JP6820012B2 - 管切断面の防食装置及び防食方法 - Google Patents

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Description

本発明は、流体管に形成された管切断面を防食するための防食装置及び防食方法に関する。
従来、既設の水道管(流体管の一例)を不断水状態で切断し、その切断部に弁装置などの挿入体を挿入する工事が行われている。このような工事では、切断部の管切断面に部材を押し当てて防食することが望まれる。管切断面を露出させていると、錆が発生して管内に混入したり、水道管の内面を被覆するライニング層の界面に水が浸入したりして、不都合を生じるためである。
特許文献1,2には、流体管の切断部の管切断面にリング状のシール部材を押し当てて防食する方法が記載されている。この方法では、流体管の切断部に挿入体を挿入した後、挿入体に設置されている伸縮継手体に、流体管に装着してある摺動体を係合し、その摺動体を操作して伸縮継手体を伸張させることにより、シール部材を管切断面に押し当てる。したがって、複雑な装置と工程が必要であり、経済性や施工性の観点から実用に見合わない場合が多いといえる。
特開2006−112540号公報 特開2006−112541号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体管の切断部の管切断面に対して簡便に防食処置を施すことができる管切断面の防食装置及び防食方法を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係る管切断面の防食装置は、流体管を取り囲んで装着された外箱に収容されて、前記流体管の切断部に挿入される挿入体と、前記挿入体に保持されており、前記切断部の管切断面に対向して配置される防食リングとを備え、前記防食リングが、前記切断部の上方の管外面に当接する鍔部を有し、前記挿入体の挿入方向への移動に応じて、前記切断部の上方の管外面に前記鍔部を当接させた前記防食リングを前記管切断面に向かって押圧可能に構成されたものである。この装置によれば、流体管の切断部に挿入体を挿入する動作によって防食リングを管切断面に押し当てられるので、切断部の管切断面に対して簡便に防食処置を施すことができる。
前記挿入体は、挿入方向に向かって前記管切断面から離れる方向に傾斜する第1傾斜面を有し、前記防食リングは、前記第1傾斜面と同じ方向に傾斜し且つ前記第1傾斜面と対向して配置される第2傾斜面を有し、前記挿入体の挿入方向への移動に応じて、前記第1傾斜面が前記第2傾斜面を前記管切断面に向かって押圧可能に構成されたことが好ましい。これにより、第1傾斜面で第2傾斜面を管切断面に向かって押圧し、延いては防食リングを管切断面に向かって押圧することができる。このように傾斜面で押圧することにより、防食リングの管軸方向への移動が安定し、防食処置をより的確に施すことができる。
前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面が、前記切断部の上方と下方の両方に配置されていることが好ましい。切断部の上方と下方の両方で防食リングが管切断面に向かって押圧されるため、防食リングの管軸方向への移動が安定し、防食リングをより的確に管切断面に押し当てられる。
前記挿入体は、前記切断部の上方に配置され且つ管軸方向に突出した上方突起部を有し、前記上方突起部の外周面には凹溝が形成されており、前記防食リングは、前記凹溝に嵌入される上方嵌入部を有することが好ましい。これにより、防食リングは、上方嵌入部を凹溝に嵌入させて挿入体に保持される。
前記防食リングは、前記切断部の管外面に外嵌される環状突出部を有するものでもよい。かかる構成によれば、管切断面の露出を確実に防いで防食効果を高めることができる。
前記挿入体が弁装置を構成するものでもよく、その場合、例えば、前記挿入体は、流路を切替または開閉可能な弁体を内蔵した弁箱である。
また、本発明に係る管切断面の防食方法は、流体管を取り囲んで装着された外箱内で前記流体管を不断流状態で切断する切断工程と、防食リングを保持した挿入体を前記外箱内に収容し、前記流体管の切断部に前記挿入体を挿入する挿入工程とを備え、前記挿入工程が、前記防食リングを前記切断部の管切断面に対向して配置するとともに、前記防食リングに形成された鍔部を前記切断部の上方の管外面に当接させる第1段階と、前記挿入体を挿入方向へ移動させることにより前記防食リングを前記管切断面に向かって押圧する第2段階とを含むものである。この方法によれば、挿入体を切断部に挿入する挿入工程の過程で、第1段階において防食リングが挿入方向に位置決めされ、第2段階において防食リングが管切断面に押し当てられるので、切断部の管切断面に対して簡便に防食処置を施すことができる。
前記挿入体は、挿入方向に向かって前記管切断面から離れる方向に傾斜する第1傾斜面を有し、前記防食リングは、前記第1傾斜面と同じ方向に傾斜し且つ前記第1傾斜面と対向して配置される第2傾斜面を有し、前記第2段階では、前記挿入体を挿入方向へ移動させることにより、前記第1傾斜面で前記第2傾斜面を前記管切断面に向かって押圧し、延いては前記防食リングを前記管切断面に向かって押圧することが好ましい。このように傾斜面で押圧することにより、防食リングの管軸方向への移動が安定し、防食処置をより的確に施すことができる。
本発明の一実施形態に係る防食装置を示す縦断面図 切断部の上方の管外面に鍔部を当接させた状態を示す縦断面図 管切断面に防食リングを押し当てた状態を示す縦断面図 弁箱の正面図 防食リングの縦断面図 図5の防食リングを左上から見た斜視図 図5の防食リングを右上から見た斜視図 蓋体を取り付けた状態を示す正面図 本発明の別実施形態に係る防食装置を示す縦断面図 図9の防食装置が備える防食リングの斜視図
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、既に切断されたダクタイル鋳鉄製の水道管9(流体管の一例)を示している。本実施形態では、フルカット切断によって既設の水道管9が管軸方向(図1の左右方向)に切り離され、それにより一対の管切断面91が形成されている。後述するように水道管9の切断は不断水状態(不断流状態)で行われるため、この水道管9は通水状態にある。本実施形態では、水道管9の切断部90に、流路を開閉可能な弁装置を構成する挿入体を挿入し、不断水状態のまま管切断面91に防食処置を施す例を示す。
外箱1は、既設の水道管9に対して外嵌可能な割り構造を有する。より具体的に、外箱1は、上側部材11と下側部材12とを締結具13(図8参照)により互いに接合してなる上下2つ割り構造を有する。ボルトとナットで構成される締結具に代えて、溶接などで接合しても構わない。外箱1は、水道管9の切断部90の周囲を密閉している。本実施形態では、外箱1がT字管形状をしており、水道管9の管軸方向と交差する方向に延びた分岐部14が上方に向けられている。切断で使用する穿孔機のカッター(不図示)や、挿入体である弁箱3は、分岐部14の開口を通じて外箱1内に配置される。
防食装置2は、挿入体としての弁箱3と、その弁箱3に保持されていて、切断部90の管切断面91に対向して配置される防食リング4とを備える。図2,3に示すように、弁箱3は、水道管9を取り囲んで装着された外箱1に収容され、水道管9の切断部90に挿入される。弁箱3は、流路を開閉可能な弁体を内蔵しているが、該弁体の図示は省略する。図示の都合上、弁蓋を含む弁箱3の上方部分と、それを支持する操作桿71は、断面ではなく外観で描いている。本実施形態では、管軸方向における弁箱3の両側の各々に防食リング4が保持されている。
図4は、弁蓋を取り外した弁箱3を示している。弁箱3は、金属などの剛性の高い材料で形成される。弁箱3の外表面には、ゴムなどの弾性材料により形成されたパッキン36が装着されている。図面では、パッキン36を着色して描いている。防食装置2を所定位置に設置した状態(図3参照)では、外箱1と弁箱3との間がパッキン36を介して密封され、そのパッキン36が有する一対の延在部の間に密閉空間が形成される。延在部は、分岐部14の内面に接する部分と、外箱1の底部の内面に接する部分とを繋ぐように上下方向に延び、管軸方向(流路方向)に間隔を設けて一対で設けられている。密封状態が適切であれば、密閉空間は浸水しない。
図5は、防食リング4の縦断面図であり、図6,7は、その防食リング4の斜視図である。防食リング4は、少なくとも管切断面91に押し当てられる部分がゴムなどの弾性材料で形成される。本実施形態の防食リング4は、金属などの剛性の高い材料で形成された芯体41と、それを被覆するゴムライニング42とを備える。管切断面91に押し当てられる部分では、ゴムライニング42が他の部分よりも厚く形成されている。防食リング4は、芯体を備えていない構造でも構わない。
防食リング4は、切断部90の上方の管外面に当接する鍔部43を有する。鍔部43は、防食リング4の上方に位置し、管軸方向に突出して形成されている。鍔部43には、周方向に沿って円弧状に湾曲した当接面43aが設けられている。弁箱3を切断部90に挿入する過程で、この当接面43aが切断部90の上方の管外面に当接する。鍔部43が管外面に当接した状態では、管切断面91の周方向に亘る全域に対して防食リング4が対向する。
図1〜3に順次に示した通り、弁箱3は切断部90に上方から挿入され、一対の管切断面91の間に配置される。この防食装置2は、弁箱3の挿入方向Dへの移動に応じて、切断部90の上方の管外面に鍔部43を当接させた防食リング4を管切断面91に向かって押圧可能に構成されている。本実施形態では、一対の防食リング4を同時に管切断面91に向かって押圧できる。このように、切断部90に弁箱3を挿入する動作によって防食リング4が管切断面91に押し当てられるので、管切断面91に対して簡便に防食処置を施すことができる。
本実施形態では、防食の対象である水道管9に当接させて防食リング4を挿入方向Dに位置決めしたうえで、その防食リング4を弁箱3で押圧する構成であるため、管切断面91に防食リング4を的確に押し当てて密着させやすい。これに対して、例えば、防食リング4を挿入方向Dに位置決めするのに、または防食リング4を管軸方向へ移動させるのに、外箱1を利用する場合は、支障を来たす恐れがある。切断で使用するカッターの水道管9に対する位置ずれや、締結具13の締め付け具合に応じて、外箱1と管切断面91との位置関係にばらつきが生じるためである。
弁箱3は、図4のように、挿入方向Dに向かって管切断面91から離れる方向に傾斜する第1傾斜面31(以下、傾斜面31)を有する。防食リング4は、図5のように、傾斜面31と同じ方向に傾斜し且つ傾斜面31と対向して配置される第2傾斜面44(以下、傾斜面44)を有する。図2,3のように、弁箱3の挿入方向Dへの移動に応じて、傾斜面31が傾斜面44を管切断面91に向かって押圧可能に構成されている。傾斜面31が傾斜面44を押圧した結果、管軸方向に移動した防食リング4が管切断面91に押し当てられる。
傾斜面31及び傾斜面44は、切断部90の上方と下方の両方に配置されている。かかる構成によれば、切断部90の上方と下方の両方で防食リング4が管切断面91に向かって押圧されるので、防食リング4の管軸方向への移動が安定し、防食リング4をより的確に管切断面91に押し当てることができる。
弁箱3は、切断部90の上方に配置され且つ管軸方向に突出した上方突起部32を有し、上方突起部32の外周面には凹溝33が形成されている。上方突起部32の先端面は、傾斜面31により形成されている。凹溝33は、周方向に沿って延びている。防食リング4は、凹溝33に嵌入される上方嵌入部45を有する。上方嵌入部45は鉤形に形成されている。防食リング4は、これらの嵌入によって弁箱3に保持され、弁箱3とともに密閉ケース7や外箱1の内部を移動する。図2の状態から弁箱3を挿入方向Dへ移動させた際には、図3のように凹溝33から上方嵌入部45が抜け出す。但し、弾性材料のみで形成された上方嵌入部45は比較的容易に変形するので、凹溝33から抜け出さない構成でも構わない。
また、弁箱3は、切断部90の下方に配置され且つ管軸方向に突出した下方突起部34を有し、下方突起部34の外周面には凹溝35が形成されている。下方突起部34の先端面は、傾斜面31により形成されている。凹溝35は、周方向に沿って延びている。防食リング4は、凹溝35に嵌入される下方嵌入部46を有する。下方嵌入部46は鉤形に形成されている。下方嵌入部46は、芯体41を含んでおらず、弾性材料のみで形成されている。このため、切断部90の上方の管外面に鍔部43を当接させた状態から弁箱3を挿入方向Dへ移動させた際には、図3のように下方嵌入部46を変形させて、防食リング4を管切断面91に向かって押圧することができる。
管切断面91に防食処置を施す手順の一例について説明する。まずは、水道管9の切断部となる箇所に上側部材11と下側部材12を外嵌し、締結具13を締め付けて外箱1を装着する。次に、上方に向けた分岐部14にアダプタ5を介して作業用仕切弁6(以下、作業弁6)を接続し、その上方に穿孔機を接続した後、作業弁6を開いて穿孔機のカッターを外箱1内に進入させる。こうして、水道管9を取り囲んで装着された外箱1内で水道管9を不断水状態で切断する(切断工程に相当)。必要であればドレン15を開放して排水を行い、切断により発生した切屑を外部に排出する。切断が完了したら、カッターを引き上げて作業弁6を閉め、穿孔機を撤去する。
続いて、図1に示すように、弁箱3を内部に配置した密閉ケース7を作業弁6に接続する。この弁箱3は、操作桿71によって昇降自在に支持されており、防食リング4は弁箱3に保持されている。防食リング4は、弁箱3の側方に位置するので、挿入方向Dのサイズには影響せず、したがって挿入ストロークが長くならない。密閉ケース7の接続が完了したら、作業弁6を開いて操作桿71を押し下げる。こうして、防食リング4を保持した弁箱3を外箱1内に収容し、水道管9の切断部90に弁箱3を挿入する(挿入工程に相当)。この挿入工程は、後述する第1段階と第2段階を含む。
第1段階では、図2のように、防食リング4を切断部90の管切断面91に対向して配置するとともに、その防食リング4に形成された鍔部43を切断部90の上方の管外面に当接させる。これにより、防食リング4が挿入方向Dに位置決めされ、それ以上は防食リング4が下降しない状態となる。本実施形態では、鍔部43の当接面43aが管外面に沿って湾曲しているため、防食リング4の姿勢が安定し、管切断面91に対する位置ずれが抑制される。このことは、管切断面91に対して的確に防食処置を施すうえで有利である。
第2段階では、図3のように、弁箱3を挿入方向Dへ移動させることにより防食リング4を管切断面91に向かって押圧する。これにより、防食リング4が管切断面91に押し当たって密着した状態となり、管切断面91の露出を防いで防食処置を施すことができる。この段階では、操作桿71を押し下げることにより、防食リング4は下降しないが、弁箱3が下降して、その底部が外箱1の内面に当接する。図1の状態から図3の状態に至るまでに必要な動作は、操作桿71の押し下げのみである。
本実施形態では、第2段落において、弁箱3を挿入方向Dへ移動させることにより、傾斜面31で傾斜面44を管切断面91に向かって押圧し、延いては防食リング4を管切断面91に向かって押圧する。上記のように防食リング4が下降せずに弁箱3が下降するので、互いに面接触している傾斜面同士が摺動し、傾斜面31が傾斜面44を管軸方向に押し出すように作用する。防食リング4は、芯体41を備えていることにより、このような弁箱3からの押圧に応じた管軸方向への移動を円滑に発現できる。
防食装置2を所定位置に設置して防食処置を施した後は、アダプタ5、作業弁6及び密閉ケース7を外箱1から取り外し、図8のように分岐部14に蓋体8を取り付けて弁箱3を固定する。弁箱3に内蔵されている弁体は、弁軸37の操作によって昇降し、それに応じて流路の開閉が行われる。
プラグ16は、外箱1の内部と外部とを連通させる連通口を閉塞しており、その連通口は、一対の延在部の間に形成された密閉空間に面している。このため、プラグ16を外したときに、開放された連通口から続けて水が排出されない場合は、外箱1と弁箱3との間が適切に密封されていることが確認される。他方、連通口から続けて水が排出される場合には、密閉空間が浸水しているので、外箱1と弁箱3との間が適切に密封されていないことが確認される。このように、プラグ16を外したときの排水の状況に基づいて、パッキン36による密封状態の良否を簡単に判定できる。
図9は、本発明の別実施形態に係る防食装置を示す。図9左側は図2の状態(第1段階)に相当し、図9右側は図3の状態(第2段階)に相当する。図10は、この防食装置が備える防食リングを示す。本実施形態は、防食リングの形状を除いて前述の実施形態と同じ構成であるので、前述の実施形態と同一の符号を用いつつ、共通点を省略して主に相違点について説明する。
この例では、防食リング4が、切断部90の管外面に外嵌される環状突出部47を有する。これにより、管切断面91の露出を確実に防いで、防食効果を高めることができる。環状突出部47は、管軸方向に突出して形成されている。しかし、その突出量は、鍔部43の突出量よりも小さく、第1段階では管外面に環状突出部47が当接しない。鍔部43は、周方向において環状突出部47の一部を構成する。第2段階では、防食リング4が管軸方向に押圧されることにより、管切断面91に防食リング4が押し当てられ、それとともに環状突出部47が管外面に外嵌される。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
前述の実施形態では、弁箱が昇降式の弁体を内蔵する例を示したが、これに限られず、例えば弁箱が回動式の弁体を内蔵してもよい。更に、弁体は、流路を切替可能な構造でもよい。したがって、挿入体が構成する弁装置は、切替弁と開閉弁の何れでも構わない。挿入体が切替弁の弁箱である場合、外箱は、上方だけでなく側方にも分岐部を有し、その分岐部に接続される分岐管路と既設管路との間で流路が切り替えられる。また、挿入体は、弁装置を構成する弁箱に限られず、例えば流路を遮蔽する遮蔽部材でもよい。
前述の実施形態では、流体管を管軸方向に切り離す切断、いわゆるフルカット切断による切断部に挿入体を挿入する例を示したが、これに代えて、流体管の側方に開口を設ける(穿孔を施す)切断、いわゆるハーフカット切断による切断部に挿入体を挿入するものでも構わない。
流体管は、水道管に限られず、水以外の各種の液体、気体などの流体に用いる流体管であって構わない。
1 外箱
2 防食装置
3 弁箱(挿入体の一例)
4 防食リング
9 水道管(流体管の一例)
31 第1傾斜面
32 上方突起部
33 凹溝
34 下方突起部
35 凹溝
36 パッキン
41 芯体
42 ゴムライニング
43 鍔部
44 第2傾斜面
45 上方嵌入部
46 下方嵌入部
47 環状突出部
90 切断部
91 管切断面

Claims (9)

  1. 流体管を取り囲んで装着された外箱に収容されて、前記流体管の切断部に挿入される挿入体と、前記挿入体に保持されており、前記切断部の環状の管切断面に対向して配置される環状の防食リングとを備え、
    前記挿入体は、前記切断部の上側に配置され且つ前記挿入体の挿入方向に直交する直交方向に突出した上方突起部と、前記切断部の下側に配置され且つ前記直交方向に突出した下方突起部と、を有し、
    前記防食リングは、前記直交方向に移動可能に前記上方突起部及び前記下方突起部に保持され、
    前記防食リングが、前記切断部の上方の管外面に当接する鍔部を有し、
    前記挿入体の挿入方向への移動に応じて、前記切断部の上方の管外面に前記鍔部を当接させた前記防食リングを前記直交方向に移動させ前記管切断面に向かって押圧可能に構成された管切断面の防食装置。
  2. 前記防食リングは、前記流体管の管軸方向に平行な視線で見て環状であり、
    前記防食リングは、前記挿入体の前記管軸方向両側にそれぞれ個別に配置されて対をなしており、
    前記防食リングは、前記管軸方向に沿って移動可能に前記上方突起部及び前記下方突起部に保持されている、請求項1に記載の管切断面の防食装置。
  3. 前記上方突起部及び前記下方突起部は、それぞれ前記挿入方向に向かって前記管切断面から離れる方向に傾斜する第1傾斜面を有し、
    前記防食リングは、前記第1傾斜面と同じ方向に傾斜し且つ前記第1傾斜面と対向して配置される第2傾斜面を有し、
    前記挿入体の挿入方向への移動に応じて、前記第1傾斜面が前記第2傾斜面を前記管切断面に向かって押圧可能に構成された請求項1又は2に記載の管切断面の防食装置。
  4. 記上方突起部の外周面には凹溝が形成されており、
    前記防食リングは、前記凹溝に嵌入される上方嵌入部を有する請求項1〜3いずれか1項に記載の管切断面の防食装置。
  5. 前記防食リングは、前記切断部の管外面に外嵌される環状突出部を有する請求項1〜4いずれか1項に記載の管切断面の防食装置。
  6. 前記挿入体は、流路を切替または開閉可能な弁体を内蔵した弁箱である請求項1〜5いずれか1項に記載の管切断面の防食装置。
  7. 流体管を取り囲んで装着された外箱内で前記流体管を不断流状態で切断する切断工程と、防食リングを保持した挿入体を前記外箱内に収容し、前記流体管の切断部に前記挿入体を挿入する挿入工程とを備え、
    前記挿入体は、前記切断部の上側に配置され且つ前記挿入体の挿入方向に直交する直交方向に突出した上方突起部と、前記切断部の下側に配置され且つ前記直交方向に突出した下方突起部と、を有し、
    前記防食リングは、前記直交方向に移動可能に前記上方突起部及び前記下方突起部に保持されており、
    前記挿入工程が、環状の前記防食リングを前記切断部の環状の管切断面に対向して配置するとともに、前記防食リングに形成された鍔部を前記切断部の上方の管外面に当接させる第1段階と、前記挿入体を挿入方向へ移動させることにより前記防食リングを前記直交方向に移動させ前記管切断面に向かって押圧する第2段階とを含む管切断面の防食方法。
  8. 前記防食リングは、前記流体管の管軸方向に平行な視線で見て環状であり、
    前記防食リングは、前記挿入体の前記管軸方向両側にそれぞれ個別に配置されて対をなしており、
    前記防食リングは、前記管軸方向に沿って移動可能に前記上方突起部及び前記下方突起部に保持されている、請求項7に記載の管切断面の防食方法。
  9. 前記上方突起部及び前記下方突起部は、それぞれ前記挿入方向に向かって前記管切断面から離れる方向に傾斜する第1傾斜面を有し、
    前記防食リングは、前記第1傾斜面と同じ方向に傾斜し且つ前記第1傾斜面と対向して配置される第2傾斜面を有し、
    前記第2段階では、前記挿入体を挿入方向へ移動させることにより、前記第1傾斜面で前記第2傾斜面を前記管切断面に向かって押圧し、延いては前記防食リングを前記管切断面に向かって押圧する請求項7又は8に記載の管切断面の防食方法。
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