JP5519159B2 - ハイブリッド車およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車およびその制御方法に関し、詳しくは、走行用の動力を出力可能な内燃機関と内燃機関をモータリング可能なモータリング用電動機と走行用の動力を出力可能な走行用電動機とを備えるハイブリッド車およびこうしたハイブリッド車の制御方法に関する。
従来、内燃機関の排気系の触媒の下流側に設けられた酸素濃度センサの異常診断を内燃機関への燃料噴射を停止した状態で行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この異常診断では、燃料カットが開始された直後のセンサ出力値である第1出力電圧と燃料カットが開始された後に触媒の上流側に設けられた上流側酸素濃度センサに新気が到達した直後のセンサ出力値である第2出力電圧とに基づいて酸素濃度センサの異常診断を行なっている。
また、内燃機関の排気の一部を吸気系に還流させる排気還流(EGR)装置の故障診断を内燃機関への燃料噴射を停止した状態で行なうものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。この故障診断では、燃料カット中にEGRをオフしたときの筒内圧と燃料カット中に強制的にEGRをオンとして所定時間経過したときの筒内圧との圧力差に基づいて排気還流装置の故障診断を行なっている。
特開2008−169776号公報 特開平9−144609号公報
ところで、内燃機関と電動機の一方または両方からの動力を用いて走行するハイブリッド車では、内燃機関への燃料噴射の停止を継続しながら電動機からの動力により走行する機会が少ないため、燃料カット中に酸素濃度センサの異常診断や排気再循環装置の故障診断を行なう機会も少なくなり、こうしたセンサや装置を診断する機会を十分に確保することができない。特に、停車中に搭載しているバッテリを外部電源からの電力を用いて充電し、できる限り電動走行するタイプのハイブリッド車では、センサや装置を診断する機会が更に少なくなってしまう。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、内燃機関の排気系に取り付けられたセンサや装置の故障診断の機会を多くすることを主目的とする。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車は、
走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関をモータリング可能なモータリング用電動機と、走行用の動力を出力可能な走行用電動機と、を備えるハイブリッド車であって、
前記内燃機関への燃料噴射を停止して該内燃機関をモータリングしながら行なわれる該内燃機関の排気系に取り付けられたセンサまたは装置の故障診断のうち少なくとも1つの故障診断が未実施の状態で且つ前記内燃機関への燃料噴射が行なわれて該内燃機関が運転されている状態でアクセルオフされた所定アクセルオフ時には、前記内燃機関への燃料噴射が停止された状態で該内燃機関がモータリングされて前記未実施の故障診断が実施されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記モータリング用電動機と前記走行用電動機とを制御する制御手段、
を備えることを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、内燃機関への燃料噴射を停止して内燃機関をモータリングしながら行なわれる内燃機関の排気系に取り付けられたセンサまたは装置の故障診断のうち少なくとも1つの故障診断が未実施の状態で且つ内燃機関への燃料噴射が行なわれて内燃機関が運転されている状態でアクセルオフされた所定アクセルオフ時には、内燃機関への燃料噴射が停止された状態で内燃機関がモータリングされて未実施の故障診断が実施されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう内燃機関とモータリング用電動機と走行用電動機とを制御する。即ち、故障診断が未実施の状態で内燃機関への燃料噴射が行なわれているときにアクセルオフされたときには、強制的に内燃機関の燃料噴射を停止した状態で内燃機関をモータリングし、未実施の故障診断を実施するのである。これにより、内燃機関への燃料噴射が停止されるのを待って故障診断を実施するものに比して故障診断の機会を多くすることができる。もとより、強制的に内燃機関の燃料噴射を停止した状態で内燃機関をモータリングしているときでも、走行に要求される要求駆動力により走行することができる。
こうした本発明のハイブリッド車において、前記制御手段は、前記所定アクセルオフ時に前記内燃機関への燃料噴射が停止された状態で該内燃機関をモータリングしたときに、前記モータリングを開始してから所定時間が経過する前に前記未実施の故障診断の実施が終了したときには前記内燃機関への燃料噴射が停止された状態での該内燃機関のモータリングを終了し、前記未実施の故障診断の実施が終了する前に前記モータリングを開始してから前記所定時間が経過したときには該所定時間が経過したときに前記内燃機関への燃料噴射が停止された状態での該内燃機関のモータリングを終了するよう前記内燃機関と前記モータリング用電動機と前記走行用電動機とを制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、強制的に内燃機関の燃料噴射を停止した状態での内燃機関のモータリングが過剰に継続されるのを抑止することができる。
また、本発明のハイブリッド車において、前記センサは前記内燃機関の排気系に取り付けられた空燃比センサおよび/または酸素センサであり、前記装置は前記内燃機関の排気管と吸気管とを連絡する連絡管に設けられた排気再循環バルブの開度を調整することにより前記排気管の排気の前記吸気管への還流量を調整して排気再循環を行なう排気再循環装置である、ものとすることもできる。
さらに、本発明のハイブリッド車において、前記内燃機関の出力軸と前記モータリング用電動機の回転軸と車軸に連結された駆動軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段、を備えるものとすることもできる。
本発明のハイブリッド車の制御方法は、
走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関をモータリング可能なモータリング用電動機と、走行用の動力を出力可能な走行用電動機と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
前記内燃機関への燃料噴射を停止して該内燃機関をモータリングしながら行なわれる該内燃機関の排気系に取り付けられたセンサまたは装置の故障診断のうち少なくとも1つの故障診断が未実施の状態で且つ前記内燃機関への燃料噴射が行なわれて該内燃機関が運転されている状態でアクセルオフされた所定アクセルオフ時には、前記内燃機関への燃料噴射が停止された状態で該内燃機関がモータリングされて前記未実施の故障診断が実施されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記モータリング用電動機と前記走行用電動機とを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド車の制御方法では、内燃機関への燃料噴射を停止して内燃機関をモータリングしながら行なわれる内燃機関の排気系に取り付けられたセンサまたは装置の故障診断のうち少なくとも1つの故障診断が未実施の状態で且つ内燃機関への燃料噴射が行なわれて内燃機関が運転されている状態でアクセルオフされた所定アクセルオフ時には、内燃機関への燃料噴射が停止された状態で内燃機関がモータリングされて未実施の故障診断が実施されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう内燃機関とモータリング用電動機と走行用電動機とを制御する。即ち、故障診断が未実施の状態で内燃機関への燃料噴射が行なわれているときにアクセルオフされたときには、強制的に内燃機関の燃料噴射を停止した状態で内燃機関をモータリングし、未実施の故障診断を実施するのである。これにより、内燃機関への燃料噴射が停止されるのを待って故障診断を実施するものに比して故障診断の機会を多くすることができる。もとより、強制的に内燃機関の燃料噴射を停止した状態で内燃機関をモータリングしているときでも、走行に要求される要求駆動力により走行することができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 エンジンECU24により実行される故障診断ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車320の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車420の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃焼室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)を有する浄化装置134を介して外気へ排出されると共に排気再循環装置(以下、「EGR(Exhaust Gas Recirculation)システム」という。)160を介して吸気側に供給される。EGRシステム160は、浄化装置134の後段に接続されて排気を吸気側のサージタンクに供給するためのEGR管162と、EGR管162に配置されステッピングモータ163により駆動されるEGRバルブ164とを備え、EGRバルブ164の開度の調節により、不燃焼ガスとしての排気を還流量を調節して吸気側に還流する。エンジン22は、こうして空気と排気とガソリンとの混合気を燃焼室に吸引することができるようになっている。以下、エンジン22の排気を吸気側に還流することをEGRといい、吸気側に還流される排気の量をEGR量Veという。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Tw,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度Ta,外気温センサ147からの外気温Tout,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,吸気管内の圧力を検出する吸気圧センサ158からの吸気圧Pin,浄化装置134に取り付けられた触媒温度センサ134aからの触媒温度Tc,空燃比センサ135aからの空燃比,酸素センサ135bからの酸素信号,シリンダブロックに取り付けられてノッキングの発生に伴って生じる振動を検出するノックセンサ159からのノック信号Ks,EGRバルブ164の開度を検出するEGRバルブ開度センサ165からのEGRバルブ開度EVなどが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号,EGRバルブ164の開度を調整するステッピングモータ163への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数即ちエンジン22の回転数Neを演算したり、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaとエンジン22の回転数Neとに基づいて体積効率(エンジン22の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算したり、エアフローメータ148からの吸入空気量QaとEGRバルブ開度センサ165からのEGRバルブ開度EVとエンジン22の回転数Neとに基づいてEGR量Veとエンジン22の吸入空気量Qaとの和に対するEGR量Veの比率としてのEGR率Reを演算したり、ノックセンサ159からのノック信号Ksの大きさや波形に基づいてノッキングの発生レベルを示すノック強度Krを演算したりしている。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードは、いずれもエンジン22の運転を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するモードであり、実質的な制御における差異はないため、以下、両者を合わせてエンジン運転モードという。
エンジン運転モードでは、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比で除して得られる回転数や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPr*を計算すると共に計算した走行用パワーPr*からバッテリ50の残容量(SOC)に基づいて得られるバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じてエンジン22から出力すべきパワーとしての要求パワーPe*を設定し、要求パワーPe*を効率よくエンジン22から出力することができるエンジン22の回転数NeとトルクTeとの関係としての動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)を用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によりモータMG1から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm1*を設定すると共にモータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときに動力分配統合機構30を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクを要求トルクTr*から減じてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについてエンジンECU24に送信し、トルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。そして、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてEGR率Reの目標値としての目標EGR率Re*を設定し、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なうと共にEGR率Reが目標EGR率Re*となるようEGRシステム160のEGRバルブ164の開度を調整する。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
モータ運転モードでは、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定する共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してモータECU40に送信する。そして、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にエンジン22に取り付けられたセンサや装置の故障診断を実行する際の動作について説明する。図3は、エンジンECU24により実行される故障診断ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行される。
故障診断ルーチンが実行されると、まず、エンジン22に取り付けられたセンサや装置、例えば空燃比センサ135aや酸素センサ135b,EGRシステム160などの故障診断が完了しているか否かを示す故障診断完了フラグF1〜Fnや、エンジン22が運転中であるか否かを示すエンジン運転フラグFeg,アクセル開度Accなど故障診断を実行するか否かを判定するのに必要なデータを入力する(ステップS100)。ここで、故障診断完了フラグF1〜Fnは、センサや装置の故障診断が完了する毎に対応するフラグに値1がセットされてRAM24cの所定領域に格納されたものを読み込むことにより入力するものとした。また、エンジン運転フラグFegは、エンジンECU24によりエンジン22を始動したときに値1がセットされ、エンジン22の運転を停止したときに値0がセットされてRAM24cの所定領域に格納されたものを読み込むことにより入力するものとした。アクセル開度Accは、アクセルペダルポジションセンサ84により検出されたものをハイブリッド用電子制御ユニット70から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、故障診断完了フラグF1〜Fnに基づいてエンジン22を燃料カットした状態で実施すべき故障診断項目のうち未実施の項目があるか否か(ステップS110)、エンジン22が運転中であるか否か(ステップS120)、アクセル全閉のアイドルONの状態であるか否か(ステップS130)、を判定し、全ての故障診断項目が完了しているときや、未実施の故障診断の項目が存在してもエンジン22の運転が停止中のとき、未実施の故障診断の項目が存在し且つエンジン22が運転中であってもアクセルペダル83が踏み込まれてアクセルONの状態のときには、故障診断は実施することができないと判断し、本ルーチンを終了する。
未実施の故障診断の項目が存在すると共にエンジン22が運転中であり、且つ、アイドルONの状態のときには、車速Vや水温センサ142からの冷却水温Tw,外気温センサ147からの外気温Toutなどのエンジン22の燃料カットを要求するか否かを判定するためのデータを入力し(ステップS140)、エンジン22の燃料カットを要求する条件が成立しているか否かを判定する(ステップS150)。燃料カットを要求する条件としては、例えば、車速Vが所定車速(例えば50km/hなど)以上である条件、冷却水温Twが所定温度(例えば、70℃など)以上である条件、外気温Toutが所定温度(例えば、−10℃など)以上である条件などを挙げることができる。この他に、大気圧に対する補正値が所定値以上である条件や補機バッテリの電圧が所定電圧以上である条件などを考慮してもよい。燃料カットを要求する条件が成立していないときには、故障診断には不適と判断して本ルーチンを終了する。
一方、燃料カットを要求する条件が成立しているときには燃料カット要求フラグFfcに値1をセットし(ステップS160)、未実施の故障診断項目の故障診断を開始する(ステップS170)。故障診断項目としては、例えば、空燃比センサ135aの故障診断や酸素センサ135bの故障診断、EGRシステム160の故障診断などを挙げることができる。これらの故障診断項目は実施例では以下のように故障診断する。酸素センサ135bの故障診断は、燃料カットを開始してから浄化後排気の酸素濃度が大気相当の酸素濃度になるまでに要する時間(例えば6secなど)を経過する前に酸素センサ135bの出力電圧Voが大気の酸素濃度に対応する電圧(以下、大気時電圧という)Vo1に近傍に至ったときには酸素センサ135bは正常であると判定し、浄化後排気の酸素濃度が大気相当の酸素濃度になるまでに要する時間を経過したときでも酸素センサ135bの出力電圧Voが大気時電圧Vo1近傍に至らないときには酸素センサ135bに故障が生じていると判定する、ことにより行なう。空燃比センサ135aの故障診断は、燃料カットを開始してからエンジン22からの排気が十分に大気に近づくのに要する時間(例えば6secなど)を経過したときに、空燃比センサ135aからの出力電流Iafが実験などにより予め定められた所定範囲(エンジン22からの排気が大気のときに想定される出力電流Iaf1を含む範囲)内か否かを判定し、空燃比センサ135からの出力電流Iafが所定範囲内のときには空燃比センサ135aは正常であると判定し、空燃比センサ135aからの出力電流Iafが所定範囲外のときには空燃比センサ135aに故障が生じていると判定する、ことにより行なう。EGRシステム160の故障診断は、EGRバルブ154を強制的に開として不燃焼ガスとしての排気を吸気側に供給するときにおける吸気圧センサ158からの吸気圧Pin1とEGRバルブ154を強制的に閉として排気を吸気側に供給しないときにおける吸気圧センサ158からの吸気圧Pin2との偏差ΔPin(Pin1−Pin2)を計算し、計算した偏差ΔPinが実験などにより予め定められた所定範囲内か否かを判定し、偏差ΔPinが所定範囲内のときにはEGR装置は正常であると判定し、偏差ΔPinが所定範囲内にないときにはEGRシステム160に故障が生じていると判定する、ことにより行なう。燃料カット要求フラグFfcに値1がセットされると、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、エンジン22の回転数Neが保持されるようにモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にアクセル開度Accに応じた要求トルクTr*がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してモータECU40に送信する。このトルク指令Tm1*,Tm2*を受診したモータECU40は、トルク指令Tm1*,Tm2*に相当するトルクがモータMG1,MG2から出力されるようインバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御する。これにより、エンジン22を燃料カットした状態でモータリングしながらアクセル開度Accに応じた要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力しながら走行することができる。
未実施の故障診断項目の故障診断が開始されると、燃料カット要求フラグFfcに値1をセットしてから所定時間(例えば、10秒など)が経過するまでにエンジン22を燃料カットした状態で実施すべき故障診断項目の全てが完了したか否かを判定し(ステップS180,S190)、燃料カット要求フラグFfcに値1をセットしてから所定時間が経過するまでに実施すべき故障診断項目の全てが完了したときには、燃料カット要求フラグFfcに値0をセットして(ステップS200)、本ルーチンを終了する。一方、燃料カット要求フラグFfcに値1をセットしてから所定時間が経過するまでに実施すべき故障診断項目の全てが完了しないときには、所定時間が経過したときに燃料カット要求フラグFfcに値0をセットして(ステップS200)、本ルーチンを終了する。このように、燃料カット要求フラグFfcに値1をセットしてから所定時間が経過するまでに実施すべき故障診断項目の全てが完了しないときに燃料カット要求フラグFfcに値0をセットして故障診断を途中でも終了するのは、故障診断のために長時間に亘ってエンジン22からの出力を中断するのを回避するためである。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、未実施の故障診断の項目が存在すると共にエンジン22が運転中であり、且つ、アイドルONの状態のときには、エンジン22の燃料カットを実行していなくてもエンジン22の燃料カットを実行して未実施の故障診断項目の故障診断を行なうから、エンジン22の燃料カットが行なわれている条件を未実施の故障診断項目の故障診断の実施の要件とするものに比して、故障診断の機会を多くすることができる。しかも、エンジン22の燃料カットを実行して未実施の故障診断項目の故障診断を実施しても、燃料カット要求フラグFfcに値1をセットしてから所定時間が経過するまでに実施すべき故障診断項目の全てが完了しないときには、燃料カット要求フラグFfcに値0をセットして故障診断を中止するから、長時間に亘ってエンジン22からの出力を中断するのを回避することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、故障診断項目として空燃比センサ135aの故障診断や酸素センサ135bの故障診断、EGRシステム160の故障診断を挙げたが、これらに限定されるものではなく、エンジン22の燃料カットを伴って行なわれる故障診断であれば如何なるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図4の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図4における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図5の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すると共にモータMG2からの動力を減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車320に例示するように、駆動輪63a,63bに接続された駆動軸に変速機330を介してモータMGを取り付け、モータMGの回転軸にクラッチ329を介してエンジン22を接続する構成とし、エンジン22からの動力をモータMGの回転軸と変速機330とを介して駆動軸に出力すると共にモータMGからの動力を変速機330を介して駆動軸に出力するものとしてもよい。あるいは、図7の変形例のハイブリッド自動車420に例示するように、エンジン22からの動力を変速機430を介して駆動輪63a,63bに接続された車軸に出力すると共にモータMGからの動力を駆動輪63a,63bが接続された車軸とは異なる車軸(図7における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。即ち、走行用の動力を出力するエンジンと走行用の動力を出力する電動機とを備えるものであれば如何なるタイプのハイブリッド自動車としてもよいのである。
実施例では、本発明をハイブリッド自動車20の形態として説明したが、自動車以外の車両の形態としてもよいし、車両の制御方法の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「モータリング用電動機」に相当し、モータMG2が「走行用電動機」に相当し、未実施の故障診断の項目が存在すると共にエンジン22が運転中であり、且つ、アイドルONの状態のときには、エンジン22の燃料カットを実行していなくてもエンジン22の燃料カットを実行して未実施の故障診断項目の故障診断を行なう図3の故障診断ルーチンを実行するエンジンECU24と燃料カット要求フラグFfcに値1がセットされたときに燃料カットされたエンジン22をモータリングしながらアクセル開度Accに応じた要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力して走行するようモータMG1,MG2を制御するハイブリッド用電子制御ユニット70およびモータECU40とが「制御手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「モータリング用電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機としても構わない。「走行用電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機としても構わない。「制御手段」としては、エンジンECU24とハイブリッド用電子制御ユニット70とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、未実施の故障診断の項目が存在すると共にエンジン22が運転中であり、且つ、アイドルONの状態のときには、エンジン22の燃料カットを実行していなくてもエンジン22の燃料カットを実行して未実施の故障診断項目の故障診断を行なうと共に燃料カット要求フラグFfcに値1がセットされたときに燃料カットされたエンジン22をモータリングしながらアクセル開度Accに応じた要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力して走行するようエンジン22,モータMG1,MG2を制御するものに限定されるものではなく、内燃機関への燃料噴射を停止して内燃機関をモータリングしながら行なわれる内燃機関の排気系に取り付けられたセンサまたは装置の故障診断のうち少なくとも1つの故障診断が未実施の状態で且つ内燃機関への燃料噴射が行なわれて内燃機関が運転されている状態でアクセルオフされた所定アクセルオフ時には、内燃機関への燃料噴射が停止された状態で内燃機関がモータリングされて未実施の故障診断が実施されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう内燃機関とモータリング用電動機と走行用電動機とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車の製造産業などに利用可能である。
20,120,220,320,420 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、134a 触媒温度センサ、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136,スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、147 外気温センサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、159 ノックセンサ、160 EGRシステム、162 EGR管、163 ステッピングモータ、164 EGRバルブ、165 EGRバルブ開度センサ、166 温度センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、329 クラッチ、330,430 変速機、MG,MG1,MG2 モータ。

Claims (4)

  1. 走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関をモータリング可能なモータリング用電動機と、走行用の動力を出力可能な走行用電動機と、を備えるハイブリッド車であって、
    前記内燃機関への燃料噴射を停止して該内燃機関をモータリングしながら行なわれる該内燃機関の排気系に取り付けられたセンサまたは装置の故障診断のうち少なくとも1つの故障診断が未実施の状態で且つ前記内燃機関への燃料噴射が行なわれて該内燃機関が運転されている状態でアクセルオフされた所定アクセルオフ時には、前記内燃機関への燃料噴射が停止された状態で該内燃機関がモータリングされて前記未実施の故障診断が実施されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記モータリング用電動機と前記走行用電動機とを制御する制御手段、
    を備え
    前記制御手段は、前記所定アクセルオフ時に前記内燃機関への燃料噴射が停止された状態で該内燃機関をモータリングしたときに、前記モータリングを開始してから所定時間が経過する前に前記未実施の故障診断の実施が終了したときには前記内燃機関への燃料噴射が停止された状態での該内燃機関のモータリングを終了し、前記未実施の故障診断の実施が終了する前に前記モータリングを開始してから前記所定時間が経過したときには該所定時間が経過したときに前記内燃機関への燃料噴射が停止された状態での該内燃機関のモータリングを終了するよう前記内燃機関と前記モータリング用電動機と前記走行用電動機とを制御する手段である、
    ハイブリッド車。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車であって、
    前記センサは、前記内燃機関の排気系に取り付けられた空燃比センサおよび/または酸素センサであり、
    前記装置は、前記内燃機関の排気管と吸気管とを連絡する連絡管に設けられた排気再循環バルブの開度を調整することにより前記排気管の排気の前記吸気管への還流量を調整して排気再循環を行なう排気再循環装置である、
    ハイブリッド車。
  3. 請求項1または2記載のハイブリッド車であって、
    前記内燃機関の出力軸と前記モータリング用電動機の回転軸と車軸に連結された駆動軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段、
    を備えるハイブリッド車。
  4. 走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関をモータリング可能なモータリング用電動機と、走行用の動力を出力可能な走行用電動機と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
    前記内燃機関への燃料噴射を停止して該内燃機関をモータリングしながら行なわれる該内燃機関の排気系に取り付けられたセンサまたは装置の故障診断のうち少なくとも1つの故障診断が未実施の状態で且つ前記内燃機関への燃料噴射が行なわれて該内燃機関が運転されている状態でアクセルオフされた所定アクセルオフ時には、前記内燃機関への燃料噴射が停止された状態で該内燃機関がモータリングされて前記未実施の故障診断が実施されると共に走行に要求される要求駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記モータリング用電動機と前記走行用電動機とを制御し、
    前記所定アクセルオフ時に前記内燃機関への燃料噴射が停止された状態で該内燃機関をモータリングしたときに、前記モータリングを開始してから所定時間が経過する前に前記未実施の故障診断の実施が終了したときには前記内燃機関への燃料噴射が停止された状態での該内燃機関のモータリングを終了し、前記未実施の故障診断の実施が終了する前に前記モータリングを開始してから前記所定時間が経過したときには該所定時間が経過したときに前記内燃機関への燃料噴射が停止された状態での該内燃機関のモータリングを終了するよう前記内燃機関と前記モータリング用電動機と前記走行用電動機とを制御する、
    ことを特徴とするハイブリッド車の制御方法。
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