JP6230937B2 - ダイシングテープの拡張方法 - Google Patents

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Description

本発明は、個々のデバイスに分割されまたは分割されるウエーハを貼着するとともに環状のフレームに装着されたダイシングテープを拡張して、隣接するデバイスの間隔を拡張するダイシングテープの拡張方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に形成された分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って分割することにより個々の半導体チップを製造している。また、サファイヤ基板の表面に窒化ガリウム系化合物半導体等が積層された光デバイスウエーハも分割予定ラインに沿って分割することにより個々の発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスを製造している。
上述した半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等の分割予定ラインに沿った分割は、通常、ダイサーと呼ばれている切削装置によって行われている。この切削装置は、半導体ウエーハ等の被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを備えた切削手段と、チャックテーブルと切削手段とを相対的に加工送りする加工送り手段とを具備し、切削ブレードを回転しつつチャックテーブルを加工送りすることにより、ウエーハを分割予定ラインに沿って切断する。
一方、近年半導体ウエーハ等の板状の被加工物を分割する方法として、その被加工物に対して透過性を有するパルスレーザー光線を用い、分割すべき領域の内部に集光点を合わせてパルスレーザー光線を照射するレーザー加工方法も試みられている。このレーザー加工方法を用いた分割方法は、被加工物の一方の面側から内部に集光点を位置付けて被加工物に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射し、被加工物の内部に分割予定ラインに沿って改質層を連続的に形成し、この改質層が形成されることによって強度が低下した分割予定ラインに沿って外力を加えることにより、被加工物を分割する技術である(例えば、特許文献1参照)。
上述したようにウエーハを個々のデバイスに分割する場合、分割されたデバイスがバラバラにならないようにウエーハは環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着されている。このようにして個々のデバイスに分割されたウエーハは、ダイシングテープを介して環状のフレームに支持された状態で次工程に搬送される。
しかるに、ウエーハは脆性材料によって形成されているために、ダイシングテープに貼着されている複数のデバイスの各デバイス間に十分な隙間が存在しない場合には、搬送時にダイシングテープの撓みに起因して隣接するチップ同士が接触して欠損または破損の原因となるという問題がある。
このような問題は、先ダイシングによって個々のデバイスに分割されたウエーハがダイシングテープに貼着されている場合においても生じうる。
このような問題を解消するため、複数のチップが貼着されたダイシングテープを拡張して各デバイス間の間隔を広げるテープ拡張装置が、下記特許文献2に開示されている。この特許文献2に開示されたテープ拡張装置は、複数のチップが貼着された熱収縮性ダイシングテープが装着されている環状のフレームを保持する筒状のベースと、該筒状のベース内に同心的に配設され筒状のベースの軸方向に基準位置から拡張位置の間を移動可能に構成された筒状の拡張部材と、筒状の拡張部材の上端に装着され熱収縮性ダイシングテープにおける複数のチップが貼着されている領域を吸引保持する支持テーブルと、筒状の拡張部材と筒状のベースとの間に配設され熱収縮性ダイシングテープにおける複数のデバイスが貼着されている領域と環状のフレームとの間の領域に赤外線を照射する赤外線ヒータとを有する拡張手段とによって構成されている。
特許第3408805号公報号公報 特開2003−51465号公報
而して、上記特許文献2に開示されたテープ拡張装置においては、熱収縮性ダイシングテープを拡張した後に熱収縮性ダイシングテープにおける複数のデバイスが貼着されている領域を支持テーブルに吸引保持し、筒状の拡張部材を拡張位置から基準位置に移動して、熱収縮性ダイシングテープにおける複数個のデバイスが貼着されている領域と環状のフレームとの間の環状の収縮領域を赤外線ヒータによって加熱して熱収縮性ダイシングテープを収縮させるが、環状の収縮領域を均一に加熱することが難しく加熱ムラが生じて均一に収縮することができず皺状になってしまうという問題がある。
また、ダイシングテープに弛みが生じて中央部が垂れ下がった状態ではカセットに収容することができないという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、環状のフレームに装着されウエーハが貼着されたダイシングテープを均一に拡張することができるとともに、該ダイシングテープにおけるウエーハが貼着されている領域と環状のフレームとの間の環状の収縮領域を均一に収縮することができるダイシングテープの拡張方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、個々のデバイスに分割されまたは分割されるウエーハを貼着するとともに環状のフレームに装着されたダイシングテープを拡張して、隣接するデバイスの間隔を拡張するダイシングテープの拡張方法であって、
吸引力の作用によって吸着する保持面を備えた保持テーブルの保持面上に該ダイシングテープを介してウエーハを載置するとともに、該環状のフレームをフレーム保持手段によって保持するウエーハ支持工程と、
該ウエーハ支持工程を実施した後に高温雰囲気内または高温雰囲気外において、該保持テーブルの保持面に吸引力を作用させない状態で該ダイシングテープを拡張し、隣接するデバイスの間隔を拡張するデバイス間隔拡張工程と、
該デバイス間隔拡張工程を実施した後に高温雰囲気内において、該保持テーブルの保持面に吸引力を作用させて該ダイシングテープを介してウエーハを吸引保持することにより拡張されたデバイス間の間隔を保持するデバイス間隔維持工程と、
該デバイス間隔維持工程を実施した後に高温雰囲気内または高温雰囲気外において、該ダイシングテープの拡張を解除するテープ拡張解除工程と、
該テープ拡張解除工程を実施した後に高温雰囲気外において、該保持テーブルの保持面に該ダイシングテープを介してウエーハを吸引保持した状態で加熱された該ダイシングテープを冷却し、該ダイシングテープにおける該環状のフレームとウエーハが貼着された領域との間の弛んだ領域を緊張させるテープ緊張工程と、を含む、
ことを特徴とするダイシングテープの拡張方法が提供される。
上記保持テーブルは保持面を冷却する冷却手段を備えているとともにフレーム保持手段は環状のフレームを支持する支持面を冷却する冷却手段を備えており、上記高温雰囲気内においては、冷却手段を作動して保持テーブルの保持面を冷却することによりダイシングテープにおけるウエーハが貼着された領域を冷却するとともにフレーム保持手段の支持面を冷却することによりダイシングテープにおける環状のフレームに装着されている領域を冷却することが望ましい。
また、上記高温雰囲気内の温度は50〜200℃であり、テープ緊張工程においてダイシングテープを冷却する温度は30℃以下である。
本発明によるダイシングテープの拡張方法は、吸引力の作用によって吸着する保持面を備えた保持テーブルの保持面上にダイシングテープを介してウエーハを保持するとともに、環状のフレームをフレーム保持手段によって保持するウエーハ支持工程と、高温雰囲気内または高温雰囲気外において保持テーブルの保持面に吸引力を作用させない状態でダイシングテープを拡張し隣接するデバイスの間隔を拡張するデバイス間隔拡張工程と、高温雰囲気内において保持テーブルの保持面に吸引力を作用させてダイシングテープを介してウエーハを吸引保持することにより拡張されたデバイス間の間隔を保持するデバイス間隔維持工程と、高温雰囲気内または高温雰囲気外においてダイシングテープの拡張を解除するテープ拡張解除工程と、高温雰囲気外において保持テーブルの保持面にダイシングテープを介してウエーハを吸引保持した状態で加熱されたダイシングテープを冷却しダイシングテープにおける環状のフレームとウエーハが貼着された領域との間の弛んだ領域を緊張させるテープ緊張工程とを含んでいるので、均一に加熱されたダイシングテープにおける環状のフレームとウエーハが貼着された領域との間の弛んだ環状の領域を均一に収縮して緊張することができるため、ダイシングテープに弛みが生じてウエーハを搬送する際に隣接するデバイス同士が接触して損傷するという問題が解消される。また、ダイシングテープが冷却されて緊張しているので、ウエーハが貼着されている中央部の領域が垂れ下がることがなく、容易にカセットに収容することができる。
本発明によるダイシングテープの拡張方法を実施するためのテープ拡張装置の斜視図。 図1に示すテープ拡張装置を構成するテープ拡張機構の要部断面図。 図2に示すテープ拡張機構を構成するフレーム保持部材冷却手段の斜視図。 図2に示すテープ拡張機構を構成するウエーハ保持部材冷却手段の斜視図。 本発明によるダイシングテープの拡張方法におけるウエーハ支持工程の説明図。 本発明によるダイシングテープの拡張方法におけるデバイス間隔拡張工程の説明図。 本発明によるダイシングテープの拡張方法におけるデバイス間隔維持工程の説明図。 本発明によるダイシングテープの拡張方法におけるテープ拡張解除工程の説明図。 本発明によるダイシングテープの拡張方法におけるテープ緊張工程の説明図。 格子状に形成されたストリートに沿って強度が低下せしめられているウエーハを環状のフレームに装着されたダイシングテープに貼着された状態を示す斜視図。
以下、本発明によるダイシングテープの拡張方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図10には、環状のフレームFに装着された合成樹脂シートからなるダイシングテープTの上面に貼着されたウエーハ10が示されている。ウエーハ10は、表面10aに複数の分割予定ライン101が格子状に形成されているとともに複数の分割予定ライン101によって区画された複数の領域にデバイス102が形成されている。このウエーハ10には、ウエーハ10に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を内部に集光点を位置付けて分割予定ライン101に沿って照射し、ウエーハの内部に分割予定ラインに沿って破断の起点となる改質層103が連続的に形成されている。なお、改質層103は、上記特許文献1に開示されたレーザー加工方法によって形成することができる。また、上記ダイシングテープTは、図示の実施形態においては厚さが100μmのポリ塩化ビニル(PVC)からなるシート状基材の表面にアクリル樹脂系の糊が厚さ5μm程度塗布されている。
図1には本発明によるダイシングテープの拡張方法を実施するためのテープ拡張装置の斜視図が示されている。図1に示すテープ拡張装置2は、テープ拡張機構3と、該テープ拡張機構3を支持する支持基台4と、該支持基台4を昇降する昇降手段5と、テープ拡張機構3を包囲して高温雰囲気を生成する高温雰囲気生成手段6を具備している。
テープ拡張機構3は、環状のフレームFを保持するフレーム保持手段31と、該フレーム保持手段31によって保持された環状のフレームFに装着されたダイシングテープTを介してウエーハ10を保持する保持面を有するウエーハ保持テーブル32と、フレーム保持手段31とウエーハ保持テーブル32とを保持面に対して垂直な方向に相対的に移動してダイシングテープTを拡張するテープ拡張手段33を具備している。フレーム保持手段31は、環状のフレーム保持部材311と、該フレーム保持部材311の外周に配設された固定手段としての複数のクランプ機構312とからなっている。フレーム保持部材311の上面は環状のフレームFを載置する支持面311aを形成しており、この支持面311a上に環状のフレームFが載置される。そして、支持面311a上に載置された環状のフレームFは、クランプ機構312によってフレーム保持部材311に固定される。後述するテープ拡張手段33によって上下方向に移動可能に支持されている。なお、図示の実施形態における環状のフレーム保持部材311の下側には、図2に示すようにフレーム保持部材冷却手段313が配設されている。このフレーム保持部材冷却手段313は、図2および図3に示すように環状のペルチェ素子313aと、該ペルチェ素子313aの両側分極面にそれぞれ装着された環状の一対の電極板313b、313cとからなっている。フレーム保持部材冷却手段313を構成する一対の電極板313b、313cは、導電線314、315を介して直流電力供給手段316に接続される。このように構成されたフレーム保持部材冷却手段313は、環状のフレーム保持部材311と環状の支持部材310との間に絶縁部材を介して配設される。
ウエーハ保持テーブル32は、図2に示すように円柱状のテーブル本体321と、該テーブル本体321の上面に配設された通気性を有するウエーハ保持部材322と、該ウエーハ保持部材322の上面である保持面を冷却するウエーハ保持部材冷却手段323を具備している。テーブル本体321はステンレス鋼等の金属材によって形成されており、環状のフレームFの内径より小さく環状のフレームFに装着されたダイシングテープTに貼着されるウエーハ10の外径より大きい外径を有し、上記環状のフレーム保持部材311の内側に配設される。ウエーハ保持テーブル32を構成するテーブル本体321の上面には、円形の嵌合凹部321aが設けられている。この嵌合凹部321aには、底面の外周部にウエーハ保持部材冷却手段323が載置される環状の載置棚321bが設けられている。また、本体321には嵌合凹部321aに開口する通路321cが設けられており、この通路321cは図示しない吸引手段に連通されている。従って、図示しない吸引手段を作動することにより、通路321cを介して嵌合凹部321aに負圧が作用せしめられる。また、ウエーハ保持テーブル32を構成するテーブル本体321は、下端部に径方向に突出して形成された支持フランジ321dを備えている。
上記ウエーハ保持部材322は、ポーラスなセラミックスによって円形に形成されており、テーブル本体321に形成された嵌合凹部321aに嵌合され、その上面がウエーハを保持する保持面として機能する。上記ウエーハ保持部材冷却手段323は、図2および図4に示すように円形のペルチェ素子323aと、該ペルチェ素子323aの両側分極面にそれぞれ装着された円形の一対の電極板323b、323cとからなっている。ウエーハ保持部材冷却手段323を構成する一対の電極板323b、323cは、導電線324、325を介して直流電力供給手段326に接続される。ペルチェ素子323aおよび一対の電極板323b、323cには、それぞれ貫通する複数の穴323dおよび323e、323fが設けられている。従って、上述したように図示しない吸引手段を作動することにより通路321cを介して嵌合凹部321aに作用した負圧は、複数の穴323dおよび323e、323fを通して通気性を有するウエーハ保持部材322の上面に作用せしめられる。このように構成されたウエーハ保持部材冷却手段323は、ウエーハ保持部材322の下側に配置されテーブル本体321に設けられた嵌合凹部321aの載置棚321b上に絶縁部材を介して載置される。
テープ拡張手段33は、図1および図2に示すように上記環状のフレーム保持部材31を保持テーブル32の保持面に対して垂直な方向である上下方向に移動可能な支持手段331を具備している。この支持手段331は、上記ウエーハ保持テーブル32を構成する本体321の下端部に設けられた支持フランジ321d上に配設された複数のエアシリンダ331aからなっており、そのピストンロッド331bが環状の支持部材310の下面に連結される。このように複数のエアシリンダ331aからなる支持手段331は、環状のフレーム保持部材311の載置面311aがウエーハ保持テーブル32の上面と略同一高さとなる基準位置と、載置面311aがウエーハ保持テーブル32の上面より所定量下方の拡張位置の間を上下方向に移動せしめる。
以上のように構成されたテープ拡張機構3は、図1に示すように矩形状に形成された支持基台4上に配設される。このようにして支持基台4上に配設されたテープ拡張機構3は、支持基台4を昇降する昇降手段5によって図1に示すウエーハ着脱位置と、高温雰囲気生成手段6によって包囲される加熱位置に位置付けられる。なお、昇降手段5は、図示の実施形態においては周知のエアシリンダ機構からなっており、エアシリンダ51のピストンロッド52が支持基台4の下面に連結されている。
図1を参照して説明を続けると、上記高温雰囲気生成手段6は、下面に開口611を有する箱状のハウジング61を備えており、開口611が上記支持基台4の外周面を包囲するように構成されている。このように構成された高温雰囲気生成手段6のハウジング61を構成する上壁612の下面には、ヒータ62が配設されている。
図示の実施形態におけるテープ拡張装置2は以上のように構成されており、以下テープ拡張装置2を用いて実施するダイシングテープの拡張方法について説明する。
上記図10に示すように分割予定ライン101に沿って強度が低下されたウエーハ10をダイシングテープTを介して支持した環状のフレームFを、図5に示すようにウエーハ着脱位置に位置付けられたテープ拡張機構3のウエーハ保持テーブル32を構成するウエーハ保持部材322の保持面にダイシングテープTを介してウエーハ10を載置するとともに、フレーム保持手段31を構成する環状のフレーム保持部材311の載置面311a上に載置し、クランプ機構312によって環状のフレーム保持部材311に固定する(ウエーハ支持工程)。このとき、環状のフレーム保持部材21は、図5に示す基準位置に位置付けられている。
上述したウエーハ支持工程を実施したならば、ウエーハ保持テーブル32を構成するウエーハ保持部材322の保持面に吸引力を作用させない状態でダイシングテープTを拡張し、隣接するデバイスの間隔を拡張するデバイス間隔拡張工程を実施する。即ち、昇降手段5を作動して支持基台4およびテープ拡張機構3を上昇して図6に示す加熱位置に位置付ける。支持基台4およびテープ拡張機構3が加熱位置に位置付けられるとテープ拡張機構3が高温雰囲気生成手段6のハウジング61に設けられた開口611を通してハウジング61内に位置付けられるとともに、支持基台4の外周面がハウジング61の下端部によって包囲される。次に、ヒータ62を作動してハウジング61内を高温雰囲気にするとともに、フレーム保持部材冷却手段313およびウエーハ保持部材冷却手段323を作動して環状のフレーム保持部材311およびウエーハ保持部材322を冷却せしめる。この結果、ハウジング61内が加熱されるとともに環状のフレーム保持部材311上に載置された領域のダイシングテープTおよびウエーハ保持部材322に載置された領域のダイシングテープTが冷却せしめられる。なお、ハウジング61の雰囲気温度は50〜200℃に設定され、ダイシングテープTを冷却する温度は30℃以下(常温)でよい。次に、テープ拡張手段33を構成する支持手段331としての複数のエアシリンダ331aを作動して、環状のフレーム保持部材311を図6に示すように拡張位置に下降せしめる。この結果、環状のフレーム保持部材311の載置面311a上に固定されている環状のフレームFも下降するため、図6に示すように環状のフレームFに装着されたダイシングテープTはウエーハ保持テーブル32の上端縁に当接して拡張せしめられる。この結果、ダイシングテープTに貼着されているウエーハ10は放射状に引張力が作用する。このようにウエーハ10に放射状に引張力が作用すると、分割予定ライン101に沿って形成された改質層103は強度が低下せしめられているので、ウエーハ10は強度が低下せしめられている改質層103が破断起点となって分割予定ライン101に沿って破断され個々のデバイス102に分割され、個々のデバイス102間には隙間Sが形成される(デバイス間隔拡張工程)。
上述したデバイス間隔拡張工程は高温雰囲気内で実施されるので、ダイシングテープTの拡張が容易となる。また、上述したデバイス間隔拡張工程においては、フレーム保持部材冷却手段313およびウエーハ保持部材冷却手段323を作動して環状のフレーム保持部材311およびウエーハ保持部材322を冷却し、環状のフレーム保持部材311上に載置された領域のダイシングテープTおよびウエーハ保持部材322に載置された領域のダイシングテープTを冷却せしめるので、ダイシングテープTの環状のフレームFに対する粘着力およびウエーハ10に対する粘着力を維持することができる。
なお、上述したデバイス間隔拡張工程は高温雰囲気内で実施する例を示したが、デバイス間隔拡張工程は高温雰囲気外である常温状態で実施してもよい。
上述したデバイス間隔拡張工程を実施したならば、高温雰囲気内において、ウエーハ保持テーブル32を構成するウエーハ保持部材322の保持面に吸引力を作用させてダイシングテープTを介してウエーハ10を吸引保持することにより拡張されたデバイス間の間隔を保持するデバイス間隔維持工程を実施する。即ち、上述した図6に示すデバイス間隔拡張工程を実施した状態で、高温雰囲気生成手段6のヒータ62を作動してハウジング61内を高温雰囲気にするとともに、フレーム保持部材冷却手段313およびウエーハ保持部材冷却手段323を作動して環状のフレーム保持部材311およびウエーハ保持部材322を冷却せしめ、図7に示すように図示しない吸引手段を作動してウエーハ保持テーブル32を構成するウエーハ保持部材322の保持面に吸引力を作用せしめる。この結果、ウエーハ保持部材322の保持面にダイシングテープTにおけるウエーハ10が貼着されている領域が吸引され、ダイシングテープTに貼着されているウエーハ10の各デバイス間の隙間Sが保持される。なお、デバイス間隔維持工程を実施する際には、上記デバイス間隔拡張工程と同様にハウジング61の雰囲気温度は50〜200℃に設定され、ダイシングテープTを冷却する温度は30℃以下(常温)に設定される。このようにデバイス間隔維持工程はハウジング61内を50〜200℃の雰囲気温度で実施するので、ダイシングテープTを均一に加熱することができる。
上述したデバイス間隔維持工程を実施したならば、高温雰囲気内または高温雰囲気外において、ダイシングテープTの拡張を解除するテープ拡張解除工程を実施する。即ち、デバイス間隔維持工程を実施した状態で、テープ拡張手段33を構成する支持手段331としての複数のエアシリンダ331aを作動して、環状のフレーム保持部材311を図8に示すように基準位置に上昇せしめる。この結果、フレーム保持部材311の載置面311a上に固定されている環状のフレームFも上昇するため、図8に示すように環状のフレームFに装着されたダイシングテープTにおけるウエーハ10が貼着されている領域と環状のフレームFとの間の環状の領域T0の拡張が解除され、該環状の領域T0は弛んだ状態となる。なお、上述したテープ拡張解除工程は、高温雰囲気状態で実施しても高温雰囲気外の状態で実施してもよい。
上述したようにテープ拡張解除工程を実施したならば、高温雰囲気外において、ウエーハ保持テーブル32を構成するウエーハ保持部材322の保持面にダイシングテープTを介してウエーハ10を吸引保持した状態で加熱されたダイシングテープTを冷却し、ダイシングテープTにおける環状のフレームFとウエーハ10が貼着された領域との間の弛んだ環状の領域T0を緊張させるテープ緊張工程を実施する。このテープ緊張工程は、昇降手段5を作動して図9に示すように支持基台4およびテープ拡張機構3を下降してウエーハ着脱位置に位置付け、常温においてダイシングテープTを冷却することにより、ダイシングテープTにおける環状のフレームFとウエーハ10が貼着された領域との間の弛んだ環状の領域T0を緊張せしめる。なお、このテープ緊張工程においては、冷却手段を用いてダイシングテープTを冷却することにより時間を短縮することができる。このようにしてテープ緊張工程を実施したならば、環状のフレームFに装着されたダイシングテープTに貼着されているウエーハ10(個々のデバイス102に分離されている)は、テープ拡張機構3に取り付けられた状態、またはテープ拡張機構3から外された状態で次工程に搬送される。
上述した実施形態においては、高温雰囲気内においてデバイス間隔拡張工程を実施し、その後テープ拡張解除工程およびテープ緊張工程を実施するので、均一に加熱されたダイシングテープTにおける環状のフレームFとウエーハ10が貼着された領域との間の弛んだ環状の領域T0を均一に収縮して緊張することができるため、ダイシングテープTに弛みが生じてウエーハを搬送する際に隣接するデバイス同士が接触して損傷するという問題が解消される。また、ダイシングテープTが冷却されて緊張しているので、ウエーハが貼着されている中央部の領域が垂れ下がることがなく、容易にカセットに収容することができる。
以上、本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるものではなく本発明の趣旨の範囲で種々の変形は可能である。上述した実施形態においては、分割予定ライン101に沿って内部に改質層103が形成されたウエーハ10を貼着したダイシングテープTを拡張することにより、ウエーハ10を分割予定ライン101に沿って破断し個々のデバイス102に分割するとともに個々のデバイス102間に隙間Sを形成する例を示したが、本発明は分割予定ラインに沿って分割されているウエーハを貼着したダイシングテープに対して実施しても同様の作用効果が得られる。
2:テープ拡張装置
3:テープ拡張機構
31:フレーム保持手段
311:環状のフレーム保持部材
313:フレーム保持部材冷却手段
32:ウエーハ保持テーブル
321:ウエーハ保持テーブルの本体
322:ウエーハ保持部材
323:ウエーハ保持部材冷却手段
33:テープ拡張手段
4:支持基台
5:昇降手段
6:高温雰囲気生成手段
61:箱状のハウジング
62:ヒータ
10:ウエーハ
F:環状のフレーム
T:ダイシングテープ

Claims (3)

  1. 個々のデバイスに分割されまたは分割されるウエーハを貼着するとともに環状のフレームに装着されたダイシングテープを拡張して、隣接するデバイスの間隔を拡張するダイシングテープの拡張方法であって、
    吸引力の作用によって吸着する保持面を備えた保持テーブルの保持面上に該ダイシングテープを介してウエーハを載置するとともに、該環状のフレームをフレーム保持手段によって保持するウエーハ支持工程と、
    該ウエーハ支持工程を実施した後に高温雰囲気内または高温雰囲気外において、該保持テーブルの保持面に吸引力を作用させない状態で該ダイシングテープを拡張し、隣接するデバイスの間隔を拡張するデバイス間隔拡張工程と、
    該デバイス間隔拡張工程を実施した後に高温雰囲気内において、該保持テーブルの保持面に吸引力を作用させて該ダイシングテープを介してウエーハを吸引保持することにより拡張されたデバイス間の間隔を保持するデバイス間隔維持工程と、
    該デバイス間隔維持工程を実施した後に高温雰囲気内または高温雰囲気外において、該ダイシングテープの拡張を解除するテープ拡張解除工程と、
    該テープ拡張解除工程を実施した後に高温雰囲気外において、該保持テーブルの保持面に該ダイシングテープを介してウエーハを吸引保持した状態で加熱された該ダイシングテープを冷却し、該ダイシングテープにおける該環状のフレームとウエーハが貼着された領域との間の弛んだ領域を緊張させるテープ緊張工程と、を含む、
    ことを特徴とするダイシングテープの拡張方法。
  2. 該保持テーブルは保持面を冷却する冷却手段を備えているとともに該フレーム保持手段は該環状のフレームを支持する支持面を冷却する冷却手段を備えており、
    該高温雰囲気内においては、該冷却手段を作動して該保持テーブルの保持面を冷却することにより該ダイシングテープにおけるウエーハが貼着された領域を冷却するとともに該フレーム保持手段の支持面を冷却することにより該ダイシングテープにおける該環状のフレームに装着されている領域を冷却する、請求項1記載のダイシングテープの拡張方法。
  3. 該高温雰囲気内の温度は50〜200℃であり、該テープ緊張工程において該ダイシングテープを冷却する温度は30℃以下である、請求項1又は2記載のダイシングテープの拡張方法。
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