流引外し装置の一部を示す斜視図である。 実施の形態1に係る過電流引外し装置の斜視図である。 実施の形態1に係る過電流引外し装置の引外し動作前の状態を示す正面部分断面図である。 実施の形態1に係る過電流引外し装置の引外し動作後の状態を示す正面部分断面図である。 実施の形態1に係る過電流引外し装置の一部を示す斜視図である。 実施の形態2に係る過電流引外し装置の正面部分断面図である。 実施の形態3に係る過電流引外し装置を用いた回路遮断器の概略構成を示す正面断面図である。
以下、本願の実施の形態による過電流引外し装置およびこれを用いた回路遮断器を図に基づいて説明する。各図において同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は過電流引外し装置100の正面図、図2は過電流引外し装置100の平面図、図3は過電流引外し装置100の一部を示す斜視図、図4は過電流引外し装置100の斜視図である。過電流引外し装置100は後述する回路遮断器200に組み込まれ、回路遮断器200の主回路に過電流が流れたとき、可動鉄心2に固定されたロッド5を移動させて閉極状態にある回路遮断器200の引外し機構を作動させる装置である。以下、過電流引外し装置100の構成について説明する。
過電流引外し装置100は、回路遮断器200の主回路(図示せず)に接続される2本の導体3、通電により導体3の周囲に生じる磁界に沿って導体3を取り囲み、磁界を斜めに切断するように一部が開口した固定鉄心1と、固定鉄心1の開口した位置に、固定鉄心1との間に磁気ギャップ4を有して、導体3に過電流が流れたときの電磁力により磁気ギャップ4が縮まる方向に可動可能に配置された可動鉄心2を備える。固定鉄心1と可動鉄心2とで磁気回路が形成される。固定鉄心1は積層鉄心で、積層された磁性鋼板1bを備える。4本の固定鉄心ピン1aは積層された磁性鋼板1bの積層の方向にそれぞれ貫通して、磁性鋼板1bをまとめて固定する。可動鉄心2も積層鉄心で、積層された磁性鋼板2bを備え、2本の可動鉄心ピン2aは積層された磁性鋼板2bの積層の方向にそれぞれ貫通して磁性鋼板2bをまとめて固定する。固定鉄心ピン1aおよび可動鉄心ピン2aの本数は、磁性鋼板1bおよび磁性鋼板2bを固定できる本数であればこの本数に限るものではない。なお、固定鉄心1と可動鉄心2は渦電流抑制のために積層鉄心で構成することが望ましいが、積層された構成に限らず、鉄系の材料などブロック体の強磁性体で構成しても構わない。導体3は、例えば銅で作製される。導体3には回路遮断器200の主回路電流が流れ、磁気回路に電磁力が誘起される。図1では2本の導体3を配置し、その間を後述するロッド5が可動する例を示したがこれに限るものではなく、1本の導体3の横にロッド5を配置しても構わない。
ロッド5は、棒状で伸長する軸方向に可動可能で、固定鉄心1の開口した箇所および開口した箇所に対向した固定鉄心1の箇所を通じて固定鉄心1の内部を貫通して設けられる。ロッド5は、固定鉄心1の外部に突出する端部で回路遮断器200が備える引外し機構に連結された保持ラッチ(図示せず)に連係される。ロッド5は、例えば可動鉄心2と嵌め合って、可動鉄心2に固定される。ロッド5は、ステンレス、黄銅、アルミニウムなどの強磁性体ではない材料で作製される。過電流引外し装置100が構成する磁気回路に影響を与えないためである。
図2に示すように、固定鉄心1は、導体3の伸長する方向に垂直な隙間を有し、この隙間には、板状の固定鉄心ガイド6が固定される。固定鉄心ガイド6が磁性鋼板1bに挟まれて固定される。固定鉄心ガイド6は、複数の板を備えて積層されており、2枚の外側層6aと1枚の内側層6bとを備える。固定鉄心ガイド6は、磁性鋼板1bとともに固定鉄心ピン1aで固定される。左右の固定鉄心ガイド6の間に設けられた空間に、ロッド5が配置される。図3に示すように、ロッド5の伸長する方向に沿って、固定鉄心ガイド6に溝部6cが設けられる。溝部6cは、側壁が外側層6aで形成され、底部が内側層6bで形成される。
図3に示すように、可動鉄心2は、導体3の伸長する方向に垂直な隙間を有し、この隙間には、溝部6cに一部が挟まれてロッド5の伸長する方向に摺動する板状の可動鉄心ガイド7が固定される。溝部6cにより、可動鉄心2の可動の方向が制限される。可動鉄心ガイド7は、磁性鋼板2bとともに可動鉄心ピン2aで固定される。固定鉄心ガイド6および可動鉄心ガイド7は、ステンレス、黄銅、アルミニウムなどの強磁性体ではない常磁性体または反磁性体の材料で作製することが望ましい。過電流引外し装置100が構成する磁気回路に影響を与えないためである。
レバー8は、一端でロッド5に連結され、他端で固定鉄心1の外部に設けたスプリング9に連結され、それぞれの連結部の間に設けられた支点を中心に回動してスプリング9の負荷力をロッド5を介して可動鉄心2に伝達する。レバー8は、固定鉄心1の隙間で導体3の伸長する方向の固定鉄心ガイド6の内側に、2枚の外側層6aの間に挟まれて設けられる。レバー8は、固定鉄心1とともに、固定鉄心1を貫通する固定鉄心ピン1aで固定される。レバー8は、固定鉄心ピン1aで固定された箇所を支点として回動する。レバー8は、ばね座の機能を備えたスプリングシート10でスプリング9と固定される。レバー8が固定鉄心ガイド6に挟まれて設けられたことで、レバー8の回動により磁性鋼板1bに傷がつくことが抑制される。レバー8は、ステンレス、黄銅、アルミニウムなどの強磁性体ではない材料で作製される。
過電流引外し装置100は、固定鉄心1の外部にスプリング9に加えて、ステージ11およびスプリング調節ねじ12を備える。ステージ11は、一方の側でスプリング9と接し、他方の側に配置したスプリング調節ねじ12を中央部に貫通して設けたねじ穴で嵌め合う。ステージ11の側面11aは図4に示すスプリングガイド13の内側でスプリングガイド13の壁面と対向するため、ねじ穴の軸を中心としたステージ11の回転は抑制される。スプリング調節ねじ12を回転させることで、ステージ11はスプリングガイド13の壁面に沿ってねじ穴の軸方向に移動する。ステージ11の移動により、スプリング9は伸縮するため、スプリング9の負荷力は変化する。可動鉄心2は固定鉄心1から離れる方向にスプリング9により付勢されており、ステージ11の移動で可動鉄心2への付勢の強さは変化する。可動鉄心2の付勢の強さは、過電流引外し装置100の電流目盛値(引外し動作が開始されるときの予め定めた電流規定値)を制定するものであり、これを調節可能とすることで複数の電流目盛値を設定することが可能となる。スプリング9は、その初荷重が過電流引外し装置100の電流目盛値における電磁駆動力と等しくなるように設定される。
スプリングガイド13は、スプリング9およびステージ11の側面11aを取り囲んで設けられる。スプリングガイド13は、ステージ11の移動方向以外のスプリング9の撓みを抑制し、ステージ11の回転を抑制する。スプリングガイド13は、外側にスケール14を備える。スケール14を設けたことで、ステージ11の位置が定量的に把握される。ステージ11の位置の定量的な把握により、ステージ11の位置と電流目盛値との相関関係を予め記録することができ、導体3に電流を流して過電流引外し装置100を動作させることなく、記録した電流目盛値によって電流目盛値の変更が可能となる。
次に、過電流引外し装置100の引外し動作について説明する。図5は実施の形態1に係る過電流引外し装置100の引外し動作前の状態を示す正面部分断面図、図6は過電流引外し装置100の引外し動作後の状態を示す正面部分断面図である。図5、図6は、図2の一点鎖線A-Aにおける正面部分断面図である。保持ラッチ51は、回路遮断器200が備える引外し機構(図示せず)に連結され、一方の側でロッド5の他端5aと接し、他方の側で回動可能に固定されている。導体3に事故電流が流れていない引外し動作前は、可動鉄心2はスプリング9から負荷力を与えられ、図5に示すように、磁気ギャップ4を有するように固定鉄心1と対向した初期位置に配置される。導体3に事故電流が流れ、可動鉄心2に働く電磁駆動力がスプリング9の負荷力よりも大きくなったとき、図6に示すように、可動鉄心2は初期位置から磁気ギャップ4が0となった引外し位置に移動する。図中の固定鉄心1および可動鉄心2に示した矢印は磁気回路Φを示し、導体3には事故電流Iを示す。ロッド5は可動鉄心2とともに移動し、他端5aが保持ラッチ51を回動させることでラッチは解除される。保持ラッチ51に連結された回路遮断器200の引外し機構が作動して回路遮断器200は開極状態となる。
なお、本実施の形態では図3に示したように固定鉄心ガイド6は複数の板を備えた例について示したが、これに限るものではない。図7に示すように、1枚の板を例えば切削加工で加工した固定鉄心ガイド6であっても構わない。
また、本実施の形態では図2に示したように2枚の外側層6aの間に挟まれてレバー8が設置された例について示したが、レバー8を設置する構成はこれに限るものではない。レバー8を配置した箇所には外側層6aを設けずに、厚みを厚くしたレバー8が磁性鋼板1bに挟まれて固定されてもよい。レバー8の厚みを厚くしてレバー8の剛性を高めてスプリング9の負荷力を可動鉄心2に伝達することができる。
また、本実施の形態では図5に示したようにレバー8は回転駆動する支点で固定鉄心ピン1aにより固定された例について示したが、レバー8を固定する支点の構成はこれに限るものではない。固定鉄心ピン1aでレバー8を固定せずに、固定鉄心1の外部にレバー8の支点を設け、てこの原理を用いてスプリング9の負荷力を可動鉄心2に伝達しても構わない。
以上のように、この過電流引外し装置100は引外し機構の作動に関わるロッド5とレバー8を固定鉄心1の内部に設けたため、過電流引外し装置100の外形が縮小され、過電流引外し装置100の小型化を実現することができる。また、可動部であるロッド5とレバー8を固定鉄心1の内部に設けて可動部が小型化され、可動部の質量が軽減されたため、導体3に事故電流が流れたときの可動部の動作速度が高速化され、事故電流に対して引外し動作時間を短縮することができる。また、レバー8が2枚の外側層6aの間に挟まれて設けられた場合、レバー8の厚みは内側層6bの厚みで配置されるため、過電流引外し装置100の小型化を実現することができる。また、固定鉄心ガイド6を積層して設けて溝部6cを形成した場合、容易に溝部6cが形成され、過電流引外し装置100の製造工程を簡略化することができる。また、固定鉄心ガイド6および可動鉄心ガイド7を常磁性体または反磁性体の材料で形成した場合、過電流引外し装置100が構成する磁気回路に影響を与えることがなく、事故電流に対して引外し動作時間を短縮することができる。また、レバー8を固定鉄心ピン1aで固定した場合、構成部品を追加することなくレバー8を固定鉄心1の内部で固定できるため、過電流引外し装置100は軽量化され、過電流引外し装置100の製造工程を簡略化することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る過電流引外し装置100について説明する。図8は過電流引外し装置100の正面部分断面図である。断面で示した領域は、図5と同様である。実施の形態2に係る過電流引外し装置100は、実施の形態1で示した過電流引外し装置100に設けたステージ11の位置が実施の形態1とは異なり、ロッド5が引き外し機構を作動させる側に設けた構成になっている。
ロッド5が引き外し機構を作動させる方向を、図8に矢印で示す。可動鉄心2は、ロッド5が引き外し機構を作動させる側の固定鉄心1に対向して設けられる。そのため、ロッド5は可動鉄心2を貫通して、可動鉄心2に固定される。レバー8は、固定鉄心1の右下に設けられた固定鉄心ピン1aにより固定される。そのためステージ11の配置は、ロッド5が引き外し機構を作動させる側になる。本構成では、スプリング9は、ロッド5が引き外し機構を作動させる方向にスプリング9の負荷力を発生させて、レバー8に負荷力を伝達している。実施の形態1と同様に、スプリング調節ねじ(図示せず)を利用してステージ11を移動させることで電流目盛値を変化させることが可能である。
以上のように、この過電流引外し装置100はステージ11の位置を引き外し機構を作動させる側にして、スプリング調節ねじを作業者が操作する位置が実施の形態1とは異なるため、回路遮断器の内部において過電流引外し装置100が設置可能な箇所の選択肢を増やすことができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る回路遮断器200について説明する。図9は過電流引外し装置100を用いた回路遮断器200の概略構成を示す正面断面図である。実施の形態1または実施の形態2で示した過電流引外し装置100が回路遮断器200に組み込まれ、過電流引外し装置100は閉極状態にある回路遮断器200の引外し機構を作動させる。図では、固定枠70に挿入された回路遮断器200を示す。
回路遮断器200において、電流通電時に消弧空間が形成される消弧室52の下部に、上部導体53および下部導体54が配置されている。上部導体53には固定側主接点55が接続されている。一方の下部導体54は、可撓導体56を介して可動導体57に接続され、可動導体57の端部の固定側主接点55の対向位置には可動側主接点58が設けられている。可動導体57は回動軸59を中心に回動し、開極は開極ばね60により、また閉極はアクチュエータ61により行われる。固定側主接点55と可動側主接点58とが接触することで,上部導体53と下部導体54との間に、可動導体57及び可撓導体56を介して電流が流れるようになっている。
過電流引外し装置100は、下部導体54の途中に配置されている。過電流引外し装置100の導体3には、下部導体54が接続され、主回路電流が流れる。また、過電流引外し装置100は、ラッチ駆動リンク63により、ラッチ64に係合されている。ここで、図中に破線で示すラッチ駆動リンク63は,先に図5で説明した過電流引外し装置100のロッド5の動きを保持ラッチ51に伝達する部分に相当し、この動作に基づいてラッチ64が駆動されることを意味している。

次に,事故電流が流れたときの動作について説明する。事故電流が流れると、下部導体54に配置された過電流引外し装置100は、過電流を検出して動作し、その動作がラッチ駆動リンク63によりラッチ64に伝達されて、ラッチ64がラッチ軸65を中心に時計方向に回動し、可動導体57との係合が解除されて可動導体57が回動軸59を中心に時計方向に回動することで開極動作が行われる。
固定側主接点55および可動側主接点58は消弧室52の内部に収容されている。固定側主接点55および可動側主接点58の上部には、固定側アーク接触子66と可動側アーク接触子67が配置されており、遮断時にアークが発生する。これら固定側アーク接触子66と可動側アーク接触子67は、開極動作において、固定側主接点55および可動側主接点58の開離の後に遅れて開離することで、アークが固定側主接点55および可動側主接点58で発生するのを防止して、主接点部の溶損を防ぎ保護するようになっている。また、固定側アーク接触子66と可動側アーク接触子67の上部には、発生したアークを転流させて消弧室52の上部へと導くために、固定側アークホーン68と可動側アークホーン69が配置されている。
なお,図9で説明した回路遮断器200の構成は一例を示すものであり,図に限定するものではない。回路遮断器200の主回路に流れる電流を過電流引外し装置100で検出して、過電流引外し装置100の動作により可動導体57とラッチ64の係合を外して回路遮断器200を開極させるように構成されたものであれば構わない。
以上のように、この回路遮断器200は実施の形態1または実施の形態2で示した過電流引外し装置100が組み込まれているため、下部導体54に事故電流が流れたときの過電流引外し装置100の可動部の動作速度が高速化され、事故電流に対して回路遮断器200の引外し動作時間を短縮することができる。また、過電流引外し装置100は小型化されているため、回路遮断器200における過電流引外し装置100の設置スペースを少なくでき、回路遮断器200を小型化することができる。
また本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 固定鉄心、1a 固定鉄心ピン、1b 磁性鋼板、2 可動鉄心、2a 可動鉄心ピン、2b 磁性鋼板、3 導体、4 磁気ギャップ、5 ロッド、5a 他端、6 固定鉄心ガイド、6a 外側層、6b 内側層、6c 溝部、7 可動鉄心ガイド、8 レバー、9 スプリング、10 スプリングシート、11 ステージ、11a 側面、12 スプリング調節ねじ、13 スプリングガイド、14 スケール、51 保持ラッチ、52 消弧室、53 上部導体、54 下部導体、55 固定側主接点、56 可撓導体、57 可動導体、58 可動側主接点、59 回動軸、60 開極ばね、61 アクチュエータ、63 ラッチ駆動リンク、64 ラッチ、65 ラッチ軸、66 固定側アーク接触子、67 可動側アーク接触子、68 固定側アークホーン、69 可動側アークホーン、70 固定枠、100 過電流引外し装置、200 回路遮断器

Claims (6)

  1. 回路遮断器の主回路に流れる過電流を検出し閉極状態にある前記回路遮断器の引外し機構を作動させる過電流引外し装置であって、
    前記主回路に接続される導体と、
    通電により前記導体の周囲に生じる磁界に沿って前記導体を取り囲み、前記磁界を斜めに切断するように一部が開口した固定鉄心と、
    前記固定鉄心の開口した位置に、前記固定鉄心との間に磁気ギャップを有して、前記導体に過電流が流れたときの電磁力により前記磁気ギャップが縮まる方向に可動可能に配置された可動鉄心と、
    前記開口した箇所および前記開口した箇所に対向した前記固定鉄心の箇所を通じて前記固定鉄心の内部を貫通し、前記固定鉄心の外部に突出する端部で前記引外し機構に連係され、棒状で前記可動鉄心に固定されたロッドと、
    一端で前記ロッドに連結され、他端で前記固定鉄心の外部に設けたスプリングに連結され、それぞれの連結部の間に設けられた支点を中心に回動して前記スプリングの負荷力を可動鉄心に伝達するレバーと、を備え、
    前記固定鉄心は、前記導体の伸長する方向に垂直な隙間を有し、この隙間には、前記ロッドの伸長する方向に沿った溝部が設けられた板状の固定鉄心ガイドが固定されるとともに、前記レバーが配置され、
    前記可動鉄心は、前記導体の伸長する方向に垂直な隙間を有し、この隙間には、前記溝部に一部が挟まれて前記ロッドの伸長する方向に摺動する板状の可動鉄心ガイドが固定されたことを特徴とする過電流引外し装置。
  2. 前記導体の伸長する方向の前記固定鉄心ガイドの内側に前記レバーを設けたことを特徴とする請求項1に記載の過電流引外し装置。
  3. 前記固定鉄心ガイドは複数の板を備えて積層され、
    前記溝部は、側壁が前記固定鉄心ガイドの外側層で形成され、底部が前記固定鉄心ガイドの内側層で形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の過電流引外し装置。
  4. 前記レバーは前記固定鉄心とともに前記固定鉄心を貫通する固定鉄心ピンで固定されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の過電流引外し装置。
  5. 前記固定鉄心ガイドおよび前記可動鉄心ガイドは、常磁性体または反磁性体の材料で形成されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の過電流引外し装置。
  6. 消弧空間が形成される消弧室と、
    前記消弧室の下方側に配置された固定側主接点と、
    前記固定側主接点に接離可能に配置された可動側主接点と、
    前記固定側主接点と前記可動側主接点との間に流れる過電流を検出して前記可動側主接点を引外し方向に駆動する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の過電流引外し装置と、を備えたことを特徴とする回路遮断器。
JP2021519389A 2019-05-16 2020-05-07 過電流引外し装置およびこれを用いた回路遮断器 Active JP7109664B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019092701 2019-05-16
JP2019092701 2019-05-16
PCT/JP2020/018509 WO2020230684A1 (ja) 2019-05-16 2020-05-07 過電流引外し装置およびこれを用いた回路遮断器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020230684A1 JPWO2020230684A1 (ja) 2021-11-18
JP7109664B2 true JP7109664B2 (ja) 2022-07-29

Family

ID=73290208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021519389A Active JP7109664B2 (ja) 2019-05-16 2020-05-07 過電流引外し装置およびこれを用いた回路遮断器

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP3971933B1 (ja)
JP (1) JP7109664B2 (ja)
WO (1) WO2020230684A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7412600B2 (ja) * 2020-12-17 2024-01-12 三菱電機株式会社 過電流引外し装置およびこれを用いた回路遮断器
CN113782353B (zh) * 2021-09-15 2022-07-12 福州大学 一种cps新型旋转式电磁操动机构及其工作方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19715114A1 (de) 1997-04-11 1998-10-22 Aeg Niederspannungstech Gmbh Schneller Überstromauslöser für Gleichstromschnellschalter
EP2431992A1 (en) 2010-09-20 2012-03-21 Sécheron SA Release mechanism for circuit interrupting device
WO2016204104A1 (ja) 2015-06-19 2016-12-22 三菱電機株式会社 過電流引外し装置及びこれを用いた回路遮断器
WO2019038946A1 (ja) 2017-08-21 2019-02-28 三菱電機株式会社 遮断器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE29723307U1 (de) * 1997-04-11 1998-08-06 AEG Niederspannungstechnik GmbH & Co KG, 24534 Neumünster Schneller Überstromauslöser für Gleichstromschnellschalter
AU2017253327B2 (en) * 2016-04-22 2019-06-20 Mitsubishi Electric Corporation Contactor device for circuit breaker and circuit breaker using same contactor device
JP6707204B2 (ja) * 2017-08-21 2020-06-10 三菱電機株式会社 電磁操作機構および遮断器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19715114A1 (de) 1997-04-11 1998-10-22 Aeg Niederspannungstech Gmbh Schneller Überstromauslöser für Gleichstromschnellschalter
EP2431992A1 (en) 2010-09-20 2012-03-21 Sécheron SA Release mechanism for circuit interrupting device
WO2016204104A1 (ja) 2015-06-19 2016-12-22 三菱電機株式会社 過電流引外し装置及びこれを用いた回路遮断器
WO2019038946A1 (ja) 2017-08-21 2019-02-28 三菱電機株式会社 遮断器

Also Published As

Publication number Publication date
EP3971933A1 (en) 2022-03-23
JPWO2020230684A1 (ja) 2021-11-18
EP3971933B1 (en) 2023-04-12
WO2020230684A1 (ja) 2020-11-19
EP3971933A4 (en) 2022-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10453638B2 (en) Overcurrent tripping device and circuit breaker employing same
JP7109664B2 (ja) 過電流引外し装置およびこれを用いた回路遮断器
JP4770640B2 (ja) 電磁操作器
EP2251887A1 (en) Electromagnetic trip device
JP5426516B2 (ja) 瞬時トリップメカニズムを有する配線用遮断器
JP6072065B2 (ja) アークチャンバ内のアークから生じる圧力によって押されるトリップ部材を含んだトリップ機構及び電気的スイッチング機器
KR20150028830A (ko) 전기 접점 장치, 조립체, 및 작동 방법
JP5093081B2 (ja) 電磁操作器
KR20150052646A (ko) 회로 차단기
KR101410780B1 (ko) 전력회로 개폐기용 트립 액추에이터
KR100848562B1 (ko) 배선용 차단기
WO2022130552A1 (ja) 過電流引外し装置およびこれを用いた回路遮断器
KR100798340B1 (ko) 한류기능을 구비한 배선용 차단기
US11348753B2 (en) Contactor having fixed and movable iron cores and a movable contact
JP4516794B2 (ja) 開閉装置の鎖錠装置
US4642594A (en) U-shaped solid magnetic core with at least one opening through the midsection thereof
JP3266213B2 (ja) 漏電遮断器
JP2011071035A (ja) 回路遮断器
JP3358983B2 (ja) 回路遮断器とその電圧引き外し装置
JP2021190204A (ja) 回路遮断器
CA1095954A (en) Circuit breaker with fast trip mechanism
JPH04230927A (ja) 回路遮断器
JPS62272419A (ja) 回路遮断器の引外し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210702

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220719

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7109664

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151