JP5615328B2 - 車両駆動装置の制御装置 - Google Patents
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Description
図1は本発明の一実施形態にかかる車両駆動装置の構成を示す図であり、この車両駆動装置は、駆動源としての内燃機関(以下「エンジン」という)1及びモータ61と、エンジン1及び高圧バッテリ66の電力により駆動される発電機62と、エンジン1及びモータ61の駆動力を駆動輪56に伝達する駆動力伝達機構54とを備えている。エンジン1の出力軸51は、クラッチ52、駆動軸53を介して駆動力伝達機構54に接続され、モータ61の出力軸65は直接駆動力伝達機構54に接続されている。モータ61は回生動作を行うときは発電機として作動する。駆動力伝達機構54は差動ギヤ機構を含む。
なお、図示は省略しているが、エンジン1には付帯装置として周知の排気還流機構及び蒸発燃料処理装置が設けられている。
MOT−ECU70は、当該車両の走行状態及びエンジン1の運転状態に応じて、PDU63,64を介してモータ61及び発電機62の作動制御を行う。
ステップS11では、FCモータリング実行条件フラグFFCMCNDが「1」であるか否かを判別する。下記の条件A1)〜A4)がすべて満たされるときにFCモータリング実行条件が成立していると判定され、FCモータリング実行条件フラグFFCMCNDが「1」に設定される。
A2)エンジン冷却水温TWが所定水温TWTHより高い。
A3)変速装置のシフトレバー位置がDレンジまたはBレンジ(駆動レンジ)にある。
A4)三元触媒14の昇温制御を実行していない。
上記所定車速VPTHは、本実施形態ではヒステリシス特性を伴って判定されるように、所定上側車速VPTHHと、所定下側車速VPTHLとが設定されており、所定上側車速VPTHHは例えば70km/hに設定され、所定下側車速VPTHLは例えば50km/hに設定される。
B2)エンジン1の始動完了時点からの経過時間が所定時間を超えている。
B3)低圧バッテリ(図示せず、センサやECUに電源を供給するバッテリ)の出力電圧VBAT12(平均的には12V程度)が所定下限電圧より高い。
B4)所定診断学習処理の対象となるセンサまたは所定診断学習処理で使用されるセンサの活性化が完了している。
B5)所定診断学習処理の実行が許可されている。
B6)所定診断学習処理が完了していない。
B7)所定診断学習処理の実行が保留されていない。
最初はステップS24の答は否定(NO)であり、ステップS26に進んでFCモータリング要求フラグFFCMREQを「1」に設定し、FCモータリングを実行する。
1)クランク角度位置センサ11の作動特性学習処理:エンジン回転数NEが高い方が多くのサンプリング値が短時間に得られ、学習精度を高めることができることから第1診断学習期間TFCDL1で実行する。
2)LAFセンサ15の故障診断処理:良好な掃気状態が必要なために吸入空気流量GAIR及びエンジン回転数NEが高い方が望ましいことから、第1診断学習期間TFCDL1で実行する。
3)排気還流機構の故障診断処理:吸入空気流量GAIRが高いと吸気脈動が発生しやすく診断精度が低下するために、吸入空気流量GAIRが比較的低い第2診断学習期間TFCDL2で実行する。
4)最遅角位相学習処理:吸気弁作動位相CAINを最遅角位相まで変化させる必要があり、エンジンの回転トルクは最遅角位相へ向かう方向に作用する。そのためエンジン回転数NEが高い状態では、可動部材が最遅角位相を規制するストッパに強く突き当てられて電動アクチュエータ44の発熱が大きくなる。したがってエンジン回転数NEが比較的低い第2診断学習期間TFCDL2で実行する。
診断学習処理を行わない通常の運転時ではエンジン1を停止させるところを、診断学習処理では発電機62のモータリングによりエンジン1の回転を維持させ、診断学習処理終了後は基本的にエンジン1を停止させる。そのために、吸入空気流量GAIR及びエンジン回転数NEを、FCモータリングの開始時点からの時間経過(FCモータリング実行時間TFCMの増加)に伴って減少させるように制御している。
3 スロットル弁(吸入空気流量制御手段)
4 スロットル弁駆動装置(吸入空気流量制御手段)
5 エンジン制御用電子制御ユニット(診断学習手段、モータリング制御手段、吸入空気流量制御手段)
62 発電機(電動機)
70 モータ制御用電子制御ユニット(モータリング制御手段)
Claims (5)
- 車両を駆動する内燃機関と、前記機関を駆動可能に設けられた電動機とを備える車両駆動装置の制御装置において、
前記機関に装着されたセンサ及び付帯装置の少なくとも1つの故障診断処理、及び/または前記センサ及び付帯装置の少なくとも1つの作動特性を学習する学習処理を含む診断学習処理を、前記機関への燃料供給が停止され、かつ前記機関が回転している状態で実行する診断学習手段と、
前記車両の走行中において所定実行条件が成立したときに、前記機関への燃料供給を停止するとともに前記電動機によって前記機関を駆動する燃料カットモータリングを実行するモータリング制御手段とを備え、
前記付帯装置は、前記機関の吸気弁の作動位相を変更する弁作動特性可変機構を含み、
前記診断学習手段は、前記燃料カットモータリングの実行中に前記診断学習処理を実行し、前記吸気弁の作動位相を最遅角位相に制御するときの制御量である最遅角位相制御量を学習する最遅角位相制御学習処理を、他の診断学習処理が終了した後に実行することを特徴とする車両駆動装置の制御装置。 - 前記機関の吸入空気流量を制御する吸入空気流量制御手段を備え、
前記モータリング制御手段は、前記燃料カットモータリング実行中の機関回転数及び前記吸入空気流量の少なくとも一方を、前記診断学習手段が実行する診断学習処理に適した値に制御することを特徴とする請求項1に記載の車両駆動装置の制御装置。 - 前記モータリング制御手段は、前記診断学習手段によって実行すべき診断学習処理が完了した時点で前記燃料カットモータリングを終了し、前記診断学習処理の完了時点より前に前記燃料カットモータリングの実行時間が所定上限時間に達したときは、その時点で前記燃料カットモータリングを終了することを特徴とする請求項1または2に記載の車両駆動装置の制御装置。
- 前記モータリング制御手段は、前記診断学習手段によって実行すべき診断学習処理が完了したのちは、イグニションスイッチがオフされて前記機関が停止するまでの現運転期間中は前記燃料カットモータリングを実行しないことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車両駆動装置の制御装置。
- 前記所定実行条件は、前記車両の走行速度が所定速度より高く、かつ前記診断学習処理の実行条件が成立している状態で、前記車両のクルーズ走行状態が所定時間以上継続するという条件を含むことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の車両駆動装置の制御装置。
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