JP5303598B2 - 車体側部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、側面パネルに沿って後方に流れる車体前方からの空気を、側面パネルから剥離させる剥離手段を備えた車体側部構造に関する。
車体側部構造は、リヤフェンダパネルの湾曲部本体の外面における、リヤフェンダパネル本体の下部に形成されたリヤホイールハウスの上端とリヤフェンダパネル本体の上部に設定された車体のウエストラインとの間にリヤコンビネーションランプが設けられ、リヤコンビネーションランプの前端部の外面に、湾曲部本体の外面から突出した突出部が設けられ、突出部により車体の前方からリヤフェンダパネル本体の外面に沿って流れてきた空気流が車体から剥離する剥離点が形成されている。
この車体側部構造によれば、リヤコンビネーションランプの突出部で空気の流れを剥離することで車体の空力性能を高めることが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
特許第4321063号公報
ここで、特許文献1の車体側部構造は、空気の流れを剥離する突出部がリヤコンビネーションランプに設けられ、この突出部に車体から空気を剥離する剥離点が設定されている。このため、リヤコンビネーションランプの配置位置やリヤコンビネーションランプの形状で、剥離点の配置位置や形状が決定されてしまう。すなわち、剥離点の配置位置の自由度や形状を決定する際の設計の自由度が低い。これでは、所望の空気抵抗の低減をし、空力性能の向上を図ることが困難である。
本発明は、車体側面に沿う空気を、車体側面の任意の位置で剥離させることができ、且つ空気の剥離量を増やして空気抵抗の低減を図ることができる車体側部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体の側面を構成する側面パネルと、側面パネルの後端に連続して車体の後面を構成する後面パネルと、側面パネルに沿って後方に流れる車体前方からの空気を、側面パネルから剥離させる剥離手段と、を備えた車体側部構造であって、剥離手段に、側面パネルから車体外方側に突出し、車体前方からの空気の流れに対して交差する方向に延在する第1の突出部と、第1の突出部の後方に所定間隔をおいて第1の突出部の延在方向に沿うように配置される第2の突出部と、を備え、第1の突出部は、該第1の突出部の上端部が下端部よりも車体前方側に位置する前上がり傾斜に配置され、第1の突出部と第2の突出部との間の距離は、剥離手段の上部に向かうに連れて徐々に広くなるよう形成されたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、第1の突出部の突出端部を第1の頂部、第2の突出部の突出端部を第2の頂部とするときに、第2の頂部が、第1の頂部よりも側面パネルから離間する側に配置されることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項において、剥離手段に、第1の突出部と第2の突出部との間を連続する連続部を備え、連続部に、第1の頂部と第2の頂部よりも側面パネル近傍側に位置する底部と、底部と第2の頂部とを湾曲状に連続する湾曲面部を備えることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項において、剥離手段に、側面パネルから第1の突出部に向けて、側面パネルに対する垂直角度よりも車体後方側に傾斜して第1の突出部に連続する前面部を備えることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1〜6のいずれか1項において、剥離手段に、側面パネルから第2の突出部に向けて、側面パネルに対する垂直角度よりも車体前方側に傾斜して第2の突出部に連続する後面部を備えることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1〜7のいずれか1項において、車体に、車体上面を構成するルーフパネルと、ルーフパネルの後端に連続して後ろ下がりに傾斜して後面パネルに連続するリヤウインドウガラスと、を備え、側面パネルに、後輪を収納するホイルアーチ部を備え、剥離手段が、車体高さ方向に関して後面パネルとリヤウインドウガラスの境界部分よりも下方で且つ、ホイルアーチ部の最も車体上方側のアーチ頂部よりも上方の領域に設けられることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1〜8のいずれか1項において、剥離手段が、側面パネルと別体で成形されることを特徴とする。
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明では、車体側部構造に、車体の側面を構成する側面パネルと、側面パネルの後端に連続して車体の後面を構成する後面パネルと、側面パネルに沿って後方に流れる車体前方からの空気を、側面パネルから剥離させる剥離手段と、を備える。
剥離手段に、側面パネルから車体外方側に突出し、車体前方からの空気の流れに対して交差する方向に延在する第1の突出部と、第1の突出部の後方に所定間隔をおいて第1の突出部の延在方向に沿うように配置される第2の突出部と、を備えたので、空気の剥離量を増やして空気抵抗の低減を図ることができる。
詳細には、第1の突出部で剥離した風と側面パネルとの間に負圧領域が発生し、剥離した風の一部がこの負圧領域内へ吸い寄せられて、後面パネルに向けて流れようとするが、第2の突出部によってこの剥離しきれなかった風を剥離させることができる。これにより、車体側面から車体後面へ回り込む空気を大幅に少なくすることができる。この結果、車体の空気抵抗が減少し、燃費や走行安定性を向上させることができる。
また、第1の突出部の上端部が下端部よりも車体前方側に位置する前上がり傾斜に配置されたので、側面パネルに沿って流れる風の一部が車体下方側に向けて流れることとなり、ルーフパネルの上面から後面パネルに沿って下方側に向かう風の流れに対して沿うように流れることとなる。これにより、ルーフパネルの上面からの風と側面パネルからの風が合流して車体後部に発生する渦流を小さくすることができる。この結果、空気抵抗を減少することができる。
また、第1の突出部と第2の突出部との間の距離が、剥離手段の上部に向かうに連れて徐々に広くなるよう形成された。傾斜配置された第1の突出部を通過した風は下側に向けて流れ、第1の突出部の上端部から下端部に向かうほどに、風はより下側に向けて流れるようになる(下向きの角度が大きくなる)。
すなわち、第1の突出部と第2の突出部との間の距離を、剥離手段の上部に向かうに連れて徐々に広くなるよう形成することで、風の流れる方向に沿った第1及び第2の突出部間の距離を略一定に近づけることができる。これにより、第2の突出部による風の剥離を確実におこなわせることができる。
請求項2に係る発明では、第1の突出部の突出端部を第1の頂部、第2の突出部の突出端部を第2の頂部とするときに、第2の頂部が、第1の頂部よりも側面パネルから離間する側に配置されたので、負圧領域内へ吸い寄せられた風を、第2の突出部によってより確実に剥離させることができる。
請求項に係る発明では、剥離手段に、第1の突出部と第2の突出部との間を連続する連続部を備え、この連続部に、第1の頂部と第2の頂部よりも側面パネル近傍側に位置する底部を備えたので、第1の突出部による風の剥離をより確実におこなわせることができる。また、連続部に、底部と第2の頂部とを湾曲状に連続する湾曲面部を備えたので、第2の突出部による風の剥離をより確実におこなわせることができる。
請求項に係る発明では、剥離手段に、側面パネルから第1の突出部に向けて、側面パネルに対する垂直角度よりも車体後方側に傾斜して第1の突出部に連続する前面部を備えたので、前面部の傾斜によって、側面パネルに沿って流れる風の勢いを殺さずに第1の突出部に向かわせることができる。この結果、第1の突出部による風の剥離をより確実におこなわせることができる。
請求項に係る発明では、剥離手段に、側面パネルから第2の突出部に向けて、側面パネルに対する垂直角度よりも車体前方側に傾斜して第2の突出部に連続する後面部を備えたので、後面部に発生する後部負圧領域を徐々に解消することができる。この結果、風切り音の低減を図ることができる。
請求項に係る発明では、車体上面を構成するルーフパネルと、ルーフパネルの後端に連続して後ろ下がりに傾斜して後面パネルに連続するリヤウインドウガラスと、を備える。側面パネルに、後輪を収納するホイルアーチ部を備える。
剥離手段が、後面パネルとリヤウインドウガラスの境界部分よりも下方で且つ、ホイルアーチ部の最も車体上方側のアーチ頂部よりも上方の領域に設けられた。すなわち、後面パネルとリヤウインドウガラスの境界部分よりも下方で、アーチ頂部よりも上方の領域は、後面パネルへの風の回り込み量が多い領域であり、この部位に剥離手段を設けることで、車体への空気抵抗を最も効果的に減少することができる。
請求項に係る発明では、剥離手段が、側面パネルと別体で成形されたので、剥離手段を側面パネルの任意の位置に設けることができるとともに、形状の自由度が高くなる。また、側面パネルに直接突出部を形成する場合に比べて、側面パネルの形状を簡略化することができる。さらに、簡単に設置することが可能になり、オプションパーツ(アフタパーツ)として後付けすることも可能になる。
本発明に係る車体側部構造が採用された車両を示す斜視図である。 図1に示された車両の側面図である。 図1の3部拡大図である。 図3の4−4線断面図である。 図1に示された車体側部構造の剥離手段の形状を説明する説明図である。 図1に示された車体側部構造の剥離手段での空気の流れを示す作用説明図である。 本発明に係る車体側部構造が採用された車体の空気の流れを示す説明図である。 本発明に係る車体側部構造の剥離手段の空気の流れを示す説明図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1及び図2に示されたように、車両10は、車体11に、車体11の側面を構成する側面パネル(リヤフェンダパネル)14と、側面パネル14の後端に連続して車体11の後面を構成する後面パネル15と、側面パネル14及び後面パネル15に亘って設けられるリヤコンビネーションランプ16と、後面パネル15の下方に設けられるリヤバンパフェイス17と、側面パネル14に沿って後方に流れる車体前方からの空気を、側面パネル14から剥離させる剥離手段(サイドスポイラ)30と、側面パネル14に形成され後輪18を収納するホイルアーチ部21と、車体上面を構成するルーフパネル22と、ルーフパネル22の後端に連続して後ろ下がりに傾斜して後面パネル15に連続するリヤウインドウガラス23と、を備える。
車体側部構造は、側面パネル14、後面パネル15、剥離手段30、ホイルアーチ部21、ルーフパネル22、リヤウインドウガラス23周りの構造である。
図2に車体側部構造の剥離手段設定領域K1が示される。剥離手段30は、車体高さ方向に関して後面パネル15とリヤウインドウガラス23の境界部分23aよりも下方で且つ、ホイルアーチ部21の最も車体上方側のアーチ頂部21aよりも上方の領域(剥離手段設定領域K1)に設けられる。
言い換えれば、車体高さ方向に関して後面パネル15とリヤウインドウガラス23の境界部分23aから、ホイルアーチ部21の最も車体上方側のアーチ頂部21aよりも上方までの領域を、剥離手段設定領域K1とするときに、剥離手段30は、車体高さ方向に関して剥離手段設定領域K1に設けられている。
剥離手段30は、側面パネル14とは別体で成形され、側面パネル14に両面テープ25で接着される。
図3〜図5に示されたように、詳細には剥離手段30は、側面パネル14から車体外方側に突出し、車体前方からの空気の流れに対して交差する方向に延在する第1の突出部31と、第1の突出部31の後方に所定間隔をおいて第1の突出部31の延在方向に沿うように配置される第2の突出部32と、第1の突出部31と第2の突出部32との間を連続する連続部(スロープ部)33と、側面パネル14から第1の突出部31に向けて、側面パネル14に対する垂直角度よりも車体後方側に傾斜して第1の突出部31に連続する前面部34と、側面パネル14から第2の突出部32に向けて、側面パネル14に対する垂直角度よりも車体前方側に傾斜して第2の突出部32に連続する後面部35と、を備える。
第1の突出部31は、突出端部となる第1の頂部31aを備え、第2の突出部32は突出端部となる第2の頂部32aを備える。第1の突出部31と第2の突出部32との間の距離が、剥離手段30の上部に向かうに連れて徐々に広くなるよう形成される。
連続部33は、側面パネル14近傍側に最も接近する底部41と、底部41と第1の突出部31を連続的に結ぶ前湾曲面部42と、底部41と第2の突出部32を湾曲状に連続的に結ぶ湾曲面部(後湾曲面部)43と、から構成される。
ここで、前面部範囲をA、第1の突出部範囲をB、前湾曲面部範囲をC、湾曲面部範囲をD、第2の突出部範囲をE、後面部範囲をFと表示する。
図5において、側面パネル14から第1の突出部31の第1の頂部31aまでの高さをH1、側面パネル14から第2の突出部32の第2の頂部32aまでの高さをH2、とするときに、高さH2は高さH1よりも高く設定される(H2>H1)。従って、高さH2と高さH1との差(H2−H1)をH3とすれば、H3>0である。
この高さH2、高さH1の関係は、側面パネル14に剥離手段30を取付けた状態での車体前後方向に断面をとるときに、第1及び第2の頂部31a,32aの全域に亘って成り立つ関係である。すなわち、第2の頂部32aが、第1の頂部31aよりも側面パネル14から離間する側に配置された。
図6に、剥離手段30での空気(走行風)模式的な流れが示される。空気(走行風)は、剥離手段30の前面部34で矢印a1の如く曲げられ、車体11の表面から矢印a2の如く剥離される。しかし、剥離手段30の連続部33(前湾曲面部42、底部41及び後湾曲面部43)と矢印a2で表された空気(走行風)の流れとの間には、車体11の表面から空気(走行風)を剥離したことによる負圧発生領域(負圧領域)S1が存在する。従って、この負圧発生領域S1により、矢印a2で表された空気(走行風)の一部が、矢印a3〜a5の如く再度、車体11側に引き寄せられる。しかし、剥離手段30には、湾曲面部(後湾曲面部)43が形成されているので、矢印a3〜a5で表された空気(走行風)は、湾曲面部43で車体外方へ向かわせることができる。この結果、車体11から空気(走行風)の剥離を確実におこなうことができる。
なお、後面部35の後方には後部負圧領域S2が形成されている。
図7に示されたように、ルーフパネル22では、ルーフパネル22の上面からリヤウインドウガラス23に沿って下方側に、矢印b1の如くダウンウオッシュ(吹き下ろし)が発生している。一方で側面パネル(リヤフェンダ)14周りでは、矢印b2の如く車体横の流れが発生している。これらの互いに異なる方向からのダウンウォッシュと車体横の流れとが、車体11の後方で干渉することで渦流が発生し、この渦流によって車体11の空気抵抗が増加し、燃費や走行安定性の悪化を招くことがある。そこで、この渦流の発生を抑制するための工夫が望まれる。
すなわち、剥離手段30の図3に示された第1の突出部31を、第1の突出部31の上端部37が下端部38よりも車体前方側に位置する前上がり傾斜に配置することで、剥離手段30で車体11から剥離後の空気の流れを、矢印b3の如く下方に向かわせることができる。これにより、矢印b1で示されたダウンウォッシュに対して、矢印b2で示された車体横の流れを沿わせることができ、この結果、ダウンウォッシュと車体横の流れとが車体11の後方で干渉して渦流が発生することを抑制することができる。
図8に、剥離手段30の高さ方向での空気(走行風)の流れの詳細が示される。図8(a)は剥離手段30の側面図、(b)は(a)のb−b線断面図、(c)は(a)のc−c線断面図、(d)は(a)のd−d線断面図、(e)は(a)のe−e線断面図、(f)は(a)のf−f線断面図である。
図3、図4及び図8に示されたように、剥離手段30は、先にも説明したように、剥離手段30の第1の突出部31を、第1の突出部31の上端部37が下端部38よりも車体前方側に位置する前上がり傾斜に配置している。また、言い換えれば、前面部34の上部を下部よりも前上がり傾斜に配置している。
これにより、剥離手段30の上部45では、矢印g1の如く流れる空気(走行風)は、矢印h1の如く水平方向に直進する。剥離手段30の上中部46では、矢印g2の如く流れる空気(走行風)は、矢印h2の如く下方向に曲げられる。剥離手段30の中間部47では、矢印g3の如く流れる空気(走行風)は、矢印h3の如く上中部46よりもさらに下方向に曲げられる。剥離手段30の下中部48では、矢印g4の如く流れる空気(走行風)は、矢印h4の如く中間部47よりもさらに下方向に曲げられる。剥離手段30の下部49では、矢印g5の如く流れる空気(走行風)は、矢印h5の如く下中部48よりもさらに下方向に曲げられる。
ここで、剥離手段30の上部45での空気が横切る長さをスポイラ長さL1、上中部46での空気が横切る長さをスポイラ長さL2、中間部47での空気が横切る長さをスポイラ長さL3、下中部48での空気が横切る長さをスポイラ長さL4、下部49での空気が横切る長さをスポイラ長さL5、とするときに、これらのスポイラ長さL1〜L5は、L1>L2>L3>L4>L5の関係に設定されているが、理論的には、L1〜L5をL1=L2=L3=L4=L5に近づけることが好ましい。
図1に示されたように、車体側部構造では、車体11の側面を構成する側面パネル14と、側面パネル14の後端に連続して車体11の後面を構成する後面パネル15と、側面パネル14に沿って後方に流れる車体前方からの空気を、側面パネル14から剥離させる剥離手段30と、を備える。
図3及び図4に示されたように、剥離手段30に、側面パネル14から車体外方側に突出し、車体前方からの空気の流れに対して交差する方向に延在する第1の突出部31と、第1の突出部31の後方に所定間隔をおいて第1の突出部31の延在方向に沿うように配置される第2の突出部32と、を備えたので、空気の剥離量を増やして空気抵抗の低減を図ることができる。
詳細には、図6に示されたように、第1の突出部31で剥離した風と側面パネル14との間に負圧発生領域(負圧領域)S1が存在(発生)し、剥離した風の一部がこの負圧発生領域(負圧領域)S1内へ吸い寄せられて、後面パネル15に向けて流れようとするが、第2の突出部32によってこの剥離しきれなかった風を剥離させることができる。これにより、車体側面から車体後面へ回り込む空気を大幅に少なくすることができる。この結果、車体11の空気抵抗が減少し、燃費や走行安定性を向上させることができる。
図6に示されたように、車体側部構造では、第1の突出部31の突出端部を第1の頂部31a、第2の突出部32の突出端部を第2の頂部32aとするときに、第2の頂部32aが、第1の頂部31aよりも側面パネル14から離間する側に配置された(図5参照)ので、負圧領域内へ吸い寄せられた風を、第2の突出部32によってより確実に剥離させることができる。
図3、図4及び図7に示されたように、車体側部構造では、第1の突出部31の上端部37が下端部38よりも車体前方側に位置する前上がり傾斜に配置されたので、側面パネル14に沿って流れる風の一部が車体下方側に向けて流れることとなり、ルーフパネル22の上面から後面パネル15に沿って下方側に向かう風の流れに対して沿うように流れることとなる。これにより、ルーフパネル22の上面からの風と側面パネル14からの風との合流を回避することができる。この結果、空気抵抗を減少することができる。
図3及び図8に示されたように、車体側部構造では、第1の突出部31と第2の突出部32との間の距離が、剥離手段30の上部に向かうに連れて徐々に広くなるよう形成された。傾斜配置された第1の突出部31を通過した風は下側に向けて流れ、第1の突出部31の上端部37から下端部38に向かうほどに、風はより下側に向けて流れるようになる(下向きの角度が大きくなる)。
すなわち、第1の突出部31と第2の突出部32との間の距離を、剥離手段30の上部に向かうに連れて徐々に広くなるよう形成することで、風の流れる方向に沿った第1及び第2の突出部32間の距離を略一定に近づけることができる。これにより、第2の突出部32による風の剥離を確実におこなわせることができる。
図4及び図6に示されたように、車体側部構造では、剥離手段30に、第1の突出部31と第2の突出部32との間を連続する連続部33を備え、この連続部33に、第1の頂部31aと第2の頂部32aよりも側面パネル14近傍側に位置する底部41を備えたので、第1の突出部31による風の剥離をより確実におこなわせることができる。また、連続部33に、底部41と第2の頂部32aとを湾曲状に連続する湾曲面部43を備えたので、第2の突出部32による風の剥離をより確実におこなわせることができる。
図3及び図4に示されたように、車体側部構造では、剥離手段30に、側面パネル14から第1の突出部31に向けて、側面パネル14に対する垂直角度よりも車体後方側に傾斜して第1の突出部31に連続する前面部34を備えたので、前面部34の傾斜によって、側面パネル14に沿って流れる風の勢いを殺さずに第1の突出部31に向かわせることができる。この結果、第1の突出部31による風の剥離をより確実におこなわせることができる。
図4及び図6に示されたように、車体側部構造では、剥離手段30に、側面パネル14から第2の突出部32に向けて、側面パネル14に対する垂直角度よりも車体前方側に傾斜して第2の突出部32に連続する後面部35を備えたので、後面部35に発生する後部負圧領域S2を徐々に解消することができる。この結果、風切り音の低減を図ることができる。
図1に示されたように、車体側部構造では、車体上面を構成するルーフパネル22と、ルーフパネル22の後端に連続して後ろ下がりに傾斜して後面パネル15に連続するリヤウインドウガラス23と、を備える。側面パネル14に、後輪18を収納するホイルアーチ部21を備える。
図2に示されたように、剥離手段30が、後面パネル15とリヤウインドウガラス23の境界部分23aよりも下方で且つ、ホイルアーチ部21の最も車体上方側のアーチ頂部21aよりも上方の領域である剥離手段設定領域K1に設けられた。すなわち、後面パネル15とリヤウインドウガラス23の境界部分23aよりも下方で、アーチ頂部21aよりも上方の領域は、後面パネル15への風の回り込み量が多い領域であり、この部位に剥離手段30を設けることで、車体11への空気抵抗を最も効果的に減少することができる。
図4に示されたように、車体側部構造では、剥離手段30が、側面パネル14と別体で成形されたので、剥離手段30を側面パネル14の任意の位置に設けることができるとともに、形状の自由度が高くなる。また、側面パネルに直接突出部を形成する場合に比べて、側面パネル14を簡略化することができる。さらに、簡単に設置することが可能になり、オプションパーツ(アフタパーツ)として後付けすることも可能になる。
尚、本発明に係る車体側部構造は、図8に示すように、剥離手段30のスポイラ長さL1〜L5は、L1>L2>L3>L4>L5の関係としたが、これに限るものではなく、L1=L2=L3=L4=L5と、することが好ましい。
本発明に係る車体側部構造は、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
11…車体、14…側面パネル、15…後面パネル、18…後輪、21…ホイルアーチ部、21a…アーチ頂部、22…ルーフパネル、23…リヤウインドウガラス、23a…リヤウインドウガラスの境界部分、30…剥離手段、31…第1の突出部、31a…第1の頂部、32…第2の突出部、32a…第2の頂部、33…連続部、34…前面部、35…後面部、37…上端部、38…下端部、41…底部、43…湾曲面部(後湾曲面部)、K1…剥離手段設定領域。

Claims (7)

  1. 車体の側面を構成する側面パネルと、該側面パネルの後端に連続して前記車体の後面を構成する後面パネルと、前記側面パネルに沿って後方に流れる車体前方からの空気を、前記側面パネルから剥離させる剥離手段と、を備えた車体側部構造であって、
    前記剥離手段は、前記側面パネルから車体外方側に突出し、車体前方からの空気の流れに対して交差する方向に延在する第1の突出部と、前記第1の突出部の後方に所定間隔をおいて前記第1の突出部の延在方向に沿うように配置される第2の突出部と、を備え
    前記第1の突出部は、該第1の突出部の上端部が下端部よりも車体前方側に位置する前上がり傾斜に配置され、
    前記第1の突出部と前記第2の突出部との間の距離は、前記剥離手段の上部に向かうに連れて徐々に広くなるよう形成されたことを特徴とする車体側部構造。
  2. 前記第1の突出部の突出端部を第1の頂部、前記第2の突出部の突出端部を第2の頂部とするときに、
    前記第2の頂部は、前記第1の頂部よりも前記側面パネルから離間する側に配置されることを特徴とする請求項1記載の車体側部構造。
  3. 前記剥離手段は、前記第1の突出部と第2の突出部との間を連続する連続部を備え、
    前記連続部は、前記第1の頂部と前記第2の頂部よりも前記側面パネル近傍側に位置する底部と、該底部と前記第2の頂部とを湾曲状に連続する湾曲面部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車体側部構造。
  4. 前記剥離手段は、前記側面パネルから前記第1の突出部に向けて、前記側面パネルに対する垂直角度よりも車体後方側に傾斜して前記第1の突出部に連続する前面部を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の車体側部構造。
  5. 前記剥離手段は、前記側面パネルから前記第2の突出部に向けて、前記側面パネルに対する垂直角度よりも車体前方側に傾斜して前記第2の突出部に連続する後面部を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の車体側部構造。
  6. 前記車体は、車体上面を構成するルーフパネルと、該ルーフパネルの後端に連続して後ろ下がりに傾斜して前記後面パネルに連続するリヤウインドウガラスと、を備え、
    前記側面パネルは、後輪を収納するホイルアーチ部を備え、
    前記剥離手段は、車体高さ方向に関して前記後面パネルと前記リヤウインドウガラスの境界部分よりも下方で且つ、前記ホイルアーチ部の最も車体上方側のアーチ頂部よりも上方の領域に設けられることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の車体側部構造。
  7. 前記剥離手段は、前記側面パネルと別体で成形されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の車体側部構造。
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