JP3714182B2 - 浴中ロール表面付着物除去方法および装置 - Google Patents

浴中ロール表面付着物除去方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴中ロール表面付着物除去方法および装置に関し、詳しくは、溶融金属のめっき浴中で稼動中のシンクロールや浴中サポートロール等の浴中ロール表面からドロス付着物をブレード(ドクターブレード)により掻き落とす浴中ロール表面付着物除去方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属帯の連続溶融金属めっきの代表例である鋼帯の連続溶融亜鉛めっきは一般に次の方法で行われる (図2)。鋼帯1は、焼鈍炉からスナウト2を介してめっき槽3内の溶融亜鉛浴(めっき浴)中に送り込まれ、浴内でシンクロール4により上向きに方向転換され、浴中サポートロール5により反り矯正された後浴外に送り出され、その後、ワイピングノズル6により亜鉛付着量(めっき付着量)を所望の値に調整される。
【0003】
この種のめっき浴では、鋼帯から溶出した鉄が、めっき浴主成分である亜鉛およびめっき浴副成分であるアルミニウムとそれぞれ結合してドロスを生成し、これらドロスはシンクロール4および浴中サポートロール5(浴中ロールと総称する)に巻きつくような形で付着しやすい。ドロスが浴中ロール面に付着し形成したドロス付着物は、鋼帯表面にスリップ疵、圧痕疵等を付け、品質不良の原因となる。スリップ疵防止のためには、張力の変更、ラインスピードの減速等で対応するが生産性が低下する。品質不良が発生してしまうと、ラインを止めて浴中ロールを交換しなければならないため、生産性はさらに低下する。
【0004】
この問題に対して、浴中ロール面からのドロス付着物除去を図った次のような従来技術がある。
▲1▼ 浴中ロール胴部にワイパーロール胴部を押圧接触させることにより浴中ロール面に付着しようとするドロス等付着物を拭い去る(特開平4−165056号公報)
▲2▼ シンクロール面にブレードを特定の角度(ブレードとシンクロールが振動しないような角度)で当接させてドロス付着物を掻き落とす(実開平6−83762 号公報)
▲3▼ 浴中ロール面に該ロール胴長よりも小さい幅のブレードを当接させながら浴中ロール軸方向に往復させることにより、ブレードの接触面圧を高めてより効率よくドロス付着物をより効率よく掻き落とす(実開平2−51253 号公報)
▲4▼ 前記▲3▼のブレードの押付力を所定の範囲にフィードバック制御する(特公平5−20496 号公報)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、▲1▼の方法では一旦付着形成したドロス付着物を掻き落とすことはできない。また、▲2▼〜▲4▼の方法では、時間が経つとブレードの浴中ロール当接部が摩耗して接触面積が増大し、押付力が一定であっても面圧が低下して、ドロス付着物の除去性能が減衰するため、比較的短い周期でブレードを交換する必要があり、そのことが生産性の向上を妨げる一因となっていた。
【0006】
そこで、本発明は、長時間の連続使用によってもドロス付着物の除去性能が減衰しない浴中ロール表面付着物除去方法および装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的は、以下に記載の本発明によって達成された。
(1)めっき浴内の浴中ロール面にブレードを押付けて該ロール面上のドロス付着物を掻き落とす浴中ロール表面付着物除去方法において、前記ブレードとして先端テーパ部に厚みが一定の後続部が連なる形状を有するものを用い、前記先端テーパ部のテーパ面を前記浴中ロール面に一定の押付力で押付けることを特徴とする浴中ロール表面付着物除去方法。
【0008】
(2)前記押付力は、前記ブレードと前記浴中ロール面との接触面圧が1〜50N/cm2となるように定める(1)記載の方法。
(3)めっき浴内の浴中ロール面にブレードを押付けて該ロール面上のドロス付着物を掻き落とす浴中ロール表面付着物除去装置において、前記ブレードとして先端テーパ部に厚みが一定の後続部が連なる形状を有し、該先端テーパ部のテーパ面が前記浴中ロール面に押付けられるものを配設したことを特徴とする浴中ロール表面付着物除去装置。
【0009】
【発明の実施の形態】
従来は、例えば図1(b)に示すように、先端テーパ部11に基端側ほど厚みが増す後続部12が連なる形状のブレード7bが用いられていた。これでは、ブレード先端の摩耗進行に伴って浴中ロール4との接触面積が拡大するから、押付力が一定に制御されていても時間とともに浴中ロール面との接触面圧は低下する。
【0010】
これに対し、本発明では、例えば図1(a)に示すように、先端テーパ部11に厚みが一定(厚み公差±10%以内)の後続部12が連なる形状のブレード7aを用い、その先端テーパ部11のテーパ面を浴中ロール面に押付けるから、ブレード先端の摩耗が進行しても、浴中ロール4との接触面積は一定に保たれる。そして、押付力fを一定としているから、ブレード7aを長期に使用しても浴中ロール面との接触面圧は一定に保たれる。なお、前記先端テーパ部11および後続部12はその幅も先端側から基端側にわたり極力一定とするのが望ましい。
【0011】
ところで、ブレードと浴中ロール面との接触面圧が1N/cm2 未満では浴中ロール面上のドロス等付着物を十分に除去できず、一方、50N/cm2 を超えると浴中ロールの回転が妨げられて鋼帯を円滑に送れなくなるので、ブレードの押付力fは、ブレードと浴中ロール面との接触面圧が1〜50N/cm2 の範囲に収まるように設定するのが好ましい。より好ましくは5.0 〜30N/cm2 である。
【0012】
本発明では、ブレードの材質は、ステンレス鋼、耐熱鋼、あるいは耐熱性非鉄基合金などのいずれも好ましく用いうる。なお、剛性の観点から、ブレード後続部12の厚みは20mm以上、幅は200mm 以上が好ましい。また、ブレード先端テーパ部11のテーパ角度(図1のθ)は、30〜60°が好ましい。
図3は、本発明要旨(3)に沿った装置(本発明装置)の1例を示す正面模式図である。この例は、シンクロール4と浴中サポートロール5を支持するハンガー9に、ブレード連結部材10を介してブレード7を支持してシンクロール4の表面に押付けるとともにそれ自身はシンクロール4のロール軸方向に往復走行するブレード押付横行手段8を装着して構成されたもので、ブレード7として図1に示した先端テーパ部に厚みが一定の後続部が連なる形状を有するブレード7aが配設される。なお、この例では、シンクロール4のみをドロス付着物除去対象としているが、浴中サポートロール5を対象とする場合も同様に構成しうる。
【0013】
押圧力を一定にする方法としては、例えば押付対象ロールのトルクをトルクセンサで検出し該センサ出力が目標値になるように前記ブレード押付横行手段の押付操作量(例えばエアシリンダを押付け駆動源とする場合はそのエア圧力)を調整する方法や、また例えばより簡便な浮箱式浮力にて常時一定力を作用させる方法などのいずれも好ましく用いうる。
【0014】
【実施例】
図2に示した連続溶融亜鉛めっき工程により厚み0.5 〜1.6mm 、幅800 〜1600mmの鋼帯を処理するめっき操業において、図3に示した本発明装置を用いて胴径800mm ×胴長2200mmのシンクロール(表層部がWC溶射層からなる)面上のドロス付着物除去を行いながら操業した。めっき浴の浴温は460 ℃、Al濃度は0.14%である。ブレードは、幅200mm ×尾端厚み20mm×テーパ角度θ=40 °の先端テーパ部に幅200mm ×厚み20mm×長さ55mmの平板状後続部が連なる嘴形状のもの(材質はSUS304)を用い、これを浮箱式浮力にて一定の押付力500 N(初期面圧=12.5 × sinθ≒8 (N/cm2))で押付けながらロール軸方向に往復させた。その結果、10日間の連続操業期間中、ドロス付着物起因の製品表面疵は発生せず、鋼帯をラインスピード100mpmで送り続けることができた。
【0015】
なお、従来は、基端側ほど厚みが増す形状のブレードを使用していたので、操業開始から3〜4日経過すると除去性能低下によるドロス付着物起因の製品表面疵が見られるようになり、ラインスピードの減速さらにはシンクロールの交換を余儀なくされていた。この従来と比較して本発明では生産性が従来の1.2 倍に向上した。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、浴中ロールに対するブレードの接触面圧を長期にわたり一定に保てるようになるから、浴中ロール面上のドロス付着物を有効に除去でき、ドロス付着物起因のスリップ疵や圧痕疵等による表面品質不良の発生、およびそれによって余儀なくされるラインスピード減速やロール交換による生産性の低下を防止できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(a)を従来のそれ(b)と比較して示す側面模式図である。
【図2】連続溶融亜鉛めっき工程の説明図である。
【図3】本発明装置の1例を示す正面模式図である。
【符号の説明】
1 鋼帯
2 スナウト
3 めっき槽
4 シンクロール(浴中ロール)
5 浴中サポートロール(浴中ロール)
6 ワイピングノズル
7 ブレード(添符号のaは本発明、bは従来)
8 ブレード押付横行手段
9 ハンガー
10 ブレード連結部材
11 先端テーパ部(ブレード先端テーパ部)
12 後続部(ブレード後続部)
f 押付力

Claims (3)

  1. めっき浴内の浴中ロール面にブレードを押付けて該ロール面上のドロス付着物を掻き落とす浴中ロール表面付着物除去方法において、前記ブレードとして先端テーパ部に厚みが一定の後続部が連なる形状を有するものを用い、前記先端テーパ部のテーパ面を前記浴中ロール面に一定の押付力で押付けることを特徴とする浴中ロール表面付着物除去方法。
  2. 前記押付力は、前記ブレードと前記浴中ロール面との接触面圧が1〜50N/cm2 となるように定める請求項1記載の方法。
  3. めっき浴内の浴中ロール面にブレードを押付けて該ロール面上のドロス付着物を掻き落とす浴中ロール表面付着物除去装置において、前記ブレードとして先端テーパ部に厚みが一定の後続部が連なる形状を有し、該先端テーパ部のテーパ面が前記浴中ロール面に押付けられるものを配設したことを特徴とする浴中ロール表面付着物除去装置。
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