JP2010273400A - 誘導電動機制御装置 - Google Patents

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泰生 鈴木
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Abstract

【課題】界磁磁束飽和を考慮した界磁電流指令の補正を磁束制御にて行い、誘導電動機の安定した回転制御を実現する。
【解決手段】界磁磁束制御部2−1は、界磁電流指令il*dに1次側インダクタンスの推定値L1_HATを乗算して1次磁束指令φ1*dを得て、1次磁束指令φ1*dと実際の磁束との間の偏差がゼロになるように磁束制御する。具体的には、1次磁束指令φ1*dに1次角周波数ω1を乗算して2次側誘起電圧分Dを算出する。2次側誘起電圧分Dに、トルク電流指令i*qに基づく誘導電動機66の1次側抵抗による電圧降下分Aと、トルク電流指令i*qの変化分に基づく誘導電動機66の巻線端子に発生する電圧降下分Bとを加算し、トルク分電圧Cを減算した結果の誘起電圧偏差ΔVがゼロになるようにPI制御を行い、補正後の界磁電流指令Δi*dを算出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、誘導電動機を回転制御する制御装置に関し、特に、界磁磁束飽和を考慮した界磁電流指令を生成する制御装置に関する。
図7は、従来における誘導電動機の制御システムの構成を示す制御ブロック図である。この制御システム51は、制御装置、誘導電動機66及びパルスジェネレータ65から構成される。制御装置は、制御システム51のうち誘導電動機66及びパルスジェネレータ65を除く部分であり、電流制御部52、固定・回転座標変換部53、電力増幅器54、速度制御部55、すべり角周波数生成器57、積分器59及び加算器64を備える。制御装置は、誘導電動機66の回転速度を所定の速度指令ω*にするために、トルク電流検出値iqがトルク電流指令i*qに一致し、界磁電流検出値idが界磁電流指令i*dに一致するように誘導電動機66を制御する。
電流制御部52は、界磁電流制御器60及びトルク電流制御器61を備える。界磁電流制御器60は、界磁電流指令i*dと界磁電流検出値idとの間の界磁電流偏差がゼロになるように電流制御し、界磁電圧指令v*dを算出する。トルク電流制御器61は、トルク電流指令i*qとトルク電流検出値iqとの間のトルク電流偏差がゼロになるように電流制御し、トルク電圧指令v*qを算出する。
固定・回転座標変換部53は、2φ―3φ座標変換器62及び3φ―2φ座標変換器63を備える。2φ―3φ座標変換器62は、回転座標系の界磁電圧指令v*d及びトルク電圧指令v*qから、回転磁界位置θに基づいて3相交流電圧指令V*u,V*v,V*wを算出する。3φ―2φ座標変換器63は、3相交流電流検出値iu,iv,iwから、回転磁界位置θに基づいて回転座標系の界磁電流検出値id及びトルク電流検出値iqを算出する。
電力増幅器54は、3相交流電圧指令V*u,V*v,V*wから生成したPWM信号によってスイッチング素子のゲートをオンオフし、駆動電圧を誘導電動機66に印加する。
速度制御部55は、速度指令ω*と速度検出値ωrとの間の速度偏差がゼロになるように速度制御し、トルク電流指令i*qを算出する。
すべり角周波数生成器57は、界磁電流指令i*d、トルク電流指令i*q、誘導電動機66の2次側抵抗値r2(図示せず)及び2次側インダクタンスL2(図示せず)に基づいて、次式による演算を行い、すべり角周波数ωsを出力する(非特許文献1を参照)。
ωs=(i*q/i*d)×(r2/L2)
ここで、誘導電動機66の2次側インダクタンスL2は、誘導電動機66の固有値である。
加算器64は、すべり角周波数ωsに、パルスジェネレータ65からのパルス信号のカウント値から得られた誘導電動機66の速度検出値(誘導電動機回転角周波数)ωrを加算し、1次角周波数ω1を出力する。
積分器59は、1次角周波数ω1を時間積分し、回転磁界位置θを出力する。このように、制御装置は、誘導電動機66の回転速度を所定の速度指令ω*にするために、トルク電流検出値iqがトルク電流指令i*qに一致し、界磁電流検出値idが界磁電流指令i*dに一致するように誘導電動機66を制御する。
このような制御装置は、誘導電動機66の定数に基づいて回転制御を行うことから、その定数を予め設定されたパラメータとして保持している。しかしながら、制御装置が広い速度範囲で制御を行うとすると、誘導電動機66内部に界磁磁束飽和が起こり、界磁電流と界磁磁束とがリニアの関係にならず、保持しているパラメータをそのまま使用することができない場合があり得る。制御装置は、界磁磁束飽和が起こっているにもかかわらず、保持しているパラメータをそのまま使用した場合、誘導電動機66の回転速度を所定の速度指令ω*にすることができず、誘導電動機66の安定した回転制御を実現することができなくなる。そこで、制御装置は、界磁磁束飽和の影響を吸収するための界磁飽和補正テーブル(誘導電動機66の界磁飽和磁束の特性データを実験により取得し、これをテーブル化したもの)を設け、指令値として用いていた界磁電流指令i*dを、この界磁飽和補正テーブルによって新たな指令に変換し、変換後の新たな指令によって界磁電流制御を行う。
また、界磁飽和補正テーブルを用いる例ではないが、界磁磁束飽和の影響等を考慮した新たな界磁電流指令i*dを算出する例として、界磁電流指令i*dと界磁電流検出値idとの間の差を所定期間積分して飽和度データを算出し、この飽和度データの増減により、新たな界磁電流指令i*dを算出する制御装置が知られている(特許文献1を参照)。また、界磁磁束飽和等が影響して、誘導電動機66の1次側抵抗値、1次側インダクタンス、漏れ係数等のパラメータに誤差が生じた場合であっても、1次磁束指令と、実際の1次磁束に1次側インダクタンスを乗算した結果とが一致したときにゼロとなる誤差電流を求め、誤差電流に基づいてこれらのパラメータを補正する制御装置も知られている(特許文献2を参照)。
特開平10−327591号公報 特開平8−80100号公報
正田英介、「パワーエレクトロニクス」、(株)オーム社、平成11年4月30日、p.183−186
従来の、界磁飽和補正テーブルを用いる制御装置では、界磁磁束飽和の影響を吸収するための界磁飽和補正テーブルを設ける必要があり、界磁飽和補正テーブルを作成するのに手間がかかるという問題があった。しかも、界磁磁束飽和の特性は誘導電動機毎に異なるから、界磁飽和補正テーブルを誘導電動機毎に作成する必要があり、多大な工数を要するという問題があった。
また、一般に、誘導電動機の界磁磁束は界磁電流に対して、1次遅れの特性を有するから、界磁電流指令i*dに対して界磁磁束が確立するまでに時間がかかり、誘導電動機の起動と共にトルク制御を行うことができなかった。そこで、誘導電動機の効率化運転を実現するために、誘導電動機の起動と共にトルク制御を行うことが望まれていた。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、界磁磁束飽和を考慮した界磁電流指令の補正を磁束制御により行い、誘導電動機の安定した回転制御を実現可能な誘導電動機制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による誘導電動機制御装置は、誘導電動機の界磁電流指令を補正して新たな界磁電流指令を生成する界磁磁束制御部を備え、所定の回転速度を目標値として、界磁電流検出値が前記補正後の新たな界磁電流指令に一致するように、かつ、トルク電流検出値がトルク電流指令に一致するように、前記誘導電動機を回転制御する誘導電動機制御装置において、前記界磁磁束制御部が、前記界磁電流指令及び前記誘導電動機の1次側インダクタンスにより、1次磁束指令を演算する磁束演算器と、前記1次磁束指令と実際の1次磁束との間の偏差がゼロになるようにPI制御を行い、補正後の新たな界磁電流指令を算出する磁束補正制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明による誘導電動機制御装置は、前記界磁磁束制御部が、さらに、前記誘導電動機の2次側抵抗値、2次側インダクタンス、前記新たな界磁電流指令、及びトルク電流指令から算出されたすべり角周波数に前記誘導電動機の速度検出値を加算して得られた1次角周波数と、前記磁束演算器により演算された1次磁束指令とを乗算し、2次側誘起電圧分を出力する乗算器と、前記乗算器により出力された2次側誘起電圧分と、前記トルク電流指令に基づく前記誘導電動機の1次側抵抗による電圧降下分と、前記トルク電流指令の変化分に基づく前記誘導電動機の巻線端子に発生する電圧降下分とを加算し、電圧指令を出力する加算器と、前記1次側抵抗値、トルク電流検出値、1次側インダクタンス、1次角周波数、1次磁束、漏れ係数及び微分演算子から算出されたトルク分電圧を、前記加算器により出力された電圧指令から減算し、誘起電圧偏差を出力する減算器と、を備え、前記磁束補正制御部が、前記減算器により出力された誘起電圧偏差がゼロになるようにPI制御を行い、補正後の新たな界磁電流指令を算出することを特徴とする。
また、本発明による誘導電動機制御装置は、前記界磁磁束制御部が、さらに、前記界磁電流指令を時間微分し、前記時間微分の結果に、前記誘導電動機の2次側抵抗値に2次側インダクタンスの逆数を乗算して得られる値を乗算し、界磁電流微分補償分を出力する界磁電流微分補償器と、前記磁束補正制御部により算出された新たな界磁電流指令に、前記界磁電流微分補償器により出力された界磁電流微分補償分を加算する加算器と、を備えたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、1次磁束指令と実際の1次磁束との間の偏差がゼロになるようにPI制御を行うようにした。つまり、界磁磁束飽和を考慮して界磁電流指令の補正を行うようにした。これにより、誘導電動機の安定した回転制御を実現することができる。また、界磁飽和補正テーブルを用いることなく界磁電流指令を補正するから、界磁飽和補正テーブルを作成する手間を省くことができる。
本発明の一実施例における誘導電動機の制御システムの構成を示す制御ブロック図である。 本発明の一実施例における同システムのうちの制御装置に備えた界磁磁束制御部の構成を示す制御ブロック図である。 本発明の一実施例における同システムのうちの制御装置に備えた界磁磁束制御部を伝達関数にて表現した制御ブロック図である。 本発明の他の実施例における同システムのうちの制御装置に備えた界磁磁束制御部の構成を示す制御ブロック図である。 本発明の他の実施例における同システムのうちの制御装置に備えた界磁磁束制御部を伝達関数にて表現した制御ブロック図である。 界磁磁束の応答性を説明するためのブロック図である。 従来における誘導電動機の制御システムの構成を示す制御ブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
〔制御システム〕
まず、誘導電動機の制御システムについて説明する。図1は、本発明の一実施例における誘導電動機の制御システムの構成を示す制御ブロック図である。この制御システム1は、制御装置、誘導電動機66及びパルスジェネレータ65から構成される。制御装置は、制御システム1のうち誘導電動機66及びパルスジェネレータ65を除く部分であり、界磁磁束制御部2、電流制御部52、固定・回転座標変換部53、電力増幅器54、速度制御部55、すべり角周波数生成器57、積分器59及び加算器64を備える。図7に示した従来の制御装置と図1の制御装置とを比較すると、図1の制御装置は、従来の制御装置に加えて界磁磁束制御部2を備えている点で相違する。
界磁磁束制御部2は、界磁電流指令i1*d、誘導電動機66における1次側(固定子側、ステータ側)巻線のインダクタンスの推定値(1次側インダクタンスの推定値)L1_HAT(図示せず)、1次角周波数ω1、トルク電流指令i*qに基づく誘導電動機66の1次側抵抗による電圧降下分A、トルク電流指令i*qの変化分に基づく誘導電動機66の巻線に発生する電圧降下分B、及びトルク分電圧Cを入力する。そして、界磁磁束制御部2は、界磁電流指令i1*d及び1次側インダクタンスの推定値L1_HATから1次磁束指令φ1*dを演算により求め、1次磁束指令φ1*d、1次角周波数ω1、電圧降下分A、電圧降下分B及びトルク分電圧Cに基づいて界磁磁束偏差に対応する誘起電圧偏差ΔVを求め、この界磁磁束偏差に対応する誘起電圧偏差ΔVがゼロとなるように(界磁磁束偏差がゼロになるように)磁束制御し、補正後の界磁電流指令i*d(又はΔi*d)を電流制御部52及びすべり角周波数生成器57に出力する。ここで、界磁電流指令i1*dは、予め設定された固定値である。また、1次側インダクタンスの推定値L1_HATは、誘起電動機66の固有値である。1次角周波数ω1は加算器64から入力する。電圧降下分A,電圧降下分B及びトルク分電圧Cについては後述する。尚、界磁磁束制御部2の詳細については後述する。
電流制御部52は、界磁電流制御器60及びトルク電流制御器61を備える。界磁電流制御器60は、補正後の界磁電流指令i*d及び界磁電流検出値idを入力し、補正後の界磁電流指令i*dから界磁電流検出値idを減算し、演算の結果により、得られる界磁電流偏差がゼロになるように電流制御し、界磁電圧指令v*dを固定・回転座標変換部53に出力する。トルク電流制御器61は、トルク電流指令i*q及びトルク電流検出値iqを入力し、トルク電流指令i*qからトルク電流検出値iqを減算し、演算の結果により、得られるトルク電流偏差がゼロになるように電流制御し、トルク電圧指令v*qを固定・回転座標変換部53に出力する。
固定・回転座標変換部53は、2φ―3φ座標変換器62及び3φ―2φ座標変換器63を備える。2φ―3φ座標変換器62は、回転座標系の界磁電圧指令v*d及びトルク電圧指令v*qと回転磁界位置θを入力し、界磁電圧指令v*d及びトルク電圧指令v*qを回転磁界位置θに基づいて3相交流電圧指令V*u,V*v,V*wに変換し、電力増幅器54に出力する。
3φ―2φ座標変換器63は、誘導電動機66の巻線(固定子側又は1次側)に流れる3相交流電流検出値iu,iv,iw及び回転磁界位置θを入力し、2φ―3φ座標変換器62とは逆の変換処理を行う。すなわち、3φ―2φ座標変換器63は、3相交流電流検出値iu,iv,iwを、回転磁極と同方向の磁束を作る成分id(界磁電流検出値)及び回転磁極に直交する方向の磁束を作る成分iq(トルク電流検出値)とに変換し、界磁電流検出値id及びトルク電流検出値iqを電流制御部52の界磁電流制御器60及びトルク電流制御器61に出力する。
電力増幅器54は、PWM制御器(図示せず)及びスイッチング素子(図示せず)を備える。PWM制御器(図示せず)は、3相交流電圧指令V*u,V*v,V*w及び所望のキャリア信号(図示せず)を入力し、3相交流電圧指令V*u,V*v,V*wと所望のキャリア信号(図示せず)とを比較し、演算の結果により、得られるPWM信号を出力する。つまり、PWM制御器(図示せず)は、スイッチング素子(図示せず)のゲートをオンオフさせるためのPWM信号を出力する。スイッチング素子(図示せず)は、このPWM信号によってスイッチング素子(図示せず)のゲートをオンオフし、誘導電動機66を駆動するための駆動電圧を誘導電動機66の巻線に印加する。
速度制御部55は、速度指令ω*、及び誘導電動機66の回転速度である速度検出値ωrを入力し、速度指令ω*から速度検出値ωrを減算し、演算の結果により、得られる速度偏差がゼロになるように速度制御し、例えば、比例積分演算したトルク電流指令i*qを電流制御部52のトルク電流制御器61、及びすべり角周波数生成器57に出力する。
すべり角周波数生成器57は、界磁電流指令i*d、トルク電流指令i*q、誘導電動機66の2次側抵抗値r2(図示せず)及び2次側インダクタンスL2(図示せず)を入力し、従来技術にて示した演算を行い、演算の結果により、得られるすべり角周波数ωsを加算器64に出力する
加算器64は、すべり角周波数ωsを入力すると共に、誘導電動機66の回転軸に連結されたパルスジェネレータ65から出力されるパルス信号のカウント値が時間微分され、これによって得られる誘導電動機66の速度検出値ωrを入力する。そして、加算器64は、すべり角周波数ωsに速度検出値ωrを加算し、演算の結果により、得られる1次角周波数ω1を界磁磁束制御部2及び積分器59に出力する。
積分器59は、1次角周波数ω1を入力し、1次角周波数ω1を時間積分し、演算の結果により、得られる回転磁界位置θを固定・回転座標変換部53の2φ―3φ座標変換器62及び3φ―2φ座標変換器63に出力する。
〔界磁磁束制御部〕
次に、図1に示した界磁磁束制御部2について詳細に説明する。以下に示す第1の界磁磁束制御部2(2−1)は、前述のとおり、界磁電流指令i1*d、1次側インダクタンスの推定値L1_HAT、1次角周波数ω1、電圧降下分A、電圧降下分B及びトルク分電圧Cを入力し、界磁電流指令i1*d及び1次側インダクタンスの推定値L1_HATから演算により求めた1次磁束指令φ1*dを用いて、界磁磁束偏差に対応する誘起電圧偏差ΔVがゼロになるように(界磁磁束偏差がゼロになるように)磁束制御する。そして、界磁磁束制御部2は、入力した界磁電流指令i1*dを補正し、補正後の界磁電流指令i*d(又はΔi*d)を出力する。ここで、1次磁束指令φ1*dは、界磁飽和補正テーブルを用いることなく、1次側インダクタンスの推定値L1_HATを含む演算式により求められ、磁束制御によって、界磁電流と界磁磁束とがリニアの関係にならない磁束飽和特性を補償する。
また、以下に示す第2の界磁磁束制御部2(2−2)は、第1の界磁磁束制御部2−1により、界磁飽和補正テーブルを用いることなく1次磁束指令φ1*dを演算し、磁束制御により補正後の界磁電流指令i*d(又はΔi*d)を生成することに加えて、界磁電流指令i1*dの微分値を演算し、これを補正後の界磁電流指令i*d(又はΔi*d)に追加する。すなわち、第2の界磁磁束制御部2−2は、第1の界磁磁束制御部2−1による、界磁飽和補正テーブルを用いることなく磁束飽和特性を補償する機能を実現することに加えて、界磁電流指令i1*dの微分値を用いることにより、界磁磁束の時間遅れを補償する機能を実現する。
(第1の界磁磁束制御部の構成及び動作)
まず、第1の界磁磁束制御部2−1の構成及び動作について説明する。図2は、本発明の一実施例における同システムのうちの制御装置に備えた界磁磁束制御部2−1の構成を示す制御ブロック図である。図3は、図2の界磁磁束制御部2−1を伝達関数にて表現した制御ブロック図である。界磁磁束制御部2−1は、図2及び図3に示すように、磁束演算器3、乗算器4、加算器5、減算器6及び界磁磁束飽和補正制御部7を備える。
磁束演算器3は、界磁電流指令i1*dを入力し、界磁電流指令i1*dに1次側インダクタンスの推定値L1_HATを乗算し、さらに、1次遅れ要素のフィルタを介することにより、得られる1次磁束指令φ1*dを乗算器4に出力する。具体的には、磁束演算器3は、以下の式により、1次磁束指令φ1*dを求める。
φ1*d=i1*d×L1_HAT/(1+(s/ωf))
ただし、1/ωfはフィルタ時定数を示す。
乗算器4は、磁束演算器3から1次磁束指令φ1*dを入力すると共に、加算器64から1次角周波数ω1を入力し、1次磁束指令φ1*dに1次角周波数ω1を乗算し、演算の結果により、得られる2次側誘起電圧分Dを加算器5に出力する。
加算器5は、乗算器4から2次側誘起電圧分Dを入力すると共に、電圧降下分A及び電圧降下分Bを入力し、2次側誘起電圧分Dに電圧降下分A及び電圧降下分Bを加算し、演算の結果により、得られる電圧指令Eを減算器6に出力する。ここで、電圧降下分Aは、トルク電流指令i*qに基づく誘導電動機66の1次側抵抗による電圧降下分であり、以下の式となる。
A=r1_HAT×i*q
ただし、r1_HAT及びi*qは、誘導電動機66における1次側抵抗値r1の推定値、及びトルク電流指令をそれぞれ示す。トルク電流指令i*qは速度制御部55から入力する。
また、電圧降下分Bは、トルク電流指令i*qの変化分に基づく誘導電動機66の巻線に発生する電圧降下分であり、以下の式となる。
B=σ×L1_HAT×s×i*q
ただし、σ、L1_HAT及びsは、漏れ係数、1次側インダクタンスの推定値及び微分演算子をそれぞれ示す。σは予め設定された固定値である。
減算器6は、加算器5から電圧指令Eを入力すると共に、トルク分電圧Cを入力し、電圧指令Eからトルク分電圧Cを減算し、演算の結果により、得られる誘起電圧偏差ΔVを界磁磁束飽和補正制御部7に出力する。ここで、トルク分電圧Cは、以下の式となる。
C=r1×iq+σ×L1×s×iq+ω1×φ1d
ただし、r1、iq、L1及びφ1dは、1次側抵抗値、トルク電流検出値、1次側インダクタンス及び実際の1次磁束をそれぞれ示す。第1項のr1×iqは、トルク電流検出値iqに基づく1次側抵抗の実電圧降下分であり、第2項のσ×L1×s×iqは、トルク電流検出値iqの変化分に基づくコイル端子に発生する電圧降下分であり、第3項のω1×φ1dは、1次磁束φ1dによる2次側誘起電圧である。1次側抵抗値r1は、前述のとおり、誘導電動機66の固有値である。トルク電流検出値iqは3φ―2φ座標変換器63から入力する。1次側インダクタンスL1は、前述のとおり、誘導電動機66の固有値である。1次角周波数ω1は加算器64から入力する。また、減算器6により出力される誘起電圧偏差ΔVは、以下の式に示すように、1次角周波数ω1に界磁磁束偏差(φ1*d−φ1d)を乗算した値となる。
ΔV=ω1×φ1*d−ω1×φ1d
=ω1(φ1*d−φ1d)
界磁磁束飽和補正制御部7は、ホールド演算器8及びPI制御器9を備える。界磁磁束飽和補正制御部7は、減算器6から誘起電圧偏差ΔVを入力し、誘起電圧偏差ΔVがゼロになるように電圧制御し、補正後の界磁電流指令Δi*d(図1では界磁磁束制御部2によりi*dが出力されるが、ここでは説明の便宜上Δi*dとする。)を電流制御部52に出力する。
ホールド演算器8は、減算器6から誘起電圧偏差ΔVを入力し、誘起電圧偏差ΔVに対し誘導電動機66の1次角周波数ω1に基づく電圧偏差FをPI制御器9に出力する。具体的には、ホールド演算器8は、以下の式により電圧偏差Fを求める
F=ΔV×(P(0)×ω1)/(1+P(0)×ω1
ただし、P(0)は定数を示す。1次角周波数ω1は加算器64から入力する。例えば、ホールド演算器8は、1次角周波数ω1がゼロのとき、電圧偏差F=0をPI制御器9に出力し、1次角周波数ω1がゼロより大きいとき、前記式を近似して、電圧偏差F=ΔV/ω1をPI制御器9に出力する。
PI制御器9は、ホールド演算器8から電圧偏差Fを入力し、電圧偏差FがゼロになるようにPI制御し、つまり、PI制御器9は、1次角周波数ω1が限りなくゼロに近くなったときに、電圧偏差Fがゼロになり、PI制御器9の中の積分の値をPI制御器9の出力値としてそのまま保持させることができ、得られる補正後の界磁電流指令Δi*dを電流制御部52に出力する。具体的には、PI制御器9は、以下の式により補正後の界磁電流指令Δi*dを求める。
Δi*d=Kp×(1+1/(Tis))×F
ただし、Kpは比例ゲイン定数を示し、Tiは積分時定数を示す。比例ゲイン定数Kp及び積分時定数Tiは予め設定される固定値である。
以上のように、誘導電動機66の制御装置に備えた界磁磁束制御部2−1は、界磁電流指令il*dを入力し、界磁電流指令il*d及び1次側インダクタンスの推定値L1_HATによって1次磁束指令φ1*dを演算し、1次磁束指令φ1*dと実際の磁束との間の偏差がゼロになるように磁束制御するようにした。これにより、誘導電動機66の制御装置は、界磁電流指令i*dと界磁電流指令i*dに基づく磁束との間に比例関係が成立しない場合でも、すなわち、界磁電流と界磁磁束とがリニアにならない界磁磁束飽和状態においても、1次磁束指令φ1*dと実際の磁束との間の偏差がゼロとなるように磁束制御するから、界磁電流検出値idを界磁電流指令il*dに一致させることができる。したがって、界磁磁束飽和を考慮して界磁電流指令il*dの補正を行い、誘導電動機66の安定した回転制御を実現することができる。また、誘導電動機66の制御装置は、誘導電動機66毎に界磁電流指令il*dと1次磁束指令φ1*dとの間の関係を定義した界磁飽和補正テーブルを用いる必要がないから、誘導電動機66毎に界磁飽和補正テーブルを作成する必要もなく、作業負荷をなくすことができる。
(第2の界磁磁束制御部の構成及び動作)
次に、第2の界磁磁束制御部2−2の構成及び動作について説明する。図4は、本発明の他の実施例における同システムのうちの制御装置に備えた界磁磁束制御部2−2の構成を示す制御ブロック図である。図5は、図4の界磁磁束制御部2−2を伝達関数にて表現した制御ブロック図である。界磁磁束制御部2−2は、図4及び図5に示すように、前述した界磁磁束制御部2−1の構成に加え、界磁電流微分補償器10、界磁電流フィードフォワード補償器11及び加算器12,13を備える。磁束演算器3、乗算器4、加算器5、減算器6及び界磁磁束飽和補正制御部7については、前述したので説明を省略する。
界磁電流微分補償器10は、界磁電流指令i1*dを入力し、界磁電流指令i1*dを時間微分し、演算の結果により、得られる値に1/W2_HATを乗算する。さらに、界磁電流微分補償器10は、乗算結果を微分補償フィルタ時定数1/ωfを有するフィルタに入力し、演算の結果により、得られる界磁電流微分補償分を加算器12に出力する。具体的には、界磁電流微分補償器10は、以下の式により、界磁電流微分補償分i*d(1)を求める。
i*d(1)=(s/W2_HAT)×(1/(1+s/ωf))×i1*d
ここで、1/W2_HATは、界磁電流微分補償器10の微分ゲインである。W2_HATは、以下の式に示すように、誘導電動機66のパラメータである2次側抵抗値r2(図示せず)に誘導電動機66のパラメータである2次側インダクタンスL2(図示せず)の逆数を乗算し、得られる値である。
W2_HAT=r2/L2
界磁電流フィードフォワード補償器11は、界磁電流指令i1*dを入力し、界磁電流指令i1*dを、微分補償フィルタ時定数1/ωfを有する1次遅れ要素により演算し、演算の結果により、得られる界磁電流フィードフォワード補償分i*d(2)を加算器12に出力する。具体的に、界磁電流フィードフォワード補償器11は、以下の式により、界磁電流フィードフォワード補償分を求める。
i*d(2)=(1/(1+s/ωf))×i1*d
加算器12は、界磁電流微分補償分i*d(1)及び界磁電流フィードフォワード補償分i*d(2)を入力し、界磁電流微分補償分i*d(1)に界磁電流フィードフォワード補償分i*d(2)を加算し、演算の結果により、得られる界磁電流補償分を加算器13に出力する。加算器13は、界磁磁束飽和補正制御部7から界磁電流指令Δi*dを入力すると共に、加算器12から界磁電流補償分を入力し、界磁電流指令Δi*dに界磁電流補償分を加算し、演算の結果により、得られる補正後の界磁電流指令i*dを電流制御部52に出力する。
以上のように、誘導電動機66の制御装置における界磁磁束制御部2−2は、界磁電流指令il*dを入力し、界磁電流指令il*d及び1次側インダクタンスの推定値L1_HATによって1次磁束指令φ1*dを演算し、1次磁束指令と実際の磁束との間の偏差がゼロになるように磁束制御すると共に、界磁電流指令i1*dを時間微分して界磁電流微分補償分i*d(1)を算出し、界磁電流フィードフォワード補償分i*d(2)を算出し、前記磁束制御により得られた界磁電流指令Δi*dに界磁電流微分補償分i*d(1)及び界磁電流フィードフォワード補償分i*d(2)を加算して補正後の界磁電流指令i*dを生成するようにした。これにより、界磁磁束制御部2−1による効果に加えて、界磁電流指令i1*dに対する界磁磁束の立ち上がり時間の遅れを小さくすることができ、誘導電動機66の起動と共に、誘導電動機66をトルク制御することができる。
また、界磁磁束制御部2−2は、界磁電流微分補償器10において、微分ゲイン1/W2_HATのW2_HATとして、誘導電動機66のパラメータである2次側抵抗値r2に誘導電動機66のパラメータである2次側インダクタンスL2の逆数を乗算した値を用い、界磁電流微分補償分i*d(1)を求めるようにした。これにより、界磁電流指令i1*dに対して遅れがなく、応答性の良い界磁磁束を得ることができる。以下、その理由について説明する。
図6は、界磁磁束の応答性を説明するためのブロック図である。このブロック図は、図4及び図5に示した界磁磁束制御部2−2の界磁電流微分補償器10、界磁電流フィードフォワード補償器11及び加算器12と、加算器12により出力された界磁電流指令i*dを入力信号とし界磁電流検出値idを出力信号としたときの伝達関数1/(1+s/ωe)の制御系、及び、界磁電流検出値idを入力信号とし2次磁束φ2dを出力信号としたときの伝達関数r2n/(s+W2)の制御系を示している。ここで、ωeは、d軸電流制御によって得られる応答角周波数を示す。また、W2は2次時定数、すなわち以下の式により表される。
W2=r2/L2
また、r2nは正規化2次抵抗、すなわち以下の式により表される。
r2n=(M/L2)×r2
Mは相互インダクタンスである。尚、図6において、図4及び図5に示した磁束演算器3、乗算器4、加算器5、減算器6、界磁磁束飽和補正制御部7及び加算器13は、説明を簡単にするために省略してある。
図6において、2次磁束φ2dと界磁電流指令i1*dとの間の関係を求めると、以下の式で表される。
φ2d=(r2n/W2)×〔(1+s/W2_HAT)/(1+s/W2)〕×〔1/(1+s/ωe)〕×〔1/(1+s/ωf)〕×i1*d
ここで、ωe及びωfがW2に比べて十分に大きいとき、つまり、応答性が速く得られる場合、以下の式で表される。
φ2d=(r2n/W2)×〔(1+s/W2_HAT)/(1+s/W2)〕×i1*d
いま、W2_HAT=W2=r2/L2とすると、以下の式で表される。
φ2d=(r2n/W2)×i1*d
この式により、2次磁束φ2dは、界磁電流指令i1*dに対して1次遅れの特性を有していないことがわかる。
従来、界磁磁束は、界磁電流に対して1次遅れの特性を有していたため、界磁電流指令に対し界磁磁束が確立するまでに時間がかかり、誘導電動機66の起動と共にトルク制御を行うことができなかった。界磁磁束制御部2−2を備えた制御装置によれば、界磁電流指令i1*dに対して遅れがなく、応答性の良い界磁磁束を得ることができる。
1、51 誘導電動機の制御システム
2 界磁磁束制御部
3 磁束演算器
4 乗算器
5、12、13、64 加算器
6 減算器
7 界磁磁束飽和補正制御部
8 ホールド演算器
9 PI制御器
10 界磁電流微分補償器
11 界磁電流フィードフォワード補償器
52 電流制御部
53 固定・回転座標変換部
54 電力増幅器
55 速度制御部
57 すべり角周波数生成器
59 積分器
60 界磁電流制御器
61 トルク電流制御器
62 2φ―3φ座標変換器
63 3φ―2φ座標変換器
65 PG(パルスジェネレータ)
66 誘導電動機
r1 1次側抵抗値
r2 2次側抵抗値
L1 1次側インダクタンス
L2 2次側インダクタンス
M 相互インダクタンス
r1_HAT 1次側抵抗の推定値
L1_HAT 1次側インダクタンスの推定値
L2_HAT 2次側インダクタンスの推定値
i1*d 界磁電流指令
i*d、Δi*d 補正後の界磁電流指令
φ1*d 1次磁束指令
φ1d 1次磁束
φ2d 2次磁束
ω1 1次角周波数
ωs すべり角周波数
ω* 速度指令
ωr 速度検出値
θ 回転磁界位置
i*q トルク電流指令
v*d 界磁電圧指令
v*q トルク電圧指令
V*u U相交流電圧指令
V*v V相交流電圧指令
V*w W相交流電圧指令
iu U相交流電流検出値
iv V相交流電流検出値
iw W相交流電流検出値
id 界磁電流検出値
iq トルク電流検出値
A トルク電流指令i*qに基づく1次側抵抗による電圧降下分
B トルク電流指令i*q変化分に基づく巻線端子に発生する電圧降下分
C トルク分電圧
D 1次磁束指令φ1*dによる2次側誘起電圧
E 電圧指令
F 電圧偏差
P(0) 定数
Kp 比例ゲイン定数
Ti 積分時定数
1/W2_HAT 微分ゲイン
1/ωf フィルタ時定数
s 微分演算子

Claims (3)

  1. 誘導電動機の界磁電流指令を補正して新たな界磁電流指令を生成する界磁磁束制御部を備え、所定の回転速度を目標値として、界磁電流検出値が前記補正後の新たな界磁電流指令に一致するように、かつ、トルク電流検出値がトルク電流指令に一致するように、前記誘導電動機を回転制御する誘導電動機制御装置において、
    前記界磁磁束制御部は、
    前記界磁電流指令及び前記誘導電動機の1次側インダクタンスにより、1次磁束指令を演算する磁束演算器と、
    前記1次磁束指令と実際の1次磁束との間の偏差がゼロになるようにPI制御を行い、補正後の新たな界磁電流指令を算出する磁束補正制御部と、
    を備えることを特徴とする誘導電動機制御装置。
  2. 請求項1に記載の誘導電動機制御装置において、
    前記界磁磁束制御部は、さらに、
    前記誘導電動機の2次側抵抗値、2次側インダクタンス、前記新たな界磁電流指令、及びトルク電流指令から算出されたすべり角周波数に前記誘導電動機の速度検出値を加算して得られた1次角周波数と、前記磁束演算器により演算された1次磁束指令とを乗算し、2次側誘起電圧分を出力する乗算器と、
    前記乗算器により出力された2次側誘起電圧分と、前記トルク電流指令に基づく前記誘導電動機の1次側抵抗による電圧降下分と、前記トルク電流指令の変化分に基づく前記誘導電動機の巻線端子に発生する電圧降下分とを加算し、電圧指令を出力する加算器と、
    前記1次側抵抗値、トルク電流検出値、1次側インダクタンス、1次角周波数、1次磁束、漏れ係数及び微分演算子から算出されたトルク分電圧を、前記加算器により出力された電圧指令から減算し、誘起電圧偏差を出力する減算器と、を備え、
    前記磁束補正制御部は、前記減算器により出力された誘起電圧偏差がゼロになるようにPI制御を行い、補正後の新たな界磁電流指令を算出することを特徴とする誘導電動機制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の誘導電動機制御装置において、
    前記界磁磁束制御部は、さらに、
    前記界磁電流指令を時間微分し、前記時間微分の結果に、前記誘導電動機の2次側抵抗値に2次側インダクタンスの逆数を乗算して得られる値を乗算し、界磁電流微分補償分を出力する界磁電流微分補償器と、
    前記磁束補正制御部により算出された新たな界磁電流指令に、前記界磁電流微分補償器により出力された界磁電流微分補償分を加算する加算器と、を備えたことを特徴とする誘導電動機制御装置。
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