JPH04128750U - 香り発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 簡単な装置で複数種類の香料等を、自動的に
放散させるか、又はその放散量を増加させる。 【構成】 香料を貯蔵する容器を保持するとともに回転
して該容器の位置を変更させる回転装置と、所定の位置
において前記容器に風を吹きつける送風機と、該送風機
に対向する部分が透気性にされた該送風機と前記回転装
置とを覆うカバーと、前記回転装置及び前記送風機との
駆動とを制御する計時装置とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、香料、防臭剤、消臭剤、殺虫剤等の香りを、所定の条件で自動的に 放散又はその放散量を増加させる香りの発生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、芳香によって悪臭を紛らわせるマスキング、又は芳香を放散させる ことによって快適な心理状態、環境を維持することが行われている。芳香を放散 させる装置として、固形型、液体型、エアゾール型等種々の形態の香料等を自動 的に放散させる装置に関して、種々のものが知られている。 例えば、エアゾールの噴霧装置として、一定時間毎にオルゴールを作動させる とともに香料等を噴霧させるオルゴール付自動噴霧装置（実公昭５５−３０６２ ７号公報等参照）、電磁プランジャーでてこ杆を作動してノズルを押圧して薬液 類を噴射する自動発生装置（特公昭４９−６３６７号公報等参照）。 また、芳香を充填した香料タンク内の内圧を上昇させて、この圧力を開放して 芳香を発生させる芳香発生器も知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記従来の前者の自動噴霧装置ではエアゾールノズルを操作しなけれ ばならず、操作装置を精密にすることが必要であるとともに、多種類の香りボン ベを同一場所で使用する場合、その装置が複雑になり、大型装置では噴霧むらが 生ずるおそれがあった。 また、後者の芳香発生器にあっても、芳香タンクの内圧を上昇させる装置や吐 出口を開放する吐出弁を設ける等が必要で、装置が複雑になりがちであった。

【０００４】 本考案は、上記従来技術の有する実情に鑑みてなされたものであり、簡単な装 置で複数種類の香料等を、自動的に放散させるか、又はその放散量を増加させる ことができる香り発生装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る香り自動発生装置は、香料を貯蔵する容器を保持するとともに回 転して該容器の位置を変更させる回転装置と、所定の位置において前記容器に風 を吹きつける送風機と、該送風機に対向する部分が透気性にされた該送風機と前 記回転装置とを覆うカバーと、前記回転装置及び前記送風機との駆動とを制御す る計時装置とを備えたことを特徴とする。 また、前記送風機を正逆回転可能とし、回転装置に香料を貯蔵する容器ととも に防臭剤、消臭剤、吸着剤等、又はフィルターを保持してもよい。 空気のろ過のみを送風機を逆回転させて行ってもよい。

【０００６】

【作用】

本考案に係る香り発生装置は、上記のように構成し、香りの放散を風の吹き付 けにより促進させるので、装置の運動する部材が少なくなり構造が簡単小型にな り、複数種の香りの貯蔵部材からなる装置を容易に構成できる。また、香りの放 散、吸着、空気のろ過等の制御は、計時装置により駆動回路を形成して行うので 、所定の時間が経過したとき、又は所定の時刻に達したときに香りを放出する条 件等を容易に設定できる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図１ないし図３は本考案の一実施例を示す図である。 図において、１は香り発生装置で、この発生装置１は、回転装置２と、送風機 ３と、計時装置４とを備えている。そして、回転装置２、送風機３、計時装置４ を本体５に設け、前面をカバー６で覆っている。 回転装置２は、複数の香りを着脱自在に保持する貯蔵部、本実施例では４個所 の容器保持部７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄを有する回転テーブル７と、この回転テー ブル７を駆動する駆動装置８とからなっている。

【０００８】 回転テーブル７は、本体５の中央部に配置され、この回転テーブル７を駆動す る駆動装置８が回転テーブル７に連結され、電源１４により駆動される。回転テ ーブル７には、本実施例では、異なる種類の香料のカートリッジ１５ａ，１５ｂ ，１５ｃと吸着材のカートリッジ１６とを保持している。この香料のカートリッ ジとしては、液体香料を吸蔵、付着させておいて蒸発させるようにしたもの、固 体状に加工したもの等が使用できる。 カバー６の通気部６ａは、ファン１０に対向する位置に設けられ、例えば網等 が設けられて透気性にされている。そして、カバー６の前面には、上記液晶表示 部１１と設定部１３とが設けられている。

【０００９】 送風機３は、モータ９とファン１０とからなり、カバー６の透気性にされた通 気部６ａに対向する位置で、回転テーブル７の容器保持部７ａに風を吹きつける ように設けられている。このファン１０は、正逆回転可能にして風向を変更でき るようにし、所定の条件のとき、送風機を逆回転させて空気のろ過を行ってもよ い。 計時装置４は、液晶表示部１１と制御部１２と設定部１３とからなり、制御部 １２に入力するスイッチ及びキーのある設定部１３が液晶表示部１１の近傍に設 けられている。 設定部１３は、カバーの外に露出した主開閉スイッチ、切換キー、リセットキ ー及びセットキー等から構成されている。

【００１０】 計時装置４の制御部１２は、センサ等からの信号を入力したり、音声発生器等 に出力するようにされている。即ち、図３に示すような構成にされている。この センサとしては、本実施例では、手等を接近させると、それを感知して信号を出 力する赤外線式のものとか、超音波等により対象を検知するものとかが使用され る。また、音声発生器としてはブザーとか、オルゴールが使用される。

【００１１】 制御部１２は、例えば、ＣＰＵ２１，ＲＡＭ２２，ＲＯＭ２３を備え、その入 力側に、前記のキースイッチ及びセンサ、時計が接続されるとともに、出力側に 液晶表示部１１を駆動する表示駆動部２４、回転装置２の駆動装置８を駆動する テーブル駆動部２５、送風機３のモータ９を駆動するファン駆動部２６、音声発 生器を駆動する音声発生器駆動部２７が接続されている。

【００１２】 そして、キースイッチの設定と時計と制御部１２とでタイマ回路を形成すると 同時に、液晶表示部１１を駆動する信号を、表示駆動部２４に出力する表示駆動 回路を形成し、液晶表示部１１に表示する。また、キースイッチの設定と時計と 制御部１２とで回転テーブル７を時間制御して作動させる信号を、テーブル駆動 部２５に出力するテーブル駆動回路を形成する。また、同様にしてキースイッチ の設定と時計と制御部１２とで送風機３を時間制御して作動させる信号を、ファ ン駆動部２６に出力するファン駆動回路を形成する。

【００１３】 同様にしてキースイッチの設定と時計と制御部１２とで送風機３及び回転テー ブル７をセンサ信号又は手動で作動させる信号を、テーブル駆動部２５及びファ ン駆動部２６に出力するセンサ駆動回路を形成する。 さらに、キースイッチの設定と時計と制御部１２とで音声発生器を作動させる 信号を、音声駆動部２７に出力する音声発生回路を形成する。

【００１４】 次に、上記のように構成した香りの発生装置の動作について説明する。 計時装置４の設定部１３により、スイッチをＯＮにし、所定の時間が経過した とき、もしくは所定の時刻に達したときにどの香りを放散させるか、またはセン サで感知したとき、所定の期間放散させるか、または手動で随時放散させるか、 またはこれらを組合わせて放散させるか等の放散条件をキーにより設定するとと もに、現在時刻、作動期間、作動間隔等を設定し、制御部１２へ入力する。 さらに、吸着剤に送風する吸着操作についても香りの発生操作と合わせて同様 に設定し、制御部１２へ入力する。 この設定条件の入力によりセンサ信号の取り入れ、手動作動、時間作動、又は これらの組み合わせによりテーブル駆動回路及びファン駆動回路を形成する。

【００１５】 この条件の設定により表示部駆動回路も同時に形成し、表示部駆動部２４に作 動信号が送られ液晶表示部１１が駆動して設定条件の表示がなされる。そして設 定条件が充足されると、それぞれの回路から作動信号を出力し、回転テーブル７ の駆動及びファン１０の駆動がなされる。 このように、本考案によれば、予め設定することにより複数の香りを所定の時 間で放散させることができる。また、吸着剤を使用することによって空気の洗浄 も行えるので芳香による効果を高めることができる。

【００１６】 上記の作動信号および駆動部の駆動用の動力は、電池、蓄電池から得てもよい し、供給されている電気から得てもよい。香りを自動放散させるのみでなく、セ ンサ入力又は手動によっても香りを放散させることが可能であるとともに使用場 所に適した音楽等を流すようにすることもできる。 なお、上記実施例において、テーブルを回転させ、送風機を固定しているが、 ファンを香料放散位置に移動させるか、該当香料に送風するようにしてもよい。 また、駆動装置とセンサ、音声発生器等を制御部に設けたものについて説明した が、これらは装置本体とは別に設け、それらの信号のみが入出力されるものであ ってもよい。また、センサと時間とを組合わせて、感知してから一定時間経過後 作動信号を出すものであってもよい。また、音声発生器は上記実施例のオルゴー ルに限られず、ＬＳＩカード方式により予め決められた音声でもよいし、適宜欲 する音楽を入力してそれを発生させるものであってもよい。 その他本考案は上記実施例に限られるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲 において種々の変更、修正実施が可能である。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の香り発生装置は、簡単な装置で、所定の時間が経過したとき又は所定 の時刻に達したときに自動で、もしくは任意の香料等を容易に放散させることが できる。また、簡単小型であることから動力に電池等を用いて携帯用のものも容 易に得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す一部破断した正面図
である。

【図２】 本実施例の一部破断した平面図である。

【図３】 本実施例の制御部の構成を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１ 装置本体 ２ 回転装置 ３ 送風機 ４ 計時装置 ６ カバー ７ 回転テーブル ８ 駆動装置 ９ モータ １０ ファン １２ 制御部 １３ 設定部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 香料を貯蔵する容器を保持するとともに
   回転して該容器の位置を変更させる回転装置と、所定の
   位置において前記容器に風を吹きつける送風機と、該送
   風機に対向する部分が透気性にされた該送風機と前記回
   転装置とを覆うカバーと、前記回転装置及び前記送風機
   との駆動とを制御する計時装置とを備えたことを特徴と
   する香り発生装置。