JP5272855B2 - 織物 - Google Patents
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Description
本発明の織物の染色加工は通常の織物と同様に取り扱えばよく、精練リラックス、中間セット、染色、カレンダー、樹脂加工などを行って所望の性量・風合いに仕上げることができる。
<糸の繊度>
JISL1096に基づいて測定を行った。
<糸の種類の鑑別>
JISL1030に基づいて同定を行った。
<糸の形態観察>
織物からタテ糸およびヨコ糸をほどいて外観観察を行い、捲縮のあるものを糸加工あり、
捲縮のないものを糸加工なしとした。
<糸の酸化チタン量>
JISL1013に基づいて測定を行った。
<織物の組織>
JISL1096に基づいて観察を行った。
<織物の密度>
JISL1096に基づいて測定を行った。
<織物のカバーファクター>
次式により、計算を行った。
+ ヨコ糸密度(本/インチ)×[ ヨコ糸総繊度(dtex)]1/2
<織物のカレンダー有無>
織物の表面および裏面を軽く指でなぞり、平滑なものをカレンダーあり、凹凸のあるものをカレンダーなしとした。
<織物の目付け>
JISL1096(単位面積当たりの質量)に基づいて測定を行った。
<織物の厚み>
JISL1096に基づいて測定を行った。
<織物の通気量>
JISL1096(A:フラジール法)に基づいて測定を行った。
<織物の引裂強力>
JISL1096(D:ペンジュラム法)に基づいて測定を行った。
<織物の縫目滑脱>
JISL1096(B法、荷重:117.7N)に基づいて測定を行った。
<織物の伸長率>
JISL1096(B、印間長さ:20cm)に基づいて測定を行った。
<織物の撥水度>
JISL1092(スプレー試験)に基づいて測定を行った。
<織物の摩擦帯電圧>
JISL1094(摩擦布:綿)に基づいて測定を行った。
<織物の風合いおよび外観>
3名の者が、織物を手で触って風合いを評価し、また目視によって表側の外観を評価した。
実施例1
総繊度11dtex、10フィラメントのナイロン6,6マルチフィラメントについてフリクション仮撚りを行い、Z撚りのウーリー加工糸を得、2本同時に巻き取りを行った。この糸をタテ糸およびヨコ糸に用いてエアージェットルームにより平織物の生機を作成した。この生機に精練、中間セット、染色を行った。加熱したロールを用いて生地の表面および裏面にカレンダー加工を行った後、仕上げセットを行った。仕上げセット時に、下記組成の樹脂液に織物を浸漬し、マングルロールでの絞り率を65%とし、150℃で50秒のキュアを行った。
帯電防止剤:”ナイスポール” F−9160(日華化学社製) 0.1重量%
溶媒 :水 98.9重量%
得られた織物の特徴は表1の通りであり、ダウンジャケット側地として好適な低通気性軽量織物であった。
実施例2
総繊度8dtex、5フィラメントのナイロン6,6マルチフィラメントについてフリクション仮撚りを行い、Z撚りのウーリー加工糸を得、2本同時に巻き取りを行った。この糸をタテ糸に用いおよびヨコ糸に用いてエアージェットルームによりリップストップ織物の生機を作成した。この生機に精練、中間セット、染色を行った。加熱したロールを用いて生地の表面および裏面にカレンダー加工を行った後、仕上げセットを行った。仕上げセット時に実施例1と同様の樹脂加工を行った。得られた織物の特徴は表1の通りであり、ダウンジャケット側地として好適な低通気性軽量織物であった。
実施例3
実施例2と同様の工程で、生機密度を変更した織物を作成した。この生機に精練、中間セット、染色を行った。常温のロールを用いて生地の表面および裏面にカレンダー加工を行った後、仕上げセットを行った。仕上げセット時に実施例1と同様の樹脂加工を行った。得られた織物の特徴は表1の通りであり、実施例2よりも低通気性な織物が得られた。また、織物には光沢感やテカリが見られなかった。
実施例4
総繊度8dtex、5フィラメントのナイロン6,6マルチフィラメントについてフリクション仮撚りを行い、Z撚りのウーリー加工糸を得た。この糸をタテ糸に用い、織機の綜絖にタテ糸を2本ずつ通した。ヨコ糸には、総繊度8dtex、5フィラメントのナイロン6,6マルチフィラメントを2本そろえて巻き取った糸を用い、リップストップ織物の生機を作成した。この生機に精練、中間セット、染色を行った。加熱したロールを用いて生地の表面および裏面にカレンダー加工を行った後、仕上げセットを行った。得られた織物の特徴は表1の通りであり、実施例3よりも低通気性な織物が得られた。
実施例5
総繊度8dtex、5フィラメントのナイロン6,6マルチフィラメントについてフリクション仮撚りを行い、Z撚りのウーリー加工糸とS撚りのウーリー加工糸を得、2本いっしょに巻き取った。この糸をタテ糸に用いおよびヨコ糸に用いてエアージェットルームによりリップストップ織物の生機を作成した。この生機に精練、中間セット、染色を行った。加熱したロールを用いて生地の表面および裏面にカレンダー加工を行った後、仕上げセットを行った。仕上げセット時に実施例1と同様の樹脂加工を行った。得られた織物の特徴は表1の通りであり、ダウンジャケット側地として好適な低通気性軽量織物であった。
比較例1
総繊度8dtex、5フィラメントのナイロン6,6マルチフィラメントを2本いっしょに巻き取った。この糸をタテ糸に用いおよびヨコ糸に用いてエアージェットルームによりリップストップ織物の生機を作成した。タテ糸切れが多発し品位のよい生機を得られなかった。この生機に精練、中間セット、染色を行った。加熱したロールを用いて生地の表面および裏面にカレンダー加工を行った後、仕上げセットを行った。仕上げセット時に実施例1と同様の樹脂加工を行った。得られた織物の特徴は表1の通りであった。低通気性軽量織物として物性値は特に問題がないが風合いがやや硬く、織物にはタテスジが多く見られ品位は不良であり、ダウンジャケット側地としてふさわしくない外観であった。
比較例2
カレンダー加工を行わない他は実施例2と同様にして作成した織物の特徴を表1に示す。カレンダー加工を行わないと織物の通気量は十分低下せず、ダウンジャケット側地として不適であった。
比較例3
総繊度17dtex、7フィラメントのナイロン6,6マルチフィラメントについてフリクション仮撚りを行い、Z撚りのウーリー加工糸を得、2本同時に巻き取りを行った。この糸をタテ糸に用いおよびヨコ糸に用いてエアージェットルームによりリップストップ織物の生機を作成した。この生機に精練、中間セット、染色、両面カレンダー、仕上げセットを行った。仕上げセット時に実施例1と同様の樹脂加工を行った。得られた織物の特徴は表1の通りであり、ダウンジャケット側地として問題のない低通気性ではあるものの、目付けが重く、風合いもやや硬いため、ダウンの軽さや柔らかさをやや損ねる側地となった。
比較例4
実施例1の糸のZ撚りのウーリー加工糸をタテ糸およびヨコ糸に用い、エアージェットルームにより平織物の生機を作成した。この生機に精練、中間セット、染色を行った。加熱したロールを用いて生地の表面および裏面にカレンダー加工を行った後、仕上げセットを行った。仕上げセット時に、実施例1と同様の樹脂加工を行った。得られた織物の特徴は表1の通りであり、通気性が十分低くならず、ダウン抜けが懸念される側地となった。
B:織物のヨコ糸(マルチフィラメント)
Claims (3)
- 総繊度が5〜15dtexのナイロンマルチフィラメント仮撚り加工糸を織物のタテ糸に2本以上引きそろえて用い、カレンダー加工を行うことを特徴とする織物。
- 該ナイロンマルチフィラメントに、酸化チタンが0.01〜1.0重量%含有されていることを特徴とする、請求項1記載の織物。
- 該織物の目付けが30g/m2以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の織物。
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