JPH0453494Y2 - - Google Patents

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JPH0453494Y2
JPH0453494Y2 JP1285388U JP1285388U JPH0453494Y2 JP H0453494 Y2 JPH0453494 Y2 JP H0453494Y2 JP 1285388 U JP1285388 U JP 1285388U JP 1285388 U JP1285388 U JP 1285388U JP H0453494 Y2 JPH0453494 Y2 JP H0453494Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 イ 考案の目的 [産業上の利用分野] この考案は、例えば上水道の配水施設において
新たに配水池または配水塔を増設したとき使用中
の送水管に不断水(送水管内の流水の流れを予め
設置された制水弁で止めることなく流水状態で工
事を実施すること)で設置し、新・旧両配水池ま
たは配水塔に交互に送水し貯水するために使用さ
れる装置、いわゆる不断水挿入流体制御弁装置に
関する。なお、この考案の適用される分野とし
て、水道施設のほかに、石油パイプライン、下水
道施設等がある。
[従来の技術] 不断水状態で送水管の途中に相対向する2系統
の分岐方向に分岐管を設ける技術は公知であつ
て、本出願人においても実開昭59−125684号(以
下「先行技術」という)を提案した。すなわち、
該先行技術は「給水本管に直交して設置され、該
給水本管の外径よりも大なる内径を有し、該給水
本管を水密に挟着して組み立てられ、かつ、上部
が開口した有底筒状の穿孔筒部と、前記穿孔筒部
内に配され、少なくとも給水本管の下流側に対す
る面は該給水に直交する平面を有する垂直弁と、
前記穿孔筒部内の垂直弁の上位に配され、開口部
との水密を図る水平弁と、前記水道本管に摺動自
在に外嵌され、該水道本管の下流側より前記穿孔
筒部内に水密を保つて挿通され、前記垂直弁の当
接面で水密を図る摺動スリーブと、からなる水道
管分岐工事用補助装置。」であつて、ここに、垂
直弁と水平弁とで流れ遮断弁を構成する。
そして、この先行技術において相対向する分岐
管の相互に交互に送水する要請に応えるべく、そ
れぞれの分岐管部の端部に制水弁を設け、この制
水弁を介して分流操作が行われる。
しかしながら、該先行技術の方法によつては、
穿孔筒部内に流れ遮断弁が残置されるとともに分
岐管部に2つの制水弁を設ける必要があり、設置
手間と費用がかかるうえ、分流操作の手間も煩雑
になる等種々の不具合がある。
[考案が解決しようとする問題点] そこで、本考案は上記実情に鑑み、先行技術を
更に改良して、2系統の分岐方向に交互に分流を
なすために専用に使用して便利な不断水挿入流体
制御弁装置を提供することを技術的課題とする。
本考案はこのため、流れ切換え弁を特別に工夫
することにより上記技術的課題を達成したもので
ある。
ロ 考案の構成 [問題点を解決するための手段] 本考案の不断水挿入流体制御弁装置は具体的に
は、次の構成(技術手段)を採る。すなわち、1
穿孔筒部と分岐管部とを有する框体と、該框体の
穿孔筒部内に挿脱可能に装着される流れ切換え弁
とからなり、2穿孔筒部は既設管に直交して設置
され、該既設管の外径よりも大なる内径を有し、
該既設管を水密に挟着して組み立てられ、かつ、
上部が開口した有底筒状をなし、3分岐管部は前
記穿孔筒部に相対向する方向に分岐して連通し、
かつ、穿孔筒部及び既設管に対して実質的に直交
し、4流れ切換え弁は、垂直弁部及び水平弁部を
有する外弁体と該外弁体内に組み込まれる内弁体
とからなり、4−1外弁体の垂直弁部は中央に弁
孔が形成された互いに十字状に交差する2つの縦
壁体よりなるとともに、これらの縦壁体によつて
形成される4つの区画空間はそれぞれ既設管並び
に分岐管部に互いに独立して対向し、かつ、該縦
壁体の外周面により穿孔筒部の側壁面及び底面に
水密に当接され、4−2外弁体の水平弁部は前記
垂直弁部の上部に連設され、穿孔筒部の開口部に
水密に当接されるとともに該穿孔筒部内に係合固
定され、4−3内弁体は垂直弁部の縦壁体のそれ
ぞれの弁孔を独立して閉塞するように回動自在に
装着されてなる、ことを特徴とする。
[作用] 本考案の装置は次のようにして使用される。流
れ切換え弁を取り外した本装置を既設管の分岐位
置に組み付け固定し、分岐管部に2系統の分岐管
を配設する。次いで、穿孔筒部の上端に配された
作業用制水弁を介して穿孔機により既設管を穿孔
切断する。その後、穿孔機及び切断片を取り外し
たのち、作業用制水弁を介して、流れ切換え弁
を、その垂直弁部の穿孔筒部内の側面及び底面と
の水密を図り、また、その水平弁部を穿孔筒部の
開口部との水密を図りつつ、穿孔筒部内に挿入設
置する。しかる後、作業用制水弁等を取り外し、
本装置に水密を施こす。
本装置の下流例の既設管は本装置の直近部分で
止水栓が施されるか、あるいは本装置の直近より
切断撤去され、その端面には盲蓋が設置され止水
される。
以後、2系統の分岐管には内弁体を操作して交
互に流体を提供する。
[実施例] 本考案の不断水流体制御弁装置(以下単に「制
御弁装置」という)の実施例を図面に基づいて説
明する。
第1図〜第6図はその一実施例を示す。すなわ
ち、第1図及び第2図はその全体構造を示す平断
面図及び縦断面図であり、第3〜第6図はその部
分図である。
以下、水道管路を例にとつて説明する。
図において、Pは水道管路における送水管であ
つて、該送水管Pの分岐管配設部に本考案の制御
弁装置Sが取り付けられる。Qは送水管の分岐箇
所に穿孔機により切断された切断部である。
本制御弁装置Sは框体1を上蓋2と流れ切換え
弁3とを含み、上蓋2は框体1に対して取付け自
在とされ、また、流れ切換え弁3は框体1内に挿
脱自在とされる。
框体1は穿孔筒部10と添設管部20と分岐管
部30とからなる。
穿孔管部10は上部に開口部11を有し、送水
管Pの中心軸Oを含む水平面を境に上部穿孔筒部
10aと下部穿孔筒部10bとに分割されてな
る。上部穿孔筒部10aと下部穿孔筒部10bと
はその端面を衝合し、溶接もしくはフランジ衝合
により一体に組み立てられ、全体として上部を開
口し下部を有底12の一体の筒状体に形成され
る。そして、該穿孔筒部10は内径を送水管Pの
外径より大とし、該送水管Pに直交して配され
る。本実施例では下部穿孔筒部10bは有底でか
つ可及的短かく形成される。換言すれば後述の穿
孔機のカツターが送水管Pを切断するのに最小限
の深さを有すればよい。
この穿孔筒部10において、該穿孔筒部10の
上端部外方にはフランジ13が張設され、また、
穿孔筒部10内の途中から底部に至るまで、後記
する添設部20及び分岐管部30の開口を避けて
互いに90°間隔に垂直当て板14が縦設されてい
る。該垂直当て板14は下方に至るにつれ漸次板
厚が厚くされ該垂直当て板14に沿つて係止片1
5が上下方向に適宜間隔を存して突設される。こ
の係止片15は流れ切換え弁3の挿入時の案内と
なるとともに、使用中の回転トルクの受けとな
る。穿孔筒部10内の上方内周面にはこの垂直当
て板14に連設して水平当て板16が固定されて
いる。垂直当て板14及び水平当て板16の内方
面は穿孔筒部10の中心軸を共通とし、下方に至
るにつれ径を縮小する。18は該水平当て板16
の上方位置の筒壁部の円周方向所要箇所に形成さ
れたボルト孔である。このボルト孔18に後記す
る係止ボルト8が螺装される。
添設管部20は、穿孔筒部10に連なつて形成
され、上部及び下部の2つの半管状部材22(上
部半管状部材22a、下部半管状部材22b)よ
りなり、これらの半管状部材の端面どおしを水密
に衝合させることにより送水管Pを抱持して、本
装置Sを送水管Pに固定することになる。24は
添設管部20の管軸方向端部の継ぎ手口で、受口
部24a、該受口部24a内に施こされるコーキ
ング24b、押輪(2つ割)24cによりゴム輪
(1つ割で装着後接合される)24dを押圧する
ことにより、添設管部20の水密を図る。なお、
該添設管部20が送水管Pに溶接等により固定さ
れ、それ自体で水密を図れる場合には、継ぎ手口
24を省略することができる。あるいは、該半管
状部材22を省略して継ぎ手口のみにより穿孔筒
部10の送水管回りの水密を図ることもできる。
分岐管部30は穿孔筒部10に連通し穿孔筒部
10及び送水管Pに対して直交するとともに相対
向する方向に分岐し、端部にフランジ32を有す
る。本実施例の分岐管部30は、上記穿孔筒部1
0と同様に、送水管Pの中心軸Oを通る平面に対
して上下に分割して形成され、その端面どおしを
溶接あるいはフランジ接合により一体化される。
そして、分岐管部30にそのフランジ32を介
して後記する分岐管9(9aは新設用、9bは旧
設用)が配される。
上蓋2は框体1の穿孔筒部10の開口11を塞
ぐ。すなわち、穿孔筒部10の開口部11の上部
を覆い該穿孔筒部10のフランジ13にボルト3
4をもつて固定される。また、該上蓋2の中心に
軸孔36が穿設され、後記する流れ切換え弁3の
弁軸が挿通される。
流れ切換え弁3は、外弁体4と、この外弁体4
内に組み込まれる内弁体5と、この内弁体5を回
転作動する弁軸6を含む。
外弁体4は垂直弁部4Aと水平弁部4Bとから
なり、垂直弁部4Aは、十字状に交差する2つの
縦壁体40,41を基体とする。この2つの縦壁
体40,41により4つの区画空間が形成される
が、それぞれは互いに独立して送水管Pの穿孔Q
並びに分岐管部30の開口に対向する。そしてこ
の縦壁体40,41はその交差軸を中心として弁
孔42が開設され、上下の交差部には弁軸6を保
持する円柱状の軸受部43,44が形成される。
縦壁体40.41が厚肉であれば軸受部43,4
4は格別円柱状に膨出形成する必要はない。上
部・下部軸受部43,44には軸孔43a.44a
が穿設され、下部軸受部44の軸孔44aは盲孔
とされる。そして、この縦壁体40,41は、前
記した框体1の垂直当て板14に対応して下方に
至るにつれ外側を後退させ、かつ垂直当て板14
の対向側並びに框体1の底板12に対向して後記
するパツキング7Aが装着されるパツキング溝4
5が凹設されている。
水平弁部4Bは円板体よりなり、垂直弁部4A
の縦壁体40,41の上部に一体的に連設され、
その外側面46は縦壁体40,41と同一面とさ
れる。該外側面46には周方向にパツキング溝4
7が形成され、上記した垂直弁部4Aのパツキン
グ溝45に連続する。水平弁部4Bの上面中央に
円柱部48が突設され、該円柱部48には前記し
た垂直弁部4Aの軸孔43aと共通する軸孔が形
成され、またその上面には後述の弁挿入装置Kの
取付け孔48aが穿設されている。
パツキング7Aが第4図に示す形状を有し、外
弁体4のパツキング溝45,47に弾圧的に装着
される。
内弁体5はいわゆるバタフライ弁形態を採り、
その縁部50は円環状をなすとともに肉太に形成
され、該縁部50を残して中央部51は前面が円
弧状の凹面すなわち凹曲面51Aに、背面が凸曲
面51Bに形成される。縁部50の上下部は円柱
状の軸部53,54となり、該軸部53,54に
は軸孔53a,54aが穿設されている。
該内弁体5の縁部50の外周には、後記するパ
ツキング7Bが装着されるパツキング溝55が凹
設されている。該パツキング溝55は上下におい
て軸孔53a,54aを囲んで円環状に形成され
る。
パツキング7Bは第6図に示す形状を採り、内
弁体5のパツキング溝55に装着される。このパ
ツキング7Bは内弁体5が外弁体4の弁孔42を
塞ぐとき、弁孔42の弁座面に押し付けられ、止
水作用をなす。
弁軸6は上部弁軸57と下部弁軸58とからな
り、上部弁軸57は内弁体5の上部軸部53の軸
孔53a内にその下端を挿入されピンをもつて固
定され、また、下部弁軸58は内弁体5の下部軸
部54の軸孔54a内にピンをもつて固定され
る。すなわち、弁軸6は内弁体5と一体であり、
弁軸6の回動により内弁体5は弁軸6回りに回転
される。上部弁軸57は更に、外弁体4の上部軸
受部43の軸孔43aにパツキングを介して水密
を保つて挿通され、かつその上部を上蓋2の軸孔
36を貫通して突出する。59は上部弁軸57の
上端の継ぎ手部であり、この継ぎ手部59に操作
杆を係合させ内弁体5の人力による回動をなす。
この継ぎ手部59に臨んで回転杆60がキーをも
つて上部軸部57に固定され、上蓋2上に固定さ
れたストツパ61により弁軸6の回転角度を規制
する。下部弁軸58はその下端部を外弁体4の軸
受部44の軸孔44a内に回動自在に嵌挿され
る。
上記の外弁体4・内弁体5・弁軸6よりなる流
れ切換え弁3は次のようにして組み立てられる。
すなわち、パツキング7Bを装着した内弁体5を
外弁体4の弁孔42に嵌合し、外弁体4の軸孔4
3a,44aと内弁体5の軸孔53a,54aと
をそれらの中心を一致させ、しかる後上部弁軸5
7を軸孔43aを介して軸孔53aに挿入してピ
ンをもつて内弁体5と固定し、また、下部弁軸5
8を軸孔54aを介して軸孔44aに挿入してピ
ンをもつて内弁体5と固定する。
本制御弁装置Sには更に、穿孔筒部1のボルト
孔18に螺入される係止ボルト8が付加される。
該係止ボルト8は、穿孔筒部10内への流れ切換
え弁3の挿入に際しその先端部8aを回動後退さ
せ、その後、流れ切換え弁3が所定の位置に設置
されたときにはその先端部8aを回動前進させ、
該流れ切換え弁3の水平弁4Bを上面縁部に係止
させることにより流れ切換え弁3の固定を図る。
62は該係止ボルト8を水密に覆うカバーであ
る。
本実施例装置Sにおいては、弁軸6の回動操作
を手動によるものとしたが、継ぎ手部59を介し
て弁軸6に連動する電動駆動装置70によれば内
弁体5の開閉を遠隔操作とすることができ便利で
ある。
次に、本実施例の制御弁装置Sを送水管Pに不
断水状態で取り付ける工事の手順について述べ
(第7図及び第8図参照)、併せて本制御弁装置S
の各部材の作用について説明する。
(1) 送水管Pの分岐予定位置に、上蓋2及び流れ
切換え弁3を取り外した本制御弁装置Sを、そ
の上下の二つ割部分を互いに衝接接合すること
により該送水管P回りに水密に取り付ける。こ
のとき、係止ボルト8は後退させておく。しか
る後、本制御弁装置Sの分岐管部30にそのフ
ランジ32を介して2系統の分岐管9,9a,
9bを取り付ける。
なお、分岐管9aは新たに設置された配水
池、配水塔へ導びかれるいわゆる新設用分岐管
であり、9bは旧来の配水池あるいは配水塔へ
導びかれるいわゆる旧設用分岐管である。
(2) 第7図に示すように、本制御弁装置Sの穿孔
筒部1れいの上部にフランジ13を介して不断
水作業用制水弁H並びに穿設機Iを水密に取り
付ける。しかる後、作業用制水弁Hを開き、穿
孔機IのカツターJを穿孔筒部10内に挿入
し、送水管Pを切断する。
(3) 送水管Pの切断片を抱持したカツターJを作
業用制水弁Hの上方位置に引き上げ、該制水弁
Hを閉じた状態で穿孔機Iを取り外す。
この状態で水道管路の流水は送水管P並びに
分岐管9内を流れることになる。
(4) 第8図に示すように、流れ切換え弁3を着脱
自在とした弁挿入装置Kを作業用制水弁H上に
水密に取り付け、制水弁Hを開いて該流れ切換
え弁3を框体1の穿孔筒部10内に挿入する。
このとき、垂直弁部4Aの縦壁体40,41と
穿孔筒部10の垂直当て板14とは互いに位相
を一致させて挿入し、そして、水平弁部4Bの
パツキング7Aが穿孔筒部の当て板16に当接
し、かつ、垂直弁部4Aが穿孔筒部10の底板
12に着座するまで押し下げる。
このとき、内弁体5は縦壁体40,41の一
方の弁孔42を閉塞するようになされる。すな
わち、本実施例においては第1図に示すように
既設管Pの下流側及び旧設用分岐管9b側への
弁孔42を閉塞し、流水は図示イ方向からロ方
向へ、すなわち新設用の分岐管9a側にのみ流
れることになる。なお、このとき、流れ切換え
弁3は流水の圧力による変位力を受けるが、縦
壁体40,41は係止片15により係止されて
いるので変位は阻止される。
次いで、穿孔筒部10の上部筒壁に貫通して
配された係止ボルト8を水平弁4Bの上端に突
出せしめて、流れ切換え弁3が水圧で押し戻さ
れるのを阻止する。
(5) 流れ切換え弁3と弁挿入装置Kとの係合を解
き、次いで、弁挿入装置Kと作業用制水弁Hを
取り外す。
(6) 上蓋2をその軸孔36を弁軸6の上部弁軸5
7に挿通し、該上蓋2を穿孔筒部1のフランジ
13に固定し、流れ切換え弁3の弁軸6の上端
に回転杆60をキーをもつて固定装着する。
以上の工程により、本制御弁装置Sの取付け工
事は完了するが、上記工程4の後、工程5,6と
相平行して、下流側の送水管Pに公知の不断水止
水工事で止水栓が設置される。この場合、止水栓
を本制御弁装置Sの直近に1か所設置するのみで
もよいが、本装置Sと旧設の配水池又は配水塔と
の間に2か所設置し、その区間の配水管を撤去し
てもよい。
なお、内弁体5の回動操作を操作杆を介して手
動で行う外、電動機の駆動によれば、回動操作が
容易であるとともに遠隔操作が可能となり便利で
ある。
このようにして、2系統の分岐管9a,9bが
配設されたことになり、この2系統の分岐管9
a,9bへの交互の送水は本制御弁操置作Sの内
弁体5を回動操作することにより行われる。この
とき、内弁体5の回動は弁棒6の上端ストツパ6
1により2つの縦壁体40,41の挟む角度のみ
に規制されているので、水流はロ方向またはハ方
向のみに切り替れる。
なお、上述の実施例の工程は旧設用の分岐管9
bは旧来の配水池・配水塔の末端へ導かれる態様
のものであつたが、この旧設用の分岐管9bを既
設の配水管Pに連通する場合には以下のようにさ
れる。
すなわち、旧設用の分岐管9bはその一端を制
水弁(図示せず)を介して框体1の分岐管部30
に接続され、またその他端を既設送水管の途中に
不断水で設置される公知の切換え弁(例えば実開
昭59−196795号参照)に接続される。流水が内弁
体5の操作により新設用の分岐管9aに流れてい
る間、前記の切換え弁を操作させ、かつ、制水弁
を閉じると、本制御弁装置Sの下流側の既設管P
内の流水は前記切換え弁に至るまでに完全止水状
態となるのでこの区間の既設管Pを切断撤去し、
その端面には盲蓋を装着する。その後、制水弁を
開放すれば流水は切換え弁を経由して既設管Pに
流れ込むことになる。
本考案は叙上の実施例のみに限定されるもので
はなく、本考案の基本的技術思想の範囲内で種々
設計変更が可能である。すなわち、以下の態様は
本考案の技術範囲に包含される。
垂直当て板14、水平当て板16はそれらの
厚みを同一としてもよく、その場合、外弁体4
の側部もテーパを付さず同一径とされる。ま
た、これらは穿孔箇所10の内壁面が十分に平
滑であれば省略することができる。
内弁体6の中央部51は曲面に形成する必要
はなく、平板状であつてもよい。
ハ 考案の効果 以下のように、本考案の不断水挿入流体制御弁
装置は不断水で既設管内に設置でき、かつ設置後
は内弁体の回動操作により2系統の分岐方向に交
互に分流をなすことができるので、分流操作が容
易であるうえ制水弁の設置が不要であり、設置手
間並びに費用を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の不断水挿入流体制御弁装置の実
施例の各態様を示し、第1図は既設送水管の分岐
位置に本装置を組み付けた平面断面図(第2図の
Y−Y線切断面図)、第2図は第1図のX−X線
切断縦断面図、第3図は流れ切換え弁の外弁体の
斜視図、第4図はこの外弁体に装着されるパツキ
ングの斜視図、第5図は流れ切換え弁の内弁体の
斜視図、第6図はこの内弁体、第7図及び第8図
は工程説明図である。 P……既設送水管、S……不断水挿入流体制御
弁装置、1……框体、10……穿孔筒部、11…
…開口部、30……分岐管部、3……流れ切換え
弁、4……外弁体、4A……垂直弁部、4B……
水平弁部、40,41……縦壁体、42……弁
孔、5……内弁体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 穿孔筒部10と分岐管部30とを有する框体1
    と、該框体1の穿孔筒部10内に挿脱可能に装着
    される流れ切換え弁3とからなり、 前記穿孔筒部10は既設管Pに直交して設置さ
    れ、該既設管Pの外径よりも大なる内径を有し、
    該既設管Pを水密に挟着して組み立てられ、か
    つ、上部が開口11した有底筒状をなし、 前記分岐管部30は前記穿孔筒部10に相対向
    する方向に分岐して連通し、かつ、前記穿孔筒部
    10及び既設管Pに対して実質的に直交し、 前記流れ切換え弁3は、垂直弁部4A及び水平
    弁部4Bを有する外弁体4と該外弁体4内に組み
    込まれる内弁体5とからなり、 前記外弁体4の垂直弁部4Aは中央に弁孔42
    が形成された互いに十字状に交差する2つの縦壁
    体40,41よりなるとともに、これらの縦壁体
    40,41によつて形成される4つの区画空間は
    それぞれ既設管P並びに分岐管部30に互いに独
    立して対向し、かつ、該縦壁体40,41の外周
    面により前記穿孔筒部10の側壁面及び底面に水
    密に当接され、 また、前記外弁体4の水平弁部4Bは前記垂直
    弁部4Aの上部に連設され、前記穿孔筒部10の
    開口部11に水密に当接されるとともに該穿孔筒
    部10内に係合固定され、 前記内弁体5は前記垂直弁部4Aの縦壁体4
    0,41のそれぞれの弁孔42を独立して閉塞す
    るように回動自在に装着されてなる、 ことを特徴とする不断水挿入流体制御弁装置。
JP1285388U 1988-02-02 1988-02-02 Expired JPH0453494Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1285388U JPH0453494Y2 (ja) 1988-02-02 1988-02-02

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