JP2006260860A - 電力用ガス遮断器 - Google Patents

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裕明 橋本
Hideo Kawamoto
英雄 河本
Junzo Kida
順三 木田
Makoto Hirose
誠 廣瀬
Kenichi Okubo
健一 大久保
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Abstract

【課題】
ガス遮断器において、高速動作を可能にし、遮断容量を増大することにある。
【解決手段】
電力用ガス遮断器では、固定接触子と可動接触子を有する接点を開閉して電力の遮断と投入を切り換える。この接点を操作する遮断部または投入部は、電磁石201、202を有している。電磁石は、遮断指令または投入指令により励磁される第1のコイル208を有する。第1のコイルを第1の固定鉄心203bが収納する。第1の固定鉄心を移動可能にプランジャ211、212が貫通する。プランジャに第1の可動鉄心205を取り付ける。電磁石はさらに、遮断指令または投入指令が指令された直後にプランジャと第1の可動鉄心とをプランジャの移動方向に加力する第2のコイル230や反発板233を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は電力用ガス遮断器に係り、特にそれに用いる開閉装置に関する。
従来の電力用ガス遮断器(以下、ガス遮断器と称す)の例が、特許文献1に記載されている。この公報に記載のガス遮断器はばね式の操作装置を有し、投入動作時の衝撃を低減するために、投入指令が入力されると電磁石が作動して、投入の駆動力を保持する保持部を解除する。通電状態における遮断ばね力を、遮断制御機構の遮断ラッチおよび第2遮断ラッチ、遮断トリガが保持する。そして、遮断動作時に電磁石のプランジャが遮断トリガを押圧して、遮断ばねのばね力を開放し始める。同様に、投入ばねのばね力を、投入制御機構の投入ラッチおよび投入トリガ、投入用電磁石が保持または開放する。
ところで、電磁操作装置を高速に動作させることが、特許文献2に記載されている。この公報に記載の電磁操作装置では、非磁性体の巻枠に巻線を巻いた2個の空心コイルの一方を固定し、他方を可動にして固定コイルに対向させる。2個の巻線を直列接続し、通電により発生する電磁力を遮断器などの操作、制御力として使用する。そして、反発力または吸引力が生じるように、両巻線の巻き方向と通電方向を選定する。
特開2003−115243号公報(第5頁、図1) 特開平10−40782号公報(第4頁、図5)
上記特許文献1に記載のガス遮断器では、ガス遮断器の遮断容量が大きくなると、電流遮断に必要な駆動力が増加し、遮断制御機構の引外しトリガに用いる遮断側電磁石の負荷も増加する。この負荷の増大に対抗して磁石を大型化して吸引力を増大させると、電磁石の応答性が低下する。
すなわち、電磁石の電磁力は、磁気空隙の断面積とコイルの巻数に比例し、鉄心間の磁気的空隙の長さに反比例する。また、電磁力の立上りの速さは、コイルの時定数に依存する。時定数はコイルのインダクタンスに比例し、抵抗に反比例する。インダクタンスは、コイル巻数の二乗に比例する。これらの関係から、コイルの巻数を増加させれば、電磁石の吸引力が増大するが、コイルの巻数を増加させると、コイルのインダクタンスも増加して、電磁石の電磁石の応答性が低下する。特に、遮断または投入指令が入力されてから数msで電磁石を作動させる高速仕様では、電磁石の可動鉄心やプランジャなどの可動部を加速する慣性力の影響を無視できない。
また、ガス遮断器の電磁石を励磁する電源に直流の蓄電池を使用すると、電源電圧が定格電圧より低くなるおそれがある。この状態でも確実に遮断動作を達成するために、コイルの巻数を増加させて、電磁石の吸引力が負荷を上回るように設定すると、定格制御電圧で高速動作させることが困難になる。
電磁操作装置の応答性を改善する特許文献2に記載のものでは、電磁反発コイルが接点を高速に開離する。しかしながらこの公報に記載の遮断器は、接点を真空バルブで構成した遮断容量が小さい遮断器であり、電流遮断の際の負荷が小さい。そのため、接点を直接駆動するエネルギーがガス遮断器よりはるかに小さい。遮断容量が大きくなると、真空バルブを用いるのが困難になる。
本発明は、上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は、ガス遮断器において、高速動作を可能にし、遮断容量を増大することにある。本発明の他の目的は、ガス遮断器の従来の操作装置に適用しても、高速動作と遮断容量の増大を小型の電磁石で可能にすることにある。
上記目的を達成する本発明の特徴は、電磁石とカムおよびリンク機構を用いて接点を開閉する電力用ガス遮断器において、電磁石はプランジャを有し、このプランジャを最大ストロークまで移動させる第1のコイルと、電磁石の動作時の初期に電磁力が第1のコイルよりも大である第2のコイルとを有し、第1のコイルの最大電磁力は第2のコイルの最大電磁力よりも大にしたことにある。
そしてこの特徴において、第1のコイルはプランジャに取り付けた第1の可動鉄心と、電磁石の起動前にこの第1の可動鉄心との間に磁気的空隙を有する第1の固定鉄心とで第1の磁気ループを形成し、第2のコイルはプランジャに取り付けた第2の可動鉄心と、電磁石の起動前にこの第2の可動鉄心との間に磁気的空隙を有する第2の固定鉄心とで第2の磁気ループを形成するのが好ましい。また、第1のコイルはプランジャに取り付けた第1の可動鉄心と、電磁石の起動前にこの第1の可動鉄心との間に磁気的空隙を有する第1の固定鉄心とで第1の磁気ループを形成し、第2のコイルを収容し第1の固定鉄心に隣り合わせて配置した第2の固定鉄心と、プランジャに取り付けられ、第2のコイルに通電したときに第2の固定鉄心との間に反発力を生じる反発板とを設けるようにしてもよい。
上記目的を達成する本発明の他の特徴は、固定接触子と可動接触子を有する接点を開閉して電力の遮断と投入を切り換える遮断部と、接点を開閉する駆動力を供給する遮断部及び投入部と、この遮断部を操作する操作力を付与する遮断制御機構と、投入部を操作する操作力を付与する投入制御機構と、これら遮断制御機構および投入制御機構に遮断指令または投入指令を指令する制御手段とを有する電力用ガス遮断器において、遮断制御機構および投入制御機構の少なくともいずれかに遮断部または投入部を操作するための電磁石を設け、この電磁石は、制御手段が指令した遮断指令または投入指令により励磁される第1のコイルと、この第1のコイルを収納する第1の固定鉄心と、この第1の固定鉄心を貫通し移動可能なプランジャと、このプランジャに固定した第1の可動鉄心とを有し、遮断動作または投入動作時に第1の固定鉄心と第1の可動鉄心との間に吸引力を作用させるものであり、さらに電磁石は、遮断指令または投入指令が指令された直後にプランジャと第1の可動鉄心とをプランジャの移動方向に加力する手段を有するものである。
そしてこの特徴において、第1の可動鉄心とプランジャを加力する手段は、電磁力を発生するものがよく、第1のコイルと離隔して配置した第2のコイルと、この第2のコイルと間隔を置くとともにプランジャに固定された電導性の板とを設け、遮断動作または投入動作時に第1のコイルを励磁すると共に第2のコイルに電流を供給して、電導性の板との間に反発力を発生させるものでもよい。電導性の板の外径を、第2のコイルの外径と実質的に同一にしてもよく、第1および第2のコイルの通電を制御する電気回路を有し、この電気回路は、コンデンサと、このコンデンサを充電する電源と、コンデンサの充電完了後に電源とコンデンサとの接続を解除する充電用スイッチと、遮断動作または投入動作の開始時にコンデンサを放電して第2のコイルにパルス的な電流を供給する放電スイッチとを備えるものであってもよい。
また上記特徴において、第1のコイルと離隔して配置した第2のコイルと、この第2のコイルを収納する第2の固定鉄心と、プランジャに固定した第2の可動鉄心とを有し、第1の固定鉄心と第2の固定鉄心とをフランジ結合し、遮断動作指令または投入動作指令が指令されたときに、第1の固定鉄心と第1の可動鉄心および第2の固定鉄心と第2の可動鉄心間にそれぞれ吸引力を発生させるものであってもよい。
さらに、第2の固定鉄心の外径が第1の固定鉄心の外径と実質的に同一であるのがよく、第2のコイルの巻数が第1のコイルの巻数より少ないことが好ましい。第2のコイルおよび前記第2の固定鉄心を、第1の固定鉄心に着脱自在としてもよく、電気回路において、第1のコイルに直列にコンデンサを接続し、このコンデンサと並列に抵抗を接続してもよい。
本発明によれば、ガス遮断器の操作装置の定常コイルユニットに、電磁反発や鉄心吸引動作をする加速コイルユニットを締結したので、高速動作と遮断容量の増大が小型の電磁石で可能になり、ガス遮断器が高速動作可能になり、遮断容量も増大できる。
以下、本発明に係るガス遮断器のいくつかの実施例を、図面を用いて説明する。図5に、ガス遮断器100の正面図を示す。ガス遮断器100では、円筒形のタンク103を架台上に設置している。円筒形のタンク103には、例えばSFガス(六弗化硫黄ガス)が規定の圧力で封入されている。さらに図示しない可動接触子および固定接触子を有する接点もガスタンク103内に収納されている。ガスタンク103の軸方向中間部から斜め上方にブッシング101、102が突き出ており、変電所や開閉所の中の電線を接続して電路を構成する導体がブッシング101、102内に収納されている。架台105の側部には、このガス遮断器100の操作装置を収納する操作箱104が取り付けられている。
本実施例で示したガス遮断器100では、通電時に、電力が図示しない系統から上流側のブッシング101に供給される。そして、ブッシング101からタンク103内の接点に導かれ、下流側のブッシング102を経て再び系統に供給される。落雷などで系統に事故が発生すると、操作装置104を駆動してタンク103内の接点を開き、下流側への電力の供給を遮断する。なお、ここではSFガスを使用したガス遮断器を例にとり説明するが、真空遮断器など他の開閉装置にも本発明を適用できる。
図6ないし図9に、図5で示した操作箱104内に収容する操作装置とそれに接続する接点を含む開閉装置400を、模式図で示す。図6から図9に変化するにしたがって、順次開閉動作が進行する。図6は、開閉装置400において、接点29を遮断する前の接点29が投入されている状態を示す図であり、図7は接点29が遮断された状態を示す図、図8は遮断状態から投入状態に復帰する途中の状態を示す図、図9は投入動作が終了した状態であって、投入ばね28が開放状態にあるときの図である。この図9の状態の後に、投入ばね28を付勢して図6の状態に戻す。
開閉装置400は、主軸4を有する遮断制御機構401と、カム軸2を中心とした投入制御機構402、主軸4を中心とした遮断ばね部403、カム軸2を中心とした投入ばね部404、および電力を投入または遮断する遮断部接点29とを有している。遮断ばね部403に設けた遮断ばね26のばね力を放勢して電力を遮断し、投入ばね部28の投入ばね28のばね力を放勢して電力を投入する。遮断ばね26は、投入ばね28の放勢により蓄勢され、投入ばね28は駆動モータ41と減速歯車列51、52により蓄勢される。
接点部接点29では、一端部が主軸4に取り付けられたリンク33の他端部が、端部に可動接点29aを形成する可動接触子32に接続している。可動接触子32の可動端29aは、タンク103に固定された固定接点29bに接触可能に配置されている。
遮断ばね部403を構成する主軸4には、主レバー5が取り付けられている。主レバーはY字型をしており、Y字型の2つの端部にはローラ6、7が取り付けられている。Y字型の残りの端部には、遮断ばねリンク25が回動自在に取り付けられている。主軸4が回動すると、遮断ばねリンク25は上下動する。遮断ばねリンク25は上下方向に配置されており、遮断ばねリンク25の下端には、フランジ34が取り付けられている。フランジ34をストッパとして、遮断ばねリンク25の外周に遮断ばね(遮断部材)26が巻かれている。遮断ばね26の上端は、筐体1で押えられている。
主レバー5の端部に設けた一方のローラ6は、投入動作時に、後述する投入ばね部404のカム3の外周面に当接してカム3から荷重が伝達される。主レバー5に設けた他方のローラ7には、第2遮断ラッチ8が係合可能に配置されている。第2遮断ラッチ8の中間部は、筐体1に固定した軸に回動自在に取り付けられている。第2遮断ラッチ8の一端に形成したテーパ部は、主レバー5のローラ7と係合可能である。第2遮断ラッチ8の他端部には、ローラ10が取り付けられている。ローラ10に係合可能に、遮断ラッチ11が配置されている。第2遮断ラッチ10の軸とテーパ部の中間には、復帰ばね9が取り付けられている。復帰ばね9は、一端が筐体に固定されている。
遮断ラッチ11の中間部は、筐体1に固定した軸に回動自在に取り付けられており、一端側に形成したテーパ部が、第2遮断ラッチ8のローラと係合可能になっている。遮断ラッチ11の他端部には、ローラ13が取り付けられている。ローラ13に係合可能に、遮断トリガ14aが配置されている。遮断ラッチ11の軸とテーパ部との中間は、筐体1に一端が固定された復帰ばね12が取り付けられている。
遮断トリガ14aはT字状をしており、垂直方向の端部に遮断ラッチ11のローラ13に当接する曲面部が形成されている。遮断トリガ14aの水平部の一方はトリガレバー14bを形成し、詳細を後述する遮断用電磁石201のプランジャ211に当接する。水平部の他方には、一端が筐体1に固定された復帰ばね15が取り付けられている。第2遮断ラッチ8および遮断ラッチ11、遮断トリガ14aに取り付けた復帰ばね9、12、15は、図5に示す投入保持状態では圧縮状態にあり、第2遮断ラッチ8および遮断ラッチ11、遮断トリガ14aには常に復帰ばねのばね力が作用している。
投入ばね部404では、カム軸2に大歯車52が取り付けられている。大歯車52の側面には、偏心した位置に投入ばねリンク27の一端部が回動自在に取り付けられている。投入ばねリンク27の他端部は、ピンによりばね受35に接続されている。投入ばね(投入部材)28が、投入ばねリンク27を巻回している。投入ばね28は、下端側をばね受35で、上端側を筐体1で保持されている。上述したように、大歯車52には小歯車51が噛合っており、この小歯車51を電動機41が駆動する。
カム軸2には、外周部に滑らかな弧型の曲線部を有するカム3が取り付けられている。カム3の最大半径部付近には、ローラ18が取り付けられている。ローラ18に係合可能に、投入ラッチ19が配置されている。投入ラッチ19はV字状をしており、その折れ曲がり部を軸に回動自在に取り付けている。投入ラッチ19のV字の一方端部にはテーパが形成されており、カム3のローラ18に係合する。
投入ラッチ19のV字型の他端部には、ローラ21が取り付けられている。このローラ21に当接可能に、投入トリガ22が配置されている。投入ラッチ19のローラ21側の辺の途中には、一端が筐体に固定された復帰ばね20が取り付けられている。投入トリガ22の中間部は、筐体1に固定された軸に回動自在に取り付けられており、投入ラッチ19のローラ21に当接する側と反対端は、投入レバー22aを形成している。投入トリガ22の投入レバー22a側の中間部には、復帰ばね23が取り付けられている。投入レバー22aに当接可能に、投入用電磁石202のプランジャ212が配置されている。
このように構成した開閉装置400の投入保持状態では、遮断ばね26のばね力および投入ばね28のばね力が以下のようにして保持される。すなわち、遮断ばね26のばね力により主レバー5が反時計回りに回転しようとする。しかし、主レバー5のローラ7が第2遮断ラッチ8のテーパ部と係合して、主レバー5の回転は阻止される。また、第2遮断ラッチ8では、第2遮断ラッチ8の端部に設けたローラ10が遮断ラッチ11のテーパ部に係合して、回転が阻止される。遮断ラッチ11の端部に設けローラ13が遮断トリガ14aに係合して、遮断ラッチ11の回転が阻止される。このように、遮断制御機構401では、各構成部品同士が係合するので遮断ばね26ばね力は保持される。遮断動作では、各構成部品同士の係合を解除し、遮断ばねのばね力を解放して接点部29を開く。
投入ばね28のばね力により、大歯車52およびカム軸2を介してカム3に反時計回りの回転力が与えられる。このとき、カム3の一端に設けたローラ18が投入ラッチ19のテーパ部と係合して、カム3の回転が阻止される。投入ラッチ19の端部に取り付けたローラ21が投入トリガ22に係合して、投入ラッチ19の回転は阻止される。つまり、投入制御機構402の各構成部品同士を係合させて、投入ばね28のばね力を保持する。
開閉装置400が図6に示した状態にあるときに、遮断指令が入力されると遮断動作が開始される。初めに、遮断用電磁石201が励磁され、遮断用電磁石201のプランジャ211が上方向に突出してトリガレバー14bを押圧する。トリガレバー14bは反時計回りに回転する。このトリガレバー14bを含む遮断トリガ14aは、遮断ラッチ11との係合が解除される。
遮断トリガ14aとの係合が外れて、遮断ラッチ11は回動自由になり、第2遮断ラッチ8のローラ10からの押圧力により反時計回りに回転する。第2遮断ラッチ8は回動の規制がなくなったので、主レバー5のローラ7の押圧力により反時計回りに回転する。主レバー5と第2遮断ラッチとの係合が、外れる。
遮断ばね26の規制力がなくなったので、遮断ばね26は放勢される。遮断ばね26は、遮断ばねリンク25を下方に押し下げる。これにより主レバー5が反時計回りに回動し、可動接触子32が下方に移動して固定接点29aと可動接点29b間が開かれる。遮断動作が終了すると、主レバー5の端部のローラ6が、投入ばね部404に属し隣り合うカム3の外表面にほぼ当接して止まる(図7参照)。
図7に示す開閉装置400が遮断した状態で、投入指令が入力されると、投入用電磁石202が励磁される。電磁石202のプランジャ212が下に突出し、投入トリガ22のトリガレバー22aを押圧する。押圧されたトリガレバー22aは、反時計回りに回動して、投入ラッチ19とトリガレバー22aの係合が解除される。カム3のローラ18の押圧力により、投入ラッチ19は反時計回りに回動し、投入ラッチ19とローラ18の係合が解除される。カム3の動きの規制が外れたので投入ばね28のばね力が解放され、投入ばねリンク27が下方に移動する。投入ばねリンク27の移動にともない、カム軸2および大歯車52が反時計回りに回動する。
カム軸2が回動したので、カム3も反時計回りに回動する。そして図8に示すように、主レバー5のローラ6に接触し、主レバー5を時計回りに回転させる。図8の状態からさらに投入動作が進行し、カム3が反時計回りに略半回転すると、カム3の最大曲率半径部分でカム3は主レバー5のローラ6に接触する。このとき、主レバー5に接続した遮断ばねリンク25が遮断ばね26をほぼ元の位置まで圧縮する。主軸4が時計回りに回動したので、固定接点29aと可動接点29bとが閉じる。
このようにして、遮断制御機構401を構成する各レバー等が復帰動作する。すなわち、第2遮断ラッチ8は復帰ばね9のばね力により時計回りに回動し、元の位置に復帰する。同様に、遮断ラッチ11が復帰ばね12の復元力により元の位置に復帰する。遮断トリガ14も復帰ばね15により元の位置に復帰する。この状態が、図9に示す状態である。
投入動作が終了すると、電動機41を起動して小歯車51を時計回りに駆動し、投入ばね28を蓄勢する。つまり、小歯車51に噛合う大歯車52が反時計回りに回動し、投入ばねリンク27が上方に移動し、投入ばね28を圧縮する。大歯車52が略半回転すると図示しないリミットスイッチが電動機41を停止させる。このとき、投入ばね28は、ばね力を解放しようとするが、カム3のローラ18が投入レバー19に、投入レバー19が投入トリガ22にそれぞれ係合しているので、投入ばね力が保持される。つまり、投入ばね28は圧縮された状態に保持される。この動作により、開閉装置400は、図6の状態に戻る。
ところで本発明においては、開閉装置400の接点29の開動作および閉動作を高速化することを目的としている。そこで、上記開閉装置400では、接点29の開動作および閉動作の起点となる電磁石201、202の動作を高速化している。この高速化した電磁石を、図1ないし図4を用いて説明する。図1および図2は、電磁石201、202の縦断面図であり、図3および図4はその特性を示す図である。電磁石201、202は軸対称に形成されている。図1および図2の電磁石201、202の軸の中心線の左側は、電磁石201、202の動作前の状態であり、左側は動作後の状態を示している。なお、図6〜9とは、上下方向を反対にして記載している。
電磁石201、202では、上下方向に往復動するプランジャ211、212の上部に、磁性体の可動鉄心205が取り付けられている。プランジャ211、212の下部には、可動鉄心205と軸方向に間隔を置いて反発板233が取り付けられている。軸方向に可動鉄心5と反発板233の間には、プランジャ211、212と同心であってプランジャ211、212と僅かの隙間を有して、磁性体の固定鉄心203bが配置されている。プランジャ211、212は、非磁性体の金属であり、例えばオーステナイト系ステンレスである。
固定鉄心203bの半径方向中間部には、軸方向に延びるリング状の空間203cが形成されている。この空間203cには、樹脂製のケース208aに保持されたコイル208が収容されている。固定鉄心203bの空間203cより内径側は、空間203cより外形側よりも軸方向距離が短い。したがって、コイル208の内径側の一部は、固定鉄心203bから外れている。
コイル208には、制御用電源306を有する電気回路301が接続されており、この電気回路301により励磁される。電気回路301は、コイル208に直列に接続したコンデンサ304および抵抗305からなる並列回路と制御用電源306とスイッチ307とを有する。高速仕様でない場合には、コンデンサ304を省いてもよい。
固定鉄心203bの上方であって隣接して、円環状をした磁性体の固定鉄心203aが配置されている。固定鉄心203aは、可動鉄心205と僅かな隙間を持って、可動鉄心205の外径側に位置している。固定鉄心203aの上面は、半径方向にプランジャ211、212付近まで延びる非磁性体の円板207で覆われている。図1に示すように、プランジャ211、212を動作させる前の状態で、円板207に当接するように、図示しない復帰ばねが可動鉄心205を位置決めする。また、プランジャ211、212の動作前には、可動鉄心205と固定鉄心203bとは軸方向に十分な隙間(磁気的空隙)240があり、可動鉄心205が動作した後には、固定鉄心203bと可動鉄心205は当接する。
固定鉄心203bの下部はフランジ状に形成されており、その底側面には非磁性体の枠232が取り付けられている。枠232は、プランジャ211、212とは半径方向に僅かな隙間を有している。枠内232には、樹脂製のケース230aに保持された電磁反発コイル230が収容されている。枠232と常に軸方向に間隔を置いて、反発板233がプランジャ211、212に固定されている。反発板233の径方向寸法を、電磁反発コイル230の径とほぼ同一にする。これにより、磁束の漏れを低減できる。反発板233の厚さが薄ければ、加速性を高められる。そこでこの厚さを、電気的抵抗率と反発の角周波数から定まる表皮厚さ程度にする。
第2のコイル230には、第2の電気回路302が接続されている。電気回路302は、放電用スイッチ313と、コンデンサ312、充電用スイッチ311、充電用電源310とを有している。遮断または投入の動作指令が入力される前には、スイッチ313は「切」状態にある。コンデンサ312が放電状態であれば、スイッチ311を「入」にして、充電する。充電が完了したら、スイッチ311を「切」にする。なお、コンデンサ312の静電容量は、遮断器の動作責務の一つである高速連続動作、すなわち、O−CO−1分−CO動作(Oは遮断動作、Cは投入動作、COは投入動作の後に連続して遮断動作)を充電なしで実行できる容量に、規定される。
第1の電気回路301および可動鉄心205、コイル208、固定鉄心203a、203b等は定常コイルユニット241を形成する。この定常コイルユニット241は、以下のように動作する。ガス遮断器に遮断または投入の動作指令が入ると、第1の電気回路301のスイッチ307が「入」に変わり、固定鉄心203bに保持されたコイル208が励磁される。電気回路301は、コンデンサ304を有しているので、スイッチ307が投入されたときにコンデンサ304からも電流がコイル208に流れ、コイル208の電流の立ち上がりを速める。コイル208に通電されると、可動鉄心205および磁気的空隙240、固定鉄心203に磁束が発生し、磁気回路が形成される。その結果、可動鉄心205が固定鉄心204に吸引される。本実施例では、さらに加速コイルユニット242を設けて、コイル208の立ち上がり特性を向上させている。加速コイルユニットは242は、上述した第2の電気回路と、電磁反発コイル230、枠232、反発板233とを有している。
このように構成した電磁石201、202の動作を、以下に説明する。ガス遮断器に遮断または投入の動作指令が入力されると、初めに第1のコイル208が励磁される。同時に図示しないコントローラが第2の電気回路302の放電スイッチ313を「入」状態にする。第2の電気回路302のコンデンサ312が放電されて、電磁反発コイル230にパルス状の電流が供給され、電磁反発コイル230が磁束を発生する。
電磁反発コイル230で発生した磁束は反発板233を貫き、反発板233に渦電流を発生し、その結果反発力が発生する。この反発力により反発板233が固定されたプランジャ211が起動する。ガス遮断器に動作が指令された瞬間は、定常コイルユニット241の磁気的空隙240が大きいので、磁気的空隙240で発生する電磁力は小さい。しかしながら、反発板233の反発力がプランジャ211の起動を速め、加速する。これにより、磁気的空隙240が急激に狭まり、電磁力が増大する。
図3に、起動指令発生後における電磁石201、202のコイル208、230に流れる電流の変化を示す。また図4に、コイル208が発生する電磁力の変化を、模式的に示す。これらの図において、(a)が電磁反発コイル230、(c)が第1のコイル208の場合である。(b)は、後述する鉄心吸引式の加速コイルの場合である。
電磁反発コイル230(ケース(a))の場合:コンデンサ312が放電すると電磁反発コイル230に多大な電流が流れる。このとき、電磁力の立ち上がりも急峻になる。早期に電磁力がピークになるので、プランジャ211、212および可動鉄心205の起動が速まり、高速動作が可能になる。プランジャ211が動作開始すると、枠232と反発板233との距離が広がり、反発板233に作用する反発力が急激に弱まる。
コイル208(ケース(c))の場合:コイル208にコンデンサ304からも電流が供給されるが、磁気的空隙240が広いので、可動鉄心205と固定鉄心203b間の吸引力はそれほど大きくなく、プランジャ211、212は、電磁反発コイル230の場合よりもゆっくり動き始める。プランジャ211、212が移動し始めるにつれて、磁気的空隙240が狭まり、電磁力が次第に増大する。電磁力の増大中にコンデンサ304からの電流の供給はなくなる。しかし、そのときには磁気的空隙240が狭められているので、可動鉄心205と固定鉄心203b間の吸引力が、コンデンサ304からの電流遮断の影響を上回る。そして、最終的には電磁反発コイル230が発生する電磁力を上回る電磁力を、コイル208が発生する。
これら2つのコイルを組み合わせた本実施例では、初めに電磁反発コイル230の電磁力が支配的になり、枠232は反発板233を遠避けようとする。この電磁力により、枠232と反発板233の距離は急速に広がる。これにより、電磁反発コイル230の電磁力が急速に低下する。一方、枠232が移動したので、定常コイルユニット241の磁気的空隙240が狭まり、コイル208による電磁力が支配的になる。したがって、反発力が消失した後でも、プランジャ211、212の高速動作が維持される。そして、コイル208の励磁し続けると、可動鉄心205が固定鉄心203bに接触する。遮断または投入の動作指令が終了すると、復帰ばねにより可動鉄心205が初期位置に復帰する。
本実施例によれば、プランジャ211、212の起動に、初期加速では電磁反発を利用し、反発力が消失した後では可動鉄心と固定鉄心間の吸引力を利用している。これにより、可動鉄心と固定鉄心間の吸引力のみを利用する場合よりも、電磁石201、202の高速化が可能になり、ガス遮断器100の高速化が可能になる。また、電磁反発のみを利用して接点を直接駆動するものに比較すると、エネルギー効率を向上できる。したがって、電磁反発コイルの充電用電源やコンデンサを小型化できる。さらに、電磁反発コイルを駆動するエネルギー源にコンデンサ放電を利用しているので、制御電圧が変動してもプランジャの起動や加速動作を安定させることができる。
本発明の他の実施例を、図2ないし図4を用いて説明する。図2は、図1と同様の電磁石201、202のたて断面図であり、軸心よりも左側が電磁石を動作する前の図、軸心よりも右側が電磁石を動作させた時の図である。本実施例が上記実施例と相違するのは、加速コイルユニットを反発型から吸引型にしたことにある。
すなわち、定常コイルユニット241の下方に加速コイルユニット243を設けている。具体的には、固定鉄心203bのフランジ部とフランジ締結する第2の固定鉄心224aの内周側に、樹脂ケースに保持された第2のコイル221を収容する。第2の固定鉄心224aおよび第2のコイル221の下端部は、第2の固定鉄心224bで覆われている。第2の固定鉄心240bは、内径側が外形側よりも上方まで延びており、第2のコイル221を部分的に保持している。また、第2の固定鉄心224bは、半径方向に僅かに隙間を形成している。
軸方向に第1の固定鉄心203bと第2の固定鉄心224bとの間には、第2の可動鉄心223が配置されており、この第2の可動鉄心223はプランジャ211、212に固定されている。第2の可動鉄心223の軸方向位置は、電磁石201、202の動作前に第2の固定鉄心224bとの間に磁気的空隙240bを形成する位置であり、動作させたときに第2の固定鉄心に当接する位置とする。第2の可動鉄心223は、第2のコイル221や第2の固定鉄心224aと半径方向に僅かな隙間を有している。
本実施例では、さらに第1、第2の電気回路を統合し、1個のスイッチ307で第1、第2のコイル208、221に通電している。つまり、第1のコイル208を励磁する電気回路303は上記実施例と同じであるが、この電気回路303に第2のコイルを高速励磁するコンデンサ314と抵抗を並列にした回路を並列接続している。第2のコイル221の巻数は、第1のコイル208より少ない。第1のコイル208と第2のコイル221の巻数の比は、少なくとも2対1以下とする。
ガス遮断器に遮断または投入指令が入力されると、スイッチ307が「入」状態になり、第1のコイル208および第2のコイル221に同時に電流が供給される。これにより第1のコイル208を主とする磁気回路J1と第2のコイル221を主とする磁気回路J2が形成される。磁気回路J2の長さは磁気回路J1より短い。また、第2のコイル221の巻数が第1のコイル208の巻数より少ないので、磁気回路J2の磁束の立上がりの方が磁気回路J1の立ち上がりよりも速い。
したがって、第1、第2のコイル208、221の励磁直後は、磁気回路J2の電磁力が支配的になり、磁気的空隙240bに吸引力が作用してプランジャ211を移動させ、空隙240bを狭める。その際、定常コイルユニット241の磁気的空隙240aも縮まるから、次第に第1のコイル208の電磁力が支配的になり、プランジャ211、212が高速で動作する。本実施例では、スイッチ307が投入されている限り、第1、第2のコイル208、221の双方に同方向の電磁力が発生し続けるので、図1に示した実施例よりも確実に電磁石201、202が作動する。
本実施例において、第2のコイル221に流れる電流および第2のコイル221が発生する電磁力を、図3、4にケース(b)で示す。
コイル221(ケース(b))の場合:第2のコイル221は第1のコイル208よりも巻数が少ないので、インダクタンスが小さい。したがって、動作指令入力後に急峻に電流が立ち上がり、それとともに電磁力の立ち上がりも第1のコイル208より速くなる。動作指令が入力されてからある程度の時間が経過すると、巻数の多い第1のコイル208の電磁力が大きくなる。
定常コイルユニット241に加えて、加速コイルユニット243を設けたので、制御電圧が低下すると、第2のコイルによるプランジャ211、212の加速効果が小さくなる。しかし、第1のコイル208の電磁力がゆっくりではあるが作用し始めるので、プランジャ211、212を安定して動作させる。なお、第2の固定鉄心224の径方向寸法は、第1の固定鉄心203と実質的に同じにする。径方向の寸法を増大させると、磁気的空隙240bの磁路が長くなり磁気抵抗が増える。その結果、磁束及び電磁力の立ち上がりが遅くなる。
本実施例によれば、第2のコイル221を設けてプランジャ211、212に取り付けた第2の固定鉄心223を吸引するとともに、第2のコイル221の巻数を第1のコイル208の巻数より少なくしたので、磁束の立ち上がりが速まり、プランジャ211の起動が加速される。これにより、ガス遮断器全体を高速化できるとともに、大容量であってもガス遮断器を高速に起動できる。
なお、上記各実施例に示した電磁石202を投入側に使用すると、閉極時間が速くなりすぎる恐れがあるときには、加速コイルユニット242、243をフランジ部で切り離して取り去る。すなわち、上記各実施例では、加速コイルユニット242、243の第2の固定鉄心232、224aに第1の固定鉄心203bと係合するフランジ部を形成するとともに、この第2の固定鉄心232、224aにコイル221、230を収容するようにしたので、第2の固定鉄心232、242a取り去るだけで、閉極時間を制御できる。このとき、反発板233や第2の固定鉄心240b、第2の可動鉄心223を同時に取り去ってもよいことは言うまでもない。一般的に閉極時間は開極時間より長く、高速仕様が要求されない。
本発明に係る電力用ガス遮断器に用いる電磁石の一実施例の縦断面図。 本発明に係る電力用ガス遮断器に用いる電磁石の他の実施例の縦断面図。 コイル電流の変化を説明する図。 電磁石で発生する電磁力の変化を説明する図。 本発明に係る電力用ガス遮断器の一実施例の正面図。 本発明に係る電力用ガス遮断器の開閉装置の一実施例の模式図。 本発明に係る電力用ガス遮断器の開閉装置の一実施例の模式図。 本発明に係る電力用ガス遮断器の開閉装置の一実施例の模式図。 本発明に係る電力用ガス遮断器の開閉装置の一実施例の模式図。
符号の説明
1…筐体、2…カム軸、3…カム、4…主軸、5…主レバー、8…第2遮断ラッチ、11…遮断ラッチ、14…遮断トリガ、19…投入ラッチ、22…投入トリガ、100…電力用遮断器、201…遮断用電磁石、202…投入用電磁石、203a、203b…固定鉄心、205…可動鉄心、208…第1のコイル、211…遮断用電磁石のプランジャ、212…投入用電磁石のプランジャ、221…第2のコイル、223…第2の可動鉄心、224a、224b…第2の固定鉄心、230…電磁反発コイル、232…コイル収納枠、233…反発板、240、240a…磁気的空隙、241…定常コイルユニット、242、243…加速コイルユニット、304…コンデンサ、305…抵抗、306…制御電源、307…スイッチ、310…コンデンサ充電用電源、311…コンデンサ充電用スイッチ、312…コンデンサ、313…コンデンサ放電用スイッチ、314…コンデンサ、315…抵抗。

Claims (13)

  1. 電磁石とカムおよびリンク機構を用いて接点を開閉する電力用ガス遮断器において、前記電磁石はプランジャを有し、このプランジャを最大ストロークまで移動させる第1のコイルと、電磁石の動作時の初期に電磁力が第1のコイルよりも大である第2のコイルとを有し、前記第1のコイルの最大電磁力は第2のコイルの最大電磁力よりも大であることを特徴とする電力用ガス遮断器。
  2. 前記第1のコイルは前記プランジャに取り付けた第1の可動鉄心と、電磁石の起動前にこの第1の可動鉄心との間に磁気的空隙を有する第1の固定鉄心とで第1の磁気ループを形成し、前記第2のコイルは前記プランジャに取り付けた第2の可動鉄心と、電磁石の起動前にこの第2の可動鉄心との間に磁気的空隙を有する第2の固定鉄心とで第2の磁気ループを形成することを特徴とする請求項1に記載の電力用ガス遮断器。
  3. 前記第1のコイルは前記プランジャに取り付けた第1の可動鉄心と、電磁石の起動前にこの第1の可動鉄心との間に磁気的空隙を有する第1の固定鉄心とで第1の磁気ループを形成し、前記第2のコイルを収容し前記第1の固定鉄心に隣り合わせて配置した第2の固定鉄心と、前記プランジャに取り付けられ、第2のコイルに通電したときに第2の固定鉄心との間に反発力を生じる反発板とを設けたことを特徴とする請求項1に記載の電力用ガス遮断器。
  4. 固定接触子と可動接触子を有する接点を開閉して電力の遮断と投入を切り換える遮断部と、前記接点を開閉する駆動力を供給する遮断部及び投入部と、この遮断部を操作する操作力を付与する遮断制御機構と、投入部を操作する操作力を付与する投入制御機構と、これら遮断制御機構および投入制御機構に遮断指令または投入指令を指令する制御手段とを有する電力用ガス遮断器において、
    前記遮断制御機構および投入制御機構の少なくともいずれかに遮断部または投入部を操作するための電磁石を設け、この電磁石は、前記制御手段が指令した遮断指令または投入指令により励磁される第1のコイルと、この第1のコイルを収納する第1の固定鉄心と、この第1の固定鉄心を貫通し移動可能なプランジャと、このプランジャに固定した第1の可動鉄心とを有し、遮断動作または投入動作時に前記第1の固定鉄心と前記第1の可動鉄心との間に吸引力を作用させるものであり、さらに前記電磁石は、遮断指令または投入指令が指令された直後に前記プランジャと前記第1の可動鉄心とを前記プランジャの移動方向に加力する手段を有することを特徴とする電力用ガス遮断器。
  5. 前記第1の可動鉄心と前記プランジャを加力する手段は、電磁力を発生することを特徴とする請求項4に記載の電力用ガス遮断器。
  6. 前記第1のコイルと離隔して配置した第2のコイルと、この第2のコイルと間隔を置くとともに前記プランジャに固定された電導性の板とを設け、遮断動作または投入動作時に前記第1のコイルを励磁すると共に第2のコイルに電流を供給して、前記電導性の板との間に反発力を発生させたことを特徴とする請求項4に記載の電力用ガス遮断器。
  7. 前記電導性の板の外径を、前記第2のコイルの外径と実質的に同一にしたことを特徴とする請求項6に記載の電力用ガス遮断器。
  8. 前記第1および第2のコイルの通電を制御する電気回路を有し、この電気回路は、コンデンサと、このコンデンサを充電する電源と、前記コンデンサの充電完了後に前記電源と前記コンデンサとの接続を解除する充電用スイッチと、遮断動作または投入動作の開始時に前記コンデンサを放電して前記第2のコイルにパルス的な電流を供給する放電スイッチとを備えたことを特徴とする請求項7に記載の電力用ガス遮断器。
  9. 前記第1のコイルと離隔して配置した第2のコイルと、この第2のコイルを収納する第2の固定鉄心と、前記プランジャに固定した第2の可動鉄心とを有し、前記第1の固定鉄心と第2の固定鉄心とをフランジ結合し、遮断動作指令または投入動作指令が指令されたときに、前記第1の固定鉄心と前記第1の可動鉄心および前記第2の固定鉄心と前記第2の可動鉄心間にそれぞれ吸引力を発生させることを特徴とする請求項4に記載の電力用ガス遮断器。
  10. 前記第2の固定鉄心の外径が前記第1の固定鉄心の外径と実質的に同一であることを特徴とする請求項9に記載の電力用ガス遮断器。
  11. 前記第2のコイルの巻数が前記第1のコイルの巻数より少ないことを特徴とする請求項9に記載の電力用ガス遮断器。
  12. 前記第2のコイルおよび前記第2の固定鉄心を、前記第1の固定鉄心に着脱自在としたことを特徴とする請求項6に記載の電力用ガス遮断器。
  13. 前記電気回路において、前記コンデンサを前記第1のコイルに直列に接続し、このコンデンサと並列に前記抵抗を接続したことを特徴とする請求項8に記載の電力用ガス遮断器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019167103A1 (ja) 2018-02-27 2019-09-06 三菱電機株式会社 電磁アクチュエータ、開閉器およびスイッチギア

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