JP4642536B2 - 既設流体管の不断水流路処理装置 - Google Patents

既設流体管の不断水流路処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、スリーブと筐体とからなる分割構造の密封ケースで既設流体管を密封して、既設流体管を不断水状態で切断して、流路の遮断若しくは流路を形成する既設流体管の不断水流路処理装置に関する。
従来の既設流体管の不断水流路処理装置は、既設流体管の一部を密封した密封ケース内部にて不断水状態で既設流体管を切断して、流路の遮断若しくは流路を形成している(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−17986号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、特許文献1にあっては、密封ケース内部における既設流体管の切断により密封ケース内部が既設流体管内の流体で充満し、スリーブ内面と既設流体管外面との間隙に流体が浸入して、該内面や該外面に錆が発生する場合があり、密封ケースや既設流体管が劣化することがあった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、密封ケースのスリーブ内面と既設流体管外面との間隙に流体が浸入することを防止して、スリーブ内面と既設流体管外面とが防錆される既設流体管の不断水流路処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の既設流体管の不断水流路処理装置は、少なくとも1個のスリーブと筐体とからなる分割構造の密封ケースで、既設流体管の一部を、該既設流体管外面と前記スリーブ内面との間に間隙を形成して被覆し、前記スリーブの外方端部と前記既設流体管とを密封材で周方向に亘って水密的に密封して、前記既設流体管の所定切断箇所を不断水状態で切断し、流路の遮断若しくは流路を形成する既設流体管の不断水流路処理装置であって、
前記スリーブと前記既設流体管との間に環状のストッパが設けられ、該ストッパが前記スリーブの前記筐体側の前記既設流体管の周方向に亘って形成されているとともに、前記ストッパと前記密封材との間に閉塞された前記間隙を外部に連通する排気孔が前記ストッパに設けられ、前記間隙に連通する注入孔が前記スリーブに設けられており、前記注入孔から前記間隙に、充填前に流動性を有し充填後に硬化する充填材が充填されていることを特徴としている。
この特徴によれば、密封ケース内部のスリーブと既設流体管との間隙に充填材が充填されており、スリーブと既設管との間に既設流体管内の流体が浸入することがないため、ストッパと密封材との間におけるスリーブと既設流体管とが防錆される。
また、ストッパが、スリーブと既設流体管との間に、既設流体管の周方向に亘って形成されているために、既設流体管の所定箇所が全断面に亘って切断される場合でも、ストッパと密封材との間におけるスリーブと既設流体管とを防錆できる。
また、ストッパと前記密封材との間に閉塞された前記間隙を外部に連通する排気孔が形成されており、該間隙に存する空気が、充填材の充填時に該排気孔から外部に排気されるため、充填材が該間隙にスムーズに充填される。
また、充填材が、充填前に流動性を有し充填後に硬化する硬化材からなるため、該間隙が余すところなく充填された後に硬化材が硬化して、密封ケースと既設流体管とが一体化して剛性が増すため、密封ケースの水密性が維持される。
更に、排気孔がストッパに形成されているため、特段に排気孔を形成する必要なく、該間隙に存する空気を充填材の充填時に外部に排気できる。
本発明の請求項に記載の既設流体管の不断水流路処理装置は、請求項1に記載の既設流体管の不断水流路処理装置であって、前記密封材が、前記スリーブの外方から押し輪の押圧により嵌挿されるシール材からなり、前記ストッパと前記シール材との間における前記スリーブと前記既設流体管との間に、前記既設流体管の周方向に亘って第2ストッパが形成されており、前記ストッパと前記第2ストッパとの間における前記スリーブと前記既設流体管との間隙に前記充填材が充填されていることを特徴としている。
この特徴によれば、ストッパと第2ストッパとの間におけるスリーブと既設流体管との間隙に充填材が充填されており、充填材がシール材と直接的に接触することないため、シール材が充填材と接触することによる劣化を防止することができる。
本発明の請求項に記載の既設流体管の不断水流路処理装置は、請求項1に記載の既設流体管の不断水流路処理装置であって、前記ストッパの前記筐体寄りには、前記スリーブ内面若しくは前記筐体から前記既設流体管側に膨出し、前記ストッパと当接可能な凸部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、スリーブの内方端部近傍に、既設流体管側に膨出する凸部が形成されており、充填材の充填によりストッパが筐体側に押圧されても凸部によりストッパが所定箇所に保持されるため、充填材が筐体内に漏洩することなくスリーブと既設流体管との間隙に充填される。
本発明の請求項に記載の既設流体管の不断水流路処理装置は、請求項1に記載の既設流体管の不断水流路処理装置であって、前記スリーブが、前記筐体と一体的に形成される第1スリーブと、別体の第2スリーブとからなり、前記密封ケースで前記既設流体管を被覆して、前記第1スリーブと前記既設流体管との間に前記ストッパを形成した後に、前記第1スリーブと前記第2スリーブとを一体化するようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、ストッパの形成される位置の近傍に第1スリーブの外方端部を形成することができ、第2スリーブを第1スリーブと一体化する前にストッパを挿入して取付けることができるため、スリーブの既設流体管軸方向の長さに関わらず、ストッパの取付け作業が容易となる。
本発明の請求項5に記載の既設流体管の不断水流路処理装置は、少なくとも1個のスリーブと筐体とからなる分割構造の密封ケースで、既設流体管の一部を、該既設流体管外面と前記スリーブ内面との間に間隙を形成して被覆し、前記スリーブの外方端部と前記既設流体管とを密封材で周方向に亘って水密的に密封して、前記既設流体管の管壁の一部を不断水状態で穿孔し、流路の遮断若しくは流路を形成する既設流体管の不断水流路処理装置であって、
前記スリーブと前記既設流体管との間に環状のストッパが設けられ、該ストッパが前記穿孔により管壁の一部に形成された開口の周辺に形成されているとともに、前記ストッパと前記密封材との間に閉塞された前記間隙を外部に連通する排気孔が前記ストッパに設けられ、前記間隙に連通する注入孔が前記スリーブに設けられており、前記注入孔から前記間隙に、充填前に流動性を有し充填後に硬化する充填材が充填されていることを特徴としている。
この特徴によれば、請求項1の発明と同様の作用効果を奏する。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例における既設水道管にバタフライ弁が設けられた密封ケースを装着した配管の全体像を示す平面図である。(a)は、既設水道管に装着した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図であり、(b)は、同じく既設水道管を切断した状態を示した平面図であり、(c)は、同じく密封ケース内部に設置されたバタフライ弁の開状態を示した平面図であり、(d)は、同じくバタフライ弁の閉状態を示した平面図である。図2(a)は、本発明におけるバタフライ弁を示す斜視図であり、(b)は密封ケースの全体像を示す斜視図である。図3(a)は、密封ケース内の縦断面図であり、(b)は同じくバタフライ弁が設置された状態を示す縦断面図である。図4(a)は、本発明の第1変形例における密封ケース内の縦断面図であり、(b)は同じくバタフライ弁が設置された状態を示す縦断面図である。図5は、スリーブと既設水道管との間隙に充填材が充填される状況を示した斜視図である。図6は、本発明の第2変形例における密封ケース内の縦断面図である。図7は、本発明の第3変形例における密封ケース内の縦断面図である。
本発明の実施例における不断水流路処理装置の装着後の配管状況について説明すると、図1(a)に示すように、本発明の既設流体管としての上水管である既設水道管1の管内流体の流下方向に対して、例えば既設水道管1の一部に撤去や補修が必要な特定エリアEよりも上流側の管部分に、本発明の実施例における密封ケース10からなる不断水流路処理装置を既設水道管1の外周面に水密的に装着し、密封ケース10内部の所定切除箇所である既設水道管1部分を後述する方法にて切断して(図1(b))、当該切断箇所にバタフライ弁4を装着し、図1(c)、(d)に示すように、既設水道管1の既設流路を開閉可能とする構成を有している。
このような不断水流路処理装置の配設により、既設水道管1の特定エリアEには管内流体が流下しないように操作できるため、特定エリアEに位置する管部分の撤去やあるいは補修等の作業が可能となる。
本発明の実施例における密封ケース10の概略について説明すると、図2(b)に示されるように、密封ケース10は、既設水道管1を上下方から被覆する分割密封ケース10’、10’からなる分割構造を有しており、図2(a)に示されるバタフライ弁4が設置可能なように、上向きに開口した円形の上方開口部Uが形成されている。
密封ケース10は、既設水道管1の外径よりも大なる内径を有する筐体11と、筐体11と内部が連通して略直交するスリーブ12とからなっており、スリーブ12の両外方端部には水平方向に開口した円形の側方開口部A、A’が2箇所形成されている。
尚、本発明でスリーブ12とは、密封ケース10のうち既設水道管1の軸方向と平行に形成される部分を示すものとする。
図2(b)及び図3(a)に示されるように、水平方向の同一の中心軸Cを有し、密封ケース10の側面において互いの対面に位置する側方開口部A、A’の内径は、既設水道管1の外径よりも略同一あるいは若干大きく形成されている。
密封ケース10の既設水道管1への装着について図3(b)で示して説明すると、上下分割構造の分割密封ケース10’、10’を中心軸Cと既設水道管1の管軸とを合わせる位置で、既設水道管1の外周部に装着する。既設水道管1の外周部に装着した分割密封ケース10’、10’の互いの接合面に形成された開先に溶接加工による接合を行うことにより、接合面に溶接部Yが形成される。
また、スリーブ12には、外側面から既設水道管1の管軸方向に向かって外周壁を押圧保持する調整ボルト61が、既設水道管1の外周方向に所定間隔に配設されており、各調整ボルト61を外側面から螺挿して既設水道管1の外周壁を押圧することで、既設水道管1の管軸と、スリーブ12の中心軸Cとの調整が可能となる。
次に、図3(a)に示されるように、両端を突き合せることで既設水道管1の外周と略同一の内径を有する環状に形成されるパッキン25を、スリーブ12内面と既設水道管1外面との間隙に、スリーブ12の外方から内方に向かって嵌挿する。環状に形成されたパッキン25はスポンジ体からなり、周方向にスリーブ12内面及び既設水道管1外面と密接するように当接している。
また、スリーブ12内方端部近傍において、既設水道管1側に膨出する凸部18が、既設水道管1の周方向に亘って形成されており、スリーブ12と既設水道管1との間隙をスリーブ12内方に向かって嵌挿されるパッキン25が、凸部18と当接して所定箇所に保持される。
次に、図3(a)、(b)に示されるように、開口部A及び開口部A’において、スリーブ12の内周面と既設水道管1の外周面との間に周方向に亘って、本発明の密封材であって両端を突き合せることで既設水道管1の外周と略同一の内径を有する環状に形成されるゴム輪53を、既設水道管1の外周面よりも若干大きい内径のつば部60を有する分割構造の押し輪50にてスリーブ12内部の内方側に押し込む。
即ちスリーブ12の両端部の外周面それぞれにおいて、対向配置されたフランジ17のボルト孔17aと押し輪50のボルト孔50aとを介して係合されたボルトナット51を螺挿することにより、フランジ17の外端面と押し輪50の内端面とが近接されるに伴い、押し輪50の内側面に周方向に亘って形成されたつば部60により、ゴム輪53がスリーブ12の内方に押圧され、既設水道管1の外周面と、スリーブ12の外端部近傍の内周面との間を摺接しながらスリーブ12の内方へ進入することにより、開口部A及びA’における密封ケース10と既設水道管1の外周面との密封を行う。これにより、パッキン25とゴム輪53の間におけるスリーブ12内面と既設水道管1外面との間隙が水密的に密封される。
これにより、既設水道管1の周方向に形成されるパッキン25とゴム輪53との間において、スリーブ12内面と既設水道管1外面との間に閉塞された間隙Kが形成される。
次に、押し輪50の周方向に亘って設けられた各押し込みボルト52を管軸中心に向かって螺挿することにより、押し込みボルト52の先方に設けられた押し爪64の先端爪が既設水道管1の外周にくい込まれ、押し輪50が既設水道管1を拘止される。
スリーブ12外方端部の密封状況の確認作業として、スリーブ12上部に形成される注入孔20より、密封ケース10内部に水等を注入して水圧をかけ、スリーブ12外方端部からの水の漏洩がないかを点検してもよい。確認作業として間隙Kに注入した水は、スリーブ12下部に形成される水抜き孔22より間隙Kの外部に放出できる。
次に、図3(b)に示されるように、スリーブ12上部に形成される注入孔20より、充填前に流動性を有し充填後に硬化する本発明の充填材であって硬化材としてのモルタル材Mを、スリーブ12内面と既設水道管1外面との間隙Kに充填する。充填時に流動性を有するモルタル材Mは、間隙Kを余すところなく充満した後に硬化して、所定の剛性を有するようになる。
このようにすることで、密封ケース10内部のスリーブ12と既設水道管1との間隙Kにモルタル材Mからなる充填材が充填されており、スリーブ12と既設水道管1との間に既設水道管1内の流体が浸入することがないため、パッキン25と密封材との間におけるスリーブ12内面と既設水道管1外面とが防錆される。
また、パッキン25は、スリーブ12と既設水道管1との間に、既設水道管1の周方向に亘って形成されており、このようにすることで、本実施例のように既設水道管1の所定箇所が全断面に亘って切断される場合でも、スリーブ12と既設水道管1とを防錆できる。
またこのようにすることで、モルタル材Mが硬化して、密封ケース10と既設水道管1とが一体化して剛性が増すため、密封ケース10の水密性が維持される。
また、モルタル材Mの充填時には、注入孔20と同じくスリーブ12上部に形成される排気孔21を開放して充填する。
このようにすることで、スリーブ12内面と既設水道管1外面との間隙Kに存する空気が、モルタル材Mの充填時に排気孔21から外部に排気されるため、モルタル材Mが間隙Kにスムーズに充填される。
また、スリーブ12の内方端部近傍に、既設水道管1側に膨出する凸部18が形成されており、モルタル材Mの充填によりパッキン25が筐体11側に押圧されても凸部18によりパッキン25が所定箇所に保持されるため、モルタル材Mが筐体11内部側に漏洩することなくスリーブ12と既設水道管1との間隙Kに充填される。
次に、既設水道管1の切断作業工程を説明すると、既設水道管1に密封ケース10を上述のように密封した状態にて、上方開口部Uに、上方開口部Uを開閉自在とする開閉弁(図示略)と、前記開閉弁を介して取り付けた筐体11と連通する作業筒(図示略)の内部に既設水道管1の切断装置(図示略)を配設して、筐体11内の既設水道管1を不断水状態で切り粉を排出しながら所定長さ切断する。次に、切断後の管片及び該切断装置を密封ケース10外へ搬出する。
次に、既設水道管1の管片及び切り粉を搬出した後において、内部にバタフライ弁4を内挿した挿入装置(図示略)を配設して、該開閉弁を開状態としてバタフライ弁4を筐体11内の所定箇所に設置する。
図2(a)、(b)に示されるように、バタフライ弁4は、開口Hを開閉軸40周りに開閉自在な弁体7を有する仕切壁6と、仕切壁6の上部と一体的に形成される上蓋部5とからなり、筐体11の内側面に設けられた一対の案内片29、29の間をガイドされながら、筐体11内の所定位置に設置される。
上蓋部5の周面にはシール8aが、筐体11の内側面に設けられた段部19と水密的に圧接するように形成されている。同様に図3(a)、(b)に示されるように、仕切壁6の両側面と底面とにはシール8bが、バタフライ弁4の設置位置において、筐体11の内側面に設けられた段部15及び密封ケース10の底面の一部が膨出した段部16と水密的に圧接するように形成されている。
また筐体11側面下部には、筐体11の内部に設置されたバタフライ弁4の上流側及び下流側に開閉可能な排出口13、13が設けられている。上述した既設水道管1の切断時において排出口13、13は密封ケース10の外部と連通可能となっている。
次に本発明の第1変形例について以下に説明すると、図4(a)、(b)に示されるように、本発明の第1変形例における密封ケース10aは、筐体11とスリーブ12aとからなり、スリーブ12aは、筐体11と一体的に形成される第1スリーブ12a1と、第1スリーブ12a1と別体からなる第2スリーブ12a2とからなる。
上記実施例と同様の工程については説明を省略するが、図4(a)に示されるように、既設水道管1の外周を分割密封ケース10a’、10a’にて被覆した後に、パッキン25を、第1スリーブ12a1の外側方から筐体11内面と既設水道管1外面との間隙Kに筐体11の内方に向かって嵌挿する。
このようにすることで、パッキン25の形成される位置の近傍に第1スリーブ12a1の外方端部を形成することができ、図4(a)に示されるように第2スリーブ12a2を第1スリーブ12a1と接続する前にパッキン25を挿入して取付けることができるため、スリーブ12aの既設水道管1軸方向の長さに関わらず、パッキン25の取付け作業が容易となる。
さらに、図5に示されるように、パッキン25はスポンジ体からなっているために、パッキン25自体が通気性を有しており、排気孔21の効果を奏する。つまりモルタル材Mの充填時に間隙Kに存する空気が、パッキン25内部を介して間隙Kの外部に排気される。しかし、モルタル材Mは外部に漏洩することなくパッキン25により保持される。
このようにすることで、特段に排気孔21を形成する必要なく、間隙Kに存する空気を充填材の充填時に外部に排気できる。
次に本発明の第2変形例について以下に説明すると、図6に示されるように、本発明の第2変形例における密封ケース10は、筐体11とスリーブ12とからなる。上記実施例と同様の工程については説明を省略するが、スリーブ12の外方からパッキン25を嵌挿した後に、パッキン25と同様に両端を突き合せることで既設水道管1よりも若干大径の環状に形成される第2パッキン26を、スリーブ12と既設水道管1との間隙に嵌挿して、スリーブ12の外方端部と既設水道管1とをゴム輪53と押し輪50にて密封する。
つまりパッキン25と第2パッキン26との間におけるスリーブと既設水道管1との空間に間隙K’が形成され、スリーブ12に形成された注入孔20からモルタル材Mを充填することにより間隙K’が充満される。
このようにすることで、パッキン25と第2パッキン26との間におけるスリーブ12と既設水道管1との間隙K’にモルタル材Mが充填されており、モルタル材Mがゴム輪53と直接的に接触することないため、ゴム輪53がモルタル材Mと接触することによる水密性の劣化を防止することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、筐体11内部において既設水道管1の切断の後、既設流路を処理する流路処理体としてバタフライ弁4が形成されていたが、流路処理体は流路の遮断若しくは他の流路を形成すれば本実施例のバタフライ弁4に限られず、例えば弁体が上下動可能なスルース弁でもよいし、既設流路を遮断する仕切体でもよい。更に、密封ケース10内部における既設水道管1の切断のみで、特に流路処理体を配置しなくてもよい。
また、上記実施例では、筐体11内部における所定長さの既設水道管1を切除していたが、本発明の既設水道管1の切断は、必ずしも所定長の既設水道管1の切除に限らず、例えば既設水道管1を一の断面で切断してもよいし、また既設水道管1の管壁の一部を穿孔してもよい。
また、本発明のストッパは、必ずしも既設水道管1の周方向に亘って形成されている上記実施例に限らず、例えば既設水道管1の管壁の一部を穿孔する場合には、該穿孔により管壁の一部に形成された開口の周辺に、該開口より若干大径の環状に形成されたストッパが、スリーブと既設水道管1との間に形成されていてもよい。
更に、上記実施例では、既設水道管1は、切断装置(図示略)により切断されていたが、既設水道管1の切断は上記実施例に限らず、筐体11内部において既設水道管1の所定箇所を切断する方法であれば何でもよい。
また、上記実施例では、本発明の発明のストッパとしてスポンジ体からなるパッキン25が形成されていたが、充填材を間隙Kに保持できればストッパは必ずしもスポンジ体からなるパッキン25に限られず、例えば網状体等でもよい。
また、上記実施例では、既設水道管1は水道用の管であったが、既設流体管の内部流体は上下水道等の液体であってもガス等の気体であってもよい。
また、上記実施例では、スリーブ12に排気孔21が形成されていたが、スリーブ12と既設水道管1との間隙Kに存する空気を排気できれば、充填材の注入孔20が排気孔21を兼ねていてもよい。
このようにすることで、特段に排気孔21を設けることなく、スリーブ12と既設水道管1との間隙Kに充填材を注入すると共に間隙Kに存する空気を外部に排出できる。
また、上記実施例では、密封ケース10は溶接により接合される分割密封ケース10’、10’からなっていたが、密封ケース10内部が密封されていれば、分割密封ケース10’、10’の接合の方法は本方法に限られず、例えば分割密封ケース10’、10’の接合面にパッキンを介してフランジ接合されていてもよい。
また、上記実施例では、本発明の密封材としてゴム輪53と押し輪50によりスリーブ12外方端部と既設水道管1外面との間隙Kが密封されていたが、本発明の密封材は水密的に密封されていれば本実施例に限られず、例えば本発明の第3変形例として図7に示されるように、パッキン25を所定箇所に嵌挿した後のスリーブ12c外方端部と既設水道管1外面とを、既設水道管1の周方向を密封材として溶接接合により水密的に密封してもよい。
また、上記実施例では、スリーブ12内面と既設水道管1外面との間隙Kに、本発明の硬化材としてモルタル材Mを注入していたが、本発明の硬化材はモルタル材Mとは限られず、充填前に流動性を有し充填後に硬化すれば何でもよい。更に、本発明の充填材は、必ずしも充填後に硬化して剛性を増す硬化材とは限られず、間隙Kを充填できてスリーブ12内面や既設水道管1外面を防錆できれば何でもよい。
また、上記実施例では、スリーブ12の下部に水抜き孔22が形成され、上述のように密封材の水密性の確認ができるようになっていたが、水抜き孔22は密封ケース10のいずれかの所定箇所に形成されていれば、必ずしもスリーブ12に無くてもよい。
また、上記実施例では、凸部18はスリーブ12内面に形成されていたが、凸部18はパッキン25と当接可能に形成されていれば、必ずしもスリーブ12に形成されていなくてもよく、例えば筐体11の側面が既設水道管1側に膨出して凸部を形成してもよい。
本発明の実施例における既設水道管にバタフライ弁が設けられた密封ケースを装着した配管の全体像を示す平面図である。(a)は、既設水道管に装着した状態及び管内流体の流下方向を示した平面図であり、(b)は、同じく既設水道管を切断した状態を示した平面図であり、(c)は、同じく密封ケース内部に設置されたバタフライ弁の開状態を示した平面図であり、(d)は、同じくバタフライ弁の閉状態を示した平面図である。 (a)は、本発明におけるバタフライ弁を示す斜視図であり、(b)は密封ケースの全体像を示す斜視図である。 (a)は、密封ケース内の縦断面図であり、(b)は同じくバタフライ弁が設置された状態を示す縦断面図である。 (a)は、本発明の第1変形例における密封ケース内の縦断面図であり、(b)は同じくバタフライ弁が設置された状態を示す縦断面図である。 スリーブと既設水道管との間隙に充填材が充填される状況を示した斜視図である。 本発明の第2変形例における密封ケース内の縦断面図である。 本発明の第3変形例における密封ケース内の縦断面図である。
符号の説明
1 既設水道管(既設流体管)
4 バタフライ弁
5 上蓋部
6 仕切壁
7 弁体
8a、8b シール材
10、10a 密封ケース
10’、10a’ 分割密封ケース
11 筐体
12、12a スリーブ
12a1 第1スリーブ
12a2 第2スリーブ
13 排出口
15 側面段部
16 底面段部
17 フランジ
17a ボルト孔
18 凸部
19 段部
20 注入孔
21 排気孔
22 水抜き孔
25 パッキン(ストッパ)
26 第2パッキン(第2ストッパ)
29 案内片
40 開閉軸
50 押し輪
50a ボルト孔
51 ボルトナット
52 押し込みボルト
53 ゴム輪(密封材)
61 調整ボルト
64 押し爪
A、A’ 開口部
C 中心軸
E 特定エリア
H 開口
K、K’ 間隙
M モルタル材(充填材)
U 上方開口部
Y 溶接部

Claims (5)

  1. 少なくとも1個のスリーブと筐体とからなる分割構造の密封ケースで、既設流体管の一部を、該既設流体管外面と前記スリーブ内面との間に間隙を形成して被覆し、前記スリーブの外方端部と前記既設流体管とを密封材で周方向に亘って水密的に密封して、前記既設流体管の所定切断箇所を不断水状態で切断し、流路の遮断若しくは流路を形成する既設流体管の不断水流路処理装置であって、
    前記スリーブと前記既設流体管との間に環状のストッパが設けられ、該ストッパが前記スリーブの前記筐体側の前記既設流体管の周方向に亘って形成されているとともに、前記ストッパと前記密封材との間に閉塞された前記間隙を外部に連通する排気孔が前記ストッパに設けられ、前記間隙に連通する注入孔が前記スリーブに設けられており、前記注入孔から前記間隙に、充填前に流動性を有し充填後に硬化する充填材が充填されていることを特徴とする既設流体管の不断水流路処理装置。
  2. 前記密封材が、前記スリーブの外方から押し輪の押圧により嵌挿されるシール材からなり、前記ストッパと前記シール材との間における前記スリーブと前記既設流体管との間に、前記既設流体管の周方向に亘って環状の第2ストッパが形成されており、前記ストッパと前記第2ストッパとの間における前記スリーブと前記既設流体管との間隙に前記充填材が充填されている請求項1に記載の既設流体管の不断水流路処理装置。
  3. 前記ストッパの前記筐体寄りには、前記スリーブ内面若しくは前記筐体から前記既設流体管側に膨出し、前記ストッパと当接可能な凸部が形成されている請求項1に記載の既設流体管の不断水流路処理装置。
  4. 前記スリーブが、前記筐体と一体的に形成される第1スリーブと、別体の第2スリーブとからなり、前記密封ケースで前記既設流体管を被覆して、前記第1スリーブと前記既設流体管との間に前記ストッパを形成した後に、前記第1スリーブと前記第2スリーブとを一体化するようになっている請求項1に記載の既設流体管の不断水流路処理装置。
  5. 少なくとも1個のスリーブと筐体とからなる分割構造の密封ケースで、既設流体管の一部を、該既設流体管外面と前記スリーブ内面との間に間隙を形成して被覆し、前記スリーブの外方端部と前記既設流体管とを密封材で周方向に亘って水密的に密封して、前記既設流体管の管壁の一部を不断水状態で穿孔し、流路の遮断若しくは流路を形成する既設流体管の不断水流路処理装置であって、
    前記スリーブと前記既設流体管との間に環状のストッパが設けられ、該ストッパが前記穿孔により管壁の一部に形成された開口の周辺に形成されているとともに、前記ストッパと前記密封材との間に閉塞された前記間隙を外部に連通する排気孔が前記ストッパに設けられ、前記間隙に連通する注入孔が前記スリーブに設けられており、前記注入孔から前記間隙に、充填前に流動性を有し充填後に硬化する充填材が充填されていることを特徴とする既設流体管の不断水流路処理装置。
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