JP5367443B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デュアルエネルギー(dual energy)撮影を行うX線CT(Computed Tomography)装置に関する。
X線CT画像を用いた画像診断において、観察に適した画質は、その観察しようとする物質あるいは組織の種類によって異なる場合がある。例えば、肺野は、画像ノイズ(noise)が比較的多くても解像度が高い画質の方が適していると言われている。また、骨部は、肺野に比べて、画像ノイズがより少ない画質が適していると言われている。
そのため、これに対する一般的な対処法としては、異なる再構成関数をそれぞれ用いて画像再構成することにより画質が異なる複数の画像を生成し、観察する物質や組織によって、画面に表示する画像を切り換える方法が考えられる。
しかし、このような作業は煩雑であり、また、観察者は画面切換え時に視点を一度外さなければならないため、診断効率がよくない。
このような問題を解消する一手段として、被検体のX線CT画像においてCT値を基に物質を弁別し、各物質の画質を適正化するX線CT装置が提案されている(特許文献1,第34段落〜第40段落等参照)。
この装置によれば、1つの画像上で互いに異なる複数の物質をそれぞれ所望の画質にて表すことができる。これにより、複数の物質や組織をそれぞれ適した画質にて略同時に観察することができ、診断効率を向上させることができる。
特開2006−34785号公報
しかしながら、被検体には、CT値からだけでは判別し切れない物質が存在する。例えば、造影剤の主成分であるヨウ素と、骨部/石灰化の主成分であるカルシウム(calcium)とは、取り得るCT値の範囲が一部重複しており、CT値だけでは判別が難しい。
本発明は、上記事情に鑑み、CT値などの画素値からだけでは判別が難しい複数の物質について、その物質毎に画質が適正化された被検体画像を得ることができるX線CT装置を提供することを目的とする。
第1の観点では、本発明は、X線管とX線検出器とを有しており、被検体をX線CT撮影して第1の管電圧による第1の投影データ(data)と、前記第1の管電圧とは異なる第2の管電圧による第2の投影データとを収集するX線データ収集系と、前記第1および第2の投影データを用いて、前記第1の管電圧によりX線CT撮影された前記被検体を表す第1の画像と、前記第2の管電圧によりX線CT撮影された前記被検体を表す第2の画像とを再構成する画像再構成手段と、前記第1の画像と前記第2の画像との互いに対応する画素値の比に応じた複数の画質の領域を含むよう、前記被検体を表す被検体画像を生成する被検体画像生成手段とを備えたX線CT装置を提供する。
第2の観点では、本発明は、X線管とX線検出器とを有しており、被検体をX線CT撮影して第1の管電圧による第1の投影データと、前記第1の管電圧とは異なる第2の管電圧による第2の投影データとを収集するX線データ収集系と、前記第1および第2の投影データを用いて、前記第1の管電圧によりX線CT撮影された前記被検体を表す第1の画像と、前記第2の管電圧によりX線CT撮影された前記被検体を表す第2の画像とを再構成する画像再構成手段と、前記被検体を表す所定の画像における画素値が所定値以上である領域に対応する第1の領域については、前記第1の画像と前記第2の画像との互いに対応する画素値の比に応じた複数の画質の領域を含み、前記所定の画像における画素値が前記所定値未満である領域に対応する第2の領域については、前記所定の画像における画素値に応じた画質の領域を含むよう、前記被検体を表す被検体画像を生成する被検体画像生成手段とを備えたX線CT装置を提供する。
第3の観点では、本発明は、前記第1の画像と前記第2の画像とを重み付け減算処理して、第1の物質の成分が抑制された第1の物質抑制画像と、前記第1の物質とは異なる第2の物質の成分が抑制された第2の物質抑制画像とを得る重み付け減算手段をさらに備えており、前記所定の画像が、前記第1の物質抑制画像と前記第2の物質抑制画像とを重み付け加算処理して得られる画像、または該画像に所定の周波数成分を強調または抑制する処理を施して得られる画像である上記第2の観点のX線CT装置を提供する。
なお、「物質抑制画像」は、物質分離画像、あるいは物質弁別画像とも言われている。
第4の観点では、本発明は、前記所定の画像が、前記第1の画像、前記第2の画像、前記第1および第2の管電圧とは異なる第3の管電圧により前記被検体をX線CT撮影して得られる画像、または、これらの画像のうちいずれかに所定の周波数成分を強調または抑制する処理を施して得られる画像である上記第2の観点のX線CT装置を提供する。
第5の観点では、本発明は、前記複数の画質が、前記画素値の比に応じて高周波成分が強調または抑制される画質である上記第1の観点から第4の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第6の観点では、本発明は、前記複数の画質が、前記画素値の比がカルシウムに相当する比であるときに設定される画質であって、高周波成分が相対的に強調される第1の画質と、前記画素値の比がヨウ素に相当する比であるときに設定される画質であって、高周波成分が相対的に抑制される第2の画質とを含んでいる上記第5の観点のX線CT装置を提供する。
第7の観点では、本発明は、X線管とX線検出器とを有しており、被検体をX線CT撮影して第1の管電圧による第1の投影データと、前記第1の管電圧とは異なる第2の管電圧による第2の投影データとを収集するX線データ収集系と、前記第1および第2の投影データを用いて、第1の物質の成分が抑制された第1の物質抑制画像と、前記第1の物質とは異なる第2の物質の成分が抑制された第2の物質抑制画像とを再構成する画像再構成手段と、前記第1の物質抑制画像と前記第2の物質抑制画像との互いに対応する画素値による画素値組合せに応じた複数の画質の領域を含むよう、前記被検体を表す被検体画像を生成する被検体画像生成手段とを備えたX線CT装置を提供する。
第8の観点では、本発明は、X線管とX線検出器とを有しており、被検体をX線CT撮影して第1の管電圧による第1の投影データと、前記第1の管電圧とは異なる第2の管電圧による第2の投影データとを収集するX線データ収集系と、前記第1および第2の投影データを用いて、第1の物質の成分が抑制された第1の物質抑制画像と、前記第1の物質とは異なる第2の物質の成分が抑制された第2の物質抑制画像とを再構成する画像再構成手段と、前記被検体を表す所定の画像における画素値が所定値以上である領域に対応する第1の領域については、前記第1の物質抑制画像と前記第2の物質抑制画像との互いに対応する画素値による画素値組合せに応じた複数の画質の領域を含み、前記所定の画像における画素値が前記所定値未満である領域に対応する第2の領域については、前記所定の画像における画素値に応じた画質の領域を含むよう、前記被検体を表す被検体画像を生成する被検体画像生成手段とを備えたX線CT装置を提供する。
第9の観点では、本発明は、前記所定の画像が、前記第1の物質抑制画像と前記第2の物質抑制画像とを重み付け加算処理して得られる画像、または該画像に所定の周波数成分を強調または抑制する処理を施して得られる画像である上記第8の観点のX線CT装置を提供する。
第10の観点では、本発明は、前記複数の画質が、前記画素値組合せに応じて高周波成分が強調または抑制される画質である上記第7の観点から第9の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第11の観点では、本発明は、前記複数の画質が、前記画素値組合せがカルシウムに相当する組合せであるときに設定される画質であって、高周波成分が相対的に強調される第1の画質と、前記画素値組合せがヨウ素に相当する組合せであるときに設定される画質であって、高周波成分が相対的に抑制される第2の画質とを含んでいる上記第10の観点のX線CT装置を提供する。
第12の観点では、本発明は、前記第1の画像と前記第2の画像とを重み付け減算処理して、第1の物質の成分が抑制された第1の物質抑制画像と、前記第1の物質とは異なる第2の物質の成分が抑制された第2の物質抑制画像とを得る重み付け減算手段をさらに備えた上記第1の観点、第2の観点、および第4の観点から第6の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第13の観点では、本発明は、前記被検体画像生成手段が、前記第1の物質抑制画像と第2の物質抑制画像とを重み付け加算処理して得られる画像と、該画像を平滑化処理して得られる画像との互いに対応する画素値を、位置または領域ごとに設定される重みを用いて重み付け加算処理することにより、前記被検体画像を生成する上記第3の観点、および第7の観点から第12の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第14の観点では、本発明は、前記第1の物質が水であり、前記第2の物質がヨウ素である上記第3の観点、および第7の観点から第13の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
本発明によれば、CT値などの画素値からだけでは判別が難しい複数の物質について、その物質毎に画質が適正化された被検体画像を得ることができる。
第一実施形態に係るX線CT装置の構成を示す図である。 第一実施形態のX線CT装置による動作の流れを示すフローチャート(flowcart)である。 観察用被検体画像が生成される工程を模式化して表した図(その1)である。 観察用被検体画像が生成される工程を模式化して表した図(その2)である。 X線管から発生するX線のスペクトル(spectrum)を示す図である。 所定の物質におけるX線フォトンエネルギー(photon energy)とX線吸収係数との関係を示す図である。 第一実施形態における観察用被検体画像生成処理を示すフローチャートである。 第一実施形態における、注目画素とこれに位置的に対応する他の画像における画素とを示す図である。 CT値と物質の種類との相関関係を表す図である。 デュアルエネルギー(dual energy)比と物質の種類との相関関係を示す図である。 第一実施形態における、注目画素と位置的に対応する他の画像における画素の画素値に関する条件と重みとが対応付けされたテーブル(table)を示す図である。 第一実施形態における、注目画素と位置的に対応する他の画像における画素の画素値に関する条件と重みとが対応付けされたグラフ(graph)を示す図である。 従来の方法による観察用被検体画像の一例と、本実施形態の方法によって得られる観察用被検体画像の一例とを示す図である。 第二実施形態のX線CT装置による動作の流れを示すフローチャートである。 第二実施形態における、観察用被検体画像生成処理を示すフローチャートである。 第二実施形態における、注目画素とこれに位置的に対応する他の画像における画素とを示す図である。 第二実施形態における、注目画素と位置的に対応する他の画像における画素の画素値に関する条件と重みとが対応付けされたテーブルを示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
(第一実施形態)
図1は、第一実施形態に係るX線CT装置の構成を概略的に示す図である。
X線CT装置100は、操作コンソール(console)1と、撮影テーブル10と、走査ガントリ(gantry)20とを具備している。
操作コンソール1は、操作者からの入力を受け付ける入力装置2と、デュアルエネルギー撮影を行うための各部の制御や画像を生成するためのデータ処理等を行う中央処理装置3と、走査ガントリ20で取得したデータを収集するデータ収集バッファ(buffer)5と、画像を表示するモニタ(monitor)6と、プログラム(program)やデータ等を記憶する記憶装置7とを具備している。
撮影テーブル10は、被検体40を載せて走査ガントリ20の開口部Bに入れ出しするクレードル(cradle)12を具備している。クレードル12は、撮影テーブル10に内蔵するモータ(motor)で昇降および水平直線移動される。なお、ここでは、被検体40の体軸方向すなわちクレードル12の直線移動方向をz方向、鉛直方向をy方向、z方向およびy方向に垂直な水平方向をx方向とする。
走査ガントリ20は、回転部15と、回転部15を回転可能に支持する本体部20aとを有する。回転部15には、X線管21と、X線管21を制御するX線コントローラ(controller)22と、X線管21から発生したX線ビームXbをコリメート(collimate)して整形するコリメータ(collimator)23と、被検体40を透過したX線ビームXbを検出するX線検出器24と、X線検出器24の出力を投影データに変換して収集するDAS(Data Acquisition System)(データ収集装置ともいう)25と、X線コントローラ22,コリメータ23,DAS25の制御を行う回転部コントローラ26とが搭載される。本体部20aは、制御信号などを操作コンソール1や撮影テーブル10と通信する制御コントローラ29を具備する。回転部15と本体部20aとは、スリップリング(slip ring)30を介して電気的に接続されている。
なお、中央処理装置3は、本発明における画像再構成手段、被検体画像生成手段、重み付け減算手段、および重み付け加算手段の一例であり、所定のプログラムを実行することにより、これらの手段として機能する。
これより、第一実施形態のX線CT装置による動作の流れについて説明する。
図2は、第一実施形態のX線CT装置による動作の流れを示すフローチャートである。また、図3、図4は、観察用被検体画像が生成される工程を模式化して表した図である。
ステップ(step)S1では、走査ガントリ20のX線データ収集系を構成するX線管21、X線検出器24およびDAS25を用いてデュアルエネルギー撮影を行う。これにより、X線管21の管電圧が相対的に高い第1の管電圧HVによる第1の投影データPHVと、相対的に低い第2の管電圧LVによる第2の投影データPLVとをスリップリング30経由で収集する。なお、第1および第2の管電圧HV,LVは、例えば140〔kV〕と80〔kV〕とする。また、第1および第2の投影データPHV,PLVは、例えば、ビュー(view)角度範囲がπ+X線ビーム(X-ray beam)のファン角(fan angle)α〔rad〕であるハーフスキャン(half scan)分、またはビュー角度範囲が2π〔rad〕であるフルスキャン(full
scan)分の投影データとする。
デュアルエネルギー撮影には、例えば、X線管21の管電圧を第1の管電圧HVと第2の管電圧LVとにビュー単位で高速に切り換えながら被検体の透過X線を検出する方法を用いる。また例えば、X線管21の管電圧を一方の管電圧(例えば第1の管電圧HV)にしたまま所定ビュー角度分、被検体の透過X線を検出し、次にX線管21の管電圧を他方の管電圧(例えば第2の管電圧LV)にしたまま所定ビュー角度分、被検体の透過X線を検出する方法を用いる。
ステップS2では、図3に示すように、収集された第1および第2の投影データPHV,PLVを用いて、第1の管電圧HVにより撮影された被検体を表す第1の管電圧画像(第1の画像)GHVと、第2の管電圧LVにより撮影された被検体を表す第2の管電圧画像(第2の画像)GLVとを再構成する。
具体的には、まず、収集された第1および第2の投影データPHV,PLVに対して、対数変換、線質硬化補正、X線検出器の感度補正等を含む所定の前処理を行う。次に、前処理された第1および第2の投影データPHV,PLVに所定の再構成関数を重畳する。X線CT装置では、一般的に、再構成される画像の解像度が段階的に異なる複数の再構成関数が用意され、観察する組織や操作者の好み等によって使い分けられる。ここでは、前処理された第1および第2の投影データPHV,PLVに、再構成される画像の解像度が比較的高くなる再構成関数を重畳する。その後、再構成関数が重畳された第1および第2の投影データPHV,PLVをそれぞれ逆投影処理して、第1および第2の管電圧画像GHV,GLVを得る。したがって、第1および第2の管電圧画像GHV,GLVは解像度が高い画像となる。
なお、「解像度が高い」画像は、「鮮鋭度が高い」あるいは「高周波成分が強調される」画像と言うこともでき、一般的には画像ノイズが多く、シャリシャリ感のある画質となる。逆に、「解像度が低い」画像とは、「鮮鋭度が低い」あるいは「高周波成分が抑制される」画像と言うこともでき、一般的には画像ノイズが少なく、滑らかな画質となる。
ステップS3では、図3に示すように、第1の管電圧画像GHVと第2の管電圧画像GLVとを重み付け減算処理して、第1の物質の密度分布を表す第1の物質密度画像と、第2の物質の密度分布を表す第2の物質密度画像とを得る。本例では、第1の物質を水、第2の物質をヨウ素とし、水の密度分布を表す第1の物質密度画像Wと、ヨウ素の密度分布を表す第2の物質密度画像Ioとを得る。
第1および第2の物質密度画像W,Ioは、例えば次の数式に従って重み付け減算処理を行うことにより求めることができる。
Figure 0005367443
ここで、kwは第1の物質密度画像の画素値W(x,y)を水の密度〔mg/ml〕で表すための変換係数、kioは第2の物質密度画像の画素値Io(x,y)をヨウ素の密度〔mg/ml〕で表すための変換係数、Rioは第1の管電圧HVと第2の管電圧LVとにおけるヨウ素のデュアルエネルギー比、Rwは第1の管電圧HVと第2の管電圧LVとにおける水のデュアルエネルギー比である。
第1の物質密度画像W(x,y)を求めるための重み付け減算処理を表す数式1において、第2の管電圧画像の画素値GLV(x,y)に乗算する重み係数はkwであり、第1の管電圧画像の画素値GHV(x,y)に乗算する重み係数はkw・Rioである。また、第2の物質密度画像Io(x,y)を求めるための重み付け減算処理を表す数式2において、第2の管電圧画像の画素値GLV(x,y)に乗算する重み係数はkioであり、第1の管電圧画像GHV(x,y)の画素値に乗算する重み係数はkio・Rwである。
デュアルエネルギー比Rioは、第2の管電圧LVによるX線を用いて撮影した場合に得られる画像GCLV(x,y)上のヨウ素に相当する画素値(CT値)GCio,LV(x,y)を、第1の管電圧HVによるX線を用いて撮影した場合に得られる画像GCHV(x,y)上のヨウ素に相当する画素値GCio,HVで除算してなる値(画素値の比)である。また、デュアルエネルギー比Rwは、画像GCLV(x,y)上の水に相当する画素値GCw,LV(x,y)を、画像GCHV(x,y)上の水に相当する画素値GCw,HV(x,y)で除算してなる値である。
以下、この処理の詳細について説明する。
図5は、X線管から発生するX線のスペクトル(エネルギー分布)を示す図である。この図において、SP1は第1の管電圧(例えば140〔kV〕)によるX線のスペクトル、SP2は第2の管電圧(例えば80〔kV〕)によるX線のスペクトルを示す。また、図6は、所定の物質におけるX線フォトンエネルギーとX線吸収係数との関係を示す図である。この図において、μaは物質aのX線吸収係数、μbは物質bのX線吸収係数を示す。
図5に示すように、X線のスペクトルはそのX線を発生するX線管の管電圧によって異なる。また、図6に示すように、物質のX線吸収係数はX線フォトンエネルギーに応じて変化し、その変化曲線は物質を構成する元素の種類またはその組合せによって異なる。
一方、被検体の投影データまたはこれを基に再構成される画像は、互いに異なる2種類の物質の密度分布およびそのX線吸収係数により近似的に表現できる。この近似モデルに基づき、第1の物質密度画像Wと第2の物質密度画像Ioとを求めることができる。つまり、第1の管電圧画像GHVと第2の管電圧画像GLVとを、第1の物質である水に相当する画素の画素値が零になるよう重み付け減算処理することにより、第1の物質である水の成分が抑制され、第2の物質であるヨウ素の密度分布を表す第2の物質密度画像Ioが得られる。同様に、第1の管電圧画像GHVと第2の管電圧画像GLVとを、第2の物質であるヨウ素に相当する画素の画素値が零になるよう重み付け減算処理することにより、第2の物質であるヨウ素の成分が抑制され、第1の物質である水の密度分布を表す第1の物質密度画像Wが得られる。
なお、第1および第2の管電圧画像GHV,GLVのそれぞれにおける第1および第2の物質に相当する画素値は、デュアルエネルギー撮影の撮影条件により推定することができる。したがって、上記の重み付け減算処理に用いるべき重みは、これら推定される画素値の比から特定することができる。
第1および第2の物質密度画像GHV,GLVは、上述のように、解像度の高い第1および第2の管電圧画像GHV,GLVを重み付け加算処理して得られる画像である。したがって、第1および第2の物質密度画像W,Ioも解像度の高い画像となる。
ステップS4では、図3に示すように、第1の物質密度画像Wと第2の物質密度画像Ioとを重み付け加算処理して所定の管電圧NV相当の画像である被検体基本画像GNVを得る。
被検体基本画像GNVは、例えば次の数式に従って重み付け加算処理を行うことにより求めることができる。
Figure 0005367443
ここで、keV1は管電圧NVによるX線の実効エネルギー、μw(keV1)は実効エネルギーkeV1における水のX線吸収係数、μio(keV1)は実効エネルギーkeV1におけるヨウ素のX線吸収係数、kcは管電圧NV相当の断層像の画素値をCT値に変更するための変更係数である。なお、CT値は、周知の通り、物質のX線吸収の程度を示す値であり、空気のCT値は−1000〔HU〕、水のCT値は0〔HU〕で表される。
被検体基本画像GNVを求めるための重み付け加算処理を表す数式5において、第1の物質密度画像W(x,y)に乗算する重み係数はkc・μw(keV1)であり、第2の物質密度画像Io(x,y)に乗算する重み係数はkc・μio(keV1)である。
なお、被検体基本画像GNVは、解像度の高い第1および第2の物質密度画像W,Ioを重み付け加算処理して得られた画像である。したがって、被検体基本画像GNVもまた解像度の高い画像となる。
ステップS5では、図4に示すように、被検体基本画像GNVを平滑化処理(スムージング(smoothing)処理ともいう)して、被検体平滑化画像GSMを得る。例えば、被検体基本画像GNVにN×N画素のマスク(mask)を用いたフィルタ(filter)処理を施して、被検体平滑化画像GSMを得る。これにより、解像度が相対的に高い被検体基本画像GNVと解像度が相対的に低い被検体平滑化画像GSMとの組合せを得ることができる。
ステップS6では、図4に示すように、被検体基本画像GNVと被検体平滑化画像GSMとを、画素単位で設定される重みにより重み付け加算処理して、観察用被検体画像GOBを生成する。
Figure 0005367443
ここで、wNV(x,y),wSM(x,y)は座標(x,y)の画素に設定された重み係数である。
この際、この観察用被検体画像GOBの各画素に対応する物質が、被検体基本画像GNVと、第1および第2の管電圧画像GHV,GLVとにおける当該画素と位置的に対応する画素の画素値を基に特定される。そして、観察用被検体画像GOBが、特定された物質の種類ごとに適した画質となるよう、上記重みwNV(x,y),wSM(x,y)が設定される。以下、この処理の詳細について説明する。
図7は、ステップS6の観察用被検体画像生成処理を示すフローチャートである。
ステップS61では、図8に示すように、観察用被検体画像GOBの画像空間を、被検体基本画像GNVや被検体平滑化画像GNV′等と同じ画素サイズ(size)で想定し、この画像空間における所定の画素を注目画素GOB(xa,ya)として設定する。なお、このステップS6では、当該ステップの処理を実行する都度、まだ設定したことがない画素を新たな注目画素GOB(xa,ya)として順次設定する。
ステップS62では、図8に示すような、被検体基本画像GNVにおける、設定された注目画素GOB(xa,ya)と位置的に対応する画素、すなわち注目画素と座標が同じである所定の画素の画素値GNV(xa,ya)を求める。なお、この画素値はいわゆるCT値である。CT値は、図9に示すように、物質の種類と相関があり、例えば、空気に相当するCT値は−1000〜−250、水/軟部組織に相当するCT値は−250〜+100、造影剤(ヨウ素)に相当するCT値は+100〜+500、骨部組織/石灰化(カルシウム)に相当するCT値は+100〜+2000である。したがって、CT値は、特に空気、水/軟部組織等、CT値が比較的小さい物質の判別の指標に適している。
ステップS63では、図8に示すような、第1の管電圧画像GHVにおける注目画素GOB(xa,ya)と位置的に対応する画素の画素値(第1の画素値)GHV(xa,ya)と、第2の管電圧画像GLVにおける注目画素GOB(xa,ya)と位置的に対応する画素の画素値(第2の画素値)GLV(xa,ya)との画素値比RHL(xa,ya)(=第1の画素値/第2の画素値)を求める。
Figure 0005367443
この画素値比RHL(xa,ya)は、注目画素GOB(xa,ya)が表す物質のデュアルエネルギー比である。
図10は、相対的に低い管電圧による画像における所定の画素が表す物質のCT値L−HUと、相対的に高い管電圧による画像における同画素が表す物質のCT値との関係を示す図であり、図中の数値はその比、すなわちデュアルエネルギー比を表している。デュアルエネルギー比は、図10に示すように、物質の種類と相関があり、例えば、空気に相当するデュアルエネルギー比は+0.95〜+1.05、造影剤(ヨウ素)に相当するCT値は+1.7〜+2.0、骨部組織/石灰化(カルシウム)に相当するデュアルエネルギー比は+1.4〜+1.6である。したがって、デュアルエネルギー比は、特に造影剤(ヨウ素)、骨部組織/石灰化(カルシウム)等、CT値が比較的大きい物質の判別の指標に適している。
ステップS64では、注目画素GOB(xa,ya)が、上記の所定の画素の画素値GNV(xa,ya)と上記の画素値比RHL(xa,ya)とを基に、これらの画素値および画素値比によって特定される物質に適した画質となるよう、注目画素の画素値GOB(xa,ya)を求めるための重み付け加算処理に用いる重みwNV(xa,ya),wSM(xa,ya)を設定する。
例えば、図11に示すように、注目画素GOB(xa,ya)が所定の物質を表す場合に上記の所定の画素の画素値GNV(xa,ya)と上記の画素値比RHL(xa,ya)とがそれぞれ取り得る数値範囲の組合せと、その所定の物質に適した画質を得るための重みとが物質の種類別に対応付けされたテーブルを用意しておく。そして、このテーブルを参照して、求めた画素値GNV(xa,ya)および画素値比RHL(xa,ya)を基に対応付けされた重みを特定し、これを注目画素の画素値GOB(xa,ya)を求めるための重み付け加算処理に用いる重みwNV(xa,ya),wSM(xa,ya)として設定する。
また例えば、図12に示すように、注目画素GOB(xa,ya)が所定の物質を表す場合に上記の画素値比RHL(xa,ya)が取り得る数値とその所定の物質に適した画質を得るための重みとが対応付けされた第1のグラフを用意しておく。また、注目画素GOB(xa,ya)が所定の物質を表す場合に上記の所定の画素の画素値GNV(xa,ya)が取り得る数値とその所定の物質に適した画質を得るための重みとが対応付けされた第2のグラフを用意しておく。そして、求めた画素値GNV(xa,ya)が所定のしきい値Cth以上であるときには、第1のグラフを参照して、求めた画素値比RHL(xa,ya)を基に対応付けされた重みを特定し、これを注目画素の画素値GOB(xa,ya)を求めるための重み付け加算処理に用いる重みwNV(xa,ya),wSM(xa,ya)として設定する。求めた画素値GNV(xa,ya)がしきい値Cth未満であるときには、第2のグラフを参照して、求めた画素値GNV(xa,ya)を基に対応付けされた重みを特定し、これを注目画素の画素値GOB(xa,ya)を求めるための重み付け加算処理に用いる重みwNV(xa,ya),wSM(xa,ya)として設定する。なお、しきい値Cthは、例えば、空気、水、軟部組織等に相当するCT値よりも大きく、ヨウ素、カルシウム等に相当するCT値よりも小さい値、例えば+100に設定する。
一般的に、骨部組織や石灰化は、解像度が高い画質の方が観察に適しており、造影血管は、画像ノイズが少ない(解像度が低い)画質の方が観察に適していると言われている。また、肺野は、解像度が非常に高い画質の方が観察に適していると言われている。そこで、本例では、注目画素GOB(xa,ya)が骨部組織や石灰化の主成分であるカルシウムを表す場合に、その注目画素GOB(xa,ya)が解像度の高い画質となり、注目画素GOB(xa,ya)が造影血管の主成分であるヨウ素を表す場合に、その注目画素GOB(xa,ya)が画像ノイズの少ない(解像度の低い)画質となるようにする。また、注目画素GOB(xa,ya)が肺野の主成分である空気や物質密度が小さい軟部組織等を表す場合に、その注目画素GOB(xa,ya)が解像度の非常に高い画質となるようにする。
ステップS65では、設定された重みwNV(xa,ya),wSM(xa,ya)を用いて被検体基本画像と被検体平滑化画像とを重み付け加算処理して、注目画素の画素値GOB(xa,ya)を求める。
ステップS66では、観察用被検体画像GOBを構成するすべての画素の画素値が求められたかを判定する。求められた場合には処理を終了し、求められていない場合にはステップS61に戻って処理を継続する。
図13は、従来の方法による観察用被検体画像GOB′の一例と、本実施形態の方法によって得られる観察用被検体画像GOBの一例とを示す図である。従来の方法では、CT値などの画素値のみから物質ごとの画質の最適化を行うので、造影腎臓と背骨の区別ができず、同じ画質になってしまう。一方、本実施形f態の方法では、CT値などの画素値のほかに、デュアルエネルギー比を表す第1および第2の管電圧画像の画素値比を用いて物質ごとの画質の最適化を行うので、造影腎臓と背骨との区別ができ、それぞれ適した画質で表現される。
以上、このような第一実施形態によれば、被検体をデュアルエネルギー撮影して、異なる管電圧による被検体を表す二種類の管電圧画像GHV,GLVを生成する。さらにこれら二種類の管電圧画像GHV,GLVから二種類の物質密度画像W,Ioを生成し、これら二種類の物質密度画像W,Ioから所定の管電圧NV相当の画像である被検体基本画像GNVを生成する。それから、観察用被検体画像GOBにおける所定の画素を注目画素GOB(xa,ya)として、上記被検体基本画像GNVにおけるこの注目画素と位置的に対応する所定の画素の画素値GNV(xa,ya)と、上記二種類の管電圧画像GHV,GLVのそれぞれにおけるこの注目画素GOB(xa,ya)と位置的に対応する画素の画素値比RHL(xa,ya)とを求める。そして、注目画素GOB(xa,ya)が、求めた画素値GNV(xa,ya)および画素値比RHL(xa,ya)と対応付けされた画質になるよう、観察用被検体画像GOBを生成している。画素値GNV(x,y)および画素値比RHL(a,y,z)は、いずれも注目画素GOB(x,y)が表す物質の種類と相関があり、特に画素値比RHL(x,y)は、取り得る画素値の範囲が一部重複するような物質についても、この画素値比RHL(x,y)が重複することが少ない。そのため、CT値からだけでは判別が難しい複数の物質や組織について、その物質や組織毎に画質が適正化された観察用被検体画像GOBを得ることができる。
また、第一実施形態によれば、画素値GNV(x,y)と画素値比RHL(x,y)の両方を基に、注目画素GOB(xa,ya)が表す物質を間接的に判別している。そのため、肺野、軟部組織、造影剤、骨部組織/石灰化など解剖学的に分類される主要な物質や組織を偏りなく判別し、これら主要な物質や組織について画質を適正化することができる。これにより、画像化される被検体の部位によらず、被検体を構成する各物質や組織の画質が最適化された観察用被検体画像GOB(x,y)を、常にかつ簡単に得ることができる。このような特長は、特に緊急医療の現場で役に立つ。
(第二実施形態)
第二実施形態に係るX線CT装置は、第一実施形態と略同様の構成であるが、観察用被検体画像を生成するプロセスが異なる。すなわち、第一実施形態では、造影剤(ヨウ素)や骨部組織/石灰化(カルシウム)を間接的に判別するのに2種類の管電圧画像における互いに対応する画素の画素値比を利用しているが、第二実施形態では、2種類の物質密度画像における互いに対応する画素の画素値同士の組合せを利用する。
図14は、第二実施形態のX線CT装置による動作の流れを示すフローチャートである。
ステップA1では、デュアルエネルギー撮影を行って、X線管21の管電圧が相対的に
高い第1の管電圧HVによる第1の投影データPHVと、相対的に低い第2の管電圧LVによる第2の投影データPLVとを収集する。
ステップA2では、収集された第1および第2の投影データPHV,PLVを用いて、第1および第2の物質密度画像W,Ioを再構成する。
具体的には、まず、収集された第1の投影データPHVと第2の投影データPLVとを重み付け加算処理して第3の投影データPWと第4の投影データPIOとを生成する。そして、この第3および第4の投影データPW,PIOに対して、対数変換、線質硬化補正、X線検出器の感度補正等を含む所定の前処理を行う。次に、前処理された第3および第4の投影データPW,PIOに、再構成される画像の解像度が比較的高くなる再構成関数を重畳する。その後、再構成関数が重畳された第3および第4の投影データPW,PIOをそれぞれ逆投影処理して、第1および第2の物質密度画像W,Ioを得る。
なお、物質密度画像の生成に当たり、第一実施形態では、2種類の管電圧画像を生成し、これらを重み付け加算処理して得ているが、第二実施形態のように、投影データから直接的に物質密度画像を求めることもできる。
ステップA3では、第1の物質密度画像Wと第2の物質密度画像Ioとを重み付け加算処理して所定の管電圧NV相当の画像である被検体基本画像GNVを得る。
ステップA4では、被検体基本画像GNVを平滑化処理して、被検体平滑化画像GSMを得る。これにより、解像度が相対的に高い被検体基本画像GNVと解像度が相対的に低い被検体平滑化画像GSMとの組合せを得ることができる。
ステップA5では、被検体基本画像GNVと被検体平滑化画像GSMとを、画素単位で設定される重みにより重み付け加算処理して、観察用被検体画像GOBを生成する。
Figure 0005367443
この際、この観察用被検体画像GOBの各画素に対応する物質が、被検体基本画像GNVと、第1および第2の物質密度画像W,Ioとにおける当該画素と位置的に対応する画素の画素値を基に特定される。そして、観察用被検体画像GOBが、特定された物質の種類ごとに適した画質となるよう、上記重みwNV(x,y),wSM(x,y)が設定される。以下、この処理の詳細について説明する。
図15は、ステップA5の観察用被検体画像生成処理を示すフローチャートである。
ステップA51では、図16に示すように、観察用被検体画像GOBの画像空間における所定の画素を注目画素GOB(xa,ya)として設定する。
ステップA52では、図16に示すような、被検体基本画像GNVにおける、設定された注目画素GOB(xa,ya)と位置的に対応する所定の画素の画素値GNV(xa,ya)を求める。なお、この画素値はいわゆるCT値である。
ステップA53では、図16に示すような、第1の物質密度画像Wにおける注目画素GOB(xa,ya)と位置的に対応する画素の画素値(第1の画素値)W(xa,ya)と、第2の物質密度画像Ioにおける注目画素GOB(xa,ya)と位置的に対応する画素の画素値(第2の画素値)Io(xa,ya)との組合せCWI(xa,ya)を求める。
Figure 0005367443
ところで、第1および第2の物質密度画像W,Ioは、第一実施形態のように、第1および第2の管電圧画像GHV,GLVの重み付け加算処理からも得られる画像である。そのため、この画素値組合せCWI(xa,ya)にもデュアルエネルギー比と同様、物質の種類と相関がある。つまり、これらの画素値がどのような値であるかにより、物質の種類を特定することができる。
ステップA54では、注目画素GOB(xa,ya)が、上記の所定の画素の画素値GNV(xa,ya)と上記の画素値組合せCWI(xa,ya)とを基に、これらの画素値および画素値比によって特定される物質に適した画質となるよう、注目画素の画素値GOB(xa,ya)を求めるための重み付け加算処理に用いる重みwNV(xa,ya),wSM(xa,ya)を設定する。
例えば、図17に示すように、注目画素GOB(xa,ya)が所定の物質を表す場合に上記の所定の画素の画素値GNV(xa,ya)と上記の画素値組合せCWI(xa,ya)を構成する画素値W(xa,ya)およびIo(xa,ya)とがそれぞれ取り得る数値範囲の組合せと、その所定の物質に適した画質を得るための重みとが物質の種類別に対応付けされたテーブルを用意しておく。そして、このテーブルを参照して、求めた画素値GNV(xa,ya)および画素値組合せCWI(xa,ya)を基に対応付けされた重みを特定し、これを注目画素の画素値GOB(xa,ya)を求めるための重み付け加算処理に用いる重みwNV(xa,ya),wSM(xa,ya)として設定する。
本例では、注目画素GOB(xa,ya)が骨部組織や石灰化の主成分であるカルシウムを表す場合に、その注目画素GOB(xa,ya)が解像度の高い画質となり、注目画素GOB(xa,ya)が造影血管の主成分であるヨウ素を表す場合に、その注目画素GOB(xa,ya)が画像ノイズの少ない(解像度の低い)画質となるようにする。また、注目画素GOB(xa,ya)が肺野の主成分である空気や物質密度が小さい軟部組織等を表す場合に、その注目画素GOB(xa,ya)が解像度の非常に高い画質となるようにする。
ステップA55では、設定された重みwNV(xa,ya),wSM(xa,ya)を用いて被検体基本画像と被検体平滑化画像とを重み付け加算処理して、注目画素の画素値GOB(xa,ya)を求める。
ステップA56では、観察用被検体画像GOBを構成するすべての画素の画素値が求められたかを判定する。求められた場合には処理を終了し、求められていない場合にはステップA51に戻って処理を継続する。
以上、このような第二実施形態によれば、被検体をデュアルエネルギー撮影して、投影データから直接的に二種類の物質密度画像W,Ioを生成する。さらにこれら二種類の物質密度画像から所定の管電圧NV相当の画像である被検体基本画像GNVを生成する。それから、観察用被検体画像GOBにおける所定の画素を注目画素GOB(xa,ya)として、上記被検体基本画像GNVにおけるこの注目画素と位置的に対応する所定の画素の画素値GNV(xa,ya)と、上記二種類の物質密度画像W,Ioのそれぞれにおけるこの注目画素と位置的に対応する画素の画素値W(xa,ya),Io(xa,ya)で構成される画素値組合せCWI(xa,ya)とを求める。そして、注目画素GOB(xa,ya)が、求めた画素値GNV(xa,ya)および画素値組合せCWI(xa,ya)と対応付けされた画質になるよう、観察用被検体画像GOBを生成している。画素値GNV(xa,ya)および画素値組合せCWI(xa,ya)は、いずれも注目画素GOB(xa,ya)が表す物質の種類と相関があり、特に画素値組合せCWI(xa,ya)は、取り得る画素値(CT値)の範囲が一部重複するような物質についても、この画素値組合せCWI(xa,ya)が重複することが少ない。そのため、第一実施形態と同様、CT値からだけでは判別が難しい複数の物質や組織について、その物質や組織毎に画質が適正化された観察用被検体画像GOBを得ることができる。
また、第二実施形態によれば、画素値GNV(xa,ya)と画素値組合せCWI(xa,ya)の両方を基に、注目画素が表す物質を間接的に判別している。そのため、肺野、軟部組織、造影剤、骨部組織/石灰化など解剖学的に分類される主要な物質や組織を偏りなく判別し、これら主要な物質や組織について画質を適正化することができる。これにより、第一実施形態と同様、画像化される被検体の部位によらず、被検体を構成する各物質や組織の画質が最適化された観察用被検体画像GOBを、常にかつ簡単に得ることができる。
また、第一および第二実施形態によれば、被検体基本画像GNVとこれを平滑化処理した被検体平滑化画像GSMとを重み付け加算処理して、観察用被検体画像GOBを生成している。被検体基本画像GNVは、上述の通り、第1および第2の物質密度画像W,Ioの重み付け加算処理において重みを調整することにより、所望の管電圧相当の画像として生成することできる。したがって、観察用被検体画像GOBは、所望の管電圧相当の画像として得ることができる。
なお、第一および第二実施形態では、注目画素GOB(xa,ya)が表す物質を、この注目画素と位置的に対応する画素の画素値から間接的に判別する上で、被検体基本画像GNVを用いているが、この被検体基本画像GNVに代えて他の画像を用いていもよい。例えば、被検体平滑化画像GSMや、第1の投影データPHVに基づく第1の管電圧画像GHV、第2の投影データPLVに基づく第2の管電圧画像GLV、あるいは、第3の管電圧BVにより被検体をX線CT撮影して得られる画像、またはこれらの画像のうちいずれかに所定の周波数成分を強調または抑制する処理を施して得られる画像等を用いてもよい。
また、第一および第二実施形態では、観察用被検体画像GOBを、被検体基本画像GNVと被検体平滑化画像GSMとを重み付け加算処理して生成しているが、解像度が互いに異なる別の二画像を重み付け加算処理して生成してもよい。あるいは、重み付け加算処理を行わず、被検体を表す解像度の高い所定の画像に対して、平滑化処理をその平滑化レベルを変えながら部分的に施して生成してもよい。
また、第一実施形態では、被検体基本画像GNVにおける注目画素GOB(xa,ya)と位置的に対応する画素の画素値GNV(xa,ya)と、第1および第2の管電圧画像GHV,GLVにおける注目画素GOB(xa,ya)と位置的に対応する画素の画素値比RHL(xa,ya)とを基に、その注目画素GOB(xa,ya)が表す物質を間接的に判別しているが、この画素値比RHL(xa,ya)のみを基に物質を判別してもよい。また、第二実施形態では、被検体基本画像GNVにおける注目画素GNVと位置的に対応する画素の画素値GNV(xa,ya)と、第1および第2の物質密度画像W,Ioにおける注目画素と位置的に対応する画素の画素値組合せCWI(xa,ya)とを基に、その注目画素GOB(xa,ya)が表す物質を間接的に判別しているが、この画素値組合せCWI(xa,ya)のみを基に物質を判別してもよい。これらの場合、CT値が比較的小さい物質の判別は難しくなるが、少なくともCT値が比較的大きい物質、例えば造影剤(ヨウ素)と骨部/石灰化(カルシウム)の判別は可能である。実際に、造影剤と骨部/石灰化とが判別され、それぞれ適した画質で表されればそれでよいという場合もあり、このような実施形態でも充分に実用的である。
また、第一および第二実施形態では、注目画素GOB(xa,ya)が表す物質を間接的に判別する上で、被検体基本画像GNV等における注目画素と位置的に対応する画素の画素値を用いているが、当該対応する画素またはその近傍画素に関わる他の画素値を用いてもよい。例えば、上記対応する画素の近傍画素の画素値、あるいは上記対応する画素やその近傍画素の重み付き平均画素値等を用いてもよい。
また、第一および第二実施形態では、物質の種類と画質の種類との対応付け、すなわち、どの物質をどの画質で表すかは、予め決められているが、この対応付けは、観察者の好みに応じて変更できるようにしてもよい。
また、第一および第二実施形態では、単一のX線管を用いてデュアルエネルギー撮影を行っているが、X線の照射方向が互いに異なる複数のX線管を用いてデュアルエネルギー撮影を行ってもよい。この場合、第1のX線管には相対的に高い第1の管電圧HVが設定され、第2のX線管は相対的に低い第2の管電圧LVが設定されてもよい。
また、第一および第二実施形態では、デュアルエネルギー撮影におけるスキャン方式をアキシャルスキャン(axial scan)としているが、これをヘリカルスキャン(helical scan)としてもよい。
また、第一および第二実施形態では、第1および第2の物質密度画像として、水の密度分布を表す画像とヨウ素の密度分布を表す画像とを用いているが、この組合せに限定されない。例えば、水の密度を表す画像とカルシウム(calcium)の密度を表す画像の組合せ、ヨウ素の密度分布を表す画像とカルシウムの密度分布を表す画像の組合せであってもよい。
なお、第一および第二実施形態において、デュアルエネルギー撮影における2つの設定管電圧の一方を設定可能な最小管電圧とし、他方を設定可能な最高管電圧とすることが好適である。これにより、エネルギー分離度が上がり、SN比のよい断層像が得られる。一応の目安としては、設定管電圧の一方を60kV以上、100kV以下とし、他方を120kV以上、160kV以下とする。
1 操作コンソール
2 入力装置
3 中央処理装置
5 データ収集バッファ
6 モニタ
7 記憶装置
10 撮影テーブル
12 クレードル
15 回転部
20 走査ガントリ
20a 本体部
21 X線管
22 X線コントローラ
23 コリメータ
24 X線検出器
25 DAS
26 回転部コントローラ
29 制御コントローラ
30 スリップリング
40 被検体
100 X線CT装置
B 開口部
Xb X線ビーム

Claims (9)

  1. X線管とX線検出器とを有しており、被検体をX線CT撮影して第1の管電圧による第1の投影データと、前記第1の管電圧とは異なる第2の管電圧による第2の投影データとを収集するX線データ収集系と、
    前記第1および第2の投影データを用いて、前記第1の管電圧によりX線CT撮影された前記被検体を表す第1の画像と、前記第2の管電圧によりX線CT撮影された前記被検体を表す第2の画像とを再構成する画像再構成手段と、
    前記第1および第2の画像に基づいて、第3の画像を生成する画像生成手段と、
    前記第3の画像を用いて、前記第1の画像と前記第2の画像との互いに対応する画素値の比に応じた複数の画質の領域を含むよう、前記被検体を表す被検体画像を生成する被検体画像生成手段とを備えたX線CT装置であって、
    前記第3の画像を平滑化処理して第4の画像を生成する手段をさらに備えており、
    前記被検体画像生成手段は、前記被検体画像における注目画素の画素値を、前記第1および第2の画像における該注目画素の対応画素の画素値の比に応じて決定された重み付けを用いて、前記第3および第4の画像における該注目画素の対応画素の画素値同士を重み付け加算処理することにより算出する処理を、前記被検体画像を生成する処理の少なくとも一部として実行するX線CT装置。
  2. X線管とX線検出器とを有しており、被検体をX線CT撮影して第1の管電圧による第1の投影データと、前記第1の管電圧とは異なる第2の管電圧による第2の投影データとを収集するX線データ収集系と、
    前記第1および第2の投影データを用いて、前記第1の管電圧によりX線CT撮影された前記被検体を表す第1の画像と、前記第2の管電圧によりX線CT撮影された前記被検体を表す第2の画像とを再構成する画像再構成手段と、
    前記第1および第2の画像に基づいて、第3の画像を生成する画像生成手段と、
    前記第3の画像における画素値が所定値以上である領域に対応する第1の領域については、前記第1の画像と前記第2の画像との互いに対応する画素値の比に応じた複数の画質の領域を含み、前記第3の画像における画素値が前記所定値未満である領域に対応する第2の領域については、前記第3の画像における画素値に応じた画質の領域を含むよう、前記第3の画像を用いて前記被検体を表す被検体画像を生成する被検体画像生成手段とを備えたX線CT装置であって、
    前記第3の画像を平滑化処理して第4の画像を生成する手段をさらに備えており、
    前記被検体画像生成手段は、前記被検体画像における注目画素の画素値を、前記第1および第2の画像における該注目画素の対応画素の画素値の比に応じて決定された重み付けを用いて、前記第3および第4の画像における該注目画素の対応画素の画素値同士を重み付け加算処理することにより算出する処理を、前記被検体画像を生成する処理の少なくとも一部として実行するX線CT装置。
  3. 前記被検体画像生成手段は、前記重み付けとして、前記第1および第2の画像における前記注目画素の対応画素の画素値の比がカルシウムに対応する比であるときに、前記被検体画像における前記注目画素が、高周波成分が強調された画質となるような重み付けを決定し、前記第1および第2の画像における前記注目画素の対応画素の画素値の比がヨウ素に対応する比であるときに、前記被検体画像における前記注目画素が、高周波成分が抑制された画質となるような重み付けを決定する、請求項1または請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記画像生成手段は、前記第1の画像と前記第2の画像とを重み付け減算処理して、第1の物質の成分が抑制された第1の物質抑制画像と、前記第1の物質とは異なる第2の物質の成分が抑制された第2の物質抑制画像とを得、前記第1の物質抑制画像と前記第2の物質抑制画像とを重み付け加算処理することにより前記第3の画像を得る、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  5. X線管とX線検出器とを有しており、被検体をX線CT撮影して第1の管電圧による第1の投影データと、前記第1の管電圧とは異なる第2の管電圧による第2の投影データとを収集するX線データ収集系と、
    前記第1および第2の投影データを用いて、第1の物質の成分が抑制された第1の物質抑制画像と、前記第1の物質とは異なる第2の物質の成分が抑制された第2の物質抑制画像とを再構成する画像再構成手段と、
    前記第1および第2の物質抑制画像に基づいて、第3の画像を生成する画像生成手段と、
    前記第3の画像を用いて、前記第1の物質抑制画像と前記第2の物質抑制画像との互いに対応する画素値による画素値組合せに応じた複数の画質の領域を含むよう、前記被検体を表す被検体画像を生成する被検体画像生成手段とを備えたX線CT装置であって、
    前記第3の画像を平滑化処理して第4の画像を生成する手段をさらに備えており、
    前記被検体画像生成手段は、前記被検体画像における注目画素の画素値を、前記第1および第2の物質抑制画像における該注目画素の対応画素の画素値組合せに応じて決定された重み付けを用いて、前記第3および第4の画像における該注目画素の対応画素の画素値同士を重み付け加算処理することにより算出する処理を、前記被検体画像を生成する処理の少なくとも一部として実行する、X線CT装置。
  6. X線管とX線検出器とを有しており、被検体をX線CT撮影して第1の管電圧による第1の投影データと、前記第1の管電圧とは異なる第2の管電圧による第2の投影データとを収集するX線データ収集系と、
    前記第1および第2の投影データを用いて、第1の物質の成分が抑制された第1の物質抑制画像と、前記第1の物質とは異なる第2の物質の成分が抑制された第2の物質抑制画像とを再構成する画像再構成手段と、
    前記第1および第2の物質抑制画像に基づいて、第3の画像を生成する画像生成手段と、
    前記第3の画像における画素値が所定値以上である領域に対応する第1の領域については、前記第1の物質抑制画像と前記第2の物質抑制画像との互いに対応する画素値による画素値組合せに応じた複数の画質の領域を含み、前記第3の画像における画素値が前記所定値未満である領域に対応する第2の領域については、前記第3の画像における画素値に応じた画質の領域を含むよう、前記第3の画像を用いて、前記被検体を表す被検体画像を生成する被検体画像生成手段とを備えたX線CT装置であって、
    前記第3の画像を平滑化処理して第4の画像を生成する手段をさらに備えており、
    前記被検体画像生成手段は、前記被検体画像における注目画素の画素値を、前記第1および第2の物質抑制画像における該注目画素の対応画素の画素値組合せに応じて決定された重み付けを用いて、前記第3および第4の画像における該注目画素の対応画素の画素値同士を重み付け加算処理することにより算出する処理を、前記被検体画像を生成する処理の少なくとも一部として実行する、X線CT装置。
  7. 前記被検体画像生成手段は、前記重み付けとして、前記第1および第2の物質抑制画像における前記注目画素の対応画素の画素値組合せがカルシウムに対応する組合せであるときに、前記被検体画像における前記注目画素が、高周波成分が強調された画質となるような重み付けを決定し、前記第1および第2の物質抑制画像における前記注目画素の対応画素の画素値組合せがヨウ素に対応する組合せであるときに、前記被検体画像における前記注目画素が、高周波成分が抑制された画質となるような重み付けを決定する、請求項5または請求項6に記載のX線CT装置。
  8. 前記画像生成手段は、前記第1の物質抑制画像と前記第2の物質抑制画像とを重み付け加算処理することにより前記第3の画像を得る、請求項5から請求項7のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  9. 前記第1の物質は水であり、前記第2の物質はヨウ素である、請求項4及び請求項5から請求項8のいずれか一項に記載のX線CT装置。
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