JP5363057B2 - 研磨用布帛およびその製法 - Google Patents
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Description
〔浸漬法による場合〕
ベンジルアルコール濃度:1〜10重量%、なかでも3〜8重量%が特に好適。
処理温度:40〜130℃、なかでも80〜110℃が特に好適。
処理時間:5〜60分、なかでも5〜30分が特に好適。
〔連続法による場合〕
ベンジルアルコール濃度:10〜40重量%、なかでも20〜35重量%が特に好適。
処理温度:10〜50℃、なかでも25〜35℃が特に好適。
処理時間:2〜60分、なかでも5〜20分が特に好適。
〔液流処理法による場合〕
ベンジルアルコール濃度:4〜8重量%。
処理温度:90〜100℃。
処理時間:5〜10分。
〔圧縮比〕
二酸化チタン等の無機粒子(白色顔料)を含まない、相対粘度2.7のナイロンMXD6(三菱ガス化学社製、ポリアミドナイロンMXD6)と相対粘度2.6の6ナイロンを、重量比50:50で混合したポリアミド樹脂組成物をA成分とした。また、極限粘度0.61のポリエチレンテレフタレートをB成分とした。そして、A成分:B成分の容積比率が(A:B)を1:2の割合として、紡糸温度295℃、紡糸速度1050m/分で、断面が略図1(d)に示す形状(A成分が放射状部を構成)の複合繊維を溶融複合紡糸した。そして、得られた未延伸糸を、ローラヒータ85℃、プレートヒータ150℃、延伸倍率3.0倍で延伸し、56dtex/24fの分割型複合繊維を得た。
相対粘度2.6の6ナイロンを樹脂組成物のA成分とし、極限粘度0.61のポリエチレンテレフタレートをB成分とした。そして、A成分とB成分の容積比率(A:B)が1:2となるようにして、紡糸温度295℃、紡糸速度1050m/分で、断面が略図1(d)に示す形状(A成分が放射状部を構成)の複合繊維を溶融紡糸した。
相対粘度2.6の6ナイロンを樹脂組成物のA成分とし、極限粘度0.61のポリエチレンテレフタレートをB成分とした。そして、A成分とB成分の容積比率(A:B)が1:2となるようにして、紡糸温度295℃、紡糸速度1050m/分で、断面が略図1(d)に示す形状(A成分が放射状部を構成)の複合繊維を溶融紡糸した。
後記の表2〜表4に示すように、布帛の目付,厚み、通気度、圧縮特性が変化するよう、編立条件を変えた。それ以外は、前記実施例1と同様にして、目的とする研磨用布帛を得た。
実施例1の複合繊維において、B成分として、相対粘度1.55のポリプロピレンを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして、目的とする研磨用布帛を得た。
実施例1と同様にして、B成分としてポリウレタンエラストマーを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして、目的とする研磨用布帛を得た。
二酸化チタン等の無機粒子(白色顔料)を含まない、相対粘度2.7のナイロンMXD6(三菱ガス化学社製、ポリアミドナイロンMXD6)と相対粘度2.6の6ナイロンを、重量比50:50で混合したポリアミド樹脂組成物をA成分とした。また、極限粘度0.61のポリエチレンテレフタレートをB成分とした。そして、A成分:B成分の容積比率が(A:B)を1:2の割合として、紡糸温度295℃、紡糸速度1050m/分で、断面が略図1(d)に示す形状(A成分が放射状部を構成)の複合繊維を溶融複合紡糸した。そして、得られた未延伸糸を、ローラヒータ85℃、プレートヒータ150℃、延伸倍率3.0倍で延伸し、56dtex/24fの分割型複合繊維を得た。
JIS−L1907−2004 a)滴下法に準じて測定した。すなわち、まず、研磨用布帛から大きさ約200mm×200mmの試験片を5枚採取し、試験片を試験片保持枠に取り付け、試験片の表面からビュレットの先端までが10mmの高さになるよう調整した。そして、ビュレットから水滴を1滴滴下し、その水滴が試験片の表面に達したときからその水滴が(試験片に吸収されて)特別な反射をしなくなるまでの時間を、ストップウォッチを用いて0.5秒まで測定した。試験結果は、その5回の平均値で示す。
JIS−L1906−2に準じて測定した。すなわち、まず、研磨用布帛から大きさ約100mm×100mmの試験片を3枚採取し、その質量を1mgまで測定した。そして、室温:20℃、湿度:65%の条件下で、蒸留水を入れた容器に試験片を30分間浸漬した。浸漬後、試験片を水中から取り出し、2分間水を滴り落とし、質量を1mgまで測定した。そして、以下の式(2)により、保水率(%)を算出し、その3回の平均値で示す。
JIS L 1096A法にしたがって測定した。ただし、引張強度は、50mm当たりの値である。
カトーテック社製の風合試験装置(KEF−F)を用いて、下記の値を測定した。
(1)平均摩擦係数(MIU):値が大きいほど滑りにくい。
(2)摩擦係数の変動(MMD):値が大きいほど滑らかさの度合いが低い。
(3)表面凹凸の変動(SMD):値が大きいほど表面の凹凸が大きい。
カトーテック社製の風合試験装置(KEF−F)を用いて、下記の値を測定した。
(1)圧縮特性の直線性(LC):値が1に近いほど圧縮剛い。
(2)圧縮仕事量(WC):値が大きいほど圧縮されやすい。
(3)圧縮レジリエンス(RC):値が100に近いほど回復性が良い。
(4)To:圧力49kPa(=0.5kgf/cm2 )をかけたときの布帛の厚みを測定した。
(5)Tm:最大圧力49×102 kPa(=50kgf/cm2 )をかけたときの布帛の厚みを測定した。
7cm×10cmの長方形状のガラス板に、その中央に開口が形成された型紙を利用して、2cm×4cmの長方形状に口紅を塗布した。また、断面が円弧状に突出した弾性ゴムヘッドに研磨用布帛を沿わせて取り付け、その取り付け先端部を、上記ガラス板表面の一端側から他端側に向かって1回だけ滑らせて、塗布された口紅を拭き取った。なお、この拭き取り動作は、所定の治具を用いて行い、ガラス板表面にかかる力および拭き取り面積が必ず同一になるようにした。
(1)理論保持質量
前記圧縮特性を調べたときの測定値ToとTmを用い、この厚みの差分が、研磨剤スラリーを吸収可能な理論保持質量(mg)であるとして、下記の式(4)によって算出した。
まず、研磨用布帛から大きさ約100mm×100mmの試験片を3枚採取し、その質量を1mgまで測定した。そして、ダイアモンドスラリー(粒子径:0.25μm、サイズ:0〜0.5μm)中に2秒間浸漬後、29.4kPa(=3kgf/cm2 )の圧力にてニップ後、直ちにその質量を1mgまで測定した。測定値から、下記の式(5)にもとづいて、研磨剤の実測保持質量(mg)を算出し、その3回の平均値で示す。
Claims (10)
- 分割型の複合繊維に由来する平均単糸繊度が0.9dtex以下の繊維束を主成分とする繊維構造物からなり、目付100〜500g/m2 、厚み0.3〜1.0mm、通気度0.01〜5.0cc/cm2 /秒、圧縮比50〜80%であることを特徴とする研磨用布帛。
- 上記分割型の複合繊維が、芳香族ポリアミドと脂肪族ポリアミドの混合物からなる第1のポリマー成分と、上記第1のポリマー成分と親和性のない繊維形成性ポリマーからなる第2のポリマー成分とを、長手方向に接合してなるものである請求項1記載の研磨用布帛。
- 上記第1のポリマー成分が、ポリ(メタキシリレンアジパミド)と6ナイロンの混合物である請求項2記載の研磨用布帛。
- 上記第1のポリマー成分におけるポリ(メタキシリレンアジパミド)(a)と6ナイロン(b)の混合割合(a:b)が、重量基準で35:65〜70:30である請求項3記載の研磨用布帛。
- 上記第2のポリマー成分が、ポリエステル、ポリオレフィンおよびエラストマーの少なくとも一つである請求項1〜4のいずれか一項に記載の研磨用布帛。
- 上記繊維構造物が、織物または編物である請求項1〜5のいずれか一項に記載の研磨用布帛。
- 上記繊維構造物が、丸編もしくは両面編によって編成された編物である請求項6記載の研磨用布帛。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の研磨用布帛の製法であって、分割後の平均単糸繊度が0.9dtex以下の繊維束となる分割型の複合繊維を主成分とする繊維構造物を作製する工程と、上記繊維構造物を液流処理装置に装填し、繊維構造物を処理液と接触させながら循環させることにより、複合繊維の分割を行う工程とを備えたことを特徴とする研磨用布帛の製法。
- 上記処理液として、60〜130℃の熱水、pH9〜14のアルカリ溶液、溶剤のいずれかを用いるようにした請求項8記載の研磨用布帛の製法。
- 上記複合繊維の分割工程の後、120〜150℃×0.5〜1時間の湿熱処理もしくは150〜190℃×30秒〜1分の乾熱処理を行うようにした請求項8または9記載の研磨用布帛の製法。
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