JP5426862B2 - クローラ走行装置 - Google Patents

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Description

本発明は機体フレームの前側に駆動用転輪を軸支し、機体フレームに支持されたトラックフレームの後端部に緊張用遊転輪を軸支し、トラックフレームにおける緊張用遊転輪の前方側に前後方向に複数の揺動天秤フレームを揺動自在に枢支し、揺動天秤フレームの枢支軸の前後に前後で対をなす接地用遊転輪を軸支し、駆動用転輪と緊張用遊転輪と複数の接地用遊転輪とに亘ってクローラベルトを巻回し、駆動用転輪と緊張用遊転輪との間の接地用遊転輪よりも上側にクローラベルトを受止める上部遊転輪を配設してあるクローラ走行装置に関する。
特許文献1には、機体フレーム6の前側に駆動用転輪10を軸支し、機体フレーム6に支持されたトラックフレーム7の後端部に緊張用遊転輪8を軸支し、トラックフレーム7における緊張用遊転輪8の前方側に前後方向に複数の揺動天秤フレーム(アーム部26)を揺動自在に枢支し、揺動天秤フレーム26の枢支軸の前後に前後で対をなす接地用遊転輪9を軸支し、駆動用転輪10と緊張用遊転輪8と複数の接地用遊転輪9とに亘ってクローラベルト12を巻回し、駆動用転輪10と緊張用遊転輪8との間の接地用遊転輪9よりも上側にクローラベルト12を受止める上部遊転輪(上部ガイド輪11)を配設してあるクローラ走行装置が示されている。
そして、上記上部遊転輪11は、前後に配設された3組の揺動天秤機構のうちの真中の揺動天秤機構における左右一対の接地用遊転輪9,9の中間における上部に配設されている。
特開2008−137435号公報
上記の構成では、トラックフレーム7を機体フレーム6に対して余り下降させないで作業を行う場合は、上部遊転輪11と接地用遊転輪9との間隔が狭くなるので、小さな隆起部を通過する度に接地用遊転輪9が上部遊転輪11に近接し、上部遊転輪11や上部遊転輪11の支持構造部分に泥が付着しやすく、泥詰まりが頻繁に生じやすくなる。
本発明の目的は、接地用遊転輪が上部遊転輪やそれの支持構造部分に泥が付着堆積することの少なくできるクローラ走行装置を提供することにある。
〔第1発明の構成〕
本第1発明の構成は、機体フレームの前側に駆動用転輪を軸支し、
記機体フレームに支持された直線状の1つのトラックフレームの後端部に緊張用遊転輪を軸支し、
記トラックフレームにおける前記緊張用遊転輪の前方側に前後方向に複数の揺動天秤フレームを揺動自在に枢支し、
記揺動天秤フレームの枢支軸に前後一対の接地用遊転輪を軸支し、
記駆動用転輪と緊張用遊転輪と複数の接地用遊転輪とに亘ってクローラベルトを巻回し、
記駆動用転輪と緊張用遊転輪との間の前記接地用遊転輪よりも上側に前記クローラベルトを受止める上部遊転輪を配設してあり、
記トラックフレームを前記機体フレームに対して昇降操作可能なように構成してあるクローラ走行装置において、
記揺動天秤フレームの揺動中心となる前記枢支軸と前記揺動天秤フレームの前後に軸支された前記接地用遊転輪の回転中心となる支軸とが上下方向において重複するように前記揺動天秤フレームを構成してあり、
記複数の接地用遊転輪のうちの、側面視で機体前後方向における機体重心の最も近くに位置する接地用遊転輪の上方に、当該接地用遊転輪を前記揺動天秤フレームの揺動によって大きく上昇揺動させることができる十分な空間を形成し、
前記機体重心の最も近くに位置する接地用遊転輪とともに前記揺動天秤フレームに軸支されている他方の接地用遊転輪の真上或いは前後方向真上近くに前記上部遊転輪を軸支してあり、
前記機体重心が、前記機体重心の最も近くに位置する接地用転輪を軸支している揺動天秤フレームの前記枢支軸よりも前側に位置し、かつ、前記機体重心の最も近くに位置する接地用遊転輪の前記支軸の真上或いは前後方向真上近くに位置するように設定してあり、
前記機体重心の最も近くに位置する接地用遊転輪の前記支軸の軸芯と、前記機体重心の最も近くに位置する接地用遊転輪に対して前記他方の接地用遊転輪とは反対側に隣接する接地用遊転輪の前記支軸の軸芯との間の距離を、隣り合う前記接地用遊転輪の前記支軸の軸芯間距離の中で最も長く設定してあることを特徴とする。
〔第1発明の作用〕
クローラ走行装置において、トラックフレームに揺動天秤フレームを備え、揺動天秤フレームの前後部分に接地用遊転輪を軸支した場合、例えば図8に示すように、機体重心Gに近い接地用遊転輪18の方が、他方の接地用遊転輪18よりも大きく上方に持ち上げられる傾向にある。これは、クローラ走行装置が地面の隆起物に乗り上げて通過する場合、機体重心の直下の部分が隆起部を通過する際に発生する接地反力が大きく、機体重心から前後に離れる部分ほど、隆起部を通過する際に発生する接地反力小さくなるからと考えられる。
前述のような状態において本第1発明の構成によると、揺動天秤フレームの前後部分に接地用遊転輪を軸支した場合、大きく持ち上げられる接地用遊転輪(機体重心に近い)の上方に空間を形成し、あまり持ち上げられない接地用遊転輪(機体重心から遠い)の上方に上部遊転輪を配設している。
これにより、クローラベルトの上方側部分を上部遊転輪で受止めるようにしながら、最も機体前後方向における機体重心の近くに位置する接地用遊転輪の上方への揺動が妨げられず、最も機体前後方向における機体重心の近くに位置する接地用遊転輪の上方に形成された十分な空間により、走行中に泥土が上部遊転輪や上部遊転輪の支持構造部分に付着する虞も少なくなる。
〔第1発明の効果〕
したがって、本第1発明によれば、最も機体前後方向における機体重心の近くに位置する接地用遊転輪の上方に形成された十分な空間により、走行中に泥土が上部遊転輪や上部遊転輪の支持構造部分に付着する虞も少なくなり、泥詰まりが発生してメンテナンスが多くなるという不都合が解消できる。
さらに、本第1発明によれば、走行中に地面の隆起部を乗り越えるように通過するときに、最も機体重心の近くに位置する接地用遊転輪側の揺動天秤フレームの軸芯と最も機体重心の近くに位置する接地用遊転輪に隣接する揺動天秤フレームの軸芯との間の範囲に地面の隆起部が位置して、機体重心を通過する大きな接地反力でクローラベルトが隆起部により上方に持ち上げられてもクローラベルトの支持間距離が長いのでクローラベルトが比較的緩やかに湾曲し、クローラベルトの引張力が緩和され、クローラベルトが極端に屈曲することもない。したがって、クローラベルトが長期に破損することなく使用できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、左右一対のクローラ走行装置1,1によって自走し、運転座席2が装備された搭乗型の運転部3と、運転座席2の下方に原動部とを有した自走機体4の機体フレーム5の前部に、刈取り前処理部6の前処理部フレーム7の基端側を機体横向きの軸芯回りで回動自在に連結するとともに、機体フレーム5に脱穀装置8および穀粒タンク9を搭載して、コンバインを構成してある。
このコンバインは、稲・麦などの穀粒を収穫するものであり、前処理部フレーム7に連結している油圧式のリフトシリンダ10を操作すると、このリフトシリンダ10が前処理部フレーム7を上下に揺動操作して刈取り前処理部6を地面上近くまで下降した作業位置と、地面上から高く浮上した上昇非作業位置とに昇降操作する。刈取り前処理部6を下降作業位置にして自走機体4を走行させると、刈取り前処理部6が刈取り対象の複数の植付け条の植立茎稈を機体横方向に並ぶ複数の引起し装置11によって各別に引起し処理するとともにバリカン型の刈取装置12によって刈取り処理し、刈取り穀稈を株元側に作用する挟持搬送装置と穂先側に作用する係止搬送装置とで成る搬送装置13によって機体後方側に搬送する。搬送装置13からの刈取穀稈を脱穀フィードチェン14によって機体後方向きに搬送しながら穂先側を扱室に供給して脱穀処理し、穀粒タンク9に脱穀装置8からの脱穀粒を回収して貯留していく。
左側のクローラ走行装置1と右側のクローラ走行装置1は同様に構成してあり、右側のクローラ走行装置1の説明を省略し、左側のクローラ走行装置1の方を図面に基づいて説明する。
図2、図3に示すように、左側のクローラ走行装置1は、機体フレーム5の左横側部に前後一対の揺動リンク15,16を介して連結している機体前後向きのトラックフレーム17、このトラックフレーム17の長手方向に並んでトラックフレーム17に遊転自在に支持させてある複数個の接地用遊転輪18、トラックフレーム17の後端部に張力調整用ボルト19を介して遊転自在に支持させてある緊張用遊転輪20、機体フレーム5の前端側に固定のミッションケース21と左の機体フレーム5の前部に取付けたブラケット22に駆動回動自在に支持されているクローラ駆動用転輪23、左の機体フレーム5の前後方向の中間部に取付けたブラケット24に遊転支持されている上部遊転輪25、前記の全ての転輪18,20,23,25にわたって巻回してあるゴム製のクローラ無端帯としてのクローラベルト26を備えて構成してある。つまり、ミッションケース21に内蔵した走行用ミッション(図示せず)によってクローラ駆動用転輪23を駆動し、緊張用遊転輪20によってクローラベルト26を緊張状態にしながら、かつ、各接地用遊転輪18によってクローラベルト26の下部側を接地するように案内しながら、クローラ駆動用転輪23によってクローラベルト26を各転輪18,20,23,25に沿って回動する状態に駆動するようになっている。
接地用遊転輪18は、2個一組の対になって揺動天秤フレーム27の前後に遊転自在に取付けられ、揺動天秤フレーム27を介してトラックフレーム17に対して上下に揺動自在に連結されている。揺動天秤フレーム27には脱輪防止用の橇状ガイド28を備えている。
前記前後一対の揺動リンク15,16のうちの機体前方側に位置する方の前揺動リンク15の基部15aに、機体横向きの前リンク基端軸29の一端側をスプライン連結し、機体フレーム5にブラケット22を介して筒体を固定することによって機体フレーム5に設けた筒軸形の前リンク支持部30を形成し、前リンク支持部30に、前リンク基端軸29を装着することにより、前揺動リンク15の基部15aを、機体フレーム5の前リンク支持部30に前リンク基端軸29の軸芯P1回りで回動自在に支持させてある。図2、図3に示すように、前揺動リンク15の遊端側の前リンク遊端軸31は、トラックフレーム17の前端側に連結ブラケット32を固定して設けた前リンク連結部33に連結してある。
図2、図3、図4に示すように、前後一対の揺動リンク15,16のうちの機体後方側に位置する後揺動リンク16において、この後揺動リンク16の基部16aに機体横向きの後リンク基端軸34をスプライン連結し、機体フレーム5にブラケット24を介して取付けた後リンク支持部35に後リンク基端軸34を装着することにより、後揺動リンク1
6を後リンク基端軸34の軸芯P2回りで回動自在に支持させてある。後揺動リンク16の遊端側はリンク枢支軸36を介して融通リンク37の上部と連結され、融通リンク37の下端部はトラックフレーム17に連結する後軸受けブロック38に支持されたアーム枢支軸39(「枢支軸」に相当)を介して横軸芯P3回りに回動自在に連結されている。
前記後リンク基端軸34の後リンク支持部35の機体内側が後リンク操作アーム40に連結され、後リンク操作アーム40の上端に複動形油圧式昇降シリンダ41のピストンロッド41aの端部を連結し、昇降シリンダ41のシリンダチューブ41bの端部を機体フレーム5に連結してある。そして、前リンク支持部30に支承されている前リンク基端軸29の機体内側端部に前リンク操作アーム42を連結し、前リンク操作アーム42と後リンク操作アーム40とを連結ロッド43を介して連動連結してある。
これにより、昇降シリンダ41が駆動操作されると、後リンク操作アーム40が揺動操作されるとともに連結ロッド43を介して前リンク操作アーム42も揺動操作され、前揺動リンク15及び後揺動リンク16は前リンク基端軸29及び後リンク基端軸34の軸芯P1,P2回りで機体フレーム5に対して揺動操作され、前揺動リンク15及び後揺動リンク16がトラックフレーム17を機体フレーム5に対して昇降操作するようになっている。図2に示すように、昇降シリンダ41のピストンロッド41aが最も短縮側に操作されると、トラックフレーム17が機体フレーム5に対して最も近づいてほぼ平行な状態になるように構成されている。
図5は、トラックフレーム17に対する接地用遊転輪18の取付構造を示す。
トラックフレーム17は、上部トラックフレーム部44と下部トラックフレーム部45とを連結して形成してある。下部トラックフレーム部45には、揺動天秤フレーム27を支承するために、トラックフレーム17の前後中間部に軸受け部46、前端部に前軸受けブロック47、後部に前記後軸受けブロック38を設け、上部トラックフレーム部44の後端部には緊張用遊転輪20を支持するスライド部材48を前後方向にスライド自在に内嵌するように構成してあり、トラックフレーム17の後端部の外側に張力調整用ボルト19を取付けるボルト支持部材49を取り付けてある。
前方の揺動天秤フレーム27の直上には、揺動天秤フレーム27の揺動を規制する揺動規制板60を備えている。この揺動規制板60は、下端が前後方向で水平な状態で、前記前軸受けブロック47に固定されている。
機体フレーム5に対してトラックフレーム17を下降させた状態では、前方の揺動天秤フレーム27に支持された前後の接地用遊転輪18,18は自由に揺動可能となるが、機体フレーム5に対してトラックフレーム17を最上昇位置まで上昇させると、前側の接地用遊転輪18を支持する揺動天秤フレーム27の前側のボス部27aが揺動規制板60に接当して前側の接地用遊転輪18の上昇揺動が規制される。これによってクローラベルト26が緩まないように構成されている。
トラックフレーム17が機体フレーム5に対して最上昇位置まで上昇させた状態では、前方の揺動天秤フレーム27は少し前上がり状態となり、この状態で前方の揺動天秤フレーム27に支持された一対の接地用遊転輪18,18のうち、後側の接地用遊転輪18の軸芯K1の高さは、地面が水平のとき、それより後方の接地用遊転輪18の軸芯K2,K3,K4の高さと同じで、前端の接地用遊転輪18の軸芯は他の接地用遊転輪18の軸芯よりも少し高くなった状態で、前記揺動規制板60に接当してその姿勢を維持するように構成されている。
トラックフレーム17の内側面と前端及び後端にはクローラベルト26がめくれ上がってトラックフレーム17の角部に接触して損傷するのを防止するための丸棒からなるガイド部材50を設けてある。ガイド部材50は接地用遊転輪18及び緊張用遊転輪20の機体内方側に位置する箇所に配置してある。
図4に示す符号54はグリースを供給するグリースニップルで、それぞれ後リンク支持部35、融通リンク37の基部37a及び後軸受けブロック38に備えてある。
又、図6に示すように、一対の接地用遊転輪18の支軸18aを軸承する揺動天秤フレーム27の前後一方のボス部27aにグリースニップル54を、他方のボス部27aに油栓51を取付けるとともに、油道52を介して前後の前記支軸18aとボス部27aとの間のグリース溜53及び天秤軸55と天秤ボス部27bとの間のグリース溜53が連通するように構成されている。尚、後部の揺動天秤フレーム27の天秤軸55は、後方のアーム枢支軸39を兼ねている。
クローラ走行装置1は、上記のように、機体フレーム5の前側に駆動用転輪23を軸支し、機体フレーム5に支持されたトラックフレーム17に、その後端部に緊張用遊転輪20を軸支し、緊張用遊転輪20の前方側に複数の接地用遊転輪18を備えるとともに、トラックフレーム17に前後方向に複数の揺動天秤フレーム27を枢支して、揺動天秤フレーム27の枢支軸の前後に2個一組で前記接地用遊転輪18を軸支し、前記駆動用転輪23と緊張用遊転輪20と複数の接地用遊転輪18とに亘ってクローラベルト26を巻回するとともに、機体フレーム5に、駆動用転輪23と緊張用遊転輪20との間の接地用遊転輪18よりも上側に配置されてクローラベルト26を受止める上部遊転輪25を備えている。
刈取り前処理部6を含む機体重心Gは、側面視で、3組の揺動天秤機構のうち、中央の揺動天秤機構における揺動天秤フレーム27に支持された前後一対の接地用遊転輪18のうちの前側の接地用遊転輪18の近傍の上方に位置するように設定されている。
3組の揺動天秤機構における各揺動天秤フレーム27の前後方向の配置間隔は、前側の揺動天秤フレーム27の揺動軸芯X1と中間の揺動天秤フレーム27の揺動軸芯X2との間の距離Y1が、中間の揺動天秤フレーム27の揺動軸芯X2と後側の揺動天秤フレーム27の揺動軸芯X3との間の距離Y2よりも長くなるように設定され、機体重心Gの近くに位置する接地用遊転輪18の軸芯K2と、当該接地用遊転輪18を軸支している揺動天秤フレーム27に軸支されている他方の接地用遊転輪18とは反対側に隣接する接地用遊転輪18の軸芯K1との間の距離L1が、機体重心Gの位置近くに位置する接地用遊転輪18を軸支している揺動天秤フレーム27に軸支されている他方の接地用遊転輪18の軸芯K3と、該他方の接地用遊転輪18を軸支している揺動天秤フレーム27に軸支されている前記機体重心Gの近くに位置する接地用遊転輪18とは反対側に隣接する接地用遊転輪18の軸芯K4との間の距離L2よりも長く設定されている。
走行中に、クローラ走行装置1が地面の隆起部や角材などの障害物に乗り上げた場合には、機体重心Gの直下の接地反力が最も大きく、機体重心Gから前後に離れるほど隆起部における接地反力が小さくなることから、隆起部や障害物上を通過する場合、前後方向で機体重心Gに近い接地用遊転輪18ほど、隆起部等に乗り上げたときに揺動天秤フレーム27が大きく上方に揺動して接地用遊転輪18が大きく上方に持ち上げられる。
そこで、図面に示す構造では、上部に位置するクローラベルト26を受止める上部遊転輪25が、前後方向で機体重心Gの近くにある接地用遊転輪18の上方近くに配設されることを避けて、同揺動天秤フレーム27に軸支されている後方隣の接地用遊転輪18の側面視で真上或いは真上から外れた前後方向真上近くの箇所で上部遊転輪25が軸支されるように配置して、機体重心Gの近くにある接地用遊転輪18の上方に十分に大きな空間を形成して、接地用遊転輪18が上方に大きく持ち上げられてもそれに対応して機体重心Gの近くにある接地用遊転輪18が上昇揺動できるようにしてあるとともに、前記接地用遊転輪18の上方に十分な空間を形成することによって、クローラベルト26が上方に持ち上げられたときにクローラベルトに付着した泥土が上方の部材に付着堆積して泥詰まりが生じることも併せて回避できるようにしてある。
クローラ走行装置1が隆起部等に乗り上げると、クローラベルト26は上方に押し上げられるが、このときクローラベルト26は隆起部等が位置する前後の接地用遊転輪18に支持された状態で、隆起部等に位置するクローラベルト26が上方に持ち上げられる。図面に示す構造では、機体重心Gが位置する側の揺動天秤フレーム27の揺動軸芯X2と前側の揺動天秤フレーム27の揺動軸芯X1との間の距離Y1を、機体の重心Gが位置する側の揺動天秤フレーム27の揺動軸芯X2と後側の揺動天秤フレーム27の揺動軸芯X3との間の距離Y2よりも長くなるように設定して、重心位置Gの近くに位置する接地用遊転輪18の軸芯K2と、当該接地用遊転輪18を軸支している揺動天秤フレーム27に軸支されている他方の接地用遊転輪18とは反対側に隣接する接地用遊転輪18の軸芯K1との間の距離L1を、機体重心Gの近くに位置する接地用遊転輪18を軸支している揺動天秤フレーム27に軸支されている他方の接地用遊転輪18の軸芯K3と、該他方の接地用遊転輪18を軸支している揺動天秤フレーム27に軸支されている機体重心Gの近くに位置する接地用遊転輪18とは反対側に隣接する接地用遊転輪18の軸芯K4との間の距離L2よりも長く設定してあるので、機体重心Gが位置する側の距離Y1の範囲内に隆起部等が位置して機体重心Gを通過する大きな接地反力が作用してもクローラベルト26の支持間距離が長いのでクローラベルト26が比較的緩やかに湾曲し、クローラべルト26の伸びる方向のクローラベルト26の引張力が緩和され、クローラベルト26が極端に屈曲することもない。したがって、クローラベルトが長期に破損することなく使用できる。
〔別実施の態様〕
図2及び図5(a)(b)において、接地用遊転輪18の軸芯K3の直上に機体重心Gが位置するように設定した場合、接地用遊転輪18の軸芯K2の直上に上部遊転輪25を配置し、L1よりもL2が長くなるように設定する。
上記発明を実施するための最良の形態では、トラックフレーム17は、前後の揺動リンク15,16を介して機体フレーム5に対して上下動するように構成されているが、揺動リンク15,16等の昇降機構を省略して、トラックフレーム17を機体フレーム5に固定した構造のものでもよい。
上記発明を実施するための最良の形態では、左右の各トラックフレーム17は、前後の揺動リンク15,16を連結ロッド43を介して連結して、左右それぞれ単一の昇降シリンダ41で前後の揺動リンク15,16を連動させて、トラックフレーム17を機体フレーム5に対して上下動するように構成しているが、前後の揺動リンク15,16に対して各別に油圧シリンダを設け、前後左右のそれぞれの揺動リンク15,16を独立して揺動するように構成してもよい。
上記発明を実施するための最良の形態では、3組の揺動天秤機構を備えたが、揺動天秤機構を4組以上備えられていてもよく、又、3組の揺動天秤機構の前側、後側、或いは前後両方に単一の接地用遊転輪18をトラックフレーム17に備えられたものであってよい。
本発明によるクローラ走行装置1は、コンバインの他、玉ねぎや人参など各種の作物を収穫対象物とする収穫機、運搬車、バックホウなど各種の車両に装備されるクローラ走行装置にも適用できる。
コンバイン全体の側面図 左側のクローラ走行装置の側面図 左側のクローラ走行装置の平面図 左側のクローラ走行装置における後揺動リンクの背面図 (a)及び(b)は左側のクローラ走行装置における接地用遊転輪の配置を示す平面図及び側面図 左側のクローラ走行装置における前側の揺動天秤フレームの一部縦断側面図 左側のクローラ走行装置における前側の揺動天秤フレームの横断平面図 左側のクローラ走行装置が機体重心付近で接地反力を受けている作用図
符号の説明
5 機体フレーム
17 トラックフレーム
18 接地用遊転輪
18a 支軸
20 緊張用遊転輪
23 駆動用転輪
25 上部遊転輪
26 クローラベルト
27 揺動天秤フレーム
39 アーム枢支軸(枢支軸)
55 揺動天秤フレームの枢支軸
G 機体重心
K1,K2,K3,K4 接地用遊転輪の軸芯
L1,L2 接地用遊転輪の軸芯間の距離

Claims (1)

  1. 機体フレームの前側に駆動用転輪を軸支し、
    記機体フレームに支持された直線状の1つのトラックフレームの後端部に緊張用遊転輪を軸支し、
    記トラックフレームにおける前記緊張用遊転輪の前方側に前後方向に複数の揺動天秤フレームを揺動自在に枢支し、
    記揺動天秤フレームの枢支軸に前後一対の接地用遊転輪を軸支し、
    記駆動用転輪と緊張用遊転輪と複数の接地用遊転輪とに亘ってクローラベルトを巻回し、
    記駆動用転輪と緊張用遊転輪との間の前記接地用遊転輪よりも上側に前記クローラベルトを受止める上部遊転輪を配設してあり、
    記トラックフレームを前記機体フレームに対して昇降操作可能なように構成してあるクローラ走行装置において、
    記揺動天秤フレームの揺動中心となる前記枢支軸と前記揺動天秤フレームの前後に軸支された前記接地用遊転輪の回転中心となる支軸とが上下方向において重複するように前記揺動天秤フレームを構成してあり、
    記複数の接地用遊転輪のうちの、側面視で機体前後方向における機体重心の最も近くに位置する接地用遊転輪の上方に、当該接地用遊転輪を前記揺動天秤フレームの揺動によって大きく上昇揺動させることができる十分な空間を形成し、
    前記機体重心の最も近くに位置する接地用遊転輪とともに前記揺動天秤フレームに軸支されている他方の接地用遊転輪の真上或いは前後方向真上近くに前記上部遊転輪を軸支してあり、
    前記機体重心が、前記機体重心の最も近くに位置する接地用転輪を軸支している揺動天秤フレームの前記枢支軸よりも前側に位置し、かつ、前記機体重心の最も近くに位置する接地用遊転輪の前記支軸の真上或いは前後方向真上近くに位置するように設定してあり、
    前記機体重心の最も近くに位置する接地用遊転輪の前記支軸の軸芯と、前記機体重心の最も近くに位置する接地用遊転輪に対して前記他方の接地用遊転輪とは反対側に隣接する接地用遊転輪の前記支軸の軸芯との間の距離を、隣り合う前記接地用遊転輪の前記支軸の軸芯間距離の中で最も長く設定してあるクローラ走行装置。
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