JP2011066947A - モータ制御装置 - Google Patents

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健太郎 大井
Kazuaki Tobari
和明 戸張
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秀樹 関口
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Abstract

【課題】モータ,電力変換器、或いはモータ間の任意の2相に挿入された電流検出用のシャント抵抗或いは電力変換器を変更して、3相の抵抗値が変化した場合に、補償電圧波形メモリに設定したテーブルを更新しないとトルクリプルを抑制できない。
【解決手段】d軸及びq軸の電流指令値,磁極位置,「3相不平衡成分」の抵抗設定値を入力して、所定の数式を用いて演算した電圧指令値の補正量を電圧指令値に加算することにより、トルクリプルを抑制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、3相の不平衡により発生するトルクリプルを抑制する制御に関する。
3相の抵抗が不平衡のため発生するトルクリプルを抑制する従来技術としては、特開2001−37282号公報記載の、電圧の不平衡成分のサンプリングデータを補償電圧波形メモリにあらかじめ記憶させておき、d軸及びq軸の電流指令値,モータ速度、及び回転子の電気角からデータを読み出し、3相の電圧指令値に加算することにより、3相不平衡のため発生するトルクリプルを抑制する方法がある。
特開2001−37282号公報
しかしながら、特開2001−37282号公報記載の方法では、モータ,電力変換器、或いはモータ間の任意の2相に挿入された電流検出用のシャント抵抗或いは電力変換器を変更して、3相の抵抗値が変化した場合に、補償電圧波形メモリに設定したテーブルを更新しないとトルクリプルを抑制できない。
本発明の目的は、3相の抵抗値が変化した場合でも、モータ及び電力変換器の抵抗設定値と電流検出器或いはフェールセーフリレーの抵抗設定値を手動或いは自動設定することにより、トルクリプルを抑制することにある。
本発明は、d軸及びq軸の電流指令値,モータの磁極位置、及び電流検出器或いはフェールセーフリレーの抵抗設定値を入力して、所定の数式を用いて演算した電圧指令値の補正量を電圧指令値に加算することにより、トルクリプルを抑制することができる。
本発明によれば3相の抵抗値が変化した場合でも、簡単な調整により、3相不平衡により発生するトルクリプルを抑制できるモータ制御装置を提供することである。
第1の実施例の全体構成図。 3相のモータ等価回路。 不平衡補償演算部10の詳細構成図。 第2の不平衡補償演算部10aの詳細構成図。 第1の実施例の効果。 第2の実施例における運転方法。 直流のd軸電流指令値Id*を与えた場合の電流特性。 第2の実施例の効果。 第3の実施例における運転方法。 第3の実施例における電流検出値の絶対値のイメージ図。 第4の実施例の全体構成図。 第4の実施例における電圧制限値の決定方法。 リミッタ値演算部14の詳細構成図。 第5の実施例の全体構成図。 第3の不平衡補償演算部10bの詳細構成図。 第6の実施例の全体構成図。 第6の実施例における3相のモータ等価回路。 第4の不平衡補償演算部10cの詳細構成図。 第5の不平衡補償演算部10dの詳細構成図。 第7の実施例の全体構成図。 第2のリミッタ値演算部14aの詳細構成図。 第8の実施例の全体構成図。 第9の実施例の全体構成図。 第6の不平衡補償演算部10eの詳細構成図。 第7の不平衡補償演算部10fの詳細構成図。 第10の実施例の全体構成図。 第11の実施例の全体構成図。 第12の実施例のシステム構成図。 第13の実施例のシステム構成図。 第14の実施例のシステム構成図。
以下本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に本発明の第1の実施例の全体構成図を示す。
図1において、1は電力変換器2に電力を供給するバッテリなどの直流電源、2は3相の電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)に従いモータ3に3相交流電力を供給する電力変換器、3はモータ、4はエンコーダやレゾルバや磁極位置センサなどの位置検出器、5は任意の2相に挿入されたシャント抵抗などの電流検出器、6は位置検出器4から入力した位置信号より位置検出値θd及び速度演算値ω1を算出する位置・速度検出部、7は任意の2相に挿入された電流検出器5の電流信号により、残りの1相を推定し、位置検出値θdを用いてd軸及びq軸の電流検出値(Idc,Iqc)を算出する電流検出部、8は外部より与えられたトルク指令値τ*からd軸及びq軸の電流指令値(Id*,Iq*)を算出する電流指令算出部、9はd軸及びq軸の電流指令値(Id*,Iq*)、d軸及びq軸の電流検出値(Idc,Iqc)、及び速度演算値ω1を入力し、第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)、及びd軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)を演算するカスケード型ベクトル制御演算部、10は第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)、及び位置検出値θdを入力し、d軸及びq軸電圧の補正量(ΔVd,ΔVq)を出力する不平衡補償演算部、11はd軸電圧指令値Vd*にd軸電圧の補正量ΔVdを、q軸電圧指令値Vq*にq軸電圧の補正量ΔVqをそれぞれ加算する加算部、12は加算部11から入力した第2のd軸及びq軸の電圧指令値(Vd**,Vq**)、及び位置検出値θdを用いて2相−3相変換を行い、3相の電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)を出力する2相−3相変換部である。
次に、本実施例の動作について説明する。
電流指令算出部8は、外部よりトルク指令値τ*を入力し、トルク定数Ktを用いてd軸及びq軸の電流指令値(Id*,Iq*)を算出する。なお、図1では、外部よりトルク指令値τ*を与えているが、d軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*を直接入力してもよい。
カスケード型ベクトル制御演算部9は、d軸の電流指令値Id*とd軸の電流検出値Idcの偏差、及びq軸の電流指令値Iq*とq軸の電流検出値Iqcの偏差をそれぞれ比例積分制御(PI制御)して第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)を演算する電流制御部9aと、第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**),速度演算値ω1、及びモータ定数設定値により、(数1)に従いd軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)を演算する電圧指令演算部9bに大別される。
Figure 2011066947
但し、
* :基準の抵抗設定値
ω1 :速度演算値
* :インダクタンス設定値
Ke* :誘起電圧定数設定値
不平衡補償演算部10は、電流制御部9aの出力である、第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)、及び位置検出値θdを入力して、モータ電流が3相交流の正弦波となるように、d軸及びq軸電圧の補正量(ΔVd,ΔVq)を演算する。
加算部11は、d軸の電圧指令値Vd*とd軸電圧の補正量ΔVd,q軸の電圧指令値Vq*とq軸電圧の補正量ΔVqをそれぞれ加算して、第2のd軸及びq軸の電圧指令値(Vd**,Vq**)を出力する。
次に、d軸及びq軸電圧の補正量(ΔVd,ΔVq)の求め方について図2の3相モータ等価回路を用いて説明する。図2は、3相交流の誘起電圧値(Vφu,Vφv,Vφw)、3相とも等しいインダクタンスL、及び抵抗値を持つモータ3に、V相とW相に、抵抗成分を持つ電流検出器5を挿入した場合である。
3相のうち、他の2相と抵抗値が異なる相を基準として、基準の相(図2のU相)の抵抗値を「3相平衡成分」の抵抗値RBと定義する。また、「3相平衡成分」の抵抗値と他の2相(図2のV相,W相)の抵抗値との差分を、「3相不平衡成分」の抵抗値RIBと定義する。
3相交流の正弦波電圧を電力変換器2へ印加すると、3相の抵抗が不平衡のため中性点電位V0にリプルが発生し、トルクリプルとなる。そこで、中性点電位V0の定常偏差が「0」となる(数2)が成立するように3相のモータ電圧(Vu,Vv,Vw)を印加する。
Figure 2011066947
(数2)を満足して、3相交流の正弦波電流を発生させるためには、3相の電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)を(数3)のように設定する必要がある。
Figure 2011066947
但し、t:時間
3相の電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)を、第2のd軸、及びq軸の電圧指令値(Vd**,Vq**)となるようにdq変換すると、(数4)となる。
Figure 2011066947
(数3),(数4)は、電圧指令演算部9bの抵抗設定値にRB*を設定した場合のd軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)を含んでいる。
このため、3相の電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)に補正する3相電圧の補正量(ΔVu,ΔVv,ΔVw)は(数5)、d軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)に補正するd軸及びq軸電圧の補正量(ΔVd,ΔVq)は(数6)となる。
Figure 2011066947
Figure 2011066947
電圧指令演算部9bの抵抗設定値にRB*を設定し、(数6)に基づいたd軸及びq軸電圧の補正量(ΔVd,ΔVq)を演算する不平衡補償演算部10の詳細構成を図3に示す。但し、(数6)のω1・tは、位置検出値θdに置換えした。
101はゲイン、102は電流検出器5の挿入された相情報により設定された磁極位置のオフセット量、103aはコサイン関数、103bはサイン関数、104はd軸及びq軸電圧の補正量(ΔVd,ΔVq)の交流成分を算出するゲイン、105は乗算部、106はd軸及びq軸電圧の補正量(ΔVd,ΔVq)の直流成分を算出するゲイン、107aは減算部、107bは加算部、108aはd軸電圧の補正量ΔVdの直流成分と交流成分を加算する加算部、108bはq軸電圧の補正量ΔVqの直流成分と交流成分を加算する加算部である。
磁極位置のオフセット量102は、「3相平衡成分」の抵抗値がU相の抵抗値の場合は、(数6)より「0」を設定するが、V相の場合は「2/3π」、W相の場合は「−2/3π」に設定する。
なお、(数5)に基づいた第2の不平衡補償演算部10aを用いて3相の電圧補正量(ΔVu,ΔVv,ΔVw)を算出し、3相の電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)を補償する方法も考えられる。図4に、第2の不平衡補償演算部10aの詳細構成図を示す。図3と同じ103a,103b,105,107a,107bについては説明を省略する。109は、不平衡補償演算部10内の104,106に相当するゲイン、110は加算部である。
本発明の効果について、図5を用いて説明する。図5は、一定のモータ速度で駆動した時のトルクステップ応答を、(a)不平衡補償演算部10がない場合(b)不平衡補償演算部10がある場合のトルク指令値τ*及び出力トルクτ,d軸電流指令値Id*及びd軸電流Id、及びq軸電流指令値Iq*及びq軸電流Iqである。但し、定格トルク、及び定格電流を100%とした。図5より、不平衡補償演算部10がない場合は出力トルクτ,d軸電流Id、及びq軸電流Iqが振動しているが、不平衡補償演算部10がある場合は振動を抑制できている。
よって、不平衡補償演算部10を用いることにより、IdおよびIqの振動を抑制できるため、3相交流の正弦波電流が発生し、トルクリプルを抑制することができる。
なお、図4は基準の相がU相の場合について示したが、V相或いはW相が基準の場合も同様に(数5)に相当する数式を算出し、ゲイン109を変更すれば同様の効果が得られる。
電力変換器2及びモータ3のいずれかの相の抵抗が不平衡の場合も、本実施例を用いてトルクリプルを抑制することができる。また、本実施例では不平衡補償演算部10に、電流制御部9aの出力である第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)を入力しているが、電流指令算出部8の出力であるd軸及びq軸の電流指令値(Id*,Iq*)を入力しても同様の効果が得られる。
本実施例では、電流検出器5を任意の2相に挿入したことによる3相の抵抗が不平衡のため発生するトルクリプルを抑制したが、フェールセーフ用のリレーを任意の2相に挿入したことによる3相の抵抗が不平衡のため発生するトルクリプルを抑制することもできる。
運転中に、モータ電流、或いはd軸及びq軸の電流指令値を用いて発生させたエネルギーから、温度上昇を推定して、電圧指令演算部9b、及び不平衡補償演算部10の抵抗設定値を可変させ、運転中の抵抗変化を補償することもできる。また、電力変換器2,モータ3,位置検出器4、及び電流検出器5を含むモータ駆動装置、或いはその周辺に温度センサがあり、電力変換器2、或いはモータ3の温度を測定或いは推測できる場合は、温度センサの検出値を用いて、電圧指令演算部9b、及び不平衡補償演算部10の抵抗設定値を可変させても良い。
第2の実施例は、不平衡補償演算部10のパラメータである、「3相平衡成分」の抵抗設定値RB*及び「3相不平衡成分」の抵抗設定値RIB*の同定方法である。駆動許可後に、本実施例の運転により、RB*及びRIB*の同定を行い、RB*,RIB*に設定することにより、トルクリプルを抑制することができる。
第2の実施例における運転方法を図6に示す。モータ速度をωrとすると、駆動許可指令が入力された後に、RB≫ωr・Lが成立するよう、モータを駆動する。次に、直流のd軸電流指令値Id*を与え、電流制御の出力である第2のd軸電流指令値Id**に対して周波数解析を行い、直流成分Id_dir、及びモータ速度の2倍成分の振幅Id_2fを求める。なお、負荷側で速度制御が可能であれば、直流のq軸電流指令値Iq*を与えて、RB*及びRIB*の同定を行っても良い。
図7に、任意のモータ速度で一定速駆動を行い、直流のd軸電流指令値Id*を与えた場合の電流特性を示す。但し、「3相不平衡成分」の抵抗設定値RIB*を「0」に設定した。
左側に、d軸電流Id及びd軸電流指令値Id*,q軸電流Iq及びq軸電流指令値Iq*、右側に第2のd軸電流指令値Id**及びd軸電流指令値Id*、及び第2のq軸電流指令値Iq**及びq軸電流指令値Iq*を示した。直流のd軸及びq軸の電流指令値(Id*,Iq*)に対し、d軸及びq軸の電流(Id,Iq)、及び第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)は振動している。また、第2のd軸電流指令値Id**には、d軸電流指令値Id*に対し、直流の偏差が発生している。
次に、「3相不平衡成分」の抵抗値RIB、及び「3相平衡成分」の抵抗値RBを算出する方法を説明する。
PWM制御が正常に動作していると仮定すると、電圧指令値(Vd*,Vq*)とモータ電圧値(Vd,Vq)が一致する。また、理想的な電流制御が働いていると仮定すると、Id=Id*,Iq=Iq*が成立するので、(数7)と表すことができる。但し、d軸とq軸の干渉成分については、RB≫ωr・Lのため省略した。
Figure 2011066947
(数7)において、「3相不平衡成分」の抵抗設定値RIB*を「0」に設定すると、Id**の最小値IdLは、cos(2ωrt)=1のとき、最大値IdHはcos(2ωrt)=−1のときなので、(数8),(数9)が成立する。
Figure 2011066947
Figure 2011066947
(a)「3相不平衡成分」の抵抗値RIBの同定方法について
Id**に含まれるモータ速度の2倍成分の振幅Id_2fは(IdH−IdL)/2であるため、RIBは(数10)より求めることができる。
Figure 2011066947
(b)「3相平衡成分」の抵抗値RBの同定方法について
Id**に含まれる直流成分Id_dirは、(IdH+IdL)/2であるため、RBは、(数11)より求めることができる。
Figure 2011066947
Id**をFFT解析して求めたId_dir,Id_2fを(数10),(数11)に代入すれば、「3相不平衡成分」の抵抗値RIB、及び「3相平衡成分」の抵抗値を算出することができる。なお、Id**の波形より、IdH、及びIdLを求め、Id_dir、及びId_2fを算出しても良い。
本実施例の効果を確認するため、(a)同定前、及び(b)同定したRBおよびRIBを設定した場合の、出力トルク、及びトルク指令値の比較を図8に示す。図8より、同定前にモータ速度の2倍成分のトルクリプルが発生していても、本実施例の抵抗同定を行い、自動或いは手動で、RB*,RIB*を設定することにより、トルクリプルを抑制できることを確認した。
本実施例を用いることにより、シミュレーションおよび実機試験を用いてテーブルを作成することなく、RB*,RIB*を設定するだけでモータ速度の2倍成分のトルクリプルを抑制するためのことができるため、調整を簡略化することができる。
第3の実施例は、「3相平衡成分」の抵抗設定値RB*,「3相不平衡成分」の抵抗設定値RIB*、及び磁極位置のオフセット量の同定方法である。駆動許可後に、本実施例の運転を行うことにより、RB*,RIB*、及び磁極位置のオフセット量の同定を行った結果を設定することにより、トルクリプルを抑制することができる。
第3の実施例における運転方法を図9に示す。駆動許可指令が入力された後に、電力変換器2の所定の相を導通させ、電流検出する。
図9では、U相とV相,V相とW相、及びW相とU相を導通させた場合を示したが、導通させる順番を変更してもよい。また、例えばU相とV相を導通させる場合に、U相上アームとV相下アーム、またはU相下アームとV相上アームのいずれかを導通させて電流値の絶対値を検出しても良い。あるいは、U相上アームとV相下アーム、U相下アームとV相上アームを導通させて、電流検出値の絶対値を平均しても良い。これは、V相とW相、及びW相とU相を導通させた場合も同様である。なお、それぞれ一定の電圧を与えるように設定すれば、PWM制御を用いても良い。
図10に、U相とV相,V相とW相,W相とU相を導通させた場合の電流検出値の絶対値のイメージ図を示す。U相とV相を導通させた場合の電流検出値の絶対値をIuv、V相とW相を導通させた場合の電流検出値の絶対値をIvw、W相とU相を導通させた場合の電流検出値の絶対値をIwuと定義する。
Iuv,Ivw、及びIwuを比較することにより、抵抗値が他の2相と異なる相の情報を判断することができる。図10では、Iuv、及びIwuの電流検出値が略一致しており、IvwはIuv、或いはIwuと比較して小さいため、U相抵抗値Ru<V相抵抗値、Rv=W相抵抗値Rwであることが分かる。
次に、自動的に、「3相平衡成分」の抵抗値RB,「3相不平衡成分」の抵抗値RIB,磁極位置のオフセット量Δθを算出する方法を説明する。
各相間にそれぞれ印加する電圧をVとすると、(数12)が成立する。
Figure 2011066947
(数12)より、3相の抵抗を同定できるので、磁極位置のオフセット量dθは、(数13)で求めることができる。
Figure 2011066947
次に、「3相平衡成分」の抵抗値RB、及び「3相不平衡成分」の抵抗値RIBの同定方法について説明する。3相の抵抗値(Ru,Rv,Rw)を大きい順に、抵抗最大値Rmax,抵抗中間値Rmean,抵抗最小値Rminと定義する。3相のうち2相の抵抗値が略一致するため、Rmeanは、抵抗最大値Rmax、或いは抵抗最小値Rminと略一致する。そこで、Rmeanと一致しない抵抗値を「3相平衡成分」の抵抗設定値RB*に設定すればよいことが分かる。「3相不平衡成分」の抵抗設定値RIB*は、(数14)により求める。
Figure 2011066947
よって、本実施例の運転を駆動許可後に行うことにより、「3相平衡成分」の抵抗設定値RB*、或いは「3相不平衡成分」の抵抗設定値RIB*、或いは磁極位置のオフセット量を同定することができる。このため、第2の実施例では、「3相平衡成分」の抵抗値と一致する相をあらかじめ特定する必要があったが、本実施例は、磁極位置のオフセット量を同定することにより、「3相平衡成分」の抵抗値と一致する相をあらかじめ特定することなく第2の実施例と同様の効果が得られる。
第4の実施例は、3相の抵抗が不平衡の場合に発生するトルクリプルを抑制する不平衡補償演算部10、或いは第2の不平衡補償演算部10aを、電圧指令値が直流電源1によって制限される領域でも適用する方法である。
図11に第4の実施例の全体構成を示す。図1と同じ、1から12のブロックについては説明を省略する。
13は直流電源1の直流電圧Vdcを検出する電圧検出器、14は直流電圧Vdc及び第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)を入力して、電圧リミッタ値V1limを演算するリミッタ値演算部、15はd軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)を入力して、電圧指令値の大きさを電圧リミッタ値V1limに制限する電圧リミッタ演算部である。
電圧が制限される領域で不平衡補償演算部10を適用するためには、d軸及びq軸電圧の補正量、或いは3相電圧の補正量をあらかじめ考慮して、リミッタ値を決定する必要がある。
第1の実施例では、不平衡補償演算部10を用いて3相の電圧指令値を振動させることにより、3相交流の正弦波電流を発生させ、トルクリプルを抑制している。しかし、電圧指令値の大きさが電源電圧の1/2(3倍調波加算方式を用いる場合は電源電圧の1/√3)付近になると、第2のd軸及びq軸の電圧指令値の大きさが磁極位置に応じて電源電圧の制限を越える可能性がある。電源電圧の制限を越えると、不平衡補償演算部10が正常に動作せず、トルクリプルを抑制できない可能性がある。
そこで、本実施例では、電圧指令値の大きさが電源電圧の1/2付近の場合でも、磁極位置によらず常に電源電圧の制限を満足するようにd軸及びq軸の電圧指令値の大きさを制限する電圧リミッタ値を決定する。
図12を用いて本実施例における電圧リミッタ値V1limの決定方法について説明する。点線は、d軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)の大きさ、実線は、第2のd軸及びq軸の電圧指令値(Vd**,Vq**)の大きさである。なお、RIB*は正の値に設定した。
電圧指令値の大きさを比較すると、点線は、電圧指令演算部9bにRB*を設定した場合、実線の最小値は、RB*+RIB*/3を設定した場合、及び実線の最大値は、RB*+RIB*を設定した場合のd軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)の大きさと略一致している。
リミッタ値演算部の詳細構成を、図13に示す。
141は第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)から、電流指令値の大きさI1*を求めるI1*演算部、142は「3相不平衡成分」の抵抗設定値RIB*の符号により可変するゲイン、143はゲイン、144は減算部である。
ゲイン142は、「3相不平衡成分」の抵抗設定値RIB*が負の場合はRIB*/3を設定し、正の場合は、RIB*を設定する。ゲイン143は、3倍調波加算方式を用いる場合は、1/√3を設定するが、用いない場合は、1/2を設定する。
電圧リミッタ演算部15は、電圧指令値の位相を保ったまま、電圧指令値の大きさをV1limで制限する。(数15)に従い、d軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)を電圧指令値の大きさと電圧位相指令値(V1*,δ*)に変換し、V1*をV1limで制限し、リミッタ後の電圧指令値の大きさV1*′を算出する。
Figure 2011066947
リミッタ後の電圧指令値の大きさと電圧位相(V1*′,δ*)を、リミッタ後のd軸及びq軸の電圧指令値(Vd*′,Vq*′)に変換し、加算部11へ出力する。
本実施例の構成を用いることにより、第2のd軸及びq軸の電圧指令値の大きさが磁極位置によらず電源電圧の制限を満足するため、常に不平衡補償演算部10を正常動作させることができ、3相交流の正弦波電流を発生させ、トルクリプルを抑制することができる。
なお、本実施例ではリミッタ値演算部14に第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)を入力しているが、電流指令算出部8の出力であるd軸及びq軸の電流指令値(Id*,Iq*)を入力しても同様の効果が得られる。
また、本実施例において、不平衡補償演算部10の直流成分(図3のゲイン106の出力)のみ電圧リミッタ演算15を行う前にd軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)にそれぞれ加算しても良い。但し、リミッタ値演算部14内のゲイン142は、RIB*/3に設定する。
第5の実施例は、3相の抵抗がそれぞれ異なる場合のトルクリプルを抑制する方法である。図14に本実施例の全体構成を示す。第1の実施例と同じ1から9,12については説明を省略する。
10bは第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)、及び位置検出値θdを入力し、3相電圧の補正量(ΔVu,ΔVv,ΔVw)を演算する第3の不平衡補償演算部、16は3相の電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)に3相電圧の補正量(ΔVu,ΔVv,ΔVw)をそれぞれ加算して、第2の3相の電圧指令値(Vu**,Vv**,Vw**)を電力変換器2へ出力する加算部である。
U相の抵抗設定値を基準の抵抗設定値R*とし、V相の抵抗設定値をR*+ΔR1*,W相の抵抗設定値をR*+ΔR2*と定義する。3相の等価回路モデルを用いて、3相交流の正弦波電流を出力する3相の電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)を求める。このとき、第1の実施例と同様、中性点電位の定常偏差が「0」となるよう(数2)を用いた。
(数2)を満足して、3相交流の正弦波電流を発生させるためには、第2の3相の電圧指令値(Vu**,Vv**,Vw**)を(数16)のように設定する必要がある。
Figure 2011066947
(数16)は、3相の電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)を含んでいる。このため、電圧指令演算部9bに基準の抵抗設定値R*を設定した場合の、3相電圧の補正量(ΔVu,ΔVv,ΔVw)は(数17)となる。
Figure 2011066947
(数17)に基づいた、第3の不平衡補償演算部10bの詳細構成を図15に示す。図4と同様の103a,103b,105,107a,107b,110には同じ符号を示し、説明を省略する。
109aは第1の実施例の不平衡補償演算部10a内の109に相当するゲイン、111は減算部、112は中性点電位の定常偏差を補償するためのゲイン、113はゲイン109aの出力とゲイン112の出力を加算する加算部である。
3相の抵抗がそれぞれ異なる場合でも、(数17)に基づいた第3の不平衡補償演算部10bを用いることにより、IdおよびIqの振動を抑制できるため、3相交流の正弦波電流が発生し、トルクリプルを抑制することができる。
なお、本実施例では、U相の抵抗設定値を基準とした場合を示したが、V相、或いはW相を基準とした場合も、同様の効果が得られる。
第3の不平衡補償演算部10bに、第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)を入力しているが、電流指令算出部8の出力であるd軸及びq軸の電流指令値(Id*,Iq*)を入力しても同様の効果が得られる。また、第3の不平衡補償演算部10bに関して、減算器111,ゲイン112を省略しても、第1の実施例と同様の効果が得られる。
なお、第3の実施例を用いることにより、3相の抵抗値(Ru,Rv,Rw)を同定することができるため、3相の抵抗値からU相の抵抗値とV相の抵抗値の差分ΔR1及びU相の抵抗値とW相の抵抗値の差分ΔR2を求めることにより、調整を簡略化することができる。
また、本実施例の構成で第4の実施例を用いる場合は、電圧リミッタ値演算部14内のゲイン142において、ΔR1*とΔR2*の絶対値の大きい方を、RIB*として設定する。また、V1limから(数18)に従い、中性点電位の定常偏差の絶対値を減算し、電圧リミッタ演算部15へ出力することにより、第4の実施例と同様の効果が得られる。
Figure 2011066947
第6の実施例は、3相のインダクタンスが不平衡の場合に発生するトルクリプル補償方法である。
図16に本実施例の全体構成図を示す。図1と同じ1から9,11,12については説明を省略する。
第4の不平衡補償演算部10cは、第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**),位置検出値θd、及び速度演算値ω1を入力して、d軸及びq軸電圧の補正量(ΔVd,ΔVq)を演算する。
d軸及びq軸電圧の補正量(ΔVd,ΔVq)の求め方について図17の3相モータ等価回路を用いて説明する。モータ3は、3相交流の誘起電圧値(Vφu,Vφv,Vφw),抵抗値R,V相インダクタンスLvとW相インダクタンスLwは略一致しているが、U相インダクタンスLuが異なっている。
ここで、3相のうち、他の2相とインダクタンスが異なる相を基準として、基準の相(図17のU相)のインダクタンスを「3相平衡成分」のインダクタンスLBと定義する。また、「3相平衡成分」のインダクタンスLBと他の2相(図17のV相,W相)のインダクタンスの差分を、「3相不平衡成分」のインダクタンスLIBと定義する。第1の実施例と同様に、中性点電位の定常偏差が「0」となるよう(数2)を用いた。
(数2)を満足して、3相交流の正弦波電流を発生させるためには、3相の電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)は(数19)のように設定する必要がある。
Figure 2011066947
但し、
LB* :「3相平衡成分」の抵抗設定値
LIB*:「3相不平衡成分」の抵抗設定値
3相の電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)を、第2のd軸及びq軸の電圧指令値(Vd**,Vq**)にdq変換すると、(数20)となる。
Figure 2011066947
(数19),(数20)では、d軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)を含んでいる。
このため、電圧指令演算部9bのインダクタンス設定値にLB*を設定した場合の、3相電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)を補正する3相電圧の補正量(ΔVu,ΔVv,ΔVw)は(数21)、d軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)を補正するd軸及びq軸電圧の補正量(ΔVd,ΔVq)は(数22)となる。
Figure 2011066947
Figure 2011066947
ここで、sin(ω1・t)=−cos(ω1・t+π/2),cos(ω1・t)=sin(ω1・t+π/2),sin(2ω1・t)=−cos(2ω1・t+π/2),cos(2ω1・t)=sin(2ω1・t+π/2)を(数21),(数22)に代入すると、(数23),(数24)と変形することができる。
Figure 2011066947
Figure 2011066947
(数23)と(数5)、及び(数24)と(数6)を比較すると、交流成分に関しては、磁極位置のオフセット量にπ/2を加算し、ゲインを変更すれば、補正電圧を作成できることが分かった。
図18に、(数24)に基づく第4の不平衡補償演算部10cの詳細構成図を示す。図3と同じ、101,103a,103b,105,107a,107b,108a,108bについては説明を省略する。
102aは、電流検出器5の挿入された相情報により設定された磁極位置の第2のオフセット量、114はd軸及びq軸電圧の補正量(ΔVd,ΔVq)の交流成分のゲイン、115は第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)と速度演算値ω1を乗算する乗算部、116はd軸及びq軸電圧の補正量(ΔVd,ΔVq)の直流成分のゲインである。
磁極位置の第2のオフセット量102aは、「3相平衡成分」のインダクタンスがU相と一致している場合は、(数24)より「π/2」に設定するが、V相の場合は、「−5/6π」(=2/3π+π/2)、W相の場合は、「−1/6π」(=−2/3π+π/2)に設定する。
また、ゲイン116に関して、(数24)に基づき、第2のd軸電流指令値Id**を用いて算出した成分は108bへ、第2のq軸電流指令値Iq**を用いて算出した成分は108aへそれぞれ出力する。
なお、(数23)に基づいた第5の不平衡補償演算部10dを用いて3相の電圧補正量(ΔVu,ΔVv,ΔVw)を算出し、3相の電圧指令(Vu*,Vv*,Vw*)を補償する方法も考えられる。
図19に、3相の電圧指令(Vu*,Vv*,Vw*)を補償する第5の不平衡補償演算部10dの詳細構成図を示す。
図4及び図18と同じ103a,103b,105,107a,107b,110,115に関しては、説明を省略する。
102bはπ/2の一定値を出力する磁極位置の第3のオフセット量、117は第4の不平衡補償演算部10c内の114,116に相当するゲインである。
3相のインダクタンスが異なる場合でも、(数23)に基づいた図18の第4の不平衡補償演算部10c、或いは(数24)に基づいた図19の第5の不平衡補償演算部10dを用いるとことにより、IdおよびIqの振動を抑制できる。このため、3相交流の正弦波電流が発生し、トルクリプルを抑制することができる。
図19は基準の相がU相の場合について示したが、V相或いはW相が基準の場合も同様に(数23)に相当する数式を算出し、ゲイン117を変更すれば同様の効果が得られる。
なお、本実施例では、第4の不平衡補償演算部10c、或いは第5の不平衡補償演算部10dに、電流制御部9aの出力である第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)を入力しているが、電流指令算出部8の出力であるd軸及びq軸の電流指令値(Id*,Iq*)を入力しても良い。
第7の実施例は、3相インダクタンスの不平衡を補償する第4の不平衡補償演算部10c、或いは第5の不平衡補償演算部10dを、電圧指令値が直流電源1によって制限される領域でも適用する方法である。
第7の実施例の全体構成図を図20に示す。図11、或いは図16と同じ1から9,10c,11から13,15に関しては説明を省略する。
14aは電流制御部9aの出力である第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)、速度演算値ω1、及び直流電圧Vdcを入力して電圧リミッタ値V1limを演算する第2のリミッタ値演算部である。
第2のリミッタ値演算部14aの詳細構成を図21に示す。図13と同じ141,143,144に関しては説明を省略する。
145は、電流指令値の大きさI1*と速度演算値ω1を乗算する乗算部、146は、「3相不平衡成分」のインダクタンス設定値LIB*により可変するゲインである。ゲイン146は、「3相不平衡成分」のインダクタンス設定値LIB*が負の場合はLIB*/3を設定し、正の場合は、LIB*を設定する。
そこで、本実施例では、第2のd軸及びq軸の電圧指令値の大きさが磁極位置によらず電源電圧の制限を満足するようにd軸及びq軸の電圧指令値の大きさを制限する電圧リミッタ値を決定する。
本実施例の構成を用いることにより、第2のd軸及びq軸の電圧指令値の大きさが磁極位置によらず電源電圧の制限を満足するため、常に第4の不平衡補償演算部10c、或いは第5の不平衡補償演算部10dを正常動作させることができ、3相交流の正弦波電流を発生させ、トルクリプルを抑制することができる。
なお、本実施例では第2のリミッタ値演算部14aに第2のd軸及びq軸の電流指令値(Id**,Iq**)を入力しているが、d軸及びq軸の電流指令値(Id*,Iq*)を入力しても同様の効果が得られる。
また、第4の不平衡補償演算部10cの直流成分(図18のゲイン116の出力)のみ電圧リミッタ演算15を行う前にd軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)に加算しても良い。但し、第2のリミッタ値演算部14内のゲイン146は、LIB*/3に設定する。
図22に本発明の第8の実施例の全体構成を示す。図1と同じ、1から8,10から12のブロックについては説明を省略する。
17は、d軸及びq軸の電流指令値(Id*,Iq*),d軸及びq軸の電流検出値(Idc,Iqc)、及び速度演算値ω1を入力し、d軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)を演算するベクトル制御演算部である。
ベクトル制御部17は、d軸の電流指令値Id*とd軸の電流検出値Idcの偏差、及びq軸の電流指令値Iq*とq軸の電流検出値Iqcの偏差をそれぞれ比例積分制御(PI制御)してd軸及びq軸の電圧誤差(dVd,dVq)を作成する第2の電流制御部17aと、d軸の電流指令値Id**,q軸の電流指令値Iq**,速度演算値ω1,モータ定数設定値、及びd軸及びq軸の電圧誤差(dVd,dVq)により、(数25)に従いd軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)を演算する電圧指令演算部9bに大別される。
Figure 2011066947
本実施例の構成でも、不平衡補償演算部10により、3相交流の正弦波電流を発生させ、トルクリプルを抑制できるので、第1の実施例と同様の効果が得られる。
また、3相のインダクタンスが不平衡の場合は、不平衡補償演算部10の代わりに第4の不平衡補償演算部10cを用いることにより、3相交流の正弦波電流を発生させ、トルクリプルを抑制できるので、第6の実施例と同様の効果が得られる。
図23に本発明の第9の実施例の構成を示す。図1と同じ、1から8,11,12のブロックについては説明を省略する。
10eはd軸及びq軸の電流指令値(Id*,Iq*)、及び位置検出値θdを入力し、d軸及びq軸電圧の補正量の交流成分(ΔVd_ac,ΔVq_ac)を演算する第6の不平衡補償演算部、18はd軸及びq軸の電流指令値(Id*,Iq*)、及びd軸及びq軸の電流検出値(Idc,Iqc)を入力し、d軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)を演算する第3の電流制御部である。
第6の不平衡補償演算部10eは、不平衡補償演算部10の交流成分のみを演算する。第6の不平衡補償演算部10eの構成を図24に示す。不平衡補償演算部10の直流成分は、第3の電流制御部18で補償する。
このため、本実施例の構成でも、第1の実施例と同様に3相交流の正弦波電流を発生させ、トルクリプルを抑制することができる。
第1から第4、及び第8の実施例において、本実施例の第6の不平衡補償演算部10eを用いても良い。但し、第6の不平衡補償演算部10eを用いる場合は、第4の実施例におけるリミッタ値演算部14内のゲイン142をRIB*/3に設定する。
第3の電流制御部18は、d軸の電流指令値Id*とd軸の電流検出値Idcの偏差、及びq軸の電流指令値Iq*とq軸の電流検出値Iqcの偏差をそれぞれ比例積分制御(PI制御)してd軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)を直接演算する。
また、図24に3相の抵抗が不平衡の場合を示したが、3相のインダクタンスが不平衡の場合に第4の不平衡補償演算部10cの交流成分のみを補償してトルクリプルを抑制することもできる。
第4の不平衡補償演算部10cの交流成分のみを補償する第7の不平衡補償演算部10fの詳細構成図を図25に示す。第7の不平衡補償演算部10fを用いる場合、第4の不平衡補償演算部10cの直流成分は、第3の電流制御部18で補償する。
第4の不平衡補償演算部10cを用いることにより、本実施例でも、第6の実施例と同様に3相交流の正弦波電流を発生させ、トルクリプルを抑制することができる。
第6から第8の実施例において、本実施例の第7の不平衡補償演算部10fを用いても良い。但し、第7の不平衡補償演算部10fを用いる場合は、第7の実施例における第2のリミッタ値演算部14a内のゲイン146をLIB*/3に設定する。
図26に本発明の第10の実施例の構成を示す。図1と同じ、1から3,5,7から12のブロックについては説明を省略する。
19はd軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*)、及びd軸及びq軸の電流検出値(Idc,Iqc)を入力して、位置推定値θdc,速度推定値ω1cを演算する位置・速度推定部である。
位置・速度推定部19は、d軸及びq軸の電圧指令値(Vd*,Vq*),d軸及びq軸の電流検出値(Idc,Iqc)、及び速度推定値ω1cに基づき、制御の回転位相指令値とモータの回転位相との偏差である軸誤差Δθcを(数26)に従い演算する。
Figure 2011066947
軸誤差Δθcが「0」となるように速度推定値ω1cを演算し、速度推定値ω1cから位置推定値θdcを得る。
位置・速度推定部で演算した速度推定値ω1c及び位置推定値θdcを、電流検出部7,カスケード型ベクトル制御演算部9,不平衡補償演算部10、及び2相−3相変換部12へ出力する。このため、第1の実施例の位置検出値θd及び速度演算値ω1の場合と同様にトルクリプルを抑制することができる。
なお、本実施例では、第1の実施例に位置・速度推定部19を適用したが、他の実施例に適用しても同様の効果が得られる。
第1の実施例では、電流検出器5の抵抗成分による3相不平衡を考慮したが、本実施例では、モータ3或いは電力変換器2の3相の抵抗が不平衡である場合を考慮している。
図27に本発明の第11の実施例の構成を示す。図1と同じ、1から4,6,8から12のブロックについては説明を省略する。
5aは直流電源1と電力変換器2の間に挿入された第2の電流検出器、7aは電流検出器5aの出力である第2の電流信号から、d軸及びq軸の電流検出値(Idc,Iqc)を算出する第2の電流検出部である。
本実施例の構成でも、d軸及びq軸の電流検出値(Idc,Iqc)を検出することができるため、第1の実施例と同様の効果が得られる。
なお、本実施例では、第1の実施例に第2の電流検出器5a及び第2の電流検出部7aを適用したが、他の実施例に適用しても同様の効果が得られる。
本実施例は、第1の実施例から第11の実施例のいずれかを電動オイルポンプ装置に適用したものである。
図28に、第12の実施例である電動オイルポンプ装置のシステム構成図を示す。第1の実施例と同じ1,3,4,5については、説明を省略する。
図28において、201はエンジン、202は自動変速機、203は油圧制御ユニット、204はメインオイルポンプ、205は電動オイルポンプ、206はアイドルストップ用モータ、207はアイドルストップ用ECU、208は例えば第1の実施例の2,6〜12を含む電動オイルポンプ用ECUである。
メインオイルポンプ204は、エンジン201により駆動され、エンジン駆動により自動変速機202の油圧制御ユニット203に油圧を供給する。
電動オイルポンプ205は、モータ3により駆動され、自動変速機202内の油圧制御ユニット203に配管209を介して油圧を供給する。
アイドルストップ用ECU207は、エンジン201の停止/再始動を制御する。つまり、停車率の高い市街地走行時等での燃費向上を目的とし、信号待ち等で車両が停止したときにはエンジン201を自動停止し、車両発進時にはエンジン201を再始動させるアイドルストップ制御を行う。また、電動オイルポンプ用ECU208からアイドルストップ禁止フラグを入力した場合、前記アイドルストップ制御を禁止する。
電動オイルポンプ用ECU208は、アイドルストップ用ECU207からのアイドルストップ開始信号=1を入力した場合、モータ駆動を許可し、モータ3に対しモータ駆動電圧を印加する。また、アイドルストップ開始信号=0を入力した場合、モータを停止させ、モータ駆動電圧の印加を解除する。
つまり、エンジン201を、アイドルストップ中は前記モータ3を駆動し、電動オイルポンプ205にて自動変速機202の油圧制御ユニット203に油圧を供給するという基本制御が行われる。
そして、電動オイルポンプ用ECU208は、エンジン201の始動域にて一時的に電動オイルポンプ205を作動させる作動油充填制御と、走行中に電動オイルポンプ205の非作動時間が一定時間に達すると一時的に電動オイルポンプ205を作動させる作動油充填制御とが行われる。この作動油充填制御が行われている間は、アイドルストップ用ECUに対し、アイドルストップ禁止フラグが出力される。
アイドルストップ中は、静粛性・電力消費の面から必要最小限の油圧(モータトルク・速度)にすることが望まれている。しかし、油圧が低すぎると、アイドルストップ中にクラッチを開放してしまい、再始動時にショックが発生するため、アイドルストップ中は、トルクリプルを考慮して油圧を決定している。従って、この分油圧設定が高くなり静粛性・電力消費が悪化するという問題があった。
電動オイルポンプ用ECU208に、第1の実施例から第11の実施例のいずれかを適用することにより、トルクリプルの発生を抑えることができるため、油圧の制御性が向上し、再始動時のショックを抑えつつ、アイドルストップ中の静粛性の向上及び、電力消費を低減することができる。また、第2の実施例或いは第3の実施例のように、「3相平衡成分」の抵抗設定値RB*,「3相不平衡成分」の抵抗設定値RIB*、および磁極位置オフセット量の同定を行うことができるため、調整を簡略化することができる。
図29に、第13の実施例である可変動弁システムの構成図を示す。
第1の実施例と同じ1,3,4,5については、説明を省略する。
図29において、301は可変動弁システム、302は可変動弁システム301の制御軸角度を測定するセンサ、303はエンジン、304はエンジンの水温、及びクランク角度等のエンジン情報を測定するセンサ、305はエンジンを制御するエンジンコントロールモジュール、306は第1の実施例の2,6から12を含む可変動弁用ECUである。
エンジンコントロールモジュール305は、エンジンの水温、及びクランク角度等のエンジン情報、及び運転者が踏むアクセルペダルの開度を入力し、エンジンの点火時期を制御する。可変動弁用ECU306は、エンジンコントロールモジュール306から目標制御軸角度,制御軸角度センサ302から制御軸角度,位置検出器4から位置信号を入力して、モータ3を駆動するための交流電圧を印加する。
可変動弁用ECU306に、第1の実施例から第11の実施例のいずれかを適用することにより、トルクリプルの抑制を図れるため、可変動弁システムの位置精度を向上することができる。
また、第2の実施例或いは第3の実施例のように、「3相平衡成分」の抵抗設定値RB*,「3相不平衡成分」の抵抗設定値RIB*、および磁極位置オフセット量の同定を行うことができるため、調整を簡略化することができる。
図30に第14の実施例である電動パワーステアリング装置のシステム構成図を示す。
本実施例は、第1の実施例から第11の実施例のいずれかを電動パワーステアリング装置に適用したものである。
第1の実施例と同じ1,3,4,5については、説明を省略する。
401はステアリングホイール、402はステアリングシャフト、403はトルクセンサ、404はモータ3とステアリングシャフトを接続する減速機構、405は第1の実施例の2,6〜12を含むECU、406はラックピニオン機構、407はタイロッドなどの連結機構、408は転舵輪である。
ECU405は、トルクセンサ403より得られたトルク指令値と出力トルクを一致させるように、3相の電圧指令値を制御する。モータ3は、減速機構404を介して、ステアリングシャフト402にアシスト力が作用し、運転者による転舵をアシストする。
ECU405に、第1の実施例から第11の実施例のいずれかを適用することにより、トルクリプルの抑制を図れるため、運転者がステアリングホイール101をゆっくり転舵した場合に、滑らかな操舵フィーリングを得ることができる。また、第2の実施例或いは第3の実施例のように、「3相平衡成分」の抵抗設定値RB*,「3相不平衡成分」の抵抗設定値RIB*、および磁極位置オフセット量の同定を行うことができるため、調整を簡略化することができる。
1 直流電源
2 電力変換器
3 モータ
4 位置検出器
5 電流検出器
6 位置・速度検出部
7 電流検出部
8 電流指令算出部
9 カスケード型ベクトル制御演算部
9a 電流制御部
9b 電圧指令演算部
10 不平衡補償演算部

Claims (21)

  1. 3相のうち、いずれかの相が異なる抵抗値をもつモータ駆動装置において、
    モータ,直流の電圧を交流の電圧に変換する電力変換器、或いは前記モータと前記電力変換器の間の任意の2相に挿入された電流検出器用のシャント抵抗やフェールセーフリレーを変更し、3相の抵抗値が変化しても、自動的に前記電力変換器の電圧指令値を補正してモータ速度の2倍成分のトルクリプルを抑制することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ駆動装置において、
    前記電流検出器用のシャント抵抗やフェールセーフリレーを挿入する相を変更しても、
    自動的に前記電力変換器の電圧指令値を補正してモータ速度の2倍成分のトルクリプルを抑制することを特徴とするモータ制御装置。
  3. 3相のうち、任意の第1の相,第2の相が略同じ抵抗値をもつモータ駆動装置において、
    前記第1の相或いは第2の相と、第3の相の抵抗値の差を用いて、前記電圧指令値を補正することを特徴とするモータ制御装置。
  4. 3相のうち、任意の第1の相,第2の相が略同じ抵抗値をもつモータ駆動装置において、
    d軸及びq軸の電流指令値と、
    位置検出値或いは位置推定値と、
    前記第1の相或いは第2の相と、第3の相の抵抗値の差を入力し、
    所定の関係で電圧指令値を補正することにより、アイドルストップ中の静粛性の向上及び、電力消費を低減することができることを特徴とする電動オイルポンプ制御装置。
  5. 3相のうち、任意の第1の相,第2の相が略同じ抵抗値をもつモータ駆動装置において、
    d軸及びq軸の電流指令値と、
    位置検出値或いは位置推定値と、
    前記第1の相或いは第2の相と、第3の相の抵抗値の差を入力し、
    所定の関係で電圧指令値を補正することにより、位置精度を向上できることを特徴とする可変動弁制御装置。
  6. 3相のうち、任意の第1の相,第2の相が略同じ抵抗値をもつモータ駆動装置において、
    d軸及びq軸の電流指令値,
    位置検出値或いは位置推定値、
    及び前記第1の相或いは第2の相と、第3の相の抵抗値の差を入力し、
    所定の関係で電圧指令値を補正することにより、滑らかな操舵フィーリングを得ることができることを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  7. 3相のうち、いずれかの相が異なる抵抗値を持つモータ駆動装置において、
    前記d軸及びq軸の電流指令値,
    前記位置検出値或いは位置推定値、
    及び前記第1の相,前記第2の相、及び前記第3の相の抵抗値を入力し、
    所定の関係で電圧指令値を補正することを特徴とするモータ制御装置。
  8. 3相のうち、任意の第1の相,第2の相が略同じインダクタンスをもつモータ駆動装置において、
    d軸及びq軸の電流指令値,
    位置検出値或いは位置推定値,
    速度演算値或いは速度推定値、
    及び前記第1の相或いは第2の相と、第3の相のインダクタンスの差を入力し、
    所定の関係で電圧指令値を補正することを特徴とするモータ制御装置。
  9. 請求項1から請求項8に記載のモータ駆動装置において、
    前記第1の相、及び第2の相の相情報により、
    前記磁極位置のオフセット量を設定することを特徴とするモータ制御装置。
  10. 請求項1から請求項7に記載のモータ駆動装置において、
    前記電力変換器に、
    所定の入力電圧,導通期間を与えたときの電流検出値から、
    前記第1の相,第2の相の相情報を判定して、
    前記磁極位置のオフセット量を設定することを特徴とするモータ制御装置。
  11. 請求項10に記載のモータ駆動装置において、
    前記電力変換器の
    U相上アームとV相下アーム、或いはU相下アームとV相上アーム,
    V相上アームとW相下アーム、或いはV相下アームとW相上アーム、
    及びW相上アームとU相下アーム、或いはW相下アームとU相上アーム、
    にそれぞれ一定の入力電圧,導通期間を順不同に与えることを特徴とするモータ制御装置。
  12. 請求項10に記載のモータ駆動装置において、
    前記電力変換器の
    前記U相上アームとV相下アーム,前記U相下アームとV相上アーム,
    前記V相上アームとW相下アーム,前記V相下アームとW相上アーム,
    前記W相上アームとU相下アーム、及び前記W相下アームとU相上アーム、
    にそれぞれ一定の入力電圧,導通期間を順不同に与えた時の、
    前記U相上アームとV相下アーム、及び前記U相下アームとV相上アームを導通させたときの電流検出値の絶対値の平均値,
    前記V相上アームとW相下アーム、及び前記V相下アームとW相上アームを導通させたときの電流検出値の絶対値の平均値、
    及び前記W相上アームとU相下アーム、及び前記W相下アームとU相上アームを導通させたときの電流検出値の絶対値の平均値から、
    前記第1の相,第2の相の相情報を判定して、
    前記磁極位置のオフセット量を設定することを特徴とするモータ制御装置。
  13. 請求項1から請求項7,請求項9から請求項12に記載のモータ駆動装置において、
    任意のモータ速度で駆動中に、直流のd軸電流指令値、或いは直流のq軸電流指令値を発生させることにより、
    前記第3の相の抵抗値と前記第1の相或いは第2の相と、第3の相の抵抗値の差のいずれか一つ以上を算出することを特徴とするモータ制御装置。
  14. 請求項1から請求項7,請求項9から請求項12に記載のモータ駆動装置において、
    前記電力変換器に、
    所定の入力電圧,導通期間を与えたときの電流の検出値から、
    前記第1の相,前記第2の相、及び前記第3の相の抵抗値、或いは前記磁極位置のオフセット量を算出することを特徴とするモータ制御装置。
  15. 請求項14に記載のモータ駆動装置において、
    前記U相上アームとV相下アーム、或いは前記U相下アームとV相上アーム,
    前記V相上アームとW相下アーム、或いは前記V相下アームとW相上アーム、
    及び前記W相上アームとU相下アーム、或いは前記W相下アームとU相上アーム、
    にそれぞれ一定の入力電圧,導通期間を順不同に与えることを特徴とするモータ制御装置。
  16. 請求項14に記載のモータ駆動装置において、
    前記電力変換器の
    前記U相上アームとV相下アーム,前記U相下アームとV相上アーム,
    前記V相上アームとW相下アーム,前記V相下アームとW相上アーム,
    前記W相上アームとU相下アーム、及び前記W相下アームとU相上アーム、
    にそれぞれ一定の入力電圧,導通期間を順不同に与えた時の、
    前記U相上アームとV相下アーム及び前記U相下アームとV相上アームを導通させたときの電流検出値の絶対値の平均値,
    前記V相上アームとW相下アーム及び前記V相下アームとW相上アームを導通させたときの電流検出値の絶対値の平均値、
    及び前記W相上アームとU相下アーム及び前記W相下アームとU相上アームを導通させたときの電流検出値の絶対値の平均値から、
    前記第1の相,前記第2の相、及び前記第3の相の抵抗値、或いは前記磁極位置のオフセット量を算出することを特徴とするモータ制御装置。
  17. 請求項14から請求項16に記載のモータ駆動装置において、
    前記第1の相,前記第2の相、及び前記第3の相の抵抗値から、前記第1の相或いは第2の相と、第3の相の抵抗値の差を算出することを特徴とするモータ制御装置。
  18. 請求項13から17に記載のモータ駆動装置において、
    算出した前記第1の相或いは第2の相と、第3の相の抵抗値の差,
    前記第1の相,第2の相及び第3の相の抵抗値,
    前記磁極位置のオフセット量のいずれかを設定することを特徴とするモータ制御装置。
  19. 請求項1から18に記載のモータ駆動装置において、
    電圧指令値の制限値を、前記第1の相或いは第2の相と、前記第3の相の抵抗値の差を用いて可変にすることを特徴とするモータ制御装置。
  20. 請求項1から請求項19に記載のモータ駆動装置において、
    前記電圧指令値の制限値を、
    前記d軸及びq軸の電流指令値、及び
    前記第1の相或いは第2の相と、前記第3の相の抵抗値の差を入力し、
    所定の関係で算出することを特徴とするモータ制御装置。
  21. 請求項1から請求項20に記載のモータ駆動装置において、
    前記第1の相,第2の相、及び第3の相の抵抗設定値を、d軸及びq軸の電流値或いはd軸及びq軸の電流指令値の大きさに応じて可変させることを特徴とするモータ制御装置。
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