JP5233927B2 - 車両下部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、走行時の床下の気流を案内する車両下部構造に関する。
操縦安定性を得るため、例えば、特許文献1では、車両後端部の床下に、車幅方向に沿って一対の翼型の整流フィンを取り付け、車両床下の気流の流速をアップさせて、ダウンフォースを得る技術が開示されている。また、特許文献2では、車両の床下に設けられた一対の整流部材を、車幅方向に沿ってその広がり角度を変更可能とし、これにより、車両特性に合わせてダウンフォースを変化させるようにしているものもある。
特開平2009−090681号公報 特開平2005−088865号公報
上記の特許文献1、2に記載の技術によれば、車両床下の気流の流速をアップさせて、ダウンフォースを発生させ、操縦安定性の向上に寄与することとなるが、車両がダウンフォースを得ることで燃費が悪くなってしまう場合もある。
本発明は上記事実を考慮し、操縦安定性を得ると共に燃費向上を図ることが可能な車両下部構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載する本発明の車両下部構造は、車両下部後端側に配置されると共に、車幅方向に沿って延設され、床下を流れる走行時の気流の流速を速め、かつ当該気流が車両の後方へ直進するように車両下方へ向けて突出された突出部を備え、前記突出部の車両前面側には、車両後方へ向かうにつれて床下からの高さが高くなる凹曲面が形成されている
請求項1に記載する本発明の車両下部構造では、車幅方向に沿って形成し、車両下方へ向けて突出部を突出させることで、突出部の先端と地面との間で隙間が狭くなる。このため、ベンチュリ効果により突出部の先端と地面の間を流れる気流の流速が速くなり圧力が低下する。これにより、車両下部車幅方向に渡って、車両にダウンフォースを発生させることができる。
また、突出部によって、床下を流れる気流を車両の後方へ直進させるようにすることで、当該気流が車両の後方上部へ流れないようにする。これにより、車両の後方上部で乱流が発生しないようにして、負圧エリアの増大を抑え、車両を後方へ引張る力を抑制することができる。つまり、空気抵抗係数(Cd値)を小さくすることができる。したがって、負圧エリアの増大を抑制するため、車両にスポイラーなどを設ける場合と比較して、コストダウンを図ることができると共に、意匠の自由度が広がる。
請求項2に記載する本発明の車両下部構造は、請求項1に記載の構成において、前記突出部の近傍かつ車両前方側に、車両前後方向に沿って延設され、隙間を空けて複数配置されると共に前記隙間を狭くする狭小部が設けられた整流フィンを有している。
請求項2に記載する本発明の車両下部構造では、突出部の近傍かつ車両前方側に、車両前後方向に沿って整流フィンを複数延設させており、整流フィンと整流フィンの間には隙間を設けると共に、この隙間を狭くする狭小部を設けている。
このように、車両前後方向に沿って整流フィンを複数延設させ、互いに隙間を空けることで、整流フィンと整流フィンとの間を流れる気流を整流にすることができ、圧力損失を低減することができる。また、整流フィンと整流フィンとの間で狭小部を設けることで、当該狭小部では、ベンチュリ効果により流速がアップし、圧力が低下する。これにより、ダウンフォースを発生させることができる。
さらに、突出部の車両前面側に、車両後方へ向かうにつれて床下からの高さが高くなる凹曲面を形成することで、整流フィンによって整流かつ流速アップされた気流を凹曲面に沿ってスムーズに案内することで、乱流の発生を抑制することができる。
請求項3に記載する本発明の車両下部構造は、車両下部後端側に配置されると共に、車両前後方向に沿って延設され、隙間を空けて複数配置されると共に前記隙間を狭くする狭小部が設けられた整流フィンと、前記整流フィンの近傍かつ車両後方に配置されると共に、車幅方向に沿って延設され、整流フィンを通過した気流の流速を速め、かつ当該気流が車両の後方へ直進するように車両下方へ向けて突出された突出部と、を備え、前記突出部の車両前面側には、車両後方へ向かうにつれて床下からの高さが高くなる凹曲面が形成されている
請求項3に記載する本発明の車両下部構造では、車両下部後端側に、車両前後方向に沿って整流フィンを複数延設させており、整流フィンと整流フィンの間に隙間を空けると共に、狭小部を設けている。
これにより、整流フィンと整流フィンとの間を流れる気流を整流にして、圧力損失を低減することができる。また、整流フィンと整流フィンとの間で狭小部を設けることで、当該狭小部では、ベンチュリ効果により流速がアップし、圧力が低下するため、ダウンフォースを発生させることができる。
また、この整流フィンの近傍かつ車両後方に、車幅方向に沿って形成し、車両下方へ向けて突出部を突出させることで、突出部の先端と地面との隙間が狭くなる。このため、ベンチュリ効果により突出部の先端と地面の間を流れる気流の流速が速くなる。
また、突出部によって、床下を流れる気流を車両の後方へ直進させるようにすることで、当該気流が車両の後方上部へ流れないようにする。これにより、車両の後方上部で乱流が発生しないようにして、負圧エリアの増大を抑え、車両を後方へ引張る力を抑制することができる。したがって、空気抵抗係数(Cd値)を小さくすることができる。
さらに、突出部の車両前面側に、車両後方へ向かうにつれて床下からの高さが高くなる凹曲面を形成することで、整流フィンによって整流かつ流速アップされた気流を凹曲面に沿ってスムーズに案内することで、乱流の発生を抑制することができる。
請求項に記載する本発明の車両下部構造は、請求項1〜の何れか1項に記載の構成において、前記突出部の車両後面側には、床下から車両下方へ立ち上がる起立面が形成されている。
請求項に記載する本発明の車両下部構造では、突出部の車両後面側に、床下から車両下方へ立ち上がる起立面を形成することで、突出部の先端を通過した気流をそのまま車両の後方へ直進させるようにしている。これにより、当該気流が車両の後方上部へ流れないようにして、車両の後方上部で乱流が発生しないようにする。これによって、負圧エリアの増大を抑え、車両を後方へ引張る力を抑制する。したがって、空気抵抗係数(Cd値)を小さくすることができる。
上記構成としたので、請求項1に記載の発明によれば、車幅方向に渡ってダウンフォースを発生させることで操縦安定性が向上すると共に、空気抵抗係数を小さくすることで燃費向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、整流フィンにより整流され、かつ流速が速くなった気流を突出部へ案内することで、さらに操縦安定性が向上する。
請求項3に記載の発明によれば、整流フィンにより整流され、かつ流速が速くなった気流の流速を、突出部によってさらに速くし、車幅方向に渡ってダウンフォースを発生させることで、突出部がない場合と比較して操縦安定性をさらに向上させることができる共に、当該突出部によって床下を流れる気流を車両の後方へ直進させるようにすることで、空気抵抗係数を小さくすることができ、燃費向上を図ることができる。
請求項に記載の発明によれば、空気抵抗係数を小さくして、燃費を向上させることができる。
本実施形態に係る車両下部構造を構成するアンダーカバーを裏面側から見た斜視図である。 本実施形態に係る車両下部構造を構成するアンダーカバーの底面図である。 本実施形態に係る車両下部構造を構成するアンダーカバーの平面図である。 本実施形態に係る車両下部構造を備えた車両を下方から見た斜視図である。 図4の5−5線断面図である。 本実施形態に係る車両下部構造を構成するアンダーカバーの変形例を示す底面図である。
本発明の実施形態に係る車両下部構造を図1〜図5に従って説明する。なお、図中矢印FRは車両前方方向、矢印UPは車両上方方向を示し、矢印LHは車幅左方向、矢印RHは車幅右方向を示している。
図4に示されるように、車両10の下部構造では、車両10の空力性能を考慮し、フロアパネル12の下面側をアンダーカバー14で覆う構造とされている。ここでは、後車輪16の位置よりも車両後端側に配置されるアンダーカバー(車両下部構造)18について説明する。なお、ここでは、アンダーカバー18以外のアンダーカバー20を1枚の板状として図示しているが、車両内部の部品形状などに応じてさらに複数に分割させても良い。
<アンダーカバー18の構成>
図1〜図4に示されるように(図1及び図3はアンダーカバー18の裏面側が図示されており、図2及び図4はアンダーカバー18の表面側(意匠側)が図示されている)。アンダーカバー18は、車幅方向に沿って延設された平板状を成しており、車両後端部は略円弧状とされている。
アンダーカバー18は合成樹脂による真空成形等により形成されており、アルミ合金等によるプレス加工と比較して軽量化及びコストダウンを図ることができる。勿論、アルミ合金によりアンダーカバー18を形成しても良い。
図2に示されるように、アンダーカバー18の車両前後方向の中央には、車幅方向中央に隙間を設けて対峙する一対の整流フィン24、26が突設されており、整流フィン24と整流フィン26の間で走行時の床下の気流を整流する。この整流フィン24、26は、長手方向が車両前後方向に沿って形成されており、整流フィン24、26の長手方向の端部から中央側へ行くにしたがって、整流フィン24、26の幅寸法が徐々に広くなっている。
このため、整流フィン24の整流フィン26側の側面と整流フィン26の整流フィン24側の側面との離間距離は、整流フィン24、26の長手方向の中央側で一番近接することとなり、整流フィン24と整流フィン26とで互いに近接する領域がいわゆる狭小部(領域B)となっている。
また、整流フィン24、26の長手方向の両端部には、図5に示す断面視で、傾斜面26A、26B(ここでは、整流フィン26のみ図示されているが、整流フィン24も同様である)が設けられ、車両前面側の傾斜面26Aでは、車両後方へ向かうにつれて床下からの高さが高くなり、車両後面側の傾斜面26Bでは、車両後方へ向かうにつれて床下からの高さが低くなっている。
さらに、整流フィン24、26の近傍(整流フィン24、26に近接する位置、或いは整流フィン24、26との間に隙間を設けた位置)、かつ車両後方には、図4及び図5(図4の5−5線断面図)に示されるように、断面三角形状の突出部22が車幅方向に沿って延設されている。この突出部22は、車両下方(地面52)へ向かって突出(20〜50mm)し、突出部22の車両前面側には、車両後方へ向かうにつれて床下からの高さが高くなる凹曲面22Aが形成されており、車両後面側には、床下から車両下方へ立ち上がる起立面22Bが形成されている。
一方、整流フィン24(又は整流フィン26)の車幅方向外側には、車両前後方向に沿って、整流フィン24(又は整流フィン26)と平行に、略角柱状の整流リブ28(又は整流リブ30)がそれぞれ形成されており、整流フィン24と整流リブ28の間、及び整流フィン26と整流リブ30の間においてもそれぞれ整流機能を有する。
整流リブ28、30、整流フィン24、26及び突出部22には、それぞれ少なくとも1つ、水抜き穴31(図2及び図3参照)が形成されており、整流リブ28、30、整流フィン24、26及び突出部22内に水が溜まらないようにしている。
また、アンダーカバー18の外縁側には、貫通穴32及び固定穴34が複数形成されている(なお、貫通穴32の内縁部からは、アンダーカバー18の裏面側へ向かってボス36(図1参照)が立設している)。貫通穴32(ボス36)にはクリップ38(図5参照)が挿入可能とされ、固定穴34には図示しないボルトが挿入可能とされている。
そして、クリップ38を介してこのアンダーカバー18がフロアパネル12に仮止めされ、この状態で、フロアパネル12に形成された図示しないスタッドナットにボルトが締結されると、アンダーカバー18がフロアパネル12に固定される。なお、貫通穴32及び固定穴34の周辺部は凹設されており、クリップ38及びボルトの頭部がアンダーカバー18の表面から突出しないようにしている。
一方、図1及び図3に示すアンダーカバー18の裏面側では、整流フィン24、26、整流リブ28、30及び突出部22が形成された部分は凹状となっているが、車幅方向の中央部には、車両前後方向に沿って略角柱状の補強リブ40が形成(凸設)されている。この補強リブ40は凹状の整流フィン24と整流フィン26の間に位置して、整流フィン24、26よりも短く形成されている。
この補強リブ40の両端部には、固定穴34が設けられている(ここでは、アンダーカバー18の裏面側となっているため、固定穴34の周辺部は凹状となっている)。また、凹状の整流フィン24(又は整流フィン26)と凹状の整流リブ28(又は整流リブ30)の間には、車両前後方向に沿って整流フィン24(又は整流フィン26)から順番に、補強リブ42、44、46がそれぞれ平行に設けられている。
補強リブ44は、整流フィン24、26の両端部から若干はみ出す長さとされているが、補強リブ42、46は、突出部22の凹曲面22Aの裏面側(ここでは、アンダーカバー18の裏面側となっているため、凸曲面となっている)に相当する位置まで延びている。
また、整流リブ30の外側は、アンダーカバー18の外縁部との間が整流リブ30の外側よりも隙間が大きくなっており、整流リブ30の外側には、車両前後方向に沿って略角柱状の補強リブ48、50がさらに設けられている。補強リブ48は整流リブ30との間に隙間を空けて設けられ、整流リブ28よりも長く形成され、長手方向の中央部には貫通穴32が設けられている。なお、補強リブ50が形成されている領域では、アンダーカバー18の車両前後方向の長さが短くなっており、補強リブ50は、その分、補強リブ48よりも短く形成されている。
<アンダーカバー18の作用・効果>
次に、本発明の実施形態に係るアンダーカバーの作用および効果について説明する。
図2に示されるように、アンダーカバー18の車両前後方向の中央には、車幅方向中央に隙間を設けて対峙する一対の整流フィン24、26が突設されており、整流フィン24と整流フィン26の間を通過する気流を整流して、整流フィン24、26の近傍、かつ車両後方に設けられた突出部22へ流している(矢印参照)。
整流フィン24、26の長手方向の両端部には、図5に示されるように、傾斜面26A、26Bが形成され、車両前面側の傾斜面26Aは、車両後方へ向かうにつれて床下からの高さが高くなるように形成され、車両後面側の傾斜面26Bは、車両後方へ向かうにつれて床下からの高さが低くなるように形成されている。これにより、整流フィン24、26を通過する気流の剥離を抑え、気流が突出部22へスムーズに流れるようにしている。
ここで、整流フィン24、26は、整流フィン24、26の長手方向の端部から中央側へ行くにしたがって、整流フィン24、26の幅寸法が徐々に広くなっている。このため、整流フィン24、26の長手方向の中央側に位置する狭小部(領域B)では、ベンチュリ効果により、流速が速くなり圧力が低下する。これにより、車両10にダウンフォースを発生させることができ、操縦安定性が向上する。
また、整流フィン24(又は整流フィン26)の外側には、車両前後方向に沿って、整流フィン24(又は整流フィン26)と平行に、整流リブ28(又は整流リブ30)がそれぞれ形成されており、整流フィン24と整流リブ28の間、及び整流フィン26と整流リブ30の間でそれぞれ整流機能を有するが、整流フィン24の長手方向の中央側と整流リブ28、及び整流フィン26の長手方向の中央側と整流リブ30の間は、隙間が狭くなる(領域C)ため、これによってもベンチュリ効果が得られ、流速が速くなり圧力が低下して、車両10にダウンフォースを発生させることができる。
なお、整流リブ28(又は整流リブ30)の少なくとも整流フィン24(又は整流フィン26)側の側面を、図6に示すように、凸曲面となるように形成しても良い。これによると、整流リブ28(又は整流リブ30)と整流フィン24(又は整流フィン26)との間で、さらに隙間が狭くなるため、さらに流速をアップさせ、車両10にダウンフォースを発生させることができる。
一方、前述したように、整流フィン24、26の近傍、かつ車両後方には、図4及び図5に示されるように、車幅方向に沿って、断面三角形状の突出部22が車両下方(地面52)へ向かって突設している。このため、突出部22の先端と地面52との隙間が狭くなっている(図5の領域A)。
したがって、整流フィン24、26により整流され、かつベンチュリ効果により流速が速くなった気流の流速を、突出部22によるベンチュリ効果によってさらに速くして、車幅方向に渡って当該車両10にダウンフォースを発生させるようにしている。これにより、突出部22がない場合と比較して操縦安定性を向上させることができる。
例えば、車両後方において負圧が発生しやすいミニバンなどの車種では、ルーフスポイラーを設けて車両の上方を流れる気流の流れを下向きにしたり、リアバンパの下方までアンダーカバーを延出させて、床下の気流が車両の後方上部へ行かないようにしたりする場合等がある。
このような場合、車両の意匠に影響を及ぼし、車両の見栄えが悪化してしまう場合もある。また、部品点数が増え、コストアップとなってしまう。さらに、リアバンパの下方までアンダカバーを延出させた場合、リヤバンパの後端下部と後輪の路面設置点とで成す角度、いわゆるデパーチャーアングルが小さくなってしまう。
しかし、本実施形態では、アンダーカバー18に、車両下方(地面52)へ向かって突出部22及び整流フィン24、26を設けてダウンフォースを発生させるため、車両の意匠に影響を及ぼすことはなく、意匠の自由度が広がる。また、突出部22及び整流フィン24、26を所定のデパーチャーアングル内に設定することが可能である。
ここで、突出部22の車両前面側には、車両後方へ向かうにつれて床下からの高さが高くなる凹曲面22Aが形成され、車両後面側には、床下から車両下方へ立ち上がる起立面22Bが形成されている。
このように、突出部22の車両前面側に、車両後方へ向かうにつれて床下からの高さが高くなる凹曲面22Aを形成することで、整流フィンによって整流かつ流速アップされた気流を凹曲面に沿ってスムーズに案内し(図5の矢印参照)、乱流の発生を抑制して、当該気流の圧力損失を抑制することができる。
また、突出部22の車両後面側に、床下から車両下方へ立ち上がる起立面22Bを形成することで、突出部22の先端を通過した気流をそのまま車両10の後方へ直進させるようにしている。これにより、当該気流が車両10の後方上部へ流れないようにし、車両10の後方上部で乱流が発生しないようにして、負圧エリアの増大を抑えることができる。
したがって、車両10を後方へ引張る力を抑制して、空気抵抗係数(Cd値)を小さくすることができ、燃費向上を図ることができる。なお、起立面22Bは、突出部22の先端を通過した気流をそのまま車両10の後方へ直進させることができれば良いため、必ずしも床下から鉛直方向に立上がらせる必要はなく、当該鉛直方向に対して多少傾斜していてもよい。
一方、図1及び図3に示すアンダーカバー18の裏面側では、車両前後方向に沿って略角柱状の補強リブ40、42、44、46、48、50が、アンダーカバー18の全幅方向(車幅方向)に渡って形成されており、これらの補強リブ40、42、44、46、48、50によってアンダーカバー18の面剛性を向上させている。
ここで、補強リブ40、44、50と補強リブ42、46、48とで、長さを変え、長い補強リブと短い補強リブとが互い違いとなるように配置している。これにより、アンダーカバー18の面剛性において、剛性が高い領域と低い領域とが明確に分かれないようにして、アンダーカバー18の変形を防止している。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
すなわち、上記実施形態では、突出部22、整流フィン24、26及び整流リブ28、整流リブ30を設けることで、ベンチュリ効果を利用して車両10にダウンフォースを発生させると共に、空気抵抗係数を小さくするようにしたが、必ずしもこれら全てを形成する必要はなく、車幅方向に沿って車両下方(地面52)へ向かって突出部22を突設させるだけでもよく、その場合でも操縦安定性及び燃費向上において、従来と比較して性能向上を図ることができる。
また、上記実施形態では、後車輪16の位置よりも車両後端側に配置されるアンダーカバー18の構成を例に挙げたが、これに限定せず例えば他の箇所の床下であっても本発明を適用することができる。
10 車両
18 アンダーカバー(車両下部構造)
22A 凹曲面
22B 起立面
22 突出部
24 整流フィン
26 整流フィン

Claims (4)

  1. 車両下部後端側に配置されると共に、車幅方向に沿って延設され、床下を流れる走行時の気流の流速を速め、かつ当該気流が車両の後方へ直進するように車両下方へ向けて突出された突出部を備え、
    前記突出部の車両前面側には、車両後方へ向かうにつれて床下からの高さが高くなる凹曲面が形成されている車両下部構造。
  2. 前記突出部の近傍かつ車両前方側に、車両前後方向に沿って延設され、隙間を空けて複数配置されると共に前記隙間を狭くする狭小部が設けられた整流フィンを有する請求項1に記載の車両下部構造。
  3. 車両下部後端側に配置されると共に、車両前後方向に沿って延設され、隙間を空けて複数配置されると共に前記隙間を狭くする狭小部が設けられた整流フィンと、
    前記整流フィンの近傍かつ車両後方に配置されると共に、車幅方向に沿って延設され、整流フィンを通過した気流の流速を速め、かつ当該気流が車両の後方へ直進するように車両下方へ向けて突出された突出部と、
    を備え、
    前記突出部の車両前面側には、車両後方へ向かうにつれて床下からの高さが高くなる凹曲面が形成されている車両下部構造。
  4. 前記突出部の車両後面側には、床下から車両下方へ立ち上がる起立面が形成された請求項1〜3の何れか1項に記載の車両下部構造。
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