JP4519580B2 - 既設流体管の不断水流路形成装置 - Google Patents

既設流体管の不断水流路形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば上下水道管やガス管等の既設流体管を、内部の流体の流下を一時的に遮断することなく流路形成できるようにした既設流体管の不断水流路形成装置に関する。
従来の既設流体管の不断水流路形成装置は、分割可能な筐体を既設流体管の外周面に水密的に装着し、筐体内部の既設流体管を切断した後、既設流体管の切断面間に仕切体等の流路形成装置を設置している(例えば、特許文献1参照)。
実公平4−29188号公報(第1頁、第3図)
しかしながら、特許文献1にあっては、既設流体管の切断の際、既設流体管の切断面から発生し、筐体内部の底面に落下する切り粉が残存するため、既設流体管の切断の後、管内において切断面間に仕切体を所定位置に設置する場合において、前記仕切体の底面と筐体内部の底面との当接面に、前記切り粉が挟み込まれた状態で前記仕切体の底面及び側面が筐体内部に押圧されると、前記当接面にすき間が生じ、前記流体の一部が前記すき間から溢水して、前記仕切体の背面側の既設流体管内を浸入するという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、既設流体管の切断の時に発生する切り粉を前記仕切体の底面と筐体内部の底面との間に挟み込むことがなく、前記仕切体のシール性能の高い流路形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の既設流体管の不断水流路形成装置は、既設流体管の外周面を少なくとも3方向の流路を確保できる筐体で密封し、不断水状態で前記既設流体管を切断して、筐体内部に仕切体を設置して他の流路を形成する既設流体管の不断水流路形成装置であって、
前記仕切体が前記筐体内の流体の少なくとも1流路を遮断する仕切板からなり、前記仕切板の両側面及び底面には、シール材が設けられているとともに、前記筐体の内側面及び内底面には、前記仕切板の両側面及び底面のシール材が水密的に当接する当接面が、前記筐体の内側面及び内底面におけるその他の部分よりも若干高い段部として形成され、且つ、前記シール材の当接面を形成する前記底面の段部の上面が既設流体管の上流側に向かって下り勾配に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、管切断手段により既設流体管を切断する際に発生する切り粉が、段部が狭いため段部上面に付着しづらくなり、仕切体の設置の際において、仕切板の周縁面の底面に備えたシール材が、切り粉をはさみ込むことがなく、シール性能を高めることができる。
また、筐体の内面をシール材の当接面とするものと比べ、段部の加工形成のみで、仕切板の両側面と当接する当接面を確保できるので、加工形成が簡便でありまた安価である。
更に、シール材の当接面を形成する内底面の段部の上面が既設流体管の上流側に向かって下り勾配に設けられているので、既設流体管の管内の流体と、底面段部の上面の勾配により、切り粉がさらに底面段部の上面に付着しづらくなる。
本発明の請求項2に記載の既設流体管の不断水流路形成装置は、請求項1に記載の既設流体管の不断水流路形成装置であって、前記仕切板の周縁面の少なくとも底面及び両側面に一体的に凸R面で連接したシール材を備えており、前記筐体の内底面に形成された段部の両端部と前記筐体の両内側面とが一体的に凹R面で連続することを特徴としている。
この特徴によれば、仕切体を筐体内部に設置した位置において、仕切板の両下端角部と筐体内面の段部の両端部との当接面が、互いに対応するR面で合致するため、仕切体を筐体内部に設置する際に底面のシール材にかかる荷重を徐々に両側面のシール材にも負担させることが可能となり、底面のシール材の横方向への変形を防止でき、当接面におけるシール効果を維持することができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の第1実施形態における既設水道管1に不断水流路形成装置を装着し新設水道管3を連通接続した配管の全体像を示す平面図である。(a)は、不断水流路形成装置を既設水道管1に装着し、新設水道管3を連通接続した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図であり、(b)は、不断水流路形成装置内部の既設水道管1を切断した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図であり、(c)は、既設水道管1を切断した後に、不断水流路形成装置内部に仕切体4を設置した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図である。図2(a)は、本発明における仕切体4を示す斜視図であり、(b)は不断水流路形成装置の全体像を示す斜視図である。図3は、不断水流路形成装置の全体を示す平面図である。図4は、筐体の内側面及び内底面に一体的に連続して備えられた段部を示した、不断水流路形成装置の筐体のf−f断面図である。図5(a)は、仕切体4が、筐体の上方から設置位置に向けて下降動作する途中地点における、不断水流路形成装置の筐体の縦断面図であり、(b)は仕切体4が、設置位置に設置された地点における、不断水流路形成装置の筐体の縦断面図である。図6は、上下2分割の上部筐体11、下部筐体12を溶接加工にて接合する突合せ部を示した図3のa−a及びc−cの拡大断面図であり、(a)は溶接加工前の突合せ部を示した拡大断面図であり、(b)は溶接加工後の突合せ部を示した拡大断面図であり、(c)研磨加工後の突合せ部を示した拡大断面図である。図7は、仕切体4を筐体内側面の設置位置に案内する案内片を示した図であり、(a)は筐体内の案内片を示した平面図であり、(b)は(a)におけるd−d断面図であり、(c)は(a)におけるc−c断面図である。図8は、仕切体4の筐体内側面の設置位置における振れ止めピン22を示した側断面図である。図9は、不断水流路形成装置2内部の管を切断する穿孔用カッタを示した概略図である。図10は、不断水流路形成装置2内部に仕切体4を設置する挿入機を示した概略図である。図11は、仕切体4が不断水流路形成装置2内部に設置された状態における図5(b)のe−e断面図である。
本発明の第1実施形態おける不断水流路形成装置2について装着後の配管状況は、図1(a)に示すように、上水管である既設水道管1の管内流体の流下方向に対して、例えば既設水道管1の一部に撤去や補修が必要な特定エリアEを挟んだ上流側と下流側の2箇所の管部分に、本発明の第1実施形態における筐体10からなる不断水流路形成装置2を既設水道管1の外周面に水密的に装着し、2箇所の不断水流路形成装置2を連通接続する新設水道管3を配設した後、筐体10内部の既設水道管1部分を切断(図1(b))して切断箇所に仕切体4を装着し、図1(c)に示すように、既設水道管1の既設流路を迂回させる構成を有している。
このような不断水流路形成装置2及び新設水道管3の配設による迂回路の新設により、既設水道管1の特定エリアEには管内流体が流下せず迂回するため、特定エリアEに位置する管部分の撤去やあるいは補修等の作業が可能となる。
本発明の第1実施形態おける不断水流路形成装置2の外形は、図2及び図8に示すように、既設水道管の流路を変更する仕切体4と筐体10とからなり、筐体10は上部筐体11と下部筐体12とからなる上下2部分に分割可能となっている。筐体10は、既設水道管1の外径よりも大なる内径を有する円筒形からなっており、上面に上向きに開口した円形の上方開口部Uが形成され、側面にも水平方向に開口した円形の側方開口部A、A’、Bが3箇所形成されている。
図2及び図3に示すように、側方開口部A、A’、Bのうち、水平方向の同一の中心軸Cを有し、筐体10の側面において互いの対面に位置する側方開口部A及び側方開口部A’の内径は、既設水道管1の外径よりもほぼ同一あるいは若干大きく形成されており、これら側方開口部A、A’の両端部近傍における内面には水密的なシール材8cが備えられている。また、側方開口部Bの中心軸Dは、中心軸Cとほぼ直交する水平方向に形成されている。
また、上部筐体11、下部筐体12の外側面及び筐体12の外底面には、補強用のリブ14が設けられており、筐体12の底面には、筐体10の内部に設置された仕切体4を表裏側から挟む2箇所に、それぞれ開閉可能な排水口13が設けられている。
不断水流路形成装置2の既設水道管1への装着について図2(b)で示して説明すると、上部筐体11及び下部筐体12を、それぞれ既設水道管1の上方及び下方から、中心軸Cと既設水道管1の中心軸とを合わせる位置で、既設水道管1の外周部に装着する。既設水道管1の外周部に装着した上部筐体11及び上部筐体12の突合せ部は、溶接用の開先部18が形成されており、図6を用いて後述するように、上部筐体11、下部筐体12の外側面からの溶接加工により、上部筐体11及び下部筐体12の接合を行う。また、開口部A及び開口部A’において、シール材8cを、筐体10側のフランジ17と分割構造の押し輪17’との間に挟み込むことにより、筐体10と既設水道管1の外周面との接合を行う。
溶接加工による上部筐体11及び下部筐体12の接合と、開口部A及び開口部A’の両端部と既設水道管1の外周面との接合により、筐体10の内部は水密的となっている。
ここで、本実施例では図1に示して上述したように、既設水道管1の特定エリアEを挟んだ上流部及び下流部の2箇所において、不断水流路形成装置2の装着を行った後、それぞれの開口部Bに水密的に連通接続した新設水道管3を配設する。これにより図1(a)に示すように、特定エリアEを挟んだ上流部及び下流部の不断水流路形成装置2及び新設水道管3の内空間は、一体的に連通接続された閉空間であり、かつ水密的となる。
次に、図9、図10を用いて作業工程を説明すると、上流側に配設された不断水流路形成装置2において、上方開口部Uに、上方開口部Uを開閉自在とし、閉状態においては不断水流路形成装置2内部の水密性を保持できる開閉弁30が配設され、配設後の開閉弁30は閉状態としておく。続いて、既設水道管1の外径よりも大なる内径及び高さを有し、下端周縁に下向きに配設された穿孔刃32aと、穿孔刃32aと同じ中心軸を有し穿孔刃32aよりも下方の位置に下向きに配設されたセンタードリル32bと、センタードリル32bの先方に設けられた掛止片32cとを有する内空円筒状の穿孔用カッタ32を、胴体31内部空間に設け、円筒状の穿孔用カッタ32の中心軸がほぼ鉛直方向を向き、かつ筐体10内の既設水道管1の中心軸とほぼ直交方向に交差する位置に配設するように、胴体31を開閉弁30の上方に水密的に連通接続する。
次に、開閉弁30を開状態とし、穿孔用カッタ32を回転動作させながら、穿孔刃32aが、既設水道管1の全断面を通過するように進退移動させるストローク33により、穿孔用カッタ32を下降動作させる。穿孔用カッタ32の回転動作及び下降動作により、既設水道管1は穿孔用カッタ32の下端周縁の直径寸法分離間した2箇所の切断面で、既設水道管1上面の外周面から下方に徐々に切断され、穿孔刃32aが既設水道管1の全断面を通過するように下降動作した地点で、2箇所の切断面で既設水道管1が切断され、2箇所の切断面の間の既設水道管片1’が既設水道管1の管路から分断される。
上述の既設水道管1の切断動作において、既設水道管1は不断水状態であるため、既設水道管1内は水圧が加わった満水状態であり、穿孔用カッタ32による切断動作において、センタードリル32bが既設水道管1上面の外周面から既設水道管1の内部に達した時点で、既設水道管1の内部の流体が管外に漏出し、筐体10の内空間及び上方に連通接続した胴体31内部を満たして、さらに側方開口部Bに連通接続した新設水道管3の内部及び下流側に装着した不断水流路形成装置2の内空間を満たすようになる。ただし、図1(a)に示すように、2箇所の不断水流路形成装置2及び新設水道管3は水密的に連通接続されているため、既設水道管1の内部から漏出した流体が、不断水流路形成装置2及び新設水道管3の外部に漏出することはない。したがって、既設水道管1内の流体を不断水状態のまま、切断動作が可能となる。また、この切断動作は、図9で示される排水口13を開口し、既設水道管1の切断時に発生する切り粉を外部に排出させながら行われる。
上流側の不断水流路形成装置2において、既設水道管1の切断動作後に、胴体31の内部に配設した穿孔用カッタ32と、センタードリル32bの掛止片32cに掛止した切断後の既設水道管片1’とを外部に搬出する。
次に、下流側に配設した方の不断水流路形成装置2においても同様に、開閉弁30の上方に同じ仕様の胴体31の内部に配設された穿孔用カッタ32の上述と同様の動作により、既設水道管1を切断し、穿孔用カッタ32と既設水道管片1’とを外部に搬出する。
この上流側及び下流側に配設した不断水流路形成装置2における、既設水道管1の切断及び既設水道管片1’の搬出動作の終了時点において、流体管の配管経路は図1(b)に示すようになり、流体管内の流体の流下経路は、切断動作前と同様に既設水道管1内を流下する経路と、上流側の不断水流路形成装置2において流下流体が迂回して、新設水道管3内を流下し、下流側の不断水流路形成装置2において再び既設水道管1内に合流して流下する経路とが、併存する状態となる。
続いて、下流側の不断水流路形成装置2の内部において、既設水道管1を切断時に既設水道管1の切断面から発生し、排水口13から排出されずに筐体10内に残存した切り粉を、図示しない排出装置により上方開口部Uから排出する。
次に、既設水道管片1’及び切り粉を排出した後の下流側の不断水流路形成装置2において、図10に示すように、仕切体4と挿入機34を内部に配設した胴体31’を開閉弁30に水密的に連通接続した後、開閉弁30を開状態として仕切体4を挿入機34により上方から下方に向かって押圧する。
ここで、仕切体4は図2(a)で示すように、既設水道管1の内部の流体の流路を切替える鉛直方向に備えられる仕切板6と、仕切板6の上端部と一体的に連接される水平方向に備えられる円形の上蓋部5とからなり、上蓋部5の周面に設けられたシール材8aが、筐体10の内側面に設けられた段部19と水密的に圧接するように形成されている。同様に、仕切板6の両側面に備えられたシール材81b及び底面に備えられたシール材82bとからなるシール材8bが、仕切体4の設置位置において、筐体10の内側面に設けられた側面段部15、底面段部16と水密的に圧接するように形成されている。
図10に示すように、仕切体4は、挿入機34により下方に押圧され、図5(b)で示す筐体10の内部に設置されると、開口部Aの上流側から流下する流体が仕切体4により流路を水平方向にほぼ直交に変更され、開口部Bから下流側に流出するように形成されている。また流下流体に面する流路切替面7は、筐体10の内部に設置後の位置において、管内の流体が上流から下流に向かう流下方向に向い湾曲する凹部を有する凹曲面が形成されているため、管内を流下する流体の流れに乱れが生じにくい。したがって、仕切体4に対する流下流体の乱れによる負荷が小さく、仕切体4のシール性の保持を長期間維持できる。
次に、上流側の不断水流路形成装置2においても同様に、既設水道管片1’及び切り粉を排出した後に、不断水流路形成装置2の内部に仕切体4を配設する。
この上流側及び下流側の不断水流路形成装置2に仕切体4を配設した時点において、水道管の配管経路は図1(c)に示すようになり、既設水道管1内の流体の流下経路は、上流側の不断水流路形成装置2において流下流体が迂回して、新設水道管3内を流下し、下流側の不断水流路形成装置2において既設水道管1内に戻り流下する状態となる。したがって、既設の流下経路である特定エリアEの管内には、流体が流下しない状態となるため、特定エリアEに位置する管部分の撤去やあるいは補修等の作業が可能となる。
次に、不断水流路形成装置2の各部について、詳細に説明する。
仕切体4の設置位置における不断水流路形成装置2において、図4で示すように、仕切板6の底面との当接面が、若干高い段部に形成されており、穿孔用カッタ32により既設水道管1を切断する際に、既設水道管1の切断面から発生して落下し、底面段部16の当接面に付着する切り粉が、既設水道管1の内部における流下水流あるいは円筒状の穿孔用カッタ32の回転動作により発生する乱水流により、筐体10の内底面近傍を不規則的に揺動し、底面段部16の当接面から落下するようになるため、仕切体4の設置の際において、仕切板6の底面に備えられたシール材82bが、切り粉をはさみ込むことなく底面段部16に押圧され、シール性能を高めることができる。図11で示されるように、底面段部16の上面の幅寸法が、シール材82bの幅寸法に対応するために必要なだけの狭い寸法に抑えられているために、底面段部16の上面に切り粉が付着しづらくなる。
また、図5(a)で示すように、仕切板6の両側面及び底面に一体的に凸R面で連接したシール材81b及び82bとからなるシール材8bが備えられており、筐体10の内面においても側面段部15と底面段部16が一体的に凹R面で連続するように形成されている。
これにより、図5(b)で示すように、仕切体4を筐体10内部に設置した位置において、仕切板4の両下端角部と筐体10底面段部16の両端部との当接面が、互いに対応するR面で合致するため、仕切体4を筐体10内部に設置する際に底面のシール材82bにかかる荷重を徐々に両側面のシール材81bにも負担させることが可能となり、底面のシール材82bの横方向への変形を防止でき、当接面におけるシール効果を維持することができる。
また図5(a)に示すように、仕切板6が上部から下部に至るにしたがって幅狭のテーパ状であり、筐体10の内側面が、仕切板6の幅寸法の変化に対応するように、筐体10内部の側面段部15が、上部から下部に至るにしたがって幅狭になるように形成されている。
したがって、仕切体4を設置する場合において、図5(a)で示すように、仕切体4を設置する場合において、仕切体4の下降動作中は、仕切板6の両側面に備えたシール材81bと筐体10の内側面とが摺接することがなく、設置位置において初めて仕切板6の両側面及び底面に備えたシール材8bがほぼ同時に筐体10の内面に当接するため、シール材8bの変形による流体漏洩を防止できる。
また、仕切板6の両側面が、正面視上開きテーパ状となっているため、仕切体4の筐体10内における設置位置において、仕切体4の自重が、仕切板6の底面のみにかからず両側面にも分散するため、仕切板6の底面に備えたシール材82bが偏って形状変化することを抑止して、両側面に備えたシール材81bにも均等に押圧力が加わるため、よりシール効果を増すことができる。
また、図4で示すように、仕切板6の筐体10の内側面における当接面が、その他の内側面よりも、若干内向き側に高い段部として形成されていることにより、筐体10の内面を前記したシール材8bの当接面とするものと比べ、側面段部15の加工形成のみで、仕切板6の両側面と当接する当接面を確保できるので、加工形成が簡便でありまた安価である。
また、図4で示すように、筐体10の内側面及び内底面における、仕切板6との当接面が筐体10の内部側に側面段部15、底面段部16を形成しているため、既設水道管1の外周面より大なる筐体10の内部において、仕切体4の寸法形状を小さく抑えることができ、仕切体4の設置の作業手間を抑えることができる。
また、図4に示すように、本発明の不断水流路形成装置2は、ほぼ中央の高さで上下2分割する構造となっており、図6(a)に示すように上部筐体11と下部筐体12との突合せ部には開先部18を有しており、図6(b)に示すように上部筐体11、下部筐体12の外周面側から溶接加工により接合する構造となっている。したがって、図6(c)に示すように側面段部15においての突合せ部に生じる溶接加工後の変形を研磨加工をする際に、この側面段部15の段差で研磨箇所Kの位置特定が容易であり、また、内向き側に高い段部として形成されているために、研磨しろを確保することができる。
また、図4及び図5で示すように、本発明の不断水流路形成装置2は、上部筐体11、下部筐体12の内側面において、互いに対面した側面段部15のそれぞれ上下2箇所に、仕切体4が設置された状態において、仕切板6を表裏から挟む位置に一対の案内片20、21が固着されている。図5(a)に示されるように、案内片20、21が仕切板6の表裏面と摺接しながら仕切体4を案内するため、仕切体4が上方から筐体10内の設置位置に向かって下降動作する際に生ずる仕切板6の側面と側面段部15の当接面との当接位置のずれを防止でき、かつ作業性が向上する。
さらに図5(a)に示すように、仕切体4が上方から下降動作する途中地点で、当接位置のずれを生じている場合でも、筐体内の上部に固着した一対の案内片20は上開きテーパ状に形成されているため、仕切体4は上部の一対の案内片20の間において、当初のずれを修正しながら下降動作するようになる。
また、筐体10内側面の下部に固着した一対の案内片21は、互いに平行に向かい合って形成される一対の案内片21の上端部21aが、上開きテーパ状に形成されるように上端面が鋭利に成形されていることにより、図5(a)に示すように仕切体4が所定の設置位置に向けてずれを修正されながら下降動作を続ける際に、仕切板6の底面端部が、下部の案内片21の上端面に突接することなく案内片21の間を案内され、上部の案内片20においてのずれの修正の後、さらにずれが修正され、所定の設置位置に正確に設置される。
また、図7で示すように、仕切体4を筐体10内部の所定位置に設置した場合において、仕切板6を表裏側から挟む位置に向かい合って配設された案内片のうち、流体の流下経路の一部と重なる位置に配設された上下の一方の案内片20’、21’は、その他の案内片20、21よりも長さ方向が短く形成されており、流下流体が受ける抵抗を抑止するようになっている。
仕切体4を筐体10内部の所定位置に設置した状態が図5(b)に示されており、仕切板6の側面と底面及び上蓋部5の周面に備えられたシール材8a、8bと、筐体10内側面及び内底面に備えた側面段部15、底面段部16、段部19とが、水密的に密接しており、管内流体の流下は仕切板6において遮断される。
この場合において配管全体を平面的に見ると、図1(c)に示すように既設水道管1の既設管路が不断水流路形成装置2内部において遮断され、上流から遮断された管路は開口部Bを経て新設水道管3へ連通接続されることとなる。
また、図8に示すように筐体10の内側面に振れ止めピン22が、仕切体4の設置位置における、上蓋部5の下面と当接する高さ位置に所定間隔で4箇所配設されている。さらに、筐体10の外側面にから内面に向けて螺挿される固定プラグねじ23が、仕切体4の設置位置における、上蓋部5の上面と当接する高さ位置に所定間隔で6箇所配設されている。
図5(b)に示す仕切体4の設置位置において、6箇所の固定プラグねじ23が筐体10の外側面から螺挿されることにより、固定プラグねじ23の先端部が、上蓋部5の上面を摺接しながら筐体10内部中心に向かって進入するため、仕切体4を下方に押圧した状態での固定が可能となる。この場合において、仕切体4の下方への押圧力を高さ位置の等しい4箇所の振れ止めピン22がストッパーとして受けるため、仕切体4を水平方向を保持したまま、無理な全荷重をシール材に与えることなく下方に押圧固定することができる。
したがって、仕切板6の側面及び底面に備えたシール材8bが、均等に下方に荷重されるため、水密性を確保することができる。
このように、仕切体4設置の後、管内において流下流体に面する流路切替面7が、流体力を受けた場合においても、特に仕切体4の上部においては振れ止めピン22が流体力を受けて仕切体4を固定保持し、同様に仕切体4の下部においては仕切板6を挟む位置に配設された下部の案内片21が流体力を受け止めて仕切体4を確実に固定保持する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、図1(a)で示したように、既設水道管1の流下経路の特定エリアEを挟んで不断水流路形成装置2を装着した後、上流側の不断水流路形成装置2の内部の既設水道管1を切断し、その後下流側の既設水道管1を切断したが、既設水道管1の切断の順序は、上流側、下流側のどちらから行ってもよい。
また、上記実施例では、特定エリアEを挟んで上流側及び下流側の不断水流路形成装置2の内部の既設水道管1を切断した後、下流側の不断水流路形成装置2の内部において仕切体4を設置し、その後、上流側の仕切体を設置したが、仕切体4の設置の順序は、上流側、下流側のどちらから行ってもよい。
また、上記実施例では、筐体10内部の側面段部15が、上部から下部に至るにしたがって幅狭になるように形成されているが、側面段部15が形成されず、筐体10の内側面が上部から下部に至るにしたがって幅狭になるように形成されていてもよい。
また、上記実施例では、振れ止めピンの数量は4個であり、また固定プラグねじの数量は6個であるが、必ずしもこれらの数量には限定せず、仕切体4の固定保持の目的が達成できれば何個でもよい。
また、上記実施例では、既設水道管1の管内流体は上水であるが、管内流体は下水でもよいし、ガスでもよい。
また、上記実施例では、不断水流路形成装置2の内部における既設水道管1の切断手段は、内空円筒状の穿孔用カッタ32であったが、既設水道管1を切断できれば切断手段は穿孔用カッタ32に限らない。
底面段部16の上面は、図11に示すように、既設水道管1の上流側に向かって下り勾配に配設されている。既設水道管1の管内の水流と、底面段部16の上面の勾配により、切り粉がさらに底面段部16の上面に付着しづらくなる。
また、上記実施例では、図4に示されるように、上部筐体11と下部筐体12との接合を溶接加工により行っていたが、水密性を維持できれば、接合方法は溶接加工に限らない。例えば、それぞれの筐体の接合部にフランジを配設し、接合面にゴムパッキン等のシール材を挟み込み、ボルト、ナット等で接合してもよい。
本発明の第1実施形態における既設水道管1に不断水流路形成装置を装着し新設水道管3を連通接続した配管の全体像を示す平面図である。(a)は、不断水流路形成装置を既設水道管1に装着し、新設水道管3を連通接続した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図であり、(b)は、不断水流路形成装置内部の既設水道管1を切断した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図であり、(c)は、既設水道管1を切断した後に、不断水流路形成装置内部に仕切体4を設置した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図である。 (a)は、本発明における仕切体4を示す斜視図であり、(b)は不断水流路形成装置の全体像を示す斜視図である。 不断水流路形成装置の全体を示す平面図である。 筐体の内側面及び内底面に一体的に連続して備えられた段部を示した、不断水流路形成装置の筐体のf−f断面図である。 (a)は、仕切体4が、筐体の上方から設置位置に向けて下降動作する途中地点における、不断水流路形成装置の筐体の縦断面図であり、(b)は仕切体4が、設置位置に設置された地点における、不断水流路形成装置の筐体の縦断面図である。 上下2分割の上部筐体11、下部筐体12を溶接加工にて接合する突合せ部を示した図3のa−a及びc−cの拡大断面図であり、(a)は溶接加工前の突合せ部を示した拡大断面図であり、(b)は溶接加工後の突合せ部を示した拡大断面図であり、(c)は研磨加工後の突合せ部を示した拡大断面図である。 仕切体4を筐体内側面の設置位置に案内する案内片を示した図であり、(a)は筐体内の案内片を示した平面図であり、(b)は(a)におけるd−d断面図であり、(c)は(a)におけるc−c断面図である。 仕切体4の筐体内側面の設置位置における振れ止めピン22を示した側断面図である。 不断水流路形成装置2内部の管を切断する穿孔用カッタを示した概略図である。 不断水流路形成装置2内部に仕切体4を設置する挿入機を示した概略図である。 仕切体4が不断水流路形成装置2内部に設置された状態における図5(b)のe−e断面図である。
符号の説明
1 既設水道管
1’ 既設水道管片
2 不断水流路形成装置
3 新設水道管
4 仕切体
5 上蓋部
6 仕切板
7 流路切替面
8a シール材(上蓋部周面)
8b シール材(仕切板周面)
81b シール材(仕切板側面)
82b シール材(仕切板底面)
8c シール材(側方開口部A,B内周面)
10 筐体
11 上部筐体
12 下部筐体
13 排水口
14 リブ
15 側面段部
16 底面段部
16’ 底面段部(上面勾配)
17 フランジ
17’ 押し輪
18 開先部
19 段部(上蓋部用)
20 案内片(上部)
20’ 案内片(上部)短片
21 案内片(下部)
21’ 案内片(下部)短片
21a 案内片(下部)上端部
22 振れ止めピン
23 固定プラグねじ
30 開閉弁
31 胴体
31’ 胴体
32 穿孔用カッタ
32a 穿孔刃
32b センタードリル
32c 掛止片
33 ストローク
34 挿入機
A 側方開口部(既設水道管上流側)
A’ 側方開口部(既設水道管下流側)
B 側方開口部(新設水道管側)
C 中心軸
D 中心軸
E 特定エリア
K 研磨箇所
U 上方開口部

Claims (2)

  1. 既設流体管の外周面を少なくとも3方向の流路を確保できる筐体で密封し、不断水状態で前記既設流体管を切断して、筐体内部に仕切体を設置して他の流路を形成する既設流体管の不断水流路形成装置であって、
    前記仕切体が前記筐体内の流体の少なくとも1流路を遮断する仕切板からなり、前記仕切板の両側面及び底面には、シール材が設けられているとともに、前記筐体の内側面及び内底面には、前記仕切板の両側面及び底面のシール材が水密的に当接する当接面が、前記筐体の内側面及び内底面におけるその他の部分よりも若干高い段部として形成され、且つ、前記シール材の当接面を形成する前記底面の段部の上面が前記既設流体管の上流側に向かって下り勾配に設けられていることを特徴とする既設流体管の不断水流路形成装置。
  2. 前記仕切板の周縁面の少なくとも底面及び両側面に一体的に凸R面で連接したシール材を備えており、前記筐体の内底面に形成された段部の両端部と前記筐体の両内側面とが一体的に凹R面で連続することを特徴とする請求項1に記載の既設流体管の不断水流路形成装置。
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