JP5246336B2 - 車両用芳香装置及び芳香吹き出し方法 - Google Patents

車両用芳香装置及び芳香吹き出し方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両用芳香装置に関する。
特開平2−60821号公報は、芳香剤を内蔵した香り容器の開閉弁を開閉し、香りを間欠的に噴射することにより、乗員の香り感度の慢性化を遅らせる車両用芳香装置を開示している。
しかしながら、上記車両用芳香装置では、噴射される香りの濃度が比較的高く、かつ、車室内の換気量に対して間欠噴射の休止時間が短いため、時間の経過に伴って、香りが車室内に充満してしまう。その結果、間欠噴射の効果を得ることができなくなり、早期に乗員の嗅覚も順応してしまうため、上記車両用芳香装置は、時間をかけて乗員にリラックス感や落ち着き感を与えることに不向きである。
つまり、上記車両用芳香装置は、香りの間欠噴射により、一時的に乗員の嗅覚の順応を遅らせることができたとしても、一定の時間が経過すれば、上記理由により、乗員の嗅覚の順応を引き起こし、香りに対する感覚強度を低下させてしまうため、香りによるリラックス効果を長時間乗員に提供することができなかった。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、乗員の嗅覚の順応を抑制し、長時間に亘って間欠噴射による香りの官能の変化を乗員に与え、香りによるリラックス効果を長時間乗員に提供することのできる車両用芳香装置及び芳香吹き出し方法を提供することである。
本発明の第1の態様は、芳香剤を収容した芳香剤収容部と、前記芳香剤収容部に風を吹き付けて前記芳香剤の香りを車室内に吹き出す送風手段と、前記芳香剤の香りを規定のサイクルによって間欠的に吹き出し、その香りの吹き出しと休止とによるサイクルを規定回数繰り返した後、前記芳香剤の香りの吹き出しを所定時間停止させる停止時間を設けること、を順次繰り返す芳香吹き出し制御手段と、を備えた車両用芳香装置である。
また、本発明の第2の態様は、芳香剤の香りの吹き出しと休止とを規定のサイクルで規定回数繰り返して、前記芳香剤の香りを間欠的に車室内に吹き出す間欠吹き出しサイクルと、間欠吹き出しサイクル終了後、次の間欠吹き出しサイクル開始まで、所定時間、前記芳香剤の香りの吹き出しを停止させる停止時間と、を順次繰り返す車両用芳香吹き出し方法である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用芳香装置の構成を示す。 図2は、第1実施形態における車両用芳香装置のブロック図である。 図3は、第1実施形態における芳香剤の吹き出しパターンを示す。 図4は、第1実施形態における時間に対する車室内香り濃度平均の変化を示す。 図5は、第1実施形態における時間に対する香り官能値の変化を示す。 図6は、第1実施形態における時間に対するリラックス効果の変化を示す。 図7は、第1実施形態における時間に対する不快度の変化を示す。 図8は、第1実施形態における芳香吹き出し方法による芳香剤の吹き出し制御フローチャートである。 図9は、第1実施形態における芳香剤収容部に取り付けられた芳香弁の動作状態を示す。 図10は、第1実施形態において標準的な香料濃度の芳香剤或いは吹き出し空気を用いて芳香制御を行った場合の車室内香り濃度平均の時間に対する変化を示す。 図11は、本発明の第2実施形態における車室内香り濃度平均の時間に対する変化を示す。 図12は、本発明の第3実施形態における車室内香り濃度平均の時間に対する変化を示す。 図13は、本発明の第4実施形態における車室内香り濃度平均の時間に対する変化を示す。 図14は、本発明の第5実施形態における芳香剤の吹き出し制御フローチャートである。 図15は、図14の制御フローチャートのステップS14の処理を示すフローチャートである。 図16は、図14の制御フローチャートのステップS15の処理を示すフローチャートである。 図17は、第5実施形態における芳香剤間欠吹き出しを説明するための図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
「第1実施形態」
まず、本発明を適用した車両用芳香装置の基本的な構成を説明する。車両用芳香装置は、図1に示すように、車両用空気調和装置(車両用エアコン)1のエアコンファン2と、エアコンファン2から車室3内に開口するエアコン吹き出し口4に至る主通風路5と、主通風路5の途中から分岐して再び主通風路5に合流する分岐通風路6と、分岐通風路6の途中に設けられた芳香剤7を収容する芳香剤収容部8と、を備えている。
芳香剤収容部8の下流側には、芳香剤7の香りを、エアコン吹き出し口4を介して車室3内に吹き出すための芳香弁9が設けられている。この芳香弁9の開閉によって、芳香剤7の香りを車室3内へ吹き出させ、或いは、香りの吹き出しを停止させる制御が行われる。芳香剤7の上流又は下流には、芳香ファン10が設けられている。上記芳香剤7の香りの吹き出し又は吹き出し停止の制御は、この芳香ファン10を作動又は停止させることによって行ってもよい。なお、以下の実施形態では、芳香剤7の香りの吹き出し又は吹き出し停止の制御は、芳香弁9を開閉することにより行い、芳香ファン10は作動させないものとする。
図2は、本実施形態の車両用芳香装置のブロック図である。乗員11が、エアコンスイッチ12、芳香スイッチ13及びエアコン温度調整スイッチ14の操作を行うと、その信号がエアコン制御装置15に送られ、エアコン制御装置15は、温度センサ16及び日射センサ17からの情報をもとに、エアコンコンプレッサ18及びエアコンファン2の制御を行う。芳香制御装置19は、芳香スイッチ13がオンの場合に、芳香弁9の開閉、又は芳香ファン10の作動又は停止を行う。
本実施形態では、エアコンファン2又は芳香ファン10、或いはエアコンファン2及び芳香ファン10の両方が、芳香剤収容部8に風を吹き付けて芳香剤7の香りを車室3内に吹き出す送風手段を構成しており、芳香弁9及び芳香ファン10を制御する芳香制御装置19が、芳香吹き出し制御手段を構成している。
図3は、第1実施形態における芳香剤の吹き出しパターンを示す図である。芳香制御装置19は、所定時間香りの吹き出しを間欠的に行う間欠吹き出しサイクルと、間欠吹き出しサイクルを終了してから次の間欠吹き出しサイクルを開始するまで所定時間、香りの吹き出しを停止させる停止時間と、を順次繰り返すように、芳香弁9の開閉を制御する。間欠吹き出しサイクルでは、香りの吹き出しを規定のサイクルで規定回数繰り返しつつ、吹き出しから次の吹き出しまでの間は、香りの吹き出しを休止するように、芳香弁9の開閉を制御する。本実施形態の規定のサイクルでは、香りの吹き出しを行う吹き出し時間をT1、香りの吹き出しを休止する休止時間をT2と設定し、間欠吹き出しサイクルでは、香りの吹き出しを5回繰り返すように設定する(1回目の吹き出し開始から5回目の吹き出し終了までを、間欠吹き出しサイクルの1サイクルとする)。また、間欠吹き出しサイクルが終了してから次の間欠吹き出しサイクルが開始するまでの停止時間を、休止時間T2よりも長いT3に設定する。
本実施形態では、芳香剤7の香料濃度又はエアコン吹き出し口4から車室3内に吹き出す吹き出し空気の香料濃度が低く、かつ、各間欠吹き出しサイクルの間に、香りの吹き出しを停止させる停止時間T3を設けているため、仮に、空気調和装置の換気モードが内気循環モード(外気を車室3内に導入させないモード)に設定され、車室3内の換気量が比較的小さく設定されている場合でも、車室3内の香り濃度平均は、図4に実線で示すように、一定レベルより低く抑えられつつ上昇と下降とを繰り返す。これに対し、停止時間T3を設けずに、芳香剤7の香りを車室3内に間欠的に吹き出した場合(以下、比較例とする)は、図4に点線で示すように、車室内の香り濃度平均が、時間の経過に伴って徐々に上昇して行く。つまり、本実施形態では、停止時間T3が設けられているため、その間に、車室内香り濃度平均がほぼ間欠吹き出しサイクル開始時の濃度まで減少するが、比較例では、時間の経過に伴って、香りが車室3内に充満して行き、車室内香り濃度平均が初期の濃度に回復することなく上昇して行くため、香りの間欠吹き出しが車室内香り濃度平均に与える影響(香り濃度平均に対するその変動幅の割合)も徐々に減少してゆく。
また、本実施形態では、空気調和装置の換気モードが外気を車室3内に導入させる外気導入モードに設定されている時には、内気循環モード時よりも停止時間T3を短く設定する。外気導入モード時は、内気循環モード時よりも車室内の換気量が増加するため、香りの吹き出しを停止した後、より早い段階で、車室内香り濃度平均が、間欠吹き出しサイクル開始時の濃度まで回復することになるが、停止時間T3を短く設定し、間欠吹き出しサイクルの再開を早めることにより、芳香剤7の香りを、車室3内の換気環境に応じて効果的に乗員11に提供することができる。
香り濃度平均が、図4に示すように変化する車室3内において、乗員11が感じる香り官能値(香りの感覚的強度)の変化を、図5に示す。図5の実線は、本実施形態の場合の香り官能値の変化を示し、点線は、比較例の場合の香り官能値の変化を示す。乗員11が感じる香り官能値は、0〜5のランクで表すこととし、「0」を無臭、「1」を(何の臭いか特定できなくても)やっと感知できる臭い(検知閾値濃度)、「2」を何の臭いであるかを特定できる弱い臭い(認知閾値濃度)、「3」を容易に感知できる濃度、「4」を強い臭い、「5」を強烈な臭いとする。本実施形態では、香りを吹き出した際、乗員11が何の香りであるか判る程度の弱い香りであると認識する認知閾値濃度となるように、芳香制御装置19が、芳香弁9及び芳香ファン10を制御する。
本実施形態では、香り官能値の最大値が「2」、すなわち何の香りか判る程度の弱い香りであり、間欠吹き出しサイクルの1サイクル内の香り官能値の変動幅は、比較例に比して小さい。これは、本実施形態における芳香剤の香料濃度又は吹き出し空気の香料濃度が、比較例のそれより低いためである。しかしながら、本実施形態では、香りを間欠的に吹き出すことによって、香りを連続的に吹き出した場合に生じる乗員11の嗅覚の順応を抑制している。
さらに、本実施形態では、図5に実線で示すように、長時間経過した後も、香り官能値が減衰することなく同じパターンの変化を繰り返す。その結果、リラックス効果を有する香料を使用した場合には、図6に実線で示すように、リラックス効果を長時間に亘って継続して上昇させることができる。これに対し、比較例では、図6の破線で示すように、時間の経過に伴って、香りが車室内に充満するため、乗員の嗅覚が順応して、香り官能値が低下し、リラックス効果も、時間の経過に伴って減少して行く。本実施形態では、停止時間T3の間、一旦、リラックス効果の上昇が緩やかになるものの、それが減少し始める前には、次の間欠吹き出しサイクルが再開されて、芳香剤7の香りが車室3内に吹き出されるので、時間をかけてリラックス効果を提供することができる。
また、本実施形態では、芳香剤7又は吹き出し空気の香料濃度が低いため、香りの快−不快度は、乗員11の香りに対する嗜好性に左右されにくく、例えば、芳香剤7の香りが乗員の嫌いな香りであった場合でも、不快度は高くはならない。本実施形態では、不快度は、図7に実線で示す通り、間欠吹き出しサイクルの開始後直後、少し高まるものの、その後は平均して低いレベルで推移する。これに対して、比較例では、図7に破線で示すように、吹き出し開始後初期において不快度のレベルが高くなっている。
図8は、A又はBの2種類の芳香剤7を利用した場合の制御フローチャートを示す。この制御フローチャートでは、先ずステップS1の処理でエアコンスイッチ12がオン(ON)か否かを検出し、オフ(OFF)であればこの制御フローを終了(エンド)する。空気調和装置自体が動作していなければ、芳香剤7の香りは吹き出されないため、芳香剤7の寿命を確保することができる。
エアコンスイッチ12がオンであれば、次のステップS2の処理で、芳香スイッチ13がオンか否かを検出し、オフであればこの制御フローを終了する。乗員11が芳香剤7の香りが乗った空気調和風を必要としていない場合は、芳香剤7の香りを吹き出さずに芳香剤7の寿命を確保する。芳香スイッチ13がオンであれば、次のステップS3の処理で、前回吹き出した芳香剤7の種類がAかBの何れかであるかを判断する。前回吹き出した芳香剤7の種類がAであれば、ステップS4の処理で、芳香剤Bを使用する。前回吹き出した芳香剤7の種類がBであれば、ステップS5の処理で、芳香剤Aを使用する。
例えば、芳香剤Aには、青葉アルコール等が使用でき、芳香剤Bには、ボルネオール等が使用できる。また、種類の異なる芳香剤Aと芳香剤Bは、1サイクル毎に交互に吹き出すようにする。吹き出す順番は、芳香剤Aの次に芳香剤Bを吹き出しても良く、または芳香剤Bの次に芳香剤Aを吹き出すようにしても良い。2種類の芳香剤A又はBを使用することで、乗員11は臭覚の順応がさらに抑制されると共に異なる香りを楽しむことができ、より一層のリラックス効果を得ることができる。
ステップS6の処理では、芳香弁9を吹き出し時間T1だけ開とする。芳香剤収容部8は、図9に示すように、芳香剤Aを収容した第1芳香剤収容部8Aと、芳香剤Bを収容した第2芳香剤収容部8Bと、が並設されており、これら第1芳香剤収容部8A及び第2芳香剤収容部8Bの各開口は、共通のスライド式芳香弁9が一方を開とし他方を閉とする位置と両方を閉とする位置とにスライド移動することで、開閉されるように構成されている。図9(A)は、第1芳香剤収容部8A及び第2芳香剤収容部8Bの両方の開口を閉じた状態を示し、図9(B)は、第1芳香剤収容部8Aの開口を閉じ、第2芳香剤収容部8Bの開口を開いた状態を示し、図9(C)は、第1芳香剤収容部8Aの開口を開き、第2芳香剤収容部8Bの開口を閉じた状態を示している。このステップS6の処理では、芳香弁9は、図9(B)又は図9(C)のいずれかの状態にあり、芳香剤A又はBのいずれかを車室3内に吹き出す。
次のステップS7の処理では、芳香弁9を時間T2だけ閉じる。具体的には、芳香弁9を、図9(A)に示す位置に移動させ、第1芳香剤収容部8A及び第2芳香剤収容部8Bの両方の開口を時間T2だけ閉じる。これにより、芳香剤A又はBの香りの吹き出しが時間T2(休止時間T2)だけ休止される。
次に、ステップS8の処理では、前記ステップS6の処理と前記ステップS7の処理が規定回数(間欠吹き出しサイクル1サイクルの規定回数)に達したか否かを判断する。規定回数に達しない場合は、ステップS6の処理に戻る。規定回数に達した場合は、芳香剤A又はBの香りの吹き出しを時間T3(停止時間T3)だけ停止させる。間欠吹き出しサイクルにおいて芳香剤A又はBを間欠的に吹き出した後、芳香剤A又はBの香りの吹き出しを所定時間(停止時間T3)停止させること、を順次繰り返し行う。
なお、一例ではあるが、間欠吹き出しサイクルにおいて、芳香剤A又はBを吹き出す吹き出し時間T1は、例えば、10秒から60秒程度、休止時間T2は、2分から5分程度、間欠吹き出しサイクル終了後の停止時間T3は、7分以上とすることが好ましい。
図10は、標準的な香料濃度の芳香剤或いは吹き出し空気を用いて芳香制御を行った場合の車室内香り濃度平均の時間に対する変化を示す図である。図10中C1は、芳香剤に対する認知閾値濃度、C2は、間欠吹き出しサイクルの1サイクル目が終了した時点での最大濃度、T1は、芳香剤の香りの吹き出し時間、T2は、休止時間、T3は、間欠吹き出しサイクル終了後の停止時間、T4は、その終了時刻、T5は、間欠吹き出しサイクルの2サイクル目の停止時間終了時刻を示す。
以上のように、第1実施形態の車両用芳香装置によれば、芳香吹き出し制御手段によって、芳香剤の香りを規定のサイクルで間欠的に吹き出し、その香りの吹き出しと休止とによるサイクルを規定回数繰り返した後、芳香剤の香りの吹き出しを所定時間停止させる停止時間を設けているので、時間経過と共に上昇していた車室内香り濃度平均(或いは車室内の芳香剤濃度)は、停止時間の間に低下する。そのため、芳香剤の香りが車室内に充満することなく、乗員の嗅覚の順応が抑制され、長時間にわたり間欠噴射による香り官能値の変化を乗員に与えることができる。その結果、本装置によれば、獲得するまで比較的長い時間を必要とするリラックス感や落ち着き感を、確実に乗員に与えることが可能となる。
また、第1実施形態の車両用芳香装置によれば、停止時間を、間欠吹き出しサイクルにおける休止時間よりも長くすることで、停止時間の間に確実に車室内の香り濃度平均を低下させることができる。
また、第1実施形態の車両用芳香装置によれば、香りを吹き出した際に、乗員が何の香りか判る程度の弱い香りであると認識する認知閾値濃度とする。香りの強さが、香りの種類がやっと判る程度であることから、香りの快-不快度は、乗員の香りに対する嗜好性に左右されにくい。また、本装置によれば、香り官能値の変動が少ないため、乗員に対して驚きを与えることが少なく、より効果的に乗員にリラックス効果を与えることができる。
また、第1実施形態の車両用芳香装置によれば、停止時間の前後にて吹き出す芳香剤の種類を変更するので、間欠吹き出しサイクル毎に香りの種類が変化する。これにより、臭覚の順応を抑制でき、同じ効能を持つ芳香剤でも、その効果を長時間継続させることができる。
また、第1実施形態の車両用芳香装置によれば、車両用空気調和装置の換気モードが外気を車室内に導入させる外気導入モードである時には、外気を車室内に導入させない内気循環モード時よりも停止時間を短くする。外気導入モード時の方が内気循環モード時よりも、多くの外気が車室内に導入されることから、停止時間を短くしても、車室内の香り濃度平均を低下させることができ、乗員の臭覚の順応を抑制することができる。
また、第1実施形態の芳香吹き出し方法によれば、芳香剤の香りを規定のサイクルで間欠的に吹き出し、その香りの吹き出しと休止とによるサイクルを規定回数繰り返した後、芳香剤の香りの吹き出しを所定時間停止させる停止時間を設けること、を順次繰り返し行う。これにより、停止時間の間に車室内の香り濃度平均が低下するので、乗員の嗅覚の順応が抑制され、長時間にわたり間欠噴射による香り官能の変化を乗員に与えることができる。その結果、本方法によれば、獲得するまで比較的長い時間を必要とするリラックス感や落ち着き感を、確実に乗員に与えることが可能となる。
また、第1実施形態の芳香吹き出し方法によれば、停止時間を、間欠吹き出しサイクルにおける休止時間よりも長くすることで、停止時間の間に確実に車室内の香り濃度平均を低下させることができる。
「第2実施形態」
図11は、第2実施形態における車室内香り濃度平均の時間に対する変化を示す図である。第2実施形態では、吹き出す香りの濃度を第1実施形態のものより低くするとともに、間欠吹き出しサイクルが終了してから次の間欠吹き出しサイクルが開始するまでの停止時間を、図11で示すように、第1実施形態における停止時間T3よりも短い時間T6に短縮する。間欠吹き出しサイクルの1サイクルが終了する時点での最大濃度は、C2´とする。図11中、実線が第2実施形態の場合を、破線が第1実施形態の場合を示す。
こうすることで、第1実施形態に比べて、車室3内の香り濃度平均を低く抑えることができるとともに、各間欠吹き出しサイクル間の間隔を狭めて香りを吹き出すことができるので、吹き出しの停止によるリラックス効果の低減を抑制することができる。
「第3実施形態」
図12は、第3実施形態における車室内香り濃度平均の時間に対する変化を示す図である。第3実施形態では、吹き出す香りの濃度を第1実施形態のものより高くするとともに、間欠吹き出しサイクル1サイクル当たりの吹き出し回数を、第1実施形態における回数よりも少ない回数に減らす。図12中、実線が第3実施形態の場合を、破線が第1実施形態の場合を示す。
第3実施形態のように、間欠吹き出しサイクル1サイクル当たりの吹き出し回数を減らせば、芳香剤7の香りの車室3内への導入量が減るので、間欠吹き出しサイクルの1サイクルが終了する時点での車室内香り濃度平均の上昇を抑えることができる。
なお、吹き出し時間T1を短縮することによっても、同様に、間欠吹き出しサイクル1サイクル終了時点の車室内香り濃度平均の上昇を抑えることが可能となる。
「第4実施形態」
図13は、第4実施形態における車室内香り濃度平均の時間に対する変化を示す図である。第4実施形態では、吹き出す香りの濃度を第1実施形態のものより低くするとともに、間欠吹き出しサイクル1サイクル当たりの吹き出し回数を、第1実施形態における回数よりも多い回数に増やす。図13中、実線が第4実施形態の場合を、破線が第1実施形態の場合を示す。
第4実施形態のように、吹き出す香りの濃度を第1実施形態のものより低くするとともに、間欠吹き出しサイクル1サイクル当たりの吹き出し回数を増やせば、第1実施形態よりも間欠吹き出しサイクル及び停止時間のサイクル数が減ることによって、車両内香り濃度平均を低く抑えることができる。
「第5実施形態」
図14は、第5実施形態における芳香剤の吹き出し制御フローチャートである。図15は、図14の制御フローチャートのステップS14の処理を示すフローチャートである。図16は、図14の制御フローチャートのステップS15の処理を示すフローチャートである。図17は、第5実施形態における芳香剤間欠吹き出しを説明するための図である。
第5実施形態における芳香剤の吹き出し制御について説明する。先ず、ステップS10の処理で、エアコンスイッチ12がオン(ON)か否かを検出し、オフ(OFF)であれば、この制御フローを終了(エンド)する。エアコンスイッチ12がオンであれば、次のステップS11の処理で、芳香スイッチ13がオンか否かを検出し、オフであればこの制御フローを終了する。芳香スイッチ13がオンであれば、次のステップS12の処理で、空気調和装置の吹き出し空気温度が目標温度値(目標吹出温度)であるか否かを判断する。ここでは、X(5℃)<目標吹出温度<Y(45℃)とする。
ステップS12の処理で、目標吹出温度がX(5℃)以下又はY(45℃)以上である場合は、芳香剤7の香りを吹き出させない。これは、空気調和装置のウォームアップ時又はクールダウン時には、乗員11は、芳香剤7の香りによる心地良さよりも、車室3内の室温が快適になることを優先して望むためである。空気調和装置のウォームアップ又はクールダウンが終了してから芳香剤7の香りを吹き出すことにより、芳香剤7の香りの効果を乗員11に確実に感じさせることができるとともに、不要な時間帯に香りを放出することによる芳香剤7の寿命の減少を防ぐことができる。
ステップS12の処理で、空気調和装置の吹き出し空気温度が目標吹出温度であれば、次のステップS13の処理に進む。ステップS13の処理では、エアコンファン2の風量(ファン段数)を判別する。例えば、エアコンファン2の風量を1から7までの7段階(数値が大きいほど風量が大)とした時に、ファン段数が1〜3である場合は、ステップS14の処理を実行し、ファン段数が4〜5である場合は、ステップS15の処理を実行し、ファン段数が6〜7である場合は、ステップS16の処理を実行する。
以下、ファン段数が1〜3である場合(エアコンファン2の風量が比較的小さい場合)のステップS14の処理について、図15のフローチャートを参照して説明する。最初のステップS17の処理では、車室3内に設けた室内空気温度センサにより検出される室内空気温度が、所定温度以上であるか否かを判断する。ステップS14の処理で判断する所定温度は、例えば、30℃とする。ステップS17の処理で、室内空気温度が30℃以上であると判断した場合は、ステップS18の処理に進む。ステップS18の処理では、前回吹き出した芳香剤7の種類が芳香剤Aかこれとは種類の異なる別の芳香剤Bであるかを判断する。前回使用した芳香剤7が芳香剤Aであった時は、ステップS19の処理で、芳香剤Bを使用する。一方、前回使用した芳香剤7が芳香剤Bであった時は、ステップS20の処理で、芳香剤Aを使用する。
次のステップS21の処理では、車室3内への香りの吹き出し口が何処かを判別する(吹出口判別)。吹き出し口がベント(VENT)又はバイレベル(B/L)である場合は、そのまま芳香剤7の香りを空気調和風に乗せて、ベント又はバイレベルから車室3内に吹き出す。これに対して吹き出し口がフット(FOOT)又はデフ・フット(D/F)である場合は、吹き出し時間を規定時間Zだけマイナスして吹き出すようにする。
例えば、ステップS21の処理で、吹き出し口がベント又はバイレベルであると判断された時は、次のステップS22の処理で、規定時間Zを零(Z=0)とする。一方、ステップS21の処理で、吹き出し口がフット又はデフ・フットであると判断された時は、次のステップS23の処理で、規定時間Zを20(Z=20)とする。次のステップS24の処理では、1回目(最初)の芳香剤7の香りの吹き出し時間T1と2回目以降(2回目から5回目)の吹き出し時間T1aとに差を設ける。これは、1回目の吹き出し時には、芳香剤7のタンク内が香りで満ちて濃い状態となっているため、最初の吹き出し1回目は吹き出し時間T1を短くして香りを抑える必要があるからである。
吹き出し口がベント又はバイレベルの時は、1回目の吹き出し時間T1を35秒とし、2回目以降の吹き出し時間T1aを40秒とする。これに対して、吹き出し口がフット又はデフ・フットの時は、規定時間Z(20秒)をマイナスして1回目の吹き出し時間T1を15秒とし、2回目以降の吹き出し時間T1aを20秒とする。吹き出し口がフット又はデフ・フットの場合、つまりフット(足元)への吹き出しに切り替えた場合、足元への風量配分が多くなる。そこで、乗員11の顔への空気量が減ることにより足元の香り濃度が高くなるため、車室3内の香り濃度分布を平均化すべく、吹き出し時間をベント又はバイレベルへの吹き出し時に比べて短くする。
ステップS25の処理では、芳香剤Aの香りを間欠的に吹き出して、5回目の吹き出しから所定時間が経過したか否かを判断する。ここでは、所定時間を、芳香剤の香りの吹き出しを停止する停止時間T3とし、実際の停止時間T3は、2500秒に設定する。ステップS25の処理で、所定時間が経過した場合は、ステップS11の処理に移行する。ステップS25の処理で、所定時間が経過しなかった場合は、このステップS25の処理を繰り返す。
前記したステップS17の処理において、室内空気温度が30℃未満であると判断した時は、次のステップS26の処理に進み、前回吹き出した芳香剤7の種類が芳香剤Aか芳香剤Bであるかを判断する。前回使用した芳香剤7が芳香剤Aであった時は、ステップS27の処理で、これとは異なる種類の芳香剤Bを使用する。一方、前回使用した芳香剤7が芳香剤Bであった時は、ステップS28の処理で、これとは異なる種類の芳香剤Aを使用する。
次のステップS29の処理では、車室3内への香りの吹き出し口が何処かを判別する(吹出口判別)。吹き出し口がベント(VENT)又はバイレベル(B/L)である場合は、そのまま芳香剤7の香りを空気調和風に乗せて、ベント又はバイレベルから車室3内に吹き出す。これに対して吹き出し口がフット(FOOT)又はデフ・フット(D/F)である場合は、吹き出し時間を規定時間Zだけマイナスして吹き出すようにする。
例えば、ステップS29の処理で、吹き出し口がベント又はバイレベルであると判断された時は、次のステップS30の処理で、規定時間Zを零(Z=0)とする。一方、ステップS29の処理で、吹き出し口がフット又はデフ・フットであると判断された時は、次のステップS31の処理で、規定時間Zを20(Z=20)とする。次のステップS32の処理では、1回目(最初)の芳香剤7の香りの吹き出し時間T1と2回目以降(2回目から5回目)の吹き出し時間T1aとに差を設ける。このように差を設けるのは、先のステップS24の処理で説明した理由と同じである。
吹き出し口がベント又はバイレベルの時は、1回目の吹き出し時間T1を45秒とし、2回目以降の吹き出し時間T1aを50秒とする。これに対して、吹き出し口がフット又はデフ・フットの時は、規定時間Z(20秒)をマイナスして1回目の吹き出し時間T1を25秒とし、2回目以降の吹き出し時間T1aを30秒とする。このように差を設けるのは、先のステップS24の処理で説明した理由と同じである。
次に、ファン段数が4〜5である場合(エアコンファン2の風量が比較的大きい場合)のステップS15の処理について、図16のフローチャートを参照して説明する。最初のステップS33の処理では、車室3内に設けた室内空気温度センサにより検出される室内空気温度が、所定温度以上であるか否かを判断する。室内空気温度が30℃以上であると判断した場合は、ステップS34の処理に進む。ステップS34の処理では、前回吹き出した芳香剤7の種類が、芳香剤Aか芳香剤Bであるかを判断する。前回使用した芳香剤7が芳香剤Aであった時は、ステップS35の処理で、これとは異なる種類の芳香剤Bを使用する。一方、前回使用した芳香剤7が芳香剤Bであった時は、ステップS36の処理で、これとは異なる種類の芳香剤Aを使用する。
次のステップS37の処理では、車室3内への香りの吹き出し口が何処かを判別する(吹出口判別)。吹き出し口がベント(VENT)又はバイレベル(B/L)である場合は、そのまま芳香剤7の香りを空気調和風に乗せて、ベント又はバイレベルから車室3内に吹き出す。これに対して吹き出し口がフット(FOOT)又はデフ・フット(D/F)である場合は、吹き出し時間を規定時間Zだけマイナスして吹き出すようにする。
例えば、ステップS37の処理で、吹き出し口がベント又はバイレベルであると判断された時は、次のステップS38の処理で、規定時間Zを零(Z=0)とする。一方、ステップS37の処理で、吹き出し口がフット又はデフ・フットであると判断された時は、次のステップS39の処理で、規定時間Zを30(Z=30)とする。ここでは、ファン段数1〜3の時よりも規定時間を長く設定している。次のステップS40の処理では、1回目(最初)の芳香剤7の香りの吹き出し時間T1と2回目以降(2回目から5回目)の吹き出し時間T1aとを同じにする。
吹き出し口がベント又はバイレベルの時は、1回目の吹き出し時間T1を30秒とし、2回目以降の吹き出し時間T1aも同じく30秒とする。これに対して、吹き出し口がフット又はデフ・フットの時は、1回目の吹き出し時間T1を0秒とし、2回目以降の吹き出し時間T1aを0秒とする。ファン段数が4〜5である場合は、ファン段数1〜3の場合に比べて、足元への風量配分が多くなるため、芳香剤7の香りを吹き出さないようにする。
ステップS41の処理では、芳香剤Aの香りを間欠的に吹き出して、5回目の吹き出しから所定時間が経過したか否かを判断する。ここでは、所定時間を、芳香剤の香りの吹き出しを停止する停止時間T3とし、実際の停止時間T3は、2500秒に設定する。ステップS41の処理で、所定時間が経過した場合は、ステップS11の処理に移行する。ステップS41の処理で、所定時間が経過しなかった場合は、このステップS41の処理を繰り返す。
前記したステップS33の処理において、室内空気温度が30℃未満であると判断した時は、次のステップS42の処理に進み、前回吹き出した芳香剤7の種類が芳香剤Aか芳香剤Bであるかを判断する。前回使用した芳香剤7が芳香剤Aであった時は、ステップS43の処理で、これとは異なる種類の芳香剤Bを使用する。一方、前回使用した芳香剤7が芳香剤Bであった時は、ステップS44の処理で、これとは異なる種類の芳香剤Aを使用する。
次のステップS45の処理では、車室3内への香りの吹き出し口が何処かを判別する(吹出口判別)。吹き出し口がベント(VENT)又はバイレベル(B/L)である場合は、そのまま芳香剤7の香りを空気調和風に乗せて、ベント又はバイレベルから車室3内に吹き出す。これに対して吹き出し口がフット(FOOT)又はデフ・フット(D/F)である場合は、吹き出し時間を規定時間Zだけマイナスして吹き出すようにする。
例えば、ステップS45の処理で、吹き出し口がベント又はバイレベルであると判断された時は、次のステップS46で、規定時間Zを零(Z=0)とする。一方、ステップS45の処理で、吹き出し口がフット又はデフ・フットであると判断された時は、次のステップS47で、規定時間Zを30(Z=30)とする。次のステップS48の処理では、1回目(最初)の芳香剤7の香りの吹き出し時間T1と2回目以降(2回目から5回目)の吹き出し時間T1aとを同じにする。
吹き出し口がベント又はバイレベルの時は、1回目の吹き出し時間T1を30秒とし、2回目以降の吹き出し時間T1aも同じく30秒とする。これに対して、吹き出し口がフット又はデフ・フットの時は、芳香剤7の香りの吹き出しは行わない。
ファン段数が6〜7である場合(エアコンファン2の風量が最も大きい場合)は、ステップS16の処理で、芳香剤7の香りを吹き出しを止める。芳香剤7の香りは、空気調和風に乗って車室3内に拡散するので、吹き出し風量が大きすぎるときは、芳香剤7の香りの放出量も大きくなりすぎて、却って乗員11を不快にさせる。そのため、芳香剤7に吹き付ける風の風量が所定値以上である時は、芳香剤7の香りを車室3内に吹き出すことを止め、芳香剤7の寿命を節約する。
実施形態5の芳香吹き出し方法によれば、芳香剤7に吹き付ける風の温度が目標温度値である時に、芳香剤7の香りを車室3内に吹き出すようにしているため、芳香剤7の香りによる快適なリラックス効果を得ることができる。空気調和装置のウォームアップ時やクールダウン時には、乗員11は、芳香による心地良さよりも車室3内の室温が快適になることを優先して望む。このため、空気調和装置のウォームアップ又はクールダウンが終了してから芳香剤7の香りを吹き出すことにより、芳香剤7の香りの効果を乗員11に確実に感じさせることができるとともに、不要な時間帯に香りを放出することによる芳香剤7の寿命の減少を防ぐことができる。
また、実施形態5の芳香吹き出し方法によれば、芳香剤7に吹き付ける風の風量が所定値以上である時に、芳香剤7の香りを車室3内に吹き出すことを中止するので、乗員11は、リラックス感が得られる最適な状態で芳香剤7の香りを楽しむことができる。芳香剤7の香りは、空気調和風に乗って車室3内に拡散するので、吹き出し風量が大きすぎるときは、芳香剤7の香りの放出量も大きくなりすぎて、却って乗員11を不快にさせる。そのため、芳香剤7に吹き付ける風の風量が所定値以上である時は、芳香剤7の香りを車室3内に吹き出すことを止め、芳香剤7の寿命を節約する。
また、実施形態5の芳香吹き出し方法によれば、車室3内の室内空気温度に応じて前記芳香剤7の香りを吹き出す時間を変更するため、常に心地良い芳香剤7の香りを楽しむことができる。すなわち、乗員11による芳香剤7の香りの感じ方は、車室3内の室内空気温度に依存するが、車室3内の室内空気温度に応じて香りを吹き出す時間を変更するため、室内空気温度が変化した場合でも、乗員11への芳香剤7の香りの影響を同等にすることが出来る。
また、実施形態5の芳香吹き出し方法によれば、芳香剤7に吹き付ける風の風量に応じて芳香剤7の香りを吹き出す時間を変更するため、風量の大小に拘わらず、乗員11に対して快適な芳香剤7の香りを与えることができる。すなわち、芳香剤7の香りは空気調和風に乗って車室3内に拡散するので、吹出口モードが変化すると、各吹出口から出る風量が変わってしまい、芳香剤7の香りの放出量も変わってしまう。しかしながら、実施形態5によれば、芳香剤7に吹き付ける風の風量に応じて芳香剤7の香りを吹き出す時間を変更するため、風量の大きさに関係無く、乗員11への芳香剤7の香りの影響を同等にすることが出来る。
また、実施形態5の芳香吹き出し方法によれば、芳香剤7の香りを間欠的に吹き出す際の規定サイクルにおいて、初回の吹き出し時間とそれ以降の回の吹き出し時間とを異なるものとすることで、乗員11に与えるリラックス効果を最適化することができる。具体的には、芳香剤7の種類による乗員11の感じ方や、嗅覚の順応に応じ、最適な吹き出し時間を設定することが出来るので、乗員11への芳香剤7の香りの影響を同等にすることが出来ると共に、芳香剤7の寿命を節約することが出来る。
「第6実施形態」
第6実施形態では、芳香剤7の香りの吹き出し時間を、空気調和装置の吹き出し空気温度の目標温度(目標吹出温度)に応じて変更するようにしてもよい。乗員11による芳香剤7の香りの感じ方は、芳香剤7の香りを乗せる空気調和風の温度に依存するが、その吹き出し空気温度の変化に応じて芳香剤7の吹き出し時間を変更することで、乗員11への芳香剤7の香りの影響を同等にすることが出来る。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎない。本発明は、それらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲内において種々改変することができる。
本出願は、2009年7月1日に出願された日本国特許願第2009−156629号に基づく優先権を主張しており、これらの出願の全内容が参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、芳香剤の香りを車室内に間欠的に吹き出す車両用芳香装置に利用することができる。
1…車両用空気調和装置(車両用エアコン)
2…エアコンファン(送風手段)
3…車室
4…エアコン吹き出し口
7…芳香剤
8…芳香剤収容部
9…芳香弁
10…芳香ファン(送風手段)
11…乗員
12…エアコンスイッチ
13…芳香スイッチ
14…エアコン温度調整スイッチ
15…エアコン制御装置
16…温度センサ
17…日射センサ
18…エアコンコンプレッサ
19…芳香制御装置(芳香吹き出し制御手段)

Claims (4)

  1. 芳香剤を収容した芳香剤収容部と、
    前記芳香剤収容部に風を吹き付けて前記芳香剤の香りを車室内に吹き出す送風手段と、
    前記芳香剤の香りを規定のサイクルによって間欠的に吹き出し、その香りの吹き出しと休止とによるサイクルを規定回数繰り返した後、前記芳香剤の香りの吹き出しを所定時間停止させる停止時間を設けること、を順次繰り返す芳香吹き出し制御手段と、を備え、
    前記芳香吹き出し制御手段は、前記送風手段が車両用空気調和装置である場合において、該車両用空気調和装置の換気モードが外気を車室内に導入させる外気導入モードである時には、外気を車室内に導入させない内気循環モード時よりも前記停止時間を短くすることを特徴とする車両用芳香装置。
  2. 前記芳香吹き出し制御手段は、前記停止時間を短縮し、かつ吹き出す香りの濃度を低くすることを特徴とする請求項に記載の車両用芳香装置。
  3. 前記芳香吹き出し制御手段は、香りが吹き出した際に乗員が何の香りか判る程度の弱い香りであると認識する認知閾値濃度とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用芳香装置。
  4. 芳香剤の香りの吹き出しと休止とを規定のサイクルで規定回数繰り返して、前記芳香剤の香りを間欠的に車室内に吹き出す間欠吹き出しサイクルと、
    間欠吹き出しサイクル終了後、次の間欠吹き出しサイクル開始まで、所定時間、前記芳香剤の香りの吹き出しを停止させる停止時間と、を順次繰り返し、
    車両用空気調和装置の換気モードが外気を車室内に導入させる外気導入モードである時には、外気を車室内に導入させない内気循環モード時よりも前記停止時間を短くすることを特徴とする車両用芳香吹き出し方法。
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