JP5336960B2 - 作業車 - Google Patents
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Description
上記作業車は、機体フレームに対するトラックフレームの姿勢を上下方向に変更可能な姿勢変更機構を備え、クローラベルトは、機体フレームに支持された駆動スプロケットと、トラックフレームに支持されたクローラ緊張輪と接地転輪とに亘って巻回されているので、姿勢変更機構の作動により機体フレームに対するトラックフレームの姿勢を変更するに伴って、クローラベルトが機体フレームに接触しないように、クローラベルトは、機体フレームよりも機体横外方側に配置されている(例えば、特許文献1参照。)。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、上部転輪の支持構造の小型化を図ることができるようにすることを目的とする。
すなわち、姿勢変更機構は、機体フレームに機体横外方に向けた横向きに支持してある揺動支軸を備え、この揺動支軸周りでの揺動アームの駆動揺動で機体フレームに対するトラックフレームの姿勢を上下方向に変更可能に構成してあるので、揺動支軸は機体重量を支持できる高い強度を有しており、クローラベルトの内周側に入り込んでいることが多い。
そして、この揺動支軸を揺動アームよりも機体横外方側に延設して、その延設部分にクローラベルトを支持する上部転輪を支持してあるので、上部転輪を揺動支軸の短い延設部分により十分な強度で支持することができて、上部転輪を簡易な構造で支持することができる。
したがって、上部転輪の支持構造の小型化を図ることができる。
すなわち、揺動支軸は機体重量を支持できる高い強度を有している。
そして、この揺動支軸とトラックフレームに設けた接当部材とを互いに接当させるという十分な強度を有した簡易な構造で、機体フレームとトラックフレームとの上下方向の最小間隔を規制することができる。
前記姿勢変更機構は、前記機体フレームに機体横外方に向けた横向きに支持してある揺動支軸と、当該揺動支軸に上下揺動自在に支持してある揺動アームとを備え、前記揺動アームの揺動端側を前記トラックフレームに対して上下揺動自在に連結して、前記揺動アームの駆動揺動で前記機体フレームに対する前記トラックフレームの姿勢を上下方向に変更可能に構成してあり、
前記揺動支軸は前記トラックフレームよりも高い位置に配置してあり、
前記トラックフレームの前記機体フレームに対する姿勢を変更するに伴って前記揺動支軸に接当可能な接当部材を当該トラックフレームに設けて、前記機体フレームと前記トラックフレームとの上下方向の最小間隔を規制してあるとともに、
前記揺動アームに、前記クローラベルトを支持する上部転輪を支持してある点にある。
すなわち、姿勢変更機構は、機体フレームに機体横外方に向けた横向きに支持してある揺動支軸を備え、この揺動支軸周りでの揺動アームの駆動揺動で機体フレームに対するトラックフレームの姿勢を上下方向に変更可能に構成してあるので、揺動アームは機体重量を支持できる高い強度を有しており、クローラベルトの内周側に入り込んでいることが多い。
そして、この揺動アームに、クローラベルトを支持する上部転輪を支持してあるので、上部転輪を揺動アームにより十分な強度で支持することができて、上部転輪を簡易な構造で支持することができる。
したがって、上部転輪の支持構造の小型化を図ることができる。
また、姿勢変更機構を利用して、機体フレームとトラックフレームとの上下方向の最小間隔(地面に対する機体フレームの下限位置)を簡易な構造で規制することができる。
すなわち、揺動支軸は機体重量を支持できる高い強度を有している。
そして、この揺動支軸とトラックフレームに設けた接当部材とを互いに接当させるという十分な強度を有した簡易な構造で、機体フレームとトラックフレームとの上下方向の最小間隔を規制することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明による作業車の一例としての稲,麦などの穀粒を収穫するための普通型コンバインを示す側面図である。
コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2に、運転座席が装備された運転部3、フィーダ4aが連結された機体前部の刈取り部4、機体後部の脱穀部5及びグレンタンク5aなどを備えている。
クローラ走行装置1は、機体前方側の駆動スプロケット6、機体後方側のクローラ緊張輪7、これらの間に配備された複数の接地転輪8、クローラベルト9を内周側から支持する上部転輪であるキャリアローラ10、クローラベルト9の外れ止め用のガイド9aを備え、ゴム製のクローラベルト9は、駆動スプロケット6とキャリアローラ10とクローラ緊張輪7と接地転輪8とに亘って巻回張設されている。
クローラベルト9には、内周面側に突出する左右一対の芯金突起13aを形成してある芯金13が前後方向に一定ピッチで埋設されている。接地転輪8は左右の芯金突起13aを外側左右から跨ぐように装着されており、クローラ緊張輪7及びキャリアローラ10は左右の芯金突起13aの間に係入するように装着されている。
駆動スプロケット6は、クローラベルト9の前後の芯金13の間に形成された駆動孔に咬合されている。
前部揺動機構16aと後部揺動機構16bの夫々は、図5,図6にも示すように、固定フレーム15に機体横外方に向けた横向きに支持してある揺動支軸17a,17bと、当該揺動支軸17a,17bに上下揺動自在に支持してある揺動アーム18a,18bと、操作アーム19a,19bとを備え、揺動支軸17a,17bの夫々はクローラベルト9の内周側に入り込んでトラックフレーム12よりも高い位置に配置してある。
揺動アーム18a,18bの夫々は、当該揺動アーム18a,18bの一端側に一体に備えたボス20a,20bに揺動支軸17a,17bを内嵌して、当該揺動支軸17a,17bに一体に固定されている。
後部揺動機構16bにおける揺動アーム18bの揺動端側は、トラックフレーム12にピン22aで揺動自在に連結された揺動リンク22に、ピン22bで上下揺動自在に連結してある。
接当部材27の上端には、ボス20bを安定して支持するための水平面27aが形成されている。なお、 接当部材27の上端に、ボス20bの外周面に沿った側面視で下方にU字状に凹入する湾曲面、又は側面視で下方にV字状に凹入する接当面を形成してもよい。
キャリアローラ10は、ベアリング26を介して、支軸部材(延設部分)25に遊転自在に支持してある。
図1〜図4に示すように、クローラ緊張輪7は、トラックフレーム12の機体前後方向の後端側に装備したクローラ緊張装置28に装着してある。
上部トラックフレーム12bは、市販の鋼製で断面四角形状の角パイプで構成してある。
雌ネジ部材38はネジ軸挿通部36にビス止めしてある。
回り止め孔44は操作部39が係合する六角形に形成してあり、回り止め体43の側辺部分のネジ支持体37に対する当接により、調節ネジ軸31を回り止めしてある。
また、回り止め体43の抜け止め用の抜け止めピン45を操作部39に脱着自在に差し込んである。
第1実施形態で示したコンバインにおいて、図12に示すように、後部揺動機構16bにおける揺動アーム18bにボス部18cを一体的に形成し、そのボス部18cに支軸部材50を介してキャリアローラ10を回転自在に支持してあってもよい。
上記第1実施形態では、揺動支軸17bとは別の支持部材25を揺動支軸17bの先端部に連結して当該支持部材25で延設部分を構成した例を示したが、揺動支軸17bを機体横外方側に更に延出して当該揺動支軸17bの機体外側端部に機械加工を施す等して、揺動支軸17bに一体で延設部分を形成する構成を採用してもよい。
1.本発明による作業車は、コンバインやトラクタなどの農作業車に限定されず、バックホーなどの建設作業車であってもよい。
2.本発明による作業車は、揺動支軸と一体に上下揺動する揺動アームを備えていても、揺動支軸周りで上下揺動する揺動アームを備えていてもよい。
7 クローラ緊張輪
8 接地転輪
9 クローラベルト
10 上部転輪
11 機体フレーム
12 トラックフレーム
16 姿勢変更機構
17b 揺動支軸
18b 揺動アーム
25 延設部分
27 接当部材
Claims (3)
- 駆動スプロケットが支持された機体フレームと、クローラ緊張輪と接地転輪とが支持されたトラックフレームと、前記駆動スプロケットと前記クローラ緊張輪と前記接地転輪とに亘って巻回されたクローラベルトと、前記機体フレームに対する前記トラックフレームの姿勢を上下方向に変更可能な姿勢変更機構とを備えている作業車であって、
前記姿勢変更機構は、前記機体フレームに機体横外方に向けた横向きに支持してある揺動支軸と、当該揺動支軸に上下揺動自在に支持してある揺動アームとを備え、前記揺動アームの揺動端側を前記トラックフレームに対して上下揺動自在に連結して、前記揺動アームの駆動揺動で前記機体フレームに対する前記トラックフレームの姿勢を上下方向に変更可能に構成してあり、
前記揺動支軸を前記揺動アームよりも機体横外方側に延設して、その延設部分に前記クローラベルトを支持する上部転輪を支持してある作業車。 - 前記揺動支軸は前記トラックフレームよりも高い位置に配置してあり、
前記トラックフレームの前記機体フレームに対する姿勢を変更するに伴って前記揺動支軸に接当可能な接当部材を当該トラックフレームに設けて、前記機体フレームと前記トラックフレームとの上下方向の最小間隔を規制してある請求項1記載の作業車。 - 駆動スプロケットが支持された機体フレームと、クローラ緊張輪と接地転輪とが支持されたトラックフレームと、前記駆動スプロケットと前記クローラ緊張輪と前記接地転輪とに亘って巻回されたクローラベルトと、前記機体フレームに対する前記トラックフレームの姿勢を上下方向に変更可能な姿勢変更機構とを備えている作業車であって、
前記姿勢変更機構は、前記機体フレームに機体横外方に向けた横向きに支持してある揺動支軸と、当該揺動支軸に上下揺動自在に支持してある揺動アームとを備え、前記揺動アームの揺動端側を前記トラックフレームに対して上下揺動自在に連結して、前記揺動アームの駆動揺動で前記機体フレームに対する前記トラックフレームの姿勢を上下方向に変更可能に構成してあり、
前記揺動支軸は前記トラックフレームよりも高い位置に配置してあり、
前記トラックフレームの前記機体フレームに対する姿勢を変更するに伴って前記揺動支軸に接当可能な接当部材を当該トラックフレームに設けて、前記機体フレームと前記トラックフレームとの上下方向の最小間隔を規制してあるとともに、
前記揺動アームに、前記クローラベルトを支持する上部転輪を支持してある作業車。
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