JP4907095B2 - 既設流体管の不断水制水体設置装置 - Google Patents

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Description

本発明は、既設流体管の一部を密封ケースで水密的に密封して、所定切除箇所を不断水状態で切除して、少なくとも上蓋と仕切壁とから形成される制水体を、密封ケース内部に設置して、流路の遮断若しくは流路を形成する既設流体管の不断水制水体設置装置に関する。
従来の既設流体管の不断水制水体設置装置は、上蓋と仕切壁とからなる制水体において、制水体を密封ケース内部の所定切除箇所に設置するのと略同時に、上蓋により密封ケース内部の仕切壁側を水密的に密封している(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−286228号公報(第10頁、第10図)
しかしながら、特許文献1にあっては、制水体を密封ケース内部の所定切除箇所に設置する際に、上蓋を介して仕切壁に押圧力が均等に伝達されず、上蓋に撓みが生じて密封ケース内部の密封性に影響を及ぼす場合があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、上蓋の剛性を増すことにより、密封ケース内部に制水体を設置する際に上蓋が撓むことなく密封ケースの水密性を維持できる既設流体管の不断水制水体設置装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の既設流体管の不断水制水体設置装置は、左右内側面及び内底面に亘って連続した凸状の段部が形成され、前記左右内側面の段部の両側に上下方向に延びる案内片が形成された密封ケースで既設流体管の一部を水密的に密封して、前記既設流体管の所定切除箇所を不断水状態で切除するとともに、上蓋と仕切壁とからなり、前記仕切壁には開閉可能な部分弁が設けられ、前記上蓋には前記部分弁を開閉する操作部材が挿通される操作孔が形成されており、それぞれ前記段部に当接する側周面にシール材が設けられた制水体を、前記仕切壁が案内片に案内されて前記密封ケース内部の前記所定切除箇所に設置するのと略同時に、前記上蓋により前記密封ケース内部の前記仕切壁側を水密的に密封して、流路の遮断若しくは流路を形成する既設流体管の不断水制水体設置装置であって、
前記仕切壁には、表面及び裏面に上下方向に亘って所定間隔でかつ前記上蓋下面に上端部が一体的に形成される補強リブが複数設けられ、該複数設けられた補強リブの間に前記部分弁が設けられ、前記上蓋上面には前記操作孔の周囲を囲む連続壁で構成されたリブ材と、前記リブ材と略同一形状の第2リブ材が設けられており、前記リブ材と前記第2リブ材とが全体として、前記制水体の前記仕切壁を中心として平面視略対称配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、密封ケース内部を密封する制水体の仕切壁が形成される箇所の影響を受けずに上蓋上面にリブ材が設けられており、上蓋の剛性が増す方向に自由にリブ材が形成できるため、密封ケース内部に制水体を設置する際に上蓋が撓むことなく密封ケースの水密性を維持できる。
そして、仕切壁には、表面及び裏面に上下方向に亘って所定間隔でかつ上蓋下面に上端部が一体的に形成される補強リブが複数設けられ、該複数設けられた補強リブの間に部分弁が設けられているので、部分弁周辺の仕切壁の剛性を増すことができる。
また、上蓋上面には、操作孔の周囲を囲む連続壁で構成されたリブ材が設けられており、上蓋を安定的に補強することができるため、上蓋による密封ケース内部の仕切壁側の密封性を確保できるばかりか、制水体の所定切除箇所への設置の際に操作孔を保護できる。
更に、上蓋上面には、リブ材と略同一形状に形成される第2リブ材とが全体として、仕切壁を中心として平面視略対称配置され、上蓋の剛性が均等に補強されているために、仕切壁の上流側から下流側に向かってかかる流体の負荷に対して、上蓋による密封ケース内部の水密性を維持できる。
さらに、仕切壁には開閉可能な部分弁が形成されており、前記上蓋には、前記部分弁を開閉操作する操作部材が挿通される操作孔が形成されており、前記操作孔の近傍周辺に前記リブ材が設けられているので、上蓋に形成される空隙である操作孔により低減する上蓋の剛性を、操作孔の近傍周辺に形成されるリブ材により補強できるため、上蓋全体の剛性を補強することを要せず、上蓋による密封ケース内部の仕切壁側の密封性を維持できる。
本発明の請求項に記載の既設流体管の不断水制水体設置装置は、請求項に記載の既設流体管の不断水制水体設置装置であって、前記部分弁が、前記仕切壁に少なくとも2個設けられており、前記部分弁に対応する前記操作孔が、前記既設流体管の管軸を中心として平面視略対称配置となるように、前記上蓋に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、部分弁が、仕切壁に少なくとも2個設けられており、部分弁に対応する操作孔が、既設流体管の管軸を中心として平面視略対称配置となるように上蓋に設けられているために、上蓋にかかる流体の負荷が全体に均等になり、上蓋による密封ケース内部の密封性が安定する。
本発明の請求項に記載の既設流体管の不断水制水体設置装置は、請求項に記載の既設流体管の不断水制水体設置装置であって、前記部分弁が、前記仕切壁の正面視左右略対称配置となるように、前記仕切壁に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、部分弁が、仕切壁の壁面に対して正面視左右略対称配置となるように設けられているために、部分弁の開閉動作により仕切壁にかかる流体の負荷が均等になり、仕切壁による密封ケース内部の密封性が安定する。
本発明の請求項に記載の既設流体管の不断水制水体設置装置は、請求項1ないしのいずれかに記載の既設流体管の不断水制水体設置装置であって、前記操作部材が、前記所定切除箇所に設置された前記制水体の前記仕切壁の下流側に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、部分弁を開閉操作する操作部材が、既設流路を遮断した仕切壁の流体の存しない下流側に形成されており、密封ケース内の流体の影響を受けることがないため、操作部材が長期に亘って損耗することなく使用可能となる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、既設水道管に仕切体が設けられた筐体を装着した配管の全体像を示す平面図である。(a)は既設水道管に装着した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図であり、(b)は同じく既設水道管を切断した状態を示した平面図であり、(c)は同じく仕切体の部分弁の開状態を示した平面図であり、(d)は同じく仕切体の部分弁の閉状態を示した平面図である。図2(a)は仕切体を示す平面図であり、(b)は同じく正面図であり、(c)は同じく側面図である。図3は、既設管切除装置の全体像を示す正面図である。図4は、既設管切除装置と管片が搬出される状況を示した図である。図5(a)は仕切体が設置される状況を示した側面図であり、(b)は同じく正面図である。図6は、仕切体が筐体内に設置された状況を示した正面図である。
本発明の実施例における不断水制水体設置装置の装着後の配管状況について説明すると、図1(a)に示されるように、本発明の既設流体管としての上水管である既設水道管Pの管内流体の流下方向に対して、例えば既設水道管Pの一部に撤去や補修が必要な特定エリアEよりも上流側の管部分に、本発明の密封ケースである筐体2を既設水道管Pの外周面に水密的に装着し、筐体2内部の所定の既設水道管部分(所定切除箇所)を後述する方法にて切断して(図1(b))、当該切断箇所に本発明の制水体である仕切体を装着し、図1(c)、(d)に示されるように、既設水道管Pの既設流路を開閉可能とする構成を有している。
このような不断水制水体設置装置の配設により、既設水道管Pの特定エリアEには管内流体が流下しないように操作できるため、特定エリアEに位置する管部分の撤去やあるいは補修等の作業が可能となる。
次に図2及び図3に示されるように、本発明の制水体である仕切体11について概略説明すると、本実施例の仕切体11は、底部が略円弧状に形成される筐体2の断面形状と略同一形状であって筐体2内の流体を遮断する仕切壁12と、仕切壁12の上部に一体的に形成される平面視角形状の上蓋13とからなる。
図2(a)に示されるように、上蓋13の上面には、平面視円形の連続壁を構成するリブ材30及び第2リブ材30aが、上蓋13の平面視上下対称配置であって、且つ左右対称配置となる位置に計5個設けられており、後述する仕切体11の筐体2内部の設置位置において、仕切壁12により下流側に位置する2個のリブ材30、30の円形の連続壁の内部には、上蓋13の上面と下面とを連通する操作孔31が形成されている。
このようにすることで、筐体2内部を密封する仕切体11の仕切壁12が形成される箇所の影響を受けずに上蓋13上面にリブ材30が設けられており、上蓋13の剛性が増す方向に自由にリブ材30が形成できるため、筐体2内部に仕切体11を設置する際に上蓋13が撓むことなく筐体2の水密性を維持できる。
また、図2(b)、(c)に示されるように、仕切壁12の略中央高さには、上下方向の中央線Cを中心として略左右対称配置となる2箇所に、仕切壁12の表面側と裏面側とを連通する部分孔34、34が形成されている。また部分孔34、34には、部分孔34と略同一の形状を有し、後述するように部分孔34を開閉可能な部分弁25、25が設けられている。
部分弁25は、仕切壁12の裏面に設けられる操作部材27と接続されており、操作部材27上端に設けられた操作軸29を周方向に回動することにより、操作部材27を介して部分弁25が上下動作し、部分孔34を開閉可能となっている。また操作部材27が設けられる仕切壁12の裏面は、仕切体11の設置位置における既設流路の下流側に相当する。
また、上蓋13の側周面及び仕切壁12の側周面には、シール材17及びシール材14が形成されており、後述する筐体2内部の所定の設置位置に形成される段部16及び段部15と水密的に当接して、筐体2内部において仕切壁12により既設流路を遮断できるようになっている。
さらに、仕切壁12の表面及び裏面には、上下方向に亘って板状の補強リブ33が、所定間隔に夫々形成されており、補強リブ33の上端部は上蓋13下面と一体的に形成されている。このようにすることで、上蓋13と仕切壁12とが補強リブ33により一体的となり、さらに剛性を増す。
次に、筐体2内部の既設水道管P(既設流体管)の切除について概略説明する。
図3及び図4に示されるように、既設管切除装置1は、既設水道管P周りを回転可能な切断ユニット3と、切断ユニット3を回転可能に保持するガイド部4と、駆動部5とからなり、既設水道管Pの外側に水密的に密封された分割筐体2’、2’からなる筐体2内において、上下2分割構造のガイド部4が、既設水道管Pの外周面に固定保持される。
筐体2の概略形状は、底部が略円弧状に形成され、平面視角形状に形成されており、筐体2上部の開口部2bから、開閉弁2aを介して水密的に作業筒2cに連通接続されている。尚、本発明の密封ケースは、本実施例では筐体2と開閉弁2aと作業筒2cとから構成されるが、密封ケースは、必ずしも本実施例の構成に限られるものではない。
ガイド部4の上部には、駆動モータ6と、駆動モータ6により駆動される駆動軸7の両端に設けられた一対の駆動スプロケット8、8とからなる駆動部5が連接されており、駆動モータ6は作業筒2c外部に突出して配設されている。
図4に示されるように、ガイド部4の両端部には、上下2分割構造であって、既設水道管Pの外周方向に回転自在な一対の環状の従動スプロケット9、9が配設されている。
また、図3及び図4に示されるように、ガイド部4には、外側面から既設水道管Pの管軸B方向に向かって外周壁を押圧保持する調整ボルト38が、一対の従動スプロケット9、9の近傍に配設され、押圧している。
一対の従動スプロケット9、9は、図4に示されるように、上方の一対の駆動スプロケット8、8と巻回された無端チェーン10、10を介してそれぞれ接続され、駆動スプロケット8、8の駆動により回転力を付与され、既設水道管Pの外周を周回するようになっている。
また、一対の従動スプロケット9、9の外面には、切断ユニット3、3が等間隔に4箇所ずつ固着配設され、従動スプロケット9、9の回転とともに既設水道管Pの外周を回転可能となっている。
切断ユニット3が既設水道管Pの外周を回転して、ガイド部4に固定配設されたキッカー32を通過するたびに、切断ユニット3に設けられた切削バイト19が既設水道管Pの管軸Bに向かって単位あたり量ずつ下降動作するようになっており、切削バイト19の先端刃が既設水道管Pの外周壁を一定量ずつ切削しながら外周を回転し、既設水道管Pを切断可能となる。
つまり一対の従動スプロケット9,9に配設された切断ユニット3、3が既設水道管P周りの所定移動空間を移動することにより、既設水道管Pの所定2箇所の切断面間(所定切除箇所)で切断された管片P1が、既設水道管Pから分離される。
また、図4に示されるように、既設水道管Pの切断後の搬出物(管片P1と既設管切除装置1)の筐体2内からの搬出工程は、搬出物(管片P1と既設管切除装置1)を筐体2上部の開口部2bから、作業筒2c内へ引き上げた後に、開閉弁2aを閉じることにより行われるため、既設水道管P内の流体は筐体2外部に漏れず、不断水状態での搬出作業が可能となる。
また、図4及び図5(a)、(b)に示されるように、既設水道管Pの所定2箇所の切断面間は本発明の所定切除箇所であり、後述する仕切体11(制水体)の所定の設置位置になっており、仕切体11の上蓋13の側周面及び仕切壁12の側周面と当接する筐体2内面には、内側面及び内底面に亘って凸状の段部15及び段部16が形成されている。
また、筐体2左右両側面に形成される段部15の上流側及び下流側には、上下方向に延びる案内片18、18が、筐体2内部に設置される仕切体11の仕切壁12に対して管路の上流側及び下流側に一対に形成されている。
次に、本発明の制水体である仕切体11の筐体2内部への設置工程について説明する。
図5(a)、(b)に示されるように、仕切体11は、上蓋13上面に接続された吊り込み具22を介して、上方から吊り込み機23により作業筒2c内を下方へ吊り降ろされた後に、開閉弁2aを開状態として不断水状態で筐体2内の所定切除箇所に設置される。
このようにすることで、図2に示されるようにリブ材30、30が、操作孔31、31の周囲を囲む連続壁で構成され上蓋13上面に設けられており、上蓋13の周囲が連続壁で囲まれ剛性を安定的に補強することができるため、上蓋13による密封ケース内部の仕切壁12側の密封性を確保できるばかりか、制水体の所定切除箇所への設置の際に操作孔31を保護できる。
また、上蓋13上面の全面に亘って、略均等に離間した所定箇所にリブ材30が設けられており、吊り込み具22を介して上蓋13上面に接続された吊り込み機23による下方への押圧力が、上蓋13の全面に亘って伝達されるため、上蓋13が撓みを生じることなく筐体2内面と密封される。
また、吊り込み具22の側部所定箇所には、水平方向に配置された回転軸周りに回転自在なガイドローラ24が取り付けられており、ガイドローラ24の周面は作業筒2c内面に当接して回転しながら仕切体11は下降動作する。
したがって仕切体11は、作業筒2c内側面と接触して損傷等することなくスムーズに吊り込み機23により下降動作が可能となる。
また、仕切体11の筐体2内の設置位置における仕切体11と筐体2内部との当接について説明すると、図2及び図5(a)に示されるように、仕切壁12の周面には、底面から両側面に亘って一体的に連続したシール材14が形成され、上蓋13の側周面にも全周に亘って同様のシール材17が形成されている。
一方、図5(a)、(b)及び図6に示されるように、筐体2内面には、既設水道管Pの外周に沿うように筐体2内方に延出した段部15が、仕切壁12の周縁面に設けられたシール材14と接合可能なように、筐体2底部から側部にかけて連続して形成されている。特に、仕切壁12の幅寸法の変化に対応するように、筐体2の両側部に形成される段部15が、下部から上部にかけて拡開した形状になっている。
また図6に示されるように、仕切壁12と、筐体2の側面とが、それぞれ下部から上部に至るにしたがって幅広の略直線状のテーパ状に形成されているため、図5(b)に示される仕切体11を設置する際に、仕切体11の下降動作中は、仕切壁12の両側面に備えたシール材14が、筐体2の内側面との摺接により圧縮することがほとんどなく、仕切体11の設置時において、仕切壁12の両側面及び底面に備えたシール材14がほぼ同時に筐体2の内面に当接するため、シール材14の変形による流体漏洩を防止できる。
また、仕切体11の筐体2内の設置位置において、上蓋13の側周面に全周に亘って形成されたシール材17は、筐体2内面上部に形成された段部16と当接して密封されるため、仕切体11の設置位置において、仕切壁12及び上蓋13と筐体2内面との当接面は密封され、仕切体11の表裏間の水流は遮断される。
図2に示されるように、上蓋13には、部分弁25と接続される操作部材27が挿通される操作孔31が形成されており、操作孔31の近傍周辺には、上蓋13上面に凸部に形成されるリブ材30が設けられている。このようにすることで、上蓋13に形成される空隙である操作孔31により低減する上蓋13の剛性を、操作孔31の近傍周辺に形成されるリブ材30により補強できるため、上蓋13全体の剛性を補強することを要せず、上蓋13による筐体2内部の仕切壁12側の密封性を維持できる。
また、上蓋13上面には、操作孔31の近傍周辺に形成されるリブ材30と、リブ材30と略同一形状に形成される第2リブ材30aとが全体として、仕切体11の仕切壁12を中心として平面視略対称配置となるように設けられている。このようにすることで、上蓋13の剛性が均等に補強されているために、仕切壁12の上流側から下流側に向かってかかる流体の負荷に対して、上蓋13による筐体2内部の水密性を維持できる。
仕切体11の筐体2内部の所定切除箇所への設置の後は、図5(a)、(b)に示される筐体2上部に接続されていた開閉弁2aと作業筒2cは順次撤去される。
仕切体11の設置後において、上蓋13の上方に設けられた操作軸29にて操作部材27を介して部分弁25を筐体2外部から適宜開閉可能となっており、図1(c)、(d)に示されるように特定エリアEの状況に応じて、既設水道管Pの管路を開閉することができる。
また図2に示されるように、仕切壁12に2個の部分弁25、25が設けられており、部分弁25に対応する操作孔31、31が、既設水道管Pの管軸Bを中心として平面視略対称配置となるように、上蓋13に設けられている。このようにすることで、筐体2内における上蓋13にかかる流体の負荷が全体に均等になり、上蓋13による筐体内部の密封性が安定する。
また、部分弁25が、仕切壁12の壁面に対して正面視左右略対称配置となるように、仕切壁12に設けられている。このようにすることで、部分弁25の開閉動作により仕切壁12にかかる流体の負荷が均等になり、仕切壁12による密封ケース内部の密封性が安定する。
さらに、部分弁25と接続される操作部材27が、筐体2内部の所定切除箇所に設置された仕切体11の仕切壁12の流体の存しない下流側に設けられている。このようにすることで、操作部材27が、既設流路を遮断した仕切壁12の下流側に形成されており、筐体2内部の流体の影響を受けることがないため、操作部材27が長期に亘って損耗することなく使用可能となる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば上記実施例では、仕切壁12に形成される部分孔34及び部分弁25は、壁面の略中央高さに略左右対称配置となるように2箇所に形成されていたが、部分弁の形成箇所又は数量は、必ずしも上記実施例に限られるものではなく、例えば仕切壁の略中央位置に1箇所形成されていてもよいし、高さの異なる複数箇所に設けられていてもよい。
また、上記実施例では、部分弁25は、操作部材27の上端に設けられる操作軸29を回動操作することにより開閉操作可能となっているが、部分弁の開閉操作は必ずしも操作軸の回動操作に限られるものではなく、例えば操作部材の上端に減速ギア等の動力伝達手段が設けられ、該動力伝達手段により操作軸を介して部分弁を開閉操作可能であってもよい。
また、上記実施例では、部分弁25は、仕切体11の所定設置箇所における仕切壁12の下流側のみに形成されていたが、部分弁の形成箇所は必ずしも仕切壁の下流側のみに限られるものではなく、例えば部分弁は仕切壁の上流側のみに形成されてもよいし、仕切壁の上流側及び下流側に形成されてもよい。
また、上記実施例では、既設水道管Pは、既設水道管Pの周方向に回転する従動スプロケット9、9に設けられた切断ユニット3により所定長さ切断されていたが、既設水道管Pの切断は切断ユニット3に限らず、既設水道管Pの所定長さを切除する方法であれば何でもよい。
また、上記実施例では、既設水道管Pは水道管であったが、既設管の内部流体は上下水道等の液体であってもガス等の気体であってもよい。
また、上記実施例では、仕切体11の正面視形状は、両側部が略直線状であって下部から上部に至るにしたがって幅広のテーパ状に形成され、側部から底部にかけて略円弧状に形成されているが、制水体の形状は周縁面にシール材が形成されていれば、必ずしも上述の形状に限らない。
また、上記実施例では、筐体2の外側の正面視形状は、両側部が略直線状であって下部から上部に至るにしたがって幅広のテーパ状に形成され、側部から底部にかけて略円弧状に形成されている段部に則した形状になっているが、筐体の外側の正面視形状は必要な強度を有していれば、例えば矩形状に形成されていてもよい。
既設水道管に仕切体が設けられた筐体を装着した配管の全体像を示す平面図である。(a)は既設水道管に装着した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図であり、(b)は同じく既設水道管を切断した状態を示した平面図であり、(c)は同じく仕切体の部分弁の開状態を示した平面図であり、(d)は同じく仕切体の部分弁の閉状態を示した平面図である。 (a)は仕切体を示す平面図であり、(b)は同じく正面図であり、(c)は同じく側面図である。 既設管切除装置の全体像を示す正面図である。 既設管切除装置と管片が搬出される状況を示した図である。 (a)は仕切体が設置される状況を示した側面図であり、(b)は同じく正面図である。 仕切体が筐体内に設置された状況を示した正面図である。
符号の説明
1 既設管切除装置
2 筐体(密封ケース)
2a 開閉弁(密封ケース)
2b 開口部
2c 作業筒(密封ケース)
3 切断ユニット
4 ガイド部
5 駆動部
8 駆動スプロケット
9 従動スプロケット
10 無端チェーン
11 仕切体(制水体)
12 仕切壁
13 上蓋
14 シール材
15 段部
16 段部
17 シール材
18 案内片
19 切削バイト
20 ガイド
21 滑り部材
22 吊り込み具
23 吊り込み機
24 ガイドローラ
25 部分弁
27 操作部材
29 操作軸
30 リブ材
30a 第2リブ材
31 操作孔
32 キッカー
33 補強リブ
34 部分孔
38 調整ボルト
B 管軸
C 中央線
E 特定エリア
P 既設水道管(既設流体管)
P1 管片

Claims (4)

  1. 左右内側面及び内底面に亘って連続した凸状の段部が形成され、前記左右内側面の段部の両側に上下方向に延びる案内片が形成された密封ケースで既設流体管の一部を水密的に密封して、前記既設流体管の所定切除箇所を不断水状態で切除するとともに、上蓋と仕切壁とからなり、前記仕切壁には開閉可能な部分弁が設けられ、前記上蓋には前記部分弁を開閉する操作部材が挿通される操作孔が形成されており、それぞれ前記段部に当接する側周面にシール材が設けられた制水体を、前記仕切壁が案内片に案内されて前記密封ケース内部の前記所定切除箇所に設置するのと略同時に、前記上蓋により前記密封ケース内部の前記仕切壁側を水密的に密封して、流路の遮断若しくは流路を形成する既設流体管の不断水制水体設置装置であって、
    前記仕切壁には、表面及び裏面に上下方向に亘って所定間隔でかつ前記上蓋下面に上端部が一体的に形成される補強リブが複数設けられ、該複数設けられた補強リブの間に前記部分弁が設けられ、前記上蓋上面には前記操作孔の周囲を囲む連続壁で構成されたリブ材と、前記リブ材と略同一形状の第2リブ材が設けられており、前記リブ材と前記第2リブ材とが全体として、前記制水体の前記仕切壁を中心として平面視略対称配置されていることを特徴とする既設流体管の不断水制水体設置装置。
  2. 前記部分弁が、前記仕切壁に少なくとも2個設けられており、前記部分弁に対応する前記操作孔が、前記既設流体管の管軸を中心として平面視略対称配置となるように、前記上蓋に設けられている請求項1に記載の既設流体管の不断水制水体設置装置。
  3. 前記部分弁が、前記仕切壁の壁面に対して正面視左右略対称配置となるように、前記仕切壁に設けられている請求項2に記載の既設流体管の不断水制水体設置装置。
  4. 前記操作部材が、前記所定切除箇所に設置された前記制水体の前記仕切壁の下流側に設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の既設流体管の不断水制水体設置装置。
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