JPH057242U - 芳香装置 - Google Patents
芳香装置Info
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- JPH057242U JPH057242U JP8449391U JP8449391U JPH057242U JP H057242 U JPH057242 U JP H057242U JP 8449391 U JP8449391 U JP 8449391U JP 8449391 U JP8449391 U JP 8449391U JP H057242 U JPH057242 U JP H057242U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ダッシュボードなどに載置し得る、高さの低い
コンパクトで安定性のある芳香装置を提供する。 【構成】高さの低い箱型のケース2Aの後面に水平方向
に長い蓋31を設ける。この蓋の裏面に、その長さ方向
に沿って円形の3つの芳香剤収納部32A、32B、3
2Cを配列する。各芳香剤収納部には、それぞれ香りの
違うコイン状芳香体33A、33B、33Cを収納す
る。芳香体の表面には凹凸模様が形成されており、表面
積が増大されている。芳香剤収納部は、ケースの内方を
向いた面が開放しており、ここから香りが発散される。
各開口部の前面にはマスク板34A、34B、34Cを
配置する。各マスク板は、それぞれソレノイド35A、
35B、35Cの可動部に連結する。そして、ソレノイ
ドが非通電状態にあるとき開口部を閉じ、ソレノイドが
通電状態にされたとき開口部を開くように構成する。
コンパクトで安定性のある芳香装置を提供する。 【構成】高さの低い箱型のケース2Aの後面に水平方向
に長い蓋31を設ける。この蓋の裏面に、その長さ方向
に沿って円形の3つの芳香剤収納部32A、32B、3
2Cを配列する。各芳香剤収納部には、それぞれ香りの
違うコイン状芳香体33A、33B、33Cを収納す
る。芳香体の表面には凹凸模様が形成されており、表面
積が増大されている。芳香剤収納部は、ケースの内方を
向いた面が開放しており、ここから香りが発散される。
各開口部の前面にはマスク板34A、34B、34Cを
配置する。各マスク板は、それぞれソレノイド35A、
35B、35Cの可動部に連結する。そして、ソレノイ
ドが非通電状態にあるとき開口部を閉じ、ソレノイドが
通電状態にされたとき開口部を開くように構成する。
Description
【0001】
本考案は、複数の芳香を選択的に発生させ得るようにした芳香装置に係り、特
に車両のダッシュボードやリヤトレイ上に載置して用いるのに適した芳香装置に
関する。
【0002】
従来、複数の香りを選択的に発生するようにした車載型の芳香装置として、特
開平1ー186423号公報に記載のものが知られている。この装置は、円筒容
器状ケースと円板とを組み合わせ、円板を回転させることにより、その回転位置
によって円板側の特定の芳香剤収納部をケース側の空気通路に選択的に連通させ
、それにより収納部に収納された芳香剤の香りを空気通路に供給するようにして
いる。
【0003】
上記従来の芳香装置は、円板を回転させることにより芳香の種類を選択するも
のであるから、円板や円板の軸及び回転駆動機構が必要であった。これらは簡単
な構造で所望の動きをさせようとすると、かさ張った機構となるため一方向の寸
法(例えば高さ)のみ極端に圧縮させることが難しく、上下及び前後左右に割合
大きなスペースを占有することになっていた。
【0004】
ところで、上記従来の芳香装置は空調装置の空気通路に付設されるものであっ
て乗員から見えない位置に装備されるものであるから、寸法が大きくなっても特
に不具合を生じなかったが、乗員から見えるダッシュボード上やリヤトレイ上に
載置しようとすると、従来のものはコンパクト性や安定性に欠け、しかも視界を
妨げるおそれがあり、不適当であった。
【0005】
本考案は、ダッシュボードやリヤトレイ上に載置するに適当な芳香装置を提供
することを目的とする。
【0006】
本考案の車載用芳香装置は、上記目的を達成するため、複数の芳香を選択的に
発生させ得るようにしたものにおいて、高さの低い箱型ケースの内部に、複数の
芳香剤収容部をケースの高さ方向と直交する方向に沿って配列し、各芳香剤収容
部の側面には芳香放出用の開口部を設けるとともに、各開口部毎に該開口部を閉
じるマスクと該マスクを開閉駆動するソレノイドとを設けたことを特徴としてい
る。また、請求項2の芳香装置においては、芳香剤収容部内に、表面に凹凸模様
を形成したコイン状芳香体を収容している。また、請求項3の芳香装置では、上
記凹凸模様を、芳香の種類に対応した識別模様としている。
【0007】
予め各収納部には異なる香りを放つ芳香剤を収納しておく。そして、選択した
い芳香に対応したソレノイドを駆動することによりマスクを開く。すると、該当
する収納部の開口部が開いて、そこから選択した芳香が発散される。この場合、
各収納部はケースの高さ方向と直交する方向、つまり水平方向に沿って配列され
ており、各収納部の側面に香りを放出する開口部が設けられていて各開口部毎に
マスクとソレノイドが並んでいるので、全部の要素を水平方向に展開することが
でき、高さ方向の寸法を圧縮することが可能となる。
【0008】
また、芳香剤収容部に、表面に凹凸模様のあるコイン状芳香体を収容した場合
には、芳香体表面積が大きくなるので芳香発生量が多くなる。したがって、ソレ
ノイドによるマスク開放度があまり大きくとれない場合、あるいは芳香剤収容部
の開口部面積をあまり大きくとれない場合にも、十分な芳香発生量を確保するこ
とができる。この場合、凹凸模様の形成の仕方で表面積の増大度を調整すること
もできる。また、芳香の種類を凹凸模様で表現するようにした場合には、異なる
複数種の芳香を取り扱う際の区別が容易になる。
【0009】
以下、本考案の一実施例を図面を参照しながら説明する。
図1は実施例の芳香器(芳香装置)を示し、図2は実施例の芳香器を組み込ん
だ脱臭芳香装置の外観を示している。この脱臭芳香装置は、車のダッシュボード
上やリヤトレイ上などに安定的に載置し得るように構成されたものである。図2
において符号1で示すものは脱臭器、2で示すものは芳香器である。脱臭器1及
び芳香器2はいずれも平型をなし、次のように構成されている。
【0010】
脱臭器1は、高さの低い四角い箱形のケース1Aの内部に、図4に示す本体1
Bを収容したもので、ケース1Aの上面には、正面から見て右側前部に四角い凹
部3、左側前部に空気吹出口4、左側後部に空気取入口5がそれぞれ形成されて
いる。また、ケース1Aの前面には、リセットスイッチ51、脱臭作動スイッチ
52、イジェクトボタン53、表示ランプ54が設けられ、ケース1Aの側面に
は、車載バッテリーに接続するためのDC12V電源接続端子55が設けられて
いる。
【0011】
一方、芳香器2は、図1の(a)に示すように脱臭器1と同様に高さの低い四
角い箱形のケース2Aの内部に図1の(b)に示す本体2Bを収容したもので、
ケース2Aの上面には、正面から見て左側前部に空気吹出口6、右側後部に空気
取入口7がそれぞれ形成されている。また、ケース2Aの前面には芳香作動スイ
ッチ61、オート/マニュアル切換スイッチ62、芳香選択スイッチ63、風量
切換スイッチ64が設けられ、それらスイッチの上側には表示ランプ65が設け
られている。
【0012】
脱臭器ケース1Aの上面の凹部3の深さはケース1Aの全高の約半分程度に設
定され、凹部3の前端はケース1Aの前方まで突き抜けている。この凹部3は、
ちょうど芳香器2がすっぽりと入り込む大きさに形成されており、芳香器2を同
凹部3に嵌合した際凹部3から芳香器2が容易に脱落しないようになっている。
また、凹部3の底面の後端部付近には接点10が設けられている。この接点10
は、芳香器2を脱臭器1の凹部3に組み込んだ際、芳香器2の底面に配置した接
点(図示略)と接触し、それにより芳香器2と脱臭器1との間で電気信号の送受
を可能にするものである。
【0013】
脱臭器1の本体1Bは図4に示すように構成されている。すなわち、ケース1
Aの上面の凹部3のちょうど下側に脱臭制御基板11が配置され、図2に示した
空気取入口5から空気吹出口4の間に順番にオゾン発生器12、オゾン分解触媒
13、ファン14が配置されている。そして、ファン14を駆動することにより
、空気取入口5から取り入れた空気をオゾン発生器12、オゾン分解触媒13を
経由して空気吹出口4から吹き出すようになっている。この場合、オゾン発生器
12の作り出すオゾン雰囲気中を空気が通ることにより脱臭が行われ、ついでオ
ゾン分解触媒13を通ることによりオゾンの無害化が行われる。なお、この脱臭
器本体1B中にはその他に、電源接続端子55からの電源電圧を調整して制御基
板11に給電するトランス15と、ブザー(図示略)が備わっている。
【0014】
一方、芳香器2の本体2Bは図1の(b)に示すように構成されている。すな
わち、ケース2Aの右側前部に芳香制御基板21が配置され、図(a)に示した
空気取入口7の下側に芳香選択機構22が設けられ、空気取入口7と空気吹出口
6との間の空気通路にファン23が配置され、ファン23を駆動することにより
、空気取入口7から取り入れた空気に、芳香選択機構22で選択した芳香を付与
して空気吹出口6から吹き出すようになっている。
【0015】
上記の芳香選択機構22は、複数種類(この場合3種類)の芳香の中から任意
の芳香を選択するものであり、次のように構成されている。すなわち、芳香器ケ
ース2Aの後面には、ケース2Aの高さ方向と直交する方向に長い蓋31が開閉
自在に設けられている。この蓋31の内面(裏面)には、その長さ方向に沿って
円形の3つの芳香剤収納部32A、32B、32Cが配列され、各芳香剤収納部
32A、32B、32Cには、それぞれ液状の芳香剤を吸収させたコイン状芳香
体33A、33B、33Cが収納されている。コイン状芳香体33A〜33Cは
焼結合金等の多孔質円板からなるものであり、この場合の各コイン状芳香体33
A〜33Cには、それぞれ種類の異なる芳香剤が吸収されている。ここでは、芳
香剤の種類として、覚醒作用を及ぼすもの、鎮静作用を及ぼすもの、利用者の好
み(嗜好)で用意したものがある。
【0016】
なお、芳香体の基体である多孔質円板としては、ここでは組成Fe−18Cr
−13Ni−2.5Mo(鉄・クロム・ニッケル・モリブデン,各数字は質量)
のステンレス鋼粉末を圧縮成形し、焼結した焼結合金が利用されている。このよ
うな焼結合金からなる多孔質円板の場合、香料の入る空隙分布が表面で少なく内
部で多いので、一旦入り込んだ香料が抜けにくく(ぼた落ちしにくく)、香りが
長持ちする。
【0017】
各芳香剤収納部32A、32B、32Cは、ケース2Aの内方を向いた面が開
放しており、ここから香りが発散される。各開口部の前面にはマスク板34A、
34B、34Cが配置されている。各マスク板34A、34B、34Cは、マス
ク板毎に設けられたソレノイド35A、35B、35Cの可動部に連結されてお
り、ソレノイド35A〜35Cが非通電状態にあるとき開口部を閉じ、ソレノイ
ド35A〜35Cが通電状態にされたとき開口部を開く。この芳香選択機構22
によれば、ケース2Aの後面の蓋31を取り外して、図3に示すようにコイン状
芳香体33A〜33Cに新たに芳香剤Pを滴下すれば、芳香剤の補充あるいは交
換ができる。また、別に用意した蓋31と取り換えることもできる。また、コイ
ン状芳香体33A〜33Cを両面テープ38などで収納部32A〜32Cに止め
ておけば、コイン状芳香体33A〜33Cを交換することにより芳香の種類を変
えることもできる。なお、芳香器2の本体2B中には、以上に上げた要素の他に
、電池24とブザー(図示略)が設けられている。
【0018】
ところで、上記のようにソレノイド35A〜35Cでマスク板34A〜34C
を開閉する機構の場合、マスク板34A〜34Cの開度(つまり芳香剤収容部3
2A〜32Cの開口部からマスク板34A〜34Cまでの引き離し距離)に制限
を受ける。したがって、芳香要求量が大きい場合には、芳香発生量が不足するお
それが生じる。これに対し、芳香体33A〜33Cの径を大きくして芳香体の表
面積を増加することが考えられる。しかし、そうすると芳香器の全高が大きくな
り、薄型化が困難になる。
【0019】
そこで、この実施例の芳香器においては、必要に応じて次のような芳香体を用
いる。すなわち、図5(a)、(b)に示すように、表面に凹凸模様を形成した
コイン状芳香体33を用いるのである。この芳香体33は、裏面側が芳香剤収容
部32A〜32Cの底面に固着されるので平坦に形成され、表面側にのみ凹凸模
様33xが形成されている。この場合の凹凸模様33xの細部は、一つのもので
は、図5(b)、(c)に示すように頂角60°、底角60°の連続した山形に
形成されている。また、もう一つのものでは、図6(a)、(b)に示すように
頂角60°、底角30°の山形に形成されている。さらにもう一つのものでは、
図7(a)、(b)に示すように半円状断面の山形に形成されている。それぞれ
のものは、凸部の山の形に応じて表面積が異なっており、微妙に芳香発生量に差
が出るようになっている。
【0020】
なお、芳香体33の形状は円形に限らず、楕円形でも方形でもよい。また凹凸
模様33xは表面側にのみ設けた例を示したが、両面に設けてもよいし、側面に
設けてもよい。また、凹凸模様33xの種類や、模様を施す範囲は特に限定され
ないのは勿論である。特に、芳香体に含ませた芳香剤の種類に応じた識別マーク
を凹凸模様33xで表現した場合には、その模様を見て何の芳香か容易に分かる
ようになる。また、凹凸模様33xの形成の仕方により表面積を調整することが
できるので、芳香発生量を加減することもできる。
【0021】
次に、実施例の脱臭芳香装置の電気回路構成について図8を参照しながら説明
する。
脱臭器1側について述べると、脱臭制御基板11は2つのマイクロコンピュー
タM1、M2を備えており、制御基板11は電源接続端子55を介して車載電源
56に接続される。制御基板11は、脱臭作動スイッチ52、リセットスイッチ
51の入力信号を受けてオゾン発生器12、ファン14、表示ランプ54、ブザ
ー57を駆動制御する。
【0022】
また、芳香器2側について述べると、芳香制御基板21は2つのマイクロコン
ピュータM3、M4を備えており、脱臭器側の接点10及び芳香器側の接点70
を介して脱臭制御基板11側から給電を受ける。あるいは内蔵電池24から給電
を受ける。内蔵電池24は脱臭制御基板11からの給電を受けて充電される。芳
香制御基板21は、脱臭制御基板11からの給電がストップした場合、給電を受
ける対象を内部電池24側に切り替える機能を有している。芳香制御基板21は
、芳香作動スイッチ61、オート/マニュアル切換スイッチ(A/M切換スイッ
チ)62、芳香選択スイッチ63、風量切換スイッチ64の入力信号を受けてフ
ァン23、芳香選択ソレノイド35A〜35C、表示ランプ65、ブザー66を
駆動制御する。
【0023】
また、脱臭器1上面の凹部3(図2参照)に芳香器2を嵌め入れて両者を組み
合わせたときには、脱臭器1側の接点10と芳香器2側の接点70が接触し、脱
臭制御基板11と芳香制御基板12とが電気的に接続される。そして、脱臭制御
基板11から芳香制御基板21に給電が行われるようになる。また、脱臭制御基
板11側から芳香制御基板21側にリセット信号を含む信号SRが入力されるよ
うになる。さらに、芳香制御基板21側から脱臭制御基板11側に同期信号を含
む信号SDが入力されるようになる。
【0024】
次に、上記実施例の脱臭芳香装置の作動内容を、図8〜図12を参照しながら
説明する。
最初に、脱臭器1の凹部3に芳香器2を嵌め込んで使用する場合、つまり脱臭
器1と芳香器2とを接点10、70を用いて電気的に接続した状態で使用する場
合について説明する。この実施例においては、各マイクロコンピュータM1〜M
4がそれぞれ図9〜図12に示すルーチンA〜Dの内容を実行する。
【0025】
脱臭器1の電源接続端子55を車載電源56に接続すると、脱臭器1内に装備
されたメイン制御用マイクロコンピュータM1が自動的に起動し、図9に示すル
ーチンAの作業を実行する。
動作がスタートすると、最初のステップ101で、脱臭作動スイッチ52がO
N操作されたかどうかを判断する。YESの場合は、ステップ102でブザー5
7を鳴らし、ステップ103で芳香器2側の芳香制御用マイクロコンピュータM
3を起動させ、ついで、ステップ104で脱臭器1側の脱臭制御用マイクロコン
ピュータM2を起動させる。
【0026】
メイン制御用マイクロコンピュータM1は、次にステップ105及び107で
、脱臭作動スイッチ52と芳香作動スイッチ61の状態を監視する。脱臭作動ス
イッチ52がOFFされた場合は、ステップ106に進んで脱臭制御用マイクロ
コンピュータM2による脱臭制御動作を停止させ、スタートステップに戻る。O
FFでない場合はステップ107で芳香作動スイッチ61がOFFされたか否か
を判断する。芳香作動スイッチ61がOFFされた場合は、ステップ108で芳
香制御用マイクロコンピュータM3による芳香制御動作を停止させ、スタートス
テップに戻る。また、芳香作動スイッチ61がOFFでない場合はステップ10
5に戻り、ステップ105、107で脱臭作動スイッチ52と芳香作動スイッチ
61の状態を監視し続ける。
【0027】
一方、最初から脱臭作動スイッチ52がOFFの場合は、最初のステップ10
1の判断がNOとなり、ステップ109に進み芳香作動スイッチ61がON操作
されたかどうかを判断する。芳香作動スイッチ61がONされている場合はステ
ップ110に進み、ONされていない場合はスタートステップに戻る。ステップ
110では、脱臭作動スイッチ52がONされていないので、給電を受ける対象
を内蔵電池24(図8参照)に切り替える。ついで、ステップ111でブザー6
6を鳴らし、ステップ112で芳香制御用マイクロコンピュータM3を起動させ
、ステップ113に進む。
【0028】
このステップ113では脱臭作動スイッチ52がONされたかどうかを確認し
、ONされていない場合はステップ114で芳香作動スイッチがOFFされたか
どうかを判断する。脱臭作動スイッチがONされないまま、芳香作動スイッチ6
1のみがON状態にあるときは、ステップ114からステップ113に戻り、両
スイッチの状態を監視し続ける。そして、脱臭作動スイッチ52がONされたら
スタートステップに戻り、芳香作動スイッチ61がOFFされたらステップ11
5に進む。そして、このステップ115で芳香制御用マイクロコンピュータM3
による芳香制御動作を停止させ、スタートステップに戻る。
【0029】
次に脱臭制御の内容を説明する。
上記のメイン制御用マイクロコンピュータM1の動作により、脱臭制御用マイ
クロコンピュータM2が起動されると、マイクロコンピュータM2は図10に示
すルーチンBの作業を実行する。
動作がスタートすると、最初のステップ201で脱臭作動スイッチ52がON
されているかどうかを判断する。ONされていない場合はそのまま処理を終了す
る。ONされている場合はステップ202に進み、動作時間を計るためのタイマ
ーをONする。そして、ステップ203でオゾン発生器12及びファン14を駆
動する。これを30分間継続し、30分経過したらステップ207に進む。
【0030】
ステップ207では停止時間を計るためのタイマーをONし、ステップ208
でオゾン発生器12及びファン14の駆動を停止する。この停止状態を30分間
継続し、30分経過したらステップ202に戻る。なお、この制御ではリセット
スイッチ51の状態を判断するステップ204、206、208、210が設け
られており、途中でリセットスイッチ51がONされたときは、無条件にステッ
プ202に戻る。この脱臭のサイクルは図13に示すように、30分毎にON、
OFFを繰り返す形になる。
【0031】
次に、芳香制御の内容を説明する。
上記のメイン制御用マイクロコンピュータM1の動作により、芳香制御用マイ
クロコンピュータM3が起動されると、マイクロコンピュータM3は図11に示
すルーチンCの作業を実行する。
動作がスタートすると、最初のステップ301で芳香作動スイッチ61がON
されているかどうかを判断する。ONされていない場合は、ONされるまで同判
断を繰り返して待機する。ONされている場合はステップ302でブザーを鳴ら
し、ステップ303で初期設定を行い風量をLOWにする。ついで、ステップ3
04で芳香オート制御用マイクロコンピュータM4を起動し、ついでステップ3
05、306にて芳香作動スイッチ61とオート/マニュアル切換スイッチ62
の状態を監視する。
【0032】
そして、芳香作動スイッチ61がOFFされた場合は再びステップ301に戻
る。またマニュアルモードが選択されたときはステップ307に進んでブザーを
鳴らし、ステップ308でオート制御動作を停止させる。ついで、芳香選択スイ
ッチ63が操作されたかどうかをチェックし、芳香選択操作が行われた場合はス
テップ310でブザーを鳴らし、ステップ311で芳香切替操作を行う。つまり
、選択された芳香を発散させるべく、該当するソレノイド35A〜35Cに通電
してマスク板34A〜34Cを開く。芳香選択操作が行われなかった場合はステ
ップ310、311の処理は省略する。
【0033】
ついで、ステップ312でファン23を駆動し、風量切換操作が行われた場合
はブザー66を鳴らして風量切換を行い(ステップ313、314、315)、
芳香作動スイッチ61がOFFされない限り、5分間だけ芳香発散動作を継続す
る(ステップ316、317)。途中で芳香作動スイッチ61がOFFされた場合
は、ステップ319に進んでファン23を停止すると共にソレノイドへの通電を
停止してステップ301に戻る。また、芳香発散を5分間行った後はステップ3
18でファン23を停止するとともにソレノイイドへの通電を停止して、処理を
終了する。
【0034】
次に、芳香オート制御の内容を説明する。
上記の芳香制御用マイクロコンピュータM3の動作により、芳香オート制御用
マイクロコンピュータM4が起動されると、マイクロコンピュータM4は図12
に示すルーチンDの作業を実行する。
動作がスタートすると、最初のステップ401で利用者の好みで用意した芳香
を選択し、ステップ402でファン23を駆動し、同芳香の発散を5分間継続す
る(ステップ403)。そして、5分間好みの芳香の発散を行ったら、ステップ
404でファン23を停止してマスク板を閉じ、25分間芳香停止状態を維持す
る(ステップ405)。
【0035】
その後は、覚醒作用をもつ芳香を選択し、同じように5分間芳香を発散させて
25分間休止する(ステップ406〜410)。次いで、鎮静作用をもつ芳香を
選択して、同様に5分間芳香を発散させて25分間休止する(ステップ411〜
415)。そして、ここまでの1時間30分間の処理を終えたら、再度覚醒作用
をもつ芳香を選択し、5分間芳香を発生させたら25分間休止するというサイク
ルを3回実行し、3回実行したら処理を終える(ステップ416〜422)。す
なわち、時間経過に従い図13に示すように芳香発散を行うのである。
【0036】
このように実施例の脱臭芳香装置によれば、脱臭作動スイッチ52をONする
と、その後は所定のサイクルで間欠的に脱臭動作が行われる。また、芳香作動ス
イッチ61をONすると、その後は経過時間に従って予め決められた順番及び間
隔で種類の異なる芳香が間欠的に発散される。特に、スイッチをONしてから1
時間半たった後は覚醒作用をもつ芳香のみが間欠的に発散される。よって、車を
運転して眠気が生じた場合の眠気払いに有効である。
【0037】
次に、脱臭器1と芳香器2を切り離して別々に使用する場合を説明する。
芳香器2を切り離しても、ベースとなる脱臭器1については、上記と同様の動
作をする。すなわち、マイクロコンピュータM1がルーチンAの内容を実行し、
マイクロコンピュータM2がルーチンBの内容を実行する。そして、それにより
脱臭が行われる。
【0038】
また、芳香器2については、脱臭器1の凹部3から芳香器2を取り外した段階
で、給電を受ける対象が内蔵電池24に切り替わる。そして、それに応答してマ
イクロコンピュータM3が起動してルーチンCの内容を実行し、オート制御の場
合はマイクロコンピュータM4がルーチンDの内容を実行する。それにより芳香
が発散される。
【0039】
なお、上記の制御において、脱臭間隔、脱臭時間、また発散させる芳香の順番
、発散時間、発散間隔などは任意に変更可能である。
【0040】
次に、図14〜図16を用いて脱臭芳香制御の他の例を説明する。
この例は、脱臭作動スイッチをONした状態で芳香作動スイッチをONした場
合に、脱臭制御と芳香制御とを同期させるようにしたものである。
この制御では、脱臭制御用マイクロコンピュータM2が図14に示すルーチン
B’の作業を実行する。また、芳香オート制御用マイクロコンピュータM4が図
15に示すルーチンD’を実行する。それ以外は先に説明した制御例と全く同じ
である。
【0041】
ルーチンB’では、ルーチンBでリセットスイッチ51の状態をチェックして
いたステップ204、206、208、210の内容を、次のように置き換えて
いる。すなわち、置き換えた各ステップ204’、206’、208’、210
’の内容は、「リセットスイッチ51がONまたは芳香作動スイッチ61がON
か、否かを判断する」というものである。それ以外は、動作設定時間を30分→
20分、休止時間を30分→10分に変更した点を除いて、ルーチンBの内容と
同じである。このようなルーチンB’を実行することにより、芳香作動スイッチ
61がONされた段階で、脱臭動作を芳香動作に同期させるため無条件にステッ
プ202に戻る。つまり、脱臭サイクルの開始点に戻る。
【0042】
また、ルーチンD’では、ルーチンDにおける最初のステップ401の前にス
テップ400ー1と400ー2の処理を加えたことを特徴としている。したがっ
て、ルーチンDの処理動作がスタートすると、まず、ステップ400ー1で脱臭
作動スイッチ52がONされているか否かを判断し、脱臭作動スイッチ52がO
Nされた場合にはは、脱臭動作と芳香動作を同期させるべくステップ400ー2
で20分間待つ。そして20分経過したら、ルーチンDと同じステップ401に
進む。以降の処理内容はルーチンDと全く同じである。
【0043】
このように処理が行われることにより、脱臭と芳香が図16に示すように行わ
れる。すなわち、20分の脱臭が行われて新鮮な環境になったところへ、新たな
芳香が発散されるようになる。よって、この連携制御が行なわれることで車内が
より快適な環境に保たれる。
【0044】
以上説明したように、本考案によれば、全高の小さな芳香装置を提供すること
ができる。したがって、本考案の芳香装置によれば、ダッシュボードなどに載置
した場合にも、安定性があり、かつ視界を妨げないという効果を奏する。また、
芳香剤収容部に、表面に凹凸模様を形成したコイン状芳香体を収容した場合は、
凹凸模様により芳香体の表面積が大きくなっているので、その分芳香発生量を増
加させることができる。また、凹凸模様により芳香の種類に応じた識別マークを
描いた場合には、そのマークを見て何の芳香か分かるので取り扱いやすくなる。
【図1】本考案の一実施例の構成を示す図であり、
(a)は外観図、(b)は内部構造を示す平面図であ
る。
(a)は外観図、(b)は内部構造を示す平面図であ
る。
【図2】同実施例の芳香器を組み込んだ脱臭芳香装置の
外観図である。
外観図である。
【図3】同実施例の芳香器の裏蓋に収納されたコイン状
芳香体に芳香剤を補充している状態を示す図である。
芳香体に芳香剤を補充している状態を示す図である。
【図4】上記脱臭芳香装置の脱臭器の内部構造を示す平
面図である。
面図である。
【図5】コイン状芳香体の一例を示し、(a)は正面
図、(b)は側面図、(c)は凹凸模様の詳細断面図で
ある。
図、(b)は側面図、(c)は凹凸模様の詳細断面図で
ある。
【図6】コイン状芳香体の他の例を示し、(a)は側面
図、(b)は凹凸模様の詳細断面図である。
図、(b)は凹凸模様の詳細断面図である。
【図7】コイン状芳香体のさらに他の例を示し、(a)
は側面図、(b)は凹凸模様の詳細断面図である。
は側面図、(b)は凹凸模様の詳細断面図である。
【図8】上記脱臭芳香装置の電気系統図である。
【図9】同脱臭芳香装置に装備されたマイクロコンピュ
ータM1の制御内容を示すフローチャートである。
ータM1の制御内容を示すフローチャートである。
【図10】同脱臭芳香装置に装備されたマイクロコンピ
ュータM2の制御内容を示すフローチャートである。
ュータM2の制御内容を示すフローチャートである。
【図11】同脱臭芳香装置に装備されたマイクロコンピ
ュータM3の制御内容を示すフローチャートである。
ュータM3の制御内容を示すフローチャートである。
【図12】同脱臭芳香装置に装備されたマイクロコンピ
ュータM4の制御内容を示すフローチャートである。
ュータM4の制御内容を示すフローチャートである。
【図13】同脱臭芳香装置による脱臭動作と芳香発散動
作の内容を示すタイムチャートである。
作の内容を示すタイムチャートである。
【図14】同脱臭芳香装置に装備されたマイクロコンピ
ュータM2の他の制御例を示すフローチャートである。
ュータM2の他の制御例を示すフローチャートである。
【図15】同脱臭芳香装置に装備されたマイクロコンピ
ュータM4の他の制御例を示すフローチャートである。
ュータM4の他の制御例を示すフローチャートである。
【図16】同他の制御例における脱臭動作と芳香発散動
作の関係を示すタイムチャートである。
作の関係を示すタイムチャートである。
2 … 芳香器(芳香装置)
2A … ケース
2B … 本体
22 … 芳香選択発生機構(芳香選択手段)
32A〜32C … 芳香剤収納部
33 … 芳香体
33A〜33C … コイン状芳香体
33x … 凹凸模様
34A〜34C … マスク板
35A〜35C … ソレノイド
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の芳香を選択的に発生させ得るよう
にした芳香装置において、高さの低い箱型ケースの内部
に、複数の芳香剤収容部をケースの高さ方向と直交する
方向に沿って配列し、各芳香剤収容部の側面には芳香放
出用の開口部を設けるとともに、各開口部毎に該開口部
を閉じるマスクと該マスクを開閉駆動するソレノイドと
を設けたことを特徴とする芳香装置。 - 【請求項2】 上記芳香剤収容部には、コイン状芳香体
が収容されており、かつ該芳香体の表面に凹凸模様が形
成されている請求項1記載の芳香装置。 - 【請求項3】 上記凹凸模様は、芳香の種類に応じた識
別模様である請求項2記載の芳香装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8449391U JP2564091Y2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-09-20 | 芳香装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4238391 | 1991-05-10 | ||
JP3-42383 | 1991-05-10 | ||
JP8449391U JP2564091Y2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-09-20 | 芳香装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH057242U true JPH057242U (ja) | 1993-02-02 |
JP2564091Y2 JP2564091Y2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=26382060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8449391U Expired - Lifetime JP2564091Y2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-09-20 | 芳香装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564091Y2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2010022641A (ja) * | 2008-07-22 | 2010-02-04 | Fuji Heavy Ind Ltd | 室内用芳香成分供給装置 |
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JP2014059105A (ja) * | 2012-09-18 | 2014-04-03 | Sharp Corp | イオン発生システム及びイオン発生装置 |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP8449391U patent/JP2564091Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
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JP5246336B2 (ja) * | 2009-07-01 | 2013-07-24 | 日産自動車株式会社 | 車両用芳香装置及び芳香吹き出し方法 |
US9914341B2 (en) | 2009-07-01 | 2018-03-13 | Nissan Motor Co., Ltd. | Fragrance device for vehicle and fragrance blowing method |
JP2014059105A (ja) * | 2012-09-18 | 2014-04-03 | Sharp Corp | イオン発生システム及びイオン発生装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2564091Y2 (ja) | 1998-03-04 |
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