JP4959943B2 - 筐体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、既設流体管の外周面を、少なくとも分割構造を有する分割筐体により囲繞し、シール体により内部の密封状態を維持できる筐体装置に関する。
従来の筐体装置は、筐体装置に介在するシール体が、分割筐体の接合面間に長手方向に亘って形成されるパッキンと、前記パッキンの端部に一体的に形成され既設流体管の外周方向に亘って環状に形成されるシール材とから構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−132371号公報(第3頁、第3図)
しかしながら、特許文献1にあっては、シール体が、分割筐体の長手方向に亘って形成されるパッキンと、パッキンの端部に一体的に形成されるシール材と、から構成されているために、パッキンによる筐体同士の接圧と、シール材による筐体装置と既設流体管との接圧とが一律に決まり、水漏れを防ぐための調節が困難になる場合があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、筐体装置に介在するシール体を分割して、パッキンによる筐体同士の接圧と、シール材による筐体装置と既設流体管との接圧とをそれぞれ調節可能として、内部の密封状態を維持可能とする筐体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の筐体装置は、既設流体管の外周面を、少なくとも分割構造を有する分割筐体により囲繞し、シール体により内部の密封状態を維持できる筐体装置であって、
前記分割筐体同士の接合によって形成される受口の内面には、周方向に亘って外方に向かって拡開するテーパ状の案内面と、前記テーパ状の案内面より内方側に既設流体管の外周面と該既設流体管の長手方向に沿って略平行なシール面とが形成されており、
前記シール体が、分割筐体同士の接合面間に介在するパッキンと、前記パッキンとは別体からなり、前記受口の内面と前記既設流体管の外面との間隙に前記受口外方から押し輪の押圧により嵌挿されるシール材と、からなり、
前記分割筐体には、前記既設流体管の外周面を押圧保持する調整ボルトが外周方向に配設されており、
前記パッキンが、前記分割筐体同士の接合面に長手方向に沿って配置される延材と、前記延材の端部に一体的に形成され、前記受口に配置される端材とからなり、前記端材が該延材と略同一の厚さでかつ延材より幅広により前記受口の内面方向に延出しており、前記内面方向に延出した端材の端面が、前記テーパ状の案内面に対応したテーパ面および前記略平行なシール面に対応した平行面を有し、前記端材の前記平行面の端面が前記シール材の前部と当接し、前記テーパ面の端面が前記シール材の後部に当接して前記受口の内面と前記既設流体管の外面との密封状態を維持するとともに、前記接合面には、長手方向に沿って前記パッキンの延材および端材のガイド部が形成されており、前記ガイド部の前記筐体装置の内面側は、前記パッキンの延材を位置決めし、前記パッキンの端材が前記筐体内面に向けて延出されることを特徴としている。
この特徴によれば、シール体を、分割筐体同士を密封するパッキンと、パッキンとは別体からなり筐体装置と既設流体管との間隙を密封するシール材とに分割したため、パッキンとシール材の接圧をそれぞれ調節可能となり、筐体装置内部の密封状態が維持可能となる。
そして、筐体装置には、既設流体管の外周面を押圧保持することができる調整ボルトが外周方向に配設されており、各調整ボルトを外側面から螺挿して既設流体管の外周壁を押圧することで、既設流体管の管軸と、筐体装置の水平筒状部の管軸との調整が可能となり、既設流体管の外面と筐体装置の水平筒状部の内面である平行面とが、長手方向に沿って略平行になるように位置させることができる。
そして、既設流体管の外面と筐体装置の水平筒状部の内面である平行面とが、長手方向に沿って略平行になるように位置させることができることに加え、更に、パッキンの端材の端面が、前記テーパ状の案内面に対応したテーパ面および前記略平行なシール面に対応した平行面を有し、前記端材の前記平行面の端面が前記シール材の前部と当接し、前記テーパ面の端面が前記シール材の後部に当接しているので、筐体装置内部の流体が、上部筐体と下部筐体との接合面において長手方向に漏出することを防止できる。また、テーパ面が周方向に沿って上部筐体と下部筐体との接合面を含めて連続的に略面一に形成されているため、シール材の前部が分割筐体の接合面間の段差により傷付くことを防止できる。さらにシール材の後部が受口の内面に形成されたテーパ面に圧接され、平行面と共にテーパ面を、受口の内面と既設水道管外面との間隙を密封するシール部として補助的に機能させることができる。
また、分割筐体の接合面の長手方向に沿ってガイド部が形成され、ガイド部の筐体装置の内面側は、パッキンの延材を位置決めし、パッキンの端材が筐体内面に向けて延出されるため、パッキンの延材と端材とを配置する場合の位置決めが容易となり、分割筐体のスムーズな接合作業が可能となる。
また、受口の内面であるシール面が、既設流体管の外面と長手方向に沿って略平行に形成され、周方向に沿って分割筐体同士の接合面を含めて連続的に略面一に形成されているため、シール材の頭部により筐体内面と既設流体管外面との間隙を強い接圧で密封できる。
更に、延材と端材とが略同一の厚さを有しており、長手方向に沿って略同一の押圧力で分割筐体の接合面間に挟持されるため、延材と端材とを挟み込んで分割筐体同士を締付ける際に、締付け圧力の調整が容易なため、分割筐体の接合工程が簡易となる。
本発明の請求項2に記載の筐体装置は、請求項1に記載の筐体装置であって、前記ガイド部が、長手方向に沿って設けられた凸部材からなり、前記筐体装置の内面側に設けられた前記凸部材に、前記パッキンの端材が前記筐体内面に向けて延出する所定位置において切欠き部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、パッキンの端材が筐体装置の内面に向けて延出する所定位置に切欠き部が形成されているため、パッキンの延材と端材とを配置する場合の位置決めが容易となり、分割筐体のスムーズな接合作業が可能となる。
本発明の請求項3に記載の筐体装置は、請求項1に記載の筐体装置であって、前記ガイド部が、長手方向に沿って形成された凹溝からなり、前記筐体装置の内面側における前記凹溝の側壁部に、前記パッキンの端材が前記筐体内面に向けて延出する所定位置において間隙部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、パッキンの端材が筐体内面に向けて延出する所定位置において間隙部が形成されているため、パッキンの延材と端材とを配置する場合の位置決めが容易となり、分割筐体のスムーズな接合作業が可能となる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1(a)はバタフライ弁の全体像を示す斜視図であり、(b)は本発明の第1実施例における筐体装置の全体像を示す斜視図である。図2(a)は筐体装置内の縦断面図であり、(b)は同じくバタフライ弁が設置された状態を示す縦断面図である。図3(a)は上部筐体の接合面を見た平面図であり、(b)は同じく下部筐体の接合面を見た平面図である。図4(a)はパッキン平面図であり、(b)は同じくB−B断面図であり、(c)は同じくC−C断面図である。図5は上部筐体と下部筐体の間にパッキンが設置された状態を示す拡大斜視図である。図6は上部筐体と下部筐体とをパッキンを介して接合したA−A拡大断面図である。図7(a)は本発明の第2実施例における上部筐体の接合面を見た平面図であり、(b)は同じく下部筐体の接合面を見た平面図である。図8は第2実施例における上部筐体と下部筐体の間にパッキンが設置された状態を示す拡大斜視図である。図9(a)は図2(a)の点線囲い部の拡大断面図であり、(b)は同じく図2(b)の拡大断面図である。
図1(b)に示されるように、本発明の第1実施例における筐体装置10は、既設水道管1(既設流体管)を上下方から囲繞する上部筐体11(分割筐体)と、下部筐体12(分割筐体)とからなっており、図1(a)に示されるバタフライ弁4(制水体)が設置可能なように、上向きに開口した円形の上方開口部Uが形成されている。
筐体装置10は、既設水道管1の外径よりも大なる内径を有する筒状部10aと、筒状部10aと内部が連通して略直交する水平筒状部10b(受口)とからなっており、水平筒状部10bの両端部には水平方向に開口した円形の側方開口部A、A’が2箇所形成されている。
図1(b)及び図2(a)に示されるように、水平方向の同一の中心軸Cを有し、筐体装置10の側面において互いの対面に位置する側方開口部A及び側方開口部A’の内径は、既設水道管1の外径よりも略同一あるいは若干大きく形成されている。
筐体装置10の既設水道管1への装着について図1(b)で示して説明すると、上部筐体11と下部筐体12とを中心軸Cと既設水道管1の管軸とを合わせる位置で、既設水道管1の外周部に装着する。既設水道管1の外周部に装着した上部筐体11と下部筐体12との接合部は、それぞれフランジからなる接合面11a、12aが形成されており、図3及び図4を用いて後述するように、上部筐体11の接合面11aと、下部筐体12の接合面12aとの間にパッキン62を介したフランジ接合を行う。
また、図2(a)に示されるように、開口部A及び開口部A’において、水平筒状部10bの内周面と既設水道管1の外周面との間に周方向に亘って、パッキン62と別体であって、ゴム体からなるシール材53を介して、既設水道管1の外周面よりも若干大きい内径のつば部60を有する分割構造の押し輪50にてシール材53を水平筒状部10bの内部側に押し込むことにより、開口部A及びA’における筐体装置10と既設水道管1の外周面との密封を行う。
図9(a)に示されるように、シール材53は周方向に亘って略同一の断面形状を有する環状に形成されており、また所定箇所に切れ目を有しているために、長手方向に連続して形成される既設水道管1の任意箇所の外周面に取付可能となっている。
シール材53を既設水道管1の外周面に取り付けた後、押し輪50によるシール材53の水平筒状部10bの内部側への押し込みにより、シール材53が周辺方向に拡がるため、切れ目においてもシールされ、筐体装置10と既設水道管1の外周面との密封がなされる。
したがって上部筐体11と下部筐体12との接合は、長手方向に亘ってパッキン62を介したフランジ接合であり、開口部A及び開口部A’の両端部には既設水道管1の外周方向に亘って配設したシール材53を介して押し輪50の押し込みにより、筐体装置10の内部は水密的となっている。
このように、筐体装置10の内部を密封するシール体を、上部筐体11と下部筐体12とを密封するパッキン62と、筐体装置10と既設水道管1との間隙を密封するシール材53とに分割したため、パッキン62とシール材53の接圧をそれぞれ調節可能となり、筐体装置10内部の密封状態が維持可能となる。
次に既設水道管1の切断作業工程を説明すると、既設水道管1に筐体装置10を上述のように密封した状態にて、上方開口部Uに、上方開口部Uを開閉自在とする開閉弁(図示略)と、前記開閉弁を介して取り付けた筐体装置10と連通する作業筒(図示略)の内部に既設水道管1の切断装置(図示略)を配設して、筐体装置10内の既設水道管1を不断水状態で切り粉を排出しながら所定長さ切断する。次に、切断後の管片及び該切断装置を筐体装置10外へ搬出する。
次に、既設水道管1の管片及び切り粉を搬出した後において、内部にバタフライ弁4を内挿した挿入装置(図示略)を配設して、該開閉弁を開状態としてバタフライ弁4を筐体装置10内に設置する。
図1(a)に示されるように、バタフライ弁4は、開口Hを開閉軸40周りに開閉自在な弁体7を有する仕切壁6と、仕切壁6の上部と一体的な形成される上蓋部5とからなり、筐体装置10の内側面に設けられた一対の案内片21、21の間をガイドされながら、筐体装置10内の所定位置に設置される。
上蓋部5の周面にはシール8aが、筐体装置10の内側面に設けられた段部19と水密的に圧接するように形成されている。同様に図2(a)、(b)に示されるように、仕切壁6の両側面と底面とにはシール8bが、バタフライ弁4の設置位置において、筐体装置10の内側面に設けられた段部15及び筐体装置10の底面の一部が膨出した段部16と水密的に圧接するように形成されている。
また、筐体装置10側面下部には、筐体装置10の内部に設置されたバタフライ弁4の上流側及び下流側には開閉可能な排出口13、13が設けられている。後述する既設水道管1の切断時において排出口13、13は筐体装置10の外部と連通可能となっている。
次に、筐体装置10の各部について、詳細に説明する。
図3(a)、(b)に示されるように、筐体装置10は上部筐体11と下部筐体12とからなり、上部筐体11と下部筐体12はそれぞれ略同一形状の接合面11a、12aが形成され、接合面11a、12a間に図4(a)で示されるゴム体からなるパッキン62を介して接合可能となっている。それぞれの接合面11a、12aの筐体装置10外側には長手方向に沿って所定間隔おきにボルト孔11b、12bが形成されており、図1(b)で示されるように、接合面が付き合わされた筐体装置10はボルトナット54により接合可能となっている。
図3(b)に示されるように、下部筐体12の接合面12a上面には、下部筐体12の内外両側に凸部材55、56が長手方向の形状に沿って配設され、凸部材55、56間に図4(a)に示されるパッキン62が配置されるようになっている。
また、図4(a)に示される本実施例のパッキン62は図4(c)に示されるように、下部筐体12の接合面形状に沿って予め中間部が円弧状に形成されて断面が略円形状に形成される筐体用パッキン62a(延材)と、筐体用パッキン62aの中央部から延出されて断面が角形状に形成される制水体用パッキン62bと、同様に図4(b)に示されるように、筐体用パッキン62aの両端部から延出されて断面が角状に形成されるシール材用パッキン62c(端材)とからなる。
また、下部筐体12の内側に設けられる凸部材56は、筒状部中央位置に切欠き部56aと、図5に示されるように下部筐体12の両端部に切欠き部56bとが形成される。
したがって、パッキン62の筐体用パッキン62aとシール材用パッキン62cとを配置する場合の位置決めが容易となり、上部筐体11と下部筐体12のスムーズな接合作業が可能となる。
また、上部筐体11と下部筐体12とが長手方向に沿ってパッキン62の筐体用パッキン62aによりシールされ、筐体装置10の水平筒状部10b内に嵌挿されるシール材53と水平筒状部10bの内面とは、後述するように端面が水平筒状部10b内面と略面一に形成されるシール材用パッキン62cによりシールされることになる。
また、図4(b)、(c)で示されるように、パッキン62の筐体用パッキン62aと制水体用パッキン62bとシール材用パッキン62cとは、長手方向に亘って略同一の厚さを有しており、上部筐体11の接合面11aと下部筐体12の接合面12aとが接合されると、筐体用パッキン62aと制水体用パッキン62bとシール材用パッキン62cとが、長手方向に沿って略同一の押圧力により接合面11a、12a間に挟持されるため、パッキンを挟み込んで上部筐体11と下部筐体12とを締め付ける際に、締付け圧力の調整が容易なため、上部筐体11と下部筐体12との接合工程が簡易となる。
また、図3(b)に示されるように、下部筐体12の接合面12a上面には、長手方向に沿って所定間隔おきに下部筐体12外側近傍に凸部材55、56と略同一高さのスペーサ57が固着されており、上部筐体11と下部筐体12とをボルトナット54にて接合する際に、上部筐体11の接合面11aと下部筐体12の接合面12aとの間が筐体の長手方向に沿って一定幅に保たれ、接合面11a、12a間に配置したパッキン62への均等な押圧力を確保できる。
また、図2(a)に示されるように、筐体装置10には、外側面から既設水道管1の管軸方向に向かって外周壁を押圧保持する調整ボルト61が、既設水道管1の外周方向に所定間隔に配設されており、各調整ボルト61を外側面から螺挿して既設水道管1の外周壁を押圧することで、既設水道管1の管軸と、筐体装置10の水平筒状部10bの管軸Cとの調整が可能となる。
図2(a)に示されるように、水平筒状部10bの外端部近傍の内周面は、外端部から内方に向けてテーパ状に縮径されるテーパ面10c(案内面)と、テーパ面10cよりさらに内方に形成され、既設水道管1外面と長手方向に沿って平行な平行面10d(シール面)とからなる形状に周方向に亘って形成されている。
また、図5に示されるように、パッキン62のシール材用パッキン62cの端面62c1は、水平筒状部10b内周面に形成されるテーパ面10cと平行面10dとからなる形状に対応した形状に形成されており、パッキン62を介して上部筐体11と下部筐体12とを接合した状態で、水平筒状部10bの内周面とシール材用パッキン62cの端面62c1とは周方向に亘って略面一に形成される。
また、図9(a)に示されるように、シール材53は、既設水道管1の外径と略同一の内径を有する環状に形成されて、既設水道管1の外周に配設され、シール材53の形状は、水平筒状部10b端部内周面に形成されるテーパ面10c形状と平行面10dとからなる形状に密接するように、断面が略円形状の前部53a(頭部)と、断面が略台形状の後部53bとからなる形状で周方向に亘って形成されている。
水平筒状部10bの両端部の外周面それぞれにおいて、対向配置されたフランジ17のボルト孔17aと押し輪50のボルト孔50aとを介して係合されたボルトナット51を螺挿することにより、フランジ17の外端面と押し輪50の内端面とが近接されるに伴い、押し輪50の内側面に周方向に亘って形成されたつば部60により、シール材53が水平筒状部10bの内方に押圧され、既設水道管1の外周面と、水平筒状部10bの外端部近傍の内周面との間を摺接しながら水平筒状部10bの内方へ進入する。
そして図9(b)に示されるように、シール材53の前部53aが、テーパ面10cの縮径された箇所を越えて内方へ進入し、平行面10dと既設水道管1の外面との間隙に周方向に亘って圧接され、シール材53の後部53bが同様にテーパ面10cに圧接される。
つまり、図5に示されるように、水平筒状部10bの内面である平行面10dが、既設水道管1の外面と長手方向に沿って略平行に形成され、周方向に沿って上部筐体11と下部筐体12との接合面を含めて連続的に略面一に形成されているため、シール材53の前部53aにより水平筒状部10b内面と既設水道管1外面との間隙を強い接圧で密封できる。
特に、シール材用パッキン62cの端面62c1が、水平筒状部10bの内面と略面一に延出してシール材53と当接しているため、筐体装置10内部の流体が、上部筐体11と下部筐体12との接合面において長手方向に漏出することを防止できる。
また、テーパ面10cが周方向に沿って上部筐体と下部筐体12との接合面を含めて連続的に略面一に形成されているため、押し輪50によりシール材53を押圧する際に、シール材53の前部53aが上部筐体11と下部筐体12との接合面間の段差により傷付くことを防止できる。
さらにボルトナット51を螺挿することにより、シール材53の後部53bが水平筒状部10b内面に形成されたテーパ面10cに圧接される。つまり、平行面10dばかりかテーパ面10cを、水平筒状部10b内面と既設水道管1外面との間隙を密封するシール部として補助的に機能させることができる。
次に、押し輪50の周方向に亘って設けられた各押し込みボルト52を管軸中心に向かって螺挿することにより、押し込みボルト52の先方に設けられた押し爪64の先端爪が既設水道管1の外周にくい込まれ、押し輪50が既設水道管1を拘止される。
また、図6に示されるように、本実施例の筐体装置10内面には、バタフライ弁4と当接する当接面に沿って、その他の内側面よりも、若干内向き側に肉厚の段部15が形成されており、パッキン62を介して上部筐体11と下部筐体12とが接合された筐体装置10内面において、制水体用パッキン62bの端面が段部15の端面と略面一に形成されるようになっている。
また、幅広に形成される制水体用パッキン62bが、筐体装置10内面と略面一に形成されてバタフライ弁4側面と当接するため、バタフライ弁4側面において仕切壁6の表裏間のシールが可能となる。
バタフライ弁4を筐体装置10内部の所定位置に設置した状態が図2(b)に示されており、仕切壁6の上蓋部5の側周面に備えられたシール8aと筐体装置10内側面に備えた段部19とが水密的に密接しており、また同様に仕切壁6の側周面に備えられたシール8bと筐体装置10内側面及び内底面に備えた段部15、段部16とが水密的に密接しているため、弁体7の閉状態では、上流からの管内流体の流下は仕切壁6において遮断される。
次に、本発明の第2実施例について以下に示す。前述と重複する部分については説明を省略する。
図7に示されるように、本発明の第2実施例における筐体装置は、下部筐体12’の接合面には長手方向に沿ってパッキン62の筐体用パッキン62aが嵌合可能な凹溝65が形成され、凹溝65の両端部には、シール材用パッキン62cが筐体装置10内面に向けて延出する所定位置において、凹溝65とつながる間隙部65bが筐体装置10内面に向けて形成されている。
また、制水体用パッキン62bが筐体装置10内面に向けて延出する所定位置において、凹溝65とつながる間隙部65aが筐体装置10内面に向けて形成されている。
したがって、パッキン62の筐体用パッキン62aとシール材用パッキン62cとを配置する場合の位置決めが容易となり、上部筐体11’と下部筐体12’とのスムーズな接合作業が可能となる。
また、図8に示されるように、パッキン62を介して上部筐体11’と下部筐体12’とを接合した状態で、水平筒状部10bの内面であるテーパ面10c、平行面10dとシール材用パッキン62cの端面62c1とは周方向に亘って略面一に形成される。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、筐体装置10内に設置する制水体として、バタフライ弁4が設置されていたが、筐体装置10内には、必ずしも制水体を設置する必要はなく、例えば既設水道管1の一部に開口を形成し、分岐管の接続等を行ってもよい。また、制水体を設置するとすればバタフライ弁4とは限られず、例えば弁体が仕切壁に対してスライド動可能なスルース弁でもよいし、筐体装置10内で既設水道管1の流路を遮断する仕切体でもよい。
また、上記実施例では、筐体装置10内において不断水状態にて既設水道管1を切断して、制水体が設置されていたが、必ずしも不断水状態での作業に限られるものではなく、筐体装置10を含んだ所定範囲の管路を断水状態として作業を行ってもよい。
また、上記実施例では、既設水道管1の管内流体は上水であるが、管内流体は下水でもよいし、ガスでもよい。
また、上記実施例では、パッキン62の材質はゴム体からなっていたが、筐体装置10内部を密封できれば、パッキン62の材質はゴム体に限らず、例えば樹脂などでもよい。同様に、シール材53の材質はゴム体からなっていたが、筐体装置10内部を密封できれば、シール材53の材質はゴム体に限らず、例えば樹脂などでもよい。
パッキン62形状は、筐体用パッキン62aが予め分割筐体11、12の長手方向の形状に沿って曲線に形成されていなくともよく、直線状に形成されている筐体用パッキン62aを分割筐体11、12の長手方向の形状に沿って曲線に配置してもよい。
また、筐体用パッキン62a(延材)の断面形状は、略円形状に形成されていなくともよく、例えば楕円形状に形成されてもよいし、角形状に形成されてもよい。
また、スペーサ57の形状、間隔、個数は本実施例に限られず、例えば下部筐体12の接合面12aの長手方向に亘って形成されていてもよいし、上部筐体11の接合面11aに形成されていてもよい。
また、スペーサ57の高さは本実施例に限られず、パッキン62の形状に応じて凸部材55、56の高さと略同一かあるいは若干低く形成されていてもよい。
筐体用パッキン62aの内外両側には凸部材55、56が、分割筐体11、12の接合面の長手方向に沿って形成されていれば、長手方向に亘って切れ目なく配設されていなくともよく、例えば所定間隔おきに切欠き部が形成されていてもよい
筐体装置10は、分割構造であれば上下分割構造に限られず、例えば既設水道管1の長手方向に対して側方に分割する構造でもよいし、上下方向と側方向の分割が組み合わされた構造でもよい。また2分割に限られず3分割以上の分割構造でもよい。
分割筐体11、12の接合方法は、パッキン62を介して接合すれば、ボルトナット54を利用したフランジ接合に限られず、バックルあるいはベルト等の器具により接合される方法であってもよい。
シール材53は、筐体装置10内面と既設水道管1外面との間隙を密封する際に環状に形成されていれば、本実施例のように所定箇所に切れ目を有していなくともよく、例えば2分割あるいは3分割以上の分割構造であってもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
(a)はバタフライ弁の全体像を示す斜視図であり、(b)は本発明の第1実施例における筐体装置の全体像を示す斜視図である。 (a)は筐体装置内の縦断面図であり、(b)は同じくバタフライ弁が設置された状態を示す縦断面図である。 (a)は上部筐体の接合面を見た平面図であり、(b)は同じく下部筐体の接合面を見た平面図である。 (a)はパッキン平面図であり、(b)は同じくB−B断面図であり、(c)は同じくC−C断面図である。 上部筐体と下部筐体の間にパッキンが設置された状態を示す拡大斜視図である。 上部筐体と下部筐体とをパッキンを介して接合したA−A拡大断面図である。 (a)は本発明の第2実施例における上部筐体の接合面を見た平面図であり、(b)は同じく下部筐体の接合面を見た平面図である。 第2実施例における上部筐体と下部筐体の間にパッキンが設置された状態を示す拡大斜視図である。 (a)は図2(a)の点線囲い部の拡大断面図であり、(b)は同じく図2(b)の拡大断面図である。
符号の説明
1 既設水道管(既設流体管)
4 バタフライ弁
6 仕切壁
8a、8b シール
10 筐体装置
10b 水平筒状部(受口)
10c テーパ面(案内面)
10d 平行面(シール面)
11 上部筐体(分割筐体)
12 下部筐体(分割筐体)
11a、12a 接合面
15、16、19 段部
50 押し輪
53 シール材
53a 前部(頭部)
53b 後部
55、56 凸部材
56a、56b 切欠き部
57 スペーサ
62 パッキン
62a 筐体用パッキン(延材)
62c シール材用パッキン(端材)
62c1 端面
65 凹溝
65a、65b 間隙部

Claims (3)

  1. 既設流体管の外周面を、少なくとも分割構造を有する分割筐体により囲繞し、シール体により内部の密封状態を維持できる筐体装置であって、
    前記分割筐体同士の接合によって形成される受口の内面には、周方向に亘って外方に向かって拡開するテーパ状の案内面と、前記テーパ状の案内面より内方側に既設流体管の外周面と該既設流体管の長手方向に沿って略平行なシール面とが形成されており、
    前記シール体が、分割筐体同士の接合面間に介在するパッキンと、前記パッキンとは別体からなり、前記受口の内面と前記既設流体管の外面との間隙に前記受口外方から押し輪の押圧により嵌挿されるシール材と、からなり、
    前記分割筐体には、前記既設流体管の外周面を押圧保持する調整ボルトが外周方向に配設されており、
    前記パッキンが、前記分割筐体同士の接合面に長手方向に沿って配置される延材と、前記延材の端部に一体的に形成され、前記受口に配置される端材とからなり、前記端材が該延材と略同一の厚さでかつ延材より幅広により前記受口の内面方向に延出しており、前記内面方向に延出した端材の端面が、前記テーパ状の案内面に対応したテーパ面および前記略平行なシール面に対応した平行面を有し、前記端材の前記平行面の端面が前記シール材の前部と当接し、前記テーパ面の端面が前記シール材の後部に当接して前記受口の内面と前記既設流体管の外面との密封状態を維持するとともに、前記接合面には、長手方向に沿って前記パッキンの延材および端材のガイド部が形成されており、前記ガイド部の前記筐体装置の内面側は、前記パッキンの延材を位置決めし、前記パッキンの端材が前記筐体内面に向けて延出されることを特徴とする筐体装置。
  2. 前記ガイド部が、長手方向に沿って設けられた凸部材からなり、前記筐体装置の内面側に設けられた前記凸部材に、前記パッキンの端材が前記筐体内面に向けて延出する所定位置において切欠き部が形成されている請求項1に記載の筐体装置。
  3. 前記ガイド部が、長手方向に沿って形成された凹溝からなり、前記筐体装置の内面側における前記凹溝の側壁部に、前記パッキンの端材が前記筐体内面に向けて延出する所定位置において間隙部が形成されている請求項1に記載の筐体装置。
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