JP5130716B2 - モータ制御装置および電気式動力舵取装置 - Google Patents

モータ制御装置および電気式動力舵取装置 Download PDF

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Description

本発明は、モータ制御装置および電気式動力舵取装置に関するものである。
従来より、車両のステアリングホイールによる操舵を補助するモータのトルクリップルを低減するものとして、例えば、下記特許文献1に開示されている電動パワーステアリング装置が知られている。この電動パワーステアリング装置は、モータのトルクリップルの発生を抑制するようにトルクリップル補償部で演算される補償電流を、モータ負荷に応じて変化させるだけでなく、モータの回転速度に応じても変化させる。これにより、モータ負荷の変動に加え、運転状況に応じてモータの回転速度が刻々変化しても、適切な補償電流が電流制御部によりモータに与えられることとなり、トルクリップルの発生が十分に低減され得る。
例えば、図8に示すように、上記トルクリップル補償部で演算される補償電流を電流制御部によりモータに与えることにより、トルクリップルを含んでいる補償前トルクT1(図8に示す実線)を、補償後トルクT2(図8に示す破線)のようにトルクリップルの発生を十分に低減するように補償する。
特開2004−328814号公報
しかし、上記特許文献1では、トルクリップル補償部の演算周期が電流制御部の制御周期に一致する場合のみを考慮しており、トルクリップル補償部の演算周期が電流制御部の制御周期と異なる場合を考慮していない。通常採用されるマイコンでは、高性能なものを除き、そのリソースの制約等により、トルクリップル補償部の演算周期が電流制御部の制御周期よりも長くなる。
トルクリップル補償部の演算周期が電流制御部の制御周期よりも長い場合、モータの回転速度が早くなるほど、電気角ズレが生じ位相が合わずに制御されるため、トルクリップル低減の効果が減少する。さらにモータの回転速度が速くなると、トルクリップル補償部で演算される補償電流に基づき補償されたモータのトルクリップル(補償後のトルクリップル)が補償前のトルクリップルよりも悪化してしまう場合がある。
例えば、図8に示すように、トルクリップル補償部の演算周期が電流制御部の制御周期よりも長い場合に上述のように演算された補償電流をモータに与えても、モータの回転速度が所定速度以上になると、補償後トルクT3(図8に示す一点鎖線)のトルクリップルが補償前トルクT1のトルクリップルよりも悪化してしまう。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、トルクリップルを低減し得るモータ制御装置および電気式動力舵取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のモータ制御装置では、モータの回転角を検出する回転角検出手段と、前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、前記モータにおける誘導起電力波形の歪みに起因するトルクリップルの発生を抑えるために当該モータに流すべき補償電流指令値を、前記回転角および所定の目標電流指令値に基づき演算する補償電流演算手段と、前記補償電流指令値に基づき前記所定の目標電流指令値を補正する補正手段と、前記補正手段によって補正された後の前記所定の目標電流指令値に対応する電流が前記モータに流れるように当該モータに対してフィードバック制御を行い、当該フィードバック制御による前記モータの電流制御系を構成する制御手段と、を備え、前記補償電流演算手段の演算周期前記制御手段の制御周期よりも長いモータ制御装置において、前記補正手段による補正後の前記所定の目標電流指令値に基づ前記制御手段により制御された前記モータのトルクリップルが、前記補正手段による補正前の前記所定の目標電流指令値に基づき前記制御手段により制御された当該モータのトルクリップルに等しくなるときにおける、前記モータの前記回転速度を第1の閾値とした場合、前記補償電流演算手段は、前記回転速度が前記第1の閾値以上であるときには、前記補償電流指令値を0(ゼロ)にすることを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項2のモータ制御装置では、請求項1記載のモータ制御装置において、前記第1の閾値よりも遅い所定の回転速度を第2の閾値とした場合、前記補償電流演算手段は、前記回転速度が前記第2の閾値以上でありかつ前記第1の閾値以上でないときには前記補償電流指令値を前記回転速度が速くなるほど減少させるように演算し、前記回転速度が前記第2の閾値以上でないときには前記補償電流指令値を前記トルクリップルの発生を抑えるために当該モータに流すべき電流指令値にするように演算することを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項3の電気式動力舵取装置では、前記所定の目標電流指令値は、車両操舵のための操作に応じて決定される電流指令値であって、この操舵に応じた操舵補助力をモータにより発生させて操舵を補助する電気式動力舵取装置において、請求項1または2に記載のモータ制御装置によって、前記モータの駆動制御を行うことを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、トルクリップルの発生を抑えるために当該モータに流すべき補償電流指令値を演算する補償電流演算手段の演算周期、補正手段によって補正された後の所定の目標電流指令値に対応する電流がモータに流れるように当該モータに対してフィードバック制御を行う制御手段の制御周期よりも長いモータ制御装置において、補正手段による補正後の所定の目標電流指令値に基づく制御手段により制御されたモータのトルクリップルが、補正手段による補正前の上記所定の目標電流指令値に基づき制御手段により制御された当該モータのトルクリップルに等しくなるときにおける、モータの回転速度を第1の閾値とした場合、補償電流演算手段は、モータの回転速度が第1の閾値以上であるときには、補償電流指令値を0(ゼロ)にする。
これにより、モータの回転速度が上記第1の閾値以上でないときには、補正手段による補正後の所定の目標電流指令値に基づき制御手段によりモータを制御して当該モータのトルクリップルを低減させる。一方、モータの回転速度が上記第1の閾値以上になると補償電流指令値が0(ゼロ)となり、トルクリップルの補償が行なわれない。したがって、モータの回転速度が上記第1の閾値以上であるときには補償後のトルクリップルが補償前のトルクリップルよりも悪化することがなく少なくとも補償前のトルクリップルを維持するので、トルクリップルを低減することができる。
請求項2の発明では、補償電流演算手段は、モータの回転速度が第2の閾値以上でありかつ第1の閾値以上でないときには回転速度が速くなるほど補償電流指令値を減少させるように演算し、回転速度が第2の閾値以上でないときには補償電流指令値をトルクリップルの発生を抑えるために当該モータに流すべき電流指令値にするように演算する。
これにより、上記第2の閾値を操舵状況に応じて設定することで、モータの回転速度が上記第1の閾値以上でないときでも、補償電流指令値を適切に演算することができる。したがって、モータの回転速度が上記第1の閾値以上でないときでも、トルクリップルを低減することができる。
請求項3の発明では、請求項1または2に記載のモータ制御装置によって、車両操舵のための操作に応じた操舵補助力をモータにより発生させて操舵を補助する。これにより、モータの回転速度が速くなり上記第1の閾値以上になると補償電流指令値が0(ゼロ)となり、補償後のトルクリップルが補償前のトルクリップルよりも悪化することがない等の、請求項1または2の各発明による作用・効果を享受した電気式動力舵取装置を実現することができる。したがって、モータの回転速度が速くなった場合でも、トルクリップルを低減することができる電気式動力舵取装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<1 全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る電気式動力舵取装置1の構成を、それに関連する車両構成と共に示す概略図である。この電気式動力舵取装置1は、操舵のための操作手段としてのハンドル(ステアリングホイール)100に一端が固着されるステアリングシャフト102と、そのステアリングシャフト102の他端に連結されたラックピニオン機構104と、ハンドル100の操作によってステアリングシャフト102に加えられる操舵トルクを検出するトルクセンサ3と、ハンドル操作(操舵操作)における運転者の負荷を軽減するための操舵補助力を発生させるブラシレスモータ6と、その操舵補助力をラック軸に伝達するボールねじ駆動部61と、ブラシレスモータ6のロータの回転位置を検出するレゾルバ等の位置検出センサ62と、車載バッテリ8からイグニションスイッチ9を介して電源の供給を受け、トルクセンサ3や車速センサ4、位置検出センサ62からのセンサ信号に基づきモータ6を駆動制御する電子制御ユニット(ECU)5とを備えている。
このような電気式動力舵取装置1を搭載した車両において運転者がハンドル100を操作すると、トルクセンサ3は、その操作による操舵トルクを検出し、操舵トルクを示す操舵トルク信号Tsを出力する。一方、車速センサ4は、車両の速度(車速)を検出し、車速を示す車速信号Vsを出力する。制御装置としてのECU5は、それら操舵トルク信号Tsおよび車速信号Vsと、位置検出センサ62によって検出されるロータの回転位置を示す回転位置信号Srとに基づいて、モータ6を駆動する。
これによりモータ6は操舵補助力を発生し、この操舵補助力がボールねじ駆動部61を介してラック軸に加えられることにより、操舵操作における運転者の負荷が軽減される。すなわち、ハンドル操作によって加えられる操舵トルクによる操舵力とモータ6の発生する操舵補助力との和によって、ラック軸が往復運動を行う。ラック軸の両端はタイロッドおよびナックルアームから成る図略の連結部材を介して図略の車輪に連結されており、ラック軸の往復運動に応じて上記車輪の向きが変わる。
<2 モータ制御の概要>
本実施形態におけるモータ6は、永久磁石からなる界磁としてのロータ(以下「回転界磁」ともいう)と、U相、V相およびW相の3相コイルからなるステータとから構成される正弦波駆動のブラシレスモータである。
このモータ6に適切な操舵補助力を発生させるためにU相、V相およびW相のコイルに流すべき電流の目標値すなわち各相の電流指令値は、次式で表される。
*u=I*sinθre ・・・(1a)
*v=I*sin(θre−2π/3) ・・・(1b)
*w=I*sin(θre−4π/3)=−i*u−i*v ・・・(1c)
ここで、i*uはu相電流指令値、i*vはv相電流指令値、i*wはw相電流指令値であり、θreは、u相コイルを基準として時計回りにとった回転界磁の角度(「電気角」と呼ばれる)である。ただし、ロータの機械角をθm、極数を2pとしたとき、電気角はθre=p・θmとなる。
通常、ブラシレスモータに印加すべき電圧の指令値は、電流目標値とモータ電流の検出値との偏差に基づく制御演算によって算出されるが、位相遅れを低減するために、この制御演算ではd−q座標で電流指令値が表現され、d軸およびq軸電流指令値に基づき電圧指令値が算出される。ここで、d−q座標は、永久磁石からなる回転界磁(ロータ)と同期して回転する回転座標系であって、回転界磁の磁束方向をd軸とし、d軸と直交する方向をq軸とする。上記各相の電流指令値i*u、i*v、i*wは交流であるが、このd−q座標によれば電流指令値が直流となる。
上記式(1a)〜(1c)で表現される各相の電流指令値をd−q座標で表すと次のようになる。
*d=0 ・・・(2a)
*q=−√(3/2)I* ・・・(2b)
ここで、i*dはd軸電流指令値、i*qはq軸電流指令値である。
一方、モータ電流については、電流検出器でu相電流およびv相電流が検出されると、その検出結果からd軸電流検出値idおよびq軸電流検出値iqが次式により算出される。
id=√2{ivsinθre−iusin(θre−2π/3)}・・・(3a)
iq=√2{ivcosθre−iucos(θre−2π/3)}・・・(3b)
ここで、iuはu相電流検出値、ivはv相電流検出値であり、θreは上記電気角である。
本実施形態では、上記のd軸電流における指令値i*dと検出値idとの偏差ed=i*d−id、および、上記のq軸電流における指令値i*qと検出値iqとの偏差eq=i*q−iqが打ち消されるように、後述の電流制御部200によってモータ6に対するフィードバック制御が行われる。
<3 制御装置の構成>
本実施形態では、電気式動力舵取装置1における制御装置であるECU5において、モータ6に対する上記のようなフィードバック制御が行われる。図2は、このECU5の電気的構成を示すブロック図である。このECU5は、位相補償器112と、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」と略記する)10と、モータ駆動部とから構成される。
マイコン10は、その内部のメモリに格納された所定のプログラムを実行することにより、目標電流演算部114と、指令電流方向指定部116と、収斂性補正部117と、トルクリップル補償部118と、加算器120,121,122と、減算器123,124と、d軸電流PI制御部126と、q軸電流PI制御部128と、d−q/3相交流座標変換部132と、符号反転加算器134と、3相交流/d−q座標変換部138と、正弦波ROMテーブル140と、ロータ角速度演算部142とからなるモータ制御部として機能する。
モータ駆動部は、モータ制御部としてのマイコン10から出力される電圧指令値に基づき、u相、v相およびw相からなる3相のブラシレスモータ6を駆動するハードウェア(回路)であって、3相PWM変調部150と、モータ駆動回路152と、u相電流検出器156と、v相電流検出器154と、ロータ角度位置検出器162とから構成される。
本実施形態では、ハンドル100の操作によってステアリングシャフト102に加えられる操舵トルクがトルクセンサ3によって検出され、トルクセンサ3から出力される操舵トルク信号Tsが上記構成のECU5に入力されると共に、車速が車速センサ4によって検出され、車速センサ4から出力される車速信号VsもECU5に入力される。
ECU5では、入力された操舵トルク信号Tsに対して位相補償器112により位相補償が施され、その位相補償後の信号は、目標電流演算部114に入力される。一方、車速センサ4から出力される車速信号Vsは、ECU5における目標電流演算部114と収斂性補正部117とに入力される。また、モータ6に取り付けられた位置検出センサ62から出力される回転位置信号Srが、ECU5におけるロータ角度位置検出器162に入力され、ロータ角度位置検出器162は、モータ6のロータである回転界磁(永久磁石)の回転位置すなわち電気角θreを示す信号を出力する。この電気角θreを示す信号は、トルクリップル補償部118、正弦波ROMテーブル140およびロータ角速度演算部142に入力される。
目標電流演算部114は、上記操舵トルク信号Tsと上記車速信号Vsとに基づき、モータ6に供給すべき電流の値である電流目標値Itを算出する。具体的には、適切な操舵補助力を発生させるためにモータ6に供給すべき電流の目標値と操舵トルクとの関係を車速をパラメータとして示すテーブル(「アシストマップ」と呼ばれる)が目標電流演算部114内に予め保持されており、目標電流演算部114は、このアシストマップを参照して電流目標値Itを設定する。
この電流目標値Itは、既述の式(2b)で表されるq軸電流に相当する電流指令値を示す符号付きの値であって、その正負は、操舵補助の方向、すなわち右方向操舵を補助する方向のトルクをモータ6に発生させるべきか、左方向操舵を補助する方向のトルクをモータ6に発生させるべきかを示している。
指令電流方向指定部116は、上記電流目標値Itの正負を示す信号すなわち操舵補助の方向を示す信号(以下「方向信号」という)Sdirを生成し、この方向信号Sdirは収斂性補正部117に入力される。また、ロータ角速度演算部142は、ロータ角度に相当する電気角θreを示す信号に基づきロータ角速度ωreを算出し、このロータ角速度ωreを示す信号も収斂性補正部117に入力される。
収斂性補正部117は、これらの信号と車速信号Vsとに基づき、車両収斂性を確保するための補償電流値icを算出する。加算器120は、この補償電流値icを上記の電流目標値Itに加算し、その結果得られる加算値をq軸基本電流指令値i*qとして出力する。このq軸基本電流指令値i*qは、操舵補助のためにモータ6が発生すべきトルクに対応する電流の指令値であり、加算器122に入力される。一方、d軸電流はトルクに関与しないので、d軸電流指令値の基本となるd軸基本電流指令値i*dは、i*d=0として加算器121に入力される。
トルクリップル補償部118は、モータ6における誘導起電力波形の歪みに起因するトルクリップルの発生を抑制するためにモータ6に流すべき補償電流の指令値を演算する補償電流演算手段として機能するものであって、電気角θreおよびq軸基本電流指令値i*qに基づき、d軸電流補償値Δidおよびq軸電流補償値Δiqを上記補償電流の指令値として求める(詳細は後述)。これらの電流補償値Δid,Δiqは、加算器121,122にそれぞれ入力される。
加算器121は、入力されるd軸電流補償値Δidを上記のd軸基本電流指令値i*dに加算することによりd軸電流指令値i*dを求め、加算器122は、入力されるq軸電流補償値Δiqを上記のq軸基本電流指令値i*qに加算することによりq軸電流指令値i*qを求める。すなわち、
*d=i*d+Δid ・・・(4a)
*q=i*q+Δiq ・・・(4b)
である。これらの式(4a)(4b)は、適切な操舵補助力を得るためにモータ6に流すべき電流の目標電流指令値が、トルクリップルの抑制のためにd軸電流補償値Δidおよびq軸電流補償値Δiqに基づき補正されることを示している。
u相電流検出器156とv相電流検出器154は、モータ駆動回路152からモータ6に供給される電流のうちu相電流とv相電流をそれぞれ検出し、u相電流検出値iuとv相電流検出値ivをそれぞれ出力する。正弦波ROMテーブル140は、角度θの各種の値とsinθの各種の値とを互いに対応付けて格納しており、ロータ角度位置検出器162からの信号の示す電気角θreに対応する正弦波値sinθreを出力する。
3相交流/d−q座標変換部138は、この正弦波値sinθreを用いて、式(3a)(3b)により、上記のu相電流検出値iuおよびv相電流検出値ivを、d−q座標上の値すなわちd軸電流検出値idおよびq軸電流検出値iqに変換する。このようにして得られたd軸電流検出値idおよびq軸電流検出値iqは、減算器123および減算器124にそれぞれ入力される。
減算器123は、加算器121からのd軸電流指令値i*dと3相交流/d−q座標変換部138からのd軸電流検出値idとの偏差であるd軸電流偏差ed=i*d−idを算出し、d軸電流PI制御部126は、このd軸電流偏差edに対する比例積分制御演算によってd軸電圧指令値v*dを求める。
一方、減算器124は、加算器122からのq軸電流指令値i*qと3相交流/d−q座標変換部138からのq軸電流検出値iqとの偏差であるq軸電流偏差eq=i*q−iqを算出し、q軸電流PI制御部128は、このq軸電流偏差eqに対する比例積分制御演算によってq軸電圧指令値v*qを求める。
すなわち、次式によりd軸電圧指令値v*dおよびq軸電圧指令値v*qを算出する。
*d=Kp{ed+(1/Ti)∫eddt} ・・・(5a)
*q=Kp{eq+(1/Ti)∫eqdt} ・・・(5b)
ここで、Kpは比例ゲインであり、Tiは積分時間である。
d−q/3相交流座標変換部132は、上記のd軸電圧指令値v*dおよびq軸電圧指令値v*qを3相交流座標上の値であるu相電圧指令値v*uおよびv相電圧指令値v*vに変換する。そして、符号反転加算器134は、それらの相電圧指令値v*uおよびv*vからw相電圧指令値v*wを算出する。すなわち、各相の電圧指令値v*u、v*v、v*wが次式により算出される。
*u=√(2/3){v*dcosθre−v*qsinθre} ・・・(6a)
*v=√(2/3){v*dcos(θre−2π/3)−v*qsin(θre−2π/3)}・(6b)
*w=−v*u−v*v ・・・(6c)
3相PWM変調部150は、上記のようにして算出された各相電圧指令値v*u、v*v、v*wにそれぞれ応じたデューティ比のPWM信号Su、Sv、Swを生成する。
モータ駆動回路152は、例えば電力用MOSトランジスタ等のスイッチング素子を用いて構成されるPWM電圧形インバータであって、各スイッチング素子を上記PWM信号Su、Sv、Swによってオン/オフさせることにより、ブラシレスモータ6に印加すべき各相電圧vu、vv、vwを生成する。これらの各相電圧vu、vv、vwは、ECU5から出力されてモータ6に印加される。この電圧印加に応じてモータ6の各相u、v、wのコイル(不図示)に電流が流れ、モータ6はその電流に応じて操舵補助のためのトルクTmを発生させる。
モータ6に流れる電流のうちu相電流iuとv相電流ivは、既述のようにu相電流検出器156とv相電流検出器154によってそれぞれ検出され、3相交流/d−q座標変換部138によってd−q座標上の電流値id、iqに変換される。これらd−q座標上の電流値id、iqのうちd軸電流検出値idは減算器123に、q軸電流検出値iqは減算器124に、それぞれ入力される。これにより、所望の操舵補助力をモータ6によって発生させるべく、d軸電流検出値idがd軸電流指令値i*dに、q軸電流検出値iqがq軸電流指令値i*qにそれぞれ等しくなるように、フィードバック制御が行われる(この制御は「電流制御」と呼ばれる)。
<4 電流制御系>
上記のように本実施形態では、操舵トルクや車速に応じて適切な操舵補助が行われるようにモータ電流の目標電流指令値が設定され、その目標電流指令値がトルクリップルの補償等のために補正され、この補正後の目標値(d軸電流指令値i*dおよびq軸電流指令値i*q)の電流がモータ6に流れるようにフィードバック制御が行われる。ECU5のうちこのような電流制御を行う部分(以下「電流制御部」という)200は、図2において点線で囲まれた部分に相当する。本実施形態では、モータ6の制御手段であるこの電流制御部200のうち、モータ駆動部に相当する部分はハードウェア的に実現されており、モータ駆動部に相当する部分以外は、既述のように、マイコン10が所定のプログラムを実行することによりソフトウェア的に実現されている。そして、この電流制御部200とモータ6および位置検出センサ62とにより、フィードバックループを有する電流制御系が構成される。
図6は、この電流制御系の周波数特性を示すボード線図である。d軸電流指令値i*dを入力としd軸電流検出値idを出力とする場合とq軸電流指令値i*qを入力としq軸電流検出値iqを出力とする場合のいずれの場合も、この電流制御系の閉ループ伝達関数に対するボード線図は、図6に示すようになる。図6に示されているように、この電流制御系は、実用的な周波数範囲においては、周波数が増大するにしたがって、ゲインが1(デシベル値では0)から低下し位相遅れが大きくなるという周波数特性を有している。
<5 トルクリップル補償部の構成および動作>
既述のように、トルクリップルの発生を抑制するためにモータ6に流すべき補償電流の指令値、すなわちd軸電流補償値Δidおよびq軸電流補償値Δiqは、トルクリップル補償部118によって演算される。本実施形態では、このトルクリップル補償部118も、マイコン10が所定のプログラムを実行することによりソフトウェア的に実現されている。図3は、このトルクリップル補償部118の機能的構成を示すブロック図である。このトルクリップル補償部118は、微分器12と、周波数算出部14と、ゲイン・位相決定部16と、減算器18と、基本補償電流決定部20と、振幅決定部22と、修正率算出部24と、操舵速度ゲイン決定部25と、2個の乗算器26,28とを備えており、微分器12および減算器18には、電気角θreを示す信号が入力され、振幅決定部22には、q軸基本電流指令値i*qが入力される。
微分器12は、電気角θreを示す信号を微分することにより、ロータ角速度ωreすなわちモータ6の回転角速度に相当する値(電気角換算の回転角速度)を算出する。周波数算出部14は、このロータ角速度ωreからモータ6のトルクリップルの周波数fを算出する(このfは補償電流の周波数に相当する)。すなわち、次式により周波数fを算出する。
f=S・ωre/(2π) ・・・(7)
ここで、Sはモータ6のスロット数である。
ゲイン・位相決定部16は、図6に示したボード線図に相当する周波数特性マップすなわち電流制御系の周波数特性を示す周波数特性マップ16aを保持しており(具体的には、周波数特性マップ16aに相当するデータがマイコン10内のメモリに予め格納されている)、この周波数特性マップ16aを参照することにより、上記周波数fに対応する電流制御系のゲインGfおよび位相差Δθeを求める。上述のように、電流制御系では、周波数が増大するにしたがって、ゲインが1から低下し位相遅れが大きくなるので、ゲイン・位相決定部16により求まるゲインGfは1以下であり(デシベルで表すと負値)、位相差Δθeは負値である。このようなゲインGfおよび位相差Δθeは、修正率算出部24および減算器18にそれぞれ入力される。
減算器18は、電気角θreから上記の位相差Δθeを減算し、その減算結果θre−Δθeを修正電気角θmreとして出力する。この減算により、電流制御系の周波数特性による位相遅れが補償されることになる。このようにして電流制御系における位相遅れが補償された修正電気角θmreは、基本補償電流決定部20に入力される。
基本補償電流決定部20は、電気角とd軸およびq軸電流補償値との関係を示すテーブルを補償電流マップ20aとして保持しており(具体的には、補償電流マップ20aに相当するデータがマイコン10内のメモリに予め格納されている)、この補償電流マップ20aを参照することにより、上記修正電気角θmreに対応するd軸電流単位補償値Δidおよびq軸電流単位補償値Δiqを求める。以下、この補償電流マップ20aの作成方法について説明する。
モータ6の無負荷誘導起電力波形が歪んでいる場合に各相の電流iu,iv,iwとして正弦波電流を流すと、トルクリップルが発生する。しかし、無負荷誘導起電力の各時点における各相の瞬時値eu,ev,ewが既知であれば、モータ6の出力トルクを一定値(例えば1[Nm])としトルクリップルを生じさせないような各相の電流iu,iv,iwを求めることができる。例えば、出力トルクを一定値Tとしトルクリップルを生じさせない各相電流値iu,iv,iwを次式により求めることができる。
iu={(eu−ev)+(eu−ew)}T
/{(eu−ev)+(eu−ew)+(ew−ev)}・・・(8a)
iv={T−(eu−ew)iu}/(ev−ew) ・・・(8b)
iw={T−(eu−ev)iu}/(ew−ev) ・・・(8c)
上記式により求められた各相電流値iu,iv,iwを次式によりd−q座標上の値に変換することで、トルクリップルを生じさせずに出力トルクを一定値Tとするようなd軸電流値idおよびq軸電流値iqを得ることができる。
id=√2{ivsinθ−iusin(θ−2π/3)} ・・・(9a)
iq=√2{ivcosθ−iucos(θ−2π/3)} ・・・(9b)
ただし、θは電気角である。
そこで本実施形態では、以下のようにして補償電流マップ20aを作成する。まず、図4に示すように、モータ6の各相の無負荷誘導起電力(誘起電圧)の瞬時値eu,ev,ewの実測データを電気角の各種の値について求めておく。そして、この実測データを用いて、モータ6がトルクリップルを生じさせることなく単位トルク(1[Nm])を出力するのに必要なd軸電流値id01およびq軸電流値iq01を算出すると共に(式(8a)〜(9b)参照)、無負荷誘導起電力波形が歪んでいない場合にモータ6が単位トルクを出力するのに必要なd軸電流値id02およびq軸電流値iq02を求める(この場合、出力トルクはq軸電流に比例し、d軸電流は0とすればよいので、q軸およびd軸電流iq02,id02は容易に求めることができる)。そして、両者の差であるΔid=id01−id02およびΔiq=iq01−iq02をそれぞれd軸電流単位補償値Δidおよびq軸電流単位補償値Δiqとし、これらの単位補償値ΔidおよびΔiqと電気角の各種の値とを対応付けるテーブルを、補償電流マップ20aとして予めメモリに格納しておく。例えば、図4に示すような無負荷誘導起電力波形の実測データに基づき、図5に示すように電気角と対応付けられるd軸電流単位補償値Δidおよびq軸電流単位補償値Δiqを求め、これらに基づき補償電流マップ20aを作成する。
基本補償電流決定部20は、上記のようにして作成された補償電流マップ20aを参照することにより、上記修正電気角θmreに対応するq軸電流単位補償値Δiqおよびd軸電流単位補償値Δidを求める。これらのq軸電流単位補償値Δiqおよびd軸電流単位補償値Δidは、単位トルク当たりの電流補償値として振幅決定部22に入力される。
モータ6の出力トルクをTとしたとき、トルクリップルの発生を抑制するためにモータ6に流すべきq軸電流補償値Δiqおよびd軸電流補償値Δidは、それぞれ、上記のq軸電流単位補償値Δiqおよびd軸電流単位補償値ΔidのT倍の値となる。したがって、q軸電流補償値Δiqおよびd軸電流補償値Δidを得るには、モータ負荷に相当する物理量に応じた係数を上記のq軸電流単位補償値Δiqおよびd軸電流単位補償値Δidに乗算すればよい。例えば、モータ6の出力トルクに対応する値であるq軸電流の検出値iqまたはq軸基本電流指令値i*qに応じた係数をq軸電流単位補償値Δiqおよびd軸電流単位補償値Δidに乗算することにより、モータ負荷に比例する値としてq軸電流補償値Δiqおよびd軸電流補償値Δidを算出すればよい。本実施形態における振幅決定部22は、それに入力されるq軸基本電流指令値i*qに相当するモータトルク値を求め、求めたトルク値をq軸電流単位補償値Δiqおよびd軸電流単位補償値Δidに乗算することにより、q軸電流基本補償値Δiqおよびd軸電流基本補償値Δidを求める。このようにして求められたq軸電流基本補償値Δiqおよびd軸電流基本補償値Δidは、乗算器26および28にそれぞれ入力される。
修正率算出部24は、電流制御系のゲインとしてゲイン・位相決定部16から出力されるゲインGfの逆数1/Gfを修正率Rmとして算出する。この修正率Rmは、乗算器26および28に入力される。
操舵速度ゲイン決定部25は、図7に示す操舵速度ゲインマップ25aを保持しており(具体的には、操舵速度ゲインマップ25aに相当するデータがマイコン10内のメモリに予め格納されている)、この操舵速度ゲインマップ25aを参照することにより、上記ロータ角速度ωreに対応する操舵速度ゲインGωを求める。
上記操舵速度ゲインマップ25aは、図7に示すように、右方向操舵を補助する方向を+方向、左方向操舵を補助する方向を−方向にとると、ロータ角速度ωreが第1の閾値ω以上である場合には操舵速度ゲインGω=0(ゼロ)に設定し、ロータ角速度ωreが第1の閾値ωの90%(第2の閾値ω)以上でない場合には操舵速度ゲインGω=1に設定し、ロータ角速度ωreが第2の閾値ω以上でありかつ第1の閾値ω以上でない場合にはロータ角速度ωreが速くなるほど操舵速度ゲインGωを1から0(ゼロ)にかけて減少させるように設定している。ここで、上記第1の閾値ωは、加算器121、122により求められた電流指令値i*d、i*qに基づいて制御されたモータ6のトルクリップル(補償後トルクリップル)が、電流補償値Δid,Δiqを考慮することなく基本電流指令値i*d、i*qに基づいてモータ6を制御した場合の当該モータ6のトルクリップル(補償前トルクリップル)に等しくなるときのロータ角速度である。このようにして求められた操舵速度ゲインGωは、修正率Rmと同様に、乗算器26および28に入力される。
乗算器26は、修正率Rmおよび操舵速度ゲインGωを上記のq軸電流基本補償値Δiq1に乗算することによりq軸電流補償値Δiqを求め、乗算器28は、修正率Rmおよび操舵速度ゲインGωを上記のd軸電流基本補償値Δidに乗算することによりd軸電流補償値Δidを求める。このような修正率Rmの乗算により、電流制御系の周波数特性によるゲイン低下が補償されることになる。また、このような操舵速度ゲインGωの乗算により、q軸電流補償値Δiqおよびd軸電流補償値Δidがロータ角速度ωreに基づき演算されることになる。
上記のようにして得られたq軸電流補償値Δiqおよびd軸電流補償値Δidは、トルクリップル補償部118から出力され、既述のように、q軸電流補償値Δiqはq軸基本電流指令値i*qに、d軸電流補償値Δidはd軸基本電流指令値i*dにそれぞれ加算される(式(4a)(4b)参照)。そして、これにより得られるq軸電流指令値i*qおよびd軸電流指令値i*dは、電流制御部200を含む電流制御系に目標値として与えられる。
<6 効果>
このように本実施形態に係る電気式動力舵取装置1では、トルクリップル抑制のための補償電流の指令値の設定において、モータ負荷に相当する物理量であるq軸基本電流指令値i*qに比例したq軸電流基本補償値Δiqおよびd軸電流基本補償値Δidが算出されるだけでなく、電流制御系の周波数特性によるゲイン低下が補われるように、ゲイン・位相決定部16および修正率算出部24によって得られた修正率Rmがq軸電流基本補償値Δiqおよびd軸電流基本補償値Δidに乗算される。そして、この乗算結果であるq軸電流補償値Δiqおよびd軸電流補償値Δidがトルクリップル抑制のための補償電流の指令値として使用される。したがって、運転状況に応じてモータ6の回転速度が変化すると、q軸電流補償値Δiqおよびd軸電流補償値Δidによって示される指令値としての補償電流の振幅が回転速度の変化に応じて修正される。さらに上記実施形態では、電流制御系の周波数特性による位相遅れが補われるように、ゲイン・位相決定部16によって求められた位相差Δθe(負値)に応じて電気角θreが修正される。そして、その結果得られる修正電気角θmreに対応するq軸電流単位補償値Δiqおよびd軸電流単位補償値Δidが補償電流マップ20aから求められ、これらに基づき、上記のq軸電流補償値Δiqおよびd軸電流補償値Δidが決定される。
このように上記本実施形態では、トルクリップル抑制のためにモータ6に流すべき補償電流の振幅がモータ負荷の変動に応じて変化するだけでなく、モータ6の回転速度に応じて(したがって補償電流の周波数に応じて)電流制御系の周波数特性の影響を相殺すべく、指令値としての補償電流の振幅および位相が修正される。また、この修正によってモータ6における実際の補償電流と誘起電圧との間の位相ずれが解消されるので、モータ負荷に応じた補償電流の位相調整は不要となる。したがって、モータ負荷の変動に加え、運転状況に応じてモータ6の回転速度が刻々変化しても、適切な補償電流がモータ6に与えられ、これにより、トルクリップルの発生を十分に抑制することができる。
また、本実施形態に係る電気式動力舵取装置1では、マイコン10(モータ制御装置)によって、モータ6のトルクリップルの発生を抑えるために当該モータ6に流すべき電流補償値Δid、Δiqを演算するトルクリップル補償部118の演算周期と、電流補償値Δid、Δiqを加算した電流指令値i*d、i*qがモータ6に流れるように当該モータ6に対してフィードバック制御を行う電流制御部200の制御周期とが異なる場合に、ロータ角速度ωreが第1の閾値ω以上であるときには、電流補償値Δid、Δiqを0(ゼロ)にする。
上述のように、トルクリップル補償部118の演算周期が電流制御部200の制御周期よりも長い場合、ロータ角速度ωreが速くなるにしたがって、電気角ズレが生じ位相が合わずに制御されるため、トルクリップル低減の効果が減少してしまう。
そこで、上述のように、ロータ角速度ωreが上記第1の閾値ω以上である場合には操舵速度ゲインGω=0(ゼロ)を電流補償値Δid、Δiqに乗算する。これにより、ロータ角速度ωreが上記第1の閾値ω以上であるときには電流補償値Δid、Δiqが0(ゼロ)となり、トルクリップルの補償が行なわれない。したがって、ロータ角速度ωre(モータの回転速度)が上記第1の閾値ω以上であるときには補償後のトルクリップルが補償前のトルクリップルよりも悪化することがなく少なくとも補償前のトルクリップルを維持するので、トルクリップルを低減することができる。
さらに、本実施形態に係る電気式動力舵取装置1では、マイコン10(モータ制御装置)によって、車両操舵のための操作に応じた操舵補助力をモータにより発生させて操舵を補助する。これにより、ロータ角速度ωreが速くなり上記第1の閾値ω以上になると電流補償値Δid、Δiqが0(ゼロ)となり、補償後のトルクリップルが補償前のトルクリップルよりも悪化することがない等の、請求項1〜4の各発明による作用・効果を享受した電気式動力舵取装置を実現することができる。したがって、モータ6のロータ角速度ωreが速くなった場合でも、トルクリップルを低減することができる電気式動力舵取装置を提供することができる。
<7 変形例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果が得られる。
(1)上記実施形態では、電気式動力舵取装置1の駆動源として3相ブラシレスモータ6が使用されているが、3相以外の相数のブラシレスモータを使用した場合においても、上記と同様の構成により同様の効果が得られる。
(2)操舵速度ゲインマップ25aは、図7に示すように、ロータ角速度ωreが第2の閾値ω(第1の閾値ωの90%)以上でない場合には操舵速度ゲインGω=1に設定し、ロータ角速度ωreが第2の閾値ω以上でありかつ第1の閾値ω以上でない場合にはロータ角速度ωreが速くなるほど操舵速度ゲインGωを1から0(ゼロ)にかけて減少させるように設定することに限らず、操舵状況等にあわせて上記第2の閾値ωを状況に応じて適宜変更するように設定してもよい。これにより、電流補償値Δid、Δiqを適切に演算することができる。
本発明の実施形態に係る電気式動力舵取装置の構成を示す構成図である。 電気式動力舵取装置のECUの電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態によるトルクリップル補償部の機能的構成を示すブロック図である。 上記実施形態におけるブラシレスモータの無負荷誘導起電力(誘起電圧)を示す電圧波形図である。 上記実施形態においてトルクリップル補償のためにモータに流すべき補償電流を示す電流波形図である。 上記実施形態における電流制御系の周波数特性を示すボード線図である。 図3に示す操舵速度ゲイン決定部の制御処理に用いられる操舵速度ゲインマップの例を示す説明図である。 トルクリップル補償部の演算周期が電流制御部の制御周期に一致する場合のトルクリップル補償の効果と、トルクリップル補償部の演算周期が電流制御部の制御周期と異なる場合のトルクリップル補償の効果とを例示する波形図である。
符号の説明
1…電気式動力舵取装置
5…電子制御ユニット(ECU)
6…ブラシレスモータ
10…マイクロコンピュータ(モータ制御装置)
12…微分器(回転速度検出手段)
14…周波数算出部
16…ゲイン・位相決定部
16a…周波数特性マップ
18…減算器
20…基本補償電流決定部
20a…補償電流マップ
22…振幅決定部
24…修正率算出部
25…操舵速度ゲイン決定部
25a…操舵速度ゲインマップ
26,28…乗算器
62…位置検出センサ
114…目標電流演算部
118…トルクリップル補償部(補償電流演算手段)
121,122…加算器(補正手段)
123,124…減算器
126…d軸電流PI制御部
128…q軸電流PI制御部
150…3相PWM変調部
152…モータ駆動回路
162…ロータ角度位置検出器(回転角検出手段)
200…電流制御部(制御手段)
Ts…操舵トルク信号
*d…d軸基本電流指令値(目標電流指令値)
*q…q軸基本電流指令値(目標電流指令値)
Δid…d軸電流補償値(補償電流指令値)
Δiq…q軸電流補償値(補償電流指令値)
*d…d軸電流指令値(補正後の所定の目標電流指令値)
*q…q軸電流指令値(補正後の所定の目標電流指令値)
id…d軸電流検出値
iq…q軸電流検出値
ed…d軸電流偏差
eq…q軸電流偏差
θre…電気角(モータの回転角)
ω…第1の閾値
ω…第2の閾値
ωre…ロータ角速度(モータの回転速度)
Δθe…電流制御系の位相差
Gf…電流制御系のゲイン
Gω…操舵速度ゲイン
θmre…修正電気角
Rm…修正率

Claims (3)

  1. モータの回転角を検出する回転角検出手段と、
    前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記モータにおける誘導起電力波形の歪みに起因するトルクリップルの発生を抑えるために当該モータに流すべき補償電流指令値を、前記回転角および所定の目標電流指令値に基づき演算する補償電流演算手段と、
    前記補償電流指令値に基づき前記所定の目標電流指令値を補正する補正手段と、
    前記補正手段によって補正された後の前記所定の目標電流指令値に対応する電流が前記モータに流れるように当該モータに対してフィードバック制御を行い、当該フィードバック制御による前記モータの電流制御系を構成する制御手段と、
    を備え、前記補償電流演算手段の演算周期前記制御手段の制御周期よりも長いモータ制御装置において、
    前記補正手段による補正後の前記所定の目標電流指令値に基づ前記制御手段により制御された前記モータのトルクリップルが、前記補正手段による補正前の前記所定の目標電流指令値に基づき前記制御手段により制御された当該モータのトルクリップルに等しくなるときにおける、前記モータの前記回転速度を第1の閾値とした場合、
    前記補償電流演算手段は、前記回転速度が前記第1の閾値以上であるときには、前記補償電流指令値を0(ゼロ)にすることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記第1の閾値よりも遅い所定の回転速度を第2の閾値とした場合、
    前記補償電流演算手段は、前記回転速度が前記第2の閾値以上でありかつ前記第1の閾値以上でないときには前記補償電流指令値を前記回転速度が速くなるほど減少させるように演算し、前記回転速度が前記第2の閾値以上でないときには前記補償電流指令値を前記トルクリップルの発生を抑えるために当該モータに流すべき電流指令値にするように演算することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記所定の目標電流指令値は、車両操舵のための操作に応じて決定される電流指令値であって、この操舵に応じた操舵補助力をモータにより発生させて操舵を補助する電気式動力舵取装置において、
    請求項1または2に記載のモータ制御装置によって、前記モータの駆動制御を行うことを特徴とする電気式動力舵取装置。
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