JP2002285308A - 浴中ロール表面付着物除去装置 - Google Patents

浴中ロール表面付着物除去装置

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JP2002285308A
JP2002285308A JP2001090888A JP2001090888A JP2002285308A JP 2002285308 A JP2002285308 A JP 2002285308A JP 2001090888 A JP2001090888 A JP 2001090888A JP 2001090888 A JP2001090888 A JP 2001090888A JP 2002285308 A JP2002285308 A JP 2002285308A
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JP
Japan
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roll
bath
blade
dross
plating bath
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JP2001090888A
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English (en)
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Tomoaki Nishisaka
智明 西坂
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 長時間の連続使用によってもドロス付着物
の除去性能が減衰しない浴中ロール表面付着物除去装置
を提供する。 【解決手段】 めっき浴内の浴中ロール4面にブレード
7を押付けて該ロール面上のドロス付着物を掻き落とす
浴中ロール表面付着物除去装置において、前記ブレード
として先端部がサイアロンまたは窒化珪素系セラミック
スからなるものを配設した。ブレードはスプリング10を
介して支持することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴中ロール表面付
着物除去装置に関し、詳しくは、溶融金属のめっき浴中
で稼動中のシンクロールや浴中サポートロール等の浴中
ロール表面からドロス付着物をブレード(ドクターブレ
ード)により掻き落とす浴中ロール表面付着物除去装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】金属帯の連続溶融金属めっきの代表例で
ある鋼帯の連続溶融亜鉛めっきは一般に次の方法で行わ
れる (図2)。鋼帯1は、焼鈍炉からスナウト2を介し
てめっき槽3内の溶融亜鉛浴(めっき浴)中に送り込ま
れ、浴内でシンクロール4により上向きに方向転換さ
れ、浴中サポートロール5により反り矯正された後浴外
に送り出され、その後、ワイピングノズル6により亜鉛
付着量(めっき付着量)を所望の値に調整される。
【0003】この種のめっき浴では、鋼帯から溶出した
鉄が、めっき浴主成分である亜鉛およびめっき浴副成分
であるアルミニウムとそれぞれ結合してドロスを生成
し、これらドロスはシンクロール4および浴中サポート
ロール5(浴中ロールと総称する)に巻きつくような形
で付着しやすい。ドロスが浴中ロール面に付着し形成し
たドロス付着物は、鋼帯表面にスリップ疵、圧痕疵等を
付け、品質不良の原因となる。スリップ疵防止のために
は、張力の変更、ラインスピードの減速等で対応するが
生産性が低下する。品質不良が発生してしまうと、ライ
ンを止めて浴中ロールを交換しなければならないため、
生産性はさらに低下する。
【0004】この問題に対して、浴中ロール面からのド
ロス付着物除去を図った次のような従来技術がある。 浴中ロール胴部にワイパーロール胴部を押圧接触さ
せることにより浴中ロール面に付着しようとするドロス
等付着物を拭い去る(特開平4−165056号公報) シンクロール面にブレードを特定の角度(ブレード
とシンクロールが振動しないような角度)で当接させて
ドロス付着物を掻き落とす(実開平6−83762号公報) 浴中ロール面に該ロール胴長よりも小さい幅のブレ
ードを当接させながら浴中ロール軸方向に往復させるこ
とにより、ブレードの接触面圧を高めてより効率よくド
ロス付着物をより効率よく掻き落とす(実開平2−5125
3 号公報) 前記のブレードの押付力を所定の範囲にフィード
バック制御する(特公平5−20496 号公報)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、の方法では
一旦付着形成したドロス付着物を掻き落とすことはでき
ない。また、〜の方法では、時間が経つとブレード
の浴中ロール当接部が摩耗して接触面積が増大し、押付
力が一定であっても面圧が低下して、ドロス付着物の除
去性能が減衰するため、比較的短い周期でブレードを交
換する必要があり、そのことが生産性の向上を妨げる一
因となっていた。
【0006】そこで、本発明は、長時間の連続使用によ
ってもドロス付着物の除去性能が減衰しない浴中ロール
表面付着物除去装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、先端部材質について鋭意検討した結果、サイアロン
(Si-Al-O-N 系化合物)および窒化珪素系セラミックス
が溶融金属への耐食性が高く、耐熱衝撃性、耐摩耗性の
点で優れることから、以下の発明に想到した。 (1)めっき浴内の浴中ロール面にブレードを押付けて
該ロール面上のドロス付着物を掻き落とす浴中ロール表
面付着物除去装置において、前記ブレードとして先端部
がサイアロンまたは窒化珪素系セラミックスからなるも
のを配設したことを特徴とする浴中ロール表面付着物除
去装置。
【0008】(2)前記ブレードはスプリングを介して
支持されていることを特徴とする(1)記載の装置。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、例えば図1に示すよ
うな、めっき浴内の浴中ロール4面にブレード7を押付
けて該ロール面上のドロス付着物を掻き落とす浴中ロー
ル表面付着物除去装置において、ブレード7として先端
部が金属からなる従来のものに代えて、先端部がサイア
ロン(Si-Al-O-N 系化合物)または窒化珪素(Si3N4) 系
セラミックスからなるものを配設した。サイアロン、窒
化珪素系セラミックスはいずれも浴中ロール材(耐熱鋼
など)よりも硬いためブレード先端の摩耗が進行せず、
したがって、ブレードの押付力fを一定にしておけば浴
中ロール面との接触面圧は一定に保たれる。なお、接触
面圧の適正範囲は1〜50N/cm2 である。1N/cm2未満で
はドロス付着物除去能力不足となり、また50N/cm2 超で
は浴中ロールの円滑回転が阻害される。より好ましい接
触面圧の範囲は5.0 〜30N/cm2 である。
【0010】図3は、本発明装置の1例を示す正面模式
図である。この例は、シンクロール4と浴中サポートロ
ール5を支持するハンガー9に、ブレード連結部材11を
介してブレード7を支持してシンクロール4の表面に押
付けるとともにそれ自身はシンクロール4のロール軸方
向に往復走行するブレード押付横行手段8を装着して構
成されたもので、ブレード7の先端部はサイアロンまた
は窒化珪素系セラミックスで形成される。
【0011】押圧力fを一定にする方法としては、例え
ば押付対象ロールのトルクをトルクセンサで検出し該セ
ンサ出力が目標値になるように前記ブレード押付横行手
段の押付操作量(例えばエアシリンダを押付け駆動源と
する場合はそのエア圧力)を調整する方法や、また例え
ばより簡便な浮箱式浮力にて常時一定力を作用させる方
法などのいずれも好ましく用いうる。
【0012】また、この例では、好ましい実施形態とし
て、ブレード連結部材11の上部にスプリング10を設け、
該スプリング10を介してブレード7を支持するものとし
た。スプリング10部の詳細を図4に示す。スプリング10
は、ブレード押付横行手段8に固定されたガイド部材12
と該ガイド部材12で長さ方向のみの変位可能に支持され
たブレード連結部材11との間に配設されている。これに
よれば、浴中ロール4の軸受の摩耗等で浴中ロール4の
レベルが変化しても、この変化に対してスプリング10の
弾性力によりブレード7が追従するから、ブレード7の
接触面圧がより一層安定的に保たれる。
【0013】なお、この例では、シンクロール4のみを
ドロス付着物除去対象としているが、浴中サポートロー
ル5を対象とする場合も同様に構成しうる。
【0014】
【実施例】図2に示した連続溶融亜鉛めっき工程により
厚み0.5 〜1.6mm 、幅800 〜1600mmの鋼帯を処理するめ
っき操業において、図3に示した本発明装置を用いて胴
径800mm ×胴長2200mmのシンクロール(材質はステンレ
ス鋼SUS304)面上のドロス付着物除去を行いなが
ら操業した。めっき浴の浴温は460 ℃、Al濃度は0.14%
である。ブレードとしては、先端部を窒化珪素の焼結体
で形成した先端部接触面積=ロール軸方向200 ×ロール
周方向20(mm)になる楔形状のものを用い、これを浮箱
式浮力にて一定の押付力500 N(初期面圧=12.5 N/c
m2 )で押付けながらロール軸方向に往復させた。その
結果、10日間の連続操業期間中、ドロス付着物起因の製
品表面疵は発生せず、鋼帯をラインスピード100mpmで送
り続けることができた。
【0015】なお、従来は、ステンレス鋼(SUS30
4)製のブレードを使用していたので、操業開始から3
〜4日経過すると除去性能低下によるドロス付着物起因
の製品表面疵が見られるようになり、ラインスピードの
減速さらにはシンクロールの交換を余儀なくされてい
た。この従来と比較して本発明では生産性が従来の1.2
倍に向上した。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、浴中ロールに対するブ
レードの接触面圧を長期にわたり一定に保てるようにな
るから、浴中ロール面上のドロス付着物を有効に除去で
き、ドロス付着物起因のスリップ疵や圧痕疵等による表
面品質不良の発生、およびそれによって余儀なくされる
ラインスピード減速やロール交換による生産性の低下を
防止できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の要部を示す側面模式図である。
【図2】連続溶融亜鉛めっき工程の説明図である。
【図3】本発明装置の1例を示す正面模式図である。
【図4】スプリングの配設形態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 鋼帯 2 スナウト 3 めっき槽 4 シンクロール(浴中ロール) 5 浴中サポートロール(浴中ロール) 6 ワイピングノズル 7 ブレード 8 ブレード押付横行手段 9 ハンガー 10 スプリング 11 ブレード連結部材 12 ガイド部材 f 押付力

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき浴内の浴中ロール面にブレードを
    押付けて該ロール面上のドロス付着物を掻き落とす浴中
    ロール表面付着物除去装置において、前記ブレードとし
    て先端部がサイアロンまたは窒化珪素系セラミックスか
    らなるものを配設したことを特徴とする浴中ロール表面
    付着物除去装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレードはスプリングを介して支持
    されていることを特徴とする請求項1記載の装置。
JP2001090888A 2001-03-27 2001-03-27 浴中ロール表面付着物除去装置 Pending JP2002285308A (ja)

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