JP5220374B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線CT装置に関し、特に複数のX線管電圧間を使ったデュアルエネルギー撮影の断層像のコントラストに関わる画質改善を実現する技術に関する。
従来、X線CT技術として、複数種のX線管電圧を用いることにより複数種のエネルギースペクトルのX線を発生し、当該X線を被検体に照射して得られる投影データに基づき、断層像を画像再構成するマルチエネルギースキャンが知られている。このマルチエネルギースキャンによれば、被検体内の物質が、エネルギースペクトルによって異なるX線吸収係数を有することを利用し、2つの異なるエネルギースペクトルのX線をそれぞれ被検体に照射して得られた投影データを用いてデュアルエネルギー断層像を画像再構成することにより、被検体内の物質を分離して表示することができる。
上述のような2つの異なるエネルギースペクトルのX線をそれぞれ被検体に照射することができるX線CT装置として、例えば、特許文献1には、それぞれ異なるエネルギースペクトルを発生する2つのX線管及びそれに対応する2つのX線検出器を用いることが記載されている。
特開2007−111525
しかしながら、従来のデュアルエネルギー断層像の画質は、被検体の大きさによって変化してしまうという問題点があった。この問題は、デュアルエネルギー断層像の画質は、撮影に用いる複数のX線の線質に依存するが、被検体の大きさによってこの複数のX線の線質が異なってしまうということが原因として考えられる。例えば、被検体が大きいと、被検体である患者の表面側の脂肪等が占める体積が多く、その領域によりX線エネルギースペクトルの低エネルギー成分(軟らかいX線成分とも言う)が吸収され、デュアルエネルギー断層像として表示させたい骨や血管等に到達するX線スペクトルは、軟らかいX線成分が多く除去されたX線エネルギースペクトルとなる。一方、被検体が小さいと、被検体が大きい場合と比べ、被検体の表面側での軟らかい成分のX線の吸収が少ないので、軟らかいCX線成分を多く含むX線エネルギースペクトルがデュアルエネルギー断層像として表示させたい骨や血管等に到着することになる。このことから、被検体の大きさによって、照射されるX線の線質が異なってしまうことが考えられる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、被検体の大きさに依存しないデュアルエネルギー断層像が得ることが可能なX線CT装置を提供することを目的とする。
第1の観点におけるX線CT装置は、第1エネルギースペクトルを有する第1X線と第1エネルギースペクトルとは異なる第2エネルギースペクトルを有する第2X線とを発生するX線発生部と、被検体の幾何学的特徴量を特定する特徴特定部と、幾何学的特徴量に基づいて、X線発生部より発生される第1X線及び第2X線の少なくとも一方の線質を制御可能とする線質制御部と、幾何学的特徴量に基づく線質の第1X線及び第2X線を被検体に照射してそれぞれ得られた第1エネルギー投影データ及び第2X線の第2エネルギー投影データを収集するX線データ収集部と、第1エネルギー投影データと第2エネルギー投影データとに基づいて被検体のX線管電圧依存情報を表す断層像を画像再構成するデュアルエネルギー画像再構成部と、を備える。
第1の観点におけるX線CT装置では、幾何学的特徴量に基づく線質の第1X線及び第2X線を被検体に照射してその第1エネルギー投影データと第2エネルギー投影データとを得る。これら投影データに基づいて被検体のX線管電圧依存情報を表す断層像を画像再構成することでコントラストが明瞭な断層像を得ることができる。
第2の観点におけるX線CT装置の線質制御部は、X線発生部と被検体との間に配置して該X線発生部から発生するX線の線質を制御するX線フィルタを、当該X線発生部と被検体との間に挿入又は退避させるX線フィルタ制御部を含む。
第2の観点におけるX線CT装置は、線質を制御するためにX線フィルタ制御部がX線フィルタを挿入又は退避させる。これによりX線発生部から発生するX線の線質が変わる。
第3の観点におけるX線CT装置では、線質制御部が第1X線と第2X線とによる被検体の物質のX線吸収係数の差を大きくする。
第3の観点におけるX線CT装置では、被検体の物質のX線吸収係数の差を大きくすることができ、被検体のX線管電圧依存情報を表す断層像のコントラストを明瞭にすることができる。
第4の観点におけるX線CT装置では、特徴特定部はスカウト像に基づいて幾何学的特徴量を特定する。
第4の観点におけるX線CT装置では、スカウト像に基づいて幾何学的特徴量、例えば被検体の撮影部位の大きさを特定することができ、被検体の撮影部位の大きさを考慮して最適なデュアルエネルギー撮影の撮影条件を設定することができる。
第5の観点におけるX線CT装置では、X線発生部及びX線データ収集部は被検体の周りを回転しながらスキャン撮影を行ってX線投影データを収集し、特徴特定部はスキャン撮影により収集されたX線投影データに基づいて幾何学的特徴量を特定する。
第5の観点におけるX線CT装置は、被検体の撮影部位の大きさを特定するためにスキャン撮影により幾何学的特徴量、例えば被検体の撮影部位の大きさを特定することができる。そして、X線CT装置は被検体の撮影部位の大きさを考慮して最適なデュアルエネルギー撮影の撮影条件を設定することができる。
第6の観点におけるX線CT装置では、特徴特定部が被検体の外観像に基づいて幾何学的特徴量を特定する。
第6の観点におけるX線CT装置は、被検体の撮影部位の大きさを観察する外観像用カメラなどを取り付けておき、その外観像に基づいて幾何学的特徴量、例えば撮影部位の大きさ又は撮影部位の径などを求めることができる。
第7の観点におけるX線CT装置では、特徴特定部は、被検体の体重又は身長のうち少なくとも1つと撮影する被検体の部位情報に基づいて幾何学的特徴量を特定する。
第7の観点におけるX線CT装置は、被検体の体重又は身長のうち少なくとも1つと撮影する被検体の部位の情報とに基づいて被検体の撮影部位の大きさを特定する。
第8の観点におけるX線CT装置では、特徴特定部が被検体の幾何学的特徴量が所定の基準に対して小さいと特定した場合に、X線フィルタ制御部が第1X線と第2X線とによる被検体の物質のX線吸収係数の差を大きくするようなX線フィルタを第1X線及び第2X線のいずれか一方の発生時に挿入する。
被検体の幾何学的特徴量が所定の基準に対して小さい場合は、X線フィルタを用いずに高いX線管電圧のX線データ収集と低いX線管電圧のX線データ収集を行うと、例えば複数のX線エネルギースペクトルとして80kVと140kVとのX線管電圧に基づくX線を用いた場合、図3のようにX線管電圧140kVのX線エネルギースペクトルはX線エネルギーの軟らかいX線成分まで含んでしまい、X線管電圧80kVのX線スペクトルまでも含んでしまう。このため、X線管電圧140kVのX線投影データとX線管電圧80kVの被検体中の物質のX線吸収係数の差が比較的小さくなってしまい、デュアルエネルギー撮影の断層像としては複数のX線管電圧間のコントラストが充分取れず、S/Nの良くない画像となってしまう。そこで、X線管電圧140kVのX線にX線エネルギーの低い軟らかいX線成分を除去するフィルタをかけて、X線管電圧140kVのX線の軟らかいX線成分を除去してやれば良い。なお、この時にX線管電圧80kVのX線にも軟らかいX線成分を除去するフィルタをかけた場合は、X線管電圧80kVのX線は出力が小さくなるが、X線スペクトルのエネルギー分布は小さくなるだけで含まれるX線エネルギー分布の割合はさほど変化しない。
このため、被検体の撮影部位が小さい場合はX線エネルギーの低い軟らかいX線成分を除去するフィルタを第1X線及び第2X線の両方にかけるか、又は一方のX線のみにかけることにより、デュアルエネルギー撮影の第1エネルギー投影データ又は第2エネルギー投影データの間には充分なX線管電圧間のコントラストが得られ、S/Nの良いデュアルエネルギー撮影の断層像が得られる。
第9の観点におけるX線CT装置では、特徴特定部は被検体の体軸方向の座標位置における幾何学的特徴量を特定し、X線フィルタ制御部は体軸方向の座標位置における幾何学的特徴量に基づいてX線フィルタを挿入する。
第9の観点におけるX線CT装置では、被検体は体軸方向に各部位で断面積やそのX線吸収のプロファイル面積が変化しているため、体軸方向の各部位においてデュアルエネルギー撮影の撮影条件を変える必要がある。被検体の体軸方向の座標位置の幾何学的特徴量に基づいてX線フィルタを挿入する。
第10の観点におけるX線CT装置では、幾何学的特徴量は被検体のプロファイル面積又は楕円率を少なくとも含む。
第10の観点におけるX線CT装置では、幾何学的特徴量には、被検体のX線投影データにおけるプロファイルをチャネル方向に積分したプロファイル面積又はプロファイル面積を楕円として近似した時の楕円率とのうち少なくとも1つを用いる。
第11の観点におけるX線CT装置では、第1エネルギー投影データを用いて画像再構成される断層像のS/Nと第2エネルギー投影データを用いて画像再構成される断層像のS/Nとがほぼ等しいか又は所定比になるように、X線照射部は管電流を制御する。
第11の観点におけるX線CT装置では、このS/Nの劣化を最小限にとどめるために管電流を制御して、第1エネルギー投影データのS/Nと第2エネルギー投影データのS/Nをほぼ等しくすることができる。
本発明のX線CT装置は、被検体の撮影部位の大きさに依存しない画質の安定したデュアルエネルギー断層像を得る効果がある。
<X線CT装置100の全体構成>
図1は、本発明の実施例にかかるX線CT装置100の構成ブロック図である。このX線CT装置100は、操作コンソール1と、撮影テーブル10と、走査ガントリ20とを具備している。
操作コンソール1は、操作者の入力を受け付けるキーボード又はマウスなどの入力装置2と、前処理、画像再構成処理、後処理などを実行する中央処理装置3と、走査ガントリ20で収集したX線検出器データを収集するデータ収集バッファ5とを具備している。さらに、操作コンソール1は、X線検出器データを前処理して求められた投影データから画像再構成した断層像を表示するモニタ6と、プログラムやX線検出器データや投影データやX線断層像を記憶する記憶装置7とを具備している。撮影条件の入力はこの入力装置2から入力され、記憶装置7に記憶する。撮影テーブル10は、被検体HBを乗せて走査ガントリ20の開口部に出し入れするクレードル12を具備している。クレードル12は撮影テーブル10に内蔵するモータで昇降及びテーブル直線移動する。
走査ガントリ20は、X線管21と、X線制御部22と、多列X線検出器24と、データ収集装置(DAS:Data Acquisition System)とを具備している。X線管21と被検体HBとの間には、コリメータ23、ビーム形成X線フィルタ28及びX線フィルタ31が配置されている。さらに、走査ガントリ20は、被検体HBの体軸の回りに回転するX線管21など有する回転部15の回転制御を行う回転部制御部26と、制御信号などを操作コンソール1や撮影テーブル10とやり取りするガントリ制御部29とを具備している。回転部15はデジタルカメラからなる外観画像収集カメラ32を有しており、外観画像収集カメラ32を360度回転させる。X線制御部22はX線管21への管電圧を制御して低いX線管電圧kV1及び高いX線管電圧kV2を発生するように制御する。
ビーム形成X線フィルタ28は撮影中心である回転中心に向かうX線を多くし、周辺部でX線量を少なくするフィルタである。このため、円形又は楕円形に近い被検体HBの体表面の被曝を少なくできるようになっている。また、X線フィルタ31はX線エネルギーの線質を変化させるフィルタである。
中央処理装置3は、前処理部33、画像再構成部34、デュアルエネルギー画像再構成部35、X線フィルタ制御部36、外観画像処理部37、及び特徴特定部38を有している。
前処理部33は、データ収集装置25で収集された投影生データに対して、チャネル間の感度不均一を補正する感度補正、ビームハードニング補正等各種補正を行う。
画像再構成部34は、前処理部33で前処理された投影データを受け、その投影データに基づいて画像を再構成する。投影データは、周波数領域に変換する高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)がなされて、それに再構成関数Kernel(j)を重畳し、逆フーリエ変換する。そして、画像再構成部34は、再構成関数Kernel(j)を重畳処理した投影データに対して、三次元逆投影処理を行い、被検体HBの体軸方向(Z軸方向)ごとに断層像(xy平面)を求める。画像再構成部34は、この断層像を記憶装置7に記憶させる。
デュアルエネルギー画像再構成部35は、低いX線管電圧kV1の投影データRE1及び高いX線管電圧kV2の投影データRE2に基づく、所定物質(原子)の分布に関連したX線管電圧依存情報の二次元分布断層像、いわゆるデュアルエネルギー撮影の断層像を画像再構成する。デュアルエネルギー撮影の断層像として、水等価画像、脂肪等価画像、造影剤等価画像又は骨等価画像を得ることができる。
X線フィルタ制御部36は線質制御部の一つであり、X線フィルタ31をX線管21と被検体HBとの間に挿入する。X線フィルタ制御部36は、X線フィルタ31を挿入することで、X線管21より発生される低いX線管電圧kV1及び高いX線管電圧kV2の少なくとも一方の線質を制御可能とする。そして多列X線検出器24はX線吸収係数値の差が拡大した投影データを検出する。
外観画像処理部37は、外観画像収集カメラ32の撮影画像から被検体領域の2値プロファイルP(ch,θ)を求める。
特徴特定部38は、デュアルエネルギー撮影の断層像を最適化するために、被検体HBのプロファイル面積又は楕円率などの幾何学的特徴量を算出する。
<X線CT装置100の動作フローチャート>
図2は、本実施例のX線CT装置100についての動作の概要を示すフローチャートである。
ステップP1では、被検体HBをクレードル12に乗せ、位置合わせを行う。ここでは、クレードル12の上に乗せられた被検体HBは各部位の基準点に走査ガントリ20のスライスライト中心位置を合わせる。そして、スカウト像収集を行う。スカウト像撮影では、X線管21と多列X線検出器24とを固定させ、クレードル12を直線移動させながらX線検出器データのデータ収集動作を行う。ここでは、スカウト像は通常0度,90度のビュー角度位置で撮影する。図2中の右側は、0度で胸部付近を撮影したスカウト像SDの例である。このスカウト像上から断層像の撮影位置を計画できる。
ステップP2では、スカウト像上に撮影する断層像の位置、大きさを表示させながら撮影条件設定を行う。スカウト像中に示した点線は、断層像画像の位置である。本実施例では、コンベンショナルスキャン、ヘリカルスキャン、可変ピッチヘリカルスキャン、ヘリカルシャトルスキャンなどの複数のスキャンパターンを有している。コンベンショナルスキャンとは、クレードル12をz軸方向に所定の間隔で移動するごとにX線管21及び多列X線検出器24を回転させてX線投影データを取得するスキャン方法である。ヘリカルスキャンとは、X線管21と多列X線検出器24からなるガントリ回転部15が回転しながらクレードル12を一定速度で移動させ、X線投影データを収集する撮影方法である。可変ピッチヘリカルスキャンとは、ヘリカルスキャンと同様にX線管21及び多列X線検出器24からなるガントリ回転部15を回転させながらクレードル12の速度を可変させてX線投影データを収集する撮影方法である。ヘリカルシャトルスキャンとは、ヘリカルスキャンと同様にX線管21及び多列X線検出器24からなるガントリ回転部15を回転させながらクレードル12を加速・減速させて、z軸の正方向又はz軸の負方向に往復移動させてX線投影データを収集するスキャン方法である。これらの複数の撮影を設定すると、1回分の全体としてのX線線量情報の表示を行う。
断層像の撮影条件設定においては、X線CT装置100の自動露出機構を用いることにより、被検体HBの被曝を最適化することもできる。また、この断層像撮影条件設定において、いわゆるデュアルエネルギー撮影のために、X線管電圧を80kVと140kVとに設定できる。また、デュアルエネルギー撮影における自動露出機構においては、デュアルエネルギー断層像DTMの最終的な画像のノイズ指標値が設定したノイズ指標値にほぼ等しくなるように、X線管電圧80kVとX線管電圧140kVとの撮影条件を定めることができる。また、画像ノイズがほぼ等しくなるように撮影条件を定めることは、X線被曝最適化の観点から好ましい。
ステップP3ないしステップP9では、断層像撮影を行う。ステップP3において、X線データ収集を行う。ここでヘリカルスキャンによってデータ収集を行う場合には、X線管21と多列X線検出器24とを被検体HBの回りに回転させ、かつ、撮影テーブル10上のクレードル12を直線移動させながら、X線検出器データのデータ収集動作を行う。そして、ビュー角度viewと、検出器列番号jと、チャネル番号iとで表わすX線検出器データD0(view,j,i)(j=1〜ROW,i=1〜CH)にz軸座標の位置情報Ztable(view)を付加させる。このようにヘリカルスキャンにおいては、一定速度の範囲のX線検出器データ収集を行う。このz軸座標の位置情報はX線投影データ(X線検出器データ)に付加させても良いし、また別ファイルとしてX線投影データと関連付けて用いても良い。ヘリカルシャトルスキャン、可変ピッチヘリカルスキャン時にX線投影データを三次元画像再構成する場合に、このz軸座標の位置情報は用いられる。また、ヘリカルスキャン又はコンベンショナルスキャン又はシネスキャン時に用いることにより、画像再構成した断層像の精度改善、画質改善を実現することもできる。
ステップP4では、X線検出器データD0(view,j,i)に対して前処理を行い、投影データに変換する。具体的には、オフセット補正を行い、対数変換を行い、X線線量補正を行い、そして感度補正を行う。
ステップP5では、前処理部33がビームハードニング補正を行う。ここでは、前処理した投影データD1(view,j,i)に対して、ビームハードニング補正を行う。この時、検出器のj列ごとに独立したビームハードニング補正を行うことができるため、撮影条件で各ガントリ回転部15の管電圧が異なっていれば、列ごとの検出器のX線エネルギー特性の違いを補正できる。本実施例では、被検体HBのプロファイル面積、楕円率などに応じて、ビームハードニング補正の処理を変更する。
ステップP6において、画像再構成部34はzフィルタ重畳処理を行う。ここでは、ビームハードニング補正した投影データD11(view,j,i)に対して、z軸方向(列方向)のフィルタをかけるzフィルタ重畳処理を行う。すなわち、各ビュー角度、各ガントリ回転部15における前処理後、ビームハードニング補正した投影データD11(view,j,i) (i=1〜CH,j=1〜ROW)に対し、例えば列方向フィルタサイズが5列のフィルタをかける。
また、列方向フィルタ係数をチャネルごとに変化させると、画像再構成中心からの距離に応じてスライス厚を制御できる。一般的に、断層像では、再構成中心に比べ周辺部の方が、スライス厚が厚くなる。このため、フィルタ係数を中心部と周辺部で変化させて、スライス厚は周辺部でも画像再構成中心部でもほぼ一様にすることもできる。例えば、列方向フィルタ係数を中心部と周辺部で変化させて、列方向フィルタ係数を中心部チャネル近辺では列方向フィルタ係数の幅を広く変化させると共に、周辺部チャネル近辺では列方向フィルタ係数の幅をせまく変化させることにより、スライス厚を周辺部と画像再構成中心部との両方においてほぼ一様にすることができる。
ステップP7において、画像再構成部34は再構成関数重畳処理を行う。すなわち、X線投影データを周波数領域に変換するフーリエ変換(Fourier Transform)を行い、再構成関数を掛け、逆フーリエ変換する。
ステップP8において、画像再構成部34は三次元逆投影処理を行う。ここでは、再構成関数重畳処理した投影データD3(view,j,i)に対して、三次元逆投影処理を行い、逆投影データD3(x,y,z)を求める。画像再構成する画像はz軸に垂直な面である。以下の再構成領域はxy平面に平行なものとする。
ステップP9において、画像再構成部34は後処理を行う。逆投影データD3(x,y,z)に対して画像フィルタ重畳、CT値変換などの後処理を行い、断層像D31(x,y,z)を得る。
ステップP10において、画像表示部は画像再構成した断層像を表示する。断層像の例として、図2の右側に断層像TMを示す。
ステップP11において、画像表示部はデュアルエネルギー断層像DTMの表示を行う。ここでは、X線管電圧140kVで得た投影データ又は断層像とX線管電圧80kVの投影データ又は断層像とを加重加算して、デュアルエネルギー断層像DTMを画像再構成する。
下記に、上記のような1対のX線管21と多列X線検出器24とで構成する本実施形態に係るX線CT装置100におけるX線フィルタ制御装置について実施例を用いて説明する。
<X線フィルタの役目>
まず、本実施例に関わるX線フィルタの役目について説明する。X線フィルタ31は図1で示すようにX線管21のX線放射口の前に挿入する。X線フィルタ31の材質はアルミニウム、銅、ステンレスなどの様々なX線透過厚のX線フィルタを持ち、挿入及び退避可能な構造とする。また、X線フィルタ制御部36はX線フィルタ31をX線放射口の前に配置しないこともできる。なお、X線フィルタ31はビーム形成X線フィルタ28と一体な構造として、ビーム形成X線フィルタ28と連動して切り換え可能な構造でも良い。
このX線フィルタ31の役目はX線のエネルギースペクトルを変化させることで、X線管電圧80kVのX線とX線管電圧140kVのX線との間で充分なX線吸収係数ACfの差が出るようにするためである。これにより、デュアルエネルギー断層像DTMはよりS/Nの良い画像を得ることができる。
例えば、図3(a)はX線フィルタ31をかける前のX線管電圧80kVのX線エネルギースペクトルSPxとX線管電圧140kVのとのX線エネルギースペクトルSPxを示している。X線管電圧80kVはX線エネルギー約40keVの近辺で大きなX線スペクトル強度を持つが、X線管電圧140kVは実効エネルギーのピークは約70kV近辺である。同様にX線エネルギー40keVの近辺でもX線管電圧80kV相当で大きなX線スペクトル強度を持っているため、カルシウムCaやヨウ素のX線吸収係数ACfの差を出すのは難しい。そこで、X線フィルタ制御部36は後述のように被検体の大きさの測定結果に基づいてX線管電圧140kVに最適なX線フィルタ31をかけ、X線エネルギー40keVあたりのスペクトルを抑え、X線管電圧140kVのX線の実効エネルギーのX線管電圧を上げることが重要である。
<撮影中のX線フィルタ31の切り換え>
図3(b)に示すように、理想的なX線フィルタ制御は、実効エネルギーをX線管電圧140kVの実効エネルギーより高くなるようにシフトさせるX線フィルタ31をかけ、X線管電圧80kVにX線フィルタ31をかけずに、より低いX線エネルギー成分の強度を強いままにしておくのが最も良い。
図4(a)のように、X線管電圧80kVとX線管電圧140kVとの間にΔtの切り換え時間がある場合に、X線フィルタ制御部36はX線管電圧80kVのスキャン時間t1にX線フィルタ31をかけずにおき、X線管電圧140kVのスキャン時間t2にX線フィルタ31をかけるように制御することができる。
これらにより、X線フィルタ制御部36はX線フィルタ31を切り換えなくても、X線管電圧140kVとX線管電圧80kVとのX線スペクトル分布との重なりを小さくすることができる。
<被検体の大きさでのX線フィルタ選定>
上述のX線フィルタの制御は、X線吸収体としての被検体の大きさも考慮する必要がある。例えば、被検体内の平均的なX線エネルギースペクトル分布は、被検体の大きさで異なる。つまり、被検体自体が一種のX線フィルタ31の役目をするため、大きな被検体での被検体内の平均的なX線エネルギースペクトルSPxの実効エネルギー値は、よりX線エネルギーの高い方向にシフトする。しかし、小さな被検体でのX線エネルギー実効エネルギー値はあまり高い方向にシフトしない。
このため、X線フィルタ制御部36は被検体の大きさを考慮する必要がある。
<スカウト像からの大きさ測定>
図5はスカウト像における撮影部位の大きさに応じてX線フィルタ31を選択するデュアルエネルギー撮影処理のフローチャートを示す。
ステップD21において、操作者はスカウト像の撮影を行う。
ステップD22において、操作者はデュアルエネルギー撮影の撮影モードを選択し、強調したい物質を選択する。例えば、強調したい物質は造影剤や石灰化領域を選択する。
ステップD23において、X線フィルタ制御部36はスカウト撮影によって得られたデータから算出された撮影部位のプロファイル面積が閾値より小さいか、又はスカウト像のX線投影データの最大値が、ある閾値よりも小さいかを判断し、YESであればステップD24へ行き、NOであればステップD26へ行く。
図6はスカウト像における各プロファイルデータを示す図である。X線フィルタ制御部36は図6(a)に示すように、1方向又は2方向のスカウト像又はスカウト像のX線投影データのx方向のプロファイルデータPrfy(x)、y方向のプロファイルデータPrfx(y)から各方向のプロファイル面積S180,S90を求める。X線フィルタ制御部36はこのプロファイル面積が閾値よりも小さいか、又はスカウト像のX線投影データの最大値MaxPrfy,MaxPrfxが閾値よりも小さいかを判断する。ただし、プロファイル面積S180,S90は以下の(数式1),(数式2)のように求めることができる。ただし、Nは多列X線検出器24のチャネル数とする。
...(数式1)
...(数式2)
また、X線フィルタ制御部36は図6(b)で示すように、撮影範囲であるzsからzeまでのスカウト像のz方向のプロファイルデータPrf(z)を求めることができる。さらに、X線フィルタ制御部36は各z軸位置においてのx方向のプロファイル面積、y方向のプロファイル面積、楕円率Oval(z)より、各z軸においての被検体の大きさを求めることができる。これにより、X線フィルタ制御部36はz軸の広い範囲においてもX線フィルタを制御することができる。
ステップD24において、X線フィルタ制御部36は軟らかいX線成分を除去するX線フィルタ31を選択する。
このような軟らかいX線成分を除去するX線フィルタ31は、例えばアルミニウム、鉄、銅などの金属を用いることで実現できる。また、X線フィルタ制御部36はこれらの金属の厚さを変えることで除去するX線の調整もできる。
ステップD25において、多列X線検出器24はX線管電圧80kVと、X線管電圧140kVとで軟らかいX線を除去するX線フィルタ31を用い収集を行う。
ステップD26において、X線フィルタ制御部36は軟らかいX線成分を除去しないX線フィルタ31を選択するが又は、X線フィルタ制御部36はフィルタを挿入しない。この理由は、被検体HBのプロファイル面積が閾値よりも大きい場合に、被検体表面側において軟らかいX線を吸収してX線フィルタ31の替わりを果たすためである。
ステップD27において、多列X線検出器24はX線管電圧80kVと、X線管電圧140kVとで軟らかいX線を通すX線フィルタ31を用い収集を行う。
ステップD28において、画像再構成部34はX線管電圧80kVの断層像TM1を画像再構成する。
ステップD29において、画像再構成部34はX線管電圧140kVの断層像TM2を画像再構成する。
ステップD30において、デュアルエネルギー画像再構成部35はデュアルエネルギー比画像を画像再構成する。
ステップD31において、画像表示部はデュアルエネルギー比画像を画像表示する。
ステップD32において、デュアルエネルギー画像再構成部35はカルシウム強調画像、造影剤強調画像を画像再構成する。
ステップD33において、画像表示部はカルシウム強調画像又は造影剤強調画像を画像表示する。
<デュアルエネルギーの画像再構成方法>
ステップD30、ステップD32においてのデュアルエネルギー画像再構成部35は以下のような処理をする。
図7(a)は断層像空間におけるデュアルエネルギー断層像DTMの画像再構成方法の概要を示す。
デュアルエネルギー画像再構成部35は、断層像空間おいてX線管電圧80kVの断層像TM1に加重加算係数w1を乗算し、同様にX線管電圧140kVの断層像TM2に加重加算係数w2を乗算し、定数C1とともに加重加算処理ADDし、デュアルエネルギー断層像DTMを作成する。また、デュアルエネルギー画像再構成部35は、投影データ空間も同様に加重加算処理ADDすることでデュアルエネルギー断層像DTMを得ることができる。
これら加重加算係数w1,w2及び定数C1は、抽出したい原子、強調したい原子、表示上で消したい原子又は部位により定まる。例えば、加重加算処理部はCT値の近い骨、石灰化を構成するカルシウム成分(Ca成分)と、ヨウ素を主成分とする造影剤(Iodine成分)とを分離するために、カルシウム成分を表示上で消すと、つまり画素値を0にすると造影剤成分が抽出され、強調して表示することができる。また反対に、加重加算処理部は造影剤成分を表示上で消すと、つまり画素値を0にするとカルシウム成分が抽出され、骨や石灰化の部分を強調して表示することができる。
この時に用いる断層像空間は、前処理部33により前処理及びビームハードニング補正が補正済であるとする。また、X線投影データにおいても、前処理部33が前処理及びビームハードニング補正したX線投影データを用いるとする。特にビームハードニング補正では、各X線管電圧において水等価でない物質の部分を水等価なX線透過経路長にすることにより、水以外の物質のX線管電圧依存性をより正しく評価することができる。
以上より、デュアルエネルギー画像再構成部35は、断層像空間と投影データ空間とにおいて造影剤等価画像、カルシウム等価画像を作成することができる。
また、デュアルエネルギー画像再構成部35はデュアルエネルギー比を利用しても各等価画像を作成することができる。図7(b)は、例えば、グラフの縦軸にX線管電圧80kVの断層像での各画素値L−HUを取り、横軸にX線管電圧140kVの断層像での各画素値H−HUを取った図である。これにより、X線管電圧80kVとX線管電圧140kVとのカルシウムの画素値Caや造影剤の主成分であるヨウ素の画素値Ioは、図中のカルシウムの直線及びその近傍の分布範囲や、ヨウ素の直線及びその近傍の分布範囲に入る。
例えば、X線管電圧80kVの断層像の画素値をg80(x,y)とし、X線管電圧140kVの断層像の画素値をg140(x,y)とすると、画素値のデュアルエネルギー比r(x,y)は、g80(x,y)/g140(x,y)で求めることができる。
このデュアルエネルギー比r(x,y)は、グラフの直線の傾きを表し、実効質量数とも呼ばれる。この実効質量数は原子によって異なる値となるため、デュアルエネルギー画像再構成部35は、物質ごとに分離又は差を強調することができる。この傾きは骨では約1.5前後、造影剤Ioでは約1.7〜1.8の値を取る。
また、このデュアルエネルギー比r(x,y)の傾きの範囲で各画素を分類することで、デュアルエネルギー画像再構成部35は、物質の成分分析又は組成分析を行うことができ、値によりカラーマップを割り付けることで、各原子又は各物質の色分けも行うことができる。
<デュアルエネルギー断層像DTMのS/N>
加重加算処理は、加重加算係数のうちの1つが負数(マイナス)になる。このため、デュアルエネルギー断層像DTMの画質は元の複数のX線管電圧の断層像に比べ、S/Nが悪化し、画質が悪くなる特徴がある。このため、操作者は被検体HBの被曝量を考慮し、さらにデュアルエネルギー断層像DTMの画像ノイズも考慮して撮影条件を決めなければならない。
図8(a)に示すように、画像ノイズがn1、信号レベルがs1、S/N比がN1であるX線管電圧80kVの断層像TM1と、画像ノイズがn2、信号がs2、S/N比がN2であるX線管電圧140kVの断層像TM2との差画像を求めると、差画像のS/N比であるSNSubは以下の(数式3)のようになる。このとき縦軸は各画素のCT値PHUとする。
…(数式3)
なお、相加相乗平均の定理より、以下の(数式4)が成り立つ。
…(数式4)
本実施形態の場合は、加重加算処理に加重加算係数w1,w2が入っているので、上記にこれを考慮して以下の(数式5)の式のようになる。
…(数式5)
つまり、画像ノイズを最小にするには、加重加算係数分を考慮して、X線管電圧80kVの断層像TM1の画像ノイズとX線管電圧140kVの断層像TM2の画像ノイズとをほぼ等しくすれば良い。また、少ないX線被曝線量で、より良いS/N比を得るためのX線管電圧の決定方法は、強調したい物質により決める必要がある。
図8(b)は、強調したい物質のX線管電圧依存性を示した図である。各物質のX線吸収係数ACfは物質Aの各X線エネルギーのX線吸収係数をμa(kV)、物質Bの各X線エネルギーのX線吸収係数をμb(kV)、物質Cの各X線エネルギーのX線吸収係数をμc(kV)とする。また、X線管電圧80kVの実効エネルギーをekV1、X線管電圧140kVの実効エネルギーをekV2とする。
デュアルエネルギー撮影の断層像のS/Nを改善するには、X線管電圧80kVの実効エネルギーekV1におけるX線吸収係数μ(ekV1)と、X線管電圧140kVの実効エネルギーekV2におけるX線吸収係数μ(ekV2)との差が大きい物質を選ぶ。
特に、造影剤などにおいては、K吸収端KAEに急激なX線吸収係数ACfの変化がある。操作者はこのような急激なX線吸収係数ACfの変化を利用して、X線管電圧80kV及びX線管電圧140kVを選ぶことで、デュアルエネルギー断層像DTMのS/Nを改善しX線被曝を低減することができる。
また、X線管21又はX線制御部22の出力の制約条件より、画像再構成部34はX線管電圧80kVの断層像TM1の画像ノイズとX線管電圧140kVの断層像TM2の画像ノイズとを等しく又はほぼ等しくできない場合がある。この場合の画像再構成部34は、画像ノイズが悪い断層像の方を画像ノイズの少ない再構成関数を用いて画像再構成を行う。また、画像再構成部34は画像空間のノイズフィルタ又はX線投影データ空間のノイズフィルタをかけることで、X線管電圧80kVの断層像の画像ノイズとX線管電圧140kVの断層像の画像ノイズとをほぼ等しくする。
以上のように、本実施例においては、被検体のスカウト撮影の結果得られた被検体の幾何学的特徴量に基づき、X線管電圧140kVのX線に対してX線フィルタを選択的に用いることができるので、得られるデュアルエネルギー画像を、被検体の幾何学的特徴量に依存しない画質のものとすることができる。
実施例2は、実施例1においてX線フィルタの切り換えを他の例に置き換えた1例である。以下、実施例1と異なる部分のみを説明する。
<撮影中のX線フィルタ31切り換えなし>
X線フィルタ制御部36は図4(b)のように、X線管電圧80kVとX線管電圧140kVとの切り換え時間間隔がない場合や、図4(c)、図4(d)のようにミリ秒単位の高速でビューごと又は数ビューごとにX線管電圧を切り換える場合に、機構的にX線フィルタ31を切り換えることができない。この場合は、1つのX線フィルタ31を付けたままX線管電圧80kVとX線管電圧140kVとで撮影する。
この場合において、X線フィルタ31はX線管電圧140kVをより高い実効エネルギーにシフトすることができるが、X線管電圧80kVも同じX線フィルタ31がかかるため、低いX線エネルギー成分のX線スペクトル強度が全体的に弱くなる。
これにより画像再構成される断層像は、X線管電圧80kVのX線出力が弱いためにS/Nが実施例1と比べると若干悪くなり、結果的にデュアルエネルギー断層像DTMのS/Nも実施例1と比べると若干悪くなる恐れがある。これを解決するためには、X線管電圧80kVのX線管電流を上げて断層像のS/Nを上げるようにするか、断層像のS/Nを改善させる再構成関数、画像フィルタ、適応型画像フィルタなどを用いる方法を実施してもよい。実施例2においても、実施例1と同様に、得られるデュアルエネルギー画像を、被検体の幾何学的特徴量に依存しない画質のものとすることができる。
実施例3は、実施例1における被検体の大きさの測定を他の例に置き換えた例である。以下実施例1と異なる部分のみ説明する。
<モニタスキャンによる大きさ測定>
本実施例の大きさを測る手法は、モニタスキャン又は本スキャンのX線投影データより、幾何学的特徴量の1例であるプロファイル面積、楕円率から被検体の大きさを測定する。X線フィルタ制御部36は実施例1と同様に、被検体の大きさから最適なX線フィルタ31を選択する。
図9は造影剤同期撮影時にベースラインスキャン及びモニタスキャンを行うことで被検体の大きさを測定し、X線フィルタ31を選択する。
ステップD41において、操作者は被検体HBのベースラインスキャンを行う。ベースラインスキャンは関心領域ROI(Region Of Interest)を設定するためのスキャンである。
ステップD42において、操作者は被検体HBのベースラインスキャンの断層像上に関心領域ROIを設定する。関心領域ROIは、例えば大動脈など造影剤が血管内を流れる領域を選ぶ。
ステップD43において、多列X線検出器24は被検体HBのモニタスキャンを周期T間隔で収集する。モニタスキャンは、例えば1秒間隔で造影剤の到来だけわかる位の低線量で撮影を行う。
ステップD44において、画像再構成部34は被検体HBの関心領域ROI内の平均CT値r(t)を求める。この時の画像再構成部34は撮影視野全体について行う必要はなく、関心領域ROI内のみを画像再構成して平均CT値r(t)を求めるようにするだけで充分である。
ステップD45において、X線フィルタ制御部36は平均CT値r(t)は閾値PrepThを超えたかを判断し、YESであればステップD46へ行き、NOであればステップD43へ戻る。
ステップD46において、X線制御部22は本スキャンの準備を行う。X線フィルタ制御部36は本スキャンとモニタスキャンのz軸座標が同じであれば、モニタスキャンの少なくとも1ビューのX線投影データからプロファイル面積などの幾何学的特徴量を求める。また、X線フィルタ制御部36は本スキャンとモニタスキャンのz軸座標が異なる場合に、クレードル12を動かし、本スキャンのX線管電圧で被曝低減のためにX線管電流を低くして、少なくとも1ビューのX線投影データ収集を行うことでプロファイル面積などの幾何学的特徴量を求める。なお、この時の1ビュー又は数ビューのX線投影データ収集は、ガントリ回転部15を回転させてX線データ収集を行っても良いし、回転させずにX線データ収集を行っても良い。
ステップD47において、X線フィルタ制御部36はX線フィルタ31の設定を行う。X線フィルタ制御部36は実施例1と同様に、X線投影データより得られたプロファイル面積や、又は幾何学的特徴量を各閾値と比較し、撮影部位が充分大きいか否かを判断する。また、X線フィルタ制御部36は撮影部位が小さい時に軟らかいX線を除去するX線フィルタ31を用い、撮影部位が大きい時にそのX線フィルタ31を用いない選択をする。
実施例3においても、実施例1と同様に、得られるデュアルエネルギー画像を、被検体の幾何学的特徴量に依存しない画質のものとすることができる。
実施例4は、実施例3と同様に、実施例1における被検体の大きさの測定を他の例に置き換えた例である。以下実施例1と異なる部分のみ説明する。
<外観画像収集カメラ32での大きさ測定>
本実施例においては、外観画像収集カメラ32により被検体HBを撮影することで幾何学的特徴量の1例であるプロファイル面積、楕円率から被検体の大きさを推定し、最適なX線フィルタ31を選択する。
図10は外観画像収集カメラ32で被検体HBの360度方向の外観画像を収集することで大きさを測定し、X線フィルタ31を選択する方法を示す。
ステップD51において、外観画像収集カメラ32は被検体HBの360度方向の外観画像を収集する。外観画像収集カメラ32は図1に示すようにガントリ回転部15に取り付けられている。外観画像収集カメラ32は、走査ガントリ20の開口部(ボア)内のマイラカバーを取り付けたX線照射領域を写しており、クレードル12の上の被検体HBが走査ガントリ20の開口部に入るとマイラカバー上にある被検体HBの一部を写す。この外観画像収集カメラ32の入力画像はRGB画像である。
ステップD52において、外観画像処理部37はRGB画像の外観画像を色度空間に変換し、色度、彩度及び明度の画像に変換する。ステップD52においては、外観画像収集カメラ32のRGB画像、つまり赤(Red)の画像8ビット、緑(Green)の画像8ビット、青(Blue)の画像8ビットを色度変換し、色度画像8ビット、彩度画像8ビット、明度画像8ビットに変換する。
ステップD53において、外観画像処理部37は透明なマイラカバー部分に相当する色度の領域及び彩度の領域を抽出して“0”にする。マイラカバー部分はあらかじめ色がわかっており、外観画像収集カメラ32によるカラー画像においてのRGB値(赤Red,緑Green,青Blueの各々の濃度値)がわかる。このため、このマイラカバー部分の色情報を用いてマイラカバー部分と被検体HBとを分離するのが最も簡単な手法である。
ステップD54において、外観画像処理部37は外観画像よりX線照射位置を示すマイラカバー部分と被検体HBの部分を分離したθ方向の被検体2値画像B(ch,z,θ)を求める。
ステップD55において、外観画像処理部37は被検体領域の2値プロファイルP(ch,θ)を求める。外観画像処理部37はステップD54で求めた被検体2値領域B(ch,z,θ)より被検体の2値プロファイルP(ch,θ)を以下の(数式6)により求める。
...(数式6)
...(数式7)
ただし、(数式7)はz方向範囲[z1、z2]の間の2値プロファイルP(ch,θ)の論理積を示す。これにより、被検体の2値プロファイルP(ch,θ)を求める。
ステップD56において、再投影処理部は被検体領域の2値プロファイルP(ch,θ)を逆投影処理することで、2値断層像g(x,y)を求める。逆投影処理は被検体HB2値プロファイルを画像再構成領域に逆投影した画像BP(x,y,θ)を図38のステップD56のように求め、これを以下の(数式8)のように論理積を求めて2値断層像g(x,y)を求める。
...(数式8)
...(数式9)
ただし、(数式9)はθ方向0度から360度方向の2値プロファイルの逆投影画像P(ch,θ)の論理積を求めるものとする。これにより、2値断層像が求めることができる。
ステップD57において、X線フィルタ制御部36はこの2値画像の断層像から、プロファイル面積又は楕円率などの幾何学的特徴量を求めることができる。
ステップD58において、X線フィルタ制御部36はX線投影データより得られたプロファイル面積が閾値より大きいか、又は幾何学的特徴量が各閾値と比較し、撮影部位が充分大きいか否かを判断する。また、X線フィルタ制御部36は撮影部位が小さい時に軟らかいX線を除去するX線フィルタを用い、撮影部位が大きい時にそのX線フィルタを用いない選択をする。
実施例5においても、実施例3と同様に、実施例1における被検体の大きさの測定を他の例に置き換えた例である。以下実施例1と異なる部分のみ説明する。
<被検体情報からの大きさ測定>
本実施例においては、被検体情報である身長、体重、性別、年令と、撮影部位情報とから撮影部位の大きさを推定し、最適なX線フィルタ31を選択する。
操作者は被検体HBの情報をあらかじめ身長、体重、性別、年令をX線CT装置100に入力しておく。又は、患者管理サーバーなどより取得する。これと、撮影部位の情報により、X線フィルタ制御部36は撮影部位の大きさを判断することができる。
この判断には、図11に示すような身長、体重とプロファイル面積PS又は楕円率などのような幾何学的特徴量の関係を統計的に求めておく必要がある。
X線フィルタ制御部36はこのプロファイル面積PS又は楕円率が閾値と比べ大きい場合に軟らかいX線を除去しないX線フィルタを用い、小さい場合に軟らかいX線を除去するX線フィルタを選択する。
実施例4においても、実施例1と同様に、得られるデュアルエネルギー画像を、被検体の幾何学的特徴量に依存しない画像のものとすることができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
デュアルエネルギー撮影の撮影条件は実施例1、実施例2、実施例3及び実施例4によるフィルタ制御と共に設定することが可能であり、それによりより安定した画質を提供することができる。この撮影条件はX線管電圧80kVとX線管電圧140kVとのX線投影データ又は断層像のS/Nがほぼ等しくなるように、もしくは所定の比になるように設定することが好ましい。
図12(a)はスカウト像での撮影範囲の設定状況を示す。操作者は、例えばz方向の撮影範囲[ze,zs]をヘリカルスキャンでの撮影を設定する。また、この時のデュアルエネルギー撮影はビューごと、又は数ビューごとにX線管電圧80kVとX線管電圧140kVとを切り換える撮影方法とする。X線フィルタ制御部36は幾何学的特徴量などからzsからz1まで軟らかいX線を除去するX線フィルタf1を選択し、z1からzeまでを軟らかいX線を除去しないX線フィルタf2を選択する。
また、操作者はz方向にノイズが一定になるようなノイズ指標値を設定する。X線制御部22はデュアルエネルギー比画像、又は加重減算法(Weighted Subtraction)による各種の物質における強調画像において、局所的な領域の画素値の標準偏差がこのノイズ指標値になるように撮影条件を調整、最適化する。例えば、デュアルエネルギー撮影の加重減算法による各種物質の強調画像では、そのノイズが(数式10)のように求められる。X線制御部22はこの断層像のノイズNsubがノイズ指標値になるように、X線管電圧80kVの断層像のノイズn1、X線管電圧140kVの断層像のノイズn2を定め、X線管電流を制御する。ただし、rはw1/w2からなる加重加算係数の比である。
...(数式10)
被検体をz方向の撮影範囲[ze,zs]で撮影する場合に、X線制御部22はz方向座標位置におけるX線管電圧80kVのX線管電流値A80(z)、X線管電圧140kVのX線管電流値A140(z)を定める。しかし、デュアルエネルギー撮影では80kVのX線管電流が不足してS/Nが悪化しがちである。その場合のX線管電流値は最大値になり飽和している状態である。また、X線管電流の最大値はX線管の特性で定まっているため、X線管電流を最大値以上に出すことができない。
このため、X線制御部22はX線管電圧80kVのX線管電流値が飽和する範囲について、図12(b)に示すようにヘリカルピッチHP(z)を下げる。これにより時間当たりのX線管電流を増すことができ、X線管電圧80kVのノイズは設定したノイズn1にすることができる。
以上より、本発明のX線CT装置100は、デュアルエネルギー撮影において、被検体の撮影部位の大きさによらない、画質の安定したデュアルエネルギー断層像DTMを得る効果がある。
また、上述の実施例においては、X線管電圧140kVとX線管電圧80kVを用いているが、他のX線管電圧においても同様にデュアルエネルギー撮影を行うことができる。また、本実施例においては、石灰化強調画像、骨強調画像を用いているが、他の物質に対しても同様の効果を出すことができる。なお、本実施例における画像再構成法は、従来公知のフェルドカンプ法による三次元画像再構成法でもよい。さらに、他の三次元画像再構成方法でも良く、二次元画像再構成でも良い。
さらに、上記実施例において、デュアルエネルギーの画像再構成部において実施するデュアルエネルギーの画像再構成方法として、断層像空間におけるデュアルエネルギー画像再構成方法を用いているが、投影データ空間におけるデデュアルエネルギー画像再構成方法を用いてもよい。即ち、投影データ空間におけるデュアルエネルギー画像再構成方法は、X線管電圧80kVのX線により得られたX線投影データとX線管電圧140kVのX線により得られたX線投影データとを、消したい物質のデータがゼロになるような加重加算処理してデュアルエネルギー投影データを得て、そのデュアルエネルギー投影データを画像再構成してデュアルエネルギー画像を画像再構成する方法である。
さらに、上記実施例において、ノイズを低減する処理を実施してもよい。例えば、前処理又はビームハードニングされた2種類のX線管電圧の投影データのうちのいずれか一方または両方に対して、各列ごとに係数の異なった列方向(z方向)フィルタの係数を、各チャネルのX線投影データの列方向に重畳することにより、画質のばらつきを調整することによって、各列において均一なスライス厚とし、アーチファクトを抑制し、ノイズ低減された画質を実現することができる。
本実施例は、生体信号にX線データ収集が同期しない場合について記載しているが、生体信号、特に、心拍信号に同期させても同様な効果を出すことができる。また、本実施例では、多列X線検出器24又は、フラットパネルX線検出器に代表するマトリクス構造の二次元X線エリア検出器を持ったX線CT装置100について書かれているが、1列のX線検出器のX線CT装置100においても同様の効果を出せる。
なお、本実施例においては、撮影テーブル10のクレードル12をz方向に動かしているが、走査ガントリ20又は走査ガントリ20内の回転部15を撮影テーブル10のクレードル12に対して動かすことによっても、相対的に同様な効果を得ることができる。また、本実施例では、医用X線CT装置100を元について記載されているが、産業用X線CT装置100、又は、他の装置と組み合わせたX線CT−PET装置,X線CT−SPECT装置などにおいても利用できる。
本発明の実施例にかかるX線CT装置100を示すブロック図である。 被検体撮影のフローを示すフローチャートである。 (a)X線フィルタをかけない状態でのX線スペクトル分布を示す図である。 (b)理想的なフィルタ制御でのX線スペクトル分布を示す図である。 (a)スキャンとスキャンとの間にX線管電圧の切り換え時間がある場合を示す図である。 (b)スキャンとスキャンとの間にX線管電圧の切り換え時間がない場合を示す図である。 (c)ビューごとにX線管電圧を切り換える場合を示す図である。 (d)複数ビューごとにX線管電圧を切り換える場合を示す図である。 スカウト像から被検体の大きさを求めX線フィルタを選択し各強調画像を作成するフローチャートである。 (a)スカウト像におけるx、y方向の各プロファイルデータを示す図である。 (b)スカウト像におけるz方向での各プロファイルデータを示す図である。 (a)断層像空間におけるデュアルエネルギー断層像DTMの画像再構成方法の概要を示す図である。 (b)デュアルエネルギー比による各物質の分布を示す図である。 (a)差画像の画像ノイズを示す図である。 (b)各物質におけるX線吸収係数の変化を示す図である。 モニタスキャンから被検体の大きさを求め、X線フィルタを選択するフローチャートである。 外観画像カメラから被検体の大きさを求め、X線フィルタを選択するフローチャートである。 身長、体重とプロファイル面積PSとの関係を示す図である。 (a)z方向での最適なX線フィルタを設定した状態を示す図である。 (b)z方向でのX線管電流とヘリカルピッチとの制御を示す図である。
符号の説明
1 … 操作コンソール
2 … 入力装置
3 … 中央処理装置 (33 … 前処理部,34 … 画像再構成部,35 … デュアルエネルギー画像再構成部,36 … X線フィルタ制御部, 37 … 外観画像処理部, 38 … 特徴特定部)
5 … データ収集バッファ
6 … モニタ
7 … 記憶装置
10 … 撮影テーブル
12 … クレードル
15 … 回転部
20 … 走査ガントリ
21 … X線管
22 … X線制御部
23 … コリメータ
24 … 多列X線検出器
25 … データ収集装置(DAS)
26 … 回転制御部
28 … ビーム形成X線フィルタ
29 … ガントリ制御部
31 … X線フィルタ
32 … 外観画像収集カメラ

Claims (8)

  1. 第1エネルギースペクトルを有する第1X線と前記第1エネルギースペクトルとは異なる第2エネルギースペクトルを有する第2X線とを発生するX線発生部と、

    被検体の幾何学的特徴量を特定する特徴特定部と、
    前記幾何学的特徴量に基づいて、前記X線発生部より発生される前記第1X線及び前記第2X線の両方に適用され、前記第1X線及び前記第2X線の少なくとも一方の線質を制御可能とする線質制御部と、

    前記幾何学的特徴量に基づく線質の前記第1X線及び前記第2X線を前記被検体に照射してそれぞれ得られた第1エネルギー投影データ及び前記第2X線の第2エネルギー投影データを収集するX線データ収集部と、

    前記第1エネルギー投影データと前記第2エネルギー投影データとに基づいて、前記被検体のX線管電圧依存情報を表す断層像を画像再構成するデュアルエネルギー画像再構成部と

    を備え
    前記線質制御部は、前記X線発生部と前記被検体との間に配置して該X線発生部から発生するX線の線質を制御するX線フィルタを、当該X線発生部と前記被検体との間に挿入又は退避させるX線フィルタ制御部を含み、

    前記特徴特定部が前記被検体の幾何学的特徴量が所定の基準に対して小さいと特定した場合に、前記X線フィルタ制御部は前記第1X線と前記第2X線とによる前記被検体の物質のX線吸収係数の差を大きくするようなX線フィルタを前記第1X線及び前記第2X線のいずれか一方の発生時に挿入することを特徴とするX線CT装置
  2. 前記特徴特定部は、スカウト像に基づいて幾何学的特徴量を特定することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記X線発生部及び前記X線データ収集部は前記被検体の周りを回転しながらスキャン撮影を行ってX線投影データを収集し、

    前記特徴特定部は、前記スキャン撮影により収集されたX線投影データに基づいて幾何学的特徴量を特定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記特徴特定部は、前記被検体の外観像に基づいて幾何学的特徴量を特定することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  5. 前記特徴特定部は、前記被検体の体重又は身長のうち少なくとも1つと撮影する前記被検体の部位情報に基づいて幾何学的特徴量を特定することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  6. 前記特徴特定部は、前記被検体の体軸方向の座標位置における幾何学的特徴量を特定し、
    前記X線フィルタ制御部は、前記体軸方向の座標位置における幾何学的特徴量に基づいて前記X線フィルタを挿入することを特徴とする請求項2ないし請求項のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  7. 前記幾何学的特徴量は、被検体のプロファイル面積又は楕円率を少なくとも含むことを特徴とする請求項に記載のX線CT装置。
  8. 前記第1エネルギー投影データを用いて画像再構成される断層像のS/Nと前記第2エネルギー投影データを用いて画像再構成される断層像のS/Nとがほぼ等しいか又は所定比になるように、前記X線発生部は管電流が制御されることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のX線CT装置。
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