JP5303987B2 - 研磨装置 - Google Patents
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Description
このような構成の連続溶融金属めっき装置を用いて、帯状体Sに溶融亜鉛Zをめっきする工程を連続して長時間行うと、めっき浴の一部が酸化してドロスと呼ばれる不純物が生成され、めっき浴中に懸濁するようになる。このドロスが各浴中ロールの周面に付着すると、各浴中ロールに接触する帯状体Sに転写され、製造された溶融金属めっき鋼板に押し疵という欠陥を生じさせる。
そこで、各浴中ロールの周面に付着したドロスを除去する研磨装置が連続溶融金属めっき装置に設けられる。
ここで、連続溶融金属めっき装置を用いて帯状体Sに溶融亜鉛Zをめっきする工程では、帯状体Sの板形状及び板振動が刻々と変化するため、これらが変化するたびにサポートロール4,5のいずれか一方をオフセット移動させる必要がある。また、研磨装置116に設けられたワイパブレード110も鋼板表面に押し疵を発生させないために、サポートロール4の周面に対して、常時オシレート移動させる必要がある。
従って、本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、サポートロールをオフセット移動させても、曲げ力を開放して破壊を防ぎ、歩留まりを向上させることができる研磨装置を提供することにある。
前記ブレード部を、略上下方向に延びるアーム部の下端部に対して、ヒンジ部を介して少なくとも上下方向に回動可能に支持し、前記ブレード部が、帯状体の厚さ方向に進退可能なロールの周面に追従して当接することを特徴としている。
図1は本発明に係る研磨装置の一実施形態における構成を示す概略図である。
図1に示すように、連続溶融金属めっき装置1は、溶融金属として溶融亜鉛Zを貯留しためっき浴槽2と、このめっき浴槽2内に設置された浴中ロールとして、シンクロール3、及び一対のサポートロール4,5とを有する。シンクロール3はめっき浴槽2中に導入される帯状体Sを案内するロールである。一対のサポートロール4,5は、シンクロール3の上方において、それぞれの軸の高さを相互にずらして配置される。サポートロール4,5は、案内された帯状体Sのパスや形状を矯正する矯正用ロールである。
一対のサポートロール4,5の少なくともいずれか一方は、帯状体Sの原板形状、板厚の変化による溶融亜鉛Zの付着量、分布、及び板振動を最適化するためにオフセット移動させることができる。
研磨装置10は、シンクロール3の周面に当接するブレード部11と、このブレード部11に一方が接続されたアーム部12とを有する。
シンクロール3、サポートロール4、5、アーム部12の他方、アーム部22の他方(上端部)、及びアーム部32の他方は、連続溶融金属めっき装置1の上方に架設されたフレームにそれぞれ独立して固定されている。これらのうち、アーム部12の他方、アーム部22の他方、及びアーム部32の他方は、それぞれをオシレート移動させる駆動手段(図示せず)に接続される。
図3(a)及び図3(b)は、本発明に係る研磨装置の他の実施形態における構成を示す概略図である。まず、図3(a)に示すように、研磨装置20は、当接部4aをサポートロール4の軸中心からサポートロール5が位置する側となるように設置されている。ヒンジ部24は、サポートロール4の上方に設置されている。アーム部22及び連結片23は、ヒンジ部24によって所定の角度をなして連結されている。このような構成において、サポートロール5が位置する側にサポートロール4がオフセット移動した際には、アーム部22に対して連結片23が回動して、ブレード部21がサポートロール4に乗り上げて、ブレード部21とサポートロール4の周面との当接が維持される。サポートロール5が位置する側と反対側にサポートロール4がオフセット移動した際には、アーム部22に対して連結片23が回動して、サポートロール4の周面に沿って滑り落ちるようにブレード部21とサポートロール4の周面との当接が維持される。
2 めっき浴槽
3 シンクロール
4 サポートロール
4a 当接部
5 サポートロール
20 研磨装置
21 ブレード部
22 アーム部
23 連結片
24 ヒンジ部
S 帯状体
Z 溶融亜鉛
Claims (3)
- めっき浴槽内のめっき液に浸漬されたロールであって、帯状体を案内するロール、及び帯状体の厚さ方向に進退可能なロールの周面に当接して前記ロール周面に付着した付着物を除去するブレード部を備えた研磨装置において、
前記ブレード部を、略上下方向に延びるアーム部の下端部に対して、ヒンジ部を介して少なくとも上下方向に回動可能に支持し、
前記ブレード部が、帯状体の厚さ方向に進退可能なロールの周面に追従して当接することを特徴とする研磨装置。 - 前記ブレード部は、連結片を介して前記ヒンジ部に連結されたことを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
- 前記ヒンジ部を、前記ブレード部が当接する前記ロール周面の位置である当接部よりも下方に位置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の研磨装置。
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