JP4948770B2 - 筐体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、既設流体管の外周面を、少なくとも分割構造を有する分割筐体により囲繞し、シール体により内部を密封状態とし、不断水状態で既設流体管を切断して、流路の遮断若しくは他の流路を形成する筐体装置に関する。
従来の筐体装置は、分割筐体同士の互いの接合及び筐体装置と既設流体管の外面との接合は、溶接加工により行われており、筐体装置内部を密封状態とし、不断水状態で既設流体管を切断して、流路の遮断若しくは他の流路を形成できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−156575号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、特許文献1にあっては、筐体装置と既設流体管の外面との溶接加工による接合が行われ、筐体装置が既設流体管と一体的になり、構造的に固定状態となるため、管路にかかる土圧等の負荷を直接的に受けて、結果的に筐体装置と既設流体管との接合面が損傷する場合があるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、筐体装置と既設流体管との接合を、可撓性を有しつつ密封することにより、管路にかかる土圧等の負荷を許容して筐体装置と既設流体管との接合面の損傷を防止できる筐体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の筐体装置は、既設流体管の外周面を、少なくとも分割構造を有する分割筐体により囲繞して、前記分割筐体同士及び前記分割筐体と前記既設流体管とを密封状態とし、不断水状態で前記既設流体管を切断して、流路の遮断若しくは他の流路を形成する筐体装置であって、
前記分割筐体同士の接合によって形成される受口の内面には、少なくとも外方に向かって拡開する案内部を有するシール面が形成されており、押し輪を用いて環状弾性シールを前記受口の外方から前記シール面の案内部により案内させながら、前記受口の内面と前記既設流体管の外面との間隙に嵌挿させて、前記間隙を密封できるようになっており、
前記分割筐体同士の接合面には、前記受口の外側面から受口の端面の内端部まで連続して、溶接加工が可能な開先が形成されており、
更に前記シール面の外方に向かって拡開する案内部と既設流体管の外周面との間に間隙が形成されており、
前記開先溶接加工し、当該溶接部が、前記シール面と略面一に形成されるように研磨加工されていることを特徴としている。
この特徴によれば、既設流体管の外周面を分割筐体により囲繞して、分割筐体同士を密封して、押し輪を用いて環状弾性シールを受口外方から案内部により案内させながら、シール面と前記既設流体管の外面との間隙に嵌挿させることにより、筐体装置と既設流体管との接合が可撓性を許容できる密封構造になるため、筐体装置と既設流体管との接合面の損傷を防止できる。
また、溶接加工による溶接部が、環状弾性シールが嵌挿されるシール面の一部まで連続して形成されているため、環状弾性シールによるシール面と既設流体管の外面との密封状態が維持可能となる。
また、筐体装置の外側方からの溶接加工により、受口内面のシール面の内方まで溶接部が形成され、環状弾性シールによるシール面と既設流体管の外面との密封状態が向上する。
更に、受口の内面が外方に向かって拡開する案内部と既設流体管の外周面との間に間隙を有しているため、研磨加工が容易となり、環状弾性シールによるシール面と既設流体管の外面との密封効果が高まる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の参考例を図面に基づいて説明すると、先ず図1(a)はバタフライ弁の全体像を示す斜視図であり、(b)は筐体装置の全体像を示す斜視図である。図2(a)は筐体装置内の縦断面図であり、(b)は同じくバタフライ弁が設置された状態を示す縦断面図である。図3(a)は上部筐体の接合面を見た平面図であり、(b)は同じく下部筐体の接合面を見た平面図である。図4(a)は受口内面における上部筐体と下部筐体との溶接加工前の接合面を示した拡大斜視図であり、(b)は同じく溶接加工後を示した拡大斜視図である。図5(a)は図2(a)の点線囲い部の拡大断面図であり、(b)は同じく図2(b)の拡大断面図である。図6(a)は本発明の実施例における上部筐体の接合面を見た平面図であり、(b)は同じく下部筐体の接合面を見た平面図である。図7(a)は本発明の実施例における受口内面における上部筐体と下部筐体との溶接加工前の接合面を示した拡大斜視図であり、(b)は同じく溶接加工後を示した拡大斜視図である。
先ず、筐体装置10の概略について説明すると、図1(b)に示されるように、筐体装置10は、既設水道管1(既設流体管)を上下方から囲繞する上部筐体11(分割筐体)と、下部筐体12(分割筐体)とからなっており、図1(a)に示されるバタフライ弁4が設置可能なように、上向きに開口した円形の上方開口部Uが形成されている。
筐体装置10は、既設水道管1の外径よりも大なる内径を有する筒状部10aと、筒状部10aと内部が連通して略直交する水平筒状部10bとからなっており、水平筒状部10bの両外端には水平方向に開口した円形の側方開口部A、A’が2箇所形成されている。
図1(b)及び図2(a)に示されるように、水平方向の同一の中心軸Cを有し、筐体装置10の側面において互いの対面に位置する側方開口部A及び側方開口部A’の内径は、既設水道管1の外径よりも略同一あるいは若干大きく形成されている。
筐体装置10の既設水道管1への装着について図1(b)で示して説明すると、上部筐体11と下部筐体12とを中心軸Cと既設水道管1の管軸とを合わせる位置で、既設水道管1の外周部に装着する。既設水道管1の外周部に装着した上部筐体11と下部筐体12との接合面11a、12aには、開先18が形成されており、図3及び図4を用いて後述するように、互いの接合面11a、12aに形成された開先18に溶接加工による接合を行う。
また、図2(a)に示されるように、開口部A及び開口部A’において、水平筒状部10bの内周面と既設水道管1の外周面との間に周方向に亘って、ゴム体からなるシール材53(環状弾性シール)を介して、既設水道管1の外周面よりも若干大きい内径のつば部60を有する分割構造の押し輪50にてシール材53を水平筒状部10b内部の内方側に押し込むことにより、開口部A及びA’における筐体装置10と既設水道管1の外周面との密封を行う。
図2(a)及び図5(a)に示されるように、シール材53は周方向に亘って略同一の断面形状を有する環状に形成されており、また所定箇所に切れ目を有しているために、長手方向に亘って連続して形成される既設水道管1の任意箇所の外周面に取付可能となっている。
図5(b)に示されるように、シール材53を既設水道管1の外周面に取り付けた後、押し輪50によるシール材53の水平筒状部10bの内方側への押し込みにより、シール材53が周辺方向に拡がるため、切れ目においてもシールされ、筐体装置10と既設水道管1の外周面との密封がなされる。
したがって上部筐体11と下部筐体12との接合は、長手方向に亘って溶接加工による接合であり、開口部A及び開口部A’の両端部には既設水道管1の外周方向に亘って配設したシール材53を介して押し輪50の押し込みにより、筐体装置10の内部は水密的となっている。
次に、既設水道管1の切断作業工程を説明すると、既設水道管1に筐体装置10を上述のように密封した状態にて、上方開口部Uに、上方開口部Uを開閉自在とする開閉弁(図示略)と、前記開閉弁を介して取り付けた筐体装置10と連通する作業筒(図示略)の内部に既設水道管1の切断装置(図示略)を配設して、筐体装置10内の既設水道管1を不断水状態で切り粉を排出しながら所定長さ切断する。次に、切断後の管片及び該切断装置を筐体装置10外へ搬出する。
次に、既設水道管1の管片及び切り粉を搬出した後において、内部にバタフライ弁4を内挿した挿入装置(図示略)を配設して、該開閉弁を開状態としてバタフライ弁4を筐体装置10内に設置する。
図1(a)に示されるように、バタフライ弁4は、開口Hを開閉軸40周りに開閉自在な弁体7を有する仕切壁6と、仕切壁6の上部と一体的な形成される上蓋部5とからなり、筐体装置10の内側面に設けられた一対の案内片21、21の間をガイドされながら、筐体装置10内の所定位置に設置される。
上蓋部5の周面にはシール8aが、筐体装置10の内側面に設けられた段部19と水密的に圧接するように形成されている。同様に図2(a)、(b)に示されるように、仕切壁6の両側面と底面とにはシール8bが、バタフライ弁4の設置位置において、筐体装置10の内側面に設けられた段部15及び筐体装置10の底面の一部が膨出した段部16と水密的に圧接するように形成されている。
また、筐体装置10側面下部には、筐体装置10の内部に設置されたバタフライ弁4の上流側及び下流側には開閉可能な排出口13、13が設けられている。後述する既設水道管1の切断時において排出口13、13は筐体装置10の外部と連通可能となっている。
次に、筐体装置10の各部について、詳細に説明する。
先ず、筐体装置10長手方向の接合について説明すると、図3(a)、(b)に示されるように、筐体装置10は上部筐体11と下部筐体12とからなり、上部筐体11と下部筐体12にはそれぞれ略同一形状の接合面11a、12aが形成され、それぞれの接合面11a、12aの筐体装置10外側には長手方向に亘って開先18が形成されており、図1(b)で示されるように、接合面11a、12aが付き合わされた上部筐体11と下部筐体とは溶接加工により密封されるようになっている。
また、溶接加工後において、水平筒状部10b内面のシール面10b1と既設水道管1の外面との間隙は、後述するようにシール材53によりシールされることになる。
水平筒状部10bの外端部(受口)の内面は、外方に向けてテーパ状に拡径されるテーパ部10c(案内部)と、テーパ部10cより内方に形成され、既設水道管1外面と長手方向に沿って平行な平行部10dとからなるシール面10b1に周方向に亘って形成されている。
また、水平筒状部10bの外端部は、外端に向かってテーパ状に拡径されるテーパ部10cに対応して、外端に向かって肉薄に形成されている。
図3及び図4(a)に示されるように、接合面11a、12aに形成される開先18は、筐体装置10の外側面の長手方向に亘って水平筒状部10bの外端まで連続して形成され、筐体装置10の外側方からの溶接加工が可能となっている。
特に、水平筒状部10bにおいては筐体装置10の外側方からの溶接加工により、水平筒状部10b内面のシール面10b1の内方まで溶接部が形成され、後述するシール材53によるシール面10b1と既設水道管1外面との密封状態が向上する。
溶接加工後の溶接部Yは、溶融凝固した溶接材料の一部が肉盛り部として形成される。そこで、筐体装置10の内側面における、後述するシール材53との当接箇所を平滑にするために、当該当接箇所(研磨部K)を研磨加工により、シール面10b1と略面一に形成する表面処理を施すこともできる(図4(b))。
シール面10b1のテーパ部10cが外方に向かって拡開しているため、水平筒状部10b内においてテーパ部10cと既設水道管1の外面との間隙を有しているため、テーパ部10cにおける研磨加工が容易となり、シール材53によるシール面10b1と既設水道管1の外面との密封効果が高まる。
また、図2(a)に示されるように、溶接加工後の筐体装置10には、外側面から既設水道管1の管軸方向に向かって外周壁を押圧保持する調整ボルト61が、既設水道管1の外周方向に所定間隔に配設されており、各調整ボルト61を外側面から螺挿して既設水道管1の外周壁を押圧することで、既設水道管1の管軸と、筐体装置10の水平筒状部10bの管軸Cとの調整が可能となる。
次に、水平筒状部10bの外端部内面と既設水道管1外面との密封について説明すると、図5(a)に示されるように、シール材53は、既設水道管1の外径と略同一の内径を有する環状に形成されて、既設水道管1の外周に配設され、シール材53の形状は、水平筒状部10bの外端部内面に形成されるテーパ部10c形状と平行部10dとからなる形状に密接するように、断面が略円形状の前部53aと、断面が略台形状の後部53bとからなる形状で周方向に亘って形成されている。
水平筒状部10bの両外端部の外周面それぞれにおいて、対向配置されたフランジ17のボルト孔17aと押し輪50のボルト孔50aとを介して係合されたボルトナット51を螺挿することにより、フランジ17の外端面と押し輪50の内端面とが近接されるに伴い、押し輪50の内側面に周方向に亘って形成されたつば部60により、シール材53が水平筒状部10bの内方に押圧され、既設水道管1の外周面と、水平筒状部10bの外端部近傍の内周面との間を摺接しながら水平筒状部10bの内方へ進入する。
そして図5(b)に示されるように、シール材53の前部53aが、テーパ部10cの縮径された箇所を越えて内方へ進入し、平行部10dと既設水道管1の外面との間隙に周方向に亘って圧接され、シール材53の後部53bが同様にテーパ部10cに圧接される。
つまり、図5に示されるようにシール面10b1に形成される平行部10dが、既設水道管1の外面と長手方向に沿って略平行に形成され、周方向に沿って上部筐体11と下部筐体12との接合面を含めて連続的に略面一に形成されているため、シール材53の前部53aにより水平筒状部10bの外端部内面に形成される平行部10dと既設水道管1外面との間を強い接圧で密封できる。
さらにボルトナット51を螺挿することにより、シール材53の後部53bがシール面10b1に形成されたテーパ部10cに圧接される。つまり、平行部10dばかりかテーパ部10cを、水平筒状部10bの外端部内面と既設水道管1外面との間隙を密封するシール部として機能させることができる。
したがって、水平筒状部10b外方から押し輪50によりシール材53を押圧させ、テーパ部10cにより案内させながら、シール面10b1と既設水道管1の外面との間隙に嵌挿させることにより、筐体装置10と既設水道管1との接合が可撓性を許容できる密封構造になるため、筐体装置10と既設水道管1との接合面の損傷を防止できる。
特に、溶接加工による溶接部Yが、筐体装置10外側面の長手方向に亘って水平筒状部10bの外端まで連続して形成されているため、シール材53によるシール面10b1と既設水道管1外面との密封状態が維持可能となる。
次に、押し輪50の周方向に亘って設けられた各押し込みボルト52を管軸中心に向かって螺挿することにより、押し込みボルト52の先方に設けられた押し爪64の先端爪が既設水道管1の外周にくい込まれ、押し輪50が既設水道管1を拘止される。
また、図2(a)、図3(b)に示されるように、筐体装置10内側面及び内底面には、バタフライ弁4と当接する当接面に沿って、若干内向き側に肉厚の段部15、16が形成されており、上部筐体11と下部筐体12とが溶接加工により接合された筐体装置10内面において、前述と同様の研磨加工により段部15が上下方向に連続的に略面一に形成されるようになっている。
バタフライ弁4を筐体装置10内部の所定位置に設置した状態が図2(b)に示されており、仕切壁6の上蓋部5の側周面に備えられたシール8aと筐体装置10内側面に備えた段部19とが水密的に密接しており、また同様に仕切壁6の側周面に備えられたシール8bと筐体装置10内側面及び内底面に備えた段部15、段部16とが水密的に密接しているため、弁体7の閉状態では、上流からの管内流体の流下は仕切壁6において遮断される。
次に、本発明の実施例について以下に示す。前述と重複する部分については説明を省略する。
図6及び図7(a)に示されるように、本発明の実施例の上部筐体11’と下部筐体12’との接合面11a’、12a’に形成される開先18’は、筐体装置10’の外側面の長手方向に亘って水平筒状部10bの端面の内端部まで連続して形成され、溶接加工が可能となっている。
溶接加工後の溶接部Yは、前述のように溶接材料の一部が肉盛り部として形成される。そこで、筐体装置10の内側面における、後述するシール材53との当接箇所を平滑にするために、当該当接箇所(研磨部K’)を研磨加工により、シール面10b1と略面一に形成する表面処理を施すこともできる(図7(b))。
シール面10b1のテーパ部10cが外方に向かって拡開しており、水平筒状部10bの外端部内面においてテーパ部10cと既設水道管1の外面との間隙を有しているため、テーパ部10cにおける溶接加工あるいは研磨加工が容易となる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、筐体装置10内に設置する制水体として、バタフライ弁4が設置されていたが、筐体装置10内には、必ずしも制水体を設置する必要はなく、例えば既設水道管1の一部に開口を形成し、分岐管の接続等を行ってもよい。また、制水体を設置するとすればバタフライ弁4とは限られず、例えば弁体が仕切壁に対してスライド動可能なスルース弁でもよいし、筐体装置10内で既設水道管1の流路を遮断する仕切体でもよい。
また、上記実施例では、既設水道管1の管内流体は上水であるが、管内流体は下水でもよいし、ガスでもよい。
また、上記実施例では、シール材53の材質はゴム体からなっていたが、環状に形成され弾性を有して筐体装置10内部を密封できれば、シール材53の材質はゴム体に限らず、例えば樹脂などでもよい。
シール材53は、筐体装置10内面と既設水道管1外面との間隙を密封する際に環状に形成されていれば、本実施例のように所定箇所に切れ目を有していなくともよく、例えば2分割あるいは3分割以上の分割構造であってもよい。
筐体装置10は、分割構造であれば上下分割構造に限られず、例えば既設水道管1の長手方向に対して側方に分割する構造でもよいし、上下方向と側方向の分割が組み合わされた構造でもよい。また2分割に限られず3分割以上の分割構造でもよい。
分割筐体11、12同士の接合方法は、分割筐体11、12同士の密封ができれば溶接加工による接合に限られず、バックルあるいはベルト等の器具により接合される方法であってもよい。
(a)はバタフライ弁の全体像を示す斜視図であり、(b)は筐体装置の全体像を示す斜視図である。 (a)は筐体装置内の縦断面図であり、(b)は同じくバタフライ弁が設置された状態を示す縦断面図である。 (a)は上部筐体の接合面を見た平面図であり、(b)は同じく下部筐体の接合面を見た平面図である (a)は受口内面における上部筐体と下部筐体との溶接加工前の突合せ部を示した拡大斜視図であり、(b)は同じく溶接加工後を示した拡大斜視図である。 (a)は図2(a)の点線囲い部の拡大断面図であり、(b)は同じく図2(b)の拡大断面図である。 (a)は本発明の実施例における上部筐体の接合面を見た平面図であり、(b)は同じく下部筐体の接合面を見た平面図である。 (a)は本発明の実施例における受口内面における上部筐体と下部筐体との溶接加工前の突合せ部を示した拡大斜視図であり、(b)は同じく溶接加工後を示した拡大斜視図である。
符号の説明
1 既設水道管(既設流体管)
4 バタフライ弁
6 仕切壁
8a、8b シール
10 筐体装置
10b 水平筒状部
10b1 シール面
10c テーパ部(案内部)
10d 平行部
11 上部筐体(分割筐体)
12 下部筐体(分割筐体)
11a、12a 接合面
15、16、19 段部
18 開先
50 押し輪
53 シール材
K 研磨部
Y 溶接部

Claims (1)

  1. 既設流体管の外周面を、少なくとも分割構造を有する分割筐体により囲繞して、前記分割筐体同士及び前記分割筐体と前記既設流体管とを密封状態とし、不断水状態で前記既設流体管を切断して、流路の遮断若しくは他の流路を形成する筐体装置であって、
    前記分割筐体同士の接合によって形成される受口の内面には、少なくとも外方に向かって拡開する案内部を有するシール面が形成されており、押し輪を用いて環状弾性シールを前記受口の外方から前記シール面の案内部により案内させながら、前記受口の内面と前記既設流体管の外面との間隙に嵌挿させて、前記間隙を密封できるようになっており、
    前記分割筐体同士の接合面には、前記受口の外側面から受口の端面の内端部まで連続して、溶接加工が可能な開先が形成されており、
    更に前記シール面の外方に向かって拡開する案内部と前記既設流体管の外周面との間に間隙が形成されており、
    前記開先溶接加工し、当該溶接部が、前記シール面と略面一に形成されるように研磨加工されていることを特徴とする筐体装置。
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