JP5313036B2 - 粘着テープの拡張方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウエーハが貼着された粘着テープを環状フレームの半径方向に拡張する粘着テープの拡張方法に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが格子状に形成された分割予定ラインによって区画されて形成されたウエーハはダイシング装置、又はレーザ加工装置によって個々のデバイスに分割され、分割されたデバイスは携帯電話やパソコン等の各種電子機器に広く利用されている。
ダイシング装置は、非常に薄い切刃を有する切削ブレードによってウエーハを分割予定ラインに沿って切削して個々のデバイスに分割する装置であり、ウエーハを確実に個々のデバイスに分割することができる。
また、レーザ加工装置は、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザビームを照射して分割予定ラインに沿ってウエーハの内部に変質層を形成し、その後ウエーハを支持した粘着テープを拡張してウエーハに外力を付与し、ウエーハを変質層に沿って破断して個々のデバイスに分割する(例えば、特開2004−349623号公報参照)。
一方近年、携帯電話やパソコン等の電気機器はより軽量化、小型が求められており、より薄いデバイスが要求されている。ウエーハをより薄いデバイスに分割する技術として、所謂先ダイシング法と称する分割技術が開発され、実用化されている(例えば、特開平11−40520号公報参照)。
この先ダイシング法は、半導体ウエーハの表面から分割予定ラインに沿って所定の深さ(デバイスの仕上がり厚さに相当する深さ)の分割溝を形成し、その後、表面に分割溝が形成された半導体ウエーハの裏面を研削して該裏面に分割溝を表出させ個々のデバイスに分割する技術であり、デバイスの厚さを100μm以下に加工することが可能である。
特開2004−349623号公報 特開平11−40520号公報
しかし、レーザ加工装置を用いてウエーハの内部に分割予定ラインに沿って変質層を形成し、粘着テープを拡張してウエーハを変質層に沿って個々のデバイスに分割すると、拡張した粘着テープに弛みが生じてウエーハを搬送する際にデバイス同士が接触して損傷するという問題がある。また、粘着テープの中央部が垂れ下がった状態では、粘着テープを介して環状フレームで支持されたウエーハをカセットに収容することができないという問題がある。
係る問題は、先ダイシング法によって個々のデバイスに分割されたウエーハの裏面にDAF(ダイアタッチフィルム)と称するダイボンディング用のフィルムを貼着し、更にDAFを粘着テープに貼着して、粘着テープの拡張によりDAFを個々のデバイスに対応して分割する場合においても生じうる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウエーハが貼着された粘着テープを拡張してウエーハを変質層に沿って破断可能な粘着テープの拡張方法を提供することである。
本発明の他の目的は、先ダイシング法によって個々のデバイスに分割されたウエーハの裏面に貼着されたダイアタッチフィルムを、粘着テープを拡張することにより個々のデバイスに対応して分割可能な粘着テープの拡張方法を提供することである。
請求項1記載の発明によると、格子状に形成された分割予定ラインに沿ってウエーハ内部に形成された変質層を有するウエーハが貼着された粘着テープの外周に配設された環状フレームを保持するフレーム保持手段と、該粘着テープに貼着されたウエーハを保持するウエーハ保持テーブルと、該フレーム保持手段と該ウエーハ保持テーブルとを待機位置と拡張位置との間で相対的に移動する移動手段とを備えた粘着テープ拡張装置によって、ウエーハが貼着された該粘着テープを拡張してウエーハを該変質層に沿って破断する粘着テープの拡張方法であって、該粘着テープを介して該環状フレームで支持されたウエーハを該ウエーハ保持テーブル上に載置し、該環状フレームを該フレーム保持手段で保持するウエーハ載置工程と、該ウエーハ保持テーブルを加熱してウエーハが貼着されている部分の該粘着テープを柔軟にする粘着テープ第1柔軟化工程と、前記移動手段を作動して該フレーム保持手段と該ウエーハ保持テーブルとを相対的に移動して前記拡張位置に位置づけて該粘着テープを拡張し、ウエーハを該変質層に沿って破断する粘着テープ拡張工程と、該ウエーハ保持テーブルに吸引力を作用させて該粘着テープを吸引保持する粘着テープ保持工程と、該移動手段を作動して該フレーム保持手段と該ウエーハ保持テーブルとを相対的に移動して前記待機位置に位置づけるとともに、ウエーハの外周と該環状フレームとの間の該粘着テープを加熱して柔軟にする粘着テープ第2柔軟化工程と、該粘着テープ第2柔軟化工程実施後、ウエーハの外周と該環状フレームとの間の該粘着テープを冷却して弛みを除去する弛み除去工程と、該フレーム保持手段を解除するとともに該ウエーハ保持テーブルの吸引力を解除して、該粘着テープに貼着されたウエーハを該環状フレームとともに該粘着テープ拡張装置から搬出する搬出工程と、を具備したことを特徴とする粘着テープの拡張方法が提供される。
請求項2記載の発明によると、格子状に形成された分割溝を有するウエーハがダイアタッチフィルムを介して貼着された粘着テープの外周に配設された環状フレームを保持するフレーム保持手段と、該粘着テープに貼着されたウエーハを保持するウエーハ保持テーブルと、該フレーム保持手段と該ウエーハ保持テーブルとを待機位置と拡張位置との間で相対的に移動する移動手段とを備えた粘着テープ拡張装置によって、ウエーハが該ダイアタッチフィルムを介して貼着された該粘着テープを拡張して該分割溝の幅を広げると共に該ダイアタッチフィルムを該分割溝に沿って破断する粘着テープの拡張方法であって、該ダイアタッチフィルム及び該粘着テープを介して該環状フレームで支持されたウエーハを該ウエーハ保持テーブル上に載置し、該環状フレームを該フレーム保持手段で保持するウエーハ載置工程と、該ウエーハ保持テーブルを加熱してウエーハが貼着されている部分の該粘着テープを柔軟にする粘着テープ第1柔軟化工程と、前記移動手段を作動して該フレーム保持手段と該ウエーハ保持テーブルとを相対的に移動して前記拡張位置に位置づけて該粘着テープを拡張し、該分割溝の幅を広げると共に該ダイアタッチフィルムを該分割溝に沿って破断する粘着テープ拡張工程と、該ウエーハ保持テーブルに吸引力を作用させて該粘着テープを吸引保持する粘着テープ保持工程と、該移動手段を作動して該フレーム保持手段と該ウエーハ保持テーブルとを相対的に移動して前記待機位置に位置づけるとともに、ウエーハの外周と該環状フレームとの間の該粘着テープを加熱して柔軟にする粘着テープ第2柔軟化工程と、該粘着テープ第2柔軟化工程実施後、ウエーハの外周と該環状フレームとの間の該粘着テープを冷却して弛みを除去する弛み除去工程と、該フレーム保持手段を解除するとともに該ウエーハ保持テーブルの吸引力を解除して、該粘着テープに貼着されたウエーハを該環状フレームとともに該粘着テープ拡張装置から搬出する搬出工程と、を具備したことを特徴とする粘着テープの拡張方法が提供される。
好ましくは、粘着テープは塩化ビニル又はポリオレフィンから構成され、粘着テープ第1柔軟化工程で加熱する温度は40〜100℃であり、粘着テープ第2柔軟化工程で加熱する温度は80〜300℃である。
請求項1記載の発明によると、ウエーハが貼着されている部分の粘着テープを加熱して柔軟にしてから粘着テープを拡張してウエーハを個々のデバイスに分割し、その後、分割された状態を維持するようにウエーハが貼着されている部分の粘着テープを吸引保持し、待機位置に戻った際にウエーハと環状フレームとで挟まれた領域の弛んだ粘着テープを加熱して粘着テープの弾性力を復活させ、元に戻ろうとする力と相まって冷却することで更に粘着テープが収縮し、粘着テープが太鼓のようにぴんと張った状態に形成される。その結果、隣接するデバイスとデバイスとの間隔は維持され、デバイス同士が接触して損傷するという問題を解消できる。
請求項2記載の発明によると、ウエーハが貼着されている部分の粘着テープを加熱して柔軟にしてから粘着テープを拡張してダイアタッチフィルムを個々のデバイスに対応して分割し、その後、分割された状態を維持するようにダイアタッチフィルムが貼着されている部分の粘着テープを吸引保持し、待機位置に戻った際にウエーハと環状フレームとで挟まれた領域の弛んだ粘着テープを加熱して粘着テープの弾性力を復活させ、元に戻ろうとする力と相まって冷却することで粘着テープが更に収縮し、粘着テープが太鼓のようにぴんと張った状態に形成される。その結果、隣接するデバイスとデバイスとの間隔は維持され、デバイス同士が接触して損傷するという問題を解消できる。
更に、本発明によると、粘着テープの中央部が垂れ下がらないので、粘着テープを介して環状フレームに支持されたウエーハをカセット内に容易に収容することができる。
レーザ加工装置の概略斜視図である。 レーザビーム照射ユニットのブロック図である。 ダイシングテープを介して環状フレームに支持されたウエーハの斜視図である。 変質層形成方法の説明図である。 粘着テープ拡張装置の縦断面図である。 粘着テープ拡張工程の説明図である。 粘着テープ第2柔軟化工程の説明図である。 弛み除去工程の説明図である。 図5に類似しているが、粘着テープ上にDAFを介して個々のデバイスに分割されたウエーハが貼着されている状態の粘着テープ拡張装置の縦断面図である。 粘着テープ拡張工程の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1はレーザ加工装置2の概略構成図を示している。レーザ加工装置2は、静止基台4上に搭載されたX軸方向に伸長する一対のガイドレール6を含んでいる。
X軸移動ブロック8は、ボール螺子10及びパルスモータ12とから構成されるX軸送り機構(X軸送り手段)14により加工送り方向、即ちX軸方向に移動される。X軸移動ブロック8上には円筒状支持部材22を介してチャックテーブル20が搭載されている。
チャックテーブル20は多孔性セラミックス等から形成された吸着部(吸着チャック)24を有している。チャックテーブル20には図3に示す環状フレームFをクランプする複数(本実施形態では4個)のクランパ26が配設されている。
X軸送り機構14は、ガイドレール6に沿って静止基台4上に配設されたスケール16と、スケール16のX座標値を読みとるX軸移動ブロック8の下面に配設された読み取りヘッド18とを含んでいる。読み取りヘッド18はレーザ加工装置2のコントローラに接続されている。
静止基台4上には更に、Y軸方向に伸長する一対のガイドレール28が固定されている。Y軸移動ブロック30は、ボール螺子32及びパルスモータ34とから構成されるY軸送り機構(割り出し送り機構)36によりY軸方向に移動される。
Y軸移動ブロック30にはZ軸方向に伸長する一対の(一本のみ図示)ガイドレール38が形成されている。Z軸移動ブロック40は、図示しないボール螺子とパルスモータ42から構成されるZ軸送り機構44によりZ軸方向に移動される。
46はレーザビーム照射ユニットであり、レーザビーム照射ユニット46のケーシング48中には後で詳細に説明するレーザビーム発振手段等が収容されており、ケーシング48の先端にはレーザビームを加工すべきウエーハ上に集光する集光器(レーザヘッド)50が装着されている。
レーザビーム照射ユニット46のケーシング48内には、図2のブロック図に示すように、レーザビーム発振手段51と、レーザビーム変調手段53が配設されている。
レーザビーム発振手段51としては、YAGレーザ発振器或いはYVO4レーザ発振器を用いることができる。レーザビーム変調手段53は、繰り返し周波数設定手段55と、レーザビームパルス幅設定手段57と、レーザビーム波長設定手段59を含んでいる。
レーザビーム変調手段53を構成する繰り返し周波数設定手段55、レーザビームパルス幅設定手段57及びレーザビーム波長設定手段59は周知の形態のものであり、本明細書においてはその詳細な説明を省略する。
ケーシング48にはアライメントユニット(アライメント手段)52が搭載されている。アライメントユニット52はチャックテーブル20に保持されたウエーハWを撮像する撮像ユニット(撮像手段)54を有している。集光器50と撮像ユニット54はX軸方向に整列して配置されている。
図3に示すように、レーザ加工装置2の加工対象である半導体ウエーハWの表面においては、第1のストリートS1と第2のストリートS2とが直交して形成されており、第1のストリートS1と第2ストリートS2とによって区画された領域に多数のデバイスDが形成されている。
ウエーハWは粘着テープであるダイシングテープTに貼着され、ダイシングテープTの外周部は環状フレームFに貼着されている。これにより、ウエーハWはダイシングテープTを介して環状フレームFに支持された状態となり、図1に示すクランパ26により環状フレームFをクランプすることにより、チャックテーブル20上に支持固定される。
ウエーハWがチャックテーブル20上に吸引保持され、環状フレームFがクランパ26によりクランプされると、レーザヘッド50で加工すべき領域を検出するアライメントが実施される。
このアライメントは、撮像ユニット54でレーザ加工すべき領域を撮像し、撮像により取得した画像に基づき、パターンマッチング等の画像処理によってレーザ加工すべきストリートを検出することにより遂行される。
アライメントが終了したら、図4(A)に示すようにチャックテーブル20をレーザビームを照射するレーザビーム照射ユニット46の集光器50が位置するレーザビーム照射領域に移動し、アライメントされたストリートS1の一端をレーザビーム照射ユニット46の集光器50の直下に位置づける。
そして、チャックテーブル20をX軸方向に移動して、図4(B)に示すようにレーザビーム照射ユニット46の集光器50の照射位置がストリートS1の他端に達したら、パルスレーザビームの照射を停止するとともにチャックテーブル20の移動を停止する。
このレーザ加工時においては、パルスレーザビームの集光点Pを図4(A)に示すようにウエーハWの厚さ方向中間部に位置づける。その結果、図4(B)に示すようにウエーハWの内部にストリートS1に沿った変質層58が形成される。
ウエーハWの内部に変質層58を形成するレーザ加工条件は、例えば以下のように設定されている。
光源 :LD励起QスイッチNd:YVO4レーザ
波長 :1064nm
平均出力 :1W
パルス幅 :40ns
繰り返し周波数 :100kHz
集光スポット径 :φ1μm
加工送り速度 :100mm/秒
以上のようにして、ウエーハWの全てのストリートS1に沿って変質層形成工程を実施したならば、チャックテーブル20を90度回転させて第1のストリートS1に直交する第2のストリートS2に沿って変質層形成工程を実行する。これにより、ウエーハWの内部に全てのストリートS1,S2に沿った変質層が形成されることになる。
このようにストリートS1,S2に沿った変質層58が形成されたウエーハWを、粘着テープ拡張装置によって個々のデバイスに破断して分割する本発明第1実施形態の粘着テープの拡張方法について図5乃至図8を参照して説明する。
図5を参照すると、ウエーハ保持テーブル62上にストリートS1,S2に沿った変質層58が形成されたウエーハWが搭載された状態の粘着テープ拡張装置60の縦断面図が示されている。
ウエーハ保持テーブル62は、多孔性セラミックス等から形成された吸着部(吸着チャック)64を有している。吸着部64の下方には吸着部64を加熱するヒータ66が配設されており、ヒータ66の下側には断熱材68が配設されている。ウエーハ保持テーブル62の中心穴70は真空吸引源72に接続されている。
ウエーハ保持テーブル62を囲繞するように外筒74が配設されている。外筒74は、図示しない移動手段により図5に示した待機位置と図6に示した拡張位置との間で上下方向に移動される。
外筒74には環状フレームFを保持するフレーム保持手段としての複数個のクランパ76が取り付けられている。ウエーハ保持テーブル62と外筒74との間の空間78は加熱源80及び冷却源82に選択的に接続されるように構成されている。
以下、本発明第1実施形態の粘着テープの拡張方法について詳細に説明する。まず、図5に示すように、粘着テープTを介して環状フレームFで支持されたウエーハWをウエーハ保持テーブル62上に載置し、環状フレームFをフレーム保持手段としてのクランパ76でクランプする。この時には、吸引源72を非作動にして吸着部64に吸引力を作用させない。
次いで、ヒータ66によりウエーハ保持テーブル62の吸着部64を加熱して、ウエーハWが貼着されている部分の粘着テープTを柔軟にする粘着テープ第1柔軟化工程を実施する。この時の加熱温度は、40〜100℃の範囲内であるのが好ましい。
次いで、外筒74の移動手段を作動して、図6に示すように外筒74をウエーハ保持テーブル62に対して矢印A方向に引き落として拡張位置に位置付け、粘着テープTを半径方向に拡張する粘着テープ拡張工程を実施する。これにより、ウエーハWに外力が付与されるため、ウエーハWは変質層58に沿って破断され個々のデバイスDに分割される。
粘着テープ拡張工程を実施して、ウエーハWを個々のデバイスDに分割したならば、吸引源72を作動させてウエーハ保持テーブル62の吸着部64に吸引力を作用させて、半径方向に拡張された状態の粘着テープTを吸着部64で吸引保持する。
次いで、外筒74の移動手段を作動して、図7に示すように外筒74を矢印B方向に上昇させて待機位置に位置づける。図6に示すように一旦拡張位置で拡張された粘着テープTが待機位置に戻されると、図7に示すように粘着テープTに弛みが発生する。
よって、加熱源80によりウエーハWの外周と環状フレームFとの間の粘着テープTを矢印Cに示すように加熱して柔軟にする粘着テープ第2柔軟化工程を実施する。これにより、粘着テープTの弾性力が復活されて粘着テープTに元に戻ろうとする力が発生する。粘着テープ第2柔軟化工程での加熱温度は80〜300℃の範囲内であるのが好ましい。
粘着テープ第2柔軟化工程実施後、図8に示すように加熱源80を冷却源82に切り替えて、ウエーハWの外周と環状フレームFとの間の粘着テープTを矢印Dに示すように冷却する。これにより、粘着テープTは更に収縮し太鼓のようにぴんと張った状態に形成され弛みが除去される。尚、この冷却は常温での冷却、又は−5℃〜20℃の間で積極的に冷却する。
本実施形態では、粘着テープTを吸着部64で吸引保持してウエーハWが貼着された部分の粘着テープTの拡張状態を維持しながら、粘着テープTの弛みを除去するため、隣接するデバイスD同士の間隔が広がった状態で維持され、デバイス同士が接触して損傷するという問題が解消する。更に、粘着テープTの中央部が垂れ下がらないので、粘着テープTを介して環状フレームFに支持されたウエーハWをカセットに容易に収容することができる。
粘着テープTの弛み除去工程を実施したならば、クランパ76のクランプを解除するとともに、ウエーハ保持テーブル62の吸引力を解除して、粘着テープTに貼着されたウエーハWを環状フレームFとともに粘着テープ拡張装置60から搬出する。
次に、図9及び図10を参照して、本発明第2実施形態の粘着テープの拡張方法について説明する。この第2実施形態は、先ダイシング法で個々のデバイスに分割されたウエーハWの裏面にDAF(ダイアタッチフィルム)を貼着して、DAFを粘着テープの拡張により個々のデバイスに対応して分割する実施形態である。
よく知られているように、この先ダイシング法は、ウエーハWの表面から分割予定ライン(ストリート)S1,S2に沿って所定の深さ(デバイスDの仕上がり厚さに相当する深さ)の分割溝を形成し、その後、ウエーハWの表面に保護テープを貼着して研削装置のチャックテーブルに保護テープ側を吸引保持し、ウエーハWの裏面を研削して裏面に分割溝を表出させ個々のデバイスDに分割する技術である。
本実施形態の粘着テープの拡張方法では、まずその前工程として、先ダイシング法により個々のデバイスに分割されたウエーハWの裏面にDAFを貼着し、DAFを環状フレームFに支持された粘着テープTに貼着する。次いで、ウエーハWの表面に貼着された保護テープを剥離する。この状態が図9に示されている。
本発明の第2実施形態では、図9に示すようにDAF84及び粘着テープTを介して環状フレームFで支持されたウエーハWをウエーハ保持テーブル62上に載置し、環状フレームFをフレーム保持手段としてのクランパ76でクランプする。尚、この時には第1実施形態と同様に、ウエーハ保持テーブル62の吸着部64に吸引力を作用させない。
次いで、ヒータ66によりウエーハ保持テーブル62の吸着部64を加熱して、ウエーハWが貼着されている部分の粘着テープTを柔軟にする粘着テープ第1柔軟化工程を実施する。この場合の加熱温度は、第1実施形態と同様に、40〜100℃の範囲内であるのが好ましい。
次いで、図10に示すように外筒74の移動手段を作動して、外筒74をウエーハ保持テーブル62に対して下方に引き落として拡張位置に位置づけて、粘着テープTを半径方向に拡張する粘着テープ拡張工程を実施する。これにより、DAF84に外力が作用するため、ウエーハWの分割溝の幅が広がると共にDAF84が個々のデバイスDに対応して破断される。
次いで、ウエーハ保持テーブル62に吸引力を作用させてDAF84が貼着された部分の粘着テープTに吸引力を作用させて、拡張された状態の粘着テープTを吸引保持する粘着テープ保持工程を実施する。
本実施形態の以下の工程は、図7及び図8を参照して説明した第1実施形態の粘着テープ第2柔軟化工程、弛み除去工程、搬出工程と同様であるため、重複を避けるためその説明を省略する。
尚、第1実施形態の粘着テープの拡張方法は、ウエーハWの裏面にDAFを貼着して、DAFを粘着テープT上に貼着し、粘着テープ拡張工程でウエーハWの変質層58に沿った破断と共にDAFも変質層58に沿って破断する変形例にも応用可能である。
W ウエーハ
T 粘着テープ(ダイシングテープ)
F 環状フレーム
2 レーザ加工装置
20 チャックテーブル
46 レーザビーム照射ユニット
50 集光器(レーザヘッド)
60 粘着テープ拡張装置
62 ウエーハ保持テーブル
74 外筒
76 クランパ
84 DAF(ダイアタッチフィルム)

Claims (3)

  1. 格子状に形成された分割予定ラインに沿ってウエーハ内部に形成された変質層を有するウエーハが貼着された粘着テープの外周に配設された環状フレームを保持するフレーム保持手段と、該粘着テープに貼着されたウエーハを保持するウエーハ保持テーブルと、該フレーム保持手段と該ウエーハ保持テーブルとを待機位置と拡張位置との間で相対的に移動する移動手段とを備えた粘着テープ拡張装置によって、ウエーハが貼着された該粘着テープを拡張してウエーハを該変質層に沿って破断する粘着テープの拡張方法であって、
    該粘着テープを介して該環状フレームで支持されたウエーハを該ウエーハ保持テーブル上に載置し、該環状フレームを該フレーム保持手段で保持するウエーハ載置工程と、
    該ウエーハ保持テーブルを加熱してウエーハが貼着されている部分の該粘着テープを柔軟にする粘着テープ第1柔軟化工程と、
    前記移動手段を作動して該フレーム保持手段と該ウエーハ保持テーブルとを相対的に移動して前記拡張位置に位置づけて該粘着テープを拡張し、ウエーハを該変質層に沿って破断する粘着テープ拡張工程と、
    該ウエーハ保持テーブルに吸引力を作用させて該粘着テープを吸引保持する粘着テープ保持工程と、
    該移動手段を作動して該フレーム保持手段と該ウエーハ保持テーブルとを相対的に移動して前記待機位置に位置づけるとともに、ウエーハの外周と該環状フレームとの間の該粘着テープを加熱して柔軟にする粘着テープ第2柔軟化工程と、
    該粘着テープ第2柔軟化工程実施後、ウエーハの外周と該環状フレームとの間の該粘着テープを冷却して弛みを除去する弛み除去工程と、
    該フレーム保持手段を解除するとともに該ウエーハ保持テーブルの吸引力を解除して、該粘着テープに貼着されたウエーハを該環状フレームとともに該粘着テープ拡張装置から搬出する搬出工程と、
    を具備したことを特徴とする粘着テープの拡張方法。
  2. 格子状に形成された分割溝を有するウエーハがダイアタッチフィルムを介して貼着された粘着テープの外周に配設された環状フレームを保持するフレーム保持手段と、該粘着テープに貼着されたウエーハを保持するウエーハ保持テーブルと、該フレーム保持手段と該ウエーハ保持テーブルとを待機位置と拡張位置との間で相対的に移動する移動手段とを備えた粘着テープ拡張装置によって、ウエーハが該ダイアタッチフィルムを介して貼着された該粘着テープを拡張して該分割溝の幅を広げると共に該ダイアタッチフィルムを該分割溝に沿って破断する粘着テープの拡張方法であって、
    該ダイアタッチフィルム及び該粘着テープを介して該環状フレームで支持されたウエーハを該ウエーハ保持テーブル上に載置し、該環状フレームを該フレーム保持手段で保持するウエーハ載置工程と、
    該ウエーハ保持テーブルを加熱してウエーハが貼着されている部分の該粘着テープを柔軟にする粘着テープ第1柔軟化工程と、
    前記移動手段を作動して該フレーム保持手段と該ウエーハ保持テーブルとを相対的に移動して前記拡張位置に位置づけて該粘着テープを拡張し、該分割溝の幅を広げると共に該ダイアタッチフィルムを該分割溝に沿って破断する粘着テープ拡張工程と、
    該ウエーハ保持テーブルに吸引力を作用させて該粘着テープを吸引保持する粘着テープ保持工程と、
    該移動手段を作動して該フレーム保持手段と該ウエーハ保持テーブルとを相対的に移動して前記待機位置に位置づけるとともに、ウエーハの外周と該環状フレームとの間の該粘着テープを加熱して柔軟にする粘着テープ第2柔軟化工程と、
    該粘着テープ第2柔軟化工程実施後、ウエーハの外周と該環状フレームとの間の該粘着テープを冷却して弛みを除去する弛み除去工程と、
    該フレーム保持手段を解除するとともに該ウエーハ保持テーブルの吸引力を解除して、該粘着テープに貼着されたウエーハを該環状フレームとともに該粘着テープ拡張装置から搬出する搬出工程と、
    を具備したことを特徴とする粘着テープの拡張方法。
  3. 該粘着テープは塩化ビニル又はポリオレフィンから構成され、
    前記粘着テープ第1柔軟化工程で加熱する温度は40〜100℃であり、前記粘着テープ第2柔軟化工程で加熱する温度は80〜300℃である請求項1又は2記載の粘着テープの拡張方法。
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