JP5301246B2 - 荷受台昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に取り付けられることにより車両と地上との間での荷物の積み降ろしに利用される荷受台昇降装置に関する。
車両と地上との間での荷物の積み降ろしに利用される荷受台昇降装置として、例えば特許文献1に記載のものがある。この荷受台昇降装置は、車両の荷箱の床面に固定された支柱に、板状で平行リンクを形成するリンク部材を回動可能に設け、このリンク部材に支持部材を介して荷受台を支持し、油圧シリンダにてリンク部材を上下回動させることにより荷受台を昇降させることができるようになっている。
特公昭57−53214
上記構成では、リンク部材は荷物の積降作業において邪魔にならないように荷受台の側端部を支持しているため、荷受台に荷物を載せて昇降する際、荷受台の自重や荷受台に載せられた荷物の荷重はリンク部材をねじる方向へと変形させるように作用する。そのため、板状のリンク部材は、ねじりに対する剛性が低いためリンク部材が変形し、最悪の場合には破損する危険がある。また、リンク部材を片側のみとすると、リンク部材のねじれによる変形は更に大きくなってしまう。
そこで、本発明はリンク部材に荷受台の自重や荷受台に載せられた荷物の荷重によるねじれが作用しても、アームのねじり剛性を高めて変形を抑制することができる、新規な荷受台昇降装置を提供することを目的とする。
本発明の荷受台昇降装置は、車両に設けられるとともに第一アームと第二アームとを平行に有する平行リンク機構と、前記平行リンク機構の先部に設けられた荷受台とを備え、前記平行リンク機構の回動動作により前記荷受台を昇降させ車両と地上との間で荷物の積み降ろしをさせる荷受台昇降装置において、前記両アームの一方を中空状に形成し、前記両アームの他方には前記荷受台の格納時に一方の中空状のアームを収納するための凹部を形成したことを特徴としている。
本発明によれば、平行リンク機構のアームを中空状に形成することによりねじり剛性を高めることができ、荷受台の自重や荷受台に載せられた荷物の荷重が平行リンク機構のアームをねじる方向へと作用したとしても、ねじれによるアームの変形を抑制することができる。
また、前記両アームの他方には前記荷受台の格納時に一方の中空状のアームを収納するための凹部を形成したため、この平行リンク機構によると、格納時に他方のアームに設けた凹部内に一方のアームを収納することができるため、車両上での平行リンク機構を配置するスペースを小さくすることができる。
また、前記平行リンク機構を回動動作させるパワーユニットを荷受台昇降装置の平行リンク機構よりも先部側に備え、中空状に形成された一方のアーム内に車両側のバッテリと前記パワーユニットとを接続する電気配線を通すようにしてもよい。
この場合、中空状に形成されたアームが配線の保護カバーの機能をも果たし、積降作業時等において配線が切断される危険を防止することができる。
また、前記平行リンク機構は、前記荷受台の片側に設けられ、荷受台を片持ち支持した状態で回動するようにしてもよい。
この場合、荷受台や荷受台に載せられた荷物の荷重が片持ち支持する片側の平行リンク機構のアームをねじる方向へと作用したとしても、ねじれによるアームの変形を小さくすることができ、荷受台の傾斜を抑制することができる。
本発明によれば、平行リンク機構のアームを中空状に形成することによりねじり剛性を高めることができ、荷受台の自重や荷受台に載せられた荷物の荷重が平行リンク機構のアームをねじる方向へと作用したとしても、ねじれによるアームの変形を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2、図3及び図4は、本発明の荷受台昇降装置の実施の一形態を示す側面図である。図5は図1に示した状態にある荷受台昇降装置の背面図である。
荷受台昇降装置1は、図1に示すように荷台11を備えた車両Cの当該荷台11上に取り付けられ、地上と荷台11上との間で荷物の積み降ろしを行なうために利用されるものである。荷台11上の後端部には、車両の走行時に起立した状態とする後部の煽戸(開閉扉)10が設けられている。また、図5において、荷台11上の車幅方向の側端部には、車両走行時に起立した状態とする側部の煽戸20が設けられている。
荷受台昇降装置1の全体構造を説明する。荷受台昇降装置1は、荷受台本体21を支持している支持体25とからなる荷受台2と、荷台11の上面11aに取り付けられるベースブラケット(ベース部)3と、ベースブラケット3と支持体25とを連結している平行リンク機構4と、伸縮するリフトシリンダ5と、このリフトシリンダ5を駆動するパワーユニット6とを備えている。ベースブラケット3、平行リンク機構4及び支持体25は、荷台11の後部において、車幅方向の一方側の端部に設けられている(図5参照)。そして、荷受台2は車幅方向の中央寄りの位置に設けられている。
前記ベースブラケット3は、ボルト12により荷台11の上面11aの後部に着脱可能として取り付けられている。ボルト12によってベースブラケット3を荷台11に取り付けることから、荷受台昇降装置1の車両Cへの取り付けが簡単であり、また、車両C側において、ボルト孔を設ければよく大きな改造が不要である。
また、荷受台昇降装置1の不使用時では、ベースブラケット3を荷台11に固定しているボルト12を外すことにより、荷受台昇降装置1を車両Cから取り外すことができる。荷受台昇降装置1を荷台11上に常設していると、その自重によって車両Cの積載可能重量が小さくなったり、荷台11上の積み込み可能スペースが減少したりするが、取り外し構造とすることにより、これを解消することができる。これは、車両Cが、積載可能重量が比較的小さく、荷台11上の積み込みスペースが比較的小さい軽トラックである場合に特に有効となる。
前記平行リンク機構4は、第一アーム13と第二アーム14とを有しており、平行リンクを構成している。第一アーム13は、ベースブラケット3から一方向に延びている部材であり、第一アーム13の基部13aは基部支軸13fによりベースブラケット3の上部に回動自在として取り付けられており、先部13bは先部支軸13gにより支持体25(後述する側部支持フレーム25a)の上部に回動自在として取り付けられている。図6は図1に示した荷受台昇降装置1の要部を拡大した図で、図7は図6の7−7線に沿う平行リンク機構4(第一アーム13及び第二アーム14)の拡大断面図である。第一アーム13は図7に示すように、その断面が円形かつ中空部13sを有する中空状の部材である丸パイプにより製造している。これにより、第一アーム13は重量の増加量を抑えつつその幅方向の長さを大きくできるため、第一アームのねじり剛性を大きくすることができる。従って、荷受台や荷受台に載せられた荷物の荷重が平行リンク機構4をねじる方向へと作用したとしても、第一アーム13の変形を小さくすることができる。平行リンク機構4のねじれによる変形が小さくなると、平行リンク機構4に支持された荷受台2の傾斜も抑制することができるため、荷受台本体が幅方向に傾斜した姿勢になりにくく、荷物が荷受台本体21より落下してしまう事を抑制することができる。さらに、第一アーム13を断面が円形である丸パイプにより製造することにより、ねじれ荷重による応力集中がおきないため、第一アーム13の破損を抑制することができる。
なお、第一アームは、その断面を楕円または多角形(例えば四角形)かつ中空部を有する中空状の部材にすることも可能である。
第二アーム14の基部14aは基部支軸14cを介してベースブラケット3に回動自在として取り付けられており、先部14bは先部支軸14dを介して支持体25(側部支持フレーム25a)に回動自在として取り付けられている。前記、第二アーム14は図7に示すように、側板14l,14rと側板14l,14rの側面に溶接された連結板14mより製造している。第二アーム14は側板14l,14rと連結板14mにより囲まれた箇所に凹部14sを有しており、さらに連結板14mにて両側板14l、14rの強度を高めている。
そして、平行リンク機構4は、ベースブラケット3から上方へ延びている起立位置(図1)と、車両後方でかつ地上へ向かう斜め下方に延びている後方位置(図3)との間を揺動することができる。この平行リンク機構4によって、支持体25及び荷受台2は、荷台11後部の上方の上位置(図2)と車両後方において地上に接地する接地位置(図4)との間を昇降することができる。図7に示すように起立位置(図1参照)にある平行リンク機構4は第二アーム14の凹部14s内に第一アーム13の一部が収納されている。これにより、平行リンク機構4を配置するためのスペースは、車幅方向については第二アーム14の幅とすることができ、車両前後方向については第一アーム13と第二アーム14とを重ねて配置することができるため、平行リンク機構を配置するスペースを小さくすることができる。
また、図2〜図4に示しているように、平行リンク機構4は、第一アーム13及び第二アーム14の各基部及び先部の軸支点にて平行四辺形を形成するようになっていることから、荷受台本体21を水平姿勢としたまま昇降させることができる。
前記荷受台2は、荷物を載せる載置面2aを表面に有する盤状の荷受台本体21と支持体25とを有している。図示する荷受台昇降装置1は、荷台11の上面11aの後部に取り付けられており、荷受台2は、荷台11の後部の上方の位置と、車両後方における接地位置との間を昇降する。車両前後方向が、図2〜図4の状態にある荷受台2の奥行き方向と一致しており、車幅方向(車両Cの左右方向)が、荷受台2の幅方向と一致している。
図5において、荷受台2は、表面が荷物を載せる載置面2aとなる前記荷受台本体21と、この荷受台本体21に取り付けられた第一の支柱部材22とを有している。この支柱部材22は、荷受台2の幅方向に直線的に延びている部材であり、荷受台本体21の裏面側に固定されていて、荷受台本体21の側部からさらに外側方へ一部が突出している部材である。また、荷受台本体21の裏面には、第二の支柱部材23が設けられている。この支柱部材23は、荷受台本体21の幅方向寸法と略同じ長さである。図示している形態では、支柱部材22,23は中空の角パイプによって構成されていて、荷受台本体21の幅方向の梁部材(強度部材)として機能している。
前記支持体25の下部には、前記支持体25のヒンジ部26を介して荷受台本体21に固定された前記第一の支柱部材22が取り付けられている。また、前記支持体25は側部支持フレーム25aを有しており、この側部支持フレーム25aは、縦長の箱形状であり、平行リンク機構4とリフトシリンダ5とパワーユニット6とを格納し、かつ、平行リンク機構4及びリフトシリンダ5を機能させるために車両前方に開口している。
前記ヒンジ部26は、側部支持フレーム25aに固定された第一ブラケット部26aと、支柱部材22に固定された第二ブラケット部26bと、第二ブラケット部26bを第一ブラケット部26aに回動自在として取り付けているヒンジ軸26cとを有している。ヒンジ軸26cの中心線は水平でかつ荷受台2の幅方向である。このヒンジ部26により、支柱部材22に固定された荷受台本体21は、側部支持フレーム25aに対して水平軸心a回りに回動自在となる。これにより、荷受台2を荷物の積み降ろしに利用しない車両走行時に、荷受台本体21は荷台11上の上位置で起立姿勢となり(図1参照)、荷物の積み降ろし作業時に荷受台本体21は水平姿勢となることができる(図2参照)。
図2において、第一の支柱部材22は、水平姿勢にある荷受台本体21の奥行き方向(車両前後方向)の中間部に取り付けられている。なお、荷受台本体21が起立姿勢にある場合(図1参照)は、高さ方向の中間部である。そして、この支柱部材22に前記ヒンジ部26が取り付けられていることから、側面視において、荷受台本体21の回動中心(水平軸心a)は、荷受台本体21の奥行き方向の中間部に位置する。この構成により、荷受台本体21の内の、前記水平軸心aよりも車両前方側の部分(荷受台2の基端部21b側の部分)は、荷受台本体21が起立した姿勢(図1参照)で、当該水平軸心aよりも下方に位置する。このように、荷受台本体21の一部を、水平軸心aよりも下方でかつ荷台11の上面11aの上方に位置させるために、荷台11の上面11aからの第一の支柱部材22の設置位置は高く設定されている。具体的には、図1に示しているように、起立させた煽戸10の上部と対向する高さ位置に支柱部材22が存在するように、荷受台昇降装置1は構成されている。
荷物の積み降ろしを行なう使用状態(図2〜図4の状態)とするためには、荷受台本体21をヒンジ部26で回動させ、荷受台本体21を水平姿勢として載置面2aが上を向く状態とする。図3において、荷受台本体21を水平姿勢に維持するために、ヒンジ部26の第一ブラケット部26aに被接触部9bと第二ブラケット部26bにボルトからなる接触部9aとが設けられている。荷受台本体21が水平姿勢となると、この接触部9aのうちボルトの頭が、被接触部9bである第一ブラケット部26aの底部に当接する。これにより、荷受台本体21が水平姿勢を越えて回動し過ぎることを規制している。
荷台11上の上位置にあって水平姿勢にある荷受台本体21をヒンジ部26において90°回動させることにより、図1に示しているように、荷受台本体21は側部支持フレーム25aに対して折り畳まれた折り畳み状態となる。この状態では、荷受台本体21の基端部21bが下位置となり、先端部21cが上位置となり、基端部21bと先端部21cとが同一鉛直面上に配置される。図5に示しているように側部支持フレーム25aには規制部19が設けられている。ヒンジ部26により回動させ起立姿勢とした荷受台本体21が前記規制部19に当接することで、さらに車両前方側へ倒れるように回動するのを防止する。
また、図5において、荷受台昇降装置1は、荷受台本体21を前記折り畳み状態で維持するための第一のロック装置17を有している。この第一のロック装置17は、折り畳み状態にある荷受台本体21が後方へ倒れる方向に回動することを規制している。このロック装置17は作業者によって操作され、荷受台本体21を折り畳み状態に固定するロック状態と、この固定を解除する非ロック状態とに切り替えることができる。
さらに、荷受台昇降装置1は、荷受台本体21を水平姿勢で維持するための第二のロック装置18を有している。この第二のロック装置18は、水平姿勢にある荷受台本体21が起立姿勢となる方向に回動することを規制している。このロック装置18は作業者によって操作され、荷受台本体21を水平姿勢に固定するロック状態と、この固定を解除する非ロック状態とに切り替えることができる。
図2〜図4において、前記リフトシリンダ5は、平行リンク機構4と支持体25との間に取り付けられている。リフトシリンダ5の一端部5aは、第一アーム13に設けられたブラケット13cに回動自在として取り付けられており、リフトシリンダ5の他端部5bは、支持体25の下部に回動自在として取り付けられている。
前記パワーユニット6は、作動油によりリフトシリンダ5を伸縮させるものであり、リフトシリンダ5に一体化されている。パワーユニット6とリフトシリンダ5とにより、荷受台2を昇降駆動する昇降駆動機構Lを構成している。図8は荷受台昇降装置の作動回路図である。パワーユニット6がリフトシリンダ5に対して作動油(作動流体)の供給の切り替えを行なうことにより、リフトシリンダ5は伸縮動作を行なうことができる。パワーユニット6の動作は、パワーユニット6に設けられている制御装置(図示せず)によって制御される。作業者が側部支持フレーム25aに設けられた操作部25e(図5参照)を操作することにより、前記制御装置がパワーユニット6に所定の動作を行なわせる。
パワーユニット6は、作動油をリフトシリンダ5に供給するためのポンプ6a、このポンプ6aを駆動するモータ6b、作動油を溜めるタンク6c、及び、リフトシリンダ5のヘッド側室5hとロッド側室5rとのいずれか一方に作動油を切り替えて供給するためのバルブ6d等を一体として備えている油圧ユニットである。
この昇降駆動機構Lによれば、車体に搭載されているバッテリBからの電気によりパワーユニット6がリフトシリンダ5のロッド側5rに作動油を供給し、リフトシリンダ5は短縮動作させる。リフトシリンダが短縮することにより、地上にあった荷受台2(図4)を上昇させ、図3の状態を経て、図2のように荷受台2を荷台11の上方の上位置へと上昇させることができる。そして、前記バッテリBからの電気によりパワーユニット6がリフトシリンダ5のヘッド側5hに作動油を供給し、リフトシリンダ5伸長動作させることにより、荷受台2は上位置から地上へと降下する。この昇降駆動機構Lにより、荷受台2に載せた荷物を地上と荷台11上との間で積み降ろすため荷受台2を昇降動作させる。
そして、上位置(図2参照)にある荷受台本体21をヒンジ部26によって前記水平軸線a回りに回動させることで、荷受台本体21を起立姿勢(図1参照)に変化させることができる。この状態で、車両Cは走行可能となる。また、車両Cを走行させる際に、煽戸10を起立させ、荷台11の後部を閉状態とする。この状態において、上位置で起立姿勢にある荷受台2が、荷受台本体21等の自重により地上方向へ降下しようとすると、荷受台本体21が有している当接部15が、起立している煽戸10の上部に当接して当該荷受台2の降下を妨げる。当該当接部15は荷受台本体21の裏面に固定された非金属、例えばゴム、樹脂、木材等により形成された板状の緩衝部材16であって、水平姿勢にある荷受台本体21が地上に降りた際に当該地上に接触する接地部15aを兼用している(図4参照)。
このように、車両Cが既に備えている煽戸10が用いられて、格納状態にある荷受台2の降下を規制することができるので、従来のような荷受台の降下防止用としての多くの部材が不要であり、構成の簡素化が可能となる。
さらに、当接部15は、上下動する前記荷受台2のうちの荷受台本体21に設けられており、この荷受台本体21は荷物を載せるために強固に構成されていることから、車両Cが走行することで生じる振動によって当接部15が煽戸10に接触しても、荷受台本体21が変形してしまうことを防止することができる。
また、当接部15を板状の緩衝部材16により形成しているため、煽戸10との間で面接触させることができる。これにより、接触による衝撃力が大きくても、その接触面圧を小さくすることができ、当接部15を固定した荷受台本体21及び煽戸10の変形を防止することができる。
また、本実施形態では、荷受台の裏面に設けられていて荷物の積み降ろしの際に地上に接触する接地部15aが、荷受台2の自重による降下を防止する当接部15として兼用されており、部品点数の低減が図れる。また、当接部15は、非金属製の緩衝部材16によって構成されているので、煽戸10に対する当接部15の接触による衝撃を緩和することができる。特に、緩衝部材16をゴム、樹脂又は木材とした場合、車両Cの走行中に生じる振動によってこの緩衝部材16と煽戸10とが接触しても、当該接触による騒音(金属音)の発生を防止することができる。
このような荷受台昇降装置1によれば、荷受台本体21を使用しない場合、荷受台2を上位置まで上昇させた後、前記ヒンジ部26によって荷受台本体21を回動させることで、荷受台本体21を荷台11上の上位置で起立姿勢として格納することができる。従って、荷台11上のスペースが荷受台本体21によって狭くなるのを防止することができ、この格納状態で車両Cを走行させることができる。
さらに、本発明の荷受台昇降装置1は、ベースブラケット3、平行リンク機構4、昇降駆動機構L、及び支持体25を荷台11に残した状態で、荷受台本体21を支持体25から取り外すことができる。荷受台本体21側の前記第二ブラケット部26bは、ヒンジ軸26cによって、支持体25側の前記第一ブラケット部26aに回動自在として取り付けられている。ヒンジ軸26cは、その端部に着脱可能として取り付けられている図示しない抜け止め部材によって、軸心(前記水平軸心a)方向に抜け止めされているが、この抜け止め部材を離脱させることで、ヒンジ軸26cはヒンジ部26から抜き出すことができる。ヒンジ軸26cを抜き出すことによって、第一ブラケット部26aと第二ブラケット部26bとは分離可能となり、荷受台本体21を支持体25から容易に取り外すことができる。
図1において、荷受台昇降装置1の平行リンク機構4の第一アーム13は中空部13sを有する丸パイプによって構成されている。第一アーム13を丸パイプとすることにより、車体に搭載されているバッテリBと荷受台昇降装置1のパワーユニット6とを接続する電気配線Yを、ベースブラケット3から第一アーム13の中空部13sを通し側部支持フレーム25aへ導き出すことができる。図6に示すように、荷台11の上面11aのうち、ベースブラケット3の直下部分には、前記電気配線Yを通すための孔11bが形成されており、ベースブラケット3の下面の前記孔11bに対向した位置には電気配線Yを通すための孔3aが形成されている。前記電気配線YはバッテリBから延び上面11aの下面に沿って設けられ、上面11aの孔11b及びベースブラケット3の孔3aを通り、第一アーム13の基部13aの開口部13dから第一アーム13内(中空部13s)へと導入される。第一アーム内に導入された電気配線Yは、第一アーム13の基部支軸13fと第一アーム13の内面との間の隙間を通し、第一アーム13の先部側へと導かれ、第一アーム13の先部支軸13gを巻回された後、第一アーム13の先部13bの開口部13eから支持体25に導入される。支持体25内に導入された電気配線Yは支持体25に設けられた操作部25eに接続された後、第二アームの先部支軸14dよりも車両後方側を通り、支持体25内に配置されたパワーユニットに接続される。
この構成によれば、平行リンク機構4が回動しても、ベースブラケット3から側部支持フレーム25aまでの間で、第一アーム13が電気配線Yの保護カバーの機能をも果たすため、電気配線Yが動作する部材に挟まれることを防止することができ、例えば電気配線Yが挟まれることによって切断され荷受台2の昇降駆動が不能となることを防ぐことができる。
また、第一アーム13の基部13aにおいて、電気配線Yを第一アーム13の基部支軸13fと第一アーム13の内面との間の狭い隙間を通しているため、電気配線Yが第一アーム13内で振動することを抑制することができる。これにより、電気配線Yが第一アーム13の基部13aの開口部13d縁と接触することによる断線を防止することができる。さらに、第一アーム13の先部13bにおいて、第一アーム13の先部支軸13gを巻回しているため、電気配線Yの曲率が先部支軸13gの直径よりも小さくなることが無い。これにより、電気配線Yが過度に屈折されることによる断線を防止することができる。
また、電気配線Yは、可撓性のある(樹脂製の)チューブ内に収納された状態で、第一アーム13の中空部13sに挿通された状態とするのが好ましい。
なお、前記実施例では第一アーム13を中空部13sを有する丸パイプで構成し、第二アームに凹部を設けたが、逆に第二アーム14を丸パイプで構成し第一アーム13に凹部を設けることにより、第二アーム14を収納するようにしてもよい。このとき、電気配線Yは第二アームの中空部に挿通された状態とするのが好ましい。
また、本発明の荷受台昇降装置は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。前記実施形態では荷受台2を一本の第一アーム13及び第二アーム14からなる平行リンク機構4により片持ち支持しているが、本実施形態では、車両進行方向右側にも平行リンク機構4を設け、荷受台2の両端部を支持するようにしている。荷受台に多くの荷物を載せて昇降させようとすると、平行リンク機構4は荷受台や荷受台に載せられた荷物の荷重によりねじる方向へと変形するが、第一アーム13を中空状の部材により製造しているので、平行リンク機構4のねじれによる変形を小さくすることができるため、第一アーム13の破損を抑制することができる。また、平行リンク機構4のねじれによる変形を小さくすることができるため、平行リンク機構4に支持された荷受台2の傾斜も抑制することができる。従って、荷受台本体が幅方向に傾斜した姿勢になり、荷物が荷受台本体21より落下してしまう事を抑制することができる。
また、前記実施形態では、車体側のバッテリBとパワーユニット6とを接続する電気配線Yを第一アームの中空部13sに通したが、車体側に設けたパワーユニット6を操作するスイッチとパワーユニットとを接続する電気配線を通すようにしてもよい。さらに、前記実施形態では、パワーユニット6は支持25に取り付けられているが、他の部材に設けてもよい。このとき、パワーユニット6は荷受台昇降装置1のうち平行リンク機構4よりも先部側に設けられた部材に設ければよく、実質的に荷受台昇降装置1のうち平行リンク機構4よりも先部側に設ければよい。
また、前記実施形態では、荷受台昇降装置1を荷台11の後部に設置し、荷受台2が車両後方に降下する場合を説明したが、その取り付け位置は他の部分であってもよく、例えば、荷受台2が車両の側方へ降下するように、荷受台昇降装置1を取り付けてもよい。
本発明の荷受台昇降装置の実施の一形態を示す側面図である。 荷受台昇降装置の側面図であり、荷受台が上位置にある状態を示している。 荷受台昇降装置の側面図であり、荷受台が昇降方向の途中位置にある状態を示している。 荷受台昇降装置の側面図であり、荷受台が接地位置にある状態を示している。 図1の荷受台昇降装置の背面図である。 荷受台昇降装置の要部を拡大した側面図である。 における7−7線に沿った平行リンク機構の断面図である。 荷受台昇降装置の作動回路図である。
符号の説明
1 荷受台昇降装置
2 荷受台
4 平行リンク機構
13 第一アーム
13s 中空部
14 第二アーム
14s 凹部
5 リフトシリンダ駆動機構
6 パワーユニット
C 車両
Y 電気配線
B バッテリ

Claims (3)

  1. 車両に設けられるとともに第一アームと第二アームとを平行に有する平行リンク機構と、前記平行リンク機構の先部に設けられた荷受台とを備え、前記平行リンク機構の回動動作により前記荷受台を昇降させ車両と地上との間で荷物の積み降ろしをさせる荷受台昇降装置において、
    前記両アームの一方を中空状に形成し、
    前記両アームの他方には前記荷受台の格納時に一方の中空状のアームを収納するための凹部を形成したことを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 前記平行リンク機構を回動動作させるパワーユニットを荷受台昇降装置の平行リンク機構よりも先部側に備え、中空状に形成された一方のアーム内に車両側のバッテリと前記パワーユニットとを接続する電気配線を通すことを特徴とする請求項1に記載の荷受台昇降装置。
  3. 前記平行リンク機構は、前記荷受台の片側に設けられ、荷受台を片持ち支持した状態で回動する請求項1又は2に記載の荷受台昇降装置。
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