JP2010203408A - 内燃機関装置及び自動車並びに排気再循環装置の故障診断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】浄化触媒の劣化を抑制すると共に排気再循環装置の故障を診断する。
【解決手段】触媒温度Tcが低く、触媒劣化抑制判定フラグFc1に値0が設定されているときには、燃料カットの条件と他の故障診断を実行する条件のいずれもが成立したときにエンジンをモータリングしながらEGRシステムの故障診断を行ない(S120〜S150,S200〜S300)、触媒温度Tcが高く、触媒劣化抑制判定フラグFc1に値1が設定されているときには、アクセルペダルがオフされて触媒劣化抑制実行フラグFc2に値1がセットされたときにエンジンを負荷運転し、燃料カットの条件以外の他の故障診断を実行する条件のいずれもが成立したときにエンジンを負荷運転しながらEGRシステムの故障診断を行なう(S160〜S300)。これにより、浄化装置の浄化触媒を劣化を抑制しながらEGRシステムの故障診断を行なうことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関装置及び自動車並びに排気再循環装置の故障診断方法に関し、詳しくは、排気管と吸気管とを連絡する連絡管に設けられた排気再循環バルブの開度を調整することにより排気管の排気の吸気管への還流量を調整して排気再循環を行なう排気再循環装置と排気を浄化する浄化触媒を有する浄化装置とが取り付けられた内燃機関を備える内燃機関装置およびこうした内燃機関装置を搭載する自動車並びにこうした内燃機関装置における排気再循環装置の故障診断方法に関する。
従来、この種の内燃機関装置としては、フューエルカット条件が成立し且つ触媒劣化抑制制御が要請されているときには、エンジンの回転数が減少中であることを条件として、エンジンの回転数で自立運転を行なうときの目標吸入空気量に所定の嵩上げ量を加算して得た第1上限空気量よりも大きな第2上限空気量を算出し、実際の吸入空気量が第2上限空気量を超えない範囲で爆発燃焼を実行するようエンジンを制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、こうすることにより、モータによりエンジンの回転数を強制的に引き下げているときでも爆発燃焼を継続して行なうようにして浄化装置の触媒の劣化を抑制している。
特開2007−129881号公報
排気を吸気に還流する排気再循環装置が取り付けられたエンジンでは、排気の還流量を調整するバルブの固着による排気再循環装置の故障を診断する必要から、燃料噴射を停止してエンジンをモータリングした状態でバルブを開閉し、その際の吸気管負圧の変化に基づいて診断することが行なわれる。この故障診断は、燃費の向上等から、エンジンを運転している最中にエンジンの状態が故障診断に適したときに実行される。一方、排気を浄化する触媒は高温時に空気(酸素)が供給されると劣化することが知られ、触媒の温度が高いときにはフューエルカットを行なわない触媒劣化抑制制御が実行される。従って、触媒劣化抑制制御では触媒の劣化を抑制するためにフューエルカットが禁止され、排気再循環装置の故障診断では診断の精度の必要からフューエルカットが必要とされることを考えると、排気再循環装置の故障診断が完了していないときに触媒劣化抑制制御が必要と判断されると、排気再循環装置の故障診断が行なわれず、排気再循環装置の故障診断の機会が得られない場合が生じる。
本発明の内燃機関装置及び自動車並びに排気再循環装置の故障診断方法は、浄化触媒の劣化を抑制すると共に排気再循環装置の故障を診断することを主目的とする。
本発明の内燃機関装置及び自動車並びに排気再循環装置の故障診断方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関装置は、
排気管と吸気管とを連絡する連絡管に設けられた排気再循環バルブの開度を調整することにより前記排気管の排気の前記吸気管への還流量を調整して排気再循環を行なう排気再循環装置と排気を浄化する浄化触媒を有する浄化装置とが取り付けられた内燃機関と、前記内燃機関をモータリング可能で該内燃機関からの動力により発電可能な電動機と、前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える内燃機関装置であって、
前記浄化触媒の状態に基づいて前記浄化触媒の劣化を抑制するために燃料噴射を停止した状態で前記内燃機関を回転させる燃料カットを行なわないように前記内燃機関を運転制御する触媒劣化抑制制御の実行の必要の有無を判定する必要性判定手段と、
前記燃料カットが所定時間継続している条件を含む前記排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときには燃料噴射を停止した状態で前記内燃機関がモータリングされるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該内燃機関をモータリングした状態で前記排気再循環バルブを全閉としたときの前記吸気管の圧力である第1の圧力と前記排気再循環バルブを所定開度としたときの前記吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて前記排気再循環装置の故障を診断し、前記排気再循環装置の診断が完了していない状態で前記必要性判定手段により前記触媒劣化抑制制御の実行が必要と判定されて前記触媒劣化抑制制御を実行する条件が成立したときには前記内燃機関が所定の負荷運転されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該内燃機関を前記所定の負荷運転している状態で前記燃料カットが所定時間継続している条件を除く前記排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときに前記内燃機関を前記所定の負荷運転した状態を保持して前記排気再循環バルブを全閉としたときの前記吸気管の圧力である第1の圧力と前記排気再循環バルブを所定開度としたときの前記吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて前記排気再循環装置の故障を診断する故障診断手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の内燃機関装置では、燃料噴射を停止した状態で内燃機関を回転させる燃料カットが所定時間継続している条件を含む排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときには燃料噴射を停止した状態で内燃機関がモータリングされるよう内燃機関と電動機とを制御すると共に内燃機関をモータリングした状態で排気再循環バルブを全閉としたときの吸気管の圧力である第1の圧力と排気再循環バルブを所定開度としたときの吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて排気再循環装置の故障を診断する。排気再循環装置の診断が完了していない状態で触媒劣化抑制制御の実行が必要と判定されて触媒劣化抑制制御を実行する条件が成立したときには内燃機関が所定の負荷運転されるよう内燃機関と電動機とを制御すると共に内燃機関を所定の負荷運転している状態で燃料カットが所定時間継続している条件を除く排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときに内燃機関を所定の負荷運転した状態を保持して排気再循環バルブを全閉としたときの吸気管の圧力である第1の圧力と排気再循環バルブを所定開度としたときの吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて排気再循環装置の故障を診断する。即ち、触媒劣化抑制制御の実行が必要と判定されていないときには燃料噴射を停止して内燃機関をモータリングした状態で排気再循環装置の故障を診断し、触媒劣化抑制制御の実行が必要と判定されているときには触媒劣化抑制制御の実行の条件が成立し排気再循環装置の故障診断条件が成立したときに内燃機関を所定の負荷運転した状態で排気再循環装置の故障を診断するのである。これにより、触媒劣化抑制制御の実行が必要なときでも浄化触媒を劣化させることなく排気再循環装置の故障を診断することができる。
こうした本発明の内燃機関装置において、前記必要性判定手段は、前記浄化触媒の温度が所定温度以上のときに前記触媒劣化抑制制御の実行が必要と判定する手段である、ものとすることもできる。また、前記排気再循環装置の故障診断の実行条件は、前記内燃機関の吸入空気量が変更されてから所定時間以上経過している条件,前記内燃機関の回転数の変化量が所定変化量未満である条件,前記内燃機関を冷却する冷却媒体の温度が所定温度以上である条件を含む条件であり、前記触媒劣化抑制制御を実行する条件は、アクセル全閉の条件である、ものとすることもできる。
また、本発明の内燃機関装置において、前記内燃機関の出力軸と前記電動機の回転軸と第3の軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力された動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段、を備えるものとすることもできる。
本発明の自動車は、3軸式動力入出力手段を備える態様の本発明の内燃機関装置、即ち、基本的には、排気管と吸気管とを連絡する連絡管に設けられた排気再循環バルブの開度を調整することにより前記排気管の排気の前記吸気管への還流量を調整して排気再循環を行なう排気再循環装置と排気を浄化する浄化触媒を有する浄化装置とが取り付けられた内燃機関と、前記内燃機関をモータリング可能で該内燃機関からの動力により発電可能な電動機と、前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記内燃機関の出力軸と前記電動機の回転軸と第3の軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力された動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備える内燃機関装置であって、前記浄化触媒の状態に基づいて前記浄化触媒の劣化を抑制するために燃料噴射を停止した状態で前記内燃機関を回転させる燃料カットを行なわないように前記内燃機関を運転制御する触媒劣化抑制制御の実行の必要の有無を判定する必要性判定手段と、前記燃料カットが所定時間継続している条件を含む前記排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときには燃料噴射を停止した状態で前記内燃機関がモータリングされるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該内燃機関をモータリングした状態で前記排気再循環バルブを全閉としたときの前記吸気管の圧力である第1の圧力と前記排気再循環バルブを所定開度としたときの前記吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて前記排気再循環装置の故障を診断し、前記排気再循環装置の診断が完了していない状態で前記必要性判定手段により前記触媒劣化抑制制御の実行が必要と判定されて前記触媒劣化抑制制御を実行する条件が成立したときには前記内燃機関が所定の負荷運転されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該内燃機関を前記所定の負荷運転している状態で前記燃料カットが所定時間継続している条件を除く前記排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときに前記内燃機関を前記所定の負荷運転した状態を保持して前記排気再循環バルブを全閉としたときの前記吸気管の圧力である第1の圧力と前記排気再循環バルブを所定開度としたときの前記吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて前記排気再循環装置の故障を診断する故障診断手段と、を備える内燃機関装置を搭載し、前記第3の軸が車軸に連結されてなることを要旨とする。
この本発明の自動車では、3軸式動力入出力手段を備える態様の本発明の内燃機関装置を搭載するから、本発明の内燃機関装置が奏する効果、例えば、触媒劣化抑制制御の実行が必要なときでも浄化触媒を劣化させることなく排気再循環装置の故障を診断することができるという効果と同様の効果を奏することができる。
本発明の内燃機関装置における排気再循環装置の故障診断方法は、
排気管と吸気管とを連絡する連絡管に設けられた排気再循環バルブの開度を調整することにより前記排気管の排気の前記吸気管への還流量を調整して排気再循環を行なう排気再循環装置と排気を浄化する浄化触媒を有する浄化装置とが取り付けられた内燃機関と、前記内燃機関をモータリング可能で該内燃機関からの動力により発電可能な電動機と、前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える内燃機関装置の故障診断方法であって、
前記浄化触媒の状態に基づいて前記浄化触媒の劣化を抑制するために燃料噴射を停止した状態で前記内燃機関を回転させる燃料カットを行なわないように前記内燃機関を運転制御する触媒劣化抑制制御の実行の必要の有無を判定し、
前記燃料カットが所定時間継続している条件を含む前記排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときには燃料噴射を停止した状態で前記内燃機関がモータリングされるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該内燃機関をモータリングした状態で前記排気再循環バルブを全閉としたときの前記吸気管の圧力である第1の圧力と前記排気再循環バルブを所定開度としたときの前記吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて前記排気再循環装置の故障を診断し、前記排気再循環装置の診断が完了していない状態で前記触媒劣化抑制制御の実行が必要と判定されて前記触媒劣化抑制制御を実行する条件が成立したときには前記内燃機関が所定の負荷運転されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該内燃機関を前記所定の負荷運転している状態で前記燃料カットが所定時間継続している条件を除く前記排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときに前記内燃機関を前記所定の負荷運転した状態を保持して前記排気再循環バルブを全閉としたときの前記吸気管の圧力である第1の圧力と前記排気再循環バルブを所定開度としたときの前記吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて前記排気再循環装置の故障を診断する、
ことを特徴とする。
この本発明の内燃機関装置における排気再循環装置の故障診断方法では、燃料噴射を停止した状態で内燃機関を回転させる燃料カットが所定時間継続している条件を含む排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときには燃料噴射を停止した状態で内燃機関がモータリングされるよう内燃機関と電動機とを制御すると共に内燃機関をモータリングした状態で排気再循環バルブを全閉としたときの吸気管の圧力である第1の圧力と排気再循環バルブを所定開度としたときの吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて排気再循環装置の故障を診断する。排気再循環装置の診断が完了していない状態で触媒劣化抑制制御の実行が必要と判定されて触媒劣化抑制制御を実行する条件が成立したときには内燃機関が所定の負荷運転されるよう内燃機関と電動機とを制御すると共に内燃機関を所定の負荷運転している状態で燃料カットが所定時間継続している条件を除く排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときに内燃機関を所定の負荷運転した状態を保持して排気再循環バルブを全閉としたときの吸気管の圧力である第1の圧力と排気再循環バルブを所定開度としたときの吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて排気再循環装置の故障を診断する。即ち、触媒劣化抑制制御の実行が必要と判定されていないときには燃料噴射を停止して内燃機関をモータリングした状態で排気再循環装置の故障を診断し、触媒劣化抑制制御の実行が必要と判定されているときには触媒劣化抑制制御の実行の条件が成立し排気再循環装置の故障診断条件が成立したときに内燃機関を所定の負荷運転した状態で排気再循環装置の故障を診断するのである。これにより、触媒劣化抑制制御の実行が必要なときでも浄化触媒を劣化させることなく排気再循環装置の故障を診断することができる。
本発明の一実施例としての内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 エンジンECU24により実行されるEGR故障診断ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のEGR故障診断ルーチンの一部の一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。ここで、実施例の内燃機関装置としては、主として、エンジン22と、エンジン22をモータリングするための動力分配統合機構30およびモータMG1と、エンジン22をコントロールする後述するエンジン用電子制御ユニット24と、モータMG1をコントロールする後述するモータ用電子制御ユニット40と、が該当する。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃焼室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化触媒(三元触媒)を有する浄化装置134を介して外気へ排出されると共に排気再循環装置(以下、「EGR(Exhaust Gas Recirculation)システム」という。)160を介して吸気側に供給される。EGRシステム160は、浄化装置134の後段に接続されて排気を吸気側のサージタンクに供給するためのEGR管162と、EGR管162に配置されステッピングモータ163により駆動されるEGRバルブ164とを備え、EGRバルブ164の開度の調節により、不燃焼ガスとしての排気を還流量を調節して吸気側に還流する。エンジン22は、こうして空気と排気とガソリンとの混合気を燃焼室に吸引することができるようになっている。以下、エンジン22の排気を吸気側に還流することをEGRといい、吸気側に還流される排気の量をEGR量Veという。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Tw,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットル開度Ta,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,吸気管内の圧力を検出する吸気圧センサ158からの吸気圧Pin,浄化装置134に取り付けられた触媒温度センサ134aからの触媒温度Tc,空燃比センサ135aからの空燃比,酸素センサ135bからの酸素信号,シリンダブロックに取り付けられてノッキングの発生に伴って生じる振動を検出するノックセンサ159からのノック信号Ks,EGRバルブ164の開度を検出するEGRバルブ開度センサ165からのEGRバルブ開度EVなどが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号,EGRバルブ164の開度を調整するステッピングモータ163への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数即ちエンジン22の回転数Neを演算したり、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaとエンジン22の回転数Neとに基づいて体積効率(エンジン22の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算したり、エアフローメータ148からの吸入空気量QaとEGRバルブ開度センサ165からのEGRバルブ開度EVとエンジン22の回転数Neとに基づいてEGR量Veとエンジン22の吸入空気量Qaとの和に対するEGR量Veの比率としてのEGR率Reを演算したり、ノックセンサ159からのノック信号Ksの大きさや波形に基づいてノッキングの発生レベルを示すノック強度Krを演算したりしている。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードは、いずれもエンジン22の運転を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するモードであり、実質的な制御における差異はないため、以下、両者を合わせてエンジン運転モードという。
エンジン運転モードでは、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比で除して得られる回転数や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPr*を計算すると共に計算した走行用パワーPr*からバッテリ50の残容量(SOC)に基づいて得られるバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じてエンジン22から出力すべきパワーとしての要求パワーPe*を設定し、要求パワーPe*を効率よくエンジン22から出力することができるエンジン22の回転数NeとトルクTeとの関係としての動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)を用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によりモータMG1から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm1*を設定すると共にモータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときに動力分配統合機構30を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクを要求トルクTr*から減じてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについてエンジンECU24に送信し、トルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。そして、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてEGR率Reの目標値としての目標EGR率Re*を設定し、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なうと共にEGR率Reが目標EGR率Re*となるようEGRシステム160のEGRバルブ164の開度を調整する。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
モータ運転モードでは、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定する共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してモータECU40に送信する。そして、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にEGRシステム160の故障診断の際の動作について説明する。図3は、エンジンECU24により実行されるEGR故障診断ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、EGRシステム160の故障診断が終了するまで所定時間毎に繰り返し実行される。
EGR故障診断ルーチンが実行されると、まず、エンジン22の回転数Neや水温センサ142からの冷却水温Tw,エアフローメータ148からの吸入空気量Qa,EGRバルブ開度センサ165からのEGRバルブ開度EV,触媒劣化抑制判定フラグFc1,
触媒劣化抑制実行フラグFc2などのデータを入力する(ステップS100)。ここで、触媒劣化抑制判定フラグFc1は、浄化装置134の浄化触媒に空気(酸素)が供給されると浄化触媒が劣化するか否かを示すフラグであり、図示しない触媒劣化抑制判定処理により浄化装置134に取り付けられた触媒温度センサ134aにより検出された触媒温度Tcが浄化触媒の劣化を伴う下限温度としての閾値(例えば、700℃や750℃など)以上に至ったときに値1が設定され、触媒温度Tcがこの閾値に若干のヒステリシスをもって設定された閾値未満に至ったときに値0が設定されてRAM24cの所定領域に格納されたものを読み込むことにより入力するものとした。また、触媒劣化抑制実行フラグFc2は、触媒劣化抑制判定フラグFcが値1のときに触媒劣化抑制制御を実行する条件、例えばエンジン22が運転されている状態でアクセルペダル83がオフされた条件が成立しているか否かを示すものであり、ハイブリッド用電子制御ユニット70により触媒劣化抑制判定フラグFcが値1のときにエンジン22が運転されている状態でアクセルペダル83がオフされたときに値1が設定されたものをハイブリッド用電子制御ユニット70から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、触媒劣化抑制判定フラグFc1を調べ(ステップS110)、触媒劣化抑制判定フラグFc1が値0のときには、エンジン22への燃料供給を停止してエンジン22が回転している燃料カットを実行して所定時間(例えば、1秒など)以上経過している条件(以下、「燃料カットの条件」という。)が成立しているか否かおよび他の故障診断を実行する条件が成立しているか否かを判定する(ステップS120,S130)。実施例では、故障診断を実行する条件としては、上述の燃料カットの条件の他に、吸入空気量Qaが所定量以上変化してから所定時間(例えば、1秒など)以上経過している条件、エンジン22の回転数Neの単位時間当たりの変化量が所定変化量(例えば、100rpmなど)未満である条件、EGRバルブ164を全閉としてから所定時間(例えば、1秒など)以上経過している条件、冷却水温Twが所定温度(例えば、70℃など)以上である条件などであり、これらの全ての条件が成立しているときに故障診断を実行する条件が成立していると判定し、これらの条件のうちのいずれかが成立していないときに故障診断を実行する条件は成立していないと判定する。燃料カットの条件が成立していないときや燃料カットの条件が成立していても他の故障診断を実行する条件が成立していないと判定したときには直ちに本ルーチンを終了する。
一方、燃料カットの条件が成立していると共に他の故障診断を実行する条件も成立していると判定したときには、EGRシステム160の故障診断のためにエンジン22のモータリングが継続される旨の制御信号をハイブリッド用電子制御ユニット70に送信すると共に(ステップS140)、判定用の閾値Prefにエンジン22をモータリングしながら故障診断を行なう際の値P1を設定し(ステップS150)、EGRバルブ164が全閉状態のときに吸気圧センサ158により検出された吸気圧Pinを第1圧Pin1として入力する(ステップS200)。ここで、制御信号を受信したハイブリッド用電子制御ユニット70は、そのときの回転数でエンジン22がモータリングされるようモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共にエンジン22をモータリングした状態でバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。このトルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動するようインバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御する。これにより、走行しながらEGRシステム160の故障診断を実行することができるようになる。判定用閾値Prefについては後述する。
続いて、ステッピングモータ163を駆動してEGRバルブ164を所定開度(例えば、ステッピングモータ163における30stepや40stepなど)とし(ステップS210)、所定時間経過するのを待って(ステップS220)、吸気圧センサ158により検出された吸気圧Pinを第2圧Pin2として入力する(ステップS230)。ここで、所定時間は、EGRバルブ164を所定開度とした後に吸気圧Pinが収束するのに必要な時間として設定されるものであり、実験などにより求めることができる。
次に、ステッピングモータ163を駆動してEGRバルブ164を全閉状態とし(ステップS240)、この状態で所定時間(例えば、1秒など)経過した後に(ステップS250)、吸気圧センサ158により検出された吸気圧Pinを第3圧Pin3として入力する(ステップS260)。そして、入力した第2圧Pin2から第1圧Pin1と第3圧Pin3との平均を減じた値として故障診断値Pjを計算し(ステップS270)、故障診断値Pjを閾値Prefと比較し(ステップS280)、故障診断値Pjが閾値Pref以上のときにはEGRシステム160は正常であると判定して(ステップS290)、故障診断が終了した旨の制御信号をハイブリッド用電子制御ユニット70に送信して(ステップS310)、本ルーチンを終了し、故障診断値Pjが閾値Pref未満のときにはEGRシステム160に故障が生じていると判定して(ステップS300)、故障診断が終了した旨の制御信号をハイブリッド用電子制御ユニット70に送信して(ステップS310)、本ルーチンを終了する。この判定は、EGRシステム160に故障が生じていなければ、第2圧Pin2と第1圧Pin1や第3圧Pin3の間に十分な圧力差が生じることに基づいている。いま、エンジン22をモータリングしながら故障診断をしているときを考えているから、閾値Prefには値P1が設定されている。従って、値P1は、実験などにより、エンジン22をモータリングしながら故障診断を行なうに際に、EGRシステム160が正常なときに得られる故障診断値PjとEGRシステム160に異常が生じているときに得られる故障診断値Pjとに基づいて定めることができる。
ステップS110で触媒劣化抑制判定フラグFc1が値1であると判定されると、触媒劣化抑制実行フラグFc2を調べ(ステップS160)、触媒劣化抑制実行フラグFc2が値0のときには故障診断を行なわずに本ルーチンを終了する。触媒劣化抑制実行フラグFc2が値1のときには、即ち、触媒劣化抑制が必要と判定され且つ触媒劣化抑制の実行条件が成立したときには、EGRシステム160の故障診断のためにエンジン22を所定の負荷運転で運転する旨の制御信号をハイブリッド用電子制御ユニット70に送信すると共に(ステップS170)、燃料カットの条件以外の故障診断を実行する条件が成立しているか否かを判定し(ステップS180)、燃料カットの条件以外の故障診断を実行する条件のいずれかが成立していないときには、故障診断を行なうことなく、本ルーチンを終了する。ここで、制御信号を受信したハイブリッド用電子制御ユニット70は、そのときの回転数をエンジン22を運転すべき目標回転数Ne*として設定すると共にエンジン22から若干のトルクTsetが出力されるようトルクTsetを目標トルクTe*として設定し、エンジン22が目標回転数Ne*で回転するようモータMG1のトルク指令Tm1*を設定し、エンジン22を目標回転数Ne*と目標トルクTe*とにより運転した状態でバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定した目標回転数Ne*,目標トルクTe*についてはエンジンECU24に送信し、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。目標回転数Ne*,目標トルクTe*を受信したエンジンECU24はエンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって運転されるよう燃料噴射制御や点火制御などを実行し、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動するようインバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御する。これにより、走行しながらEGRシステム160の故障診断をエンジン22を負荷運転した状態で実行することができるようになる。
燃料カットの条件以外の他の故障診断を実行する条件のいずれもが成立しているときには、判定用の閾値Prefにエンジン22を負荷運転しながら故障診断を行なう際の値P2を設定し(ステップS190)、EGRバルブ164を全閉としたときの吸気圧Pinである第1圧Pin1と、その後にEGRバルブ164を所定開度としたときの吸気圧Pinである第2圧Pin2と、更にその後にEGRバルブ164を全閉としたときの吸気圧Pinである第3圧Pin3と、に基づくEGRシステム160の故障診断を実行し(ステップS200〜S300)、故障診断が終了した旨の制御信号をハイブリッド用電子制御ユニット70に送信して(ステップS310)、本ルーチンを終了する。いま、エンジン22を負荷運転しながら故障診断をしているときを考えているから、閾値Prefには値P2が設定されている。従って、値P2は、実験などにより、エンジン22を負荷運転しながら故障診断を行なうに際に、EGRシステム160が正常なときに得られる故障診断値PjとEGRシステム160に異常が生じているときに得られる故障診断値Pjとに基づいて定めることができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20が搭載する内燃機関装置によれば、触媒温度Tcが低く、触媒劣化抑制判定フラグFc1に値0が設定されているときには、燃料カットの条件と他の故障診断を実行する条件のいずれもが成立したときにエンジン22をモータリングしながらEGRシステム160の故障診断を行ない、触媒温度Tcが高く、触媒劣化抑制判定フラグFc1に値1が設定されているときには、アクセルペダル83がオフされて触媒劣化抑制実行フラグFc2に値1がセットされたときにエンジン22を負荷運転し、燃料カットの条件以外の他の故障診断を実行する条件のいずれもが成立したときにエンジン22を負荷運転しながらEGRシステム160の故障診断を行なうから、浄化装置134の浄化触媒を劣化を抑制しながらEGRシステム160の故障診断を行なうことができる。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載する内燃機関装置では、EGRバルブ164を全閉状態のときの吸気圧Pinを第1圧Pin1とし、EGRバルブ164を所定開度まで開いた後に吸入空気量積算値Gaが閾値Gref以上に至ったときの吸気圧Pinを第2圧Pin2とし、その後、EGRバルブ164を全閉として所定時間経過したときの吸気圧Pinを第3圧Pin3として入力し、第2圧Pin2から第1圧Pin1と第3圧Pin3との平均を減じて得られる故障診断値Pjと閾値Prefとを比較することによってEGRシステム160の故障診断を行なうものとしたが、EGRバルブ164を全閉状態のときの吸気圧Pinである第1圧Pin1とEGRバルブ164を所定開度まで開いた後に吸入空気量積算値Gaが閾値Gref以上に至ったときの吸気圧Pinである第2圧Pin2とによってEGRシステム160の故障診断を行なうものとしてもよい。この場合、図4の変形例のEGR故障診断ルーチンに示すように、第2圧Pin2を入力すると(ステップS230)、入力した第2圧Pin2から第1圧Pin1を減じた値として故障診断値Pjを計算し(ステップS270B)、故障診断値Pjが閾値PrefのときにはEGRシステム160は正常であると判定し(ステップS280,S290)、故障診断値Pjが閾値Pref未満のときにはEGRシステム160に故障が生じていると判定する(ステップS280,S300)、ものとすればよい。
実施例のハイブリッド自動車20が搭載する内燃機関装置では、ステッピングモータ163を駆動してEGRバルブ164を所定開度とし、所定時間経過するのを待って吸気圧センサ158により検出された吸気圧Pinを第2圧Pin2として入力するものとしたが、ステッピングモータ163を駆動してEGRバルブ164を所定開度とした後は、吸入空気量Qaの積算値が閾値以上に至るのを待って吸気圧センサ158により検出された吸気圧Pinを第2圧Pin2として入力するものとしてもよいし、エンジン22の回転数Neが大きいほど大きくなるカウントアップ量ΔCを用いてカウントアップするカウンタCが吸入空気量積算値Gaが閾値Grefに至ることに相当する閾値Cref以上に至ったときに、吸気圧Pinを第2圧Pin2として入力するものとしてもよい。
実施例では、ハイブリッド自動車20として、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図5の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図5における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に搭載される内燃機関装置に適用するものに限定されるものではなく、走行用のモータを備えない自動車に搭載される内燃機関装置の形態としたり、自動車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に搭載される内燃機関装置の形態や建設設備などの移動しない設備に組み込まれた内燃機関装置の形態としても構わない。さらに、こうした内燃機関装置における排気再循環装置の故障診断方法の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、EGRシステム160と浄化装置134とが取り付けられたエンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「電動機」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当し、触媒温度Tcが所定温度以上のときに触媒劣化抑制判定フラグFc1に値1を設定するハイブリッド用電子制御ユニット70が「必要性判定手段」に相当し、触媒温度Tcが低く、触媒劣化抑制判定フラグFc1に値0が設定されているときには、燃料カットの条件と他の故障診断を実行する条件のいずれもが成立したときにエンジン22をモータリングしながらEGRシステム160の故障診断を行ない、触媒温度Tcが高く、触媒劣化抑制判定フラグFc1に値1が設定されているときには、アクセルペダル83がオフされて触媒劣化抑制実行フラグFc2に値1がセットされたときにエンジン22を負荷運転し、燃料カットの条件以外の他の故障診断を実行する条件のいずれもが成立したときにエンジン22を負荷運転しながらEGRシステム160の故障診断を行なう図3のEGR故障診断ルーチンを実行するエンジンECU24とハイブリッド用電子制御ユニット70とが「故障診断手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、排気再循環装置が取り付けられたものであれば水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機としても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、電力動力入出力手段と電動機と電力のやりとりが可能であれば如何なるものとしても構わない。「必要性判定手段」としては、触媒温度Tcが所定温度以上のときに触媒劣化抑制判定フラグFc1に値1を設定するものに限定されるものではなく、浄化触媒の温度を推定し、推定した温度が所定温度以上に至ったときに触媒劣化抑制制御が必要と判定するなど、浄化触媒の状態に基づいて浄化触媒の劣化を抑制するために燃料噴射を停止した状態で内燃機関を回転させる燃料カットを行なわないように内燃機関を運転制御する触媒劣化抑制制御の実行の必要の有無を判定するものであれば如何なるものとしても構わない。「故障診断手段」としては、触媒温度Tcが低く、触媒劣化抑制判定フラグFc1に値0が設定されているときには、燃料カットの条件と他の故障診断を実行する条件のいずれもが成立したときにエンジン22をモータリングしながらEGRシステム160の故障診断を行ない、触媒温度Tcが高く、触媒劣化抑制判定フラグFc1に値1が設定されているときには、アクセルペダル83がオフされて触媒劣化抑制実行フラグFc2に値1がセットされたときにエンジン22を負荷運転し、燃料カットの条件以外の他の故障診断を実行する条件のいずれもが成立したときにエンジン22を負荷運転しながらEGRシステム160の故障診断を行なうものに限定されるものではなく、燃料カットが所定時間継続している条件を含む排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときには燃料噴射を停止した状態で内燃機関がモータリングされるよう内燃機関と電動機とを制御すると共に内燃機関をモータリングした状態で排気再循環バルブを全閉としたときの吸気管の圧力である第1の圧力と排気再循環バルブを所定開度としたときの吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて排気再循環装置の故障を診断し、排気再循環装置の診断が完了していない状態で必要性判定手段により触媒劣化抑制制御の実行が必要と判定されて触媒劣化抑制制御を実行する条件が成立したときには内燃機関が所定の負荷運転されるよう内燃機関と電動機とを制御すると共に内燃機関を所定の負荷運転している状態で燃料カットが所定時間継続している条件を除く排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときに内燃機関を所定の負荷運転した状態を保持して排気再循環バルブを全閉としたときの吸気管の圧力である第1の圧力と排気再循環バルブを所定開度としたときの吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて排気再循環装置の故障を診断するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関装置の製造産業やこうした内燃機関装置を搭載する自動車の製造産業などに利用可能である。
20,120 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136,スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、159 ノックセンサ、160 EGRシステム、162 EGR管、163 ステッピングモータ、164 EGRバルブ、165 EGRバルブ開度センサ、166 温度センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (6)

  1. 排気管と吸気管とを連絡する連絡管に設けられた排気再循環バルブの開度を調整することにより前記排気管の排気の前記吸気管への還流量を調整して排気再循環を行なう排気再循環装置と排気を浄化する浄化触媒を有する浄化装置とが取り付けられた内燃機関と、前記内燃機関をモータリング可能で該内燃機関からの動力により発電可能な電動機と、前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える内燃機関装置であって、
    前記浄化触媒の状態に基づいて前記浄化触媒の劣化を抑制するために燃料噴射を停止した状態で前記内燃機関を回転させる燃料カットを行なわないように前記内燃機関を運転制御する触媒劣化抑制制御の実行の必要の有無を判定する必要性判定手段と、
    前記燃料カットが所定時間継続している条件を含む前記排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときには燃料噴射を停止した状態で前記内燃機関がモータリングされるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該内燃機関をモータリングした状態で前記排気再循環バルブを全閉としたときの前記吸気管の圧力である第1の圧力と前記排気再循環バルブを所定開度としたときの前記吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて前記排気再循環装置の故障を診断し、前記排気再循環装置の診断が完了していない状態で前記必要性判定手段により前記触媒劣化抑制制御の実行が必要と判定されて前記触媒劣化抑制制御を実行する条件が成立したときには前記内燃機関が所定の負荷運転されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該内燃機関を前記所定の負荷運転している状態で前記燃料カットが所定時間継続している条件を除く前記排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときに前記内燃機関を前記所定の負荷運転した状態を保持して前記排気再循環バルブを全閉としたときの前記吸気管の圧力である第1の圧力と前記排気再循環バルブを所定開度としたときの前記吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて前記排気再循環装置の故障を診断する故障診断手段と、
    を備える内燃機関装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関装置であって、
    前記必要性判定手段は、前記浄化触媒の温度が所定温度以上のときに前記触媒劣化抑制制御の実行が必要と判定する手段である、
    内燃機関装置。
  3. 請求項1または2記載の内燃機関装置であって、
    前記排気再循環装置の故障診断の実行条件は、前記内燃機関の吸入空気量が変更されてから所定時間以上経過している条件,前記内燃機関の回転数の変化量が所定変化量未満である条件,前記内燃機関を冷却する冷却媒体の温度が所定温度以上である条件を含む条件であり、
    前記触媒劣化抑制制御を実行する条件は、アクセル全閉の条件である、
    内燃機関装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関装置であって、
    前記内燃機関の出力軸と前記電動機の回転軸と第3の軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力された動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段、
    を備える内燃機関装置。
  5. 請求項4記載の内燃機関装置を搭載し、前記第3の軸が車軸に連結されてなる自動車。
  6. 排気管と吸気管とを連絡する連絡管に設けられた排気再循環バルブの開度を調整することにより前記排気管の排気の前記吸気管への還流量を調整して排気再循環を行なう排気再循環装置と排気を浄化する浄化触媒を有する浄化装置とが取り付けられた内燃機関と、前記内燃機関をモータリング可能で該内燃機関からの動力により発電可能な電動機と、前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える内燃機関装置における排気再循環装置の故障診断方法であって、
    前記浄化触媒の状態に基づいて前記浄化触媒の劣化を抑制するために燃料噴射を停止した状態で前記内燃機関を回転させる燃料カットを行なわないように前記内燃機関を運転制御する触媒劣化抑制制御の実行の必要の有無を判定し、
    前記燃料カットが所定時間継続している条件を含む前記排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときには燃料噴射を停止した状態で前記内燃機関がモータリングされるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該内燃機関をモータリングした状態で前記排気再循環バルブを全閉としたときの前記吸気管の圧力である第1の圧力と前記排気再循環バルブを所定開度としたときの前記吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて前記排気再循環装置の故障を診断し、前記排気再循環装置の診断が完了していない状態で前記触媒劣化抑制制御の実行が必要と判定されて前記触媒劣化抑制制御を実行する条件が成立したときには前記内燃機関が所定の負荷運転されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該内燃機関を前記所定の負荷運転している状態で前記燃料カットが所定時間継続している条件を除く前記排気再循環装置の故障診断の実行条件が成立したときに前記内燃機関を前記所定の負荷運転した状態を保持して前記排気再循環バルブを全閉としたときの前記吸気管の圧力である第1の圧力と前記排気再循環バルブを所定開度としたときの前記吸気管の圧力である第2の圧力とに基づいて前記排気再循環装置の故障を診断する、
    ことを特徴とする排気再循環装置の故障診断方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103032210A (zh) * 2011-10-04 2013-04-10 三菱自动车工业株式会社 电动车辆以及用于内燃机的废气再循环系统的故障检测方法
JP2015124725A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 スズキ株式会社 Egr装置の故障診断装置
CN108266250A (zh) * 2018-01-23 2018-07-10 安徽华菱汽车有限公司 一种测试排气歧管振动的辅助装置及方法

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