JP5733753B2 - 流体管切断装置 - Google Patents

流体管切断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5733753B2
JP5733753B2 JP2011142314A JP2011142314A JP5733753B2 JP 5733753 B2 JP5733753 B2 JP 5733753B2 JP 2011142314 A JP2011142314 A JP 2011142314A JP 2011142314 A JP2011142314 A JP 2011142314A JP 5733753 B2 JP5733753 B2 JP 5733753B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
fluid pipe
casing
housing
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011142314A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013007479A (ja
Inventor
和也 井上
和也 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmo Koki Co Ltd
Original Assignee
Cosmo Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cosmo Koki Co Ltd filed Critical Cosmo Koki Co Ltd
Priority to JP2011142314A priority Critical patent/JP5733753B2/ja
Publication of JP2013007479A publication Critical patent/JP2013007479A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5733753B2 publication Critical patent/JP5733753B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Description

本発明は、流体管に対して密封状に取り付けられ、上方に向けて延びる筒状の周壁及び周壁に外方に開口した開口部を備える筐体と、開口部を介して筐体内で流体管を不断流状態で切断する切断手段と、を有し、切断手段により流体管の切断後に筐体内に流体の流れを制する制流体を設置可能とする流体管切断装置に関する。
従来の不断水式管切断装置(流体管切断装置)は、水道管(流体管)に水密に取り付けられた管切断装置(筐体)内で水道管を除去管支持体により支持するとともに、水道管における除去管支持体の上流側及び下流側を無端のワイヤー(カッタ部材)により切断している(例えば、特許文献1参照)。
特許第3306721号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、特許文献1に記載の不断水式管切断装置(流体管切断装置)にあっては、水道管(流体管)の切断が密封された管切断装置(筐体)内で行われるため、無端のワイヤー(カッタ部材)による水道管の切断が開始されると、管切断装置内で無端のワイヤーに何らかの不具合が生じても対処することができない。このため、管切断装置の上端部に無端のワイヤーに不具合が生じた際に対処するための開口部を設けると、流体管を切断することで流体管内から筐体内に放出される流体が開口部から筐体外に溢れ出てしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、開口部を介して流体管を不断流状態で切断中のカッタ部材に対する対処を容易に行うことができる流体管切断装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の流体管切断装置は、
流体管に対して密封状に取り付けられ、上方に向けて延びる筒状の周壁及び該周壁に外方に開口した開口部を備える筐体と、前記開口部を介して前記筐体内で流体管を不断流状態で切断する切断手段と、を有し、前記切断手段により流体管の切断後に前記筐体内に流体の流れを制する制流体を設置可能とする流体管切断装置であって、
前記開口部は、流体管内の流体が成す流体のエネルギにより流体が前記開口部から溢れない高さに形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、切断手段が流体管を切断することで流体管内から筐体内に放出される流体が成す流体の高さが、周壁に形成された開口部よりも下方に位置するため、筐体を密封せずとも開口部から流体が溢れることなく、流体管の切断を筐体が開口部により開口された状態で行うことができるので、開口部を介して流体管を切断中の切断手段に対する対処を容易に行うことができるとともに、取り扱う流体のエネルギが小さい場合には、筐体の上下方向の幅寸法を短く設定できるので、開口部から切断手段による流体管の切断状況を視認することができ、流体管の切断状況の管理を容易とすることができる。
本発明の流体管切断装置は、
前記筐体における前記開口部よりも下方であって、流体のエネルギによって生じる高さよりも上方には、流体を筐体外に排出する溢流体口が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、流体管内の流体における流体圧が変化することで筐体内の流体表面の上下位置が変動しても、溢流体口から流体を筐体外に排出することで流体の開口部からの溢れ出しが防止され、流体管の切断作業への影響を抑えることができる。
本発明の流体管切断装置は、
前記切断手段は、流体管を切断するカッタ部及び該カッタ部を駆動させる駆動部を備えており、前記駆動部は、前記開口部よりも上方に配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、駆動部に流体が付着する虞無くカッタ部による流体管の切断を行うことができる。
本発明の流体管切断装置は、
前記筐体は上下に分離可能な上部筐体と前記制流体が配置される下部筐体とから構成され、前記上部筐体の下端部には、流体を筐体外に排出する排出口が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、下部筐体内に制流体を配置した後、排出口を介して筐体内における制流体の上方に貯まっている流体を筐体外に排出することができるので、作業者が上部筐体を下部筐体から取り外す際に、筐体外に飛散する流体量を抑えることができる。
本発明の流体管切断装置は、
前記筐体は、上下幅寸法を伸縮可能な構造を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、開口部の高さを流体管内の流体の高さに合わせて適宜調整可能することができるので、流体管切断装置を様々な流体が流れる流体管において使用することができる。
実施例1における流体管切断装置を示す正面断面図である。 流体管切断装置を示す側断面図 筐体内から切片を回収する状態を示す側断面図である。 筐体内に制流体が配置された状態を示す側断面図である。 (a)は、実施例2における流体管切断装置を示す正面断面図であり、(b)は、上部筐体を伸長した状態の流体管切断装置を示す正面断面図である。
本発明に係る流体管切断装置を実施するための形態を実施例1に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る流体管切断装置につき、図1から図4を参照して説明する。図1に示すように、本実施例の流体管1は、略円筒形状に形成された塩化ビニール等の樹脂製管から成り、略水平方向に延設されている。本実施例における流体管1の内部には、最大圧力0.03MPaで流体としての上水が流れている。
尚、流体管1の材質は塩化ビニールに限らずその他金属、石綿、ポリオレフィン樹脂等であってもよい。また、本実施例では流体管1内の流体は上水であるが、流体管1の内部を流れる流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水や下水等であってもよいし、また油等の流体が流れる流体管であっても構わない。
この流体管1には、流体管1内の流体の流路を遮断するための制流体11(図4参照)を設置するために流体管1の所定箇所を不断流状態にて切断する流体管切断装置2が取り付けられている。この流体管切断装置2は、図1及び図2に示すように、流体管1の外周面1aに固定に取り付けられる筐体3と、流体管1を切断する本発明における切断手段としてのワイヤーソー装置4と、筐体3内で流体管1を支持する支持台5と、から主に構成されている。
筐体3は、流体管1の切断予定箇所を囲うように流体管1に取り付けられる下部筐体6と、この下部筐体6の上端部に対して図示しないシール材を介して着脱可能に取り付けられる上部筐体7と、から更に構成されている。尚、筐体3が流体管1に取り付けられている状態での流体管1の下端部から筐体3の上端部までの上下幅寸法は、少なくとも流体管1内を最大圧力0.03MPaで流れる流体のエネルギによって生じる高さである約3000mmよりも長寸となるように、本実施例では約4000mmに形成されている。
このうち下部筐体6は、特に図示しないが、流体管1に対して上方から配設され、流体管1の外周面1aの上側を被覆する接続部材と、流体管1に対して下方から配設され、流体管1の外周面1aの下側を被覆する接続部材と、から構成されており、該2つの接続部材をボルト・ナット等で接続した後、流体管1の管軸方向の両端部から押輪等の固定手段により押圧されることで、流体管1に固定されるようになっている。尚、該2つの接続部材は、ボルト・ナットによる接続の他、溶接等で接続されてもよい。
下部筐体6の流体管1における管軸方向の略中央部には、上方に向けて開口する分岐口6aが形成されている。また、図2に示すように、下部筐体6の左右の内側面は、下部筐体6の上方側から内底部にかけて、下部筐体6の左右幅方向の中央に向けて傾斜をなすテーパー面6b,6bに形成されている。また、下部筐体6の内底部には、両テーパー面6b,6bと連続する平坦面6cが形成されている。
更に、下部筐体6の内底部には、上下方向を向く図示しない螺挿孔が、複数形成されている。これら螺挿孔には、下部筐体6の下方から下部筐体6内に向けて螺挿可能な支持ボルト8が螺着されている。尚、支持ボルト8と前記螺挿孔との間には、図示しない環状の止水リングが配置されており、下部筐体6内からの前記螺挿孔を介しての流体の漏出が防止されている。
上部筐体7は、図1及び図2に示すように、下端部が上部筐体7の分岐口6aと水密に接続可能な上下方向に連通する筒状体である。この上部筐体7の周壁の一部である上端部には、上方に向けて開口する開口部7aが形成されており、この上部筐体7の筒状を成す筐壁7bの下端部には、上部筐体7の周方向に沿って排出口7cが複数形成されている。これら排出口7cには、排出口7cを開閉操作可能な開閉弁7gが設けられている。
また、筐体3が流体管1に取り付けられている状態での流体管1の下端部から流体管1内を最大圧力0.03MPaで流れる流体のエネルギによって生じる高さである約3000mmよりも上方において、筐壁7bにおける開口部7aよりも下方側且つ排出口7cよりも上方側には、上部筐体7の周方向に沿って常時開口する溢流体口7dが複数形成されている。
支持台5は、図1及び図2に示すように、下部筐体6内において、流体管1に対して下方から配設され、流体管1の外周面1aの下側を被覆する第1台部5aと、流体管1に対して上方から配設され、流体管1の外周面1aの上側を被覆する第2台部5bと、から構成されている。
このうち、第1台部5aは、流体管1の外周面1aの下側に沿うように正面視で略半円弧形状に形成されている。また、第1台部5aの下部には、平坦面6cを避けて下部筐体6の内底部に当接する脚部5cを備えている。尚、第1台部5aは、下部筐体6を流体管1に対して固定する以前に予め下部筐体6に設置される。このとき、脚部5cに対して支持ボルト8を螺着させることで、第1台部5aは下部筐体6に対して移動不能に固定される。
一方、第2台部5bは、流体管1の外周面1aの上側に沿うように正面視で略半円弧形状に形成されている。また、第2台部5bの上端部における流体管1の管軸方向の両端部には、後述するワイヤーソー装置4による流体管1の切断時に、ダイヤモンドワイヤー4c,4cのテンションを維持するためのプーリーを複数備えたテンション維持部4bが一対となって設けられている。
更に、第2台部5bの上端部における両テンション維持部4b,4b間には、環状の係止リング5dが設けられている。そして、これら第1台部5a及び第2台部5bには、ともに周方向に沿って第1台部5a及び第2台部5bの中心に向けて螺挿可能な固定ボルト5eが螺着されている。
また、ワイヤーソー装置4は、図1及び図2に示すように、上部筐体7の上端部に設けられた一対の駆動部4a,4aと、前記一対のテンション維持部4b,4bと、流体管1に巻回され各駆動部4a及びテンション維持部4bを介して駆動される本発明におけるカッタ部としての一対のダイヤモンドワイヤー4c,4cと、から構成されている。特に、本実施例における駆動部4a,4aは、上部筐体7の上端部において、開口部7aの上方に掛け渡されるように設置されている。
このように構成された流体管切断装置2を流体管1に対して取り付けるには、図1及び図2に示すように、先ず、前述したように内部に第1台部5aが固定された下部筐体6を流体管1に対して固定し、同時に第1台部5aを流体管1の外周面1aの下側に当接させる。
そして、流体管1の外周面1aの上側に第2台部5bを当接させ、第1台部5aと第2台部5bとを図示しないボルト・ナットにより緊締する。尚、これら第1台部5aと第2台部5bとは、ボルト・ナットによる緊締の他、溶接等により接続してもよい。更に、各固定ボルト5eを流体管1に向けて螺挿することで流体管1の外周面1aに各固定ボルト5eの先端部を圧接させ、流体管1を支持台5に対して相対回動不能に固定する。
尚、支持台5と筐体3の流体管1への取り付け順は、予め第1台部5aと第2台部5bとを流体管1に当接させた状態で前記ボルト・ナット等により緊締することで、流体管1に対して支持台5を取り付けた後、流体管1に対して下部筐体6を取り付けるようにしてもよい。
次に、上端部に駆動部4a,4aが設けられた上部筐体7を下部筐体6の上端部に接続し、上部筐体7と下部筐体6とを分岐口6aを介して連通させる。そして、流体管1の支持台5における管軸方向の両端部近傍に駆動部4a,4a及びテンション維持部4b,4bを介してダイヤモンドワイヤー4c,4cを流体管1の管軸に対して垂直を成すように巻回させるとともに、各溢流体口7d及び排出口7cを、筐体3の外部に設けられた排水タンク10に接続する。
このように流体管1に対して流体管切断装置2を取り付けた後、駆動部4aを駆動させることで、ダイヤモンドワイヤー4c,4cにより流体管1を下端部側から上端部側に向けて切断していく。ダイヤモンドワイヤー4c,4cによる流体管1の切断が進行していくことで、流体管1の下端部側から流体管1内を流れる流体が放出され、筐体3内が流体により満たされる。
このときの筐体3内における流体の流体管1の下端部からの高さは、開口部7a及び溢流体口7dよりも下方である流体管1の下端部から流体のエネルギによって生じる高さである約3000mmの高さとなる。また、この状態では、排出口7cに設けられた開閉弁7gが閉状態であるため、流体管1の切断中においては、筐体3内から流体が溢れ出すことが防止されている。
流体管1の切断中は、流体管1内の圧力の変化やダイヤモンドワイヤー4cの駆動によって筐体3内における流体の高さが上下動するが、流体の高さが溢流体口7dの高さに達すると、流体が溢流体口7dを介して排水タンク10内に向けて筐体3内から排出されるようになっている。このため、本実施例における筐体3内では、流体管1内の圧力の変化やダイヤモンドワイヤー4cの駆動によって筐体3内における流体の高さが上下動しても、流体の高さが開口部7aに達することが防止されている。
更に、ダイヤモンドワイヤー4c,4cによる流体管1の切断中は、流体管1にダイヤモンドワイヤー4c,4cから上方に向けて押圧する力と、流体管1の周方向を向くトルクとがはたらくが、下部筐体6に固定されている支持台5がこれらダイヤモンドワイヤー4c,4cから流体管1にはたらく力に抗して流体管1を支持しているため、流体管1の変形が防止されている。
このように、本実施例における流体管1の切断においては、流体管1内を流れる流体の圧力が0.03MPaという比較的小さい圧力であるため、上部筐体7と下部筐体6との間を開閉する作業弁等を介在させること無く行うことが可能となっている。
更に、筐体3の上端部が開口部7aにより開口された状態で流体管1の切断が行われるようになっているため、開口部7aを介して流体管1の切断状況を容易に視認して管理することができるとともに、流体管切断装置2を構成する部材や流体管1に不具合等が生じた場合、流体管1から筐体3を取り外さずとも開口部7aを介して容易に対処可能である。
そして、図3に示すように、ダイヤモンドワイヤー4c,4cにより流体管1を完全に切断することで、流体管1の管軸に対して垂直に互いに平行を成す一対の切断面1b,1bが形成されるとともに、両切断面1b,1b間に支持台5により支持された切片1cが生じる。筐体3内から切片1cを回収するには、先ず、筐体3から駆動部4a及びダイヤモンドワイヤー4c,4cを取り外す。次に、係止リング5dにクレーンのフック等の係止手段9を係止させるとともに、下部筐体6の下方から各支持ボルト8を回動操作することで、支持台5を下部筐体6から取り外す。この状態で係止リング5dを介して支持台5とともに切片1cを引き上げることで、切片1cを筐体3内から回収する。尚、係止手段は、流体管1の切断前に予め係止リング5dに係止させておいてもよい。
筐体3内から切片1cを回収した後は、図4に示すように、下部筐体6内に制流体11を挿入配置する。この制流体11は、下部筐体6の上端部と略同一形状に形成された蓋部11aと、この蓋部11aから下方に向けて延設された制水部11bと、から構成されている。このうち蓋部11aの周縁には、全周に亘ってゴム等の止水部材11cが取り付けられており、この止水部材11cを介して下部筐体6の上端部内周と密着可能となっている。
また、制水部11bの左右側端部は、上端部から下端部にかけて制流体11の左右幅方向の中央に向けて傾斜をなすテーパー状に形成されており、制水部11bの下端部は、左右側端部に連続するように平坦に形成されている。これら制水部11bの左右側端部及び下端部には、止水部材11cから連続する止水部材11dが取り付けられており、制水部11bは、この止水部材11dを介して下部筐体6に形成されたテーパー面6b,6b及び平坦面6cに密着可能となっている。
このように構成された制流体11を下部筐体6内に設置させることで、制水部11bが流体管1の切断面1b,1b間に挿通されるとともに、止水部材11dを介してテーパー面6b,6b及び平坦面6cに密着する。更に、蓋部11aが止水部材11cを介して下部筐体6の上端部内周に密着する。
制流体11を下部筐体6内に挿入配置した後は、下部筐体6の外方から図示しない固定ボルト6dを蓋部11aの上方に螺挿することで、制流体11を下部筐体6内に固定する。このように下部筐体6内で制流体11を固定することで、制流部11bによる流体管1における流体の流路の遮断と、蓋部11aによる下部筐体6内から上部筐体7内への流体の放出が遮断される。
次に、各排出口7cの開閉弁7gを開放することで、上部筐体7内に貯まっている流体を排水タンク10に向けて排出する。上部筐体7内からの流体の排出が完了したら、上部筐体7を下部筐体6から取り外し、一連の制流体11による流体管1における流体の流路の遮断にかかる作業を終了する。
以上、本実施例における流体管切断装置2にあっては、開口部7aは、流体管1内の流体が成す流体エネルギにより流体が開口部7aから溢れない高さに形成されているので、ワイヤーソー装置4が流体管1を切断することで流体管1内から筐体3内に放出される流体が成す流体の高さが、周壁に形成された開口部7aよりも下方に位置するため、筐体3を密封せずとも開口部7aから溢れることなく、流体管1の切断を筐体3が開口部7aにより開口された状態で行うことができるので、開口部7aを介して流体管1を切断中のワイヤーソー装置4に対する対処を容易に行うことができるとともに、取り扱う流体のエネルギが小さい場合には、筐体3の上下方向の幅寸法を短く設定できるので、開口部7aからワイヤーソー装置4による流体管1の切断状況を視認することができ、流体管1の切断状況の管理を容易とすることができる。
また、筐体3における開口部7aよりも下方であって、流体の高さよりも上方には、流体を筐体3外に排出する溢流体口7dが形成されているので、流体管1内の流体における流体圧が変化することで筐体3内の流体表面の上下位置が変動しても、溢流体口7dから流体を筐体3外に排出することで流体の開口部7aからの溢れ出しが防止され、流体管1の切断作業への影響を抑えることができる。
また、ワイヤーソー装置4は、流体管1を切断するダイヤモンドワイヤー4c及びダイヤモンドワイヤー4cを駆動させる駆動部4aを備えており、駆動部4aは、開口部7aよりも上方に配置されているので、駆動部4aに流体が付着する虞無くダイヤモンドワイヤー4cによる流体管1の切断を行うことができる。
また、筐体3は上下に分離可能な上部筐体7と制流体11が配置される下部筐体6とから構成され、上部筐体7の下端部には、流体を筐体3外に排出する排出口7cが形成されているので、筐体3内に制流体を配置した後、排出口7cを介して筐体3内における制流体11の上方に貯まっている流体を筐体3外に排出することができるので、作業者が上部筐体7を下部筐体6から取り外す際に、筐体3外に飛散する流体量を抑えることができる。
次に、実施例2に係る流体管切断装置につき、図5を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。図5(a)及び図5(b)に示すように、本実施例における流体管切断装置2’における上部筐体7’は、下部筐体6の上端部と水密に接続可能であり上下方向に連通する筒体7eと、下方に向けて開口するケース体7fと、から構成されている。上部筐体7’は、これら筒体7eとケース体7fとによって、上下幅寸法を伸縮自在な入れ子構造となっているとともに、筒体7eとケース体7fとの間は、図示しないパッキンによって水密に保持されている。
尚、筒体7eとケース体7fとは、それぞれのフランジを介して、筐体3の左右幅方向に向けて形成されたボルトを有する複数の図示しない操作ボルト・ナットによって接続されている。筒体7eとケース体7fとは、これら前記操作ボルト・ナット及び図示しない油圧機構等を備えた補助手段を操作することで、筒体7eに対してケース体7fを上下幅方向に相対移動させることが可能となっている。
このように上部筐体7を構成することで、本実施例における流体管切断装置2’は、流体管1内を流れる流体の水頭に合わせて開口部7aの高さを変更することができるため、各流体の水頭毎に筐体3を製作する手間を省くことができる。
以上、本実施例における流体管切断装置2’にあっては、筐体3は、上下幅寸法を伸縮可能な構造を有しているので、開口部7aの高さを流体管1内の流体の水頭に合わせて適宜調整可能とし、流体管切断装置2’を様々な流体が流れる流体管1において使用することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、切断手段を駆動部4aとダイヤモンドワイヤー4cを備えたワイヤーソー装置4として構成したが、切断手段を駆動部と該駆動部により水平方向に回動可能な筒状のホールソーを備えた切断装置として構成してもよい。
また、前記実施例では、筐体3の上端部に開口部7aを形成したが、開口部7aを形成する高さは、筐体3内における流体のエネルギによって生じる高さよりも上方であれば特に問わない。
また、前記実施例では、上部筐体7に開口部7a及び溢流体口7dを形成したが、開口部7aが形成される高さが筐体3内における流体のエネルギによって生じる高さよりも十分に上方であれば溢流体口7dは形成せずともよい。
また、前記実施例では、流体管1を流体管1の管軸に対して垂直をなすように流体管1に巻回された一対のダイヤモンドワイヤー4c,4cにより切断したが、流体管1の切断面が流体管1の管軸方向の両側から支持台5に向けて下方に傾斜をなすテーパー状となるように流体管1に巻回された一対のダイヤモンドワイヤー4c,4cにより流体管1を切断することで、流体管1の両切断面と切片との間に摩擦が生じることなくスムーズに切片を下部筐体6内から回収可能なようにしてもよい。
また、前記実施例では、下部筐体6内の流体管1の切断面1c,1c間に制流体11を挿入配置することで流体管1の流体の流路を遮断したが、制流体は、例えばバタフライ弁、ゲート弁、緊急遮断弁、あるいは切換弁等であってもよい。
1 流体管
2 流体管切断装置
3 筐体
4 ワイヤーソー装置(切断手段)
4a 駆動部
4b テンション維持部
4c ダイヤモンドワイヤー(カッタ部)
6 下部筐体
7,7’ 上部筐体
7a 開口部
7c 排出口
7d 溢流体口
7e 筒体
7f ケース体
11 制流体

Claims (5)

  1. 流体管に対して密封状に取り付けられ、上方に向けて延びる筒状の周壁及び該周壁に外方に開口した開口部を備える筐体と、前記開口部を介して前記筐体内で流体管を不断流状態で切断する切断手段と、を有し、前記切断手段により流体管の切断後に前記筐体内に流体の流れを制する制流体を設置可能とする流体管切断装置であって、
    前記開口部は、流体管内の流体が成す流体のエネルギにより流体が前記開口部から溢れない高さに形成されていることを特徴とする流体管切断装置。
  2. 前記筐体における前記開口部よりも下方であって、流体のエネルギによって生じる高さよりも上方には、流体を筐体外に排出する溢流体口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流体管切断装置。
  3. 前記切断手段は、流体管を切断するカッタ部及び該カッタ部を駆動させる駆動部を備えており、前記駆動部は、前記開口部よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の流体管切断装置。
  4. 前記筐体は上下に分離可能な上部筐体と前記制流体が配置される下部筐体とから構成され、前記上部筐体の下端部には、流体を筐体外に排出する排出口が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の流体管切断装置。
  5. 前記筐体は、上下幅寸法を伸縮可能な構造を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の流体管切断装置。
JP2011142314A 2011-06-27 2011-06-27 流体管切断装置 Active JP5733753B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011142314A JP5733753B2 (ja) 2011-06-27 2011-06-27 流体管切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011142314A JP5733753B2 (ja) 2011-06-27 2011-06-27 流体管切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013007479A JP2013007479A (ja) 2013-01-10
JP5733753B2 true JP5733753B2 (ja) 2015-06-10

Family

ID=47674981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011142314A Active JP5733753B2 (ja) 2011-06-27 2011-06-27 流体管切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5733753B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101309333B1 (ko) 2013-02-21 2013-09-16 박창묵 관교체 방법

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5544276B2 (ja) * 1973-04-29 1980-11-11
JPS5942193B2 (ja) * 1980-09-03 1984-10-13 矢野技研株式会社 流体制御弁の設置工法
JPH0738797Y2 (ja) * 1989-06-08 1995-09-06 前澤工業株式会社 制御弁の不断水装着装置における切断管路の支持装置
JP3306721B2 (ja) * 1993-07-27 2002-07-24 コスモ工機株式会社 不断水式管切断装置
JP3824145B2 (ja) * 2001-11-19 2006-09-20 Jfeスチール株式会社 配管遮断方法、および、配管遮断ケース体
JP3963909B2 (ja) * 2004-07-01 2007-08-22 株式会社水道技術開発機構 既設管の弁設置工法及びそれに用いられる切断装置
JP4843305B2 (ja) * 2005-12-15 2011-12-21 コスモ工機株式会社 既設管の穿孔装置
JP5019903B2 (ja) * 2007-02-14 2012-09-05 コスモ工機株式会社 不断水制水体設置装置
JP5183234B2 (ja) * 2008-02-07 2013-04-17 コスモ工機株式会社 制水体設置装置
JP5275845B2 (ja) * 2009-02-24 2013-08-28 コスモ工機株式会社 制水体設置装置及び制水体設置方法
CN102510969B (zh) * 2010-07-02 2013-11-06 北京环宇领航商贸有限公司 用于使第一管道或管子中的流体的流动改道至至少第二管道、管子或软管且不阻塞该流体的流动的装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013007479A (ja) 2013-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4993977B2 (ja) 管接続部材を分岐部から取り外すための弁装置及びその取外方法
JP7475274B2 (ja) 流体制御装置の設置方法及び設置装置
JP2007177945A (ja) 弁体取替装置
JP5733753B2 (ja) 流体管切断装置
JP6556502B2 (ja) 設置体取付方法
JP6405272B2 (ja) 弁装置
JP2023164928A (ja) 流体制御装置
JP5089566B2 (ja) 排水ます
JP3963909B2 (ja) 既設管の弁設置工法及びそれに用いられる切断装置
JP6118881B2 (ja) 取付構造
JP2023024545A (ja) 流体管の切除方法
JP5763601B2 (ja) 止水装置
JP5843389B2 (ja) 取付構造
JP5944705B2 (ja) 分岐開口連通方法
JP6153432B2 (ja) 止流体装置取替方法
KR101356121B1 (ko) 소프트실 가동형 제수밸브
JP5813492B2 (ja) 防錆装置
JP6531300B2 (ja) 流路変更用接続ユニットおよび流路変更用接続ユニットを用いる流路変更工法
JP2012112485A (ja) 管接続部材の脱着装置
JP2013117295A (ja) 弁筐体設置方法
JP4642522B2 (ja) 既設流体管の不断水制水体設置装置
JP6291105B2 (ja) 取付構造
JP5639920B2 (ja) 接続部材の脱着方法
JP4907095B2 (ja) 既設流体管の不断水制水体設置装置
JP3963902B2 (ja) 既設管の弁設置工法及びそれに用いられる弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150331

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5733753

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250