JP4516908B2 - 電磁アクチュエータ及び開閉器 - Google Patents

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Description

本発明は、アーマチュアを有する電磁アクチュエータであって、アーマチュアを閉路位置に確実に移動することのできる電磁アクチュエータ、及び当該電磁アクチュエータを用いた真空遮断器や真空開閉器などの開閉器に関する。
真空遮断器や真空開閉器などの開閉器において、開閉器を開路状態にしたり、閉路状態にするための操作機構として、電磁アクチュエータが使用されている。ここで、電磁アクチュエータを用いた開閉器は、永久磁石とソレノイドコイルを動力源とし、操作ロッド等の連結部品を介して主回路の接点である真空バルブ可動軸を動かし、電路の開閉を行うものである。
図9により操作ロッド6及び電磁アクチュエータ20を有する従来の開閉器30について説明する。図9の左側断面図に示すように、開閉器30が開路状態にある場合、操作ロッド6上に設けられた連結部材13に、開路ばね9や重力により開路保持力Fが加えられており、開路状態がこの開路保持力Fによって保持されている。
ここで、制御部(図示せず)から閉路状態にする閉路指令が電源(図示せず)へ入力されると、閉路コイル4aに電流が流れる。このことにより、閉路コイル4aが励磁され、永久磁石1の磁束と同方向に磁束が発生する。このとき図9の左側断面図に示すように、ヨーク3、コア7及びアーマチュア2に磁路15aが形成される。また、永久磁石1による磁力と、閉路コイル4aによって発生した磁力とによって、アーマチュア2には、アーマチュア2とコア7とのギャップを縮める方向に吸引力Fが働き、アーマチュア2は閉路位置に移動する。
このことにより、アーマチュア2に連結された操作ロッド6が押上げられ、この操作ロッド6に連結された連結部材13が押し上げられる。これに伴い、連結部材13上方に配置されたワイプばね12が押し上げられ、次にワイプばね12に連結された真空バルブ可動軸11が押し上げられる。この結果、真空バルブ可動軸11の上端に設けられた可動側接触子10bと、天井面25に固定された真空バルブ固定軸35端部の下端に設けられた固定側接触子10aとが接触し、開閉器30は閉路状態となる(特許文献1参照)。なお、可動側接触子10bと固定側接触子10aは、天井面25に固定された真空バルブ10内に配置されている。
上述した開路器30を開路状態から閉路状態に変化させる工程において、アーマチュア2が上方へ移動を開始するには、永久磁石1と閉路コイル4aから発生する磁力による吸引力Fが、開路保持力Fよりも大きくなる必要がある。
特願2002−270423
ところで、アーマチュア2が閉路コイル4a内で移動する際、閉路コイル4aに誘導起電力が発生する。このため、図10に示すように、アーマチュア2が閉路コイル4a内で移動し始めると(t)、誘導起電力により閉路コイル4aに流れる電流が小さくなる(最大電流は時間tにおけるIとなる)。この結果、永久磁石1とアーマチュア2との間に働く吸引力Fが弱くなる。
このため、十分な初速度をもってアーマチュア2が上方に移動し始めることができず、かつアーマチュア2が移動し始める際に閉路コイル4aに流れる電流の大きさが十分でない場合、アーマチュア2は開路ばね9や重力による開路保持力Fによって閉路位置まで移動することができない。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、アーマチュアを閉路位置まで確実に移動させるために、十分な初速度をもってアーマチュアを移動させることができ、アーマチュアが移動し始める際にソレノイドコイルに流れる電流を十分大きなものとすることができる電磁アクチュエータ及び当該電磁アクチュエータを備えた開閉器を提供することを目的とする。
本発明は、電流を流すことにより励磁されるソレノイドコイルと、ソレノイドコイルの内方に配置されるとともに、閉路位置と開路位置との間でソレノイドコイルの軸方向に移動可能なアーマチュアと、ソレノイドコイルの内方に配置されるとともに、アーマチュアに磁力を及ぼす永久磁石と、永久磁石の端部に、アーマチュアと対向するように設けられたコアと、ソレノイドコイルの外方を覆って配置され、コア及びアーマチュアとともにソレノイドコイルにより励磁された磁路を形成するヨークと、ヨークに固定されるとともに、開路位置にあるアーマチュアに当接して係止するストッパプレートとを備え、ストッパプレートは、磁性体からなることを特徴とする電磁アクチュエータである。
本発明は、ヨークは、ソレノイドコイルとストッパプレートとの間であって、アーマチュア側に突出するヨーク凸部を有することを特徴とする電磁アクチュエータである。
本発明は、ストッパプレートの外方にヨーク底部を覆うようにして、非磁性体からなる追加プレートを更に設けたことを特徴とする電磁アクチュエータである。
本発明は、ストッパプレートとヨークとの間に、非磁性体からなる追加プレートを介在させ、追加プレートの厚みは、ヨークとアーマチュアとの間に形成される間隙よりも小さいことを特徴とする電磁アクチュエータである。
本発明は、ストッパプレートの飽和磁化は、ソレノイドコイルの定格電流により発生する磁化よりも小さいことを特徴とする電磁アクチュエータである。
本発明は、上述の電磁アクチュエータを備えたことを特徴とする開閉器である。
本発明によれば、十分な初速度をもってアーマチュアを移動させ始めるとともに、アーマチュアが移動し始める際にソレノイドコイルに流れる電流を十分大きなものとする電磁アクチュエータを提供することができ、このことによりアーマチュアを閉路位置まで確実に移動させることができる電磁アクチュエータを提供することができる。
第1の実施の形態
以下、本発明に係る電磁アクチュエータ20及び開閉器30の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図4は本発明の第1の実施の形態を示す図である。
まず、本実施の形態における電磁アクチュエータ20を用いた開閉器30の概略について説明する。
図1に示すように、開閉器30は床面26に設けられた電磁アクチュエータ20と、この電磁アクチュエータ20の中央部に取り付けられるとともに、上下方向に延在する非磁性体からなる操作ロッド6とを備えている。
この操作ロッド6の上端には連結部材13が水平方向に延在して設けられ、連結部材13の上方には、ワイプばね12が連結されるとともに、連結部材13の下方には開路ばね9が連結されている。この開路ばね9の下端は、床面26に固定されている。また、天井面25に真空バルブ10が設けられており、この真空バルブ10内には天井面に固定された真空バルブ固定軸35が設けられており、この真空バルブ固定軸35の下端には固定側接触子10aが固着されている。さらに、ワイプばね12の上方には真空バルブ可動軸11が連結されており、この真空バルブ可動軸11の上端には真空バルブ10内に設けられた可動側接触子10bが固着されている。この場合、固定側接触子10aと可動側接触子10bとは対向するようにして配置されている。
次に、本実施の形態における電磁アクチュエータ20について、図1及び図2を用いて更に詳述する。
電磁アクチュエータ20は、電流を流すことにより励磁されるソレノイドコイル4a、4bと、ソレノイドコイル4a、4bの内方に配置されるとともに、閉路位置と開路位置との間でソレノイドコイル4a、4bの軸方向に移動可能なアーマチュア2と、ソレノイドコイル4a、4bの内方に配置されるとともに、アーマチュア2に磁力を及ぼす永久磁石1とを備えている。
また、電磁アクチュエータ20の中央部には、上下方向に延在した操作ロッド6が設けられている。この操作ロッド6は、上述した上下方向に移動可能な凸型形状のアーマチュア2に連結されている。またアーマチュア2の外方には、上述のようにソレノイドコイル4a、4bが配置され、このうちソレノイドコイル4aは永久磁石1の磁束と同方向の磁束を発生させる閉路コイル4aとなっており、ソレノイドコイル4bは永久磁石1の磁束と逆方向の磁束を発生させる開路コイル4bとなっている。ソレノイドコイル4a、4bのうち、閉路コイル4aは上方に配置され、開路コイル4bは下方に配置されている。この閉路コイル4aと開路コイル4bの外方には、閉路コイル4aと開路コイル4bを覆うようにしてヨーク3が配置されている。
また、図2に示すようにヨーク3の一部3bは、閉鎖コイル4a内に延在し、このヨーク3の部分3b下端にはアーマチュア2に磁力を及ぼす永久磁石1が設けられている。この永久磁石1は、アーマチュア2が閉路位置に配置されている場合にはアーマチュア2を保持し、アーマチュア2が開路位置に配置されている場合にはアーマチュア2を上方へ引きつける磁力を発するようになっている。また、この永久磁石1の下端には、アーマチュア2と対向するようにしてコア7が設けられている。
さらに、ヨーク3の底部には、閉路コイル4aと開路コイル4bの外方に位置するストッパプレート5が取り付けられている。このストッパプレート5は、開路位置にあるアーマチュア2に当接して係止するものである。このストッパプレート5は磁性体からなり、アーマチュア2が開路位置に配置されている場合には、閉路コイル4aにより発生される磁力の磁路15bを形成することができる。
ここで、ヨーク3、コア7、アーマチュア2及びストッパプレート5は、励磁された閉路コイル4aと開路コイル4bの磁路15aを形成することができる(図4参照)。
また、ヨーク3には、開路コイル4bとストッパプレート5との間に、アーマチュア2側に突出するヨーク凸部3aが設けられている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
まず、開閉器30を開路状態から閉路状態へと変化させる工程について説明する。
アーマチュア2が開路位置にある場合、図1の左側断面図に示すように、操作ロッド6上に設けられた連結部材13に、開路ばね9や重力により開路保持力Fが加えられている。また、開路位置にあるアーマチュア2は、この開路保持力Fによって保持されている。
ここで、制御部(図示せず)から電源(図示せず)に対して閉路位置にする閉路指令が入力されると、閉路コイル4aに電流が流れる。このことにより、閉路コイル4aが励磁され、永久磁石1の磁束と同方向に磁束が発生する。このとき図4の左側断面図に示すように、ヨーク3、コア7、アーマチュア2及びストッパプレート5に磁路15a、15bが形成される。また、永久磁石1による磁力と、閉路コイル4aによって発生した磁力とによって、アーマチュア2には、アーマチュア2とコア7とのギャップを縮める方向に吸引力Fが働き、アーマチュア2は閉路位置に移動する。
このことにより、アーマチュア2に連結された操作ロッド6が押上げられ、この操作ロッド6に連結した連結部材13が押し上げられる。それに伴い、連結部材13上方に延在したワイプばね12が押し上げられ、このワイプばねに連結した真空バルブ可動軸11が押し上げられる。この結果、天井面25に固定された真空バルブ10内において、真空バルブ可動軸11側の可動側接触子10bと、真空バルブ固定軸35側の固定側接触子10aとが接触し、開閉器30は閉路状態となる。
開閉器30が閉路位置となった際、弾性力を有するワイプばね12により、真空バルブ可動軸11の上端に設けられた可動側接触子10bが真空バルブ固定軸35の下端に設けられた固定側接触子10aに対して押しつけられている。このため、可動側接触子10bを固定側接触子10aに対して強く押しつけることができる。
開閉器30が閉路位置となった後は、制御部(図示せず)から電源(図示せず)に対して、閉路コイル4aに流れている電流を停止する指令が入力され、閉路コイル4aに流れている電流が停止される。このため、閉路コイル4aは無励磁状態となるので、閉路位置では、アーマチュア2は永久磁石1の磁力のみによって保持される。
次に、上述した開閉器30が開路状態から閉路状態へと変化する場合において、アーマチュア2が上方へ移動を開始する作用について詳述する。
上述のように、電磁アクチュエータ20は、ヨーク3の底部に固定された、磁性体からなるストッパプレート5を備えている。このため、図4の左側断面図に示すように、開路位置において閉路コイル4aに電流を流し励磁すると、ヨーク3、アーマチュア2、コア7及びストッパプレート5内に磁路15a、15bを発生させることができる。このため、磁路15aにより閉路方向の吸引力Fを発生させるとともに、磁路15bにより、閉路方向とは逆方向(開路方向)の吸引力Fを発生させることができる。
ここで、閉路コイル4aに流す電流を大きくしていき、閉路方向の吸引力Fと開路方向の吸引力Fとの差が所定の値になった際、図4の右側断面図に示すように、アーマチュア2が上方へ移動してアーマチュア2とストッパプレート5との間にギャップ17が発生する。このようなギャップ17が発生すると、磁路15bは消滅し磁路15aのみが残り、吸引力Fは消滅し吸引力Fのみが働くようになる。従って、アーマチュア2がストッパプレート5から分離してギャップ17が生じると、大きな初速度によってアーマチュア2を上方に移動させることができる。
また、図3に示すように、本発明において、アーマチュア2が上方へ移動し始める際(t)、閉路コイル4aに流れる電流の大きさIは、本発明のような構成をとらない比較例の電流の大きさIに比べて大きくなるので、誘導起電力により閉路コイル4aに流れる電流が小さくなったとしても、アーマチュア1に十分大きな閉路方向の吸引力Fを発生させることができる。
以上説明したように、アーマチュア2が閉路コイル4a内に挿入されることにより発生する誘導起電力により、閉路コイル4a内に流れる電流が小さくなり閉路方向の吸引力Fが小さくなったとしても、アーマチュア2を確実に閉路位置まで移動させることができる。このため、真空バルブ可動軸11の上端の可動側接触子10bを真空バルブ固定軸35の下端の固定側接触子10aに接触させ、開閉器30を確実に閉路状態にすることができる。
次に、開閉器30が閉路状態から開路状態へと変化する工程について説明する。
開閉器30の閉路位置において制御部(図示せず)から電源(図示せず)に対して開路指令が入力されると、開路コイル4bに電流が流れ、開路コイル4bが励磁し、永久磁石1の磁束と逆方向の磁束が発生される。
このとき、ヨーク3、コア7、アーマチュア2及びストッパプレート5により形成されている磁路内の磁束が減少し、開路ばね9による開路方向への開路保持力Fが吸引力Fよりも大きくなり、アーマチュア2が下方に向かって移動する。これにより、アーマチュア2に連結された操作ロッド6が下方に移動し、操作ロッド6に連結された連結部材13が下方へ移動する。この結果、連結部材13にワイプばね12を介して設けられた真空バルブ可動軸11が下方へ移動する。そして、真空バルブ可動軸11の上端に設けられた可動側接触子10bが下方へ移動して、天井面に設けられた真空バルブ固定軸35の下端に設けられた固定側接触子10aと分離し、開閉器30は開路状態となる。
第2の実施の形態
次に図5により本発明の第2の実施の形態について説明する。図5に示す第2の実施の形態は、ストッパプレート5の下方にヨーク3の底部を覆うようにして、非磁性体からなる追加プレート5aを更に設けたものであり、他は図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。
図5に示す第2の実施の形態において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、ストッパプレート5の下方には、ヨーク3の底部を覆うようにして、非磁性体からなる追加プレート5aを設けられている。このため、ストッパプレート5を追加プレート5aによりヨーク3に堅固に固定することができ、アーマチュア2の上下運動の繰り返しにより、ストッパプレート5がヨーク3から剥がれてしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態は、第1の実施の形態において、電磁アクチュエータ20のストッパプレート5の下方にヨーク3の底部を覆うようにして、非磁性体からなる追加プレート5aを設けた構成を有し、他は第1の実施の形態と同様の構成をしている。このため、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、追加プレート5aとして磁性体のものを用いると、追加プレート5aに形成される磁路によって発生する開路方向の吸引力Fが大きくなりすぎてしまい、閉路コイル4aに電流を流して励磁して発生する吸引力Fによってアーマチュア2を上方へ移動させることができなくなってしまう可能性がある。
これに対して、本実施の形態によれば、ストッパプレート5aは非磁性体からなっているので、追加プレート5a内には磁路が形成されない。このため、開路方向の吸引力Fを適度な大きさに抑えることができるので、閉路方向の吸引力Fによってアーマチュア2を上方へ確実に移動させることができる。
第3の実施の形態
次に図6により本発明の第3の実施の形態について説明する。図6に示す第3の実施の形態は、ストッパプレート5とヨーク3との間に、非磁性体からなる追加プレート5aをヨーク3の底部を覆うようにして介在させ、この追加プレート5aの厚みaをヨーク3とアーマチュア2との間に形成される間隙b、bよりも小さくしたものであり、他は図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。
図6に示す第3の実施の形態において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、ストッパプレート5とヨーク3との間に設けられる非磁性体からなる追加プレート5aの厚みaは、ヨーク凸部3aとアーマチュア2側面との間隙b及びヨーク3とアーマチュア2凸部との間隙bのいずれよりも小さくなっている。このことにより、閉路コイル4aを励磁した場合に磁路15aだけでなく、ストッパプレート5内を通る磁路15bも形成することができる。このため、アーマチュア2にストッパプレート5から吸引力Fを発生させることができるので、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、非磁性体からなる追加プレート5aをアーマチュア2との間に介在させているので、磁性体からなるストッパプレート5とヨーク3及びアーマチュア2を追加プレート5aの厚み分だけ離して設けることができる。このため、閉路コイル4aを励磁させた際、ストッパプレート5からアーマチュア2に対して発生する開路方向の吸引力Fを適度な大きさに抑えることができるので、ストッパプレート5をヨーク3の底部を覆うようにして設けても、閉路コイル4aに電流を流して励磁して発生する吸引力Fによってアーマチュア2を上方へ移動させることができる。
このように本実施の形態によれば、追加プレート5aとストッパプレート5をヨーク3の底部を覆うようにして設けることができるので、追加プレート5aとストッパプレート5をヨーク3に堅固に固定することができる。このため、アーマチュア2の上下運動の繰り返しにより、追加プレート5aとストッパプレート5がヨーク3から剥がれてしまうことを防止することができる。
また、ストッパプレート5によってヨーク3とアーマチュア2の底部を覆うことができるので、ヨーク3やアーマチュア2の底部からの磁気漏洩を減少させることもできる。
第4の実施の形態
次に図7及び図8により本発明の第4の実施の形態について説明する。図7及び図8に示す第4の実施の形態は、ストッパプレート5の構造が異なるのみであり、他は図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。
すなわち、図7及び図8に示すように、ヨーク3の底部を覆うようにストッパプレート5が設けられ、このストッパプレート5は閉路コイル4aの定格電流よりも小さな電流によって磁化が飽和するようになっている。他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。
図7及び図8に示す第4の実施の形態において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示すように、本実施の形態におけるストッパプレート5は、閉路コイル4aの定格電流よりも小さな電流によって磁化が飽和するので、閉路コイル4aに流す電流が大きくなっても、所定の電流値以上ではストッパプレート5にアーマチュア2を引きつける開路方向の吸引力Fは大きくならず一定となる(F’)。そして、閉路方向の吸引力Fと開路方向の吸引力F’との差が所定の値(F)になると、アーマチュア2は上方へ移動し始める(この際、閉路方向の吸引力はF’である)。
このため、閉路コイル4aを励磁させた際、ストッパプレート5からアーマチュア2に対して発生する開路方向の吸引力Fを適度な大きさに抑えることができる。このため、図7に示すようにストッパプレート5を電磁アクチュエータ20の底部を覆うようにして設けても、閉路コイル4aに電流を流して励磁して発生する吸引力Fによってアーマチュア2を上方へ移動させることができる。
このように本実施の形態によれば、ストッパプレート5をヨーク3の底部を覆うようにして設けることができるので、ストッパプレート5をヨーク3に堅固に固定することができ、アーマチュア2の上下運動の繰り返しにより、ストッパプレート5がヨーク3から剥がれてしまうことを防止することができる。
なお、本実施の形態は、ヨーク3の底部を覆うように設けられ、閉路コイル4aの定格電流よりも小さな電流によって磁化が飽和するストッパプレート5を用いた構成を有し、他は第1の実施の形態と同様の構成をしている。このため、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
第1の実施の形態における電磁アクチュエータを用いた開閉器の断面図。 本発明による電磁アクチュエータの第1の実施の形態を示す断面図。 閉路コイルに流れる電流の時間変化を示す模式図。 閉路コイルに電流を流した際に形成される磁路を示す模式図。 本発明による電磁アクチュエータの第2の実施の形態を示す断面図。 本発明による電磁アクチュエータの第3の実施の形態を示す断面図。 本発明による電磁アクチュエータの第4の実施の形態を示す断面図。 本発明の第4の実施の形態において発生する吸引力の時間変化を表す模式図。 従来の開閉器を示す断面図。 従来の閉路コイルに流れる電流の時間変化を示す模式図。
符号の説明
1 永久磁石
2 アーマチュア
3 ヨーク
3a ヨーク凸部
4a 閉路コイル
4b 開路コイル
5 ストッパプレート
5a 追加プレート
6 操作ロッド
7 コア
9 開路ばね
10 真空バルブ
10a 固定側接触子
10b 可動側接触子
11 真空バルブ可動軸
12 ワイプばね
13 連結部材
20 電磁アクチュエータ
30 開閉器
35 真空バルブ固定軸

Claims (2)

  1. 電流を流すことにより励磁されるソレノイドコイルと、
    ソレノイドコイルの内方に配置されるとともに、閉路位置と開路位置との間でソレノイドコイルの軸方向に移動可能なアーマチュアと、
    ソレノイドコイルの内方に配置されるとともに、アーマチュアに磁力を及ぼす永久磁石と、
    永久磁石の端部に、アーマチュアと対向するように設けられたコアと、
    ソレノイドコイルの外方を覆って配置され、コア及びアーマチュアとともにソレノイドコイルにより励磁された磁路を形成するヨークと、
    ヨークに固定されるとともに、開路位置にあるアーマチュアに当接して係止するストッパプレートとを備え、
    ストッパプレートは、磁性体からなり、
    ストッパプレートとヨークとの間に、非磁性体からなる追加プレートを介在させ、
    追加プレートの厚みは、ヨークとアーマチュアとの間に形成される間隙よりも小さいことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. ヨークは、ソレノイドコイルとストッパプレートとの間であって、アーマチュア側に突出するヨーク凸部を有することを特徴とする請求項1記載の電磁アクチュエータ。
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