JP5330251B2 - 研磨用又はワイピング用の基材 - Google Patents

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Description

本発明は、研磨用又はワイピング用の基材に関する。
図13は、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を説明するために示す図である。図13(a)は磁気記録媒体におけるテクスチャ加工の様子をテクスチャ加工装置の正面から見た図であり、図13(b)は磁気記録媒体におけるテクスチャ加工の様子をテクスチャ加工装置の側面から見た図である。
一般に、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工は、図13に示すように、磁気記録媒体形成用の基板901を図13(a)の矢印A方向に回転させた状態で、当該基板901の表面に研磨用スラリーを供給しながら当該基板901の表面に研磨基材902を押し当てることによって行う。
このような磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を行う際に用いられる研磨基材として、従来、極細繊維からなる研磨基材が知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。特許文献1に記載の研磨基材は、0.1デニール以下の繊維からなり、特許文献2に記載された研磨基材は、ナノファイバからなるシート状物からなる。
このため、従来の研磨基材によれば、極細繊維に担持される微細な研磨材を用いて、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を行うことが可能となるため、平均表面粗さ(Ra又はRp)が極めて小さく高精度のテクスチャ面を得ることが可能となり、その結果、ヘッドクラッシュや情報の読み書きエラーの少ない磁気記録媒体を製造することが可能となる。
特開平10−188272号公報 特開2005−329534号公報
ところで、近年、磁気記録媒体のさらなる高密度化により、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を従来よりも高精度に行いたいという要求がある。
そこで、従来の研磨基材における極細繊維よりもさらに細い極細繊維からなる研磨基材を用いて、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を行うことが考えられる。従来よりも細い極細繊維からなる研磨基材を用いることにより、従来よりも微細な研磨材を用いて磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を行うことが可能となるからである。
しかしながら、従来よりも細い極細繊維からなる研磨基材を用いて磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を行う場合には、当該研磨基材の機械的強度が不十分となるため、磁気記録媒体形成用の基板の表面に研磨基材を均一に押し当てることが困難となる。従って、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を従来よりも高精度に行うことができない。
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、従来よりも微細な研磨材を用いて磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を行うことを可能とするとともに、研磨基材として十分な機械的強度を確保することを可能とすることにより、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を従来よりも高精度に行うことを可能とする研磨基材を提供することを目的とする。
ところで、磁気記録媒体の製造過程においては、通常テクスチャ加工後に、ワイピング基材を用いてフィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理を行う(例えば、特開平10−293923号公報、特開平11−114793号公報、特開2002−224966号公報及び特開2003−6849号公報参照。)。このとき、上記のように磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を従来よりも高精度に行うことが可能な研磨基材と同様の構造を有するワイピング基材を用いれば、フィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理をも従来よりも高精度に行うことが可能となる。
そこで、本発明は、磁気記録媒体におけるフィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理を従来よりも高精度に行うことを可能とするワイピング基材を提供することをも目的とする。すなわち、本発明は、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工、フィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理を従来よりも高精度に行うことを可能とする研磨用又はワイピング用の基材を提供することを目的とする。
(1)本発明の研磨用又はワイピング用の基材は、磁気記録用媒体におけるテクスチャ加工、フィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理を行うための研磨用又はワイピング用の基材であって、可撓性基材と、前記可撓性基材における一方の面に形成され、前記可撓性基材よりも弾力性に富む材料からなるクッション層と、前記クッション層上に形成されたナノ繊維層とを備えることを特徴とする。
このため、本発明の研磨用又はワイピング用の基材によれば、従来よりも細い極細繊維からなるナノ繊維層を用いることとすれば、従来よりも微細な研磨材を用いて磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を行うことが可能となる。また、従来よりも微細な孔を有する繊維を用いて磁気記録媒体におけるフィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理を行うことが可能となる。
また、本発明の研磨用又はワイピング用の基材によれば、機械的強度が高く比較的剛性の高い可撓性基材を用いることとすれば、研磨用又はワイピング用の基材として十分な機械的強度を確保することが可能となる。
その結果、本発明の研磨用又はワイピング用の基材によれば、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工、フィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理を従来よりも高精度に行うことが可能となる。
ところで、本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、機械的強度が高く比較的剛性の高い可撓性基材を用いることした場合、磁気記録媒体形成用の基板の表面に研磨用又はワイピング用の基材を均一に押し当てることが困難となる可能性がある。しかしながら、本発明の研磨用又はワイピング用の基材によれば、可撓性基材とナノ繊維層との間には クッション層が存在するため、上記したように機械的強度が高く比較的剛性の高い可撓性基材を用いたとしても、研磨用又はワイピング用の基材に適度なクッション性を与えることが可能となる 。このため、この点からも磁気記録媒体形成用の基板の表面に研磨用又はワイピング用の基材を均一に押し当てることが可能となり、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工、フィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理を従来よりも高精度に行うことが可能となる。
(2)本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、前記可撓性基材は、樹脂フィルムからなることが好ましい。
このように構成することにより、研磨用又はワイピング用の基材として十分な機械的強度を確保することが可能となる。
また、上記のように構成することにより、可撓性基材の内部からの発塵が無くなるため、研磨用又はワイピング用の基材からの発塵を低減することが可能となり、発塵に起因して磁気記録媒体におけるテクスチャ加工、フィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理の精度が低下することが無くなる。
本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、樹脂フィルムの材料として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、メタ系アラミド、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などを用いることができる。なかでも、ポリエチレンテレフタレートを用いることが機械的強度、耐久性、伸張率、コストの点で特に好ましい。
(3)本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、前記可撓性基材は、不織布繊維又は織編物繊維からなり、前記可撓性基材における他方の面に無塵化処理が施されていることが好ましい。
このように構成することによっても、研磨用又はワイピング用の基材として十分な機械的強度を確保することが可能となる。この場合、可撓性基材が織物繊維からなる場合には、研磨用又はワイピング用の基材として十分な機械的強度を確保する観点から、平織組織、綾織組織又は朱子織組織を有する織物繊維を用いることが好ましい。
ところで、可撓性基材が不織布繊維又は織編物繊維からなる場合には、可撓性基材が樹脂フィルムからなる場合とは異なり、可撓性基材の内部からの発塵を無くすることは容易ではない。しかしながら、上記のように構成することにより、可撓性基材の一方の面からの発塵はナノ繊維層で遮られ、可撓性基材の他方の面からの発塵は無塵化処理を施すことによって遮られる。従って、上記のように構成することによっても、研磨用又はワイピング用の基材からの発塵を低減することが可能となり、発塵に起因して磁気記録媒体におけるテクスチャ加工、フィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理の精度が低下することが無くなる。
なお、可撓性基材における他方の面に無塵化処理を施す方法としては、可撓性基材における他方の面に他のナノ繊維層を形成する方法がある。このように構成することにより、可撓性基材の他方の面からの発塵は他のナノ繊維層で遮られることとなる。
また、可撓性基材における他方の面に無塵化処理を施す別の方法としては、可撓性基材における他方の面に樹脂層をコーティングする方法がある。このように構成することにより、可撓性基材の他方の面からの発塵は樹脂層で遮られることとなる。
本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、不織布繊維又は織編物繊維の材料として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリイミド(PI)、メタ系アラミド、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などを用いることができる。なかでも、ポリエチレンテレフタレートを用いることが機械的強度、耐久性、伸張率、コストの点で特に好ましい。
(4)本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、前記クッション層は、樹脂又はゴムからなることが好ましい。
このように構成することにより、研磨用又はワイピング用の基材に適度なクッション性を与えることが可能となるため、磁気記録媒体形成用の基板の表面に研磨用又はワイピング用の基材を均一に押し当てることが可能となる。また、クッション層の内部からの発塵を無くすることができるため、研磨用又はワイピング用の基材からの発塵を低減することが可能となる。このため、発塵に起因して磁気記録媒体におけるテクスチャ加工、フィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理の精度が低下することが無くなる。
(5)本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、前記可撓性基材の厚さは、100μm〜400μmであり、前記クッション層の厚さは、100μm〜400μmであり、前記ナノ繊維層の厚さは、0.1μm〜50μmであることが好ましい。
本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、可撓性基材として10μm〜5000μmの厚さのものを用いることができ、クッション層として50μm〜5000μmの厚さのものを用いることができ、ナノ繊維層として0.1μm〜500μmの厚さのものを用いることができるが、上記のように構成することにより、十分な機械的強度及び適度な柔軟性を有し、従来よりも微細な研磨材を十分に担持すること又は従来よりも微細な孔を有することができ、実用的にも優れた研磨用又はワイピング用の基材を構成することが可能となる。
(6)本発明の研磨用又はワイピング用の基材は、磁気記録用媒体におけるテクスチャ加工、フィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理を行うための研磨用又はワイピング用の基材であって、可撓性基材にクッション性が付与された基材と、前記可撓性基材にクッション性が付与された基材上に形成されたナノ繊維層とを備えることを特徴とする。
このため、本発明の研磨用又はワイピング用の基材によれば、従来よりも細い極細繊維からなるナノ繊維層を用いることとすれば、従来よりも微細な研磨材を用いて磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を行うことが可能となる。また、従来よりも微細な孔を有する繊維を用いて磁気記録媒体におけるフィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理を行うことが可能となる。
また、本発明の研磨用又はワイピング用の基材によれば、機械的強度が高く比較的剛性の高い可撓性基材を用いることとすれば、研磨用又はワイピング用の基材として十分な機械的強度を確保することが可能となる。
その結果、本発明の研磨用又はワイピング用の基材は、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工、フィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理を従来よりも高精度に行うことを可能とする研磨用又はワイピング用の基材となる。
ところで、本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、機械的強度が高く比較的剛性の高い可撓性基材を用いることした場合、磁気記録媒体形成用の基板の表面に研磨用又はワイピング用の基材を均一に押し当てることが困難となる可能性がある。しかしながら、本発明の研磨用又はワイピング用の基材によれば、可撓性基材にはクッション性が付与されているため、上記したように機械的強度が高く比較的剛性の高い可撓性基材を用いたとしても、研磨用又はワイピング用の基材に適度なクッション性を与えることが可能となる 。このため、この点からも磁気記録媒体形成用の基板の表面に研磨用又はワイピング用の基材を均一に押し当てることが可能となり、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工、フィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理を従来よりも高精度に行うことが可能となる。
(7)本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、前記可撓性基材は、不織布繊維若しくは織編物繊維からなり、前記可撓性基材にクッション性が付与された基材は、可撓性基材中に前記可撓性基材よりも弾力性に富む液体材料を含浸することによって製造されてなることが好ましい。
このように構成することにより、研磨用又はワイピング用の基材として十分な機械的強度を確保することが可能となる。
また、上記のように構成することにより、可撓性基材の内部からの発塵が無くなるため、研磨用又はワイピング用の基材からの発塵を低減することが可能となり、発塵に起因して磁気記録媒体におけるテクスチャ加工、フィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理の精度が低下することが無くなる。
含浸の方法としては、可撓性基材の片面又は両面に可撓性基材よりも弾力性に富む液体材料をコーティングする方法や、可撓性基材よりも弾力性に富む液体材料を含有する溶液中に可撓性基材を通過させることによる方法がある。
(8)本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、前記可撓性基材よりも弾力性に富む液体材料は、樹脂又はゴムのモノマー、オリゴマー又はポリマーからなることが好ましい。
このように構成することにより、不織布繊維若しくは織編物繊維からなる可撓性基材に十分なクッション性を付与することが可能となる。
(9)本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、前記可撓性基材にクッション性が付与された基材の厚さは、100μm〜800μmであり、前記ナノ繊維層の厚さは、0.1μm〜50μmであることが好ましい。
本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、可撓性基材として10μm〜5000μmの厚さのものを用いることができ、ナノ繊維層として0.1μm〜500μmの厚さのものを用いることができるが、上記のように構成することにより、十分な機械的強度及び適度な柔軟性を有し、従来よりも微細な研磨材を十分に担持すること又は従来よりも微細な孔を有することができ、実用的にも優れた研磨用又はワイピング用の基材を構成することが可能となる。
(10)本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、前記ナノ繊維層は、エレクトロスピニング法によって形成されたナノ繊維層であることが好ましい。
エレクトロスピニング法は、他の方法(例えば溶融紡糸法など)に比べてナノ繊維の平均直径を小さくすることができるため、さらに微細な研磨材を担持することが可能となり、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工をさらに高精度に行うことが可能となる。また、エレクトロスピニング法は、ナノ繊維として用いる材料を変更する場合やナノ繊維の平均直径を変更する場合などにも幅広く対応することができ、初期投資を低く抑えることができることから、製造コストの安価な研磨用又はワイピング用の基材となる。
本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、ナノ繊維層の材料として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリウレタン(PUR)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ乳酸(PLA)、ポリ乳酸グリコール酸(PLGA)などを用いることができる。なかでも、ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いることが機械的強度、耐久性、耐磨耗性の点で特に好ましい。
(11)本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、前記ナノ繊維層は、平均直径が50nm〜800nmのナノ繊維を少なくとも一部に含み、かつ、50nm〜1000nmの空孔サイズを有することが好ましい。
このように構成することにより、従来よりも微細な研磨材(例えば、50nm〜1000nm。)を担持することが可能となり、ひいては磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を従来よりも高精度に行うことが可能となる。また、従来よりも微細な孔を有する繊維を用いて磁気記録媒体におけるフィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理を行うことが可能となる。
なお、本発明の研磨用又はワイピング用の基材において、「ナノ繊維を少なくとも一部に含む」とは、ナノ繊維層がナノ繊維のみからなる場合と、ナノ繊維以外の繊維とナノ繊維との両方を含む場合(例えば、ナノ繊維以外の繊維にナノ繊維が絡まっている場合など)を含む。
(12)本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、前記研磨用又はワイピング用の基材の端面が無塵化処理されていることが好ましい。
このように構成することにより、研磨用又はワイピング用の基材の端面からの発塵を低減することが可能となり、発塵に起因して磁気記録媒体におけるテクスチャ加工の精度が低下することが無くなる。
なお、本発明の研磨用又はワイピング用の基材においては、無塵化処理として、研磨用又はワイピング用の基材の端面を溶融する溶融処理や研磨用又はワイピング用の基材の端面を樹脂で被覆する樹脂被覆処理を好ましく用いることできる。
実施形態1に係る研磨基材10を説明するために示す図である。 実施形態1に係る研磨基材の製造方法を説明するために示すフローチャートである。 実施形態1に係る研磨基材の製造方法を説明するために示す図である。 実施形態2に係る研磨基材110の断面図である。 実施形態2に係る研磨基材の製造方法を説明するために示すフローチャートである。 実施形態2に係る研磨基材の製造方法を説明するために示す図である。 実施形態3に係る研磨基材210の断面図である。 実施形態3に係る研磨基材の製造方法を説明するために示すフローチャートである。 実施形態3に係る研磨基材の製造方法を説明するために示す図である。 実施形態4に係る研磨基材310の断面図である。 実施形態4に係る研磨基材の製造方法を説明するために示すフローチャートである。 実施形態4に係る研磨基材の製造方法を説明するために示す図である。 磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を説明するために示す図である。
以下、本発明の研磨用又はワイピング用の基材について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
〔実施形態1〕
実施形態1においては、本発明の研磨用又はワイピング用の基材を研磨基材として用いる場合を例にとって本発明を説明する。
図1は、実施形態1に係る研磨基材10を説明するために示す図である。図1(a)は研磨基材10の斜視図であり、図1(b)は図1(a)のP−P断面図であり、図1(c)は研磨基材10におけるナノ繊維層40の部分拡大断面図である。
実施形態1に係る研磨基材10は、可撓性基材20と、可撓性基材20における一方の面に形成され、可撓性基材20よりも弾力性に富む材料からなるクッション層30と、クッション層30上に形成されたナノ繊維層40とを備える。
可撓性基材20は、ポリエチレンテレフタレート製の樹脂フィルムからなる。可撓性基材20の厚さは、例えば100μmである。
クッション層30は、ポリウレタン樹脂からなる。クッション層30の厚さは、例えば200μmである。
ナノ繊維層40は、エレクトロスピニング法によって形成された、ポリエチレンテレフタレート製のナノ繊維層からなる。ナノ繊維層40は、平均直径が50nm〜800nmのナノ繊維42(図1(c)参照。)からなり、かつ、50nm〜1000nmの空孔サイズを有する。また、ナノ繊維層40の厚さは、例えば5μmである。
図2は、実施形態1に係る研磨基材の製造方法を説明するために示すフローチャートである。
図3は、実施形態1に係る研磨基材の製造方法を説明するために示す図である。図3(a)は可撓性基材準備工程S10を示す図であり、図3(b)はクッション層形成工程S20を示す図であり、図3(c)はナノ繊維層形成工程S30を示す図であり、図3(d)はナノ繊維層形成工程S30終了後の研磨基材10を示す図である。
実施形態1に係る研磨基材10は、図2に示すように、可撓性基材準備工程S10と、クッション層形成工程S20と、ナノ繊維層形成工程S30とをこの順序で実施することにより製造することができる。
可撓性基材準備工程S10は、可撓性基材20を準備する工程である。
可撓性基材準備工程S10においては、ポリエチレンテレフタレート製の樹脂フィルムからなるシート状の可撓性基材20を準備する。シート状の可撓性基材20は、図3(a)に示すように、ロール状に巻き取られている。
クッション層形成工程S20は、可撓性基材20における一方の面に、可撓性基材20よりも弾力性に富む材料からなるクッション層30を形成する工程である。
クッション層形成工程S20においては、図3(b)に示すように、ポリウレタン樹脂を含有するDMF溶液(ポリウレタンの濃度:40重量%)を可撓性基材20上にナイフコータ50を用いて塗布した後、可撓性基材20を凝固再生槽52中のDMF水溶液に浸漬させてポリウレタン層を形成し、洗浄槽54中で洗浄後、さらにポリウレタン層をシリンダ乾燥機56を用いて乾燥させる湿式法によってクッション層30を形成する
ナノ繊維層形成工程S30は、クッション層30上にナノ繊維層40を形成する工程である。
ナノ繊維層形成工程S30においては、クッション層30上に、ポリエチレンテレフタレート製のナノ繊維層40をエレクトロスピニング法によって形成する(図3(c)参照。)。このとき、ノズル64から噴射するポリマーの量は1g〜10g/mであり、ノズル64と可撓性基材(クッション層30が形成された可撓性基材22)との間に印加する電圧は10kV〜100kVである。
可撓性基材準備工程S10〜ナノ繊維層形成工程S30を実施することにより、ロール状に巻き取られたシート状の研磨基材10(実施形態1に係る研磨基材10)を製造することができる(図3(d)参照。)。
実施形態1に係る研磨基材10によれば、従来よりも細い(例えば50nm〜800nmの平均直径を有する)極細繊維からなるナノ繊維層40を用いているため、従来よりも微細な研磨材を用いて磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を行うことが可能となる。
また、実施形態1に係る研磨基材10によれば、機械的強度が高く比較的剛性の高い(ポリエチレンテレフタレート製の樹脂フィルムからなる)可撓性基材20を用いているため、研磨基材10として十分な機械的強度を確保することが可能となる。
その結果、実施形態1に係る研磨基材10によれば、従来よりも微細な研磨材を用いて磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を行うことが可能となるとともに、研磨基材として十分な機械的強度を確保することが可能となるため、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を従来よりも高精度に行うことが可能となる。
また、実施形態1に係る研磨基材10によれば、可撓性基材20とナノ繊維層40との間には クッション層30が存在するため、上記したように機械的強度が高く比較的剛性の高い可撓性基材20を用いたとしても、研磨基材10に適度なクッション性を与えることが可能となる 。このため、この点からも磁気記録媒体形成用の基板の表面に研磨基材10を均一に押し当てることが可能となり、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を従来よりも高精度に行うことが可能となる。
また、実施形態1に係る研磨基材10によれば、可撓性基材20が樹脂フィルムからなるため、可撓性基材20の内部からの発塵が無くなる。このため、研磨基材10からの発塵を低減することが可能となり、発塵に起因して磁気記録媒体におけるテクスチャ加工の精度が低下することが無くなる。
また、実施形態1に係る研磨基材10によれば、クッション層30がポリウレタン樹脂からなるため、研磨基材10に適度なクッション性を与えることが可能となり、磁気記録媒体形成用の基板の表面に研磨基材10を均一に押し当てることが可能となる。また、クッション層30の内部からの発塵を無くすることができるため、研磨基材10からの発塵を低減することが可能となる。このため、発塵に起因して磁気記録媒体におけるテクスチャ加工の精度が低下することが無くなる。
また、実施形態1に係る研磨基材10によれば、可撓性基材20の厚さが例えば100μmであり、クッション層30の厚さが例えば200μmであり、ナノ繊維層の厚さが例えば5μmであるため、十分な機械的強度及び適度な柔軟性を有し、従来よりも微細な研磨材を十分に担持することが可能で、実用的にも優れた研磨基材を構成することが可能となる。
また、実施形態1に係る研磨基材10によれば、ナノ繊維層40がエレクトロスピニング法によって形成されたナノ繊維層であるため、他の方法(例えば溶融紡糸法など)に比べてナノ繊維の平均直径を小さくすることができる。このため、さらに微細な研磨材を担持することが可能となり、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工をさらに高精度に行うことが可能となる。また、エレクトロスピニング法は、ナノ繊維として用いる材料を変更する場合やナノ繊維の平均直径を変更する場合などにも幅広く対応することができ、初期投資を低く抑えることができることから、製造コストの安価な研磨基材となる。
また、実施形態1に係る研磨基材10によれば、ナノ繊維層40が平均直径が50nm〜800nmのナノ繊維42からなり、かつ、50nm〜1000nmの空孔サイズを有するため、従来よりも微細な研磨材(例えば、50nm〜1000nm。)を担持することが可能となり、ひいては磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を従来よりも高精度に行うことが可能となる。
〔実施形態2〕
図4は、実施形態2に係る研磨基材110の断面図である。
図5は、実施形態2に係る研磨基材の製造方法を説明するために示すフローチャートである。
図6は、実施形態2に係る研磨基材の製造方法を説明するために示す図である。図6(a)は可撓性基材準備工程S110を示す図であり、図6(b)はクッション層形成工程S120を示す図であり、図6(c)はナノ繊維層形成工程S130を示す図であり、図6(d)は裁断工程S140を示す図である。
実施形態2に係る研磨基材110は、図4に示すように、実施形態1に係る研磨基材10と同様に、可撓性基材120と、可撓性基材120における一方の面に形成され、可撓性基材120よりも弾力性に富む材料からなるクッション層130と、クッション層130上に形成されたナノ繊維層140とを備える。
従って、実施形態2に係る研磨基材110は、実施形態1に係る研磨基材10と同様の構成を有するが、その製造方法が実施形態1に係る研磨基材の製造方法とは異なる。すなわち、実施形態2に係る研磨基材の製造方法は、図6に示すように、広幅の樹脂フィルムからなる可撓性基材120を出発材料として研磨基材を製造する方法である。そして、ナノ繊維層形成工程S130の後に、広幅の研磨基材108を細幅に裁断する裁断工程S140をさらに含む。
このため、実施形態2に係る研磨基材の製造方法によれば、出発材料として広幅の樹脂フィルムからなる可撓性基材120を使うことが可能となり、高い生産性でもって本発明の研磨基材(研磨基材110)を製造することが可能となる。
なお、実施形態2に係る研磨基材110は、上記した点以外の点では実施形態1に係る研磨基材10と同様の構成を有するため、実施形態1に係る研磨基材10が有する効果のうち該当する効果を有する。
〔実施形態3〕
図7は、実施形態3に係る研磨基材210の断面図である。
図8は、実施形態3に係る研磨基材の製造方法を説明するために示すフローチャートである。
図9は、実施形態3に係る研磨基材の製造方法を説明するために示す図である。図9(a)は可撓性基材準備工程S210を示す図であり、図9(b)はクッション層形成工程S220を示す図であり、図9(c)はナノ繊維層形成工程S230を示す図であり、図9(d)は他のナノ繊維層形成工程S240を示す図であり、図9(e)は裁断工程S250を示す図である。
実施形態3に係る研磨基材210は、基本的には実施形態2に係る研磨基材110と同様の構成を有するが、可撓性基材の種類が異なる点及び可撓性基材における他方の面に無塵化処理が施されている点で、実施形態2に係る研磨基材110とは異なる。すなわち、実施形態3に係る研磨基材210においては、図7に示すように、可撓性基材として不織布繊維からなる可撓性基材220を備える。また、可撓性基材210における他方の面に無塵化処理を施している。具体的には可撓性基材210における他方の面に他のナノ繊維層250を形成している。
このため、実施形態3に係る研磨基材210によれば、樹脂フィルムほどではないものの、不織布繊維からなる比較的剛性の高い可撓性基材220を備えるため、研磨基材210として十分な機械的強度を確保することが可能となる。
また、実施形態3に係る研磨基材210によれば、可撓性基材220の一方の面からの発塵はクッション層230及びナノ繊維層240で遮られ、可撓性基材220の他方の面からの発塵は他のナノ繊維層250で遮られる。従って、不織布繊維からなる研磨基材310からの発塵を低減することが可能となり、発塵に起因して磁気記録媒体におけるテクスチャ加工の精度が低下することが無くなる。
なお、実施形態3に係る研磨基材210は、これ以外の点では実施形態2に係る研磨基材110と同様の構成を有するため、実施形態2に係る研磨基材110が有する効果のうち該当する効果を有する。
実施形態3に係る研磨基材210は、図8及び図9に示すように、可撓性基材準備工程S210と、クッション層形成工程S220と、ナノ繊維層形成工程S230と、他のナノ繊維層形成工程S240と、裁断工程S250とをこの順序で実施することにより製造することができる。
なお、実施形態3に係る研磨基材の製造方法において、可撓性基材準備工程S210においては、不織布繊維からなる可撓性基材220を準備する(図9(a)参照。)。また、他のナノ繊維層形成工程S240においては、可撓性基材220における他方の面に他のナノ繊維層250を形成する(図9(d)参照。)。
なお、クッション層形成工程S220において、可撓性基材220上に形成するクッション層230は、不織布からなる可撓性基材220の内部に一部しみ込んだ状態で形成されることもある。このような場合であっても、可撓性基材220にはクッション性が付与されることとなるため、研磨基材210に適度なクッション性を与えることが可能となる 。その結果、このような場合であっても、磁気記録媒体形成用の基板の表面に研磨基材210を均一に押し当てることが可能となり、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を従来よりも高精度に行うことが可能となる。
〔実施形態4〕
図10は、実施形態4に係る研磨基材310の断面図である。
図11は、実施形態4に係る研磨基材の製造方法を説明するために示すフローチャートである。
図12は、実施形態4に係る研磨基材の製造方法を説明するために示す図である。図12(a)は可撓性基材準備工程S310を示す図であり、図12(b)はクッション層形成工程S320を示す図であり、図12(c)はナノ繊維層形成工程S330を示す図であり、図12(d)はナノ繊維層形成工程S340を示す図であり、図12(e)は裁断・無塵化処理工程S350を示す図である。
実施形態4に係る研磨基材310は、基本的には実施形態3に係る研磨基材210と同様の構成を有するが、クッション層の種類が異なる点及び研磨基材の端面が無塵化処理されている点で、実施形態3に係る研磨基材210とは異なる。すなわち、実施形態4に係る研磨基材310においては、ゴムシートからなるクッション層330を備える。また、図10に示すように、研磨基材310の端面に溶融部360を形成することにより、研磨基材310の端面を無塵化している。
このため、実施形態4に係る研磨基材310によれば、ゴムシートからなるクッション層330を備えるため、実施形態3に係る研磨基材の場合と同様に、研磨基材に適度なクッション性を与えることが可能となり、磁気記録媒体形成用の基板の表面に研磨基材を均一に押し当てることが可能となる。
また、実施形態4に係る研磨基材310によれば、研磨基材310の端面に溶融部360を形成することにより、研磨基材310の端面を無塵化しているため、研磨基材310の端面からの発塵を低減することが可能となり、発塵に起因して磁気記録媒体におけるテクスチャ加工の精度が低下することが無くなる。
なお、実施形態4に係る研磨基材310は、これ以外の点では実施形態3に係る研磨基材210と同様の構成を有するため、実施形態3に係る研磨基材210が有する効果のうち該当する効果を有する。
実施形態4に係る研磨基材310は、図11及び図12に示すように、可撓性基材準備工程S310と、クッション層形成工程S320と、ナノ繊維層形成工程S330と、他のナノ繊維層形成工程S340と、裁断・無塵化処理工程S350とをこの順序で実施することにより製造することができる。
なお、実施形態4に係る研磨基材の製造方法において、クッション層形成工程S320においては、クッション層330の材料としてゴムシートを用いるとともに当該ゴムシートを可撓性基材320に貼り付ける方法によって可撓性基材320における一方の面にクッション層330を形成する(図12(b)参照。)。また、裁断・無塵化処理工程S350においては、溶断カット処理を行うことにより、研磨基材310を裁断するとともにその裁断面を無塵化している。
以上、本発明の研磨用又はワイピング用の基材を上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施することが可能である。
(1)上記実施形態1〜2においては、樹脂フィルムの材料としてポリエチレンテレフタレート(PET)を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、樹脂フィルムの材料として、ポリイミド(PI)、メタ系アラミド、ポリフェニレンサルファイド(PPS)その他の樹脂材料を用いることができる。
(2)上記実施形態1〜3においては、クッション層としてポリウレタン樹脂を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、クッション層として、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、天然ゴム(NR)、合成ゴム(SR)その他の樹脂を用いることができる。
(3)上記実施形態1〜3においては、湿式法によりポリウレタン樹脂からなるクッション層を形成しているいるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、乾式法によりポリウレタン樹脂からなるクッション層を形成することもできる。
(4)上記各実施形態においては、ナノ繊維層の材料としてポリエチレンテレフタレート(PET)を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ポリアミド、ポリウレタン(PUR)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ乳酸(PLA)、ポリ乳酸グリコール酸(PLGA)その他の材料を用いることができる。
(5)上記各実施形態においては、エレクトロスピニング法を用いてナノ繊維層を形成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、溶融紡糸法を用いてナノ繊維層を形成することもできる。
(6)上記各実施形態においては、ナノ繊維のみからなるナノ繊維層を備えるものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ナノ繊維以外の繊維とナノ繊維との両方を含む(例えば、ナノ繊維以外の繊維にナノ繊維が絡まっている場合など)ナノ繊維層を備えるものであってもよい。
(7)上記実施形態4においては、溶断カット処理を用いて裁断工程及び無塵化処理工程を同時に行っているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、レーザカット処理を用いて裁断工程及び無塵化処理工程を同時に行うこともできる。
(8)上記実施形態4においては、研磨基材の端面を溶融することにより無塵化処理工程を行っているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、研磨基材の端面を樹脂で被覆することにより無塵化処理工程を行うこともできる。
(9)上記各実施形態においては、可撓性基材として、樹脂フィルム又は不織布繊維を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、織物繊維又は編物繊維であっても、比較的剛性が高く伸度の低いもの(織物繊維の場合には、例えば、平織組織、綾織組織又は朱子織組織を有する織物繊維など。編物繊維の場合には、例えば、特殊編物繊維。)であれば好適に用いることもできる。
(10)上記各実施形態においては、可撓性基材と、可撓性基材における一方の面に形成されたクッション層と、クッション層上に形成されたナノ繊維層とを備える研磨基材を例にとって本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、可撓性基材にクッション性が付与された基材と、当該可撓性基材にクッション性が付与された基材上に形成されたナノ繊維層とを備える研磨基材も本発明に含まれる。このような研磨基材も、磁気記録媒体におけるテクスチャ加工を従来よりも高精度に行うことを可能とする研磨基材となる。
(11)上記各実施形態においては、研磨基材10,110,210,310を、磁気記録用媒体におけるテクスチャ加工を行うための研磨用の基材として用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。研磨基材10,110,210,310を、磁気記録用媒体におけるフィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理を行うためのワイピング用の基材として用いることもできる。
符号の説明
10,110,210,310…研磨基材、20,120,220,320…可撓性基材、22,122,222,322…クッション層が形成された可撓性基材、30,130,230,330…クッション層、40,140,240,340…ナノ繊維層、42,74…ナノ繊維、50…ナイフコータ、52…凝固再生槽、54…洗浄槽、56,326…シリンダ乾燥機、60…ナノ繊維の原料樹脂、62…バルブ、64…ノズル、66…対向電極、68…高圧電源、70,72…送りローラ、80…裁断カッタ、82…溶断カッタ、108…広幅の研磨基材、208,308…一方の面にクッション層及びナノ繊維層が形成された可撓性基材、209,309…他方の面に他のナノ繊維層が形成された可撓性基材、250,350…他のナノ繊維層、360…溶融部、901…磁気記録媒体形成用の基板、902…研磨基材、903…繰り出し側の研磨基材ロール、904…コンタクトローラ、905…ロール押さえシリンダ、906…杵体、907…研磨用スラリー供給ノズル、908…研削油剤供給ノズル、910…巻き取り側の研磨基材ロール

Claims (6)

  1. 磁気記録用媒体におけるテクスチャ加工、フィルムクリーニング処理又はバーニッシング処理を行うための研磨用又はワイピング用の基材であって、
    可撓性基材と、
    前記可撓性基材における一方の面に形成され、前記可撓性基材よりも弾力性に富む材料からなるクッション層と、
    前記クッション層上に形成されたナノ繊維層とを備え、
    前記可撓性基材の厚さは、100μm〜400μmであり、
    前記クッション層の厚さは、100μm〜400μmであり、
    前記ナノ繊維層の厚さは、0.1μm〜50μmであることを特徴とする研磨用又はワ
    イピング用の基材。
  2. 請求項1に記載の研磨用又はワイピング用の基材において、
    前記可撓性基材は、樹脂フィルムからなることを特徴とする研磨用又はワイピング用の基材。
  3. 請求項1に記載の研磨用又はワイピング用の基材において、
    前記可撓性基材は、不織布繊維又は織編物繊維からなり、
    前記可撓性基材における他方の面に無塵化処理が施されていることを特徴とする研磨用
    又はワイピング用の基材。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の研磨用又はワイピング用の基材において、
    前記クッション層は、樹脂又はゴムからなることを特徴とする研磨用又はワイピング用
    の基材。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の研磨用又はワイピング用の基材において、
    前記ナノ繊維層は、エレクトロスピニング法によって形成されたナノ繊維層であること
    を特徴とする研磨用又はワイピング用の基材。
  6. 請求項1〜に記載の研磨用又はワイピング用の基材において、
    前記研磨用又はワイピング用の基材の端面が無塵化処理されていることを特徴とする研
    磨用又はワイピング用の基材。
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