JP4642511B2 - 既設流体管の不断水仕切弁設置方法及び仕切弁設置装置 - Google Patents

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Description

本発明は、既設流体管を密封ケースで密封して、前記既設流体管の所定箇所を不断水状態で切除して、仕切弁を前記密封ケース内部に挿入して、流路の遮断若しくは流路を形成する既設流体管の不断水仕切弁設置方法及び仕切弁設置装置に関する。
従来の既設流体管の不断水仕切弁設置方法及び仕切弁設置装置は、弁体を作動可能な動力伝達手段が取り外された状態の仕切弁を不断水状態にて密封ケース内の所定の箇所に設置する作業を行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−17986号公報(第2頁、第1図)
しかしながら、特許文献1において、対象となる仕切弁が大型化する場合には、動力伝達手段が取り外された状態の仕切弁を不断水状態にて密封ケース内に設置した後に、動力伝達手段を仕切弁に再度取り付ける作業を行っているために、作業手間や工程が増大するという問題を有していた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、仕切弁の設置後に動力伝達手段を再度設置する作業を要することなく、設置工程を短縮化することができる既設流体管の不断水仕切弁設置方法及び仕切弁設置装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の既設流体管の不断水仕切弁設置方法は、
既設流体管の一部を密封ケースで水密的に密封して、前記既設流体管の所定切除箇所を不断水状態で切除して、少なくとも上蓋と動力伝達手段により動作可能な弁体とからなる仕切弁を、前記密封ケースの内部を押動可能な挿入手段にて前記所定切除箇所に設置するのと略同時に、前記上蓋により前記密封ケース内部の前記弁体側を水密的に密封して、流路の遮断若しくは流路を形成する既設流体管の不断水仕切弁設置方法であって、
前記上蓋の上面には、予め前記動力伝達手段と、前記動力伝達手段を水密的に被覆可能なカバーとが取り付けられており、
前記密封ケースが、互いの接続口を介して分割可能に接続され前記密封ケース内部を開閉可能な開閉弁を有する作業ケースと、筐体とからなり、前記所定切除箇所が前記筐体の内部に設けられており、
前記カバーの外側周面に、略水平のローラ軸周りに回転可能なガイドローラが該カバーの周方向に沿って複数箇所設けられ、
前記仕切弁が前記挿入手段にて前記所定切除箇所に設置される際に、前記ガイドローラが前記作業ケースの内面と当接して、回転しながら前記仕切弁を前記筐体内部の前記所定切除箇所に案内して、
前記筐体の前記接続口の近傍において前記上蓋により前記弁体側が水密的に密封した後に、前記カバーと前記作業ケースとを取り外すことを特徴としている。
この特徴によれば、仕切弁の上蓋の上面に予め動力伝達手段を水密的に被覆可能なカバーが取り付けられており、水密的に密封された密封ケース内において、上蓋の上面に予め動力伝達手段を取り付けた状態にて仕切弁の設置が可能となるため、仕切弁の設置後に動力伝達手段を再度設置する作業を要することなく、設置工程を短縮化することができる。
また、密封ケースが、分割可能に接続され開閉弁を有する作業ケースと、筐体とからなり、筐体の近傍において上蓋により筐体の内部を密封した後に、カバーと作業ケースとを取り外すことにより、仕切弁設置後に既設流体管を密封して残置される筐体が小型化できるため、筐体の既設流体管への密封作業がし易くなる。
本発明の請求項に記載の既設流体管の不断水仕切弁設置装置は、
既設流体管の一部を密封ケースで水密的に密封して、前記既設流体管の所定切除箇所を不断水状態で切除して、少なくとも上蓋と動力伝達手段により動作可能な弁体とからなる仕切弁を、前記密封ケースの内部を押動可能な挿入手段にて前記所定切除箇所に設置して、流路の遮断若しくは流路を形成する既設流体管の不断水仕切弁設置装置であって、
前記仕切弁設置時に、前記上蓋が前記密封ケース内部の前記弁体側を水密的に密封し且つ、前記上蓋の上面には、予め前記動力伝達手段と、前記動力伝達手段を水密的に被覆可能であり前記上蓋に着脱可能なカバーと、が取り付けられており、
前記密封ケースが、互いの接続口を介して分割可能に接続され前記密封ケース内部を開閉可能な開閉弁を有する作業ケースと、筐体とからなり、前記所定切除箇所が前記筐体の内部に設けられており、
前記カバーの外側周面に、略水平のローラ軸周りに回転可能なガイドローラが該カバーの周方向に沿って複数箇所設けられ、
前記仕切弁が前記挿入手段にて前記所定切除箇所に設置される際に、前記ガイドローラが前記作業ケースの内面と当接して、回転しながら前記仕切弁を前記筐体内部の前記所定切除箇所に案内するようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、仕切弁の上蓋の上面に予め動力伝達手段を水密的に被覆可能なカバーが取り付けられており、水密的に密封した密封ケース内において、上蓋の上面に予め動力伝達手段を取り付けた状態にて仕切弁の設置が可能となるため、既設流路から流れ込む流体の浸入をカバーにより防いでおり、設置の際に動力伝達手段を防護できる。
また、密封ケースが、分割可能に接続され開閉弁を有する作業ケースと、筐体とからなり、所定切除箇所が筐体の内部に設けられていることにより、筐体の内部を水密的に密封した後に、カバーと共に作業ケースを取り外すことができるため、仕切弁設置後の構造がシンプルになるばかりか、カバーや作業ケースの再利用が可能となる。
本発明の請求項に記載の既設流体管の不断水仕切弁設置装置は、請求項に記載の既設流体管の不断水仕切弁設置装置であって、前記動力伝達手段が、ギア減速手段であることを特徴としている。
この特徴によれば、ギア減速手段を予め上蓋に取り付けて水密的なカバーで被覆することにより、仕切弁の設置の際に流体の浸入を防ぐことができるため、ギア部を有するギア減速手段の潤滑性を確保できるばかりか、ギア部に付着している潤滑材が既設流路に混入することを防護できる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例における既設水道管に仕切弁が設けられた筐体を装着した配管の全体像を示す平面図である。(a)は、既設水道管に装着した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図であり、(b)は、同じく既設水道管を切断した状態を示した平面図であり、(c)は、同じく筐体内部に設置されたバタフライ弁の開状態を示した平面図であり、(d)は、同じくバタフライ弁の閉状態を示した平面図である。図2(a)は、本発明におけるバタフライ弁を示す斜視図であり、(b)は筐体の全体像を示す斜視図である。図3(a)は、カバーの全体を示した縦断面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。図4(a)は、バタフライ弁の設置される状況を示した縦断面図であり、(b)は同じく設置された状況を示した縦断面図である。図5は、バタフライ弁が設置された筐体の状況を示した縦断面図である。図6(a)は、既設水道管の切断状況を示した図であり、(b)は同じく管片除去の状況を示した図である。
本発明の実施例における不断水仕切弁設置装置の装着後の配管状況について説明すると、図1(a)に示すように、上水管である既設水道管1の管内流体の流下方向に対して、例えば既設水道管1の一部に撤去や補修が必要な特定エリアEよりも上流側の管部分に、本発明の実施例における筐体10からなる不断水仕切弁設置装置を既設水道管1の外周面に水密的に装着し、筐体10内部の既設水道管1部分(所定切除箇所)を後述する方法にて切断して(図1(b))、当該切断箇所にバタフライ弁4(仕切弁)を装着し、図1(c)、(d)に示すように、既設水道管1の既設流路を開閉可能とする構成を有している。
このような仕切弁設置装置の配設により、既設水道管1の特定エリアEには管内流体が流下しないように操作できるため、特定エリアEに位置する管部分の撤去やあるいは補修等の作業が可能となる。
図2(a)、(b)に示すように、本実施例の仕切弁設置装置は、既設水道管の流路を変更するバタフライ弁4と筐体10とからなり、バタフライ弁4は、ほぼ中央部に開口Hを有する仕切壁6と、開閉軸40を中心に回動して開口Hを開閉可能である弁体7と、仕切壁6の上端部と一体的に連接される水平方向に備えられる円形の上蓋5と、上蓋5上面に設けられる減速ギア28(動力伝達手段)とからなる。
弁体7の左右中心位置には、上下方向に延びる開閉軸40が設けられており、図2(a)に示されるように、弁体7の下部周縁より下方に延設された開閉軸40の下端部は、開口Hの下部に設けられた下軸受部41bに嵌挿され回動可能に軸支されている。同様に開閉軸40の上端部は、上蓋5の上面に設けられる上軸受部41aに嵌挿され回動可能に軸支されている。
また、開閉軸40は、開閉軸40と略同軸なる減速ギア28のギア部28aを介して操作軸29と噛合されているために、操作軸29を回動操作することにより、開閉軸40に該回動動作が伝達されて弁体7が開閉可能に回動できるようになっている。
したがって、弁体7は開閉軸40を中心に回動可能であり開口Hを開閉可能となっており、また弁体7は開口Hと略同一形状であって、弁体7の閉状態においては弁体7の全周縁がシール部材からなる弁座部42と密接するため、管内流体が開口Hを流通することが封止される。
また、バタフライ弁4の設置時において、上蓋5の上部は後述するカバー2により中空内部Sが水密的に密封されるために、減速ギア28がバタフライ弁4に取り付けられた状態にてバタフライ弁4の設置が可能となっている。
図2(b)に示すように、筐体10は上部筐体11と下部筐体12とからなる上下2部分に分割可能となっている。筐体10は、既設水道管1の外径よりも大なる内径を有する円筒形からなっており、上面に上向きに開口した円形の接続口10aが形成され、側面にも水平方向に開口した円形の側方開口部A、A’が2箇所形成されている。
また、水平方向の同一の中心軸Cを有し、筐体10の側面において互いの対面に位置する側方開口部A及び側方開口部A’の内径は、既設水道管1の外径よりもほぼ同一あるいは若干大きく形成されており、これら側方開口部A、A’の両端部近傍における内面には水密的なゴム輪14が備えられている。
また、筐体10側面下部には、筐体10の内部に設置されたバタフライ弁4の上流側には開閉可能な上流側口13aが設けられ、同様にバタフライ弁4の下流側には開閉可能な下流側口13bが設けられている。後述する既設水道管1の切断時においては、上流側口13a、下流側口13bは筐体10の外部と連通可能となっている。
また、筐体10の外側面にから内面に向けて螺挿される固定プラグねじ23が、後述するバタフライ弁4の設置位置における、上蓋5の上面と当接する高さ位置に筐体10の平面視円周方向に略等間隔に6箇所配設されている。
筐体10の既設水道管1への装着について説明すると、上部筐体11及び下部筐体12を、それぞれ既設水道管1の上方及び下方から、中心軸Cと既設水道管1の中心軸とを合わせる位置で、既設水道管1の外周部に装着する。既設水道管1の外周部に装着した上部筐体11及び下部筐体12の突合せ部18は、溶接加工により接合を行う。また、開口部A及び開口部A’において、ゴム輪14を、筐体10側のフランジ17と分割構造の押し輪21との間に挟み込むことにより、筐体10と既設水道管1の外周面との接合を行う。
従って、溶接加工による上部筐体11及び下部筐体12の接合と、開口部A、A’の両端部及び既設水道管1の外周面との接合と、後述するバタフライ弁4の上蓋5及び筐体10の接続口10a近傍の内面の接合と、により筐体10の内部は水密的となっている。
次に本実施例のカバー2は、図3(a)、(b)に示されるように、上面と側周面とが鋼材により被覆され下部が開口しており、平面視略円形の中空内部Sを有するカバー体24からなる。カバー体24の側周面の下部には、バタフライ弁4の上蓋5の外径より小さい外径を有する環状部材25が固着されている。環状部材25のボルト孔25aと上蓋5の上面のタップ孔5aとを介してボルト27にて接続することで、図2(a)で示される上蓋5の上面に環状に設けられるシール材8cと、環状部材25の下面とが接合して、カバー体24の中空内部Sが水密的に密封されるようになっている。
したがって、上蓋5の上面に設けられた減速ギア28が、カバー体24の中空内部Sに収納され、既設水道管1からの流体により浸水されることがないため、減速ギア28が予めバタフライ弁4に取り付けられた状態にて、後述するバタフライ弁4の設置工程を行うことができる。
また、カバー体24の側周面の上部には、略水平のローラ軸36周りに回転可能なガイドローラ3が、略等間隔に4箇所固定配設されている。さらにカバー2上部には、後述するバタフライ弁4を挿入する挿入機34(挿入手段)の挿入ロッド35と接続可能な接続部26が設けられている。
次に、図6(a)、(b)を用いて既設水道管1の切断工程について説明すると、筐体10の接続口10aの上方には、接続口10aを開閉自在とし、閉状態においては筐体10内部の水密性を保持できる開閉弁30が配設されている。続いて、既設水道管1の外径よりも大なる内径及び高さを有し、下端周縁に下向きに配設された穿孔刃32aと、穿孔刃32aと同じ中心軸を有し穿孔刃32aよりも下方の位置に下向きに配設されたセンタードリル32bと、センタードリル32bの先方に設けられた掛止片32cとを有する内空円筒状の穿孔用カッタ32を、該切断工程に用いられる胴体31(作業ケース)内部空間に設け、円筒状の穿孔用カッタ32の中心軸がほぼ鉛直方向を向き、かつ筐体10内の既設水道管1の中心軸とほぼ直交方向に交差する位置に配設するように、胴体31を開閉弁30の上方に水密的に連通接続する。
次に、開閉弁30を開状態とし、穿孔用カッタ32を回転動作させながら、穿孔刃32aが、既設水道管1の全断面を通過するように進退移動させるストローク33により、穿孔用カッタ32を下降動作させる。穿孔用カッタ32の回転動作及び下降動作により、既設水道管1は穿孔用カッタ32の下端周縁の直径寸法分離間した2箇所の切断面で、既設水道管1上面の外周面から下方に向かって徐々に切断され、穿孔刃32aが既設水道管1の全断面を通過するように下降動作した地点で、該2箇所の切断面で既設水道管1が切断され、該2箇所の切断面の間で管片1’が既設水道管1の管路から分断される。
上述の既設水道管1の切断動作において、既設水道管1は不断水状態であるため、既設水道管1内は水圧が加わった満水状態であり、穿孔用カッタ32による切断動作において、センタードリル32bが既設水道管1上面の外周面から既設水道管1の内部に達した時点で、既設水道管1の内部の流体が管外に漏出し、筐体10の内空間及び上方に連通接続した胴体31内部を満たすようになる。ただし、胴体31内部は水密的であるため、図1(a)に示すように、既設水道管1の内部から漏出した流体が、筐体10及び胴体31の外部に漏出することはない。したがって、既設水道管1内の流体を不断水状態のまま、切断動作が可能となる。
また、上流側口13a及び下流側口13bと筐体10外部とが排出路(図示略)により連通されており、前記切断動作は、既設水道管1の切断時に発生する切り粉を前記排出路より外部に排出させながら行われる。
次に、既設水道管1の切断動作後に、穿孔用カッタ32と、センタードリル32bの掛止片32cに掛止した切断後の管片1’とを、胴体31内部に引き上げ、開閉弁30を閉状態としてから外部に搬出する(図6(b))。
続いて筐体10の内部において、既設水道管1を切断時に既設水道管1の切断面から発生し、上流側口13a、下流側口13bから排出されずに筐体10内に残存した切り粉を、図示しない排出装置により接続口10aから排出して開閉弁30を閉状態としておく。
次に、バタフライ弁4の設置工程について説明すると、図4(a)に示されるように、管片1’及び切り粉を排出した後の筐体10の上方には、該設置工程で用いられる作業筒9(作業ケース)が、接続口9aと筐体10の接続口10aとが水密的に連通した状態で接続されている。作業筒9内部には、ボルト27にて一体的に接続されたカバー2とバタフライ弁4とが配設されており、さらにカバー2とバタフライ弁4とは、挿入ロッド35を介して作業筒9の上部に設けられた挿入機34と接続されている。
尚、本実施例において作業ケースとは、バタフライ弁4の設置工程に用いられ開閉弁30を有して筐体10と接続される作業筒9と、前記した既設水道管1の切断工程に用いられ同様に筐体10と接続される胴体31とを示す。
次に、開閉弁30を開状態とした後に、カバー2とバタフライ弁4とは、挿入機34により作業筒9内部を上方から下方に向かって押圧され、図4(b)に示されるように、筐体10内部の所定の箇所に設置される。
開閉弁30を開状態とした時に、筐体10内の流体が作業筒9内部を満たすようになる。ただし、作業筒9内部は水密的であるため、図1(a)に示すように、既設水道管1の内部から漏出した流体が、作業筒9の外部に漏出することはない。したがって、既設水道管1内の流体を不断水状態のまま、バタフライ弁4の設置動作が可能となる。
このようにすることで、バタフライ弁4の上蓋5の上面に予め減速ギア28を水密的に被覆可能なカバー2が取り付けられており、作業筒9内において、上蓋5の上面に予め減速ギア28を取り付けた状態にてバタフライ弁4の設置が可能となるため、既設流路から流れ込む流体の浸入をカバー2により防いでおり、設置の際に減速ギア28を防護できる。
また、このようにすることで、減速ギア28を予め上蓋5に取り付けて水密的なカバー2で被覆することにより、バタフライ弁4の設置の際に流体の浸入を防ぐことができるため、減速ギア28のギア部28aの潤滑性を確保できるばかりか、ギア部28aに付着している潤滑材が、既設流路に混入することを防護できる。
また、バタフライ弁4が挿入機34により押圧される際には、ガイドローラ3が作業筒9の内面と当接して、回転しながらバタフライ弁4を筐体10内部の所定の箇所に案内するようになっている。
さらにバタフライ弁4の所定の設置箇所となる筐体10の接続口10a近傍の内部には、バタフライ弁4の上蓋5の周面に沿って設けられるシール材8aと当接可能となるように、段部19が設けられている。同様にバタフライ弁4の仕切壁6の周面に沿って設けられるシール材8bと当接可能となるように、側面段部15、底面段部16が設けられており、さらに側面段部15の両側部には、案内片20、20が上下方向に設けられ、下方に降下する仕切壁6を所定の設置箇所に案内可能としている。
そして、バタフライ弁4が筐体10内部の所定の箇所に設置されるのと略同時に、上蓋5の周面に設けられたシール材8aが、筐体10内側面に設けられた段部19と当接することにより、上蓋5が筐体10の接続口10a近傍を閉塞して、筐体10内部が密封される。同様に、仕切壁6の周面に沿って設けられるシール材8bが側面段部15、底面段部16と当接することにより、仕切壁6の周面において筐体10内部の流体の流れが遮断される。
バタフライ弁4の設置位置において、固定プラグねじ23が筐体10の外側面から螺挿されることにより、固定プラグねじ23の先端部が、上蓋5の上面を摺接しながら筐体10内部中心に向かって進入するため、バタフライ弁4を下方に押圧した状態での固定が可能となる。
したがって、仕切壁6の側面及び底面に備えたシール材8bが、均等に下方に荷重されるため、水密性を確保することができる。
このように、バタフライ弁4設置の後、流下流体に面する仕切壁6が筐体10内部にて流体力を受けた場合においても、バタフライ弁4の仕切壁6を表裏両側から挟む位置に配設された案内片20、20が流体力を受け止めてバタフライ弁4を確実に固定保持する。
したがって、後述する操作軸29を操作することで弁体7が開閉操作され、図1(c)、(d)に示されるように、流体の遮断状態若しくは流下状態が操作可能となる。
そして、図5に示されるように、作業筒9内に残存した流体を排水した後に、作業筒9及び挿入機34を取り外し、ボルト27を取り除いてカバー2を上蓋5から取り外す。取り外し作業等にあっては、作業筒9の側部に設けられる開閉自在な作業口9bから作業筒9内部に出入り可能となっている。
このようにすることで、バタフライ弁4の上蓋5の上面に予め減速ギア28を水密的に被覆可能なカバー2が取り付けられており、水密的に密封された作業筒9及び筐体10内において、上蓋5の上面に予め減速ギア28を取り付けた状態にてバタフライ弁4の設置が可能となるため、バタフライ弁4の設置後に減速ギア28を再度設置する作業を要することなく、設置工程を短縮化することができる。
また、このようにすることで、バタフライ弁4の設置の際に密封する密封ケースが、分割可能に接続される作業筒と筐体10とからなり、所定の切除箇所が筐体10の内部に設けられていることにより、筐体10の内部を水密的に密封した後に、カバー2と共に作業筒9を取り外すことができるため、バタフライ弁4設置後の装置の構造がシンプルになるばかりか、カバー2や作業筒9の再利用が可能となる。
そして、上記のようにバタフライ弁4を設置して、作業筒9とカバー2とを取り外した後において、内部が水密的に密封された筐体10の外部に突出した操作軸29を回動することにより、筐体10の外部から、筐体10内部の弁体7の開閉操作が可能となる。
このようにすることで、密封ケースが、分割可能に接続される作業筒9と筐体10とからなり、筐体10の近傍において上蓋5により筐体10の内部を密封した後に、カバー2と作業筒9とを取り外すことにより、既設水道管1を密封して残置される筐体10が小型化できるため、筐体10の既設水道管1への密封作業がし易くなる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、仕切弁としてバタフライ弁4が形成されているが、既設流路を開閉可能な弁体を有した仕切弁であれば必ずしもバタフライ弁4である必要はなく、例えば筐体10内部に設置した仕切壁に対してスライド動により開閉可能なスルース弁体を有するスルース弁でもよいし、同様に設置した仕切壁に対して回動により開閉可能なボール弁体を有するボール弁であってもよい。
また、上記実施例では、作業ケースは、バタフライ弁4の設置工程で用いられる作業筒9と、既設水道管1の切断工程で用いられる胴体31とに目的別に分けて使用されているが、作業ケースは、既設水道管1の切断工程からバタフライ弁4の設置工程に亘って同一の作業ケースであっても構わない。
また、上記実施例では、密封ケースは分割可能に接続される作業ケース(作業筒9及び胴体31)と筐体10とからなっていたが、密封ケースはこのような構造に限定されるものではなく、特に分割構造を有しない密封ケースであってもよい。
また、上記実施例では、既設水道管1の管内流体は上水であるが、管内流体は下水でもよいし、ガスでもよい。
また、上記実施例では、筐体10の内部における既設水道管1の切断手段は、内空円筒状の穿孔用カッタ32であったが、密封ケース内にて不断水状態で既設水道管1を切断できれば切断手段は穿孔用カッタ32に限らない。
本発明の実施例における既設水道管に仕切弁が設けられた筐体を装着した配管の全体像を示す平面図である。(a)は、既設水道管に装着した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図であり、(b)は、同じく既設水道管を切断した状態を示した平面図であり、(c)は、同じく筐体内部に設置されたバタフライ弁の開状態を示した平面図であり、(d)は、同じくバタフライ弁の閉状態を示した平面図である。 (a)は、本発明におけるバタフライ弁を示す斜視図であり、(b)は筐体の全体像を示す斜視図である。 (a)は、カバーの全体を示した縦断面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 (a)は、バタフライ弁の設置される状況を示した縦断面図であり、(b)は同じく設置された状況を示した縦断面図である。 バタフライ弁が設置された筐体の状況を示した縦断面図である。 (a)は、既設水道管の切断状況を示した図であり、(b)は同じく管片除去の状況を示した図である。
符号の説明
1 既設水道管(既設流体管)
2 カバー
3 ガイドローラ
4 バタフライ弁(仕切弁)
5 上蓋
6 仕切壁
7 弁体
8a、8b、8c シール材
9 作業筒(作業ケース)
9a 接続口
9b 作業口
10 筐体
10a 接続口
11 上部筐体
12 下部筐体
17 フランジ
19 段部
23 固定プラグねじ
24 カバー体
25 環状部材
26 接続部
27 ボルト
28 減速ギア(動力伝達手段)
28a ギア部
29 操作軸
30 開閉弁
31 胴体(作業ケース)
32 穿孔用カッタ
33 ストローク
34 挿入機(挿入手段)
35 挿入ロッド
36 ローラ軸
40 開閉軸
E 特定エリア
S 中空内部

Claims (3)

  1. 既設流体管の一部を密封ケースで水密的に密封して、前記既設流体管の所定切除箇所を不断水状態で切除して、少なくとも上蓋と動力伝達手段により動作可能な弁体とからなる仕切弁を、前記密封ケースの内部を押動可能な挿入手段にて前記所定切除箇所に設置するのと略同時に、前記上蓋により前記密封ケース内部の前記弁体側を水密的に密封して、流路の遮断若しくは流路を形成する既設流体管の不断水仕切弁設置方法であって、
    前記上蓋の上面には、予め前記動力伝達手段と、前記動力伝達手段を水密的に被覆可能なカバーとが取り付けられており、
    前記密封ケースが、互いの接続口を介して分割可能に接続され前記密封ケース内部を開閉可能な開閉弁を有する作業ケースと、筐体とからなり、前記所定切除箇所が前記筐体の内部に設けられており、
    前記カバーの外側周面に、略水平のローラ軸周りに回転可能なガイドローラが該カバーの周方向に沿って複数箇所設けられ、
    前記仕切弁が前記挿入手段にて前記所定切除箇所に設置される際に、前記ガイドローラが前記作業ケースの内面と当接して、回転しながら前記仕切弁を前記筐体内部の前記所定切除箇所に案内して、
    前記筐体の前記接続口の近傍において前記上蓋により前記弁体側が水密的に密封した後に、前記カバーと前記作業ケースとを取り外すことを特徴とする既設流体管の不断水仕切弁設置方法。
  2. 既設流体管の一部を密封ケースで水密的に密封して、前記既設流体管の所定切除箇所を不断水状態で切除して、少なくとも上蓋と動力伝達手段により動作可能な弁体とからなる仕切弁を、前記密封ケースの内部を押動可能な挿入手段にて前記所定切除箇所に設置して、流路の遮断若しくは流路を形成する既設流体管の不断水仕切弁設置装置であって、
    前記仕切弁設置時に、前記上蓋が前記密封ケース内部の前記弁体側を水密的に密封し且つ、前記上蓋の上面には、予め前記動力伝達手段と、前記動力伝達手段を水密的に被覆可能であり前記上蓋に着脱可能なカバーと、が取り付けられており、
    前記密封ケースが、互いの接続口を介して分割可能に接続され前記密封ケース内部を開閉可能な開閉弁を有する作業ケースと、筐体とからなり、前記所定切除箇所が前記筐体の内部に設けられており、
    前記カバーの外側周面に、略水平のローラ軸周りに回転可能なガイドローラが該カバーの周方向に沿って複数箇所設けられ、
    前記仕切弁が前記挿入手段にて前記所定切除箇所に設置される際に、前記ガイドローラが前記作業ケースの内面と当接して、回転しながら前記仕切弁を前記筐体内部の前記所定切除箇所に案内するようになっていることを特徴とする既設流体管の不断水仕切弁設置装置。
  3. 前記動力伝達手段が、ギア減速手段である請求項に記載の既設流体管の不断水仕切弁設置装置。
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