JP4494166B2 - 既設流体管の不断水流路形成装置 - Google Patents

既設流体管の不断水流路形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4494166B2
JP4494166B2 JP2004324946A JP2004324946A JP4494166B2 JP 4494166 B2 JP4494166 B2 JP 4494166B2 JP 2004324946 A JP2004324946 A JP 2004324946A JP 2004324946 A JP2004324946 A JP 2004324946A JP 4494166 B2 JP4494166 B2 JP 4494166B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
housing
pipe
existing
partition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004324946A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006132730A (ja
Inventor
実 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmo Koki Co Ltd
Original Assignee
Cosmo Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cosmo Koki Co Ltd filed Critical Cosmo Koki Co Ltd
Priority to JP2004324946A priority Critical patent/JP4494166B2/ja
Publication of JP2006132730A publication Critical patent/JP2006132730A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4494166B2 publication Critical patent/JP4494166B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Description

本発明は、例えば上下水道管やガス管等の既設流体管を、内部の流体の流下を一時的に遮断することなく流路形成できるようにした既設流体管の不断水流路形成装置に関する。
従来の既設流体管の不断水流路形成装置は、分割可能な筐体を既設流体管の外周面に水密的に装着し、筐体内部の既設流体管を切断した後、既設流体管の切断面間に仕切体等の流路形成装置を設置している(例えば、特許文献1参照)。
実公平4−29188号公報(第1頁、第3図)
しかしながら、特許文献1にあっては、既設流体管の切断の際、既設流体管の切断面から発生し、筐体内部の底面に落下する切り粉が残存するため、既設流体管の切断の後、管内において切断面間に仕切体を所定位置に設置する場合において、前記仕切体の底面と筐体内部の底面との当接面に、前記切り粉が挟み込まれた状態で前記仕切体の底面及び側面が筐体内部に押圧されると、前記当接面にすき間が生じ、前記流体の一部が前記すき間から溢水して、前記仕切体の背面側の既設流体管内を浸入するという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、既設流体管の切断の時に発生する切り粉を前記仕切体の底面と筐体内部の底面との間に挟み込むことがなく、前記仕切体のシール性能の高い流路形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の既設流体管の不断水流路形成装置は、既設流体管の外周面を少なくとも3方向の流路を確保できる筐体で密封して、不断水状態で前記既設流体管を切断し、前記筐体内部に仕切体を設置して他の流路を形成する流体管に連通接続する既設流体管の不断水流路形成装置であって、
前記仕切体が、互いに連通した2口の連通口を有し、既設の流路を変更するエルボー状の曲管からなる連通管と、該連通管が連通管支持部材及び底板により固着されるとともに、前記筐体内の流体の少なくとも1流路を遮断する仕切壁と、該仕切壁の上端部と一体的に連接される水平方向に備えられる上蓋部とからなり、
前記上蓋部の周面と、前記仕切壁の両側面および底面とにシール材が設けられており、前記仕切体の設置位置である前記筐体の内底面には、前記仕切壁の底面のシール材が水密的に当接する当接面が、前記筐体の内底面に肉厚の底面段部として少なくとも1条形成されているとともに、
前記連通管は、既設流体管及び他の流路を形成する流体管とほぼ同じ直径に形成され、仕切体が筐体内に予め形成された底面段部上に設置された位置において、連通管の一方の連通口が既設水道管の切断面の近傍に配置され、他方の連通口が他の流路を形成する流体管の前記既設水道管側の開口部の近傍に配置され、それぞれの連通口の中心が既設流体管および他の流路を形成する流体管の中心軸とほぼ同軸となり、かつ連通口が既設水道管の切断面および他の流路を形成する流体管の開口部と合致する形状に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、管切断手段により既設流体管を切断する際に発生する切り粉が、底面段部が狭いため底面段部上面に付着しづらくなり、仕切体の設置の際において、仕切壁の周縁面の底面に備えたシール材が、切り粉をはさみ込むことがなく、シール性能を高めることができる。また、筐体内において仕切体が所定の高さ位置に設置されるように底面段部を予め形成することにより、既設流体管の管軸と流体案内部との高さ位置にずれが生じないため、既設管路の流体が乱れなどを生じずに流体案内部をスムーズに流れる。
また、既設の流路が、連通管を介して他の流路に通じているため、既設流体管内の流体が、乱れを生じることがほとんどなく連通管内及び他の流路を形成する流体管内を流下するようになる。
更に、連通口が既設水道管の切断面および他の流路を形成する流体管の開口部と合致する形状に形成されているため、既設管路内の流体が連通管内を流下する際に、連通口付近で乱れなどの影響により仕切体が振動等の負荷を受けることが少なくなり、仕切壁周面のシール性の保持を長期間維持できる。
本発明の請求項2に記載の既設流体管の不断水流路形成装置は、請求項1に記載の既設流体管の不断水流路形成装置であって、前記仕切壁の周縁面の少なくとも底面及び両側面に一体的に凸R面で連接したシール材を備えており、前記底面段部の両端部と前記筐体の両内側面とが一体的に凹R面で連続することを特徴としている。
この特徴によれば、仕切体を筐体内部に設置した位置において、仕切壁の両下端角部と筐体内面の底面段部の両端部との当接面が、互いに対応するR面で合致するため、仕切体を筐体内部に設置する際に底面のシール材にかかる荷重を徐々に両側面のシール材にも負担させることが可能となり、底面のシール材の横方向への変形を防止でき、当接面におけるシール効果を維持することができる。
本発明の請求項3に記載の既設流体管の不断水流路形成装置は、請求項1または2に記載の既設流体管の不断水流路形成装置であって、前記仕切壁が上部から下部に至るにしたがって幅狭のテーパ状であり、前記筐体の内側面が、前記仕切壁の幅寸法の変化に対応するように、前記筐体内部の上部から下部に至るにしたがって幅狭になるように形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、仕切体を設置する場合において、仕切体の下降動作中は、仕切壁の両側面に備えたシール材と筐体の内側面とが摺接することがなく、設置位置において初めて仕切壁の両側面及び底面に備えたシール材がほぼ同時に筐体の内面に当接するため、シール材の変形による流体漏洩を防止できる。
本発明の請求項4に記載の既設流体管の不断水流路形成装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の既設流体管の不断水流路形成装置であって、前記筐体の内側面における、前記仕切壁の両側面に備えたシール材の当接する当接面が、前記筐体の内側面に肉厚の側面段部として少なくとも2条形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、筐体の内面を前記したシール材の当接面とするものと比べ、側面段部の加工形成のみで、仕切壁の両側面と当接する当接面を確保できるので、加工形成が簡便でありまた安価である。
本発明の請求項5に記載の既設流体管の不断水流路形成装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の既設流体管の不断水流路形成装置であって、前記仕切体が前記筐体内で予め特定された少なくとも2箇所のいずれにも設置可能となるように、少なくとも2条の前記底面段部が交差するように形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、予め少なくとも2条の底面段部が形成された筐体内において、仕切体の設置位置を変えることで流路の変更方向を適宜選択することができるため、流路の変更方向にしたがって筐体の底面段部の形成箇所を変える必要がなく、筐体の設計製作の手間やコストが抑えられる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の第1実施形態における既設水道管1に不断水流路形成装置を装着し新設水道管3を連通接続した配管の全体像を示す平面図である。(a)は、不断水流路形成装置を既設水道管1に装着し、新設水道管3を連通接続した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図であり、(b)は、不断水流路形成装置内部の既設水道管1を切断した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図であり、(c)は、既設水道管1を切断した後に、不断水流路形成装置内部に仕切体4を設置した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図である。図2(a)は、本発明における仕切体4を示す斜視図であり、(b)は不断水流路形成装置の全体像を示す斜視図である。図3(a)は、仕切体4の側面と一部断面を示した図であり、(b)は仕切体4の正面図である。図4(a)は、不断水流路形成装置2の全体像を示す平面図であり、(b)は、同じく仕切体4が設置された位置を示した平面図である。図5は、筐体10の内側面及び内底面に一体的に連続して備えられた段部15、16を示した、筐体10のf−f断面図である。図6(a)は、仕切体4が、筐体10の上方から設置位置に向けて下降動作する途中地点における、筐体10の縦断面図であり、(b)は仕切体4が、設置位置に設置された地点における、筐体10の縦断面図である。図7は、上下2分割の上部筐体11、下部筐体12を溶接加工にて接合する突合せ部を示した図4(a)のa−a及びb−b拡大断面図であり、(a)は溶接加工前の突合せ部を示した拡大断面図であり、(b)は溶接加工後の突合せ部を示した拡大断面図であり、(c)研磨加工後の突合せ部を示した拡大断面図である。図8(a)は筐体10内の案内片20、20’、21、21’を示した平面図であり、(b)は(a)のd−d断面図であり、(c)は同じくc−c断面図である。図9は、仕切体4の筐体10内の設置位置における振れ止めピン22を示した側断面図である。図10は、不断水流路形成装置2内部の管を切断する穿孔用カッタ32を示した概略図である。図11は、不断水流路形成装置2内部に仕切体4を設置する挿入機34を示した概略図である。図12は、仕切体4が不断水流路形成装置2内部に設置された状態における図6(b)のe−e断面図である。図13(a)は、本発明の第2実施形態における、不断水流路形成装置2’の全体像を示す斜視図であり、(b)は同じく不断水流路形成装置2’の平面図である。図14は、仕切体の変形例を示した斜視図である。
本発明の第1実施形態おける不断水流路形成装置2について装着後の配管状況は、図1(a)に示すように、上水管である既設水道管1の管内流体の流下方向に対して、例えば既設水道管1の一部に撤去や補修が必要な特定エリアEを挟んだ上流側と下流側の2箇所の管部分に、本発明の第1実施形態における筐体10からなる不断水流路形成装置2を既設水道管1の外周面に水密的に装着し、2箇所の不断水流路形成装置2を連通接続する新設水道管3を配設した後、筐体10内部の既設水道管1部分を切断(図1(b))して切断箇所に仕切体4を装着し、図1(c)に示すように、既設水道管1の既設流路を迂回させる構成を有している。
このような不断水流路形成装置2及び新設水道管3の配設による迂回路の新設により、既設水道管1の特定エリアEには管内流体が流下せず迂回するため、特定エリアEに位置する管部分の撤去やあるいは補修等の作業が可能となる。
本発明の第1実施形態おける不断水流路形成装置2の外形は、図2及び図9に示すように、既設水道管の流路を変更する仕切体4と筐体10とからなり、筐体10は上部筐体11と下部筐体12とからなる上下2部分に分割可能となっている。筐体10は、既設水道管1の外径よりも大なる内径を有する円筒形からなっており、上面に上向きに開口した円形の上方開口部Uが形成され、側面にも水平方向に開口した円形の側方開口部A、A’、Bが3箇所形成されている。
図2及び図4に示すように、側方開口部A、A’、Bのうち、水平方向の同一の中心軸Cを有し、筐体10の側面において互いの対面に位置する側方開口部A及び側方開口部A’の内径は、既設水道管1の外径よりもほぼ同一あるいは若干大きく形成されており、これら側方開口部A、A’の両端部近傍における内面には水密的なシール材8cが備えられている。また、側方開口部Bの中心軸Dは、中心軸Cとほぼ直交する水平方向に形成されている。
また、上部筐体11、下部筐体12の外側面及び筐体12の外底面には、補強用のリブ14が設けられており、筐体12の底面には、筐体10の内部に設置された仕切体4を表裏側から挟む2箇所に、それぞれ開閉可能な排水口13が設けられている。
不断水流路形成装置2の既設水道管1への装着について図2(b)で示して説明すると、上部筐体11及び下部筐体12を、それぞれ既設水道管の上方及び下方から、中心軸Cと既設水道管の中心軸とを合わせる位置で、既設水道管の外周部に装着する。既設水道管の外周部に装着した上部筐体11及び上部筐体12の突合せ部は、溶接用の開先部18が形成されており、図7を用いて後述するように、上部筐体11、下部筐体12の外側面からの溶接加工により、上部筐体11及び下部筐体12の接合を行う。また、開口部A及び開口部A’において、シール材8cを、筐体10側のフランジ17と分割構造の押し輪17’との間に挟み込むことにより、筐体10と既設水道管1の外周面との接合を行う。
溶接加工による上部筐体11及び下部筐体12の接合と、開口部A及び開口部A’の両端部と既設水道管の外周面との接合により、筐体10の内部は水密的となっている。
ここで、図1に示して上述したように、既設水道管1の特定エリアEを挟んだ上流部及び下流部の2箇所において、不断水流路形成装置2の装着を行った後、それぞれの開口部Bに水密的に連通接続した新設水道管3を配設する。これにより図1(a)に示すように、特定エリアEを挟んだ上流部及び下流部の不断水流路形成装置2及び新設水道管3の内空間は、一体的に連通接続された閉空間であり、かつ水密的となる。
次に、図10、図11を用いて作業工程を説明すると、上流側に配設された不断水流路形成装置2において、上方開口部Uに、上方開口部Uを開閉自在とし、閉状態においては不断水流路形成装置2内部の水密性を保持できる開閉弁30が配設され、配設後の開閉弁30は閉状態としておく。続いて、既設水道管1の外径よりも大なる内径及び高さを有し、下端周縁に下向きに配設された穿孔刃32aと、穿孔刃32aと同じ中心軸を有し穿孔刃32aよりも下方の位置に下向きに配設されたセンタードリル32bと、センタードリル32bの先方に設けられた掛止片32cとを有する内空円筒状の穿孔用カッタ32を、胴体31内部空間に設け、円筒状の穿孔用カッタ32の中心軸がほぼ鉛直方向を向き、かつ筐体10内の既設水道管1の中心軸とほぼ直交方向に交差する位置に配設するように、胴体31を開閉弁30の上方に水密的に連通接続する。
次に、開閉弁30を開状態とし、穿孔用カッタ32を回転動作させながら、穿孔刃32aが、既設水道管1の全断面を通過するように進退移動させるストローク33により、穿孔用カッタ32を下降動作させる。穿孔用カッタ32の回転動作及び下降動作により、既設水道管1は穿孔用カッタ32の下端周縁の直径寸法分離間した2箇所の切断面で、既設水道管1上面の外周面から下方に徐々に切断され、穿孔刃32aが既設水道管1の全断面を通過するように下降動作した地点で、2箇所の切断面で既設水道管1が切断され、2箇所の切断面の間で既設水道管片1’が既設水道管1の管路から分断される。図4(b)に示されるように、穿孔用カッタ32での切断により、既設水道管1の切断面1aは平面視円弧形状に形成される。
上述の既設水道管1の切断動作において、既設水道管1は不断水状態であるため、既設水道管1内は水圧が加わった満水状態であり、穿孔用カッタ32による切断動作において、センタードリル32bが既設水道管1上面の外周面から既設水道管1の内部に達した時点で、既設水道管1の内部の流体が管外に漏出し、筐体10の内空間及び上方に連通接続した胴体31内部を満たして、さらに側方開口部Bに連通接続した新設水道管3の内部及び下流側に装着した不断水流路形成装置2の内空間を満たすようになる。ただし、図1(a)に示すように、2箇所の不断水流路形成装置2及び新設水道管3は水密的に連通接続されているため、既設水道管1の内部から漏出した流体が、不断水流路形成装置2及び新設水道管3の外部に漏出することはない。したがって、既設水道管1内の流体を不断水状態のまま、切断動作が可能となる。また、この切断動作は、図10で示される排水口13を開口し、既設水道管1の切断時に発生する切り粉を外部に排出させながら行われる。
上流側の不断水流路形成装置2において、既設水道管1の切断動作後に、胴体31の内部に配設した穿孔用カッタ32と、センタードリル32bの掛止片32cに掛止した切断後の既設水道管片1’とを外部に搬出する。
次に、下流側に配設した方の不断水流路形成装置2においても同様に、開閉弁30の上方に同じ仕様の胴体31の内部に配設された穿孔用カッタ32の上述と同様の動作により、既設水道管1を切断し、穿孔用カッタ32と既設水道管片1’とを外部に搬出する。
この上流側及び下流側に配設した不断水流路形成装置2における、既設水道管1の切断及び既設水道管片1’の搬出動作の終了時点において、流体管の配管経路は図1(b)に示すようになり、流体管内の流体の流下経路は、切断動作前と同様に既設水道管1内を流下する経路と、上流側の不断水流路形成装置2において流下流体が迂回して、新設水道管3内を流下し、下流側の不断水流路形成装置2において再び既設水道管1内に合流して流下する経路とが、併存する状態となる。
続いて、下流側の不断水流路形成装置2の内部において、既設水道管1を切断時に既設水道管1の切断面から発生し、排水口13から排出されずに筐体10内に残存した切り粉を、図示しない排出装置により上方開口部Uから排出する。
次に、既設水道管片1’及び切り粉を排出した後の下流側の不断水流路形成装置2において、図11に示すように、仕切体4と挿入機34を内部に配設した胴体31’を開閉弁30に水密的に連通接続した後、開閉弁30を開状態として仕切体4を挿入機34により上方から下方に向かって押圧する。
ここで、図2(a)で示されるように仕切体4は、互いに連通した2口の連通口7a、7bを有し既設の流路を変更するエルボー状の曲管からなる連通管7と、連通管7が連通管支持部材9a及び底板9bにより固着される仕切壁6と、仕切壁6の上端部と一体的に連接される水平方向に備えられる円形の上蓋部5とからなる。
上蓋部5の周面に設けられたシール材8aが、筐体10の内側面に設けられた段部19と水密的に圧接するように形成されている。同様に、仕切壁6の両側面に備えられたシール材81b及び底面に備えられたシール材82bとからなるシール材8bが、仕切体4の設置位置において、筐体10の内側面に設けられた側面段部15、底面段部16と水密的に圧接するように形成されている。
図4(b)及び図6(b)で示されるように、連通管7の直径は、既設水道管1及び新設水道管3の直径とほぼ同じに形成されている。また、仕切体4が筐体10内に予め形成された底面段部16上に設置された位置において、連通管7の一方の連通口7aは、既設水道管1の切断面の近傍に配置されるようになり、連通口7aの中心が既設水道管1の中心軸とほぼ同軸となる。
同様に、仕切体4が筐体10内に設置された位置において、連通管7の他方の連通口7bは、新設水道管3側の側方開口部Bの近傍に配置されるようになり、連通口7bの中心が新設水道管3の中心軸とほぼ同軸となる。
したがって既設の流路が、既設水道管1の切断面から略同径の連通管7を介して新設水道管3に通じているため、既設水道管1内の流体が、乱れを生じることがほとんどなく連通管7内及び新設水道管3内を流下するようになっている。
図11に示すように、仕切体4は、挿入機34により下方に押圧され、図6(b)で示す筐体10の内部に設置されると、開口部Aの上流側から流下する流体が連通管7により流路を水平方向にほぼ直交に変更され、開口部Bから下流側に流出するように形成されている。
次に、上流側の不断水流路形成装置2においても同様に、既設水道管片1’及び切り粉を排出した後に、不断水流路形成装置2の内部に仕切体4を配設する。
この上流側及び下流側の不断水流路形成装置2に仕切体4を配設した時点において、水道管の配管経路は図1(c)に示すようになり、既設水道管1内の流体の流下経路は、上流側の不断水流路形成装置2において流下流体が迂回して、新設水道管3内を流下し、下流側の不断水流路形成装置2において既設水道管1内に戻り流下する状態となる。したがって、既設の流下経路である特定エリアEの管内には、流体が流下しない状態となるため、特定エリアEに位置する管部分の撤去やあるいは補修等の作業が可能となる。
次に、不断水流路形成装置2の各部について、詳細に説明する。
仕切体4の設置位置における不断水流路形成装置2において、図5で示すように、仕切壁6の底面との当接面が、肉厚の段部に形成されているために、穿孔用カッタ32により既設水道管1を切断する際に、既設水道管1の切断面から発生して落下し、底面段部16の当接面に付着する切り粉が、既設水道管1の内部における流下水流あるいは円筒状の穿孔用カッタ32の回転動作により発生する乱水流により、筐体10の内底面近傍を不規則的に揺動し、底面段部16の当接面から落下するようになるため、仕切体4の設置の際において、仕切壁6の底面に備えられたシール材82bが、切り粉をはさみ込むことなく底面段部16に押圧され、シール性能を高めることができる。図11(a)で示されるように、底面段部16の上面の幅寸法が、シール材82bの幅寸法に対応するために必要なだけの狭い寸法に抑えられているために、底面段部16の上面に切り粉が付着しづらくなる。
また、図6(a)で示すように、仕切壁6の両側面及び底面に一体的に凸R面で連接したシール材81b及び82bとからなるシール材8bが備えられており、筐体10の内面においても側面段部15と底面段部16が一体的に凹R面で連続するように形成されている。
これにより、図6(b)で示されるように、仕切体4を筐体10内部に設置した位置において、仕切壁6の両下端角部と筐体10底面段部16の両端部との当接面が、互いに対応するR面で合致するため、仕切体4を筐体10内部に設置する際に底面のシール材82bにかかる荷重を徐々に両側面のシール材81bにも負担させることが可能となり、底面のシール材82bの横方向への変形を防止でき、当接面におけるシール効果を維持することができる。
また図6(a)に示されるように、仕切壁6が上部から下部に至るにしたがって幅狭のテーパ状であり、筐体10の内側面が、仕切壁6の幅寸法の変化に対応するように、筐体10内部の側面段部15が、上部から下部に至るにしたがって幅狭になるように形成されている。
したがって、仕切体4を設置する場合において、仕切体4の下降動作中は、仕切壁6の両側面に備えたシール材81bが、筐体10の内側面との摺接により圧縮することがほとんどなく、設置位置において、仕切壁6の両側面及び底面に備えたシール材8bがほぼ同時に筐体10の内面に当接するため、シール材8bの変形による流体漏洩を防止できる。
また図6(b)に示されるように、仕切体4が筐体10内部に設置された場合において、仕切壁6の両側面及び底面に備えたシール材8bと筐体10の内面とが当接した後、下向き押力を受けた仕切壁6の底面のシール材82bにかかる荷重を、底面両端部のR面を介して徐々に両側面のシール材81bにも負担させることが可能となるため、底面のシール材82bの横方向の変形を防止でき、当接面におけるシール効果を維持できる。
また、仕切壁6の両側面が、正面視上開きテーパ状となっているため、仕切体4の筐体10内における設置位置において、仕切体4の自重が、仕切壁6の底面のシール材82bのみならず、両側面に備えたシール材81bにも均等に押圧力が加わり、底面のシール材82bの変形を抑えることができるため、よりシール効果を増すことができる。
また、図5に示されるように、仕切壁6の筐体10の内側面における当接面が、その他の内側面よりも、若干内向き側に肉厚の段部として形成されていることにより、筐体10の内面を前記したシール材8bの当接面とするものと比べ、側面段部15の加工形成のみで、仕切壁6の両側面と当接する当接面を確保できるので、加工形成が簡便でありまた安価である。
また、筐体10の内側面及び内底面における、仕切壁との当接面が筐体10の内部側に側面段部15、底面段部16を形成しているため、既設水道管の外周面より大なる筐体10の内部において、仕切体4の寸法形状を小さく抑えることができ、仕切体4の設置の作業手間を抑えることができる。
また、本発明の不断水流路形成装置2は、ほぼ中央の高さで上下2分割する構造となっており、分割構造である筐体10の接合方法について以下に説明する。筐体10は、上部筐体11と下部筐体12とを外側面側からの溶接加工により接合する構造となっており、図7(a)に示されるように、上部筐体11と下部筐体12との突合せ部には外側面に開先部18を有している。
図7(b)に示されるように、筐体10の外側面からの溶接加工により、筐体10の内側面において、溶融凝固した溶接材料の一部が肉盛り部として形成される。そこで、前述のシール効果を維持する目的で、筐体10の内側面における仕切壁6との当接面を平滑にするために、当該肉盛り部のうち仕切壁との当接箇所(研磨箇所K)を、研磨加工による表面処理を施す。
従来の溶接加工による接合の場合、筐体内部に側面段部を有さないために、仕切壁と筐体の内側面との当接箇所が位置特定できずに、研磨箇所を限定できない。したがって、予め広い面を研磨加工しなければならない問題があるばかりか、研磨しろを確保する上で筐体本体を肉厚にしなければならない。
本実施例の場合、筐体10の内側面における、仕切壁6との当接面のみが肉厚の側面段部15に形成されていることにより、図7(c)に示すように、仕切壁との当接箇所(研磨箇所K)の位置特定が容易であり、また、内側面に肉厚の段部として形成されているために、研磨しろを確保することができる。したがって、広い面を研磨加工する必要がなく、筐体10本体を肉厚にする必要もない。
また、図6及び図8に示されるように、筐体10の内側面には、仕切体4が設置された状態において、仕切壁6を表裏から挟む上下2箇所の位置に、案内片20、21、20’、21’が固着されている。図6(a)に示されるように案内片20’、21’と、図示しない案内片20、21が、仕切壁6の表裏面と摺接しながら仕切体4を案内するため、仕切体4が上方から筐体10内の設置位置に向かって下降動作する際に生ずる仕切壁6の側面と側面段部15の当接面との当接位置のずれを防止でき、管内の水圧等の影響下においても、仕切体4の設置作業が容易となる。
さらに、仕切体4が上方から下降動作する途中地点で、管内を流下する流体の負荷による当接位置のずれを生じている場合でも、筐体10内の上部に固着した、仕切壁6の表裏一対の案内片20、21は上開きテーパ状に形成されているため、仕切壁6の挿入初期は挿入作業がし易く、仕切体4は上部における表裏一対の案内片20、21の間において、当初のずれを修正しながら下降動作するようになる。
また、筐体10内の下部に固着した仕切壁6の表裏一対の案内片20’、21’は、互いにほぼ平行に向かい合って形成されており、これらの案内片20’、21’の上端部24が、上方に拡開される切欠き部が成形されていることにより、図6(a)に示されるように、仕切体4が所定の設置位置に向けてずれを修正されながら下降動作を続ける際に、仕切壁6の底面端部が、下部の案内片の上端部24に突接することなく表裏一対の案内片20’、21’の間を案内され、上部の案内片20、21においてのずれの修正の後、さらにずれが修正され、また仕切体4は傾くことなく、図6(b)に示されるように所定の設置位置に正確に設置される。
また図4(b)に示されるように、仕切体4が筐体10内に設置された位置において、連通口7aは既設水道管1の切断面1aの近傍に配置され、同様に連通口7bは新設水道管3側の側方開口B’の近傍に配置されるようになる。
さらに、既設水道管1の切断面1aの平面視円弧形状に合致するように、連通口7aが同様の平面視円弧形状に形成されている。同様に、側方開口B’の平面視円弧形状に合致するように連通口7bの形状が形成されている。
したがって、既設管路内の流体が連通管7内を流下する際に、連通口7a、7b付近で乱れなどの影響により仕切体4が振動等の負荷を受けることが少ないため、仕切壁6周面のシール性の保持を長期間維持できる。
仕切体4を筐体10内部の所定位置に設置した状態が図6(b)に示されており、仕切壁6の側面と底面及び上蓋部5の周面に備えられたシール材8a、8bと、筐体10内側面及び内底面に備えた側面段部15、底面段部16、段部19とが、水密的に密接しており、管内流体の流下は仕切壁6において遮断される。
この場合において配管全体を平面的に見ると、図1(c)に示すように既設水道管1の既設管路が不断水流路形成装置2内部において遮断され、上流から遮断された管路は開口部Bを経て新設水道管3へ連通接続されることとなる。
また、図9に示されるように筐体10の内側面に振れ止めピン22が、仕切体4の設置位置における、上蓋部5の下面と当接する高さ位置に所定間隔で4箇所配設されている。さらに、筐体10の外側面にから内面に向けて螺挿される固定プラグねじ23が、仕切体4の設置位置における、上蓋部5の上面と当接する高さ位置に所定間隔で6箇所配設されている。
仕切体4の設置位置において、6箇所の固定プラグねじ23が筐体10の外側面から螺挿されることにより、固定プラグねじ23の先端部が、上蓋部5の上面を摺接しながら筐体10内部中心に向かって進入するため、仕切体4を下方に押圧した状態での固定が可能となる。
仕切体4の下方への不均等な押圧力が加わった場合には、高さ位置の等しい4箇所の振れ止めピン22のいずれかが、上蓋部5の下面と当接してストッパーとして受けるため、仕切体4を水平方向を保持したまま、無理な全荷重をシール材8a、8bに与えることなく下方に押圧固定することができる。
したがって、仕切壁6の側面及び底面に備えたシール材8bが、均等に下方に荷重されるため、水密性を確保することができる。
このように、仕切体4設置の後、流下流体に面する連通管7の管内面が流体力を受けた場合においても、とくに仕切体4の上部においては振れ止めピン22が流体力を受けて仕切体4を固定保持し、同様に仕切体4の下部においては仕切壁6を挟む位置に配設された下部の案内片20’、21’が流体力を受け止めて仕切体4を確実に固定保持する。
また、図9に示されるように、仕切体4設置の後、流下流体に面する連通管7の内曲面に水圧等の負荷がかかり仕切体4に回転力が発生しても、上蓋部5の上面に当接された固定プラグねじ23と、上蓋部5の下面に近接もしくは当接された振れ止めピン22とによって、上蓋部5が上下から固定保持されるため、仕切体4の変位がシール材8a、8bの弾性変形の範囲内に抑止され、仕切体4のシール効果を維持することができる。
また、図6(b)に示される仕切壁6を表裏両側から挟持するように、図8に示される筐体10の内側面の下方に案内片20’、21’が表裏一対に設けられており、これらの案内片20’、21’が、仕切壁6にかかる水圧等の負荷を受け止めるため、仕切体4の変位が効果的に抑止される。
次に、第2実施形態に係る既設流体管の不断水流路形成装置につき、図13を参照して説明する。なお、上記実施形態と同一構成で重複する構成を省略する。
図13に示されるように本実施例における筐体10’は、内側面から内底面にかけて一体的に形成される側面段部15、底面段部16及び側面段部15a、底面段部16aが、互いに交差するように平面視略直角状に2条設けられており、それぞれの側面段部の両わきには、案内片20、21及び案内片20a、21aが設けられている。
したがって仕切体4が、筐体10’内の2条いずれの段部にも設置可能なように形成されているために、例えば図1(c)に示されるように、既設水道管1の特定エリアEを挟んで上流側及び下流側に筐体10’、10’を設置して、それぞれ仕切体4を配設する場合に、それぞれの筐体10’、10’内において仕切体4の設置位置を変更するのみで配設が可能となる。
つまり既設水道管1と新設水道管3との管路変更方向に応じて、筐体10’内における段部の配設仕様を変更することが不要となるため、仕様変更に係る設計製作の手間やコストが軽減される。
また、本実施例において仕切体4が筐体10’内に設置された位置においては、既設水道管1から連通管7を介して新設水道管3へ新流路が形成されるため、筐体10’内において、仕切壁6の側面と当該当接していない他方の側面段部及び底面段部により、前記新流路における流れが影響を受けることなくスムーズに管内を流下する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、図1(a)で示したように、既設水道管1の流下経路の特定エリアEを挟んで不断水流路形成装置2を装着した後、上流側の不断水流路形成装置2の内部の既設水道管1を切断し、その後下流側の既設水道管1を切断したが、既設水道管1の切断の順序は、上流側、下流側のどちらから行ってもよい。
また、上記実施例では、特定エリアEを挟んで上流側及び下流側の不断水流路形成装置2の内部の既設水道管1を切断した後、下流側の不断水流路形成装置2の内部において仕切体4を設置し、その後、同じく上流側において仕切体4を設置したが、仕切体4の設置の順序は、上流側、下流側のどちらから行ってもよい。
また、上記実施例では、筐体10内部の側面段部15が、上部から下部に至るにしたがって幅狭になるように形成されているが、側面段部15が形成されず、筐体10の内側面が上部から下部に至るにしたがって幅狭になるように形成されていてもよい。
また、上記実施例では、振れ止めピンの数量は4個であり、また固定プラグねじの数量は6個であるが、必ずしもこれらの数量には限定せず、仕切体4の固定保持の目的が達成できれば何個でもよい。
また、上記実施例では、既設水道管1の管内流体は上水であるが、管内流体は下水でもよいし、ガスでもよい。
また、上記実施例では、不断水流路形成装置2の内部における既設水道管1の切断手段は、内空円筒状の穿孔用カッタ32であったが、既設水道管1を切断できれば切断手段は穿孔用カッタ32に限らない。
また、上記実施例では、図12(a)に示されるように、底面段部16の上面は水平であるが、シール性を維持できれば、例えば図12(b)に示されるように、底面段部16’の上面が、既設水道管1の上流側に向かって下り勾配に配設されていてもよい。既設水道管1の管内の水流と、底面段部16’の上面の勾配により、切り粉がさらに底面段部16’の上面に付着しづらくなる。
さらに、上記実施例では、図5に示されるように、上部筐体11と下部筐体12との接合を溶接加工により行っていたが、水密性を維持できれば、接合方法は溶接加工に限らない。例えば、それぞれの筐体の接合部にフランジを配設し、接合面にゴムパッキン等のシール材を挟み込み、ボルト、ナット等で接合してもよい。
さらに、上記第2実施例で仕切体4は、平板状の仕切壁6の周面に形成されたシール材8bが筐体10’内において設けられた1条の側面段部15及び底面段部16と当接する位置に設置されていたが、筐体10’内において、仕切壁の表裏側で既設水道管1内の流体を止水できれば仕切壁は必ずしも平板である必要はない。例えば平面視略直角状に形成された仕切壁の周面にシール材を配設して、筐体10’内において平面視略直角状に交差して設けられた2条の段部と当接する位置に設置可能としてもよい。
本発明の第1実施形態における既設水道管1に不断水流路形成装置を装着し新設水道管3を連通接続した配管の全体像を示す平面図である。(a)は、不断水流路形成装置を既設水道管1に装着し、新設水道管3を連通接続した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図であり、(b)は、不断水流路形成装置内部の既設水道管1を切断した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図であり、(c)は、既設水道管1を切断した後に、不断水流路形成装置内部に仕切体4を設置した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図である。 (a)は、本発明における仕切体4を示す斜視図であり、(b)は不断水流路形成装置の全体像を示す斜視図である。 (a)は、仕切体4の側面と一部断面を示した図であり、(b)は仕切体4の正面図である。 (a)は、不断水流路形成装置の全体像を示す平面図であり、(b)は、同じく仕切体4が設置された位置を示した平面図である。 筐体10の内側面及び内底面に一体的に連続して備えられた段部15、16を示した、筐体10のf−f断面図である。 (a)は、仕切体4が、筐体10の上方から設置位置に向けて下降動作する途中地点における、筐体10の縦断面図であり、(b)は仕切体4が、設置位置に設置された地点における、筐体10の縦断面図である。 上下2分割の上部筐体11、下部筐体12を溶接加工にて接合する突合せ部を示した図4(a)のa−a及びb−b拡大断面図であり、(a)は溶接加工前の突合せ部を示した拡大断面図であり、(b)は溶接加工後の突合せ部を示した拡大断面図であり、(c)研磨加工後の突合せ部を示した拡大断面図である。 (a)は筐体10内の案内片20、20’、21、21’を示した平面図であり、(b)は(a)のd−d断面図であり、(c)は同じくc−c断面図である。 仕切体4の筐体10内の設置位置における振れ止めピン22を示した側断面図である。 不断水流路形成装置2内部の管を切断する穿孔用カッタ32を示した概略図である。 不断水流路形成装置2内部に仕切体4を設置する挿入機34を示した概略図である。 仕切体4が不断水流路形成装置2内部に設置された状態における図6(b)のe−e断面図である。 (a)は、本発明の第2実施形態における、不断水流路形成装置2’の全体像を示す斜視図であり、(b)は同じく不断水流路形成装置2’の平面図である。
符号の説明
1 既設水道管
1a 切断面
2 不断水流路形成装置
3 新設水道管
4 仕切体
5 上蓋部
6 仕切壁
7 連通管
7a 連通口(既設水道管側)
7b 連通口(新設水道管側)
8b シール材(仕切壁周面)
81b シール材(仕切壁側面)
82b シール材(仕切壁底面)
9a 連通管支持部材
9b 底板
10 筐体
11 上部筐体
12 下部筐体
15 側面段部
16 底面段部
16’ 底面段部(上面勾配)
18 開先部
19 段部(上蓋部用)
20 上部案内片(表側)
21 上部案内片(裏側)
22 振れ止めピン
23 固定プラグねじ
25 連通路
32 穿孔用カッタ
A 側方開口部(既設水道管上流側)
B 側方開口部(新設水道管側)
E 特定エリア

Claims (5)

  1. 既設流体管の外周面を少なくとも3方向の流路を確保できる筐体で密封して、不断水状態で前記既設流体管を切断し、前記筐体内部に仕切体を設置して他の流路を形成する流体管に連通接続する既設流体管の不断水流路形成装置であって、
    前記仕切体が、互いに連通した2口の連通口を有し、既設の流路を変更するエルボー状の曲管からなる連通管と、該連通管が連通管支持部材及び底板により固着されるとともに、前記筐体内の流体の少なくとも1流路を遮断する仕切壁と、該仕切壁の上端部と一体的に連接される水平方向に備えられる上蓋部とからなり、
    前記上蓋部の周面と、前記仕切壁の両側面および底面とにシール材が設けられており、前記仕切体の設置位置である前記筐体の内底面には、前記仕切壁の底面のシール材が水密的に当接する当接面が、前記筐体の内底面に肉厚の底面段部として少なくとも1条形成されているとともに、
    前記連通管は、既設流体管及び他の流路を形成する流体管とほぼ同じ直径に形成され、仕切体が筐体内に予め形成された底面段部上に設置された位置において、連通管の一方の連通口が既設水道管の切断面の近傍に配置され、他方の連通口が他の流路を形成する流体管の前記既設水道管側の開口部の近傍に配置され、それぞれの連通口の中心が既設流体管および他の流路を形成する流体管の中心軸とほぼ同軸となり、かつ連通口が既設水道管の切断面および他の流路を形成する流体管の開口部と合致する形状に形成されていることを特徴とする既設流体管の不断水流路形成装置。
  2. 前記仕切壁の周縁面の少なくとも底面及び両側面に一体的に凸R面で連接したシール材を備えており、前記底面段部の両端部と前記筐体の両内側面とが一体的に凹R面で連続する請求項1に記載の既設流体管の不断水流路形成装置。
  3. 前記仕切壁が上部から下部に至るにしたがって幅狭のテーパ状であり、前記筐体の内側面が、前記仕切壁の幅寸法の変化に対応するように、前記筐体内部の上部から下部に至るにしたがって幅狭になるように形成される請求項1または2に記載の既設流体管の不断水流路形成装置。
  4. 前記筐体の内側面における、前記仕切壁の両側面に備えたシール材の当接する当接面が、前記筐体の内側面に肉厚の側面段部として少なくとも2条形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の既設流体管の不断水流路形成装置。
  5. 前記仕切体が前記筐体内で予め特定された少なくとも2箇所のいずれにも設置可能となるように、少なくとも2条の前記底面段部が交差するように形成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の既設流体管の不断水流路形成装置。
JP2004324946A 2004-11-09 2004-11-09 既設流体管の不断水流路形成装置 Active JP4494166B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004324946A JP4494166B2 (ja) 2004-11-09 2004-11-09 既設流体管の不断水流路形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004324946A JP4494166B2 (ja) 2004-11-09 2004-11-09 既設流体管の不断水流路形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006132730A JP2006132730A (ja) 2006-05-25
JP4494166B2 true JP4494166B2 (ja) 2010-06-30

Family

ID=36726447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004324946A Active JP4494166B2 (ja) 2004-11-09 2004-11-09 既設流体管の不断水流路形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4494166B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6562700B2 (ja) * 2015-05-01 2019-08-21 コスモ工機株式会社 流路形成方法
CN108487413B (zh) * 2018-03-30 2024-03-12 天津市管道工程集团有限公司 能导流的污水排水管道及其安装方法
JP6788076B2 (ja) * 2019-07-22 2020-11-18 コスモ工機株式会社 流路形成手段

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59196795U (ja) * 1983-06-16 1984-12-27 コスモ工機株式会社 水道管切換え工事用補助装置
JPS6438365U (ja) * 1987-09-01 1989-03-07
JPH01116276U (ja) * 1988-02-02 1989-08-04
JPH0429188Y2 (ja) * 1984-03-24 1992-07-15

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59196795U (ja) * 1983-06-16 1984-12-27 コスモ工機株式会社 水道管切換え工事用補助装置
JPH0429188Y2 (ja) * 1984-03-24 1992-07-15
JPS6438365U (ja) * 1987-09-01 1989-03-07
JPH01116276U (ja) * 1988-02-02 1989-08-04

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006132730A (ja) 2006-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
BR112014005384B1 (pt) recipiente de filtração
WO2020049879A1 (ja) 流体制御装置の設置方法及び設置装置
JP4494166B2 (ja) 既設流体管の不断水流路形成装置
JP6147940B2 (ja) 不断流工法
JP6608025B2 (ja) 弁装置取付方法及び弁装置取外方法
BRPI0715836A2 (pt) bloco de fluxo
JP4541844B2 (ja) 既設流体管の不断水流路形成装置
JP4541845B2 (ja) 既設流体管の不断水流路形成装置
JP4541843B2 (ja) 既設流体管の不断水流路形成装置
JP4519580B2 (ja) 既設流体管の不断水流路形成装置
JP4616600B2 (ja) 既設流体管の不断水流路形成装置
JP4447412B2 (ja) 既設流体管の不断水流路形成装置
JP4541855B2 (ja) 既設流体管の流路開閉装置
JP4616601B2 (ja) 既設流体管の不断水流路形成装置
JP5183234B2 (ja) 制水体設置装置
JP5964574B2 (ja) 作業具導入方法及びその際に用いられる取付具
JP4494178B2 (ja) 既設流体管の流路開閉装置
US20190145556A1 (en) Packing member for sealing a pipe
JP4642521B2 (ja) 既設流体管の不断水制水体設置装置
JP4642522B2 (ja) 既設流体管の不断水制水体設置装置
JP2015042894A (ja) 分岐用穿孔装置
JP7369853B2 (ja) 制流弁の開弁方法及びそれに用いられる制流弁
JP5832929B2 (ja) 流体管分岐装置及び流体分岐方法
JP2011043228A (ja) 分岐弁
JP6855345B2 (ja) サドル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4494166

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160416

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250