JP5220374B2 - X線ct装置 - Google Patents
X線ct装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5220374B2 JP5220374B2 JP2007251820A JP2007251820A JP5220374B2 JP 5220374 B2 JP5220374 B2 JP 5220374B2 JP 2007251820 A JP2007251820 A JP 2007251820A JP 2007251820 A JP2007251820 A JP 2007251820A JP 5220374 B2 JP5220374 B2 JP 5220374B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray
- subject
- image
- filter
- energy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims description 77
- 230000009977 dual effect Effects 0.000 claims description 74
- 239000000126 substance Substances 0.000 claims description 26
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 claims description 21
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 claims description 21
- 238000013480 data collection Methods 0.000 claims description 14
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 6
- 230000005855 radiation Effects 0.000 claims description 5
- 238000003908 quality control method Methods 0.000 claims description 4
- 230000037396 body weight Effects 0.000 claims description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 33
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 22
- 239000002872 contrast media Substances 0.000 description 14
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 14
- 239000011575 calcium Substances 0.000 description 12
- 238000007781 pre-processing Methods 0.000 description 11
- OYPRJOBELJOOCE-UHFFFAOYSA-N Calcium Chemical compound [Ca] OYPRJOBELJOOCE-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 9
- 229910052791 calcium Inorganic materials 0.000 description 9
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 8
- 229920002799 BoPET Polymers 0.000 description 7
- 239000005041 Mylar™ Substances 0.000 description 7
- 210000000988 bone and bone Anatomy 0.000 description 7
- 238000002083 X-ray spectrum Methods 0.000 description 6
- ZCYVEMRRCGMTRW-UHFFFAOYSA-N 7553-56-2 Chemical compound [I] ZCYVEMRRCGMTRW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 239000011630 iodine Substances 0.000 description 5
- 229910052740 iodine Inorganic materials 0.000 description 5
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 210000004204 blood vessel Anatomy 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 238000012805 post-processing Methods 0.000 description 3
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 3
- 230000003595 spectral effect Effects 0.000 description 3
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 3
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 230000002308 calcification Effects 0.000 description 2
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 2
- 230000001419 dependent effect Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 2
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 2
- 230000001131 transforming effect Effects 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000004846 x-ray emission Methods 0.000 description 2
- OMOVVBIIQSXZSZ-UHFFFAOYSA-N [6-(4-acetyloxy-5,9a-dimethyl-2,7-dioxo-4,5a,6,9-tetrahydro-3h-pyrano[3,4-b]oxepin-5-yl)-5-formyloxy-3-(furan-3-yl)-3a-methyl-7-methylidene-1a,2,3,4,5,6-hexahydroindeno[1,7a-b]oxiren-4-yl] 2-hydroxy-3-methylpentanoate Chemical compound CC12C(OC(=O)C(O)C(C)CC)C(OC=O)C(C3(C)C(CC(=O)OC4(C)COC(=O)CC43)OC(C)=O)C(=C)C32OC3CC1C=1C=COC=1 OMOVVBIIQSXZSZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 1
- 230000003044 adaptive effect Effects 0.000 description 1
- 210000000709 aorta Anatomy 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 1
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 238000002603 single-photon emission computed tomography Methods 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 238000011410 subtraction method Methods 0.000 description 1
- 238000003325 tomography Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Description
上述のような2つの異なるエネルギースペクトルのX線をそれぞれ被検体に照射することができるX線CT装置として、例えば、特許文献1には、それぞれ異なるエネルギースペクトルを発生する2つのX線管及びそれに対応する2つのX線検出器を用いることが記載されている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、被検体の大きさに依存しないデュアルエネルギー断層像が得ることが可能なX線CT装置を提供することを目的とする。
第1の観点におけるX線CT装置では、幾何学的特徴量に基づく線質の第1X線及び第2X線を被検体に照射してその第1エネルギー投影データと第2エネルギー投影データとを得る。これら投影データに基づいて被検体のX線管電圧依存情報を表す断層像を画像再構成することでコントラストが明瞭な断層像を得ることができる。
第2の観点におけるX線CT装置は、線質を制御するためにX線フィルタ制御部がX線フィルタを挿入又は退避させる。これによりX線発生部から発生するX線の線質が変わる。
第3の観点におけるX線CT装置では、被検体の物質のX線吸収係数の差を大きくすることができ、被検体のX線管電圧依存情報を表す断層像のコントラストを明瞭にすることができる。
第4の観点におけるX線CT装置では、スカウト像に基づいて幾何学的特徴量、例えば被検体の撮影部位の大きさを特定することができ、被検体の撮影部位の大きさを考慮して最適なデュアルエネルギー撮影の撮影条件を設定することができる。
第5の観点におけるX線CT装置は、被検体の撮影部位の大きさを特定するためにスキャン撮影により幾何学的特徴量、例えば被検体の撮影部位の大きさを特定することができる。そして、X線CT装置は被検体の撮影部位の大きさを考慮して最適なデュアルエネルギー撮影の撮影条件を設定することができる。
第6の観点におけるX線CT装置は、被検体の撮影部位の大きさを観察する外観像用カメラなどを取り付けておき、その外観像に基づいて幾何学的特徴量、例えば撮影部位の大きさ又は撮影部位の径などを求めることができる。
第7の観点におけるX線CT装置は、被検体の体重又は身長のうち少なくとも1つと撮影する被検体の部位の情報とに基づいて被検体の撮影部位の大きさを特定する。
被検体の幾何学的特徴量が所定の基準に対して小さい場合は、X線フィルタを用いずに高いX線管電圧のX線データ収集と低いX線管電圧のX線データ収集を行うと、例えば複数のX線エネルギースペクトルとして80kVと140kVとのX線管電圧に基づくX線を用いた場合、図3のようにX線管電圧140kVのX線エネルギースペクトルはX線エネルギーの軟らかいX線成分まで含んでしまい、X線管電圧80kVのX線スペクトルまでも含んでしまう。このため、X線管電圧140kVのX線投影データとX線管電圧80kVの被検体中の物質のX線吸収係数の差が比較的小さくなってしまい、デュアルエネルギー撮影の断層像としては複数のX線管電圧間のコントラストが充分取れず、S/Nの良くない画像となってしまう。そこで、X線管電圧140kVのX線にX線エネルギーの低い軟らかいX線成分を除去するフィルタをかけて、X線管電圧140kVのX線の軟らかいX線成分を除去してやれば良い。なお、この時にX線管電圧80kVのX線にも軟らかいX線成分を除去するフィルタをかけた場合は、X線管電圧80kVのX線は出力が小さくなるが、X線スペクトルのエネルギー分布は小さくなるだけで含まれるX線エネルギー分布の割合はさほど変化しない。
このため、被検体の撮影部位が小さい場合はX線エネルギーの低い軟らかいX線成分を除去するフィルタを第1X線及び第2X線の両方にかけるか、又は一方のX線のみにかけることにより、デュアルエネルギー撮影の第1エネルギー投影データ又は第2エネルギー投影データの間には充分なX線管電圧間のコントラストが得られ、S/Nの良いデュアルエネルギー撮影の断層像が得られる。
第9の観点におけるX線CT装置では、被検体は体軸方向に各部位で断面積やそのX線吸収のプロファイル面積が変化しているため、体軸方向の各部位においてデュアルエネルギー撮影の撮影条件を変える必要がある。被検体の体軸方向の座標位置の幾何学的特徴量に基づいてX線フィルタを挿入する。
第10の観点におけるX線CT装置では、幾何学的特徴量には、被検体のX線投影データにおけるプロファイルをチャネル方向に積分したプロファイル面積又はプロファイル面積を楕円として近似した時の楕円率とのうち少なくとも1つを用いる。
第11の観点におけるX線CT装置では、このS/Nの劣化を最小限にとどめるために管電流を制御して、第1エネルギー投影データのS/Nと第2エネルギー投影データのS/Nをほぼ等しくすることができる。
図1は、本発明の実施例にかかるX線CT装置100の構成ブロック図である。このX線CT装置100は、操作コンソール1と、撮影テーブル10と、走査ガントリ20とを具備している。
外観画像処理部37は、外観画像収集カメラ32の撮影画像から被検体領域の2値プロファイルP(ch,θ)を求める。
特徴特定部38は、デュアルエネルギー撮影の断層像を最適化するために、被検体HBのプロファイル面積又は楕円率などの幾何学的特徴量を算出する。
図2は、本実施例のX線CT装置100についての動作の概要を示すフローチャートである。
ステップP1では、被検体HBをクレードル12に乗せ、位置合わせを行う。ここでは、クレードル12の上に乗せられた被検体HBは各部位の基準点に走査ガントリ20のスライスライト中心位置を合わせる。そして、スカウト像収集を行う。スカウト像撮影では、X線管21と多列X線検出器24とを固定させ、クレードル12を直線移動させながらX線検出器データのデータ収集動作を行う。ここでは、スカウト像は通常0度,90度のビュー角度位置で撮影する。図2中の右側は、0度で胸部付近を撮影したスカウト像SDの例である。このスカウト像上から断層像の撮影位置を計画できる。
ステップP5では、前処理部33がビームハードニング補正を行う。ここでは、前処理した投影データD1(view,j,i)に対して、ビームハードニング補正を行う。この時、検出器のj列ごとに独立したビームハードニング補正を行うことができるため、撮影条件で各ガントリ回転部15の管電圧が異なっていれば、列ごとの検出器のX線エネルギー特性の違いを補正できる。本実施例では、被検体HBのプロファイル面積、楕円率などに応じて、ビームハードニング補正の処理を変更する。
ステップP8において、画像再構成部34は三次元逆投影処理を行う。ここでは、再構成関数重畳処理した投影データD3(view,j,i)に対して、三次元逆投影処理を行い、逆投影データD3(x,y,z)を求める。画像再構成する画像はz軸に垂直な面である。以下の再構成領域はxy平面に平行なものとする。
ステップP10において、画像表示部は画像再構成した断層像を表示する。断層像の例として、図2の右側に断層像TMを示す。
ステップP11において、画像表示部はデュアルエネルギー断層像DTMの表示を行う。ここでは、X線管電圧140kVで得た投影データ又は断層像とX線管電圧80kVの投影データ又は断層像とを加重加算して、デュアルエネルギー断層像DTMを画像再構成する。
まず、本実施例に関わるX線フィルタの役目について説明する。X線フィルタ31は図1で示すようにX線管21のX線放射口の前に挿入する。X線フィルタ31の材質はアルミニウム、銅、ステンレスなどの様々なX線透過厚のX線フィルタを持ち、挿入及び退避可能な構造とする。また、X線フィルタ制御部36はX線フィルタ31をX線放射口の前に配置しないこともできる。なお、X線フィルタ31はビーム形成X線フィルタ28と一体な構造として、ビーム形成X線フィルタ28と連動して切り換え可能な構造でも良い。
図3(b)に示すように、理想的なX線フィルタ制御は、実効エネルギーをX線管電圧140kVの実効エネルギーより高くなるようにシフトさせるX線フィルタ31をかけ、X線管電圧80kVにX線フィルタ31をかけずに、より低いX線エネルギー成分の強度を強いままにしておくのが最も良い。
上述のX線フィルタの制御は、X線吸収体としての被検体の大きさも考慮する必要がある。例えば、被検体内の平均的なX線エネルギースペクトル分布は、被検体の大きさで異なる。つまり、被検体自体が一種のX線フィルタ31の役目をするため、大きな被検体での被検体内の平均的なX線エネルギースペクトルSPxの実効エネルギー値は、よりX線エネルギーの高い方向にシフトする。しかし、小さな被検体でのX線エネルギー実効エネルギー値はあまり高い方向にシフトしない。
このため、X線フィルタ制御部36は被検体の大きさを考慮する必要がある。
図5はスカウト像における撮影部位の大きさに応じてX線フィルタ31を選択するデュアルエネルギー撮影処理のフローチャートを示す。
ステップD22において、操作者はデュアルエネルギー撮影の撮影モードを選択し、強調したい物質を選択する。例えば、強調したい物質は造影剤や石灰化領域を選択する。
このような軟らかいX線成分を除去するX線フィルタ31は、例えばアルミニウム、鉄、銅などの金属を用いることで実現できる。また、X線フィルタ制御部36はこれらの金属の厚さを変えることで除去するX線の調整もできる。
ステップD25において、多列X線検出器24はX線管電圧80kVと、X線管電圧140kVとで軟らかいX線を除去するX線フィルタ31を用い収集を行う。
ステップD27において、多列X線検出器24はX線管電圧80kVと、X線管電圧140kVとで軟らかいX線を通すX線フィルタ31を用い収集を行う。
ステップD29において、画像再構成部34はX線管電圧140kVの断層像TM2を画像再構成する。
ステップD30において、デュアルエネルギー画像再構成部35はデュアルエネルギー比画像を画像再構成する。
ステップD31において、画像表示部はデュアルエネルギー比画像を画像表示する。
ステップD32において、デュアルエネルギー画像再構成部35はカルシウム強調画像、造影剤強調画像を画像再構成する。
ステップD33において、画像表示部はカルシウム強調画像又は造影剤強調画像を画像表示する。
ステップD30、ステップD32においてのデュアルエネルギー画像再構成部35は以下のような処理をする。
図7(a)は断層像空間におけるデュアルエネルギー断層像DTMの画像再構成方法の概要を示す。
以上より、デュアルエネルギー画像再構成部35は、断層像空間と投影データ空間とにおいて造影剤等価画像、カルシウム等価画像を作成することができる。
また、このデュアルエネルギー比r(x,y)の傾きの範囲で各画素を分類することで、デュアルエネルギー画像再構成部35は、物質の成分分析又は組成分析を行うことができ、値によりカラーマップを割り付けることで、各原子又は各物質の色分けも行うことができる。
加重加算処理は、加重加算係数のうちの1つが負数(マイナス)になる。このため、デュアルエネルギー断層像DTMの画質は元の複数のX線管電圧の断層像に比べ、S/Nが悪化し、画質が悪くなる特徴がある。このため、操作者は被検体HBの被曝量を考慮し、さらにデュアルエネルギー断層像DTMの画像ノイズも考慮して撮影条件を決めなければならない。
なお、相加相乗平均の定理より、以下の(数式4)が成り立つ。
<撮影中のX線フィルタ31切り換えなし>
X線フィルタ制御部36は図4(b)のように、X線管電圧80kVとX線管電圧140kVとの切り換え時間間隔がない場合や、図4(c)、図4(d)のようにミリ秒単位の高速でビューごと又は数ビューごとにX線管電圧を切り換える場合に、機構的にX線フィルタ31を切り換えることができない。この場合は、1つのX線フィルタ31を付けたままX線管電圧80kVとX線管電圧140kVとで撮影する。
<モニタスキャンによる大きさ測定>
本実施例の大きさを測る手法は、モニタスキャン又は本スキャンのX線投影データより、幾何学的特徴量の1例であるプロファイル面積、楕円率から被検体の大きさを測定する。X線フィルタ制御部36は実施例1と同様に、被検体の大きさから最適なX線フィルタ31を選択する。
ステップD41において、操作者は被検体HBのベースラインスキャンを行う。ベースラインスキャンは関心領域ROI(Region Of Interest)を設定するためのスキャンである。
ステップD43において、多列X線検出器24は被検体HBのモニタスキャンを周期T間隔で収集する。モニタスキャンは、例えば1秒間隔で造影剤の到来だけわかる位の低線量で撮影を行う。
ステップD45において、X線フィルタ制御部36は平均CT値r(t)は閾値PrepThを超えたかを判断し、YESであればステップD46へ行き、NOであればステップD43へ戻る。
実施例3においても、実施例1と同様に、得られるデュアルエネルギー画像を、被検体の幾何学的特徴量に依存しない画質のものとすることができる。
<外観画像収集カメラ32での大きさ測定>
本実施例においては、外観画像収集カメラ32により被検体HBを撮影することで幾何学的特徴量の1例であるプロファイル面積、楕円率から被検体の大きさを推定し、最適なX線フィルタ31を選択する。
図10は外観画像収集カメラ32で被検体HBの360度方向の外観画像を収集することで大きさを測定し、X線フィルタ31を選択する方法を示す。
ステップD54において、外観画像処理部37は外観画像よりX線照射位置を示すマイラカバー部分と被検体HBの部分を分離したθ方向の被検体2値画像B(ch,z,θ)を求める。
ただし、(数式7)はz方向範囲[z1、z2]の間の2値プロファイルP(ch,θ)の論理積を示す。これにより、被検体の2値プロファイルP(ch,θ)を求める。
ただし、(数式9)はθ方向0度から360度方向の2値プロファイルの逆投影画像P(ch,θ)の論理積を求めるものとする。これにより、2値断層像が求めることができる。
ステップD58において、X線フィルタ制御部36はX線投影データより得られたプロファイル面積が閾値より大きいか、又は幾何学的特徴量が各閾値と比較し、撮影部位が充分大きいか否かを判断する。また、X線フィルタ制御部36は撮影部位が小さい時に軟らかいX線を除去するX線フィルタを用い、撮影部位が大きい時にそのX線フィルタを用いない選択をする。
<被検体情報からの大きさ測定>
本実施例においては、被検体情報である身長、体重、性別、年令と、撮影部位情報とから撮影部位の大きさを推定し、最適なX線フィルタ31を選択する。
操作者は被検体HBの情報をあらかじめ身長、体重、性別、年令をX線CT装置100に入力しておく。又は、患者管理サーバーなどより取得する。これと、撮影部位の情報により、X線フィルタ制御部36は撮影部位の大きさを判断することができる。
X線フィルタ制御部36はこのプロファイル面積PS又は楕円率が閾値と比べ大きい場合に軟らかいX線を除去しないX線フィルタを用い、小さい場合に軟らかいX線を除去するX線フィルタを選択する。
実施例4においても、実施例1と同様に、得られるデュアルエネルギー画像を、被検体の幾何学的特徴量に依存しない画像のものとすることができる。
デュアルエネルギー撮影の撮影条件は実施例1、実施例2、実施例3及び実施例4によるフィルタ制御と共に設定することが可能であり、それによりより安定した画質を提供することができる。この撮影条件はX線管電圧80kVとX線管電圧140kVとのX線投影データ又は断層像のS/Nがほぼ等しくなるように、もしくは所定の比になるように設定することが好ましい。
以上より、本発明のX線CT装置100は、デュアルエネルギー撮影において、被検体の撮影部位の大きさによらない、画質の安定したデュアルエネルギー断層像DTMを得る効果がある。
さらに、上記実施例において、デュアルエネルギーの画像再構成部において実施するデュアルエネルギーの画像再構成方法として、断層像空間におけるデュアルエネルギー画像再構成方法を用いているが、投影データ空間におけるデデュアルエネルギー画像再構成方法を用いてもよい。即ち、投影データ空間におけるデュアルエネルギー画像再構成方法は、X線管電圧80kVのX線により得られたX線投影データとX線管電圧140kVのX線により得られたX線投影データとを、消したい物質のデータがゼロになるような加重加算処理してデュアルエネルギー投影データを得て、そのデュアルエネルギー投影データを画像再構成してデュアルエネルギー画像を画像再構成する方法である。
さらに、上記実施例において、ノイズを低減する処理を実施してもよい。例えば、前処理又はビームハードニングされた2種類のX線管電圧の投影データのうちのいずれか一方または両方に対して、各列ごとに係数の異なった列方向(z方向)フィルタの係数を、各チャネルのX線投影データの列方向に重畳することにより、画質のばらつきを調整することによって、各列において均一なスライス厚とし、アーチファクトを抑制し、ノイズ低減された画質を実現することができる。
2 … 入力装置
3 … 中央処理装置 (33 … 前処理部,34 … 画像再構成部,35 … デュアルエネルギー画像再構成部,36 … X線フィルタ制御部, 37 … 外観画像処理部, 38 … 特徴特定部)
5 … データ収集バッファ
6 … モニタ
7 … 記憶装置
10 … 撮影テーブル
12 … クレードル
15 … 回転部
20 … 走査ガントリ
21 … X線管
22 … X線制御部
23 … コリメータ
24 … 多列X線検出器
25 … データ収集装置(DAS)
26 … 回転制御部
28 … ビーム形成X線フィルタ
29 … ガントリ制御部
31 … X線フィルタ
32 … 外観画像収集カメラ
Claims (8)
- 第1エネルギースペクトルを有する第1X線と前記第1エネルギースペクトルとは異なる第2エネルギースペクトルを有する第2X線とを発生するX線発生部と、
被検体の幾何学的特徴量を特定する特徴特定部と、
前記幾何学的特徴量に基づいて、前記X線発生部より発生される前記第1X線及び前記第2X線の両方に適用され、前記第1X線及び前記第2X線の少なくとも一方の線質を制御可能とする線質制御部と、
前記幾何学的特徴量に基づく線質の前記第1X線及び前記第2X線を前記被検体に照射してそれぞれ得られた第1エネルギー投影データ及び前記第2X線の第2エネルギー投影データを収集するX線データ収集部と、
前記第1エネルギー投影データと前記第2エネルギー投影データとに基づいて、前記被検体のX線管電圧依存情報を表す断層像を画像再構成するデュアルエネルギー画像再構成部と
を備え、
前記線質制御部は、前記X線発生部と前記被検体との間に配置して該X線発生部から発生するX線の線質を制御するX線フィルタを、当該X線発生部と前記被検体との間に挿入又は退避させるX線フィルタ制御部を含み、
前記特徴特定部が前記被検体の幾何学的特徴量が所定の基準に対して小さいと特定した場合に、前記X線フィルタ制御部は前記第1X線と前記第2X線とによる前記被検体の物質のX線吸収係数の差を大きくするようなX線フィルタを前記第1X線及び前記第2X線のいずれか一方の発生時に挿入することを特徴とするX線CT装置
- 前記特徴特定部は、スカウト像に基づいて幾何学的特徴量を特定することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
- 前記X線発生部及び前記X線データ収集部は前記被検体の周りを回転しながらスキャン撮影を行ってX線投影データを収集し、
前記特徴特定部は、前記スキャン撮影により収集されたX線投影データに基づいて幾何学的特徴量を特定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線CT装置。
- 前記特徴特定部は、前記被検体の外観像に基づいて幾何学的特徴量を特定することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
- 前記特徴特定部は、前記被検体の体重又は身長のうち少なくとも1つと撮影する前記被検体の部位情報に基づいて幾何学的特徴量を特定することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
- 前記特徴特定部は、前記被検体の体軸方向の座標位置における幾何学的特徴量を特定し、
前記X線フィルタ制御部は、前記体軸方向の座標位置における幾何学的特徴量に基づいて前記X線フィルタを挿入することを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか一項に記載のX線CT装置。
- 前記幾何学的特徴量は、被検体のプロファイル面積又は楕円率を少なくとも含むことを特徴とする請求項4に記載のX線CT装置。
- 前記第1エネルギー投影データを用いて画像再構成される断層像のS/Nと前記第2エネルギー投影データを用いて画像再構成される断層像のS/Nとがほぼ等しいか又は所定比になるように、前記X線発生部は管電流が制御されることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のX線CT装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007251820A JP5220374B2 (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | X線ct装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007251820A JP5220374B2 (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | X線ct装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009082174A JP2009082174A (ja) | 2009-04-23 |
JP5220374B2 true JP5220374B2 (ja) | 2013-06-26 |
Family
ID=40656481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007251820A Active JP5220374B2 (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | X線ct装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5220374B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5171215B2 (ja) * | 2007-11-08 | 2013-03-27 | ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー | X線ct装置 |
JP5367443B2 (ja) * | 2009-04-28 | 2013-12-11 | ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー | X線ct装置 |
JP2011245048A (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-08 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | X線ct装置 |
KR101486776B1 (ko) * | 2010-07-29 | 2015-01-29 | 삼성전자주식회사 | 영상 처리 방법 및 장치와 이를 채용한 의료영상시스템 |
US8311182B2 (en) * | 2010-09-22 | 2012-11-13 | General Electric Company | System and method of notch filtration for dual energy CT |
JP6188347B2 (ja) * | 2012-02-22 | 2017-08-30 | 東芝メディカルシステムズ株式会社 | X線ct装置 |
CN105493148B (zh) * | 2013-08-30 | 2019-07-26 | 皇家飞利浦有限公司 | 利用反相关滤波器的谱投影数据去噪 |
WO2015064446A1 (ja) * | 2013-10-31 | 2015-05-07 | 株式会社日立メディコ | X線撮像装置、x線撮像方法、及び、x線撮像装置のモニタリング方法 |
JP6912965B2 (ja) * | 2017-08-04 | 2021-08-04 | キヤノン株式会社 | 放射線撮像装置、放射線撮像システムおよび放射線撮像装置の作動方法 |
JP7038506B2 (ja) * | 2017-08-25 | 2022-03-18 | キヤノン株式会社 | 放射線撮像装置、放射線撮像システムおよび放射線撮像装置の作動方法 |
US20200337668A1 (en) * | 2018-01-19 | 2020-10-29 | Koninklijke Philips N.V. | Scan parameter adaption during a contrast enhanced scan |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5599241A (en) * | 1979-01-23 | 1980-07-29 | Nippon Electron Optics Lab | Ct device |
JPH04263842A (ja) * | 1991-02-19 | 1992-09-18 | Hitachi Medical Corp | Dexa機能を持つct装置 |
JP2002102217A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-09 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | X線ctシステム、ガントリ装置、コンソール端末及びその制御方法及び記憶媒体 |
DE10048775B4 (de) * | 2000-09-29 | 2006-02-02 | Siemens Ag | Röntgen-Computertomographieeinrichtung |
DE10143131B4 (de) * | 2001-09-03 | 2006-03-09 | Siemens Ag | Verfahren zur Ermittlung von Dichte- und Ordnungszahlverteilungen bei radiographischen Untersuchungsverfahren |
JP3977624B2 (ja) * | 2001-10-18 | 2007-09-19 | 株式会社東芝 | X線コンピュータ断層撮影装置 |
DE10302565A1 (de) * | 2003-01-22 | 2004-08-12 | Siemens Ag | Bildgebendes Tomographiegerät mit wenigstens zwei Strahler-Detektor-Kombinationen |
CN100443052C (zh) * | 2004-10-14 | 2008-12-17 | Ge医疗系统环球技术有限公司 | X射线ct装置 |
JP2006346011A (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Canon Inc | 放射線撮像装置及びその制御方法 |
JP4891673B2 (ja) * | 2005-06-30 | 2012-03-07 | 株式会社東芝 | X線ct装置 |
DE102005049586A1 (de) * | 2005-10-17 | 2007-04-26 | Siemens Ag | Verfahren zur Erzeugung von CT-Darstellungen in der Röntgen-Computertomographie |
-
2007
- 2007-09-27 JP JP2007251820A patent/JP5220374B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009082174A (ja) | 2009-04-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5220374B2 (ja) | X線ct装置 | |
JP5274812B2 (ja) | X線ct装置及び画像処理装置 | |
JP5389324B2 (ja) | X線断層撮影装置 | |
JP5171215B2 (ja) | X線ct装置 | |
JP6242631B2 (ja) | 医用画像処理装置及びx線コンピュータ断層撮影装置 | |
US7873141B2 (en) | X-ray tomographic imaging apparatus | |
JP4350738B2 (ja) | X線断層撮影装置およびアーチファクトの低減方法 | |
JP5220309B2 (ja) | X線断層撮影装置 | |
JP4152649B2 (ja) | Ctスカウト画像処理のための方法及び装置 | |
JP5570733B2 (ja) | X線ct装置 | |
JP5028528B2 (ja) | X線ct装置 | |
CN1647767A (zh) | 利用断层造影设备进行图像数据记录和分析的方法 | |
JP2016026556A (ja) | X線ct装置及び画像処理装置 | |
JP5179268B2 (ja) | X線ct装置 | |
JP2009201885A (ja) | X線ct装置 | |
JP5213016B2 (ja) | X線ct装置 | |
JP2008279153A (ja) | X線ct装置 | |
JP4429694B2 (ja) | X線ct装置 | |
JP2009279289A (ja) | X線ct装置 | |
JP5214110B2 (ja) | X線ct装置 | |
JP5097355B2 (ja) | 放射線断層撮影装置 | |
US9101325B2 (en) | Chest radiography image contrast and exposure dose optimization | |
JP4887132B2 (ja) | X線ct装置 | |
JP2010246958A (ja) | X線断層撮影装置 | |
JP5596100B2 (ja) | X線断層撮影装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20100721 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120507 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120719 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130306 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5220374 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |