JP5346485B2 - 分岐口閉塞手段及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、既設流体管に形成され、該既設流体管から分岐した分岐部が延設された分岐口を不断流状態で閉塞する分岐口閉塞手段及び方法に関する。
従来の分岐口閉塞手段若しくは方法は、既設流体管の外壁の所定箇所に取り付けた接続部材に閉塞体設置手段を設け、この閉塞体設置手段により既設流体管内の分岐口に閉塞体を設置することで、分岐口を密封状に閉塞し、不断流状態で分岐部の一部を除去し交換等を行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−170527号公報(第6頁、第6図)
しかしながら、特許文献1にあっては、閉塞体が先細り状の円錐形に形成されており、閉塞体における分岐口の径に対応する箇所が、分岐口に沿って線状に当接するのみで分岐口を閉塞しているため、特に分岐口の形状が凹凸部を有する場合、閉塞体による確実な密封性を維持できない虞が生じていた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、既設流体管との確実な密封状態の下で分岐部を除去等することができる分岐口閉塞手段及び方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の分岐口閉塞手段は、
既設流体管に形成され、該既設流体管から分岐した分岐部が延設された分岐口を不断流状態で閉塞する分岐口閉塞手段であって、
前記既設流体管に連通する筒状部及び該筒状部を開閉可能な開閉部を備え、前記既設流体管の外壁の所定箇所に取付けられる接続部材と、
前記接続部材に取付けられ、前記開閉部を開状態にして前記筒状部内の既設流体管の管壁に穿孔部を穿孔する穿孔手段と、
前記分岐口周囲を取り囲むように前記既設流体管の内壁に当接する環状の第1の当接部を有する後方部材と、前記分岐部の内周面に亘って当接する第2の当接部を持つ先方部材とを備える閉塞体と、から構成されており、
前記先方部材の移動に用いる棒状体は、前記接続部材に取付けられた蓋部に密封状態で挿通され、前記後方部材の移動に用いる筒部は、前記棒状体に密封状態で外嵌されることを特徴としている。
この特徴によれば、接続部材に取付けられる閉塞体設置手段により穿孔を通じ既設流体管内部の分岐口に設置される閉塞体が、分岐口周囲の既設流体管の内壁に亘って当接する第1の当接部と、分岐部の内周面に亘って当接する第2の当接部とを備えているため、不断流状態で、分岐口を両当接部により二重に閉塞することができ、確実な密封状態の下で第2の当接部よりも先方の分岐部を除去できる。
本発明の請求項に記載の分岐口閉塞手段は、請求項に記載の分岐口閉塞手段であって、
前記閉塞体は、前記分岐口に係止して前記第1の当接部を位置決めする係止部を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、係止部により第1の当接部を位置決めすることで、前記既設流体管の内壁に周方向に亘って当接させることができ、分岐口を確実に密封状に閉塞することができる。
本発明の請求項に記載の分岐口閉塞手段は、請求項1または2に記載の分岐口閉塞手段であって、
前記第2の当接部は設置の際に前記分岐部よりも小径であって、設置の後に外径方向に膨出し前記分岐部の内周面に当接する弾性部材であることを特徴としている。
この特徴によれば、弾性部材である第2の当接部が、閉塞体設置手段による設置の際には分岐部よりも小径であるため、分岐部内に容易に挿入できるばかりか、設置の後に膨出することで第2の当接部が設置方向にずれることなく分岐部の内周面に当接する。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1(a)は、本発明の実施例における既設流体管及び分岐管の接続状態を示す一部断面図であり、(b)は、同じく一部側断面図である。図2(a)は、流体管に接続部材を取付けた状態を示す正面図であり、(b)は、同じく側断面図である。図3は、接続部材に穿孔手段を取付ける状況を示す正面図である。図4は、接続部材に穿孔手段を取付けた状態を示す側断面図である。図5は、穿孔手段により流体管を穿孔する状況を示す側断面図である。図6は、接続部材から穿孔手段を取外す状況を示す正面図である。図7は、分岐口をカメラで確認する状況を示す側断面図である。図8は、分岐口を洗浄する状況を示す側断面図である。図9は、位置決め部材で位置決めする状況を示す断面図である。図10は、接続部材に閉塞体を取付けた状態を示す断面図である。図11は、閉塞体設置手段により閉塞体を分岐口に設置した状態を示す拡大断面図である。図12は、閉塞体の両当接部を当接させた状態を示す拡大断面図である。図13は、分岐管の所定箇所切除して閉止板を取付けた状態を示す断面図である。図14は、接続部材に中蓋を設置する状況を示す側断面図である。図15は、接続部材に上蓋を設置した状態を示す側断面図である。
図1(a)、(b)に示されるように、既設流体管1(以下、単に流体管1と表記する。)が管軸方向に延びるとともに、流体管1の下端に形成された分岐口1aを介して分岐部としての分岐管2が流体管1から分岐し延設されており、流体管1の管内及び分岐管2の管内には、流体としてガスが流通している。
流体管1は、管軸に直交する断面形状が略円形状の比較的大径の円筒形状であって、流体管1の鉛直方向下端部に略円形の分岐口1aが形成され、分岐口1aと略同径の略円形状の断面形状を備えた分岐管2が鉛直下方に向けて延設されている。
流体管1から分岐管2が分岐している分岐箇所について詳述すると、略円筒状の分岐管2の先端面2aが分岐口1aを介し流体管1の内壁1bと略面一の状態で、流体管1と分岐管2とが分岐口1aに沿った溶接により固定に接続されており、流体管1の内部においては、分岐口1aに沿って流体管1の内壁1bに略面一に溶接部Wが形成されている。
以下、不断流状態において分岐口1aを閉塞し、分岐管2を除去する工程について順に説明する。
図1(a)、(b)に示されるように、分岐管2における所定箇所の外壁に、短管4及びバルブ5を介し穿孔機6を密封状に取り付け、分岐管2を穿孔する。具体的には、短管4の端部と分岐管2の外壁とを溶接により固定に接続した後に、バルブ5の開状態で穿孔機6内部の図示しない穿孔カッタにより、短管4内における分岐管2の外壁を穿孔する。穿孔後はバルブ5を閉状態とし、穿孔機6は取外しておく。
次に、図2(a)、(b)に示されるように、取付工程について説明すると、分岐口1aに対し流体管1の管軸を挟んで対向するように、流体管1の鉛直方向上端の外壁1cに、接続部材10を密封状に取り付ける。接続部材10は、後述のように流体管1に連通する円筒状の筒状部11と、この筒状部11の上側に接続し筒状部11を開閉可能な弁体を有する開閉部12とから構成されている。筒状部11の下端部は流体管1の外面に沿った曲面に形成されており、この下端部と流体管の外面とを溶接により固定に接続する。筒状部11と開閉部12とは、両部間に介在した図示しないパッキンにより密封状に接続されている。尚、接続部材は、必ずしも流体管と溶接により接続されるものに限られず、例えば接続部材は、各々がシール材を介して接続される分割構造を有し、流体管の周囲を密封状に囲繞するものであってもよい。
図3に示されるように、流体管1の管壁を穿孔する穿孔手段13を、接続部材10の開閉部12に接続する。穿孔手段13は、筒状部11と略同径の胴部14内に配置され下端に穿孔刃15aを備えた円筒状のカッタドリル15と、軸部15cを介してカッタドリル15を軸方向に移動させ、且つ周方向に回転させる駆動部16と、から主として構成されており、穿孔手段13の胴部14と接続部材10の開閉部12とは、両部間に介在した図示しないパッキンにより密封状に接続されている。
次に、図4及び図5に示されるように、穿孔工程について説明すると、接続部材10の開閉部12を開状態にして、先ず図示しない窒素等の置換ガス注入手段により、接続部材10内の空気中の酸素を窒素等の置換ガスに置換し、後述する穿孔による引火の虞などを回避する。尚、本実施例における他の各工程についても、適宜必要に応じ、接続部材10内等の空気中の酸素を置換ガスに置換する。次に、駆動部16によりカッタドリル15を図示下方に移動させるとともに周方向に回転させ、筒状部11内の流体管1の外壁1cを穿孔する。カッタドリル15の穿孔刃15aが流体管1の外壁1cを貫通することで穿孔部1dが形成され、穿孔部1dを通じて流体管1内のガスが接続部材10の筒状部11、開閉部12、そして穿孔手段13の胴部14内に漏出するが、上述したように各部同士は密封状に接続されているため、ガスが各部の外部に漏出することはない。
カッタドリル15の穿孔刃15aが周方向に亘って流体管1の外壁1cを穿孔することで、流体管1に分岐口1aと略同軸上にカッタドリル15と略同径の穿孔部1dが形成される。カッタドリル15の穿孔により流体管1と分断された切断片Pは、カッタドリル15の回転軸の下端側に設けられた係止片15bにより係止され、駆動部16によるカッタドリル15の上方移動とともに上方に移動する。そして、開閉部12を閉状態として、図6に示されるように、開閉部12と穿孔手段13の胴部14との接続を取外し、穿孔手段13とともに切断片Pを撤去する。
図7に示されるように、穿孔手段13を取外した後の開閉部12に、中央に小孔17aを有する蓋部17を密封状に取付け、この小孔17aを貫通する棒状体18の先端に設けられたカメラ20により、流体管1内の分岐口1aの周辺、より具体的には、分岐口1aの周方向に形成された溶接部Wの状態を観察する。カメラ20で撮られた画像情報は、有線で接続部材10の外部の表示モニタ21に送られ、この表示モニタ21で観察することができる。蓋部17の小孔17aの上側には、弾性を有する筒状体19が小孔17aに略同軸に密封状に取り付けられ、密封状を維持したまま筒状体19を貫通した棒状体18を、小孔17a近傍を中心として所望に傾けることが可能なため、カメラ20を分岐口1aの周方向に沿って移動して観察できる。小孔17aの左右両側に設けられた目視孔17bにより、カメラ20の位置を目視確認しながら棒状体18の傾きを調整する。
次に、図8に示されるように、上述したカメラ20を設けた棒状体18に換えて、先端に洗浄ノズル23が設けられた管状体22を蓋部17の小孔17aに貫通し、洗浄機本体24から供給される高圧洗浄水を、管状体22内部を介し洗浄ノズル23から放出し、カメラで確認した溶接部Wやその周辺を洗浄する。上記と同様に、密封状を維持したまま筒状体19に貫通した管状体22を、小孔17a近傍を中心として所望に傾けることが可能なため、目視孔17bにより、洗浄ノズル23の位置を目視確認しながら管状体22の傾きを調整しながら、洗浄ノズル23を分岐口1aの周方向に沿って移動して洗浄できる。洗浄後は、管状体22を引き上げて開閉部12を閉状態とし、管状体22を撤去する。
尚、特に図示しないが、洗浄を終了した後に、洗浄ノズル23を設けた管状体22に換えて、再び図7に示されるように、カメラ20を設けた棒状体18を小孔17aに貫通し、洗浄後の溶接部の状態を観察し確認してもよい。確認後は、棒状体18を引き上げて開閉部12を閉状態とし、棒状体18を撤去する。
次に、図9に示されるように、閉塞工程について説明すると、閉状態の開閉部12の上側に、内空状の胴部26を接続するとともに、この胴部26の上端を被覆し上下方向に貫通する中央孔27aを有する蓋部27を、分岐口1aに対し位置決めした状態で胴部26に接続する。詳述すると、蓋部27の中央孔27aを貫通した位置決め部材28を蓋部27に対し垂直下方に下ろす。位置決め部材28の先端には、分岐口1aと略同径の円形状の先端部28aが形成されている。蓋部27の点検孔27bを介して位置決め部材28の先端部28aを目視確認しながら、蓋部27の胴部26に対する位置を適宜ずらすことにより、分岐口1aに対する先端部28aの相対位置を調整する。このようにすることで、蓋部27の中央孔27aを分岐口1aに対し同軸上に配置することができる。
そして、蓋部27を同軸上に配置し、胴部26に対する蓋部27の相対位置をマーキングした後、一旦蓋部27を開放して、図10に示されるように、胴部26の内部に後述のように分岐口1aを閉塞する閉塞体30を配置する。
次に、蓋部27を、前記マーキングした箇所において胴部26にボルトナット29により締結する。開閉部12と胴部26との間、そして胴部26と蓋部27との間は、図示しないパッキンにより密封状に接続されている。閉塞体30の上端に接続された閉塞体設置手段としての棒状体41が、胴部26の上面に形成された中央孔27aを密封状に貫通し上方に延びている。
図10に示されるように、閉塞体30について詳述すると、閉塞体30は、棒状体41と一体に構成され分岐管2の内方に挿入される先方部材42と、棒状体41に嵌挿され先方部材42とともに分岐管2の内方に挿入される中間部材43と、棒状体41に嵌挿され分岐口1a周囲の流体管1の内壁1bに設置される後方部材44と、から主として成る。図11に示されるように、棒状体41は雄ネジが形成され、中間部材43の筒状部43bに螺合しており、さらに筒状部43bは、後方部材44の外筒部44aに嵌挿されている。棒状体41の上方には、閉塞体30の吊持用の吊持部材48が着脱可能に接続されている。各部材42,43,44は、棒状体41を中心として径方向に略均等に、すなわち図示しないが平面視略円形状を成している。
後方部材44の下面には、分岐口1a周囲の流体管1の内壁1bに沿って当接する第1の当接部45が設けられている。第1の当接部45は、弾性部材から成り、分岐口1aよりも大径、すなわち溶接部Wよりも外周側において環状に形成されている。
また、先方部材42における分岐管2の内周面2cに対向する対向面42a、及び上方を向く上向面42b、そして中間部材43における下方を向く下向面43aにより、嵌合凹部Kが分岐管2の周方向に沿って形成され、この嵌合凹部K内に、後述のように分岐管2の内周面2cに亘って当接する第2の当接部46が嵌合されている。第2の当接部46は、弾性部材から成り、図に示される分岐口1aへの設置前において、分岐管2の内径よりも小径の環状に形成されている。
さらに、中間部材43における流体管1の管軸方向の上下流側2箇所には、上下に延びる係止体47が固定されており、この係止体47の上端に位置する係止部47aが外径方向に分岐口1aよりも大径に延設され、後述のように分岐口1aに係止するように成っている。
図10に示される開閉部12を開状態とし、蓋部27の中央孔27aを貫通した棒状体41を略鉛直下方に向けて押し込むことで、上記した各部材42,43,44から成る閉塞体30を下方移動し、図11に示されるように、分岐口1aに設置する。上述したように、蓋部27の中央孔27aと分岐口1aとが略同軸に配置されているため、中央孔27aを貫通した棒状体41を中心として径方向に略均等に形成された閉塞体30は、分岐口1aに対しずれることなく被覆する。
より詳しくは、先方部材42及び中間部材43が、分岐口1aを介し分岐管2の内方に進入し、中間部材43に設けられた係止体47の係止部47aが分岐口1aに係止した位置で、閉塞体30の下方移動が規制され、設置が完了する。尚、閉塞体30の設置については、点検孔27bを介して目視確認しながら棒状体41を押し込むことで、確実に設置することができる。
閉塞体30の設置とともに、中間部材43の上端に設けられているフランジ43cを蓋部27から立設された立設部27cに接続し、また後方部材44の上端に設けられているフランジ44bを閉塞体設置手段としてのボルトナット49により蓋部27に接続する。
上述したように、接続部材10が、分岐口1aに流体管1の管軸を挟んで対向する所定箇所に接続されていることで、穿孔部1dと分岐口1aとを略同軸に形成できるため、棒状体41を同軸上に配置し直線的に延ばして閉塞体30を分岐口1aに設置し易い。
閉塞体30の設置完了後、図に示されるように、後方部材44の第1の当接部45が、分岐口1a及び分岐口1aの周囲に形成された溶接部Wの外側を覆う位置において、閉塞体設置手段を構成するボルトナット49により、後方部材44を、先方部材42及び中間部材に対し下方に押圧し、後方部材44の下面に設けられた第1の当接部45を流体管1の内壁1bに密封状に当接させる。
このように、係止部47aで閉塞体30を係止させた状態で後方部材44を下方に押圧することで、係止部47aにより第1の当接部45を位置決めして、流体管1の内壁1bに周方向に亘って当接させることができ、分岐口1aを確実に密封状に閉塞することができる。尚、係止体の固定箇所は、必ずしも上記した中間部材43における流体管1の管軸方向の上下流側2箇所に限られないが、本実施例のように係止部47aが、中間部材43における流体管1の管軸方向の上下流側2箇所、すなわち流体管1の断面視でもっとも高さ位置の低い2箇所において固定されていることで、第1の当接部45を安定的に位置決めすることができる。
また、第1の当接部45が、流体管1と分岐管2との溶接接続で溶接部Wよりも外周側に設けられているため、溶接部Wに接触することで流体が漏出してしまう虞を回避できる効果を有する。特に溶接部は、流体管の内壁に対し凹凸形状に形成されている場合に流体が漏出し易くなるため、上記効果が大となる。
次に、上記した棒状体41に接続されていた吊持部材を取外し、蓋部27の上方に突出している棒状体41の上端41aを回動工具Rにより回動操作し、棒状体41と一体に構成される先方部材42を、中間部材43及び後方部材44に対し回動して上方に移動させ、嵌合凹部Kを構成する先方部材42の上向面42bと中間部材43の下向面43aとの間隙を狭め、第2の当接部46を上下の面42b,43a間で挟圧する。
図12に示されるように、弾性部材から成る第2の当接部46は、外径方向に膨出し、分岐管2の内周面2cに亘って密接する。このように、弾性部材である第2の当接部46が棒状体41による設置の際には分岐管2よりも小径であるため、分岐管2内に容易に挿入できるばかりか、設置の後に径方向に膨出することで、第2の当接部46が設置方向、すなわち上下方向にずれることなく分岐管2の内周面2cに当接する。
尚、両当接部45,46を当接させる順序は、上記順序に限られず、第2の当接部46を分岐管2の内周面2cに当接させた後に、第1の当接部45を流体管1の内壁1bに当接させるようにしてもよい。
次に、流体管1の内部において閉塞体30の両当接部45,46により分岐口1aを二重に閉塞した状況下で図1(b)等で示したバルブ5を開状態とし、ガスの流出状況、すなわち分岐管2内に残存する量のガスのみがバルブ5を介して流出し、残存量以上は流出しない状況を見ることで、分岐口1aが密封状に閉塞されていることを確認する。
そして、図13に示されるように、分岐管2における第2の当接部46よりも先方の所望の箇所、本実施例では比較的流体管1寄りの所定箇所において分岐管2を切断により除去し、切断箇所に閉止板2bを密封状に接続する。
このようにすることで、接続部材10に取付けられる閉塞体設置手段としての棒状体41により穿孔部1dを通じ流体管1内部の分岐口1aに設置される閉塞体30が、分岐口1a周囲の流体管1の内壁に亘って当接する第1の当接部45と、分岐管2の内周面に亘って当接する第2の当接部46とを備えているため、不断流状態で、分岐口1aを両当接部45,46により二重に閉塞することができ、確実な密封状態の下で第2の当接部46よりも先方の分岐管2を除去できる。
次に、棒状体41とともに閉塞体30を上方に引き上げて開閉部12を閉状態とし、閉塞体30、棒状体41、蓋部27、そして胴部26を撤去する。そして、図14左側に示されるように、開閉部12の上側に、内空状の筒胴部33を接続するとともに、この筒胴部33の内部に中蓋37を配置して、筒胴部33に中蓋設置装置34を接続する。開閉部12と筒胴部33とは、両部間に介在した図示しないパッキンにより密封状に接続されている。中蓋設置装置34は、中蓋37を着脱可能に係合した軸部36と、この軸部36を軸方向に移動させる駆動部35と、から主として構成されており、筒胴部33と中蓋設置装置34とは、上述と同様に図示しないパッキンにより密封状に接続されている。中蓋37は、接続部材10の筒状部11の内径と略同径の外径を有する円板状に形成され、周面に亘ってシール部材38が設けられている。
図14右側及び囲い部に示されるように、中蓋設置装置34により下方に移動した中蓋37は、筒状部11の内周面に内径方向に突出した突出部11a上に当接した位置で位置決めされる。次に、筒状部11の外周面に径方向に設けられた係止ネジ9のネジ蓋9aを取外して、ネジ筒9c内に配置されたネジ部9bを内径方向に螺入し、ネジ部9bの先端と突出部11aとの間で中蓋37を挟持する。中蓋37の周面に設けられたシール部材38が筒状部11の内周面11bに亘って密接しているため、流体管1内のガスが中蓋37よりも上方に流出してしまうことなくシールされる。そして、中蓋37を残し、中蓋37との係合を解除した軸部36を上方に引き上げ、中蓋設置装置34を筒胴部33とともに取外し、続いて接続部材10の開閉部12を筒状部11から取外す。
最後に、図15に示されるように、筒状部11の上端に上蓋40を被覆して周方向に亘って溶接接続を行うことで、中蓋37と上蓋40とで筒状部11内を二重に密封状にシールする。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、流体管1及び分岐管2内部を流通する流体としてガスが示されているが、流体は、例えば上下水道などの液体であってもよく、若しくは気液混合した流体であってもかまわない。
また例えば、上記実施例では、流体管1から下方に向けて延設される分岐管2が、分岐口1aにおいて溶接接続され、流体管1の内部において流体管1の内壁1bに略面一に溶接部Wが形成されているが、流体管の内部における溶接部は、分岐口1aに沿って凹凸状に形成されていてもよい。また分岐管の分岐方向は、例えば水平方向若しくは上方向等であってもよく、また流体管と分岐管との接続は、例えば鋳造で形成された一体のT字管等によるものであってもかまわない。
また例えば、上記実施例では、分岐口1aに流体管1の管軸を挟んで対向する箇所を穿孔して穿孔部1dを形成しているが、流体管を穿孔する箇所は、例えば分岐口近傍の所定箇所であってもよい。
(a)は、本発明の実施例における既設流体管及び分岐管の接続状態を示す一部断面図であり、(b)は、同じく一部側断面図である。 (a)は、流体管に接続部材を取付けた状態を示す正面図であり、(b)は、同じく側断面図である。 接続部材に穿孔手段を取付ける状況を示す正面図である。 接続部材に穿孔手段を取付けた状態を示す側断面図である。 穿孔手段により流体管を穿孔する状況を示す側断面図である。 接続部材から穿孔手段を取外す状況を示す正面図である。 分岐口をカメラで確認する状況を示す側断面図である。 分岐口を洗浄する状況を示す側断面図である。 位置決め部材で位置決めする状況を示す断面図である。 接続部材に閉塞体を取付けた状態を示す断面図である。 閉塞体を分岐口に設置した状態を示す拡大断面図である。 閉塞体の両当接部を当接させた状態を示す拡大断面図である。 分岐管の所定箇所切除して閉止板を取付けた状態を示す断面図である。 接続部材に中蓋を設置する状況を示す側断面図である。 接続部材に上蓋を設置した状態を示す側断面図である。
符号の説明
1 流体管(既設流体管)
1a 分岐口
1b 内壁
1d 穿孔部
2 分岐管(分岐部)
2c 内周面
10 接続部材
11 筒状部
12 開閉部
13 穿孔手段
15 カッタドリル
26 胴部
27 蓋部
30 閉塞体
41 棒状体(閉塞体設置手段)
42 先方部材
43 中間部材
44 後方部材
45 第1の当接部
46 第2の当接部
47a 係止部
49 ボルトナット(閉塞体設置手段)

Claims (3)

  1. 既設流体管に形成され、該既設流体管から分岐した分岐部が延設された分岐口を不断流状態で閉塞する分岐口閉塞手段であって、
    前記既設流体管に連通する筒状部及び該筒状部を開閉可能な開閉部を備え、前記既設流体管の外壁の所定箇所に取付けられる接続部材と、
    前記接続部材に取付けられ、前記開閉部を開状態にして前記筒状部内の既設流体管の管壁に穿孔部を穿孔する穿孔手段と、
    前記分岐口周囲を取り囲むように前記既設流体管の内壁に当接する環状の第1の当接部を有する後方部材と、前記分岐部の内周面に亘って当接する第2の当接部を持つ先方部材とを備える閉塞体と、から構成されており、
    前記先方部材の移動に用いる棒状体は、前記接続部材に取付けられた蓋部に密封状態で挿通され、前記後方部材の移動に用いる筒部は、前記棒状体に密封状態で外嵌されることを特徴とする分岐口閉塞手段。
  2. 前記閉塞体は、前記分岐口に係止して前記第1の当接部を位置決めする係止部を備えていることを特徴とする請求項に記載の分岐口閉塞手段。
  3. 前記第2の当接部は設置の際に前記分岐部よりも小径であって、設置の後に外径方向に膨出し前記分岐部の内周面に当接する弾性部材であることを特徴とする請求項1または2に記載の分岐口閉塞手段。
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