JP5293214B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、機関始動時に、エンジンの前回の停止時と今回の始動時とにおける冷却水温の差分が所定値以下であれば、スロットル開度センサの出力特性に変化がないものとみなし、スロットル弁の全閉位置学習を禁止するようにした技術が開示されている。
このような特許文献1においては、スロットル弁の開閉制御における基準位置の学習回数を減らすことで、学習の信頼性を維持しつつ機械系の耐久性を向上させ、消費電力の抑制を実現することができる。
また、吸気通路内では、エンジン側からの吹き返しガス(ブローバイガス、未燃ガス、既燃ガス)や、エアクリーナを抜けてきた微粒子等によって、デポジットが生成される。このようなデポジットは、温度が低いと粘度が高くなることが知られている。
特開2003−138971号公報
しかしながら、この特許文献1においては、冷却水温の高低でスロットル弁の全閉位置学習の実施の可否を決定しておらず、全閉位置学習時に、デポジットがスロットル弁にかみこみやすいか否かについて何ら考慮されていない。すなわち、この特許文献1においては、デポジッドの粘度が高い状態でスロットル弁の全閉位置の学習が行われる可能性があり、スロットル弁がデポジットにかみこみ、全閉位置で固着してしまう虞がある。
そこで、本発明は、エンジン停止時の冷却水温度が予め設定された所定温度よりも低い場合には、スロットル弁の全閉位置の学習を実施しないものにおいて、エンジン停止時に、車両の総走行距離が予め設定された所定距離以下の場合には、冷却水温度に関わらず、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施することを特徴としている。
エンジンの吸気通路内では、エンジン側からの吹き返しガス(ブローバイガス、未燃ガス、既燃ガス)や、エアクリーナを抜けてきた微粒子等によって、温度が低いと粘度が高くなるデポジットが生成されるが、本発明によれば、デポジットの粘度が高い場合には、スロットル弁の全閉位置学習が禁止されるため、前記デポジットのかみこみによりスロットル弁が固着してしまうことを抑制することができる。
本発明に係るエンジンの制御装置の概略構成を模式的に示した説明図 本発明の第1実施形態におけるスロットル弁の全閉位置学習に関する制御の流れを示すフローチャート ブローバイガスの流量が大となる運転領域とEGR量が大となる運転領域とを模式的に示した説明図。 本発明の第2実施形態におけるスロットル弁の全閉位置学習に関する制御の流れを示すフローチャート
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るエンジンの制御装置の概略構成を模式的に示した説明図である。
駆動源として車両に搭載されたエンジン1には、吸気通路2と排気通路3とが接続されている。吸気通路2には、エンジンコントロールユニット(ECU)4からの制御信号によりアクチュエータ5を介して開度制御される電子制御スロットル弁(以下、スロットル弁と記す)6が配置されている。このスロットル弁6の上流側には、エアクリーナ7が配置されている。排気通路3には、排気浄化用の触媒コンバータ8が配置されている。
そして、吸気通路2と排気通路3とには、EGR弁9が介装されたEGR通路10が接続されている。EGR通路10は、一端がスロットル弁6の下流側で吸気通路2に接続され、他端が触媒コンバータ8の上流側で排気通路3に接続されている。EGR弁9は、例えば、ステップモータを用いた電子制御式のものであり、ECU4からの制御信号によりその開度が制御されている。つまり、このEGR弁9の開度を制御することで、吸気側に還流する排気の量(排気還流量)、すなわち、エンジン1に吸入されるEGR量を制御する。
ECU4は、CPU、ROM、RAM、A/D変換器及び入出力インターフェース等を含んで構成されるマイクロコンピュータを備えている。このECU4には、スロットル弁6のスロットル開度を検知するスロットルセンサ11、エンジンの冷却水温度を検知する水温センサ12、エンジンの回転速度を検知するクランク角センサ13、運転者によるアクセルペダル踏み込み量を検知するアクセル開度センサ14等の各種センサから信号が入力されている。また、このECU4には、図示せぬ車輪の回転を検知する車輪回転センサ15からの信号が入力され、この信号を基に走行距離を積算し、記憶することが可能となっている。そして、ECU4は、これらの入力信号により検出される運転条件に応じて、エンジン1を制御する。
ECU4は、アイドル運転時には、エンジン回転速度が所定の目標アイドル回転速度となるように吸入空気量をフィードバック制御するアイドル回転速度制御を実施する。アイドル回転速度制御の実施中には、目標アイドル回転速度が得られる吸入空気量の制御値、すなわち目標アイドル回転速度が得られるスロットル弁6の制御指令値を、アイドル吸入空気量学習値として学習し、ECU4内のRAMに記憶している。
そして、ECU4は、エンジン停止時に所定の条件が成立すると、スロットル弁6を全閉位置まで強制的に制御し、このときのスロットルセンサ11の出力値をスロットル弁6の全閉位置として学習する。
詳述すると、吸気通路2内では、エンジン側からの吹き返しガス(ブローバイガス、未燃ガス、既燃ガス)や、エアクリーナ7をすり抜けてきた微粒子等によって、デポジットが生成される場合がある。このようなデポジットは、温度が低いと粘度が高くなるため、デポジットの粘度が高い状況でスロットル弁6の全閉位置学習を実施すると、デポジットのかみこみによりスロットル弁6が固着してしまう虞がある。また、エンジン停止時に冷却水温度が低い場合、前回のトリップからあまり走行していないと考えられるため、改めてスロットル弁6の全閉位置を学習する必要性も小さいと考えられる。
そこで、エンジン停止時に、冷却水温度が予め設定された所定温度(例えば50℃)よりも低い場合には、スロットル弁6の全閉位置学習を実施しない。換言すれば、エンジン停止時に、冷却水温度が予め設定された所定温度(例えば50℃)以上の場合には、スロットル弁6の全閉位置学習を実施する。
これによって、デポジットの粘度が高い場合には、スロットル弁6の全閉位置学習が禁止されるため、前記デポジットのかみこみによりスロットル弁6が固着してしまうことを抑制することができる。
そして、アイドル吸入空気量学習値が大きいほど、スロットル弁6の開度は大きくなる。つまり、アイドル吸入空気量学習値が大きくなるほどスロットル弁位置におけるデポジットの付着量が多いと考えられ、アイドル吸入空気量学習値が小さくなるほどスロットル弁位置におけるデポジットの付着量が少ないと考えられる。
そこで、エンジン停止時に、アイドル吸入空気量学習値が予め設定された所定値よりも小さい場合には、冷却水温度が予め設定された所定温度(例えば50℃)よりも低い場合であっても、スロットル弁位置におけるデポジットの付着量が少ないと考え、スロットル弁6の全閉位置学習を実施する。これによって、スロットル弁6の全閉位置の学習頻度低下を防止することができる。
また、エンジン1の初期状態では、エンジン1の吸気通路2内にデポジットが生成されにくく、吸気通路2のデポジットの量も少ない。これは、吸気通路2内にデポジットが付着し始めることで、デポジットの付着の速度が早くなる傾向があることや、油(ブローバイガス中の潤滑油等)の劣化によって吸気通路2内にデポジットが付着し易くなる(油がカーボン成分を含むと特に付着し易くなる)傾向があるからである。
そこで、エンジン停止時に、エンジン1を駆動源とする車両の総走行距離が予め設定された所定距離(例えば1万km)以下の場合には、冷却水温度及びアイドル吸入空気量学習値の値に関わらず、スロットル弁位置におけるデポジットの付着量が少ないと考え、スロットル弁6の全閉位置学習を実施する。これによって、スロットル弁6の全閉位置の学習頻度低下を防止することができる。
さらに、エンジン停止時に、スロットル弁6の全閉位置学習が予め設定された所定回数連続して実施されなかった場合には、次回のエンジン停止時に、スロットル弁6の全閉位置学習を無条件で必ず実施する。これによって、スロットル弁6の全閉位置の学習頻度低下を防止することができる。
図2は、上述した第1実施形態におけるスロットル弁6の全閉位置学習に関する制御の流れを示すフローチャートである。
ステップ(以下、Sと記す)11では、運転者がエンジンキーを操作しエンジンキーオフとなったか否かを判定し、エンジキーオフと判定されエンジンが停止した場合にはS12へ進み、そうでない場合は、今回のルーチンを終了する。
S12では、エンジン1が搭載された車両の総走行距離が予め設定された所定値(例えば1万km)よりも大きいか否かを判定し、大きい場合にはS13へ進み、そうでない場合はS18へ進む。
S13では、冷却水温度が予め設定された所定値(例えば50℃)よりも小さいか否かを判定し、小さい場合にはS14へ進み、そうでない場合はS18へ進む。
S14では、アイドル吸入空気量学習値が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合にはS15へ進み、そうでない場合はS18へ進む。
S15ではスロットル弁6の全閉位置学習不成立カウンタ(LNC)が予め設定された所定回数よりも小さいか否かを判定し、小さい場合はS16へ進み、そうでない場合はS18へ進む。すなわちスロットル弁6の全閉位置学習が予め設定された所定回数連続して実施されていない場合には、S18へ進み、そうでない場合はS16へ進む。
S16では、スロットル弁6の全閉位置学習を実施せず、S17へ進む。S17では、全閉位置学習不成立カウンタ(LNC)を1つカウントアップする。
S18では、スロットル弁6の全閉位置学習を実施し、S19へ進む。S19では、全閉位置学習不成立カウンタ(LNC)をリセットする。
以下、本発明の他の実施形態について説明するが、上述した第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、上述した第1実施形態と略同一構成となっているが、スロットル弁6の全閉位置の学習頻度を確保するために、アイドル吸入空気量学習値を用いた判定の代わりに、デポジットが生成しにくい運転条件であれば、冷却水温度が予め設定された所定温度(例えば50℃)よりも低い場合であっても、スロットル弁位置におけるデポジットの付着量が少ないと考え、スロットル弁6の全閉位置学習を実施するようにしたものである。
ブローバイガスの流量やEGR量が多くなる運転条件では、吸気通路2内にデポジットが生成されやすい。
図3に示すように、高トルク(高負荷、すなわち燃料噴射量が大)の運転条件のときブローバイガスの流量は大となり、低トルク(低負荷、すあわち燃料噴射量が小)低回転の運転条件のときにEGR量は大となる。
そこで、この第2実施形態においては、エンジン回転速度と燃料噴射量とを用いてデポジットを生成しにくい運転条件であったか否かを判定し、エンジン停止直前の運転がデポジットを生成しにくい運転条件であったならば、冷却水温度に関わらず、スロットル弁6の全閉位置学習を実施する。つまり、エンジン回転速度と燃料噴射量とを用いて、EGR量大となる運転条件であったか、ブローバイガス流量大となる運転条件であったかを判定する。
詳述すると、エンジン停止直前の運転において、EGR量大となる運転領域からの減速回数(定義について後述)の積算値EGRSTCTに寄与度を乗じた値EGRSTCTWと、ブローバイガス流量大となる運転領域からの減速回数(定義については後述)の積算値BBYSTCTに寄与度を乗じた値BBYSTCTWとの和が予め設定された所定値よりも小さければ、冷却水温度に関わらず、スロットル弁6の全閉位置学習を実施する。
ここで、上述の減速回数は、それぞれの運転領域からアクセル全閉信号が入った場合の減速の回数を表すものとする。これは、アクセル全閉信号によりスロットル弁6が閉じられることで、エンジン1内よりも吸気通路2側の圧力低くなり、ブローバイガスやEGRガス(排気ガス)のスロットル弁6に向かっての吹き返しが特に強くなり、スロットル弁6の周囲にデポジットが特に付着し易くなるため、減速回数を考慮しているのである。また、寄与度については、EGR量の寄与度がブローバイガス流量の寄与度よりも大きくなるよう設定されている。これは、EGR量のほうがブローバイガス流量よりも、デポジットの生成に寄与する度合が大きいからである。
このような第2実施形態においても、上述した第1実施形態と同様、スロットル弁6の全閉位置学習時にデポジットのかみこみによりスロットル弁6が固着してしまうことを抑制しつつ、スロットル弁6の全閉位置の学習頻度を確保することができる。
図4は、上述した第2実施形態におけるスロットル弁6の全閉位置学習に関する制御の流れを示すフローチャートである。
S21では、運転者がエンジンキーを操作しエンジンキーオフとなったか否かを判定し、エンジキーオフと判定されエンジンが停止した場合にはS22へ進み、そうでない場合は、今回のルーチンを終了する。
S22では、エンジン1が搭載された車両の総走行距離が予め設定された所定値(例えば1万km)よりも大きいか否かを判定し、大きい場合にはS23へ進み、そうでない場合はS28へ進む。
S23では、冷却水温度が予め設定された所定値(例えば50℃)よりも小さいか否かを判定し、小さい場合にはS24へ進み、そうでない場合はS28へ進む。
S24では、エンジン回転速度と燃料噴射量とを用いてデポジットを生成しにくい運転条件であったか否かを判定する。詳述すると、EGR量大となる運転領域からの減速回数の積算値EGRSTCTに寄与度を乗じた値EGRSTCTWと、ブローバイガス流量大となる運転領域からの減速回数の積算値BBYSTCTに寄与度を乗じた値BBYSTCTWとの和が予め設定された所定値よりも大きいか否かを判定し、大きい場合にはS25へ進み、そうでない場合はS28へ進む。
S25ではスロットル弁6の全閉位置学習不成立カウンタ(LNC)が予め設定された所定回数よりも小さいか否かを判定し、小さい場合はS26へ進み、そうでない場合はS28へ進む。すなわちスロットル弁6の全閉位置学習が予め設定された所定回数連続して実施されていない場合には、S28へ進み、そうでない場合はS26へ進む。
S26では、スロットル弁6の全閉位置学習を実施せず、S27へ進む。S27では、全閉位置学習不成立カウンタ(LNC)を1つカウントアップする。
S28では、スロットル弁6の全閉位置学習を実施し、S29へ進む。S29では、全閉位置学習不成立カウンタ(LNC)をリセットする。
この第2実施形態においては、積算値EGRSTCTに寄与度を乗じた値EGRSTCTWと積算値BBYSTCTに寄与度を乗じた値BBYSTCTWとの和を用いて、吸気通路2内にデポジットが生成されやすい運転条件であったかを判定しているが、EGR量及びブローバイガス流量を演算して、吸気通路2内にデポジットが生成されやすい運転条件であったかを判定するようにしてもよい。EGR量は、例えばEGR弁9の開度指令値から演算することが可能であり、ブローバイガス流量は、例えば燃料噴射量とエンジン回転速度とを用い、予めECU4に記憶させておいたマップ等から読み出すことで演算可能である。
また、デポジットが生成しにくい運転条件として、EGR量の現在までの積算値が予め設定された所定値以下の場合には、吸気通路2内でデポジットが生成されにくい運転条件であったと判定するようにすることも可能である。
尚、上述した第1及び第2実施形態においては、エンジン1の初期状態を判定する指標として車両の総走行距離を用いているが、車両の総走行距離に替えて、エンジン1の初期状態を判定する指標としてエンジン1の総運転時間を用いるようにしてもよい。すなわち、エンジン停止時に、エンジン1の総運転時間が予め設定された所定時間以下の場合には、冷却水温度及びアイドル吸入空気量学習値の値に関わらず、スロットル弁位置におけるデポジットの付着量が少ないと考え、スロットル弁6の全閉位置学習を実施するようにしても、スロットル弁6の全閉位置の学習頻度低下を防止することができる。ここで、エンジン1の総運転時間は、例えば、ECU4内にタイマーを設け、ECU4のRAMに記憶させておくようにすればよい。
また、本発明は、上述した第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、上述した各種の判定要素を単独で、もしくは適宜組み合わせて、スロットル弁6の全閉位置学習を許可するようにしてもよい。
例えば、エンジン停止時の冷却水温度のみを用いてスロットル弁6の全閉位置の学習を許可するか否かを判定するようにしてもよい。具体的には、上述の図2においてS12、S14、S15、S17及びS19を削除した制御の流れで、スロットル弁6の全閉位置の学習を実施の可否を決定するようにしてもよい。
また、例えば、エンジン停止時に、冷却水温度が予め設定された所定温度(例えば50℃)よりも低い場合には、スロットル弁6の全閉位置学習を実施しないが、エンジン停止時に、スロットル弁6の全閉位置学習が予め設定された所定回数連続して実施されなかった場合には、次回のエンジン停止時に、スロットル弁6の全閉位置学習を無条件で必ず実施するようにしてもよい。具体的には、上述の図2においてS12及びS14を削除した制御の流れで、スロットル弁6の全閉位置の学習を実施の可否を決定するようにしてもよい。
また、本発明は、一時的な車両停車時にエンジンの自動停止を行うアイドルストップ車両にも適用可能である。この場合には、アイドルストップよるエンジン停止時に、上述した各実施形態のような所定条件が成立した場合にも、スロットル弁の全閉位置学習が実施可能となる。
上述した実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
(1) エンジンの吸気通路に設けられたスロットル弁と、前記スロットル弁の開度を検知するスロットルセンサと、前記エンジンの冷却水温度を検知する水温センサと、を備え、エンジン停止時に前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施するエンジンの制御装置において、エンジン停止時の冷却水温度が予め設定された所定温度よりも低い場合には、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施しない。エンジンの吸気通路内では、エンジン側からの吹き返しガス(ブローバイガス、未燃ガス、既燃ガス)や、エアクリーナを抜けてきた微粒子等によって、デポジットが生成される。このようなデポジットは、温度が低いと粘度が高くなる。これによって、デポジットの粘度が高い場合には、スロットル弁の全閉位置学習が禁止されるため、前記デポジットのかみこみによりスロットル弁が固着してしまうことを抑制することができる。
(2) 前記(1)に記載のエンジンの制御装置において、前記エンジンを駆動源とする車両の走行距離を検知する走行距離検知手段を有し、エンジン停止時に、車両の総走行距離が予め設定された所定距離以下の場合には、冷却水温度に関わらず、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施する。エンジンの初期状態では、エンジンの吸気通路内にデポジットが生成されにくく、デポジットの量も少ない。これによって、前記スロットル弁の全閉位置の学習頻度低下を防止することができる。
(3) 前記(1)または(2)に記載のエンジンの制御装置において、前記スロットル弁の全閉位置の学習が予め設定された所定回数連続して実施されなかった場合には、次回のエンジン停止時に、冷却水温度に関わらず前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施する。これによって、前記スロットル弁の全閉位置の学習頻度低下を防止することができる。
(4) 前記(1)〜(3)のいずれかに記載のエンジンの制御装置において、前記エンジンの総運転時間を検知する運転時間検知手段を有し、エンジン停止時に、前記エンジンの総運転時間が予め設定された所定時間以下の場合には、冷却水温度に関わらず、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施する。エンジンの初期状態では、エンジンの吸気通路内にデポジットが生成されにくく、デポジットの量も少ない。これによって、前記スロットル弁の全閉位置の学習頻度低下を防止することができる。
(5) 前記(1)〜(4)のいずれかに記載のエンジンの制御装置において、前記エンジンのアイドル運転時には、前記エンジンの回転速度が所定の目標アイドル回転速度となるように吸入空気量をフィードバック制御するアイドル回転速度制御を行うものであって、前記目標アイドル回転速度が得られるときの吸入空気量の制御値をアイドル吸入空気量学習値として学習するアイドル吸入空気量学習手段を有し、エンジン停止時に、現在のアイドル吸入空気量学習値が予め設定された所定値よりも小さい場合には、冷却水温度に関わらず、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施する。アイドル吸入空気量学習値が大きいほど、スロットル弁の開度は大きくなる。つまり、アイドル吸入空気量学習値が大きくなるほど、スロットル弁位置におけるデポジットの付着量が多いと考えられる。これによって、前記スロットル弁の全閉位置の学習頻度低下を防止することができる。
(6) 前記(1)〜(5)のいずれかに記載のエンジンの制御装置において、吸気通路内でデポジットを生成しにくい運転条件であれば、エンジン停止時に、冷却水温度に関わらず、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施する。これによって、前記スロットル弁の全閉位置の学習頻度低下を防止することができる。
(7) 前記(6)に記載のエンジンの制御装置は、具体的には、エンジン回転速度と燃料噴射量を用いてデポジットを生成しにくい運転条件であるか否かを判定する。
(8) 前記(6)に記載のエンジンの制御装置は、具体的には、排気通路を流れる排気の一部を吸気通路に還流する排気還流手段と、前記排気還流手段を介して前記吸気通路に還流された排気還流量を検知する排気還流量検知手段と、を有し、前記排気還流量の積算値が予め設定された所定値以下の場合には、エンジン停止前の運転条件が吸気通路内でデポジットを生成しにくい運転条件であったと判定する。
1…エンジン
2…吸気通路
3…排気通路
4…ECU
5…アクチュエータ
6…電子制御スロットル弁
8…触媒コンバータ
9…EGR弁
10…EGR通路

Claims (7)

  1. エンジンの吸気通路に設けられたスロットル弁と、前記スロットル弁の開度を検知するスロットルセンサと、前記エンジンの冷却水温度を検知する水温センサと、を備え、エンジン停止時に前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施するエンジンの制御装置であって、
    エンジン停止時の冷却水温度が予め設定された所定温度よりも低い場合には、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施しないエンジンの制御装置において、
    前記エンジンを駆動源とする車両の走行距離を検知する走行距離検知手段を有し、エンジン停止時に、車両の総走行距離が予め設定された所定距離以下の場合には、冷却水温度に関わらず、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施することを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. エンジンの吸気通路に設けられたスロットル弁と、前記スロットル弁の開度を検知するスロットルセンサと、前記エンジンの冷却水温度を検知する水温センサと、を備え、エンジン停止時に前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施するエンジンの制御装置であって、
    エンジン停止時の冷却水温度が予め設定された所定温度よりも低い場合には、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施しないエンジンの制御装置において、
    前記スロットル弁の全閉位置の学習が予め設定された所定回数連続して実施されなかった場合には、次回のエンジン停止時に、冷却水温度に関わらず前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施することを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. エンジンの吸気通路に設けられたスロットル弁と、前記スロットル弁の開度を検知するスロットルセンサと、前記エンジンの冷却水温度を検知する水温センサと、を備え、エンジン停止時に前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施するエンジンの制御装置であって、
    エンジン停止時の冷却水温度が予め設定された所定温度よりも低い場合には、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施しないエンジンの制御装置において、
    前記エンジンの総運転時間を検知する運転時間検知手段を有し、エンジン停止時に、前記エンジンの総運転時間が予め設定された所定時間以下の場合には、冷却水温度に関わらず、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施することを特徴とするエンジンの制御装置。
  4. エンジンの吸気通路に設けられたスロットル弁と、前記スロットル弁の開度を検知するスロットルセンサと、前記エンジンの冷却水温度を検知する水温センサと、を備え、エンジン停止時に前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施するエンジンの制御装置であって、
    エンジン停止時の冷却水温度が予め設定された所定温度よりも低い場合には、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施しないエンジンの制御装置において、
    前記エンジンのアイドル運転時には、前記エンジンの回転速度が所定の目標アイドル回転速度となるように吸入空気量をフィードバック制御するアイドル回転速度制御を行うものであって、前記目標アイドル回転速度が得られるときの吸入空気量の制御値をアイドル吸入空気量学習値として学習するアイドル吸入空気量学習手段を有し、
    エンジン停止時に、現在のアイドル吸入空気量学習値が予め設定された所定値よりも小さい場合には、冷却水温度に関わらず、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施することを特徴とするエンジンの制御装置。
  5. エンジンの吸気通路に設けられたスロットル弁と、前記スロットル弁の開度を検知するスロットルセンサと、前記エンジンの冷却水温度を検知する水温センサと、を備え、エンジン停止時に前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施するエンジンの制御装置であって、
    エンジン停止時の冷却水温度が予め設定された所定温度よりも低い場合には、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施しないエンジンの制御装置において、
    吸気通路内でデポジットを生成しにくい運転条件であれば、エンジン停止時に、冷却水温度に関わらず、前記スロットル弁の全閉位置の学習を実施することを特徴とするエンジンの制御装置。
  6. エンジン回転速度と燃料噴射量を用いてデポジットを生成しにくい運転条件であるか否かを判定することを特徴とする請求項に記載のエンジンの制御装置。
  7. 排気通路を流れる排気の一部を吸気通路に還流する排気還流手段と、前記排気還流手段を介して前記吸気通路に還流された排気還流量を検知する排気還流量検知手段と、を有し、
    前記排気還流量の積算値が予め設定された所定値以下の場合には、エンジン停止前の運転条件が吸気通路内でデポジットを生成しにくい運転条件であったと判定することを特徴とする請求項に記載のエンジンの制御装置。
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