JP5250979B2 - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の操舵系にモータによる操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、特にベクトル制御における電流指令値とモータ電流の位相差を、電流指令値の電気角に対して進角調整することで補償し、トルクリップルや振動・異音の発生を抑える電動パワーステアリング装置の制御装置に関する。
車両のステアリング装置を、モータの回転力で補助負荷付勢する電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に補助負荷付勢するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルク(操舵補助力)を正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、電流指令値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデュ−ティ比の調整で行っている。
ここで、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図11に示して説明すると、ハンドル1のコラム軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4a及び4b、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に連結されている。コラム軸2には、ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられており、ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が、減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット30には、バッテリ14から電力が供給されると共に、イグニッションキー11を経てイグニッション信号が入力され、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクThと車速センサ12で検出された車速Vhとに基づいてアシスト指令の操舵補助指令値Iの演算を行い、演算された操舵補助指令値Iに基づいてモータ20に供給する電流を制御する。
コントロールユニット30は主としてCPU(MPUやMCUを含む)で構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を、ベクトル制御方式について示すと図12のようになる。ベクトル制御は、ロータマグネットの座標軸であるトルクを制御するq軸と、磁界の強さを制御するd軸とを独立に設定し、各軸が90度の関係にある各軸の電流を制御するもので、モータ20は一般的にブラシレスDCモータが使用される。
コントロールユニット30は電流指令値演算部204を具備しており、電流指令値演算部204はトルクセンサ10からの操舵トルクTh及び車速センサ12からの車速Vhを入力すると共に、ブラシレスDCモータ20に取付けられたレゾルバ201の出力を、レゾルバディジタル変換回路(RDC)202で変換された角度θ及び角速度ωを入力し、アシストマップ212を参照してd−q軸の電流指令値Idref及びIqrefを演算する。
演算された電流指令値Iqref及びIdrefは減算部207−1及び207−2に入力され、減算部207−1及び207−2に対してモータ20の実際のモータ電流Ia、Ib、Icを検出してフィードバック制御している。具体的には、電流検出器205−1及び205−2で2相のモータ電流Ia及びIcを検出し、Ia+Ib+Ic=0の関係にあることから、減算部207−3においてモータ電流Ibを、Ib=−(Ia+Ic)として算出する。このようにして算出された3相のモータ電流Ia、Ib、Icは、ベクトル制御のため3相/2相変換部206に入力され、モータ20の角度θに基づいて2相のモータ電流iq及びidに変換される。
次に、モータ電流iq及びidはそれぞれ減算部207−1及び207−2にフィードバックされ、減算部207−1で電流指令値Iqrefとモータ電流iqとの偏差ΔIqが算出され、減算部207−2で電流指令値Idrefとモータ電流idとの偏差ΔIdが算出される。これら偏差ΔIq及びΔIdはPI(比例積分)制御部208に入力され、PI制御された電圧指令値Vdref及びVqrefが出力される。そして、実際のモータ20には3相の電流を供給する必要があるので、電圧指令値Vdref及びVqrefを2相/3相変換部209で3相の電圧指令値Varef、Vbref、Vcrefに変換し、電圧指令値Varef、Vbref、VcrefをPWM制御部210に入力する。PWM制御部210は電圧指令値Varef、Vbref、Vcrefに基づいてPWM制御信号を発生し、インバータ回路211はこのPWM制御信号に基づきモータ20に電流Ia、Ib、Icを供給し、偏差ΔIq及びΔIdをそれぞれ0とするようにモータ20を駆動制御する。
ここで、ブラシレスDCモータに対するPWM制御は、モータのロータ回転角度を検出するレゾルバやエンコーダ等に基づいて、ロータ角度に対応する通電相に通電することで、モータの回転を制御している。そして、電動パワーステアリング装置の操舵フィーリングを向上するためには、つまりモータトルクリップルを低減するためには、モータが高速回転するときにも、モータ電流検出値が電流指令値に追従できるようにする必要がある。しかし、精度良くPWM制御を行うには、回転角検出センサの分解能を高くする必要があると共に、モータ回転数を上昇させると、コイルのインダクタンスの影響により位相差が発生する。この位相差の発生を解決するために、ロータの回転速度を検出する回転速度センサと、スイッチングによって電流量を検出する電流センサを設けて、実際に通電する進角量を決定するベクトル制御が行われている。しかし、一般的なベクトル制御では、制御回路に電流センサと、電流平滑用コンデンサ及びコイルが必要である。そのため、構成される部品点数が増大し、制御回路の構成が複雑化すると共に大型になり、製造コストが大きくなってしまう問題がある。
かかる問題を解決する方法として、例えば特許第3501370号公報(特許文献1)に示されるモータの制御方法がある。この特許文献1の方法では、目標とするモータの回転速度により、電圧と電流との位相差を推定し、検出したモータ回転速度と推定した位相差に対応する進角との関係から、出力トルクの過不足を判定し、進角補償の量を大きくしている。即ち、ロータ及びステータを有し、ステータが発生する磁束に伴いロータが軸中心に回転可能な同期モータを制御する方法であって、ロータの回転位置及び回転速度を検出する段階と、回転角度検出手段で検出したロータの回転速度から電圧と電流との位相差を推定する段階と、目標とするロータの回転速度と検出したロータの回転速度とを比較し、検出回転速度が目標回転速度よりも遅い場合には通電時の進角補償の量を大きくして回転速度を上昇し、検出回転速度が目標回転速度よりも早い場合には通電時の進角補償の量を小さくして回転速度を低下することにより、ロータの回転速度及び回転方向を制御する段階とを具備している。
また、本出願人による特開2005−199735号公報(特許文献2)に示される電動パワーステアリング装置の制御装置では、実モータの情報(位置、角速度、電圧、電流、逆起電力など)と制御で使用する情報との遅れから発生する位相差によるトルクリップルや振動・異音の問題を解決するために、角速度に応じた位相差を簡易な演算である1次関数より求めて電気角に加算し、修正した電気角に基づいてベクトル制御における電流指令値の補償を行うようにしている。即ち、モータによるアシスト力を操舵系に付与するようになっているベクトル制御方式の電動パワーステアリング装置の制御装置において、角速度に応じた位相差を求め、位相差を電気角に加算して修正電気角を算出し、修正電気角に基づいてベクトル制御における電流指令値生成の補償を行っている。
特許第3501370号公報 特開2005−199735号公報
しかしながら、特許文献1のモータの制御方法では、モータの出力トルクの過不足を防ぐため、モータ回転速度を目標値に合わせるように進角補償している。つまり、目標トルクに合わせるような制御を採用するため、モータ回転速度を目標とするような調整方法は、トルク制御を行う電動パワーステアリング装置には適用できない問題がある。
また、特許文献2の電動パワーステアリング装置の制御装置では、位相差を補償する際、位相差が一定の遅れ量と角速度に比例することから、所定のオフセット量と1次関数で求めた進角を与えるように構成しているので、進角の演算を簡単に行うことができるが、補償の特性が直線的な補償となってしまう問題がある。
また、近年のモータ制御に用いられるCPU(又はMPUやMCU)の処理能力の向上に伴い、精度を向上させた非直線的な補償値を演算して求めることが容易になって来ており、外的要因による位相差についても補償することが要請されている。
本発明は上述のような事情によりなされたものであり、本発明の目的は、モータ回転速度とモータ電流の位相差(位相遅れ)の関係を予め求めて、モータ電流の位相遅れを補償すると共に、外的要因により発生する位相差(位相誤差)にも対応できるようにすることで、トルクリップルや振動・異音の発生を抑えることができる信頼性の高い電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することにある。
本発明は、操舵トルク及び車速に基づいて演算された電流指令値により操舵系に操舵補助力を付与するモータを、ベクトル制御方式により駆動制御する電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、本発明の上記目的は、前記電流指令値に対してモータ電流に発生する位相遅れを補償する進角マップを具備し、前記電流指令値に対するモータ電流の外的要因による位相誤差時間を検出する位相誤差検出手段を具備し、前記位相誤差検出手段が、前記電流指令値と前記モータ電流の電流波形を比較して前記位相誤差時間を検出するようになっており、前記位相誤差時間の検出は、前記電流指令値の零点交差の時間と前記モータ電流零点交差の時間を計測する事によって行い、前記進角マップ及び前記位相誤差時間に基づいて前記電流指令値を進角補償することにより達成される。

また、前記進角マップが、モータ回転速度に応じて前記位相遅れを補償する補償角度を、前記モータの電気角に付加するようになっていることにより、或いは前記補償角度が、前記モータ回転速度に応じて非直線特性となっていることにより、より効果的に達成される。
また、前記位相誤差時間、前記モータの回転速度及び前回進角誤差ゲインに基づいて進角誤差ゲインを算出する進角誤差ゲイン手段と、前記進角誤差ゲイン手段により算出される前記進角誤差ゲインを記憶保持するKa記憶手段とを具備することにより、或いは前記Ka記憶手段及び前記進角誤差ゲイン手段は、前記位相誤差検出手段から出力される進角誤差ゲイン更新パルスを検出すると、前記進角誤差ゲインの記憶保持及び前記進角誤差ゲインの演算を行うようになっていることにより、或いは前記位相誤差検出手段は、検出される前記位相誤差時間と所定時間を比較し、前記所定時間よりも前記位相誤差時間が大きい、且つ前記モータ回転速度が所定回転速度より大きい場合に、前記進角誤差ゲイン更新パルスを出力するようになっていることにより、或いは前記Ka記憶手段が前記進角誤差ゲイン更新パルスを検出すると、前記記憶保持した前記進角誤差ゲインを前回進角誤差ゲインに変換して記憶保持するようになっていることにより、或いは前記進角誤差ゲイン及び前記モータ回転速度に基づいて、誤差補償値を算出する進角補償演算手段を具備し、前記誤差補償値により前記電流指令値を進角補償することにより、或いは前記進角補償演算手段が、前記誤差補償値を前記モータの電気角に付加することで進角補償するようになっていることにより、より効果的に達成される。
本発明の電動パワーステアリング装置の制御装置によれば、モータ回転速度とモータ電流の位相遅れの関係から予め求めることができる進角マップにより、電流指令値の電気角に対して進角補償しているので、確実に位相遅れを補償することができる。また、外的要因による電流指令値とモータ電流の位相誤差についても、検出される位相誤差に基づいて進角誤差ゲインを算出し、検出されるモータ回転速度に合わせて電流指令値の電気角に対して進角補償しているので、位相遅れ及び位相誤差によるトルクリップルや振動・異音の発生を抑えることができる。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の制御装置は、モータ制御回路の閉ループの伝達関数に基づき、位相遅れとモータ回転速度の関係を進角マップとして予め求めておく。そして、検出されるモータ回転速度に応じて、進角マップにより電流指令値の電気角を進角補償し、モータ電流の位相遅れを補償する。更に、外的要因による位相誤差を補償するために、電流指令値とモータ電流との位相誤差を検出し、位相誤差を補償する誤差補償値を演算し、進角マップからの補償角度に加算して電流指令値の電気角を進角補償することにより、モータ電流の位相遅れ及び位相誤差を補償する。
以下に本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の基本構成を示すブロック図である。操舵補助指令値演算部31には、トルクセンサ10から操舵トルクTh及び車速センサ12から車速Vhが入力され、操舵補助指令値演算部31で演算された操舵電流目標値Itは最小値選択部33に入力される。また、操舵補助指令値制限部32には、供給電圧Vr及びモータ回転速度nが入力され、操舵補助指令値制限部32で求められた電流指令制限値Iref_limは最小値選択部33に入力される。最小値選択部33は、入力された操舵電流目標値Itと電流指令制限値Iref_limとを比較し、小さい方を電流指令値Iref_minとして出力し、電流指令値Iref_minをd/q軸電流目標値演算部34に入力する。d/q軸電流目標値演算部34では、入力された電流指令値Iref_minを基に、ベクトル制御におけるd−q軸の電流指令値Id及びIqが演算され、電流指令値Id及びIqは2相/3相変換部35に入力される。そして、d軸電流Id及びq軸電流Iqは2相/3相変換部35において2相/3相変換され、3相の電流指令値Iref_a、Iref_b及びIref_c(以下、単に「Iref_abc」とする)が減算部39Aに入力される。モータ電流検出部39Dにより検出されたモータ電流Im_a、Im_b及びIm_c(以下、単に「Im_abc」とする)は減算部39Aに入力され、電流指令値Iref_abcと減算処理され、偏差ΔIref_abcがPI(比例積分)制御部36に入力される。PI制御された3相の電圧指令値Vref_a、Vref_b及びVref_c(以下、単に「Vref_abc」とする)はPWM制御部37に入力され、電圧指令値Vref_abcに基づいてPWM制御信号を発生し、インバータ回路38はPWM制御信号に基づきモータ20に電流を供給し、電流指令値Iref_abcとモータ電流Im_abcとの偏差ΔIref_abcが「0」となるようにモータ20が駆動制御される。
また、モータ20には回転センサとしてレゾルバ20Aが取付けられており、RDC20Bにより検出される角度θは、d/q軸電流目標値演算部34及び2相/3相変換部35に入力される。
ここで、d/q軸電流目標値演算部34は、トルク一定式である下記数1に基づいて、ベクトル制御のq軸電流Iqを、電流指令値Iref_minに基づいて求める。
Figure 0005250979
ここで、Ktはトルク定数、e及びeはモータ20の逆起電圧を3相/2相変換したq軸成分及びd軸成分である。
また、2相/3相変換部35は、電流指令値Id及びIqに基づいて、2相/3相変換式である下記数2により3相の電流指令値Iref_abcを求める。
Figure 0005250979
また、モータ電流検出部39Dにより検出されるモータ電流Im_abcが、電流指令値Iref_abcを完全に追従しているような位相遅れの無い理想のトルクを出力する状態を、上記数1に基づいて表すと下記数3のようになる。
Figure 0005250979
ここで、eabcはモータ20のa、b及びc相の逆起電圧である。
つまり、上記数3の出力トルク式は、トルクリップルが発生しない理想のトルク式である。
次に、モータ回転速度とモータ電流の位相遅れの関係から進角マップを求め、電流指令値Iref_abcを進角マップにより補償する本発明の原理を、以下に説明する。
前述したように、モータ回転速度が高速回転になるほど、モータの抵抗、コイルによるインダクタンスの影響、コントロールユニット(ECU)の製造時のばらつきによる内部抵抗、モータ制御系における制御器のカットオフ周波数、その他の構成部への入出力による無駄時間等が位相遅れの要因となり、トルクリップルの発生原因となる。そこで、本発明では、予め推定することができる位相遅れに基づいて電流指令値Iref_abcの電気角θを進角補償し、モータ電流の位相遅れを補償する。つまり、制御系の電流指令値演算からモータに出力するまでの閉ループ回路の位相遅れ成分である伝達関数を予め求め、その伝達関数に従ってモータ電流の位相遅れを補償する。ここで、伝達関数による閉ループ回路の位相特性は図2のような特性を示す。
図2は、電流指令値Iref_abcの周波数が高くなると共に、位相差が大きくなる特性例を示す。つまり、モータ回転速度が高速回転になるほど、電流指令値Iref_abcとモータ電流Im_abcとの位相差が大きくなることを示している。図2の特性に基づいて得られる位相差と入力電流周波数の関係を、下記数4に示す。
Figure 0005250979
ここで、θaは位相遅れ(deg)であり、進角補償する際の補償角度となる、fは入力周波数(Hz)である。入力周波数fとモータ回転速度n[rpm]の関係を、下記数5に示す。
Figure 0005250979
ここで、pはモータ極対数である。
そして、上記数4及び数5からモータ回転速度nと位相遅れθaとの関係式が下記数6のように得られる。
Figure 0005250979
例えば磁極を8つ備えたモータの場合、上記数6に対極数p=4と、検出されるモータ回転速度nとを代入して求まる位相差を、図3に示す。
図3は、モータ電流Im_abcの位相が電流指令値Iref_abcに対して、モータ回転速度nの上昇に伴って「遅れ」が大きくなることを示していると共に、位相遅れの特性が非直線関係になることを示している。
また、位相遅れが発生している状態を図4に示す。図4はモータ回転速度nが上昇し、第1電流指令値Iref_a’とモータ電流Im_aに位相遅れが発生している状態を具体的に示す特性図であり、モータ回転速度n(1000[rpm])におけるモータのa相の第1電流指令値Iref_a’の波形と、a相のモータ電流Im_aの波形とを示し、モータ電流Im_aの電流波形の位相が第1電流指令値Iref_a’と比較して、電気角で約20度遅れている状態を示している。
ここで、図3の特性を予めマップ化(進角マップ)することで、電流指令値Iref_abcの電気角θを進角補償し、図4に示されるようなモータ電流Im_abcの位相遅れを補償することができる。そのため、本発明では、上記数1に基づいて算出される理想の電流指令値Iref_abcを第1電流指令値Iref_abc’とし、第1電流指令値Iref_abc’とモータ電流Im_abcが同じ位相になるように設定される進角マップを予め求めておき、電流指令値Iref_abcの電気角θを進角補償する。即ち、第1電流指令値Iref_abc’とモータ電流Im_abcの位相遅れを、進角マップの補償角度θaにより進角補償された第2電流指令値Iref_abc’’によって補償する。
次に、本発明の外的要因(例えば温度変動等)により発生する第1電流指令値Iref_abc’とモータ電流Im_abcとの位相誤差を補償する原理を、以下に説明する。
上記数1〜数6は、温度変動等による外的要因には対応していない。つまり、前述した進角マップのみの進角補償では、モータ電流Im_abcが第1電流指令値Iref_abc’を追従することができない場合がある。例えば、設計温度の場合には、進角マップにより位相遅れを補償することができるが、温度変動により発生する位相誤差の場合には、進角マップによる補償のみでは対応できないため、モータ電流Im_abcが第1電流指令値Iref_abc’に追従することができない。
このような、モータ電流Im_aが第1電流指令値Iref_a’に追従できない位相誤差が発生した状態を示すと、図5のようになる。図5は、温度変動により第1電流指令値Iref_a’の0[A]をとる点(以下、単に「零点交差点」とする)をtとし、モータ電流Im_aの電流波形の零点交差点をtとして、モータ電流Im_aの位相が(t−t)だけ遅れている例を示している。
また、図6は、温度変動によりモータ電流Im_aの電流波形の零点交差点がtに変化し、第1電流指令値Iref_a’の零点交差点がtに変化し、モータ電流Im_aの位相が(t−t)だけ進んでいる例を示している。
ここで、温度変動に伴う電流制御系の特性変動による位相誤差の補償を行うために、第1電流指令値Iref_a’とモータ電流Im_aとの位相誤差を検出する。例えば図5に示すように、第1電流指令値Iref_a’の零点交差点をt、モータ電流Im_aの零点交差点をtとして、零点交差点tとtの位相誤差時間を計測し、位相誤差を求める。そして、零点交差点tとtの位相誤差時間から下記数7を用いて進角誤差ゲインを求める。
Figure 0005250979
ここで、Kaは進角誤差ゲイン、Ka(i−1)は前回進角誤差ゲイン、n*は第1電流指令値Iref_a’が零点交差した時のモータ回転速度、σtは第1電流指令値Iref_a’の零点交差点tとモータ電流Im_aの零点交差点tとの位相誤差時間である。
また、上記数7により求められた進角誤差ゲインKaに基づき、下記数8を用いて位相誤差を求める。
Figure 0005250979
ここで、σθは特性変動による第1電流指令値Iref_a’とモータ電流Im_aの位相誤差を進角補償する際の誤差補償値、Kaは進角誤差ゲインである。つまり、外的要因による位相誤差が発生した場合には、零点交差の位相誤差時間σtを検出し、上記数7に基づいて進角誤差ゲインKaを求め、上記数8に基づいて、誤差補償値σθを求める。そして、誤差補償値σθにより、電流指令値Iref_abcの電気角θを進角補償して第2電流指令値Iref_a’’を求め、第2電流指令値Iref_abc’’によりモータ電流Im_aの位相誤差を補償する。
このように、誤差補償値σθ及び前述した進角マップからの補償角度θaを加算して進角補償値として、電流指令値Iref_abcの電気角θを進角補償し、位相遅れ及び位相誤差を補償する。
上述した原理に基づいて、本発明の構成例を図7に示す。また、図7は図1の基本構成に対応しており、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
d/q軸電流目標値演算部34により演算されたd−q軸電流指令値Id及びIqは、2相/3相変換部35A及び2相/3相変換部35Bに入力され、2相/3相変換部35Aで演算された第2電流指令値Iref_abc’’は減算部39Aに入力される。一方、2相/3相変換部35Bで演算された第1電流指令値Iref_abc’は位相誤差検出手段40に入力される。また、モータ電流検出部39Dにより検出されたモータ電流Im_abcは、減算部39Aに入力されると共に、位相誤差検出手段40に入力される。第1電流指令値Iref_abc’及びモータ電流Im_abcを入力された位相誤差検出手段40は、第1電流指令値Iref_abc’とモータ電流Im_abcを比較して零点交差の位相誤差時間σtを検出する。さらに、位相誤差検出手段40は検出した位相誤差時間σtを所定値と比較し、位相誤差時間σtが所定値よりも大きい場合、位相誤差時間σt及び進角誤差ゲインKaの情報を更新するため、進角誤差ゲインパルスGpを出力して、進角誤差ゲイン手段43及びKa記憶手段42に入力すると共に、検出した位相誤差時間σtを進角誤差ゲイン手段43に入力する。進角誤差ゲイン更新パルスGpを入力されたKa記憶手段42は、記憶保持された進角誤差ゲインKa(i)を前回進角誤差ゲイン(i−1)に書換える。
一方、進角誤差ゲイン更新パルスGpを入力された進角誤差ゲイン算出手段43は、Ka記憶手段42に記憶保持された前回進角誤差ゲインKa(i−1)を読込むと共に、入力された位相誤差時間σt及びモータ回転速度nに基づいて上記数7より進角誤差ゲインKaを算出する。そして、進角誤差ゲイン手段43により算出された進角誤差ゲインKaはKa記憶手段42に入力され、進角誤差ゲインKa(i)として記憶保持される。進角補償演算手段44は、Ka記憶手段42から進角ゲインKaを読込み、検出されるモータ回転速度nと上記数8に基づいて乗算処理し、誤差補償値σθを算出する。進角補償演算手段44により算出された誤差補償値σθは、加算部39Cに入力される。
進角マップ41は、モータ回転速度nと位相遅れの関係を図3(或いは上記数6)に基づいてマップ化しており、検出されるモータ回転速度nに基づいて補償角度θaを加算部39Cに入力する。加算部39Cに入力された補償角度θaと誤差補償値σθは加算処理され、加算結果の進角補償角度hθは加算部39Bに入力される。そして、加算部39Bに入力された進角補償角度hθは、RDC回路20Bにより検出されるモータ20の電気角θと加算処理され、進角補償された電気角(θ+hθ)は2相/3相変換部35Aに入力される。そして、2相/3相変換部35Aにより位相遅れ及び位相誤差を進角補償された第2電流指令値Iref_abc’’が算出され、2相/3相変換部35Aの演算結果の第2電流指令値Iref_abc’’は減算部39Aに入力される。
このような構成において、その動作例を図8のフローチャートを参照して説明する。
図3によるモータ回転速度nとモータ電流Im_abcの位相遅れの関係により、モータ電流Im_abcの位相遅れを補償するようになっている進角マップ41は、検出されたモータ回転速度nに応じて補償角度θaを加算部39Cに入力する。
先ず、モータ回転速度nを検出して入力し(ステップS11)、進角誤差ゲイン手段43は、入力されたモータ回転速度nを所定値と比較し、モータ回転速度nが所定値より小さい場合にはステップS11にリターンする(ステップS12)。モータ回転速度nが所定値以上の場合、位相誤差検出手段40は、モータ20の任意の相を検出対照として第1電流指令値Iref_abc’とモータ電流Im_abcの位相誤差を検出する(ステップS13)。例えば第1電流指令値Iref_a’とモータ電流Im_aを検出対照とし、検出される第1電流指令値Iref_a’とモータ電流Im_aの電流波形に基づいて、零点交差の位相誤差時間σtを検出する。位相誤差検出手段40は、零点交差の時間を計測することによって位相誤差を検出するために、第1電流指令値Iref_a’又はモータ電流Im_aのどちらが先に零点交差したかを判定し(ステップS14)、第1電流指令値Iref_a’が先に零点交差した場合は、図5に示すように第1電流指令値Iref_a’が零点交差した時点tから位相誤差時間σtの計測を開始し(ステップS15)、モータ電流Im_aが零点交差した時点tで計測を終了する(ステップS16)。なお、差(t−t)の検出を行い、位相誤差時間σtを検出するようにしても良い。そして、計測した位相誤差時間σtに「正」の符号を付して位相誤差時間+σtとする(ステップS17)。
一方、上記ステップS14において、モータ電流Im_aが先に零点交差した場合には、図6に示すようにモータ電流Im_aが零点交差した時点tから位相誤差時間σtの計測を開始し(ステップS18)、第1電流指令値Iref_a’が零点交差した時点tで計測を終了する(ステップS19)。なお、差(t−t)の検出を行い、位相誤差時間σtを検出するようにしても良い。そして、計測した位相誤差時間σtに「負」の符号を付して位相誤差時間−σtとする(ステップS20)。
上述のように位相誤差時間+σt又は−σtが検出されると、位相誤差検出手段40は検出される位相誤差時間|σt|を所定時間と比較し、位相誤差時間|σt|が所定時間以下の場合には上記ステップS11にリターンし、位相誤差時間|σt|が所定時間よりも大きい場合は位相誤差を補償するため、進角誤差ゲイン手段43及びKa記憶手段42に進角誤差ゲイン更新パルスGpを出力すると共に、検出された位相誤差時間+σt又は−σtを進角誤差ゲイン手段43に入力する(ステップS22)。進角誤差ゲイン手段43は、進角誤差ゲイン更新パルスGpが入力されると、Ka記憶手段42から前回進角誤差ゲインKa(i−1)を読込むと共に、入力される位相誤差時間+σt又は−σtに基づいて進角誤差ゲインKaを上記数7により算出する(ステップS23)。また、Ka記憶手段42は、進角誤差ゲイン更新パルスGpが入力されると、前回記憶された位相誤差ゲインKa(i)を前回位相誤差ゲインKa(i−1)に変更して記憶保持する(ステップS24)。そして、進角誤差ゲイン手段43により算出された進角ゲインKaはKa記憶手段42に入力され、進角ゲインKa(i)としてKa記憶手段42により記憶保持される(ステップS25)。進角補償演算手段44は、Ka記憶手段42から進角誤差ゲインKa(進角誤差ゲインKa(i))を読込み、入力されたモータ回転速度nに基づき、上記数8により乗算処理して誤差補償値σθを算出する(ステップS26)。
そして、進角補償演算手段44により算出された誤差補償値σθは加算部39Cに入力され、加算部39Cにおいて進角マップ41からの補償角度θaと加算処理され、位相遅れ及び位相誤差を補償する進角補償角度hθが加算部39Bに入力される。加算部39Bは進角補償角度hθとモータ20の電気角θを加算処理し、加算結果である進角補償された電気角(θ+hθ)を2相/3相変換部35Aに入力し、2相/3相変換部35Aにより進角補償された第2電流異指令値Iref_abc’’が生成される。
ここで、図9は図4において発生したモータ電流の位相遅れが、第2電流指令値Iref_a’’により補償されている状態を示す。つまり、モータ電流Im_aと第1電流指令値Iref_a’の位相遅れが第2電流指令値Iref_a’’により補償されている状態を示している。
また、図10は、図4において発生した位相遅れと、図5において発生した位相誤差の補償を行った例を示す。つまり、モータ電流Im_aと第1電流指令値Iref_a’に発生した位相遅れ及び位相誤差が第2電流指令値Iref_a’’により補償されている状態を示している。
なお、誤差補償値σθにより位相誤差を補償している状態において、さらに温度変動等が発生し、位相誤差時間σt‘が発生した場合、進角誤差ゲイン算出手段43は、誤差検出手段40により検出される位相誤差時間σt’に基づいて、新たに進角誤差ゲインKaを算出し、Ka記憶手段42に進角誤差ゲインKa(i)を入力し、Ka記憶手段42では、前回進角誤差ゲインKa(i−1)と新たに入力される進角誤差ゲインKa(i)に基づいて新たに誤差補償値σθを算出する。また、進角誤差ゲインKaの更新の頻度について、温度変動による特性は、時間による慣性が大きく特性の変化が鈍いため、180度程度を更新の目安とする。また、Ka記憶手段により記憶保持された前回進角誤差ゲインは、消去されるようにしても良い。また、位相誤差検出手段40による位相誤差時間の検出方法の例として、電流値「0A」の時を検出する零点交差による位相誤差時間の検出方法を説明したが、第1電流指令値Iref_a’とモータ電流Im_aとの位相誤差時間σtを、所定の電流値により検出するようにしても良い。また、上述では、3相モータについて説明したが、相数は任意である。
なお、初期状態(電源投入時等)については、進角誤差ゲイン手段43が進角誤差ゲインを“0”と設定するようにしても良い。
本発明に係る基本構成を示すブロック図である。 電流指令値の入力周波数と位相遅れの関係の一例を示す特性図である。 モータ回転速度と位相遅れの関係の一例を示す特性図である。 位相遅れが発生している状態を示す特性図である。 位相誤差が発生している状態を示す特性図である。 位相誤差が発生している別の状態を示す特性図である。 本発明に係る構成例を示すブロック図である。 本発明の動作例を示すフローチャートである。 位相遅れを補償している状態を示す特性図である。 位相遅れ及び位相誤差を補償している状態を示す特性図である。 従来の電動パワーステアリング装置の構成例を示す図である。 従来の電動パワーステアリング装置のコントロールユニットの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
10 トルクセンサ
12 車速センサ
20 モータ
20A レゾルバ
30 コントロールユニット
31 電流指令値演算部
32 操舵補助指令値制限部
33 最小値選択部
35A、35B 2相/3相変換部
39A 減算部
39B、39C 加算部
39D モータ電流検出部
40 位相誤差検出手段
41 進角マップ
42 Ka記憶手段
43 進角誤差ゲイン手段
44 進角補償演算手段

Claims (9)

  1. 操舵トルク及び車速に基づいて演算された電流指令値により操舵系に操舵補助力を付与するモータを、ベクトル制御方式により駆動制御する電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記電流指令値に対してモータ電流に発生する位相遅れを補償する進角マップを具備し、前記電流指令値に対するモータ電流の外的要因による位相誤差時間を検出する位相誤差検出手段を具備し、
    前記位相誤差検出手段が、前記電流指令値と前記モータ電流の電流波形を比較して前記位相誤差時間を検出するようになっており、
    前記位相誤差時間の検出は、前記電流指令値の零点交差の時間と前記モータ電流零点交差の時間を計測する事によって行い、
    前記進角マップ及び前記位相誤差時間に基づいて前記電流指令値を進角補償することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  2. 前記進角マップが、モータ回転速度に応じて前記位相遅れを補償する補償角度を、前記モータの電気角に付加するようになっている請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. 前記補償角度が、前記モータ回転速度に応じて非直線特性となっている請求項2に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  4. 前記位相誤差時間、前記モータの回転速度及び前回進角誤差ゲインに基づいて進角誤差ゲインを算出する進角誤差ゲイン手段と、前記進角誤差ゲイン手段により算出される前記進角誤差ゲインを記憶保持するKa記憶手段とを具備する請求項1乃至3のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  5. 前記Ka記憶手段及び前記進角誤差ゲイン手段は、前記位相誤差検出手段から出力される進角誤差ゲイン更新パルスを検出すると、前記進角誤差ゲインの記憶保持及び前記進角誤差ゲインの演算を行うようになっている請求項4に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  6. 前記位相誤差検出手段は、検出される前記位相誤差時間と所定時間を比較し、前記所定時間よりも前記位相誤差時間が大きい、且つ前記モータ回転速度が所定回転速度より大きい場合に、前記進角誤差ゲイン更新パルスを出力するようになっている請求項5に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  7. 前記Ka記憶手段が前記進角誤差ゲイン更新パルスを検出すると、前記記憶保持した前記進角誤差ゲインを前回進角誤差ゲインに変換して記憶保持するようになっている請求項4乃至6のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  8. 前記進角誤差ゲイン及び前記モータ回転速度に基づいて、誤差補償値を算出する進角補償演算手段を具備し、前記誤差補償値により前記電流指令値を進角補償するようになっている請求項7に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  9. 前記進角補償演算手段が、前記誤差補償値を前記モータの電気角に付加することで進角補償するようになっている請求項8に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
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