JPH0917628A - リニアソレノイド - Google Patents

リニアソレノイド

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JPH0917628A
JPH0917628A JP16508495A JP16508495A JPH0917628A JP H0917628 A JPH0917628 A JP H0917628A JP 16508495 A JP16508495 A JP 16508495A JP 16508495 A JP16508495 A JP 16508495A JP H0917628 A JPH0917628 A JP H0917628A
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JP
Japan
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mover
linear solenoid
magnetic
iron core
moving member
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Application number
JP16508495A
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English (en)
Inventor
Yoshio Mitsutake
義雄 光武
Yoshitaka Ichii
義孝 一井
Katsuhiro Hirata
勝弘 平田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動子における渦電流の発生を抑制し、高速
応答性の優れたリニアソレノイドを実現し、構成が単純
で組立が容易なリニアソレノイドを提供する。 【構成】 電磁コイル2と、電磁コイルに流れる励磁電
流により磁化制御される継鉄3及び固定鉄心4と、固定
鉄心に対向する対向部5bを略円錐状とし、磁化制御さ
れる固定鉄心4より磁気的引力を受けてその同軸上を移
動し得るよう配設される磁性材料製の可動子5と、前記
固定鉄心4と可動子5との間の磁気的引力に対抗するス
プリング7を具備するリニアソレノイド1において、前
記可動子5の少なくとも一部を、磁性体素片5c、5d
による積層構造により形成した。また、前記において、
可動子5を全体にわたって積層構造とした。また前記に
おいて、可動子5の対向部5bを、磁性材料による一体
成形とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアソレノイドに関
するものであり、特に高速応答性の優れたリニアソレノ
イドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジン装置等における、排
気ガスに含まれる窒素酸化物等の有害ガスの排出を抑制
する効果的な方策として、有害ガスの濃度を常時センサ
により監視し、その濃度変化に応じて燃料の吸気制御を
行う排気ガス再循環装置が一般的に用いられている。排
気ガス再循環装置は、排気ガスの有害ガスの濃度に応
じ、エンジンへの燃料供給における空気の供給を排気ガ
ス再循環バルブにより調節して、有害ガスの排出を抑制
するもので、排気ガス再循環バルブの開口面積の調節
は、一般にステッピングモータが用いられ、重量と高コ
ストが問題とされていた。この代替として、リニアソレ
ノイドを採用し、排気ガス再循環バルブの開口面積の調
節をリニアソレノイドに設けた電磁コイルに流す電流に
より行い、軽量化と低コスト化を同時に実現することが
試みられている。
【0003】排気ガス再循環装置は、有害ガスの濃度が
正常、すなわち一定の値以下の場合は、排気ガス再循環
バルブの開口面積は標準状態とする。有害ガスの濃度が
高い場合は、有害ガスの発生を抑えるため、排気ガス再
循環バルブの開口面積を標準状態より大きくし、燃料噴
射において排気ガスの含まれる割合を多くして、新鮮空
気の含まれる量を少なくする。従って、排気ガス再循環
装置にリニアソレノイドを用いる場合は、有害ガスの排
出をより確実に抑えるために、排気ガスの状態の変化に
素早く対応する必要があり、電磁コイルの励磁電流の変
化に高速に応答することが要求される。
【0004】リニアソレノイドは、電磁コイルと、電磁
コイルに流れる励磁電流により磁化制御される継鉄及び
固定鉄心と、固定鉄心に対向する対向部を略円錐状と
し、磁化制御される固定鉄心より磁気的引力を受けてそ
の同軸上を移動し得るよう配設される磁性材料製の可動
子と、前記固定鉄心と可動子との間の磁気的引力に対抗
するスプリングを具備する構成のものが一般的である。
【0005】このリニアソレノイドは、電磁コイルの励
磁電流が零の場合、スプリングの反力により、可動子は
固定鉄心から最も離れた位置にあり、電磁コイルに励磁
電流が流れると、可動子に対して、固定鉄心に向かう方
向の磁気的引力が働く。これにより、可動子はスプリン
グの反力との平衡する位置に変位して前述した排気ガス
再循環バルブの開口面積の調節を行う。
【0006】リニアソレノイドは、操作するバルブの開
口面積の調節を容易に行うため、電磁コイルに流れる電
流の大きさと、開口面積の調節用部材と連結された可動
子の位置変位との関係を線形関係とする。スプリング
は、一般にコイルスプリングが用いられ、可動子の位置
変位に伴ってたわみ量が変化する位置に配設され、たわ
み量とスプリングの反力とは線形関係となる。リニアソ
レノイドは、可動子の位置と磁気的引力の関係を、線形
関係に近づけるため、可動子の固定鉄心との対向部を、
固定鉄心に向けて略円錐状としている。
【0007】可動子の高速駆動のためには、電磁コイル
の励磁電流の変化により発生する磁束変化の応答性を早
くする必要がある。磁束変化の応答時間の短縮は、継
鉄、固定鉄心、可動子等磁路を形成する部材の肉厚を厚
くして、磁気抵抗を小さくすることが効果的であるとい
うことが知られている。また、これらの部材は、電磁軟
鉄を切削加工などにより一体成形したものが多く用いら
れているが、この成形体の肉厚を厚くした場合、特に可
動子において、励磁電流変化の過渡期に発生する渦電流
が、極めて大きいものとなる。この渦電流は、電磁コイ
ルに励磁電流が流れることにより可動子に発生させる磁
束と反対方向の磁束を発生させる。すなわち、肉厚が厚
くなるにつれて、渦電流の影響がより増大し、励磁電流
変化の過渡期における磁束変化の応答時間の短縮効果が
低下し、磁気的引力の変化の速度はさほど早くならな
い。結局、可動子の肉厚を厚くするのみでは、高速応答
は実現されず、この渦電流の影響に打ち勝つため、例え
ば、電磁コイルの巻線の量も、より多くしなければなら
ず、リニアソレノイド全体が大型化することとなった。
そのため、排気ガス再循環装置にリニアソレノイドを採
用する際、その高速応答性と小型軽量化の実現のために
は、可動子の渦電流の発生は大きな障害となる。
【0008】この対処手段として、図4に示す、特開平
3−42805において、可動子を強磁性の薄板を複数
回巻回して構成することにより、渦電流を減少させうる
ソレノイドが示唆されている。このソレノイド20は、
可動子21が、表面が絶縁物で被覆されてなる強磁性の
薄板を、電磁コイル24により発生する磁路に沿った方
向に、複数回巻回して形成されている。また、固定鉄心
22も、同様に薄板を複数回巻回して形成されている。
また、継鉄23は、表面が絶縁物で被覆されてなる薄板
を、電磁コイル24の巻方向と直交する方向に矩形状に
且つ複数回巻回されており、さらにその両端部に貫通穴
を形成し、磁路を形成するため可動子21及び固定鉄心
22を挿通させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成によれば、
可動子21は、継鉄23と対向する部分が強磁性の薄板
による平面により形成されているので、渦電流は磁路に
直交する方向、すなわち可動子21を構成する薄板の平
面に沿った方向に発生する。従って、渦電流はかなり減
少させられるものの、より減少させるためには、この薄
板の板厚を出来るだけ薄く設定する必要がある。その結
果、リニアソレノイドの高速応答の実現のために、可動
子を形成する薄板の板厚を薄くし、積層する回数を多く
する必要があり、可動子の組立に手間がかかり、加工コ
ストも高いものとなるという問題点があった。
【0010】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、可動子における渦電流の
発生を抑制し、高速応答性の優れたリニアソレノイドを
実現することにあり、さらに構成が単純で組立が容易な
リニアソレノイドを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のリニアソレノイドにおいては、電磁
コイルと、電磁コイルに流れる励磁電流により磁化制御
される継鉄及び固定鉄心と、固定鉄心に対向する対向部
を略円錐状とし、磁化制御される固定鉄心より磁気的引
力を受けてその同軸上を移動し得るよう配設される磁性
材料製の可動子と、前記固定鉄心と可動子との間の磁気
的引力に対抗するスプリングを具備するリニアソレノイ
ドにおいて、前記可動子の少なくとも一部を、磁性体素
片による積層構造により形成した構成としている。
【0012】また、請求項2記載のリニアソレノイドに
あっては、前記可動子を全体にわたって積層構造とした
ことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項3記載のリニアソレノイドに
あっては、前記可動子の対向部を、磁性材料による一体
成形としたことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の構成によれば、可動子の渦電流
に対する電気抵抗が増大し、電磁コイルの励磁の過渡期
において、可動子に発生する渦電流の発生が抑制され
る。
【0015】また、請求項2記載の構成によれば、請求
項1記載の作用に加え、全体にわたって積層構造とする
ことにより、渦電流に対する電気抵抗はより増大する。
【0016】また、請求項3記載の構成によれば、請求
項1記載の作用に加え、可動子の対向部を、磁性材料の
一体成形とすることにより、多くの異なる形状の磁性体
素片を要することなく、可動子が構成できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1及び図2に
基づいて説明する。このリニアソレノイド1は、電磁コ
イル2と、継鉄3及び固定鉄心4と、可動子5と、スプ
リング7を主要構成部材とする。電磁コイル2は、合成
樹脂にて形成された円筒状の巻胴部2aと、その両端に
連設した鍔部2bよりなるボビン2cの巻胴部2aの外
周に、表面を絶縁層にて被覆された軟銅線を複数回巻回
して形成する。ボビン2cは、後述する継鉄3及び固定
鉄心4を、巻胴部2aの内側において一定距離を隔てて
同軸的に対向配設させる位置決め機能も有する。
【0018】継鉄3は、磁性金属材料により、ボビン2
cの巻胴部2aの内径に略等しい外径の円筒部3aと、
ボビン2cの鍔部2bの外径と略等しい外径の鍔部3b
を切削加工等により一体に形成する。円筒部3aは、ボ
ビン2cの巻胴部2aの略半分の長さを有し、その内方
には後述する可動子5を同軸上に遊嵌する。この継鉄3
は、円筒部3aをボビン2cの巻胴部2aの一端側より
挿入し、鍔部3bにて位置決めされて配設される。
【0019】固定鉄心4は、磁性金属材料により、ボビ
ン2cの巻胴部2aの内径に略等しい外径の円筒部4a
と、ボビン2cの鍔部2bの外径と略等しい外径の鍔部
4bを切削加工等により一体に形成する。円筒部4a
は、後述する可動子5の端部に対向する対向部4cと、
後述する軸6及びスプリング7を挿通する軸穴が形成さ
れた円筒状の突起部4dとを有する。この固定鉄心4
は、円筒部4aをボビン2cの巻胴部2aの継鉄3を配
設した他端側より挿入し、鍔部4bにて位置決めされて
継鉄3の円筒部3aと一定距離を隔てて対向配設され
る。
【0020】可動子5は、継鉄3の円筒部3aの内径よ
り小さい外径を有する円柱部5aと、固定鉄心4の対向
部と対向する対向部5bにより形成する。可動子5は、
図2に示すように、その外径が前述した継鉄3の円筒部
3aの内径より小さい寸法とし、中心に適宜肉逃がしの
穴を設けた磁性体素片5cと、中心に軸6を固着する穴
を設けた磁性体素片5dと、スプリング7の外径と略同
一の穴を設けた磁性体素片5eとで形成した円柱部5a
と、中心に固定鉄心4の突起部4dに対応する肉逃がし
穴を設け、複数にて略円錐状を形成する、外径寸法のみ
僅かに異なる磁性体素片群5fにて対向部5bを構成し
て形成する。各磁性体素片は、板厚を略0.5mmとし
た円盤状とする。また、その組立は、磁性体素片5c,
5d、5e及び対向部を構成する磁性体素片群5fを、
相互に樹脂系接着剤にて積層固着した後、後述する軸6
を磁性体素片5dの中心に貫通して固着し、後述する第
1軸受け8及び第2軸受け9にて軸6の両端を往復動自
在に支持されて、継鉄3の円筒部3aの内側の同軸上に
配設される。
【0021】軸6は、黄銅等非磁性金属にて形成され、
可動子5の所定の位置に固着して一体化され、可動子5
と連動する。なお、リニアソレノイド1から突出する一
端には、図では示されていないが、前述の排気ガス再循
環バルブの開口面積の調節部材と連結固定され、矢印6
aに示す直線方向に駆動されることにより、排気ガス再
循環バルブの開口面積の調節を行う。
【0022】スプリング7は、ステンレス等により形成
されたコイルスプリングで、一端を可動子5、他端を後
述する第1軸受け8にそれぞれ当接させて軸6に遊嵌さ
れ、前述の固定鉄心4の円筒部4dに形成された軸穴に
遊挿される。
【0023】8は第1軸受けで、合成樹脂により型造さ
れるもので、固定鉄心4の鍔部4bと略同一の外径寸法
を有する円盤形状をなし、中心部に軸6を往復動自在に
支持する軸穴を有する。
【0024】9は第2軸受けで、合成樹脂により型造さ
れるもので、継鉄3の円筒部3aの内径より僅かに大き
い外径寸法を有する円盤形状をなし、中心部に軸6を往
復動自在に支持する軸穴を有する。この第2軸受け9
は、外径寸法を継鉄3の円筒部3aの内側に圧入固着で
きる程度に設定し、平面9aが継鉄3の鍔部3bの表面
と略同一平面となるよう圧入固着され、内方側端面に
て、スプリング7により押圧された可動子5の位置決め
を行う。
【0025】10はポジションセンサで、軸6の一端に
接し、軸6の直線方向の位置変位に対応して電気信号を
出力し、図示されない外部回路により、軸6の位置をフ
ィードバック制御するのに供される。ポジションセンサ
10は、例えば摺動型の抵抗素子により、電気抵抗の変
化を検出するものが用いられ、リニアソレノイド1に固
着される鍔部を有したセンサ取付台10aに取着され
る。
【0026】11はケーシングで、磁性材料により、継
鉄3の鍔部3b及び固定鉄心4の鍔部4bの外径より僅
かに大きい内径の中空円筒部11aと、一端側に第1軸
受け8の周縁部を載置する円環部11bを有して形成さ
れる。中空円筒部11aはその長さを、第1軸受け8、
固定鉄心4、電磁コイル2、継鉄3及びポジションセン
サ10のセンサ取付台10aを積層した寸法よりやや大
きい寸法とし、全体を内包固着するための固着部11c
となる。また、ケーシング11は、電磁コイル2に励磁
電流が流れることにより、継鉄3と、可動子5と、固定
鉄心4とともに磁路を形成する。
【0027】リニアソレノイド1は、以上の部材で構成
され、その組み立てはケーシング11に、まず、第1軸
受け8、固定鉄心4、電磁コイル2、継鉄3の順に挿入
し、次いで、スプリング7と、軸6を所定の位置に固着
した可動子5を挿入し、次いで、第2軸受け9を圧入固
着した後、ポジションセンサ10を挿入し、そして、ポ
ジションセンサ10の取付台10aの端部から突出して
いるケーシング11の縁端部を、所定の押圧力で、取付
台10aの端部外方を押圧するよう、縁端部を加圧変形
する。
【0028】上記のように構成されるリニアソレノイド
1において、電磁コイル2の励磁電流が零の場合、可動
子5は、軸6に遊嵌されたスプリング7の反力により、
図1に示す第1位置(固定鉄心4より最も離れた位置)
にある。電磁コイル2に励磁電流が流れることにより、
継鉄3と、可動子5と、ギャップLを設けて配設された
固定鉄心4にて、ケーシング11を介して磁路が形成さ
れ、ギャップLにおいて、可動子5に対して、固定鉄心
4の側に向かって磁気的引力が働く。可動子5は、この
磁気的引力と、スプリング7の反力との釣り合いによ
り、矢印6aに示す直線方向の固定鉄心4に向かって作
動する。電磁コイル2を流れる、励磁電流の変化によ
り、可動子5は作動し、可動子5の所定の位置に固着さ
れた軸6は、矢印6aの方向に応動する 電磁コイル2
を流れる励磁電流の大きさに応じて、可動子5には、磁
路に直交する方向に渦電流が発生する。この渦電流は、
可動子5を形成する各磁性体素片5c,5dの当接する
面に介在する接着層にて絶縁され、分断されて小さな渦
しか描き得ない。すなわち、渦電流に対する見掛け上の
電気抵抗値は、一体成形の場合あるいは薄板を複数回巻
回した場合と比較して、大幅に増大する。
【0029】次に、本発明の第2実施例を図3に基づい
て説明する。このものは、第1実施例の可動子の構成の
みが異なるものである。この可動子5は、その外径が前
述した継鉄3の円筒部3aの内径より小さい寸法とし、
中心に適宜肉逃がしの穴を設けた磁性体素片5cと、中
心に軸6を固着する穴を設けた磁性体素片5dとで形成
した円柱部5aと、電磁軟鉄等の磁性材料の削りだしに
より、略円錐状を形成した成形体5gとで対向部5bを
構成して形成する。成形体5gは、可動子5と対向する
固定鉄心4に形成された、円筒状の突起4bに対応する
肉逃がし穴を設ける。また、その組立は、各磁性体素片
5c,5dと成形体5gを相互に樹脂系接着剤にて固着
し、次いで磁性体素片5dの中心穴に、前述した軸6を
所定の位置にして固着する。上記のように形成された可
動子5の構成する磁路において、固定鉄心4との対向部
はギャップ寸法が大きく、渦電流の発生も、継鉄3との
対向部と比べて小さい。従って、固定鉄心4との対向部
5bを一体成形とすることで、渦電流の発生の抑制効果
はわずかに低下するが、高速駆動の実現には大きくは問
題とならず、構成する磁性体素片の種類は5c及び5d
のみで良く、磁性体素片の形成に際して打ち抜き金型装
置は多数必要としない。
【0030】なお、図1に示す実施例1では、電磁コイ
ル2にによる、磁路の形成を、ケーシング11を介して
行う構成を示したが、これは継鉄3及び固定鉄心4の一
方あるいは両方の鍔部から、電磁コイル2を被包する円
筒形状を、一体で形成して端部を連結してもよい。
【0031】また、可動子5は、軸6を別部材とし、可
動子5に固着して一体化する構成を示したが、これは可
動子5を構成する部材の一部を突出させ、軸受け部材に
支持させてもよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載のソレノイドは、可動子の
渦電流に対する電気抵抗が増大し、電磁コイルの励磁の
過渡期において、可動子に発生する渦電流の発生が抑制
されるので、可動子の高速駆動が達成され、リニアソレ
ノイドの高速応答性が実現される。
【0033】また、請求項2記載のソレノイドは、請求
項1記載の効果に加え、全体にわたって積層構造とする
ことにより、渦電流の発生はより抑制されるので、小型
化が図れる。
【0034】また、請求項3記載のソレノイドは、請求
項1記載の効果に加え、可動子の固定鉄心の対向部を、
磁性材料の一体成形とすることにより、多くの異なる形
状の磁性体素片を要することなく、可動子が構成できる
ので、低コストにより可動子の提供ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面断面図である。
【図2】その可動子の縦断面図である。
【図3】本発明の別の実施例の要部である可動子の縦断
面図である。
【図4】従来例を示す正面断面図である。
【符号の説明】
2 電磁コイル 3 継鉄 4 固定鉄心 4c 対向部 5 可動子 5a 円筒部 5b 対向部 6 軸 7 スプリング 10 ポジションセンサ 11 ケーシング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルと、電磁コイルに流れる励磁
    電流により磁化制御される継鉄及び固定鉄心と、固定鉄
    心に対向する対向部を略円錐状とし、磁化制御される固
    定鉄心より磁気的引力を受けてその同軸上を移動し得る
    よう配設される磁性材料製の可動子と、前記固定鉄心と
    可動子との間の磁気的引力に対抗するスプリングを具備
    するリニアソレノイドにおいて、 前記可動子の少なくとも一部を、磁性体素片による積層
    構造により形成したことを特徴とするリニアソレノイ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記可動子を全体にわたって積層構造と
    した請求項1記載のリニアソレノイド。
  3. 【請求項3】 前記可動子の対向部を、磁性材料による
    一体成形とした請求項1記載のリニアソレノイド。
JP16508495A 1995-06-30 1995-06-30 リニアソレノイド Pending JPH0917628A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010219111A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Mitsubishi Electric Corp 電磁石およびこれを用いた開閉装置
JP2012199276A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Mitsubishi Electric Corp 電磁アクチュエータおよび開閉装置

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