JP3108165U - 配管の流路遮断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 流体が連通状態の既設配管において、配管の流路途中を遮断状態にすべく、流路の壁面に対する弁手段の密着性を向上させる構成とすることである。
【解決手段】 流体が連通状態の既設配管80における流通途中を遮断してその下流側にて配管80の修繕工事等を行うに際して使用される配管の流路遮断装置1であり、配管80の周面81に対して相対向する部位に流路82内と配管外部83との気密性が保持状態とされた第1及び第2の支持孔84,85を貫設し、第1の支持孔84から流路82内に挿填される可撓性の袋体11aからなる弁手段11と、袋体11a内部に装設され圧力流体の供給源に接続されて袋体11a内部に圧力流体を供給して弁手段11を膨張拡開させる圧力流体供給手段12と、を備え、弁手段11はその膨張拡開時に相対向する2箇所が第1及び第2の支持孔84,85内で支持された状態で流路82内の壁面82cに密着する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、配管の流路遮断装置に関する。詳しくは、例えば既設配管を補修したり取替えたりする修繕工事の際に使用され、流体が連通状態とされた既設配管において、この配管用に配備された仕切り弁等の弁類を遮断状態とすることなく流路途中を遮断状態とすることができ、これにより下流側での配管の修繕工事を可能とする配管の流路遮断装置に関する。
従来より、工場等の各種施設に配設された配管(既設配管)が長期の使用に伴って老朽化するなどした場合には、これを取り替えたり補修したりする修繕工事が行われている。詳しくは、上記修繕工事を行うに際しては、通常、流路を流通するガスや水等の流体が内圧によって外部へ噴出することを防止するために、配管の工事対象となる部位の上流側で上記流体の連通状態を遮断状態としておくことが必要となる。しかしながら、例えば、上記の遮断を既設配管に配備された仕切り弁等の弁類の閉鎖により行おうとすると、この弁類の下流側で配管が複数に分岐されているような配管構造である場合には、1つの配管の修繕工事を行うだけのために、分岐配管すべてに対する流体の連通状態が遮断されてしまうといった問題を生ずる。
そこで、上記した弁類を遮断状態とすることなく、配管の工事対象となる部位の上流側、すなわち、狙いとする部位で流路途中を遮断状態とすることのできる技術が後記特許文献1に開示されている。この開示によれば、既設配管の所定の周面部位に穿孔部が形成されており、この穿孔部から、流路を遮断するための弁手段たるバルーンが挿填可能とされている。詳しくは、バルーンは供給管を介して外部の加圧器(圧力流体供給手段)に接続されており、穿孔部から流路内部に挿填された状態で加圧されることにより膨張拡開する。これにより、膨張したバルーンが流路の壁面に密着し流路途中を遮断することができる。
特開2002−206667号公報
しかしながら、上記従来の技術では、流体が連通状態にある既設配管の内部で弁手段たるバルーンを膨張させる際に、バルーンを流路の壁面に充分に密着させることができない場合があった。
すなわち、収縮状態のバルーンを穿孔部から配管の流路内部に挿填すると、バルーンは、流路内部を流通する流体圧力によって、流路の下流側へ押し流される方向の作用力を受ける。詳しくは、バルーンは上記供給管との接続部によって片持状態とされており、加圧器によって加圧されると、自由端側が流路の下流側へ押し流されながら膨張することとなる。すなわち、流路内部において、バルーンが不安定に傾斜した姿勢で流路の壁面に接触してしまうこととなった。したがって、バルーンを壁面に充分に密着させることができず、流路を安定的に遮断状態とすることが困難であった。
本考案は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本考案が解決しようとする課題は、流体が連通状態の既設配管において、配管の流路途中を遮断状態にすべく、流路の壁面に対する弁手段の密着性を向上させる構成とすることである。
上記課題を解決するために、本考案の配管の流路遮断装置は次の手段をとる。
先ず、本考案の第1の考案は、流体が連通状態にある既設配管において、配管の流通途中を遮断して同遮断した下流側にて配管の修繕工事等を行うに際して使用される配管の流路遮断装置であって、配管の周面に対して相対向する部位に流路内と配管外部との気密性が保持状態とされた第1及び第2の支持孔を貫設し、一方の支持孔から配管の流路内に挿填されて配置されかつ可撓性の袋体からなる弁手段と、弁手段の袋体内部に装設されるとともに圧力流体の供給源に接続されて弁手段の袋体内部に圧力流体を供給して弁手段を膨張拡開させる圧力流体供給手段と、を備え、弁手段はその膨張拡開時に流路内の壁面に密着されるとともに、相対向する2箇所を第1及び第2の支持孔内で支持するように構成したものである。
ここで、「貫設」とは、貫通した状態で設けるという意味である。また、「挿填」とは、挿入して填めるという意味である。
この第1の考案によれば、弁手段は、配管の周面に対して相対向する部位に貫設された第1及び第2の支持孔のうちの一方から流路内に挿填され、相対向する2箇所が上記第1及び第2の支持孔内で支持された配置状態とされる。そして、弁手段は、圧力流体供給手段によって袋体の内部に圧力流体が供給されることにより、流路内で膨張拡開する。このとき、弁手段は、上記両端支持状態とされているため、配管の流路を流通する流体圧力の作用を受けても下流側に押し流されることがない。したがって、弁手段は、上記支持位置において膨張し、壁面に密着して配管の流路途中を遮断する。
次に、本考案の第2の考案は、上述した第1の考案において、圧力流体供給手段は一端部位が圧力流体の供給源に接続され供給された圧力流体を袋体内部に噴出するための噴出口を外周に有する中空棒状部材であり、中空棒状部材は弁手段の相対向する2箇所位置にそれぞれ固着され、更に、両端部位には第1又は第2の支持孔内にそれぞれ挿嵌可能な形状として形成された挿嵌部材が取り付けられた構成であるものである。
この第2の考案によれば、中空棒状部材が弁手段の袋体内部の相対向する2箇所位置に固着されることにより、この2箇所間に一定の支持剛性が付与されている。したがって、この支持剛性により、上記弁手段の相対向する2箇所が第1及び第2の支持孔内に挿入されて支持状態とされる。また、この挿入に伴って、第1及び第2の支持孔内には、中空棒状部材に取り付けられた挿嵌部材が挿嵌される。したがって、弁手段は、相対向する2箇所が第1及び第2の支持孔内で位置固定的に支持される。
次に、本考案の第3の考案は、上述した第1又は第2の考案において、配管の外周面には2つの接合管の一端側開口部位がそれぞれ第1又は第2の支持孔を密着包囲した状態として接合されており、これら接合管の他端側開口部位には内部流路を解除可能に遮断する開閉弁の一端側開口部位が流路の流通状態としてそれぞれ接合されており、開閉弁の他端側開口部位は、開閉弁の遮断操作及び解除操作を伴って、配管の流路内と配管外部との気密性を保持した状態で、第1及び第2の支持孔の穿孔を可能とする穿孔手段、及び弁手段の一方の支持孔から配管の流路内への挿填を可能とする弁手段挿填手段をそれぞれ着脱可能な密着状態として取付可能な取付面部位とされて構成されているものである。
ここで、開閉弁としては、仕切弁等の一般弁、及びボール弁等のものが挙げられる。
また、穿孔手段は、一般的な穿孔機として周知の構成を備えたものであるが、一例を挙げれば、第1及び第2の支持孔を穿孔するための切削構造部分が開口部位に対して出没自在な構成とされており、この開口部位が開閉弁の他端側開口部位に密着状態として取り付けられる構成のものである。
また、弁手段挿填手段としては、例えば、開口部位を有する袋状物や筒状物等の中空物が挙げられる。すなわち、中空内部に弁手段を内包した状態で、上記開口部位を開閉弁の他端側開口部位に密着状態として取り付ければ、気密性を保持した状態で弁手段が開口部位から流路内に挿填される。
この第3の考案によれば、開閉弁が遮断された状態では、第1及び第2の支持孔による配管の流路内と配管外部との気密性が保持された状態となる。したがって、穿孔手段が開閉弁の他端側開口部位に着脱可能な密着状態として取り付けられた状態では、開閉弁を解除操作(開放)することにより、上記気密性を保持した状態で第1及び第2の支持孔を穿孔することが可能となる。また、同様に、弁手段挿填手段が開閉弁の他端側開口部位に着脱可能な密着状態として取り付けられた状態では、開閉弁を解除操作することにより、上記気密性を保持した状態で弁手段を一方の支持孔から配管の流路内に挿填することが可能となる。
本考案は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、本考案の第1の考案によれば、弁手段を、流路内部の狙いとする位置で、狙いとする姿勢状態で、膨張拡開させることができる。したがって、弁手段の流路内壁面に対する密着性の向上を図ることができる。これにより、配管の流路途中を良好な遮断状態とすることができる。
更に、本考案の第2の考案によれば、弁手段に装設された中空棒状部材を一方の支持孔から他方の支持孔内に向けて挿入する、という簡単な操作によって、弁手段を流路内部に挿填して狙いとする姿勢状態として支持させることができる。また、上記それぞれの支持孔内に挿入された中空棒状部材は、挿嵌部材によって支持孔内で位置固定されるため、上記弁手段の姿勢状態を安定化することができる。
更に、本考案の第3の考案によれば、配管の流路内と配管外部との気密性を保持した状態で、第1及び第2の支持孔を貫設し、この一方の支持孔から弁手段を流路内に挿填することが良好に行える。
以下に、本考案を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
図1〜図8は、本実施例の配管の流路遮断装置1について説明するものである。図1は本実施例の配管の流路遮断装置1の概略構造を既設配管80の断面方向から示した図、図2は図1を平面視して示した図、図3は遮断器具10の構成を示した図、図4は既設配管80に第1の接合管30、第2の接合管40、第1の仕切弁50、及び第2の仕切弁60が接合された状態を示した図、図5は図4の状態で穿孔機70を取り付けた状態を示した図、図6は遮断器具10及び挿填器具20を取り付けた状態を示した図、図7は遮断器具10を流路82内に挿填した状態を示した図、図8は既設配管80の流路82の途中を遮断した状態を示した図である。
始めに、本実施例の配管の流路遮断装置1(以下、遮断装置1とする。)の概略構成について説明する。遮断装置1は、図1、図2、及び図8に良く示されるように、ガス等の流体が連通状態にある既設配管80(以下、配管80とする。)において、この配管80の流路82の途中を遮断する(図8中の上流側82aと下流側82bとを遮断状態にする。)ことにより、同遮断した下流側82bにて配管80の修繕工事等を行うことを可能とするものである。ここで、遮断装置1によって配管80の流路82を遮断する手順を大まかに述べると次のようになる。すなわち、先ず、配管80の周面81に対して、流路82を遮断する遮断器具10を取り付けるための各取付部材を取り付ける。更に、同周面81に対して、遮断器具10を流路82内に挿填するための孔を貫設する。そして、この孔から、遮断器具10を流路82に挿填して、流路82を遮断するというものである。この際、配管80の流路82の遮断は、常に、外部83に対する気密性が保持された状態として行われる。
具体的には、遮断装置1は次のような構成とされている。すなわち、配管80の流路82の途中を遮断するための弁手段11を有する遮断器具10と、この遮断器具10を流路82内に挿填する際に流路82内と外部83との気密性を保持する挿填器具20とが、第1の接合管30及びこの第1の接合管30に接合された第1の仕切弁50を介して配管80の周面81に取り付けられた構成とされている。また、図1に良く示されるように、配管80の上記第1の接合管30が接合された部位に相対向する周面81の部位には第2の接合管40が接合されており、この第2の接合管40には第2の仕切弁60が接合されている。そして、配管80の上記第1の接合管30及び第2の接合管40が接合された部位には、後述する穿孔機70(図5参照)によって、第1の支持孔84及び第2の支持孔85が、それぞれ流路82内と外部83との気密性が保持された状態として穿孔されている。
ここで、挿填器具20が本考案の弁手段挿填手段に相当し、第1の仕切弁50及び第2の仕切弁60がそれぞれ第1の開閉弁及び第2の開閉弁に相当し、穿孔機70が本考案の穿孔手段に相当する。
次に、上記各構成を詳細に説明する。
先ず、遮断器具10は、図3に良く示されるように、可撓性の袋体11aからなる弁手段11と、この弁手段11の袋体11a内部に装設されるとともに逆止弁13及びコック14を介して図示しない圧力供給源に接続された圧力流体供給手段12と、を有して構成されている。弁手段11の袋体11aは、相対向する上下に上側開口部11bと下側開口部11cとを有し、これら開口部がそれぞれに束ねられて袋状を形成している。なお、袋体11aは、一般的なエアバッグ等で使用されるナイロン系の布地にシリコンゴム等のコーティング剤により表面コーティングが施されて構成されている。
また、圧力流体供給手段12は、中空棒形状の支持管12aが上記袋体11aの上側開口部11bと下側開口部11cとに貫通状態で装設された構成とされている。そして、袋体11aの上側開口部11bが支持管12aのほぼ中央部位12bに束ねた状態で締結され、下側開口部11cが支持管12aの他端部位12cに束ねた状態で締結されている。また、支持管12aには、上記ほぼ中央部位12bから内部を流通して供給される圧力流体を袋体11aの内部に噴出するための噴出口12dが袋体11a内部となる位置に複数形成されている。ここで、支持管12aが本考案の中空棒状部材に相当する。なお、袋体11aに供給される圧力流体としては、例えば、不活性ガス等の気体や水等の液体が挙げられるが、液体を用いれば、同時に袋体11aに重量を与えて安定性を向上させることができるため、好ましい。
また、上記弁手段11のそれぞれの締結部分には、挿嵌部材17,18が取り付けられている。詳しくは、挿嵌部材17は第1の支持孔84の内径と略同一の大きさ形状として形成されており、挿嵌部材18は第2の支持孔85の内径と略同一の大きさ形状として形成されている。したがって、図1に示すように、弁手段11を流路82内に挿填するのに伴って、挿嵌部材18が第2の支持孔85に嵌合し、挿嵌部材17が第1の支持孔84に嵌合する。これにより、弁手段11の相対向する2箇所が、第1の支持孔84及び第2の支持孔85内で位置固定的に支持された状態となる。
また、支持管12aの上記弁手段11から上方(図3の紙面内上方向)に延長された部分は、保護管15によってカバーされている。そして、保護管15の上端部位には、後述する挿填器具20の伸縮管21の取付面部位21aに取付可能な被取付面部位16がフランジ状に張り出した形状として一体的に設けられている。
次いで、挿填器具20は、図6及び図7に良く示されるように、長さ方向に伸縮可能に形成された伸縮管21と、この伸縮管21の伸縮移動をガイドする伸縮ガイド22と、を有して構成されている。詳しくは、伸縮管21は上端(図6及び図7の紙面内上方向)の開口部位が上記遮断器具10の被取付面部位16を取付可能な取付面部位21aとして形成されており、下端(図6及び図7の紙面内下方向)の開口部位が取付面部位として形成された第1の仕切弁50の一端側開口部位51に取付可能な被取付面部位21bとして形成されている。また、伸縮管21は、図6に良く示されるように、伸張した状態で遮断器具10の弁手段11を内部に収納可能な長さ形状を有しており、遮断器具10を挿填器具20に取り付けた状態では、弁手段11が第1の仕切弁50内に干渉することはない。なお、上記取付面部位21a及び被取付面部位21bは、それぞれ着脱可能な密着状態として取り付けられる。
次いで、第1の接合管30は、図4に良く示されるように、一端側開口部位31が配管80の周面81に溶接によって密着状態として固着されている。更に、他端側開口部位32には、第1の仕切弁50の一端側開口部位51が密着状態として接合されている。したがって、この第1の仕切弁50によって、連通状態の第1の仕切弁50の流路53と第1の接合管30の流路33との連通状態を遮断状態とすることができる。
また、図4に良く示されるように、配管80の上記第1の接合管30が固着された部位に相対向する周面81の部位には、第2の接合管40の一端側開口部位41が固着されている。この第2の接合管40は、後述する第2の支持孔85に対応すべく必要な分の大きさとして、第1の接合管30よりも若干小さな大きさ形状として構成されている。そして、この第2の接合管40の他端側開口部位42には、第2の仕切弁60(同様に第1の仕切弁50よりも若干小さな大きさ形状として構成されている。)の一端側開口部位61が接合されている。したがって、この第2の仕切弁60によっても、第2の仕切弁60の流路63と第2の接合管40の流路43との連通状態を遮断状態にすることができる。ここで、第1の仕切弁50及び第2の仕切弁60は、一般的なゲート弁として周知の構成であるため、詳細な説明は省略する。
なお、第1の接合管30及び第2の接合管40の外周縁には補強リブ34,44が設けられている。
次いで、配管80の第1の支持孔84及び第2の支持孔85は、流路82内と外部83との気密性が保持された状態として貫設されている。この貫設方法については、遮断装置1の使用方法とともに後述する。
続いて、本実施例の遮断装置1についての使用方法を説明する。
先ず、図4に良く示されるように、流体が連通状態にある配管80の流路82の途中を遮断しようとする狙いの位置において、周面81に対して相対向する部位に第1の接合管30と第2の接合管40とをそれぞれ溶接により固着し、これら接合管の外周縁に補強リブ34,44を設ける。そして、第1の接合管30の他端側開口部位32に第1の仕切弁50を接合し、第2の接合管40の他端側開口部位42に第2の仕切弁60を接合する。この状態では、第1の仕切弁50の流路53と第1の接合管30の流路33とが連通状態とされ、上記第1の仕切弁50を閉鎖することにより、これら流路53,33を外部83に対して気密状態とすることができる。なお、第2の仕切弁60及び第2の接合管40についても、同様に流路63,43が連通状態とされ、第2の仕切弁60によって、これら流路63,43が気密状態とされる。
次に、図5に良く示されるように、取付面部位として形成された第1の仕切弁50の他端側開口部位52に穿孔機70を着脱可能な密着状態として取り付ける。ここで、穿孔機70は、第1の支持孔84を穿孔可能な切刃等の切削構造部分71が開口部位(上記第1の仕切弁50の他端側開口部位52に取り付けられた状態)に対して出没自在な構成とされている。なお、穿孔機70の構成は、周知のものであるため、詳細な説明は省略する。そして、第1の仕切弁50を開放(解除操作)した状態で、穿孔機70を稼動させる。これにより、穿孔機70の切削構造部分71が流路53内と流路33内とを通って配管80の周面81を切削し、この周面81に第1の支持孔84を穿孔する。このとき、穿孔機70の開口部位及び第1の仕切弁50は密着状態とされているため、流路82内と外部83との気密性が保持された状態とされる。そして、切削構造部分71を穿孔機70に収容して第1の仕切弁50を閉鎖(遮断操作)することにより、流路82内と外部83との気密性が保持された状態として第1の支持孔84が貫設される。なお、上記切削構造部分71は、切削したスクラップを内部に抱え込んで移送する構成とされているため、スクラップが配管80内に残存することはない。その後に穿孔機70を第1の仕切弁50から取り外す。なお、第2の支持孔85についても、上記第1の支持孔84を貫設する場合と同様にして貫設することができる。すなわち、取付面部位として形成された第2の仕切弁60の他端側開口部位62に穿孔機70を着脱可能な密着状態として取り付け、周面81に第2の支持孔85を気密性を保持した状態として貫設すればよい。
次に、図6に良く示されるように、第1の仕切弁50の他端側開口部位52に挿填器具20を密着状態として取り付ける。そして、伸張した状態の伸縮管21の上端開口部位から遮断器具10の弁手段11を挿入し、遮断器具10の被取付面部位16を挿填器具20の取付面部位21aに密着状態として取り付ける。これにより、伸縮管21の内部に弁手段11を収納した状態で、内部空間を外部83に対して気密状態とすることができる。
次に、図7に良く示されるように、第1の仕切弁50を開放し、伸縮管21を収縮させるように操作して、弁手段11の袋体11aを配管80の流路82内に挿填する。詳しくは、袋体11aの内部に装設された支持管12aの他端部位12cを、第1の支持孔84内から第2の支持孔85内に向けて挿入するようにする。すると、支持管12aの他端部位12cに取り付けられた挿嵌部材18が第2の支持孔85に挿嵌される。また、同時に、挿嵌部材17が第1の支持孔84に挿嵌される。これにより、弁手段11の相対向する2箇所が第1の支持孔84及び第2の支持孔85によって支持された状態となる。
次に、コック14を開放して、圧力供給源から弁手段11の袋体11a内部に対し圧力流体を供給する。すると、供給された圧力流体は、支持管12aのほぼ中央部位12bから導入され、複数の噴出口12dから袋体11a内部に噴出される。これにより、図1及び図8に良く示されるように、弁手段11が流路82内で膨張拡開し、流路82内の壁面82cに密着する。詳しくは、弁手段11は相対向する2箇所が第1の支持孔84及び第2の支持孔85に位置固定的に支持されているため、配管80の流路82を流通する流体圧力の作用を受けても下流側82bに押し流されることがない。したがって、弁手段11が位置固定された状態で膨張し、図8に良く示されるように、流路82の途中の上流側82aと下流側82bとを遮断状態とする。なお、弁手段11は、上流側82aからの流体圧力の影響を受けることにより、中央近傍の部位が窪んだ状態として膨張する。
以上のようにして、流体が連通状態にある配管80の流路82の途中を遮断状態とすることができる。これにより、遮断された部位の下流側82bにおいて、老朽化した部位を補修したり取替えたりする修繕工事を行うことが可能な状態とされる。なお、工事が終了した後に、再び流体を連通状態にするには、弁手段11内の圧力流体を抜いて収縮させれば良い。また、この状態で、伸縮管21を伸張状態として弁手段11を流路82から引き抜き、図6に示されるように第1の仕切弁50を閉鎖すれば、流路82内と外部83との気密性を保持した状態のまま遮断器具10及び挿填器具20を取り外すことができる。
このように、本実施例の配管の流路遮断装置1によれば、既設配管80の流路82内に弁手段11を挿填して膨張拡開させるに際し、この弁手段11の相対向する2箇所を第1の支持孔84及び第2の支持孔85によって支持させることができる。これにより、弁手段11を狙いとする姿勢状態で膨張拡開させることができる。したがって、流路82の壁面82cに対する弁手段11の密着性を向上させ、配管80の流路82の途中を良好に遮断状態とすることができる。
更に、弁手段11には中空棒状部材たる支持管12aが内部に装設されている。したがって、この支持管12aの他端部位12cを第1の支持孔84から第2の支持孔85に向けて挿入するのみの簡単な操作で、弁手段11を流路82内に挿填して両端支持状態(狙いとする姿勢状態)とすることができる。また、上記支持管12aには挿嵌部材17,18が取り付けられており、支持管12aの挿入に伴って、第1の支持孔84又は第2の支持孔85にそれぞれ挿嵌されるため、弁手段11の狙いとする姿勢状態を安定化することができる。
更に、流路82内と外部83との気密性を保持した状態で、第1の支持孔84及び第2の支持孔85を貫設し、第1の支持孔84から弁手段11を流路82内に挿填することが良好に行える。
以上、本考案の実施形態を1つの実施例について説明したが、本考案は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、本実施例において第1の開閉弁に相当するものとして仕切弁を適用したものを示したが、ボール弁等のものを用いたものであっても良い。
また、第1の支持孔84及び第2の支持孔85の貫設位置を、配管80の周面81に対して相対向する上下部位としたものを示したが、上下を逆にした配置や左右の配置としたものであっても構わない。
また、本考案の弁手段挿填手段の構成として、長さ方向に伸縮可能な伸縮管を用いた挿填器具を示したが、このような筒形状のものに限定されることなく、例えば可撓性のある袋状物を用いたものであってもよい。すなわち、気密性を保持した状態で袋状物の中空内部に弁手段を内包するようにしたものである。
本実施例の配管の流路遮断装置の概略構造を既設配管の断面方向から示した図である。 図1を平面視して示した図である。 遮断器具の構成を示した図である。 既設配管に第1の接合管、第2の接合管、第1の仕切弁、及び第2の仕切弁が接合された状態を示した図である。 図4の状態で穿孔機を取り付けた状態を示した図である。 遮断器具及び挿填器具を取り付けた状態を示した図である。 遮断器具を流路内に挿填した状態を示した図である。 既設配管の流路途中を遮断した状態を示した図である。
符号の説明
1 配管の流路遮断装置
10 遮断器具
11 弁手段
11a 袋体
11b 上側開口部
11c 下側開口部
12 圧力流体供給手段
12a 支持管(中空棒状部材)
12b ほぼ中央部位
12c 他端部位
12d 噴出口
13 逆止弁
14 コック
15 保護管
16 被取付面部位
17,18 挿嵌部材
20 挿填器具(弁手段挿填手段)
21 伸縮管
21a 取付面部位
21b 被取付面部位
22 伸縮ガイド
30 第1の接合管
31 一端側開口部位
32 他端側開口部位
33 流路
34 補強リブ
40 第2の接合管
41 一端側開口部位
42 他端側開口部位
43 流路
44 補強リブ
50 第1の仕切弁(第1の開閉弁)
51 一端側開口部位
52 他端側開口部位
53 流路
60 第2の仕切弁(第2の開閉弁)
61 一端側開口部位
62 他端側開口部位
63 流路
70 穿孔機(穿孔手段)
71 切削構造部分
80 既設配管
81 周面
82 流路
82a 上流側
82b 下流側
82c 壁面
83 外部
84 第1の支持孔
85 第2の支持孔

Claims (3)

  1. 流体が連通状態にある既設配管において、該配管の流通途中を遮断して同遮断した下流側にて配管の修繕工事等を行うに際して使用される配管の流路遮断装置であって、
    前記配管の周面に対して相対向する部位に前記流路内と配管外部との気密性が保持状態とされた第1及び第2の支持孔を貫設し、前記一方の支持孔から配管の流路内に挿填されて配置されかつ可撓性の袋体からなる弁手段と、該弁手段の袋体内部に装設されるとともに圧力流体の供給源に接続されて該弁手段の袋体内部に圧力流体を供給して弁手段を膨張拡開させる圧力流体供給手段と、を備え、
    前記弁手段はその膨張拡開時に前記流路内の壁面に密着されるとともに、相対向する2箇所を前記第1及び第2の支持孔内で支持するように構成したことを特徴とする配管の流路遮断装置。
  2. 請求項1に記載の配管の流路遮断装置であって、
    前記圧力流体供給手段は一端部位が前記圧力流体の供給源に接続され供給された圧力流体を袋体内部に噴出するための噴出口を外周に有する中空棒状部材であり、該中空棒状部材は前記弁手段の相対向する2箇所位置にそれぞれ固着され、更に、該両端部位には前記第1又は第2の支持孔内にそれぞれ挿嵌可能な形状として形成された挿嵌部材が取り付けられた構成であることを特徴とする配管の流路遮断装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の配管の流路遮断装置であって、
    前記配管の外周面には2つの接合管の一端側開口部位がそれぞれ前記第1又は第2の支持孔を密着包囲した状態として接合されており、これら接合管の他端側開口部位には内部流路を解除可能に遮断する開閉弁の一端側開口部位が流路の流通状態としてそれぞれ接合されており、
    前記開閉弁の他端側開口部位は、該開閉弁の遮断操作及び解除操作を伴って、前記配管の流路内と配管外部との気密性を保持した状態で、前記第1及び第2の支持孔の穿孔を可能とする穿孔手段、及び前記弁手段の前記一方の支持孔から前記配管の流路内への挿填を可能とする弁手段挿填手段をそれぞれ着脱可能な密着状態として取付可能な取付面部位とされて構成されていることを特徴とする配管の流路遮断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009264412A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Cosmo Koki Co Ltd 分岐口閉塞手段及び方法
CN112145860A (zh) * 2020-09-22 2020-12-29 河北润达石化工程建设有限公司 一种天然气管道检修封堵装置及使用方法

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