JP5235220B2 - 車両の空気整流カバー - Google Patents
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Description
このサスペンションカバーは、トレーリングアームカバーと、アクスルカバーと、ワットリンクカバーと、からなり、これらのカバーが同一平面に配置されているので、車体下面の空力性能を向上させることができるというものである(例えば、特許文献1参照)。
さらに、請求項1に係る発明では、下側カバー部は、車両平面視で概略くさび状であって、くさび状の先端をなす短縁を車両前方へ向け、この短縁に対向する長縁を車両後方へ向けて配置している。
請求項2に係る発明では、下側カバー部には、短縁を含む下側カバー前部に、サスメンバーに係止される前係止部が形成され、内側カバー部には、前係止部の近傍から最も高い頂部へ向かって高さが漸増する内カバー前部が形成されている。
すなわち、走行時、走行風が水抜き孔を下から上に通り抜けると、サスペンション緩衝部材に当たるので、水抜き孔では常に空気の滞流が発生する。そして、水抜き孔に達した空気流(走行風)は、水抜き孔を下から上に通り抜け難くなり、走行風の流入を抑制することができる。
すなわち、走行時、走行風が水抜き孔を下から上に通り抜けると、リブに当たるので、水抜き孔では常に空気の滞流が発生する。そして、水抜き孔に達した空気流(走行風)は、水抜き孔を下から上に通り抜け難くなり、走行風の流入を抑制することができる。
車両11は、車室14、車体15を有し、車体15は車室14の床をなすアンダボデー16、サイドボデー17、これら16、17に支持されているリヤサスペンション装置21、このリヤサスペンション装置21に支持されている後輪22と、を有する。
サスメンバー23は、車両11の左右方向に延びるビーム本体26と、このビーム本体26の一端部(左端部)27に連続した車体連結アーム31と、車輪支持アーム32と、緩衝取付部33と、を有する。
サスメンバー23は、車両11の左右方向の中央を基準にほぼ左右対称である。35はビーム本体26の他端部(右端部)である。
ビーム本体26の一端部(左端部)27、他端部(右端部)35はサスメンバー23の一端部、他端部でもある。
サスペンションスプリング取付部37にサスペンションスプリング(圧縮ばね)41の下端部42を取付け、ショックアブソーバー取付部38にショックアブソーバー43の連結下部44を取付けている。
車両11の空気整流カバー12は、車両11のサスペンション装置(リヤサスペンション装置21)に配置され、車両11の下を流れる空気を整流する。
「車両11の下を流れる空気」とは、車両11が前進走行をしているときに、車両11の床下を流れる走行風である。
内側カバー部56は、下側板部材61の縁(前縁78、後縁81、内側縁64、外側縁86)のうち車幅方向の内側へ向いている内側縁64(図8)から立ち上がって形成された内側板部材である。
下側板部材61の内側縁64の近傍に水抜き孔65を開けている。
水抜き孔65は、サスペンション緩衝部材24より車両11の前方、且つ、サスペンション緩衝部材24の近傍に開けられている。
さらに、下側カバー部61は、サスメンバー23の端部(一端部(左端部)27、他端部(右端部)35)に連ねて車両11の後方へ延ばしたサスペンションスプリング取付部37に係止されている。67は空気整流カバー12の後係止部である。
中央開口48はサスペンションスプリング(圧縮ばね)41の半径の中心と同心に形成されている。
後係止孔46はサスペンションスプリング41の半径方向の外方に、且つ、半径の中心より車両11前方に形成されている。
空気整流カバー12は、リヤサスペンション装置21の左右の中央を基準に左右対称であり、左の空気整流カバー12を説明する。
なお、これらの地上高はサスメンバー23及びサスペンションスプリング取付部37に基づいて設定されている。
第2係止爪83は中央開口48の中心と同心に、且つ、ほぼ周3等配に形成されている。
外側カバー部71と内側カバー部56との間の中央に、中央リブ72が下側カバー部61に一体に形成されている。そして、中央リブ72がサスペンションスプリング41に近接してリブ66に一体に形成されている。
空気整流カバー12では、図1に示す通り、車両11の下を流れる走行風W(矢印a4)の一部が横風Wh(矢印a5)となってサスペンションスプリング41に向かうと、横風Whは空気整流カバー12の内側カバー部56に沿って直進方向(矢印a6の方向)へ矢印a7のように導かれるので、サスペンションスプリング41による空気の乱れを防止し、且つ、横風Whを直進方向(矢印a6の方向)へ向けることができる。その結果、車両11を横に押す空気の力が低減され、操縦安定性を向上させることができる。
なお、空気の流速は地面から車両の底までの間(地上高)で、中央(地上高の半分)が最も速く、車両の底や下側カバー部(下側板部材)61の近傍で遅くなる。下側カバー部(下側板部材)61での流速に比べ、頂部91での流速は遅い。
Claims (7)
- 車両のサスペンション装置に配置され、前記車両の下を流れる空気を整流する車両の空気整流カバーであって、
前記車両の車幅方向に延びる前記サスペンション装置のサスメンバーに設けられ、前記車両の上下方向及び前記車両の前後方向に延び、前記車両の車幅方向の中央へ整流面を向けた内側カバー部と、
前記サスメンバーの底部に、前記車両の下方へ整流面を向けて設けられた下側カバー部とを有し、
前記内側カバー部と前記下側カバー部とは一体に形成され、
この下側カバー部は、車両平面視で概略くさび状であって、くさび状の先端をなす短縁を車両前方へ向け、この短縁に対向する長縁を車両後方へ向けて配置していることを特徴とする車両の空気整流カバー。 - 前記下側カバー部には、前記短縁を含む前記下側カバー前部に、前記サスメンバーに係止される前係止部が形成され、
前記内側カバー部には、前記前係止部の近傍から最も高い頂部へ向かって高さが漸増する内カバー前部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両の空気整流カバー。 - 前記下側カバー部は、前記サスメンバーの端部に重なる下側板部材であり、
前記内側カバー部は、前記下側板部材の縁のうち車幅方向の内側へ向いている内側縁から立ち上がって形成された内側板部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の空気整流カバー。 - 前記下側板部材の前記内側縁の近傍に水抜き孔を開けていることを特徴とする請求項3記載の車両の空気整流カバー。
- 前記下側カバー部は、前記サスメンバーより前記車両の後方に立設したサスペンション緩衝部材の下方に達し、
前記水抜き孔は、前記サスペンション緩衝部材より前記車両の前方、且つ、前記サスペンション緩衝部材の近傍に開けられていることを特徴とする請求項4記載の車両の空気整流カバー。 - 前記下側板部材は、前記水抜き孔より前記車両の後方に、リブを立ち上げていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の車両の空気整流カバー。
- 前記下側カバー部は、前記サスメンバーの前記端部に連ねて前記車両の後方へ延ばした緩衝取付部に係止されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の車両の空気整流カバー。
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