JP5263640B2 - 駆動装置または画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転慣性体を備えた駆動装置および画像形成装置に関するものである。
回転体を一定速度で回転させるために、回転体と回転慣性体(フライホイール)とを設けた回転体駆動装置が知られている。このような回転体駆動装置は、複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置の感光体ドラム駆動装置として広く用いられている。画像形成装置は、回転体である感光体ドラムに対して、光走査部で画像データの書き込みを行い、感光体上にトナー像を形成し、トナー像を記録媒体に転写した後、記録媒体上のトナー像を定着して画像を得るものである。このような画像形成装置においては、感光体に対して光走査部で画像データを書き込む際、または、記録媒体にトナー像を転写する際、感光体の速度を一定に維持する必要がある。感光体の速度にムラがあると、トナー像の画質が劣化したり、用紙に転写する際に画像が乱れたりする等の問題が発生するためである。
また、回転慣性体がその充分な効果を得るためには、慣性エネルギーE=(Jω)/2(ここで、Jは回転慣性体の慣性モーメント、ωは回転慣性体の角速度)を大きくすることが有利である。すなわち、回転慣性体の慣性モーメントJを大きくするか、回転慣性体の角速度ωを大きくするかである。
直径が大きく、重量が重い回転慣性体を用いることで慣性モーメントJを大きくすることができる。しかし、直径が大きい回転慣性体は、大きな設置スペースを必要とする。また、重量が重い回転慣性体は、慣性回転体の回転軸を支持する支持機構の剛性高める必要があり、支持機構が高価になる。また、回転慣性体の奥に配置してある部品のメンテナンスをする際、直径が大きい回転慣性体が邪魔になり、作業効率が悪くなってしまうという不具合がある。
特許文献1、2には、感光体の角速度よりも回転慣性体の角速度を大きくする駆動装置が開示されている。
図10は、特許文献1に記載の駆動装置を示す図である。
図に示すように、画像形成装置のフレーム102には、感光体1を駆動するための駆動モータ(駆動源)105が固定されている。駆動モータ105の回転軸には、小歯車106が固定されており、この小歯車106が大歯車107に噛み合わせられている。大歯車107は、小歯車108と共に、フレーム102,103に回転自在に支持された回転軸110に固定されている。そして、小歯車108は、大歯車109に噛み合わせられている。大歯車109は、画像形成装置のフレーム102,103に回転自在に支持された回転軸111(入力軸)に固定されており、回転軸111の端部には、軸継手112が固定されている。
一方、感光体1の回転中心となる回転軸1aの端部には、軸継手113が固定されており、この軸継手113が軸継手112に取り付けられている。また、回転軸111には、第1のプーリ118が固定されている。
また、画像形成装置のフレーム102,103には、ホイール回転軸119(出力軸)が支持されている。このホイール回転軸119には、感光体1の回転速度を安定化するための回転慣性体たるフライホイール120が固定されている。さらに、ホイール回転軸119の端部には、第2プーリ121が固定されている。第2プーリ121は、第1プーリ118よりも小径になされている。そして、第2プーリ121および第1プーリ118にエンドレスベルト122が巻回されている。
駆動モータ105が駆動回転されると、歯車106〜109によって回転速度が減速されて伝達されながら回転軸111(入力軸)が回転される。これにより、回転軸111(入力軸)に固定された第1プーリ118も回転され、同時に、軸継手112,113により回転軸1aも回転され、感光体1も回転される。また、エンドレスベルト122により、第1プーリ118の駆動力が第2プーリ121に伝達されて第2プーリ121も回転され、これによりプーリ21と同軸上のフライホイール120も回転される。ここで、第1プーリ118の半径は、第2プーリ121の半径よりも大きいので、感光体1の角速度よりも、フライホイール120の角速度の方が大きくなる。
このように、回転慣性体であるフライホイール120の角速度ωを大きくすることにより、慣性モーメントJを大きくすることなく、慣性エネルギーEを大きくすることができる。よって、フライホイール120の半径が小さく、重量が軽くても、必要な慣性エネルギーを得ることができる。その結果、フライホイール120の設置スペースが大きくなるのを抑制することができる。また、ホイール回転軸119を支持する軸受、フレーム102,103の剛性を高める必要がなく、安価にすることができる。
図11は、特許文献2に記載の駆動装置を示す図である。
特許文献2に記載の駆動装置は、感光体1の角速度よりも、フライホイール120の角速度の方を大きくするための変速(増速)機構130を、回転軸111(入力軸)に取り付けた大径摩擦車128と、ホイール軸119(出力軸)に取り付けられ、大径摩擦車128に接触して大径摩擦車128と連動して回転する小径摩擦車129とで構成したものである。
この特許文献2に記載の駆動装置においても、回転慣性体であるフライホイール120の角速度ωを大きくすることができ、フライホイール120の半径が小さく、重量が軽くても慣性エネルギーEを大きくすることができる。
特許第3013779号公報 特開平10−288915号公報
しかし、特許文献1における変速機構は、エンドレスベルト122が第1プーリ118、第2プーリ121に対してすべりなどが発生しないように、エンドレスベルト122に大きな張力を与えている。このため、回転軸111(入力軸)とホイール回転軸119(出力軸)とには、エンドレスベルト122の張力によって互いに近づく方向に曲げ応力が働き、各軸111、119が撓んでしまう。その結果、フライホイール122及び感光体1に回転ぶれが発生する。この回転ぶれによる振動により、フライホイール122を設けたにもかかわらず、かえって速度変動を大きくしてしまう場合があった。特許文献2に記載のように変速機構130を大径摩擦車128と小径摩擦車129とで構成した場合も、小径摩擦車129が大径摩擦車128に対してすべらずに回転できるように小径摩擦車129を大径摩擦車128に対して大きな圧力で接触させる必要がある。このため、回転軸111(入力軸)とホイール軸119(出力軸)とが互いに反発する方向に曲げ応力が働き、やはり各軸111、119が撓んでしまい、フライホイール120及び感光体1に回転ぶれが発生してしまう。
そこで、変速機構をギヤなどの歯と歯とが噛み合うような伝達部材で構成することも考えられる。しかし、この場合、バックラッシュの存在、歯形精度により、噛み合い振動が発生する。従って、フライホイールで回転安定化させようとしているにもかかわらず、その目的を十分に達成できず、阻害することすら考えられる。
さらに、特許文献1、2の変速機構は、ホイール軸119を回転軸111の同軸上から外れた位置に設ける必要があり、駆動装置が回転軸の径方向に大きくなるという問題もあった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、伝達機構に起因する回転体の振動を抑制し、かつ、駆動装置の小型化を図ることができる駆動装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、駆動源と、回転体に前記駆動源の駆動力を伝達する回転体駆動伝達機構と、前記回転体の速度変動を抑制するための回転慣性体と、前記回転慣性体に前記駆動源の駆動力を伝達する回転慣性体駆動伝達機構とを備え、前記回転体駆動伝達機構および前記回転慣性体駆動伝達機構の少なくとも一方に回転速度を変速する遊星摩擦車機構を設けて、前記回転慣性体を前記回転体の角速度を越える角速度で回転させる駆動装置において、前記回転慣性体と前記回転体駆動伝達機構と前記回転慣性体駆動伝達機構とを前記回転体の回転軸と同軸上に設け、前記遊星摩擦車機構を、回転慣性体駆動伝達機構に設け、前記回転慣性体と同軸上かつ、前記回転体駆動伝達機構と前記回転慣性体駆動伝達機構との間に前記駆動源の駆動力を入力する駆動伝達部材を配置し、前記遊星摩擦車機構は、前記回転軸と同軸上に設けられた太陽摩擦車と、同心円上に等間隔で配置された遊星軸を備えるキャリアと、前記遊星軸にそれぞれ回転自在に固定され、自転する複数の遊星摩擦車と、前記駆動伝達部材の回転中心に設けられた凹部とを有し、前記遊星摩擦車を前記太陽摩擦車と前記凹部の内周面とで圧接する構成としたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、駆動源と、回転体に前記駆動源の駆動力を伝達する回転体駆動伝達機構と、前記回転体の速度変動を抑制するための回転慣性体と、前記回転慣性体に前記駆動源の駆動力を伝達する回転慣性体駆動伝達機構とを備え、前記回転体駆動伝達機構および前記回転慣性体駆動伝達機構の少なくとも一方に回転速度を変速する遊星摩擦車機構を設けて、前記回転慣性体を前記回転体の角速度を越える角速度で回転させる駆動装置において、前記回転慣性体と前記回転体駆動伝達機構と前記回転慣性体駆動伝達機構とを前記回転体の回転軸と同軸上に設け、前記遊星摩擦車機構を、回転慣性体駆動伝達機構に設け、前記回転慣性体と同軸上かつ、前記回転体駆動伝達機構と前記回転慣性体駆動伝達機構との間に前記駆動源の出力ギヤと噛み合い、駆動力を入力する駆動伝達ギヤを配置し、前記駆動源の回転速度を前記駆動伝達ギヤのみで減速する1段減速機構であって、前記回転慣性体の外径を前記駆動伝達部材の外径よりも小さくして、前記駆動源と前記回転慣性体とを前記回転軸の法線方向に並べて配置したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、駆動源と、回転体に前記駆動源の駆動力を伝達する回転体駆動伝達機構と、前記回転体の速度変動を抑制するための回転慣性体と、前記回転慣性体に前記駆動源の駆動力を伝達する回転慣性体駆動伝達機構とを備え、前記回転体駆動伝達機構および前記回転慣性体駆動伝達機構の少なくとも一方に回転速度を変速する遊星摩擦車機構を設けて、前記回転慣性体を前記回転体の角速度を越える角速度で回転させる駆動装置において、前記遊星摩擦車機構は、前記回転軸と同軸上に設けられた太陽摩擦車と、同心円上に等間隔で配置された遊星軸を備えるキャリアと、前記遊星軸にそれぞれ回転自在に固定され、少なくとも自転する複数の遊星摩擦車と、筒状部を備えた内接リングとを有し、前記遊星摩擦車を前記太陽摩擦車と前記内接リングの内周面とで圧接する構成であって、前記太陽摩擦車、前記キャリア、前記内接リングのうちのひとつを固定して駆動力の伝達を行うものであって、前記内接リングが、少なくと前記遊星摩擦車を密閉状態に覆う構成とし、前記駆動源の出力ギヤと噛み合い、前記駆動源の駆動力を入力する駆動伝達ギヤを設け、前記駆動源の回転速度を前記駆動伝達ギヤのみで減速する1段減速機構であって、前記回転慣性体の外径を前記駆動伝達部材の外径よりも小さくして、前記駆動源と前記回転慣性体とを前記回転軸の法線方向に並べて配置したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1の駆動装置において、前記駆動伝達部材を樹脂で形成し、前記凹部内周面金属部材で構成したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1または4に記載の駆動装置において、前記駆動伝達部材は、前記駆動源の出力ギヤと噛み合う駆動伝達ギヤであることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5に記載の駆動装置において、前記駆動源の回転速度を前記駆動伝達ギヤのみで減速する1段減速機構であって、前記回転慣性体の外径を前記駆動伝達部材の外径よりも小さくして、前記駆動源と前記回転慣性体とを前記回転軸の法線方向に並べて配置したことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項2の駆動装置において、前記遊星摩擦車機構は、前記回転軸と同軸上に設けられた太陽摩擦車と、同心円上に等間隔で配置された遊星軸を備えるキャリアと、前記遊星軸にそれぞれ回転自在に固定され、少なくとも自転する複数の遊星摩擦車と、筒状部を備えた内接リングとを有し、前記遊星摩擦車を前記太陽摩擦車と前記内接リングの内周面とで圧接する構成であって、前記太陽摩擦車、前記キャリア、前記内接リングのうちのひとつを固定して駆動力の伝達を行うものであって、前記内接リングが、少なくと前記遊星摩擦車を密閉状態に覆うことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかひとつに記載の駆動装置において、前記回転体は、当該駆動装置を備えた画像形成装置に対して着脱可能であって、駆動伝達部材と前記回転慣性体と変速機構とを前記画像形成装置本体側に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、回転体を備えた画像形成装置において、前記回転体を回転駆動させる駆動装置として、請求項1乃至8いずれかひとつに記載の駆動装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項9の画像形成装置において、前記回転体が像担持体であることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項10の画像形成装置において、前記像担持体の周囲にそれぞれ色の異なるトナー収納した複数の現像装置を配置し、前記像担持体が一回転する間に前記像担持体上にカラー画像が形成されることを特徴とするものである。
請求項1乃至12の発明によれば、変速機構で、回転慣性体の角速度を回転体の角速度を超える角速度にするので、半径が小さく、重量が軽い回転慣性体であっても回転体の速度変動を抑えるのに必要な慣性エネルギーを得ることができる。これにより、回転体の速度変動を抑制する効果を損なうことなく、回転慣性体を小型化でき、駆動装置のレイアウトの自由度を広げることができる。また、駆動装置の小型化を図ることができる。
また、変速機構として、遊星摩擦車機構を用いて、摩擦力により駆動力を伝達する。よって、歯と歯とが噛み合うような歯車機構により駆動力を伝達するもののように噛み合い振動が発生することがない。また、遊星摩擦車機構は、太陽摩擦車の円周方向均等に配置された複数の遊星摩擦車を太陽摩擦車と内接リングの内周面とで圧接する構成である。このため、摩擦力により駆動力を伝達する方式であっても、特許文献1や2記載の変速機構のように、変速機構によって入力軸や出力軸を撓ませることがない。その結果、変速機構に起因する回転体の振動を抑制することができる。さらに、遊星摩擦車機構を用いることで、入力軸と出力軸とを同軸上にすることができるので、回転軸上に回転慣性体を設けることが可能となる。そして、回転慣性体を回転軸と同軸上に設けることで、特許文献1、2に比べて回転軸の径方向に駆動装置を小型化することができる。
以下、本発明を、画像形成装置であるプリンタに適用した一実施形態について説明する。まず、本実施形態に係るプリンタの構成及び動作について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ全体の概略構成図である。画像形成装置の本体中央部には作像部があり、この作像部に像担持体としての感光体ドラム1を備えている。感光体ドラム1の周辺には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(Bk)の各色のトナー像を形成するための帯電装置2と現像装置4とが、上方から反時計回りに4組が配置されている。また、装置の左方には感光体ドラム1にレーザー光Lを照射する露光装置5が設けられており、各帯電装置2と各現像装置4の間の露光部に各色の潜像形成用のレーザー光Lを照射している。すなわち、イエロー(Y)用の帯電装置2Y、露光部3Y、現像装置4Y、マゼンタ(M)用の帯電装置2M、露光部3M、現像装置4M、シアン(C)用の帯電装置2C、露光部3C、現像装置4C、黒(Bk)用の帯電装置2Bk、露光部3Bk、現像装置4Bkが順に配置されている。また、これらの下流の感光体ドラム1の周辺には、転写ベルト装置9と、クリーニング装置14とが設けられている。なお、本実施形態の作像部は、感光体1と、帯電装置2、現像装置4及びクリーニング装置14とを一体とした、装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジとなっている。プロセスカートリッジとしての構成は本実施形態のような構成に限るものではなく、また、作像部をプロセスカートリッジ化しなくても構わない。
なお、帯電装置2Y、2M、2C、2Bk、露光部3Y、3M、3C、3Bk及び現像装置4Y,4M,4C,4Bkに関しては、構成・動作が同じ部分は、添字のY,M,C,Bkを省略して説明をおこなう。
帯電装置2はスコロトロン帯電器で、装置本体に設けた図示しない電源装置によって電圧を供給され、感光体ドラム1の有機感光体層に対して、所定の電位に保持されたグリッドと放電ワイヤによるコロナ放電とによって帯電作用を行い、感光体ドラム1表面に一様な電位を与える。
露光装置5は、レーザー光Lを感光体ドラム1に対して4箇所放射状に入光する、一体化されたユニット構成からなる。露光装置5は、一様に帯電された感光体1上の露光部3に各色の画像データに基づきレーザー光Lを照射して、各色の潜像を形成する。なお、露光装置5は、色毎にユニット化された4体から構成されても、各LEDアレイから構成されても良い。
現像装置4は、感光体ドラム1と対向する位置に設けられた、静電的にトナーを担持して感光体ドラム1の現像領域にトナーを搬送する現像ローラを有している。
転写ベルト装置9は、転写ベルト13と、これを張架する駆動ローラ10、従動ローラ8と、転写ローラ12とを備えている。転写ベルト13が感光体ドラム1周面に接する領域の転写ベルト13内側には転写ローラ12が配設され、感光体ドラム1のトナー像を転写ベルト13の担持する記録用紙上へ転写する転写域を形成する。転写ベルト13は無端状のベルトである。このベルトは、シリコンゴム或いはウレタンゴムからなる体積抵抗値10〜1012[Ω・cm]、厚さ0.5〜2.0[mm]の半導電性基体と、トナーフィルミング防止のため厚さ5〜50[μm]のフッ素コーティングの半導電性表層の2層構成のゴムベルトである。また、上記ゴム状の基体の代わりに、厚さ0.1〜0.5[mm]の半導電性のポリエステルやポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用することもできる。また、転写ベルト13にはベルト表面を清掃するベルトクリーニング装置(図示なし)が設けられている。
クリーニング装置14は、クリーニングブレード15とファーブラシ16とを備えている。なお、クリーニングブレード15のみの構成でも良い。
記録用紙の搬送方向に関して転写ベルト装置9の下流には、定着装置18が配設されている。定着装置18は、無端状の定着ベルト19とそれを支持する2本のローラとテンションローラ20と定着ベルト19に圧接している加圧ローラから構成されている。
また、画像形成装置本体の下部には、転写材である記録用紙が収納された給紙カセット31と給紙カセット31から記録用紙を送り出す給紙ローラ32とフィードローラ33が配設されている。転写ベルト13までの記録用紙搬送経路には搬送ローラ対34、レジストローラ対35が設けられている。定着装置18後の記録用紙搬送経路には本体上に設けられた記録用紙スタック部に排出する排紙ローラ27、また両面印刷する経路には反転ローラ28、さらにレジストローラ対35までの反転経路には搬送ローラ対が3組設けられている。また、本体左側には手差し給紙部があり、記録用紙を給紙、搬送するピックアップローラ29とフィードローラとが配設されている。
次に、上記構成の画像形成装置の動作を説明する。
原稿画像は本装置とは別体の画像読み取り装置(図示なし)の撮像素子により読み取られた画像或いはコンピュータで編集された画像を、Y,M,C及びBkの各色別の画像信号として一旦メモリに記憶し格納される。画像記録のスタートにより感光体駆動モータ(図示なし)の始動により感光体ドラム1を反時計方向へと回転し、同時にY用帯電装置2Yの帯電作用により電位の付与が開始される。感光体ドラム1は電位を付与されたあと、露光装置5より照射されるレーザー光Lにより第1の色信号即ちイエロー(Y)の画像信号に対応する電気信号に基づく露光が開始されドラムの回転走査によってその表面の感光層に原稿画像のイエロー(Y)の画像に対応する潜像を形成する。Y用の潜像は現像装置4Yの現像ローラ30にて、感光体ドラム1との対向部に搬送されてきたトナーにより非接触現像され、感光体ドラム1上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
次いで、感光体ドラム1は上記イエロー(Y)のトナー像の上に、M用帯電装置2Mの帯電作用により電位を付与され、露光装置5より照射されるレーザー光Lにより第2の色信号即ちマゼンタ(M)の画像信号に対応する電気信号による露光が行われ、原稿画像のマゼンタ(M)の画像に対応する潜像を形成する。M用の潜像は現像装置4Mの現像ローラ30Mにて、感光体ドラム1との対向部に搬送されてきたトナーにより非接触現像され、上記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が順次重ね合わせて形成していく。同様のプロセスによりC用帯電装置2C、露光装置5からのレーザー光Lによる露光及び現像装置4Cによって更に第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像が、また帯電装置2Bk、露光装置5からのレーザー光LBkによる露光及び現像装置4Bkによって第4の色信号に対応する黒色(Bk)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム1の一回転以内にその周面上にカラーのトナー像が形成される。
一方では給紙カセット31から給紙ローラ32、フィードローラ33、搬送ローラ対34の作動により記録用紙が搬出されてレジストローラ対35に搬送され、感光体ドラム1上のカラートナー像の搬送に同期して転写ベルト13の転写域に給紙される。給紙された記録用紙は転写域において転写ローラ12によるトナーと反対極性のバイアス電圧の印加により順次カラートナー像は記録用紙上に転写される。
転写後は感光体ドラム1上の転写残トナーをクリーニング装置14によってクリーニングする。クリーニングは、まずファーブラシ16で残トナーを感光体ドラム1から剥ぎ取り、その下流でクリーニングブレード15によって完全に掻き取る。クリーニングされたトナーはクリーニングスクリュ17によって不図示の廃トナーボトルへ送られる。
また、カラートナー像の転写を受けた記録用紙は転写ベルト13に静電的に貼り付いて駆動ローラ10部まで搬送されると、記録用紙先端は転写ベルト13と曲率分離して定着装置18に搬送され、定着ベルト19と加圧ローラの間に挟着搬送して加熱され、トナーを溶着して定着がなされたのち排紙ローラ28を介して装置スタック部26に排出される。
両面印刷する場合は、記録用紙は反転ローラ28側に搬送され、反転ローラ28の逆回転により、再度、レジストローラ35に送られる。そして感光体ドラム1上に形成されたカラートナー像とタイミングを合わせて、転写ベルト13のニップ部へ送られ、記録用紙裏面に転写され、再度定着装置18を通過して、スタック部36に排出される。
このような感光体ドラム1の周りに現像装置が4つ配置され、4つの現像装置が同時に駆動される画像形成装置においては、4つの現像装置の駆動振動が感光体ドラム1に伝搬するため、感光体ドラム1の回転速度変動が起こりやすい。そこで、このような画像形成装置の場合、駆動装置に回転慣性体たるフライホイールを設けて、上記振動などによる感光体ドラムの速度変動を起こりにくくしている。以下に、具体的に説明する。
図2は、感光体ドラム1を回転駆動するための駆動装置60の周辺部を示す概略構成図である。
駆動装置60は、駆動源たる駆動モータ62、感光体ドラム1の速度変動を抑制するための回転慣性体たるフライホイール61、回転体たる感光体ドラム1およびフライホイール61に駆動源の駆動力を伝達するための駆動伝達部材たる駆動ギヤ63、フライホイール61が感光体ドラム1の角速度を越える角速度で回転するようフライホイール61の回転速度を増速する変速機構たる遊星摩擦車機構70、等を備えている。
駆動モータ62は、支持板64に固定されている。駆動モータ62の出力ギヤ62aには、駆動ギヤ63が噛み合っており、駆動ギヤ63は、感光体ドラム1の回転軸1aと同軸上に設けられた出力軸67に固定されており、駆動ギヤ63のピッチ円直径は、感光体ドラム1の直径よりも大きくなっている。また、駆動モータ62が回転すると、その回転駆動力が出力ギヤ62aから駆動ギヤ63に一段減速で伝達されて感光体ドラム1が回転駆動するようになっている。一段減速とすることで、部品点数を少なくし低コストにすることができる。また、ギヤを2つにして噛み合い誤差や偏心による伝達誤差の要因を少なくすることができ、感光体の速度変動の要因を少なくすることができる。特に、駆動ギヤ63のモジュールm(歯数/ギヤの直径)を、感光体ドラム1の直径をDd、駆動ギヤピッチ円直径Dgとしたとき、m<(Dg/2πDd)の関係にすることが好ましい。これにより、ギヤの噛み合いによる速度変動によって感光体ドラム表面に形成するトナー像に与えるバンディング(噛み合い周期のピッチむら)が視認しにくい高周波領域にすることができる。
出力軸67の奥側端部には、後述する遊星摩擦車機構70が取り付けられている。出力軸67の感光体ドラム側端部には、駆動側カップリング66bが同心状に固定されている。また、感光体ドラムの回転軸1aと同軸上に、遊星摩擦車機構70の太陽軸74が延びており、太陽摩擦車たる太陽軸74にはフライホイール61が固定されている。出力軸67は、軸受92によって奥側側板65に回転自在に支持されており、太陽軸74は、軸受91によって支持板64に回転自在に支持されている。
感光体ドラム1の回転軸1aの手前側端部は、軸受93によってプリンタ本体の前側板68に着脱自在に取り付けられた面板69に回転自在に支持されている。感光体ドラム1の回転軸1a奥側端部には、従動側カップリング66aが同心状に固定されている。
感光体ドラム1は、面板69と回転軸1aと従動側カップリング66aとともに装置本体から着脱可能に構成されている。感光体ドラム1が装置本体に装着された状態のとき、駆動側カップリング66bと従動側カップリング66aとが回転方向に係合している。これにより、出力軸67の回転がカップリング装置66を介して回転軸1aに伝えられ、感光体ドラム1が回転駆動する。
図3(a)は、遊星摩擦車機構70の側断面図であり、図3(b)は、遊星摩擦車機構70の正面断面図である。
遊星摩擦車機構70は、太陽軸74と、3つの遊星摩擦車73a、73b、73cと、キャリア部材72と、内接リング71とで構成されている。
キャリア部材72は、出力軸67の奥側端面に同心状に固定されている。キャリア部材の太陽軸側側面には、円周方向等間隔で3箇所、側面から垂直方向に延びる遊星軸72a、72b、72cが設けられている。各遊星軸72a、72b、72cには、それぞれ遊星摩擦車73a、73b、73cが回転自在に取り付けられており、各遊星摩擦車73a、73b、73cの外周面は、太陽軸74の外周面と内接リング71の内周面と圧接している。太陽軸74、遊星摩擦車73a、73b、73c、内接リング71は、金属などの剛性の高い部材で形成されており、圧接により太陽軸74、遊星摩擦車73a、73b、73c、内接リング71が弾性変形などを起こさないようにしている。内接リング71は、円柱形状をしており、円形面71b、71cの中央に孔部軸受71e、71dがそれぞれ設けられている。そして、円形面71bの孔部に取り付けられた軸受71eには、出力軸67が貫通しており、円形面71cの孔部に取り付けた軸受71dには太陽軸74が貫通している。これにより、内接リング内部のキャリア部材72、遊星摩擦車73a、73b、73cが内接リング71により密閉状態にせしめられる。これにより、飛散したトナーなどの異物が、遊星摩擦車73と太陽軸74との間や、遊星摩擦車73と内接リング71の内周面との間に付着するのを防止することができる。よって、トナーなどの異物により、遊星摩擦車73が滑るのを抑制することができ、良好にフライホイール61に駆動力を伝達することができる。また、内接リング71は、支持板64に固定されている。
遊星摩擦車機構70は、太陽軸74、キャリア部材72、内接リング71が、それぞれ回転駆動力が入力される入力部と、遊星摩擦車73により増加された角速度を出力する出力部と、回転不能な固定部となることで、変速機構としての機能を発揮する。図3に示す遊星摩擦車機構の場合は、キャリア部材72が入力部として機能し、太陽軸74が出力部として機能し、内接リング71が固定部として機能する。
駆動モータ62が回転駆動すると、駆動出力ギヤ62aから駆動ギヤ63に駆動力が伝達されて、出力軸67が回転する。これにより、出力軸67に固定された駆動カップリング66bと係合している従動カップリング66aが回転し、回転軸1aに取り付けられた感光体1が回転する。すなわち、本実施形態においては、感光体ドラムに駆動モータの駆動力を伝達する回転体駆動伝達機構が、カップリング機構66で構成される。
また、出力軸67の奥側端面に固定された遊星摩擦車機構70のキャリア部材72が回転する。キャリア部材72が回転すると、キャリア部材72の遊星軸72a、72b、72cに回転自在に取り付けられた3個の遊星摩擦車73a、73b、73cが、太陽軸74の軸中心を公転する。このとき、遊星摩擦車73a、73b、73cは、支持板64に固定された内接リング71の内周面と圧接しているため、内接リング71との接触面を転がりながら遊星摩擦車軸中心に自転することになる。さらに、遊星摩擦車73a、73b、73cは太陽軸74と圧接しているので、遊星摩擦車73a、73b、73cの公転による回転と、自転による回転とが伝達されて太陽軸74が回転する。これにより、回転軸67の回転速度は、遊星摩擦車機構70により増速されて、太陽軸74に出力されて、フライホール61が感光体ドラム1の角速度よりも速い角速度で回転する。このように、本実施形態においては、回転慣性体たるフライホイールに駆動モータの駆動力を伝達する回転慣性体駆動伝達機構が、遊星摩擦車機構70で構成される。
太陽軸の外径:Ds、遊星摩擦車の外径:Dp、内接リングの内径:Diとすると、この遊星摩擦車機構70における増速比は、増速比(出力軸回転数/入力軸回転数)=(πDi/πDs)+1=(Di/Ds)+1となる。
たとえば、Ds=10、Dp=20、Di=50であれば、増速比は6倍となる。
このように、回転軸67の回転速度は、遊星摩擦車機構70により増速されて、太陽軸74に出力されるので、太陽軸74に取り付けられたフライホイール61の角速度ωを、感光体ドラム1の角速度よりも速くすることができる。
このように、フライホイール61の角速度ωを大きくすることができるので、上述した慣性エネルギーE=(Jω)/2(ここで、Jは回転慣性体の慣性モーメント、ωは回転慣性体の角速度)を大きくすることができる。よって、半径が小さく、重量が軽いフライホイール61であっても感光体ドラム1の速度変動を抑えるのに必要な慣性エネルギーEを得ることができる。これにより、感光体ドラム1の速度変動を抑制する効果を損なうことなく、フライホイール61を小型化でき、省スペースな駆動装置を得ることができる。
本実施形態においては、図2に示すように、駆動モータ62とフライホイール61とが並設されるように、すなわち、フライホイールの半径:Rf、駆動モータ半径:Rm、駆動ギヤの半径をRdとした場合、Rd>Rf+Rmの関係を満たすように、フライホイール61が設計されている。そして、Rd>Rf+Rmの関係を満たし、かつ、フライホイール61によって感光体ドラム1の速度変動を抑制する効果を損なわないように、遊星摩擦車機構70の増速比が決定されている。
Rd>Rf+Rmの関係を満たすことで、フライホイールが取り付けられる軸(太陽軸74)の長さを短くでき、軸(太陽軸74)がフライホイールの重みで撓むことが抑制されるとともに、軸方向に駆動装置を小型化することができる。
次に、駆動装置60の変形例について、説明する。
[変形例1]
図4は、変形例1の駆動装置を示す図である。
図に示すように、この変形例1の駆動装置は、フライホイール61および遊星摩擦車機構70をプリンタ本体の手前側に設けたものである。この変形例1では、遊星摩擦車機構70の内接リング71を面板69に固定されている。回転軸1aの手前側端部には、第1カップリング80aが取り付けられており、入力軸81の奥側端部には、第2カップリング80bが取り付けられており、第1カップリング80aと第2カップリング80bとは、回転方向に係合している。入力軸81は、面板69に回転自在に支持されており、入力軸81の手前側端部には、キャリア72が固定されている。
この変形例1は、駆動モータ62の駆動力が、駆動出力ギヤ62aから駆動ギヤ63に伝達され、出力軸67が回転して、カップリング機構66を介して回転軸1aが回転して感光体ドラムが回転する。また、回転軸1aが回転すると、カップリング機構80を介して入力軸81が回転する。そして、遊星摩擦車機構70で速度が増速され、太陽軸74に出力され、太陽軸74に固定されたフライホイール61が、感光体ドラム1の角速度よりも速い角速度で回転する。すなわち、変形例1においては、回転慣性体たるフライホイールに駆動モータの駆動力を伝達する回転慣性体駆動伝達機構が、カップリング機構80と、入力軸81と、遊星摩擦車機構70とで構成される。
この変形例1の駆動装置は、装置奥側にフライホイールを配置するよりも、装置奥側のスペースをより有効に利用することができる。また、感光体ドラム1の交換時に遊星摩擦車機構70とフライホイール61を外す場合は、カップリング80で分離することができる。
[変形例2]
図5は、変形例2の駆動装置である。
この変形例2の駆動装置は、駆動ギヤ63の回転中心を中心にして円形の凹部63aが設けられ、駆動ギヤ63の凹部63aの回転中心には、第2の凹部63bが設けられており、この第2の凹部63bに太陽軸74の手前側端部が軸受によって回転自在に取り付けられている。また、太陽軸74は、支持板64軸受を介して回転自在に支持されており、その奥側端部に、フライホイール61が固定されている。支持板64には、太陽軸74の軸中心を中心にして同心円上に太陽軸の回転方向等間隔で3箇所、支持板64から垂直に延びる遊星軸72a、72b(図示せず)、72cが設けられている。この遊星軸72a、72b、72cにそれぞれ遊星摩擦車73a、73b(図示せず)73cが回転自在に取り付けられており、各遊星摩擦車73a〜cは、太陽軸74の外周面と駆動ギヤ63の凹部の内周面とに圧接している。
すなわち、変形例2の駆動装置における、遊星摩擦車機構は、駆動ギヤ63の凹部63aと、太陽軸74と、遊星摩擦車73a〜73cと、遊星軸72a〜72cとで構成されている。
また、この変形例2の駆動装置においては、駆動ギヤ63の装置手前側(感光体側)の面には、出力部63cが駆動ギヤの回転中心と同心状に設けられており、出力部63cの先端には、凹型のメス型カップリング66bが設けられている。メス型カップリング66bの円柱状の凹部の内周面に複数の歯車を有する内歯車が形成されている。感光体ドラムの回転軸1aにはオス型カップリング66aが設けられており、メス型カップリング66bの内歯車と噛み合うギヤを有している。なお、感光体ドラムの回転軸1aに取り付けられるカップリングをメス型として、駆動ギヤの出力部のカップリングをオス型としてもよい。駆動ギヤ63は、軸受によって奥側側板65に回転自在に支持されている。
駆動モータ62が駆動されると出力ギヤ62aから駆動ギヤ63により減速され、カップリング機構66を介して感光体ドラムが駆動される。また、駆動ギヤが回転することにより、駆動ギヤの凹部63aの内周面と圧接している複数の遊星摩擦車73a、73b(図示せず)、73cが、遊星摩擦車73a、73b、73cの軸中心に回転(自転)する。さらに、遊星摩擦車73a、73b、73cは太陽軸74と圧接しているので、遊星摩擦車73a、73b、73cの自転による回転が伝達されて太陽軸74が回転する。これにより、駆動ギヤ63の回転速度は、遊星摩擦車機構70により増速されて、太陽軸74に出力され、フライホイール61が増速回転する。すなわち、この変形例2の駆動装置における遊星摩擦車機構70においては、駆動ギヤ63の凹部63aが入力部として機能し、遊星軸72a〜72cが固定部として機能し、太陽軸74が出力部として機能するものである。この変形例2における遊星摩擦車機構70の増速比は、増速比=−πDi/πDs=−Di/Dsとなる。マイナスの符号は入力軸と出力軸の回転方向が反対を示す。なお、Diは、駆動ギヤ63の凹部63aの穴径、Dsは、太陽軸の外径である。たとえば、駆動ギヤ凹部の穴径Di=50、遊星摩擦車の径Dp=20、太陽軸径=10であれば、増速比は5倍となる。
このように、変形例2の駆動装置においても、フライホイール61の角速度ωを感光体ドラムの角速度よりも速くすることができるので、感光体ドラム1の速度変動を抑制する効果を損なうことなく、フライホイール61の半径Rfを小さくでき、駆動ギヤ63の半径(Rd)>フライホイール61の半径(Rf)+駆動モータ62の半径(Rm)の関係を満たすことができる。よって、図5に示すように、駆動モータ62とフライホイール61とを回転軸1aの径方向に並設することができ、駆動装置を軸方向に短くすることができる。
この変形例2の駆動装置によれば、駆動ギヤ63の凹部63aを内接リングとして機能を有することで、部品点数が削減でき、コストダウンを図ることができる。また、駆動ギヤ内の一部に遊星摩擦車機構を設けることができるので、駆動装置を軸方向長さを短くすることができ、省スペース化を図ることができる。
また、出力ギヤ62aと駆動ギヤ63との間の噛み合い伝達部における振動を減衰させるため、駆動ギヤ63を樹脂で形成することが好ましい。しかしながら、駆動ギヤ63を樹脂で形成した場合、凹部63aの内周面が、遊星摩擦車との圧接により弾性性変形して、凹部63a内周面と遊星摩擦車との圧接が十分でなくなる場合がある。その結果、凹部63a内周面と遊星摩擦車との間ですべりなどが発生し、太陽軸74への駆動伝達がスムーズに行われないおそれがある。
そこで、駆動ギヤ63を樹脂とした場合、図6に示すように、凹部63aの内周面に金属リング63dを嵌合させる。あるいは、射出成形される駆動ギヤ63に金属リング63dをインサート成形する。凹部63aの内周面に金属リング63dを設けることで、凹部63aの内周面が、遊星摩擦車との圧接により弾性性変形するのを防止し、太陽軸74への駆動伝達をスムーズに行うことができる。また、駆動ギヤ63を樹脂で形成することで、出力ギヤ62aと駆動ギヤ63との間の噛み合い伝達部における振動を減衰させることができ、感光体ドラム1の速度変動を抑制することができる。
[変形例3]
図7は、変形例3の駆動装置である。
この変形例3の駆動装置は、駆動ギヤ63の太陽軸74の軸中心を中心にして同心円上に駆動ギヤの回転方向等間隔で3箇所、駆動ギヤ63の奥側側面から垂直に延びる遊星軸72a、72b(図示せず)、72cが設けられている。太陽軸74は、駆動ギヤの回転中心に固定された軸受と支持板64の軸受の2点で回転自在に支持され、奥側端部にはフライホイール61が固定されている。内接リング71は、支持板64に固定されている。
すなわち、変形例3の駆動装置における遊星摩擦車機構70は、太陽軸74と、遊星摩擦車73a〜73cと、駆動ギヤ63に配設された遊星軸72a〜72cと、内接リング71とで構成されている。
駆動モータ62が駆動されると出力ギヤ62aから駆動ギヤ63により減速され、カップリング機構66を介して感光体ドラム1が駆動される。また、駆動ギヤ63が回転することにより、遊星軸72a〜72cが太陽軸を中心にして回転する。その結果、遊星軸72a、72b、72cに回転自在に取り付けられた3個の遊星摩擦車73a、73b、73cが、太陽軸74の軸中心を公転する。このとき、遊星摩擦車73a、73b、73cは、支持板64に固定された内接リング71の内周面と圧接しているため、内接リング71との接触面を転がりながら遊星摩擦車軸中心に自転することになる。さらに、遊星摩擦車73a、73b、73cは太陽軸74と圧接しているので、遊星摩擦車73a、73b、73cの公転による回転と、自転による回転とが伝達されて太陽軸74が回転する。これにより、駆動ギヤ63の回転速度は、遊星摩擦車機構により増速されて、太陽軸74に出力され、フライホイールが増速回転する。すなわち、この変形例3の駆動装置における遊星摩擦車機構70においては、駆動ギヤ63に配設された遊星軸72a〜72cが入力部として機能し、内接リング71が固定部として機能し、太陽軸74が出力部として機能する。
この変形例3における遊星摩擦車機構70の増速比は、図2の構成と同じである。すなわち、増速比=(πDi/πDs)+1=(Di/Ds)+1となる。たとえば、Ds=10、Dp=20、Di=50であれば、増速比は6倍となる。
この変形例3の駆動装置においても、フライホイール61の角速度ωを感光体ドラム1の角速度よりも速くすることができるので、感光体ドラム1の速度変動を抑制する効果を損なうことなく、フライホイール61の半径Rfを小さくでき、駆動ギヤ63の半径(Rd)>フライホイール61の半径(Rf)+駆動モータ62の半径(Rm)の関係を満たすことができる。よって、図7に示すように、駆動モータ62とフライホイール61とを回転軸1aの径方向に並設することができ、駆動装置を軸方向に短くすることができる。
また、変形例3においては、キャリアを無くすことができるので、部品点数が減った分、図2の構成に比べて、装置を安価にすることができる。
[変形例4]
図8は、変形例4の駆動装置である。
この変形例4の駆動装置は、変形例3同様、駆動ギヤ63の太陽軸74の軸中心を中心にして同心円上に駆動ギヤ63の回転方向等間隔で3箇所、駆動ギヤ63の奥側側面から垂直に延びる遊星軸72a、72b(図示せず)、72cが設けられている。太陽軸74の奥側端部は、ブラケット81に固定されており、手前側端部は、駆動ギヤ63の回転中心に固定された軸受に支持されている。内接リング71には、フライホイール61が固定されており、内接リング71およびフライホイール61は、太陽軸74に固定された軸受により回転自在に支持されている。この変形例4の駆動装置における遊星摩擦車機構70は、変形例3同様、太陽軸74と、遊星摩擦車73a〜73cと、駆動ギヤ63に配設された遊星軸72a〜72cと、内接リング71とで構成されている。
駆動モータ62が駆動されると出力ギヤ62aから駆動ギヤ63により減速され、カップリング機構66を介して感光体ドラム1が駆動される。また、駆動ギヤ63が回転することにより、遊星軸72a〜72cが太陽軸74を中心にして回転する。その結果、遊星軸72a、72b、72cに回転自在に取り付けられた3個の遊星摩擦車73a、73b、73cが、太陽軸74の軸中心を公転する。このとき、遊星摩擦車73a、73b、73cは、ブラケット81に固定された太陽軸74の外周面と圧接しているため、太陽軸74との接触面を転がりながら遊星摩擦車軸中心に自転することになる。さらに、遊星摩擦車73a、73b、73cは内接リング71と圧接しているので、遊星摩擦車73a、73b、73cの公転による回転と、自転による回転とが伝達されて内接リング71が回転する。これにより、駆動ギヤ63の回転速度は、遊星摩擦車機構により増速されて、内接リング71に出力され、フライホイール61が増速回転する。すなわち、この変形例4の駆動装置における遊星摩擦車機構70においては、駆動ギヤ63に配設された遊星軸72a〜72cが入力部として機能し、太陽軸74が固定部として機能し、内接リング71が出力部として機能する。
この変形例4における遊星摩擦車機構の増速比は、増速比=(πDs/πDi)+1=(Ds/Di)+1となる。たとえば、Ds=10、Dp=20、Di=50であれば、増速比は1.2倍となる。
この変形例4の駆動装置においても、フライホイール61の角速度ωを感光体ドラム1の角速度よりも速くすることができるので、感光体ドラム1の速度変動を抑制する効果を損なうことなく、フライホイールの半径Rfを小さくでき、駆動ギヤの半径(Rd)>フライホイールの半径(Rf)+駆動モータ62の半径(Rm)の関係を満たすことができる。よって、図5に示すように、駆動モータ62とフライホイール61とを回転軸1aの径方向に並設することができ、駆動装置を軸方向に短くすることができる。
また、変形例4においても、キャリアを無くすことができるので、部品点数が減った文、図2の構成に比べて、装置を安価にすることができる。
なお、本実施形態の駆動装置は、図1に示した画像形成装置に限られず、例えば、図9に示すタンデム型画像形成装置にも適用することができる。また、遊星摩擦車は、3個に限られず、適宜設定すればよいものである。また、本実施形態の駆動装置は、現像ローラを駆動する駆動装置や定着ベルト19を駆動する駆動装置、転写ベルト13を駆動する駆動装置などにも適用することができる。
また、本実施形態においては、遊星摩擦車機構によって、フライホイールに伝達する回転速度を増速させることで、フライホイールの角速度を感光体ドラムの角速度より速くしているが、遊星摩擦車機構によって、感光体ドラムに伝達する回転速度を減速させることで、フライホイールの角速度を感光体ドラムの角速度より速くしてもよい。この場合においても、慣性エネルギーJをフライホイールが感光体ドラムと等速で回転させるものに比べて、大きくでき、フライホイールを小化することができる。また、回転体駆動伝達機構に、回転速度を減速させる遊星摩擦機構を設けて、回転慣性体駆動伝達機構に回転速度を増速させる遊星摩擦機構を設けて、フライホイールの角速度を感光体ドラムの角速度より速くしてもよい。また、回転体駆動伝達機構および回転慣性体駆動伝達機構それぞれ回転速度を減速させる遊星摩擦機構を設け、回転体駆動伝達機構に設けた遊星摩擦機構の減速比を、回転慣性体駆動伝達機構に設けた遊星摩擦機構の減速比よりも大きくすることで、フライホイールの角速度を感光体ドラムの角速度より速くしてもよい。もちろん、回転体駆動伝達機構および回転慣性体駆動伝達機構それぞれ回転速度を増速させる遊星摩擦機構を設け、回転体駆動伝達機構に設けた遊星摩擦機構の増速比を、回転慣性体駆動伝達機構に設けた遊星摩擦機構の増速比よりも小さくすることで、フライホイールの角速度を感光体ドラムの角速度より速くしてもよい。
以上、本実施形態の駆動装置によれば、遊星摩擦車機構で回転慣性体たるフライホイール61の角速度を回転体たる感光体ドラム1の角速度を超える角速度に増速するので、半径が小さく、重量が軽いフライホールであっても感光体ドラムの速度変動を抑えるのに必要な慣性エネルギーを得ることができる。これにより、感光体ドラムの速度変動を抑制する効果を損なうことなく、フライホイールを小型化でき、省スペースな駆動装置を得ることができる。
また、遊星摩擦車機構70を用いて、摩擦力により駆動力を伝達することで、回転軸1aなどが撓むことがなく、噛み合い振動なども発生することがない。その結果、角速度増速伝達機構に起因する感光体ドラムの振動を抑制することができる。さらに、遊星摩擦車機構70を用いることで、入力軸と出力軸とを同軸上にすることができるので、回転軸上にフライホイール61を設けることが可能となる。そして、フライホイールを回転軸と同軸上に設けることで、回転軸法線方向に駆動装置を短くすることができ、装置の小型化を図ることができる。
また、本実施形態の駆動装置は、感光体ドラム1と遊星摩擦車機構70との間に駆動モータの駆動力を入力する前記駆動伝達部材を配置することで、駆動装置側に回転軸と同軸上にフライホイールを設けることができる。
また、図3に示すように、遊星摩擦車機構70の内接リング71が、遊星摩擦車73を密閉状態に覆うことで、内接リング71と遊星摩擦車との間、太陽摩擦車たる太陽軸74と遊星摩擦車との間に飛散トナーなどの異物が付着することが防止される。これにより、トナーなどの異物により、遊星摩擦車73が滑るのを抑制することができ、良好にフライホイール61に駆動力を伝達することができる。
また、変形例2の駆動装置は、遊星摩擦車73を駆動ギヤの回転中心に設けられた凹部の内周面と太陽軸の外周面とで圧接する構成としたことで、図2に示す駆動装置に比べて、内接リング71を無くすことができ、内接リング分部品コストを削減することができる。また、遊星摩擦車機構の一部が駆動ギヤの内部に形成されることで、図2の駆動装置に比べて、駆動装置を軸方向に短くすることができる。これにより、図2の駆動装置に比べて、駆動装置の小型化を図ることができる。
また、駆動ギヤ63を樹脂で形成することで、出力ギヤ62aと駆動ギヤ63との間の噛み合い伝達部における振動を減衰させることができ、感光体の速度変動を抑制することができる。また、凹部内周面を金属部材で構成することで、凹部内周面が遊星摩擦車と圧接しても凹部内周面が弾性変形することがない。これにより、遊星摩擦車73と凹部内周面との圧接が不十分で遊星摩擦車が滑るのを防止することができ、良好にフライホイールに駆動力を伝達することができる。
また、変形例3の駆動装置は、駆動ギヤの同心円上に等間隔で遊星軸を配置したことで、キャリアを無くすことができ、図2の駆動装置に比べて、キャリアを無くした分だけ部品コストを安価にすることができる。
また、駆動ギヤを駆動モータの出力ギヤと噛み合って駆動力を伝達することで、感光体ドラムの回転負荷が大きくなっても、駆動ギヤによって駆動モータ駆動力を確実に伝達することができる。
また、駆動モータとフライホイールとを前記回転軸の径方向に並べて配置することで、駆動装置を軸方向に短くすることができ、駆動装置の小型化を図ることができる。
また、駆動伝達部材と回転慣性体と遊星摩擦伝達機構とを画像形成装置本体側に設けることで、感光体ドラムとともに交換される部品を少なくすることができる。
本実施形態の駆動装置を、画像形成装置が備えることで、回転体の速度変動を抑制することができる。特に、像担持体を回転させる駆動装置として、本実施形態の駆動装置を用いることで、バンディングなどの異常画像を抑制することができる。
また、感光体ドラムの周りに現像装置が4つ配置され、4つの現像装置が同時に駆動される画像形成装置においては、4つの現像装置の駆動振動が感光体ドラムに伝搬するため、感光体の回転速度変動が起こりやすい。しかし、本実施形態の駆動装置を用いて、感光体ドラムを駆動することで、感光体ドラムを一定速度で回転させることができ、バンディングなどの異常画像を抑制することができる。
本実施形態に係るプリンタの概略構成図。 感光体ドラムを回転駆動するための駆動装置の周辺部を示す概略構成図。 (a)は、遊星摩擦車機構の側断面図。(b)は、遊星摩擦車機構の正面断面図。 変形例1の駆動装置の周辺部を示す概略構成図。 変形例2の駆動装置の周辺部を示す概略構成図。 変形例2の駆動装置において、駆動ギヤの凹部に金属リングを設けた例を示す図。 変形例3の駆動装置の周辺部を示す概略構成図。 変形例4の駆動装置の周辺部を示す概略構成図。 タンデム型画像形成装置の概略構成図。 従来の駆動装置の概略構成図。 その他の従来の駆動装置の概略構成図。
符号の説明
1 感光体ドラム
2 帯電装置
4 現像装置
5 露光装置
9 転写ベルト装置
11 感光体ドラム
12 転写ローラ
13 転写ベルト
14 クリーニング装置
15 クリーニングブレード
18 定着装置
60 駆動装置
61 フライホイール
62 駆動モータ
63 駆動ギヤ
70 遊星摩擦車機構
72 キャリア
72a、72b、72c 遊星軸
73a、73b、73c 遊星摩擦車
74 太陽軸

Claims (11)

  1. 駆動源と、
    回転体に前記駆動源の駆動力を伝達する回転体駆動伝達機構と、
    前記回転体の速度変動を抑制するための回転慣性体と、
    前記回転慣性体に前記駆動源の駆動力を伝達する回転慣性体駆動伝達機構とを備え、
    前記回転体駆動伝達機構および前記回転慣性体駆動伝達機構の少なくとも一方に回転速度を変速する遊星摩擦車機構を設けて、前記回転慣性体を前記回転体の角速度を越える角速度で回転させる駆動装置において、
    前記回転慣性体と前記回転体駆動伝達機構と前記回転慣性体駆動伝達機構とを前記回転体の回転軸と同軸上に設け、
    前記遊星摩擦車機構を、回転慣性体駆動伝達機構に設け、
    前記回転慣性体と同軸上かつ、前記回転体駆動伝達機構と前記回転慣性体駆動伝達機構との間に前記駆動源の駆動力を入力する駆動伝達部材を配置し、
    前記遊星摩擦車機構は、
    前記回転軸と同軸上に設けられた太陽摩擦車と、
    同心円上に等間隔で配置された遊星軸を備えるキャリアと、
    前記遊星軸にそれぞれ回転自在に固定され、自転する複数の遊星摩擦車と、
    前記駆動伝達部材の回転中心に設けられた凹部とを有し、
    前記遊星摩擦車を前記太陽摩擦車と前記凹部の内周面とで圧接する構成としたことを特徴とする駆動装置。
  2. 駆動源と、
    回転体に前記駆動源の駆動力を伝達する回転体駆動伝達機構と、
    前記回転体の速度変動を抑制するための回転慣性体と、
    前記回転慣性体に前記駆動源の駆動力を伝達する回転慣性体駆動伝達機構とを備え、
    前記回転体駆動伝達機構および前記回転慣性体駆動伝達機構の少なくとも一方に回転速度を変速する遊星摩擦車機構を設けて、前記回転慣性体を前記回転体の角速度を越える角速度で回転させる駆動装置において、
    前記回転慣性体と前記回転体駆動伝達機構と前記回転慣性体駆動伝達機構とを前記回転体の回転軸と同軸上に設け、
    前記遊星摩擦車機構を、回転慣性体駆動伝達機構に設け、
    前記回転慣性体と同軸上かつ、前記回転体駆動伝達機構と前記回転慣性体駆動伝達機構との間に前記駆動源の出力ギヤと噛み合い、駆動力を入力する駆動伝達ギヤを配置し、
    前記駆動源の回転速度を前記駆動伝達ギヤのみで減速する1段減速機構であって、前記回転慣性体の外径を前記駆動伝達部材の外径よりも小さくして、前記駆動源と前記回転慣性体とを前記回転軸の法線方向に並べて配置したことを特徴とする駆動装置。
  3. 駆動源と、
    回転体に前記駆動源の駆動力を伝達する回転体駆動伝達機構と、
    前記回転体の速度変動を抑制するための回転慣性体と、
    前記回転慣性体に前記駆動源の駆動力を伝達する回転慣性体駆動伝達機構とを備え、
    前記回転体駆動伝達機構および前記回転慣性体駆動伝達機構の少なくとも一方に回転速度を変速する遊星摩擦車機構を設けて、前記回転慣性体を前記回転体の角速度を越える角速度で回転させる駆動装置において、
    前記遊星摩擦車機構は、
    前記回転軸と同軸上に設けられた太陽摩擦車と、
    同心円上に等間隔で配置された遊星軸を備えるキャリアと、
    前記遊星軸にそれぞれ回転自在に固定され、少なくとも自転する複数の遊星摩擦車と、
    筒状部を備えた内接リングとを有し、
    前記遊星摩擦車を前記太陽摩擦車と前記内接リングの内周面とで圧接する構成であって、前記太陽摩擦車、前記キャリア、前記内接リングのうちのひとつを固定して駆動力の伝達を行うものであって、
    前記内接リングが、少なくと前記遊星摩擦車を密閉状態に覆う構成とし、
    前記駆動源の出力ギヤと噛み合い、前記駆動源の駆動力を入力する駆動伝達ギヤを設け、
    前記駆動源の回転速度を前記駆動伝達ギヤのみで減速する1段減速機構であって、前記回転慣性体の外径を前記駆動伝達部材の外径よりも小さくして、前記駆動源と前記回転慣性体とを前記回転軸の法線方向に並べて配置したことを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項1の駆動装置において、
    前記駆動伝達部材を樹脂で形成し、前記凹部内周面金属部材で構成したことを特徴とする駆動装置。
  5. 請求項1または4に記載の駆動装置において、
    前記駆動伝達部材は、前記駆動源の出力ギヤと噛み合う駆動伝達ギヤであることを特徴とする駆動装置。
  6. 請求項5に記載の駆動装置において、
    前記駆動源の回転速度を前記駆動伝達ギヤのみで減速する1段減速機構であって、前記回転慣性体の外径を前記駆動伝達部材の外径よりも小さくして、前記駆動源と前記回転慣性体とを前記回転軸の法線方向に並べて配置したことを特徴とする駆動装置。
  7. 請求項2の駆動装置において、
    前記遊星摩擦車機構は、
    前記回転軸と同軸上に設けられた太陽摩擦車と、
    同心円上に等間隔で配置された遊星軸を備えるキャリアと、
    前記遊星軸にそれぞれ回転自在に固定され、少なくとも自転する複数の遊星摩擦車と、
    筒状部を備えた内接リングとを有し、
    前記遊星摩擦車を前記太陽摩擦車と前記内接リングの内周面とで圧接する構成であって、前記太陽摩擦車、前記キャリア、前記内接リングのうちのひとつを固定して駆動力の伝達を行うものであって、
    前記内接リングが、少なくと前記遊星摩擦車を密閉状態に覆うことを特徴とする駆動装置。
  8. 請求項1乃至7いずれかひとつに記載の駆動装置において、
    前記回転体は、当該駆動装置を備えた画像形成装置に対して着脱可能であって、駆動伝達部材と前記回転慣性体と変速機構とを前記画像形成装置本体側に設けたことを特徴とする駆動装置。
  9. 回転体を備えた画像形成装置において、
    前記回転体を回転駆動させる駆動装置として、請求項1乃至8いずれかひとつに記載の駆動装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9の画像形成装置において、
    前記回転体が像担持体であることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10の画像形成装置において、
    前記像担持体の周囲にそれぞれ色の異なるトナー収納した複数の現像装置を配置し、前記像担持体が一回転する間に前記像担持体上にカラー画像が形成されることを特徴とする画像形成装置。
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