JP5279714B2 - 接合用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、接合強度および接合に係る信頼性に優れた接合用組成物に関する。
接合用組成物は、例えば、電力制御計算機の基板、家電製品、パーソナルコンピュータなどの、熱サイクル、機械的衝撃、機械的振動などを伴う厳しい環境下で使用される複数の要素部品を機械的かつ電気的に接続する重要な役割を担っている。このような接合用組成物を用いて接合した要素部材において、接合強度や熱疲労強度などの機械的強度の向上、さらに、ぬれ性などの物理的性質の向上が要求されている。
接合用組成物であるはんだは、主として溶融して使用されるため、空気中または溶融はんだ中に含まれる酸素と反応して多量の酸化物が生成されることがある。そのため、機械的強度が低下するなどの問題が生じる。この問題を解決するために、例えば、特開平11−226776号公報や特開2000−343273公報には、ゲルマニウム(Ge)を添加して酸化防止を図る技術が開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、文献(例えば、「各種鉛フリーはんだの銅およびステンレス鋼に対する溶食性比較:末永 将一 他、マイクロ接合研究委員会、MATE2004 Program4−5」、「Dissolution of electroless Ni-metallization by lead free solder alloys: Ahmed Sharif 他,Journal of alloys and compounds,388(2005)」)によれば、従来のSn合金系の接合用組成物を用いて、鉄系材料、Ni系材料、Fe−Ni系材料、若しくはNiめっきしたその他の金属材料、例えば、Cu系材料、Al系材料、Mg系材料などを接合する場合、Snと鉄およびNiの反応速度が速いために、初期段階で接合界面に、それぞれ粗大な金属間化合物であるSn(Fe)、Sn(Ni)、Sn(Fe,Ni)などが形成されることがある。
上記したように、従来のSn合金系の接合用組成物を用いて接合する場合、接合界面に粗大な金属間化合物が形成されるため、脆化による接合強度の低下や冷却時におけるクラックの発生などが問題となっていた。また、この接合用組成物を用いた各種の生産設備において、溶融したSn系の合金組成物と鉄系の機器の接触反応によって鉄が溶出し、機器の寿命が低下したり、合金組成物の組成が変化するなどの問題もあった。
特開平11−226776号公報 特開2000−343273公報 「各種鉛フリーはんだの銅およびステンレス鋼に対する溶食性比較」末永 将一 他、マイクロ接合研究委員会、MATE2004 Program4−5 「Dissolution of electroless Ni-metallization by lead free solder alloys」 Ahmed Sharif 他,Journal of alloys and compounds,388(2005)
そこで、本発明の目的は、接合強度に優れ、高い信頼性を有する接合用組成物を提供することである。
本発明の一態様によれば、Geを0.01〜1重量%およびSiを0.01〜1重量%含有し、残部がSnまたはSn合金からなることを特徴とする接合用組成物が提供される。
また、本発明の一態様によれば、上記した接合用組成物において、Coを0.01〜1重量%さらに含有することを特徴とする接合用組成物が提供される。
また、本発明の一態様によれば、上記した接合用組成物において、Tiを0.01〜1重量%さらに含有することを特徴とする接合用組成物が提供される。
本発明に係る接合用組成物を用いて被接合部材を接合した状態を示す斜視図である。 実施例1におけるせん断試験片における被接合部材と接合用組成物の接合界面を観察および分析した結果を模式的に示す図である。 比較例1におけるせん断試験片における被接合部材と接合用組成物の接合界面を観察および分析した結果を模式的に示す図である。 実施例2におけるせん断試験片における被接合部材と接合用組成物の接合界面を観察および分析した結果を模式的に示す図である。 比較例2におけるせん断試験片における被接合部材と接合用組成物の接合界面を観察および分析した結果を模式的に示す図である。 一方の被接合部材側における、側脆性破壊を起こしたせん断試験片の断面を示す図である。 他方の被接合部材側における、脆性破壊を起こしたせん断試験片の断面を示す図である。 比較例3におけるせん断試験片における被接合部材と接合用組成物の接合界面を観察および分析した結果を模式的に示す図である。
符号の説明
10、11…被接合部材、12…接合用組成物、20…第1反応層、21…第2反応層。
以下、本発明に係る一実施の形態の接合用組成物について説明する。
本発明に係る一実施の形態の接合用組成物は、Ge(ゲルマニウム)を0.01〜1重量%およびSi(ケイ素)を0.01〜1重量%含有し、残部がSn(スズ)またはSn合金で構成されている。
GeとSiは全率固溶するため、GeとSiとを含有することで、GeとSiは接合される被接合部材が、鉄系材料、Ni系材料、Fe−Ni系材料、若しくはNiめっきした金属材料で形成されている場合、被接合部材と接合用組成物との接合界面に、Sn(Fe,Ge,Si)、Sn(Ni,Ge,Si)、Sn(Fe,Ni,Ge,Si)などの金属間化合物を形成する。これらの金属間化合物の形成によって、脆化による接合強度の低下や冷却時におけるクラックの発生などの原因となる、Sn(Fe)、Sn(Ni)、Sn(Fe,Ni)などの金属間化合物の成長が抑制される。
なお、Geを含有せずに、Siのみを含有する場合には、SiがSn、Fe、Niと金属間化合物を形成し難いため、Sn(Fe)、Sn(Ni)、Sn(Fe,Ni)などの金属間化合物の成長を抑制する効果は得られない。
ここで、Geの含有率を0.01〜1重量%とするのは、Geの含有率が0.01重量%よりも小さい場合には、Sn(Fe)、Sn(Ni)、Sn(Fe,Ni)などの金属間化合物の成長を抑制する効果が低くなるからである。一方、Geの含有率が1重量%よりも大きい場合には、接合用組成物に含有する金属元素と結合して、粗大な金属間化合物を形成し、接合用組成物の強度を低下させる場合があるからである。
また、Siの含有率を0.01〜1重量%とするのは、Siの含有率が0.01重量%よりも小さい場合には、Sn(Fe)、Sn(Ni)、Sn(Fe,Ni)などの金属間化合物の成長を抑制する効果が低くなるからである。一方、Siの含有率が1重量%よりも大きい場合には、接合用組成物に含有する金属元素と結合して、粗大な金属間化合物を形成し、接合用組成物の強度を低下させる場合があるからである。
Sn合金は、Snを含有する公知な合金からなり、接合用組成物によって部材を接合する際の温度条件などによって、適宜に選択される。使用するSn合金としては、例えば、Sn−Cu系、Sn−Ag系、Sn−Ag−Cu系、Sn−Ag−Cu−Bi系、Sn−Ag−Bi−In系、Sn−Zn系、Sn−Bi系、Sn−Sb系、Sn−In系、Sn−Pb系などのSn合金が挙げられる。ここで、Snに、Cu(銅)やAg(銀)を含有することにより、この接合用組成物を用いて接合した被接合部材において、接合強度や熱疲労強度などの機械的強度が向上される。また、Sn合金に、Bi(ビスマス)、In(インジウム)、Sb(アンチモン)を含有することにより、接合用組成物の融点を調整するとともに、この接合用組成物を用いて接合した被接合部材において、接合強度や熱疲労強度などの機械的強度、およびぬれ性などの物理的性質が向上される。以下に、これらのSn合金について説明する。なお、以下に示すSn合金は、代表的なものの例示であり、これらに限定されるものではない。また、以下に示す組成における含有率は、特に明記する場合を除いて重量%で示している。
(1)Sn−Cu系
Sn−Cu系では、例えばSn−0.75Cu等のSn合金が使用される。この0.75CuでSnとSn−Cu金属間化合物の共晶(共晶温度227℃)となる。このSn合金は、例えば、高融点の接合用組成物を構成する際に用いられる。
(2)Sn−Ag系
Sn−Ag系では、例えばSn−3.5Ag等のSn合金が使用される。この3.5AgでSnとSn(Ag)金属間化合物の共晶(共晶温度221℃)となる。このSn合金は、例えば、高融点の接合用組成物を構成する際に用いられ、機械的強度も優れている。
(3)Sn−Ag−Cu系
Sn−Ag−Cu系のうちの低Ag系では、高価なAgの含有量が少なく構成され、例えば、Agを1重量%前後含有する。この低Ag系のSn合金として、例えば、Sn−0.7Ag−0.3Cu(融点217〜227℃)、Sn−1.2Ag−0.8Cu(融点218〜222℃)等が挙げられる。
Sn−Ag−Cu系のうちの高Ag系は、低Ag系よりも接合強度が高く、この高Ag系として、例えば、Sn−Ag−Cu系3元系共晶であるSn−4.7Ag−1.7Cu(共晶温度217℃)、Sn−3.5Ag−0.9Cu(共晶温度217℃)、Sn−3.2Ag−0.6Cu(共晶温度217℃)等が挙げられる。この共晶組成以外にも、高Ag系のSn合金として、例えば、Sn−3.8Ag−0.7Cu(融点217〜220℃)、Sn−4Ag−0.5Cu(融点217〜225℃)等が挙げられる。
(4)Sn−Ag−Cu−Bi系
このSn−Ag−Cu−Bi系では、ぬれ性を向上させるためやリフロー温度を低下させるために、Sn−Ag−Cu系にBiを3重量%以下の範囲で添加している。このSn−Ag−Cu−Bi系のSn合金として、例えば、Sn−2.5Ag−0.5Cu−1Bi(融点214〜221℃)、Sn−2Ag−0.5Cu−2Bi(融点211〜221℃)等が挙げられる。
(5)Sn−Ag−Bi−In系
In添加は、融点を下げ、ぬれ性を向上させるため、Sn−Ag−Bi−In系のSn合金では、Bi添加量よりも比較的多量のInが添加され、脆いBi偏析相の形成を少なくしている。このSn−Ag−Bi−In系のSn合金として、例えば、Sn−3.5Ag−2.5Bi−2.5In(融点190〜210℃)、Sn−3.5Ag−3Bi−6In(融点165〜206℃)、Sn−3.5Ag−0.5Bi−8In(融点170〜206℃)等が挙げられる。
(6)Sn−Zn系
Sn−Zn系として、Sn−9Zn共晶(共晶温度199℃)が挙げられる。このSn−Zn系の合金は、融点が低く、機械的性質も良好で、経済的である。Znの含有率は、1〜10重量%であることが好ましい。この範囲の含有率が好ましいのは、共晶組成を超え、Znの含有率が10重量%よりも大きい場合には、粗大なZnの初晶が晶出して接合強度が低下するからである。また、Znは活性であるため酸化し易く、含有量が多くなるとぬれ性が低下する。一方、Znの含有率が1重量%よりも小さい場合には、十分な接合強度が得られないからである。
また、溶融開始温度を低下させ、ぬれ性を向上させるために、Biを含有してもよい。Znと共に含有した場合、Biの含有率は、1〜10重量%であることが好ましい。この範囲の含有率が好ましいのは、Biの含有率が1重量%よりも小さい場合には、十分な強度、ぬれ性の向上効果が得られず、10重量%よりも大きい場合には、脆いBi偏析相の形成により脆化することがあるからである。このBiを含有するSn−Zn系のSn合金として、例えば、Sn−8Zn−3Bi(融点187〜199℃)等が挙げられる。
(7)Sn−Bi系
Sn−Bi系のSn合金は融点が低く、Sn−Bi系のSn合金として、共晶組成Sn−58Bi(共晶温度139℃)が良好な機械的性質を呈している。Biの含有率は、1〜60重量%であることが好ましい。この範囲の含有率が好ましいのは、共晶組成を超え、Biの含有率が60重量%よりも大きい場合には、粗大で脆いBiの初晶が晶出し、脆化するからである。一方、Biの含有率が1重量%よりも小さい場合には、十分な接合強度が得られないからである。
また、Sn−Bi系のSn合金に、接合強度を向上させるために、Znを1〜10重量%含有してもよい。この場合、Biの含有率が1〜10重量%の範囲で十分な効果が得られる。また、接合強度を向上させるために、Sn−Bi系のSn合金に、Agを0.5〜3.5重量%含有してもよい。
(8)Sn−Sb系
Sn−Sb系のSn合金は機械的強度に優れ、Sn−Sb系のSn合金として、例えば、Sn−5Sb(融点236〜240℃)、Sn−9Sb(融点246℃)等が挙げられる。このSn−Sb系のSn合金において、Sbの含有率を1〜10重量%の範囲で組成することが好ましい。この範囲の含有率が好ましいのは、Sbの含有率が1重量%よりも小さい場合には、十分な接合強度が得られず、10重量%よりも大きい場合には、粗大なZnの初晶が晶出し、接合強度が低下するからである。
(9)Sn−In系
Sn−In系のSn合金は融点が低く、Sn−In系のSn合金として、低融点で、良好な機械的性質を呈する共晶組成Sn−52In(融点117℃)が挙げられる。Inは、活性であるため酸化し易く、含有量が多くなると大気中での接合、実装が困難となる。Inの含有率が、共晶組成52重量%よりも大きい場合には、粗大な晶出相が出現し、接合強度が低下する。一方、経済的な観点から、Inの含有量は少なく抑えれている。また、例えば、Inの含有率1〜10重量%のSn−In系のSn合金に、接合強度を向上させるために、Znを1〜10重量%含有してもよい。また、接合強度を向上させるために、Sn−In系のSn合金に、Agを0.5〜3.5重量%、Cuを0.5〜0.75重量%を含有してもよい。
(10)Sn−Pb系
Sn−Pb系のSn合金として、良好な機械的性質とぬれ性を呈する共晶組成Sn−37Pb(共晶温度183℃)が一般に用いられている。高融点はんだとして、Sn−98Pb(316〜322℃)、Sn−90Pb(268〜301℃)などが挙げられる。このSn−Pb系のSn合金において、Pbの含有率を5〜98重量%の範囲で組成することが好ましい。この範囲の含有率が好ましいのは、Pbの含有率が5重量%よりも小さい場合には、十分な接合強度およびぬれ性が得られず、98重量%よりも大きい場合には、硬度が低下するとともに、十分なぬれ性が得られないからである。
上記したように、本発明に係る接合用組成物に含まれるSn合金は、広い範囲で選択可能であり、様々な用途に適応した接合用組成物を構成することができる。
また、本発明に係る接合用組成物によれば、GeとSiとを含有することで、例えば、被接合部材が、鉄系材料、Ni系材料、Fe−Ni系材料、若しくはNiめっきした金属材料で形成されている場合、被接合部材と接合用組成物との接合界面に、Sn(Fe,Ge,Si)、Sn(Ni,Ge,Si)、Sn(Fe,Ni,Ge,Si)などの金属間化合物を形成し、機械的強度の低下に繋がる、Sn(Fe)、Sn(Ni)、Sn(Fe,Ni)などの金属間化合物の成長を抑制することができる。すなわち、被接合部材と、SnまたはSn合金との反応を抑制し、接合界面における、Sn(Fe)、Sn(Ni)、Sn(Fe,Ni)などの金属間化合物の成長を抑制することができる。
ここで、上記した、Geを0.01〜1重量%およびSiを0.01〜1重量%含有し、残部がSn(スズ)またはSn合金で構成る接合用組成物に、さらに、Co(コバルト)を0.01〜1重量%含有してもよい。この範囲のCoの含有率が好ましいのは、Coの含有率が0.01重量%よりも小さい場合には、Sn(Fe)、Sn(Ni)、Sn(Fe,Ni)などの金属間化合物の成長を抑制する効果が低いからである。また、Coの含有率が1重量%よりも大きい場合には、他の金属元素と結合して粗大な金属間化合物を形成し、強度低下に繋がることがあるからである。
このように、Coを含有することによって、例えば、被接合部材が、鉄系材料、Ni系材料、Fe−Ni系材料、若しくはNiめっきした金属材料で形成されている場合、被接合部材と接合用組成物との接合界面に、それぞれSn(Fe,Ge,Si,Co)、Sn(Ni,Ge,Si,Co)、Sn(Fe,Ni,Ge,Si,Co)などの金属間化合物を形成し、機械的強度の低下に繋がる、Sn(Fe)、Sn(Ni)、Sn(Fe,Ni)などの金属間化合物の成長を抑制することができる。
また、上記した、Geを0.01〜1重量%およびSiを0.01〜1重量%含有し、残部がSn(スズ)またはSn合金で構成る接合用組成物に、さらに、Ti(チタン)を0.01〜1重量%含有してもよい。この範囲のTiの含有率が好ましいのは、Tiの含有率が0.01重量%よりも小さい場合には、Sn(Fe)、Sn(Ni)、Sn(Fe,Ni)の金属間化合物の成長を抑制する効果が小さいからである。また、Tiの含有率が1重量%よりも大きい場合には、他の金属元素と結合して粗大な金属間化合物を形成し、強度低下させる場合がある。なお、上記したCoを添加した接合用組成物に、上記した範囲でTiを添加してもよい。
このように、Tiを含有することによって、例えば、被接合部材が、鉄系材料、Ni系材料、Fe−Ni系材料、若しくはNiめっきした金属材料で形成されている場合、被接合部材と接合用組成物との接合界面に、それぞれSn(Fe,Ge,Si,Ti)、Sn(Ni,Ge,Si,Ti)、Sn(Fe,Ni,Ge,Si,Ti)などの金属間化合物を形成し、機械的強度の低下に繋がる、Sn(Fe)、Sn(Ni)、Sn(Fe,Ni)などの金属間化合物の成長を抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
次に、本発明に係る接合用組成物を用いて被接合部材を接合した場合に、優れた接合強度を有すことを、以下の実施例および比較例によって説明する。図1は、本発明に係る接合用組成物を用いて被接合部材を接合した状態を示す斜視図である。
(実施例1)
日本工業規格「JIS Z 3198−5」の鉛フリーはんだ試験方法に基づき、図1に示すように、鉄系材料(SS400)からなる2枚の被接合部材10、11の継手部に厚さが100μmのSn−0.1重量%Ge−0.1重量%Siからなる接合用組成物12を挿入し、フラックスを滴下した後、温度が250℃の窒素雰囲気中で90秒間加熱し、被接合部材10、11を接合した。この接合用組成物12によって接合された被接合部材10、11を用いて、「JIS Z 3198−5」の1号せん断試験片を作製した。
このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡(SEM;Scanning Electron Microscope)およびX線マイクロアナライザ(EPMA;Electron Probe Micro-Analysis)を用いて観察および分析した。ここで、X線マイクロアナライザは、非常に細く絞った電子線を試料の表面に照射し、その部分から発生する特性X線の波長や強度、二次電子や反射電子の量等を測定することによって、試料の形状の他、試料表面に含まれる元素の種類や量およびその分布状態等を調べることができる装置である。また、上記したせん断試験片を用いて、引張速度が1mm/minの条件でせん断試験を行なった。
図2は、せん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を観察および分析した結果を模式的に示す図である。なお、図2には、被接合部材10側の接合界面について示しているが、被接合部材11側の接合界面においても、被接合部材10側の接合界面と同様の結果が得られた。
図2に示すように、被接合部材10から順に、厚さが約1μmのSn(Fe,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20と、厚さが5〜7μmのSn(Fe)の金属間化合物からなる第2反応層21とが積層された状態で観察された。また、第1反応層20は、被接合部材10の表面全体に亘って形成されていた。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、23MPaであった。また、せん断破壊は、接合用組成物12内で発生していた。
(比較例1)
比較例1で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−0.2重量%Geを用いた以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察および分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試験を行なった。
図3は、せん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を観察および分析した結果を模式的に示す図である。なお、図3には、被接合部材10側の接合界面について示しているが、被接合部材11側の接合界面においても、被接合部材10側の接合界面と同様の結果が得られた。
図3に示すように、被接合部材10から順に、厚さが約1μmのSn(Fe,Ge)の金属間化合物が被接合部材10の表面に散在する第1反応層20と、厚さが7〜10μmのSn(Fe)の金属間化合物が、第1反応層20または被接合部材10に積層して形成された第2反応層21とが観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、20MPaであった。また、接合用組成物12と第2反応層21の界面に沿ってせん断破壊が発生していた。さらに、第2反応層21内部の破壊も局所的に観察された。
(実施例1および比較例1における結果の検討)
実施例1と比較例1における結果から、実施例1のように、GeとSiを含有した接合用組成物を使用した場合、GeとSiがともに、被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面へ拡散し、被接合部材10の表面全体に亘って、Sn(Fe,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20が形成された。これによって、被接合部材10、11を構成するFeの接合用組成物12側への拡散が阻止され、第1反応層20上に積層して形成される第2反応層21の成長が抑制されることがわかった。
また、せん断試験の結果から、第2反応層21の成長を抑制することによって、粗大なSn(Fe)の金属間化合物と接合用組成物12の界面の形成や、第2反応層21内部の脆性破壊が回避され、せん断破壊が接合用組成物12内で発生することがわかった。これによって、優れた接合強度を有することが明らかになった。
また、比較例1のように、Geを単独で含有する、Sn−GeからなるSn合金で接合用組成物12を構成した場合、Sn(Fe,Ge)の金属間化合物が被接合部材10の表面に散在するため、第2反応層21であるSn(Fe)の金属間化合物の成長を抑制する十分な効果が得られないことがわかった。
(実施例2)
実施例2で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−0.7重量%Cu−0.05重量%Ge−0.05重量%Siを用いた以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察および分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試験を行なった。
図4は、せん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を観察および分析した結果を模式的に示す図である。なお、図4には、被接合部材10側の接合界面について示しているが、被接合部材11側の接合界面においても、被接合部材10側の接合界面と同様の結果が得られた。
図4に示すように、被接合部材10から順に、厚さが約1μmのSn(Fe,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20と、厚さが5〜7μmのSn(Fe)の金属間化合物からなる第2反応層21とが積層された状態で観察された。また、第1反応層20は、被接合部材10の表面全体に亘って形成されていた。また、接合界面の反応層20、21には、Cuの存在が認められず、接合用組成物12内部にはSnとη相(CuSn)の共晶組織と局所的η相(CuSn)の晶出(図4の符号30)が観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、30MPaであった。また、せん断破壊は、接合用組成物12内で発生していた。
(実施例3)
実施例3で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−3.5量%Ag−0.05重量%Ge−0.05重量%Siを用いた以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察および分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試験を行なった。なお、実施例3における分析結果から、図4に示した実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造を有することがわかったので、ここでは図4を参照して説明する。ここで、実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造とは、第1反応層20上に第2反応層21が積層し、それぞれの層の厚さも図4に示されたものとほぼ同じであることをいう。なお、第2反応層21の凹凸形状を構成する山谷の位置や、図中に30で示される晶出の分布などは異なる。
分析した結果、図4に示すように、被接合部材10から順に、厚さが約1μmのSn(Fe,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20と、厚さが5〜7μmのSn(Fe)の金属間化合物からなる第2反応層21とが積層された状態で観察された。第1反応層20は、被接合部材10の表面全体に亘って形成されていた。また、接合界面の反応層20、21には、Agの存在が認められず、接合用組成物12内部にはSnとη相(AgSn)の共晶組織と局所的η相(AgSn)の晶出(図4の符号30)が観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、32MPaであった。また、せん断破壊は、接合用組成物12内で発生していた。
このように、GeおよびSiがともに、被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面へ拡散し、被接合部材10の表面全体に亘って、Sn(Fe,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20が形成されることがわかった。これによって、被接合部材10、11を構成するFeの接合用組成物12側への拡散が阻止され、第1反応層20上に積層して形成される第2反応層21の成長が抑制されることがわかった。
(実施例4)
実施例4で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−3重量%Ag−0.5重量%Cu−0.05重量%Ge−0.05重量%Siを用い、被接合部材10、11をFe−42重量%Niで形成した以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察および分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試験を行なった。なお、実施例4における分析結果から、図4に示した実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造を有することがわかったので、ここでは図4を参照して説明する。ここで、実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造とは、第1反応層20上に第2反応層21が積層し、それぞれの層の厚さも図4に示されたものとほぼ同じであることをいう。なお、第2反応層21の凹凸形状を構成する山谷の位置や、図中に30で示される晶出の分布などは異なる。
分析した結果、図4に示すように、被接合部材10から順に、厚さが約1μmのSn(Fe,Ni,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20と、厚さが5〜7μmのSn(Fe,Ni)の金属間化合物からなる第2反応層21とが積層された状態で観察された。また、第1反応層20は、被接合部材10の表面全体に亘って形成されていた。接合界面の反応層20、21には、Ag、Cuの存在が認められず、接合用組成物12内部には、Snとη相(AgSn)の共晶組織、Snとη相(CuSn)の共晶組織、局所的η相(AgSn)および局所的η相(CuSn)の晶出(図4の符号30)が観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、38MPaであった。また、せん断破壊は、接合用組成物12内で発生していた。
(実施例5)
実施例5で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−3重量%Ag−0.5重量%Cu−1.0重量%Bi−0.05重量%Ge−0.05重量%Siを用い、被接合部材10、11を日本工業規格(JIS)S45C鋼材で形成した以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察および分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試験を行なった。なお、実施例4における分析結果から、図4に示した実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造を有することがわかったので、ここでは図4を参照して説明する。ここで、実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造とは、第1反応層20上に第2反応層21が積層し、それぞれの層の厚さも図4に示されたものとほぼ同じであることをいう。なお、第2反応層21の凹凸形状を構成する山谷の位置や、図中に30で示される晶出の分布などは異なる。
分析した結果、図4に示すように、被接合部材10から順に、厚さが約1μmのSn(Fe,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20と、厚さが5〜7μmのSn(Fe)の金属間化合物からなる第2反応層21とが積層された状態で観察された。また、第1反応層20は、被接合部材10の表面全体に亘って形成されていた。接合界面の反応層20、21には、Ag、Cu、Biの存在が認められず、接合用組成物12内部には、Snとη相(AgSn)の共晶組織、Snとη相(CuSn)の共晶組織、局所的η相(AgSn)、局所的η相(CuSn)およびBi晶出相の晶出(図4の符号30)が観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、35MPaであった。また、せん断破壊は、接合用組成物12内で発生していた。
(実施例6)
実施例6で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−3重量%Ag−2.0重量%Bi−4.0重量%In−0.05重量%Ge−0.05重量%Siを用い、被接合部材10、11を日本工業規格(JIS)S45C鋼材で形成した以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察および分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試験を行なった。なお、実施例4における分析結果から、図4に示した実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造を有することがわかったので、ここでは図4を参照して説明する。ここで、実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造とは、第1反応層20上に第2反応層21が積層し、それぞれの層の厚さも図4に示されたものとほぼ同じであることをいう。なお、第2反応層21の凹凸形状を構成する山谷の位置や、図中に30で示される晶出の分布などは異なる。
分析した結果、図4に示すように、被接合部材10から順に、厚さが約1μmのSn(Fe,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20と、厚さが5〜7μmのSn(Fe)の金属間化合物からなる第2反応層21とが積層された状態で観察された。また、第1反応層20は、被接合部材10の表面全体に亘って形成されていた。接合界面の反応層20、21には、Ag、Bi、Inの存在が認められず、接合用組成物12内部には、Snとη相(Ag3Sn)の共晶組織、局所的η相(AgSn)、BiおよびIn晶出相の晶出(図4の符号30)が観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、32MPaであった。また、せん断破壊は、接合用組成物12内で発生していた。
(実施例7)
実施例7で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−8重量%Zn−0.05重量%Ge−0.05重量%Siを用い、被接合部材10、11をFe−42重量%Niで形成した以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察および分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試験を行なった。なお、実施例4における分析結果から、図4に示した実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造を有することがわかったので、ここでは図4を参照して説明する。ここで、実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造とは、第1反応層20上に第2反応層21が積層し、それぞれの層の厚さも図4に示されたものとほぼ同じであることをいう。なお、第2反応層21の凹凸形状を構成する山谷の位置や、図中に30で示される共晶組織の分布などは異なる。
分析した結果、図4に示すように、被接合部材10から順に、厚さが約1μmのSn(Fe,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20と、厚さが5〜7μmのSn(Fe)の金属間化合物からなる第2反応層21とが積層された状態で観察された。また、第1反応層20は、被接合部材10の表面全体に亘って形成されていた。接合界面の反応層20、21には、Znの存在が認められず、接合用組成物12内部には、SnとZnの共晶組織30が観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、24MPaであった。また、せん断破壊は、接合用組成物12内で発生していた。
また、融点が199℃のSn−8重量%Znからなる接合用組成物に、微量のGe、Siを含有することによって、融点が202℃と僅かに上昇するが、優れた接合強度と低融点を兼備した接合用組成物が得られることがわかった。
(実施例8)
実施例8で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−57重量%Bi−0.05重量%Ge−0.05重量%Siを用い、被接合部材10、11を鉄系材料(SS400)で形成した以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察および分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試験を行なった。なお、実施例4における分析結果から、図4に示した実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造を有することがわかったので、ここでは図4を参照して説明する。ここで、実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造とは、第1反応層20上に第2反応層21が積層し、それぞれの層の厚さも図4に示されたものとほぼ同じであることをいう。なお、第2反応層21の凹凸形状を構成する山谷の位置や、図中に30で示される共晶組織の分布などは異なる。
分析した結果、図4に示すように、被接合部材10から順に、厚さが約1μmのSn(Fe,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20と、厚さが5〜7μmのSn(Fe)の金属間化合物からなる第2反応層21とが積層された状態で観察された。また、第1反応層20は、被接合部材10の表面全体に亘って形成されていた。接合界面の反応層20、21には、Biの存在が認められず、接合用組成物12内部には、SnとBiの共晶組織30が観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、33MPaであった。また、せん断破壊は、接合用組成物12内で発生していた。
(実施例9)
実施例9で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−5重量%Sb−0.05重量%Ge−0.05重量%Siを用い、被接合部材10、11を鉄系材料(SS400)で形成した以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察および分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試験を行なった。なお、実施例4における分析結果から、図4に示した実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造を有することがわかったので、ここでは図4を参照して説明する。ここで、実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造とは、第1反応層20上に第2反応層21が積層し、それぞれの層の厚さも図4に示されたものとほぼ同じであることをいう。なお、第2反応層21の凹凸形状を構成する山谷の位置や、図中に30で示される晶出の分布などは異なる。
分析した結果、図4に示すように、被接合部材10から順に、厚さが約1μmのSn(Fe,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20と、厚さが5〜7μmのSn(Fe)の金属間化合物からなる第2反応層21とが積層された状態で観察された。また、第1反応層20は、被接合部材10の表面全体に亘って形成されていた。接合界面の反応層20、21には、Sbの存在が認められず、接合用組成物12内部には、局所的SnSb金属間化合物30の晶出が観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、27MPaであった。また、せん断破壊は、接合用組成物12内で発生していた。
(実施例10)
実施例10で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−6重量%In−0.05重量%Ge−0.05重量%Siを用い、被接合部材10、11を鉄系材料(SS400)で形成した以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組
成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察お
よび分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試
験を行なった。なお、実施例4における分析結果から、図4に示した実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造を有することがわかったので、ここでは図4を参照して説明する。ここで、実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造とは、第1反応層20上に第2反応層21が積層し、それぞれの層の厚さも図4に示されたものとほぼ同じであることをいう。なお、第2反応層21の凹凸形状を構成する山谷の位置や、図中に30で示される共晶組織の分布などは異なる。
分析した結果、図4に示すように、被接合部材10から順に、厚さが約1μmのSn(Fe,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20と、厚さが5〜7μmのSn(Fe)の金属間化合物からなる第2反応層21とが積層された状態で観察された。また、第1反応層20は、被接合部材10の表面全体に亘って形成されていた。接合界面の反応層20、21には、Inの存在が認められず、接合用組成物12内部には、SnとInの共晶組織30が観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、25MPaであった。また、せん断破壊は、接合用組成物12内で発生していた。
(実施例11)
実施例11で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−37重量%Pb−0.05重量%Ge−0.05重量%Siを用い、被接合部材10、11を鉄系材料(SS400)で形成した以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察および分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試験を行なった。なお、実施例4における分析結果から、図4に示した実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造を有することがわかったので、ここでは図4を参照して説明する。ここで、実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造とは、第1反応層20上に第2反応層21が積層し、それぞれの層の厚さも図4に示されたものとほぼ同じであることをいう。なお、第2反応層21の凹凸形状を構成する山谷の位置や、図中に30で示される共晶組織の分布などは異なる。
分析した結果、図4に示すように、被接合部材10から順に、厚さが約1μmのSn(Fe,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20と、厚さが5〜7μmのSn(Fe)の金属間化合物からなる第2反応層21とが積層された状態で観察された。また、第1反応層20は、被接合部材10の表面全体に亘って形成されていた。接合界面の反応層20、21には、Pbの存在が認められず、接合用組成物12内部には、SnとPbの共晶組織30が観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、25MPaであった。また、せん断破壊は、接合用組成物12内で発生していた。
(実施例12)
実施例12で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−0.7重量%Cu−0.1重量%Co−0.05重量%Ge−0.05重量%Siを用いた以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察および分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試験を行なった。なお、実施例3における分析結果から、図4に示した実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造を有することがわかったので、ここでは図4を参照して説明する。ここで、実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造とは、第1反応層20上に第2反応層21が積層し、それぞれの層の厚さも図4に示されたものとほぼ同じであることをいう。なお、第2反応層21の凹凸形状を構成する山谷の位置や、図中に30で示される晶出の分布などは異なる。
分析した結果、図4に示すように、被接合部材10から順に、厚さが約1μmのSn(Fe,Cu,Co,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20と、厚さが3〜5μmのSn(Fe,Cu,Co)の金属間化合物からなる第2反応層21とが積層された状態で観察された。また、第1反応層20は、被接合部材10の表面全体に亘って形成されていた。また、接合用組成物12内部には、Snとη相(CuSn)とCoを含有したη相((Cu,Co)Sn)の共晶組織と、局所的η相(CuSn)とCoを含有したη相((Cu,Co)Sn)の晶出(図4の符号30)が観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、35MPaであった。また、せん断破壊は、接合用組成物12内で発生していた。
このように、所定量のCoを含有しても、Co、Cu、GeおよびSiがともに、被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面へ拡散し、被接合部材10の表面全体に亘って、Sn(Fe,Co,Cu,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20が形成されることがわかった。これによって、被接合部材10、11を構成するFeの接合用組成物12側への拡散が阻止され、第1反応層20上に積層して形成される第2反応層21の成長が抑制されることがわかった。
(実施例13)
実施例13で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−0.7重量%Cu−0.1重量%Ti−0.05重量%Ge−0.05重量%Siを用いた以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察および分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試験を行なった。なお、実施例3における分析結果から、図4に示した実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造を有することがわかったので、ここでは図4を参照して説明する。ここで、実施例2の反応層の形成構造と同様の反応層の形成構造とは、第1反応層20上に第2反応層21が積層し、それぞれの層の厚さも図4に示されたものとほぼ同じであることをいう。なお、第2反応層21の凹凸形状を構成する山谷の位置や、図中に30で示される晶出の分布などは異なる。
分析した結果、図4に示すように、被接合部材10から順に、厚さが約1μmのSn(Fe,Ti,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20と、厚さが3〜5μmのSn(Fe)の金属間化合物からなる第2反応層21とが積層された状態で観察された。また、第1反応層20は、被接合部材10の表面全体に亘って形成されていた。また、接合用組成物12内部には、Snとη相(CuSn)とCoを含有したη相((Cu,Co)Sn)の共晶組織と、局所的η相(CuSn)とCoを含有したη相((Cu,Co)Sn)の晶出(図4の符号30)が観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、33MPaであった。また、せん断破壊は、接合用組成物12内で発生していた。
このように、所定量のTiを含有しても、Ti、GeおよびSiがともに、被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面へ拡散し、被接合部材10の表面全体に亘って、Sn(Fe,Ti,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20が形成されることがわかった。これによって、被接合部材10、11を構成するFeの接合用組成物12側への拡散が阻止され、第1反応層20上に積層して形成される第2反応層21の成長が抑制されることがわかった。
(比較例2)
比較例2で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−0.7重量%Cuを用いた以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察および分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試験を行なった。
図5は、せん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を観察および分析した結果を模式的に示す図である。なお、図5には、被接合部材10側の接合界面について示しているが、被接合部材11側の接合界面においても、被接合部材10側の接合界面と同様の結果が得られた。
図5に示すように、被接合部材10と接合用組成物12の接合界面には、厚さが10〜15μmのSn(Fe)の金属間化合物からなる反応層35が観察された。この反応層35には、Cuの存在が認められず、接合用組成物12内部には、Snとη相(CuSn)の共晶組織と局所的η相(CuSn)の晶出(図5の符号30)が観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、25MPaであった。また、接合用組成物12と反応層35の界面に沿うせん断破壊、および局所的に反応層35内部におけるせん断破壊が発生していた。
ここで、図6Aは、被接合部材10側における、脆性破壊を起こしたせん断試験片の断面を示す図であり、図6Bは、被接合部材11側における、脆性破壊を起こしたせん断試験片の断面を示す図である。なお、この図6Aおよび図6Bは、走査型電子顕微鏡でその断面を観察した際の画像である。
図6Aに示すように、せん断変形の進行に伴い、被接合部材10と接合用組成物12の接合界面に反応層35を形成する粗大な金属間化合物の周辺に空隙を形成し、転位の消滅サイトとして次第に成長し、金属間化合物と接合用組成物12の界面の整合性を失い、反応層35と接合用組成物12の界面および反応層35の内部にクラック40が発生した。また、図6Bに示すように、反応層35と接合用組成物12の界面に沿うせん断破壊50、および反応層35の内部のせん断破壊51が観察された。
(比較例3)
比較例3で使用したせん断試験片は、接合用組成物12として、Sn−8重量%Znを用い、被接合部材10、11をFe−42重量%Niで形成した以外は、実施例1で使用したせん断試験片の構成と同じである。
また、実施例1と同様に、このせん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を、走査型電子顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて観察および分析した。また、実施例1と同じ実験条件の下、このせん断試験片を用いてせん断試験を行なった。
図7は、せん断試験片における被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面を観察および分析した結果を模式的に示す図である。なお、図7には、被接合部材10側の接合界面について示しているが、被接合部材11側の接合界面においても、被接合部材10側の接合界面と同様の結果が得られた。
図7に示すように、被接合部材10と接合用組成物12の接合界面には、厚さが15〜20μmのSn(Fe,Ni)の金属間化合物からなる反応層60が観察された。
せん断試験の結果、接合部のせん断強度は、22MPaであった。また、接合用組成物12と反応層60の界面に沿うせん断破壊が発生していた。
(実施例1〜実施例13および比較例2〜比較例3における結果の検討)
実施例1〜実施例13のように、GeとSiとを含有したSn−Cuからなる接合用組成物を使用した場合においても、GeとSiがともに、被接合部材10、11と接合用組成物12の接合界面へ拡散し、被接合部材10の表面全体に亘って、Sn(Fe,Ge,Si)の金属間化合物からなる第1反応層20が形成された。これによって、被接合部材10、11を構成するFeの接合用組成物12側への拡散が阻止され、第1反応層20上に積層して形成される第2反応層21の成長が抑制されることがわかった。
また、Sn系の接合用組成物への拡散速度が速いと知られているNiを含有する被接合部材10、11、例えば、Fe−Ni系材料、Ni系材料、もしくはNiめっきしたその他の金属材料、例えば、Cu系材料、Al系材料、Mg系材料などを使用した場合であっても、接合用組成物12側へのNiの拡散を抑制することができることが明らかとなった。
本発明の態様に係る接合用組成物によれば、SnまたはSn合金に、所定量のGeとSiとを含有することで、GeとSiがともに、被接合部材と接合用組成物の接合界面へ拡散し、被接合部材の表面全体に亘って、Snと被接合部材の構成元素、もしくはNiめっきした被接合部材のめっき被膜の構成元素とGeとSiの金属間化合物からなる反応層を形成することができる。これによって、被接合部材を構成する構成元素、もしくはNiめっきした被接合部材のめっき被膜の構成元素の接合用組成物側への拡散が阻止され、この反応層上に積層して形成される他の反応層の成長を抑制することができ、接合強度を向上させることができる。本発明の態様に係る接合用組成物は、例えば、電力制御計算機の基板、家電製品、パーソナルコンピュータなどの、熱サイクル、機械的衝撃、機械的振動などを伴う厳しい環境下で使用される複数の要素部品を機械的かつ電気的に接続する接合部材として有効に利用される。

Claims (4)

  1. Geを0.01〜1重量%およびSiを0.01〜1重量%含有し、残部がSnからなることを特徴とする接合用組成物。
  2. 請求項1記載の接合用組成物において、
    Coを0.01〜1重量%さらに含有することを特徴とする接合用組成物。
  3. 請求項1記載の接合用組成物において、
    Tiを0.01〜1重量%さらに含有することを特徴とする接合用組成物。
  4. 請求項2記載の接合用組成物において、
    Tiを0.01〜1重量%さらに含有することを特徴とする接合用組成物。
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